F1・絵画・競走馬ほか「鶴巻智徳」が夢に賭けた1200億円(6)

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〔不可解すぎる岡田の嘘のつき方〕

岡田瑞穂には得体の知れないところがあって、岡田本人にとっての利害に関係なく嘘をつき書類を偽造する。鶴巻が平成19年8月に死亡した直後、岡田は債権者との折衝を従来どおりに続けていたが、債権者には鶴巻の死を一切告げなかった。債権者が「お見舞いがてら鶴巻さんと話がしたいので、アポイントを取って欲しい」と頼むことが何度もあったが、岡田は「主治医に頼んでアポを取って貰いましたが、今ちょっと具合が悪いみたいなのでもう少し待ってやってください」と言って嘘を突き通した。前述したように、鶴巻の妻(道子)とのアポイントも同様であったから、債権者は岡田の対応が長年仕えてきた鶴巻と鶴巻の親族を護るために発したことかとも考えたこともあったようだ。しかし、債務返済に係る2通の「確約書」は道子が確認して署名したという前提で債権者に説明されたが、岡田の自作であることが発覚し、岡田は債権者からも道子からも決定的に信用を失くした。そうであれば、岡田の嘘や書類の偽造は岡田個人の事情によるものでしかないことになる。例えば、鶴巻や親族の目の届かないところで横領や着服行為が未遂、既遂であったのではないかという疑念が生まれるのだ。もっとも岡田は鶴巻の意向を伝えなくなった後は道子と話をして、道子の指示に従っているという報告をしていた。道子はすでに逝去したが、責任は大きい。

(写真下:返済確約の「念書」)

平成6年8月、債権者が鶴巻に初めて融資を実行してしばらく後だったが、鶴巻が債務の一部の返済に充てるとして、熊本県内に所有していた土地(債権者に一旦は名義変更していた)を自治体に売却し、その売却金を債権者に支払うという約束であったが、岡田は売却金約8500万円を債権者には「4500万円で売れた」と偽って残る4000万円を着服した。これは後日発覚したが、それでも岡田は「天地神明に誓って着服などしていません」とシラを切り通した。

また、債権者が提起した訴訟の審理の場で、道子の代理人弁護士が絵画(クロード・モネ作「松林」)の売却の事実関係を質した際に、岡田に対して売却の実行に関わりながら売却先の画廊からキックバックを受け取ったのではないか、と疑問を投げたが、このときも岡田は「売却には関わっていない」と強く否定した。代理人弁護士による追及はそこで終わったが、岡田は嘘に嘘を重ねた上に矛盾を突かれ、あるいは調べれば事実がすぐにも判明することでも自分が吐いた嘘をトコトン認めなかった。

債権者が鶴巻に対する債権回収の場で、岡田が持ち込んできた競走馬の売却や種付け権の売却、道子が所有していると言っていた株式の売却、さらには福島県会津に所有していた土地の売却等による売却金等での債務返済計画について、それらのいずれも、すでに売却済みであったり売却交渉すらなかったことが判明しても、その場の言い訳を繰り返すだけだった。岡田は返済計画が現に進行していることを裏付けるかのような書類、伝票類を偽造することも平然とやってのけたのである。債権者が岡田の嘘を強く疑い、あるいは書類や伝票類への疑念を岡田に直接質しても、岡田は決して認めなかった。書類や伝票類の偽造は、岡田が嘘を認めずシラを切り通すための単なる時間稼ぎや引き延ばしでしかなかった、としか思われない。鶴巻智徳については、ここでひとまず終えることにして、債権者に鶴巻を紹介した森重毅について触れることにする。(以下次号)

2019.12.13
     

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