令和2年3月より、当初は糾弾するべき対象者を「G社長」と実名を伏せて記事を掲載してきたが、同年7月7日に掲載した記事から「後藤悟志」と実名に変えることにした。記事掲載の当初に後藤の名を伏せたのは情報源の要請であり、掲載から1か月後に後藤の顔写真が提供されたので掲載することにしたが、周知のとおり後藤の顔以外は全て塗りつぶされていた上にアイマスクをかけることが条件だった。そして、写真の提供直後から突然「後藤の名を実名で出しても構わない」ということになった。本誌としては、実名で報じることは歓迎すべきことで、記事にもある通り後藤には脱税を始めとして金銭に絡む様々な犯罪疑惑が取りざたされているだけに、いつ事件化してもおかしくはないという状況にあったからで、それを本誌はいち早く報じてきた。

ところが、情報源である小野敏雄(別稿にて特集を掲載)には別の企みがあった模様で、後藤に協力して不動産取引に絡んだ反社会的勢力とのトラブルを解決して後藤から礼金を受け取っていたが、後藤がその取引で得た10億円の利益について脱税が疑われる手口を使い、そこにも小野が関わっていたとして税務署から調査を受けたのをきっかけにして、後藤から口止め料(3億円)を取ろうとした事実が判明したのである。「G社長」と匿名にしていたものを「実名にしても構わない」と小野が言い出したのも、まさに後藤に対する威嚇であったに違いない。

そこで、本誌は小野から持ち込まれた後藤に関する情報を改めて精査したが、後藤が金銭に貪欲なあまり、日常的に会社関係者や後輩たちから顰蹙を買っている話に象徴される後藤の個人的な情報のほか、後藤が様々な手口を使っての申告の誤魔化し(脱税)に小野が協力していたことや賭博の常習者であるとの情報には相当の裏付けがあることとして、記事の全面削除はしないことにした。今後、小野が自ら司法当局に告訴告発したり自首する可能性は薄いと思われるが、本誌としての立場から後藤悟志に係る情報源が小野敏雄であることを、先ずは報告に代えて告知する。