闇社会の巣窟と化した群馬県に今後は厳しい捜査の手が伸びる

闇社会の巣窟と化した群馬県に今後は厳しい捜査の手が伸びる(1)

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(写真:倉持茂)

倉持茂の会社役員襲撃教唆事件が新たなステージに入っているようだ。襲撃事件の実行犯については、石橋某が実刑8年6月の有罪判決を受け、本人は控訴したが棄却され刑が確定した。もう一人の名畑某についても7年の刑が確定しているが、2人とも反社会的勢力に属していることが刑を重くしているのは間違いない。関係者によると実行犯の二人は破門になったようで、二人に対する容疑は強盗傷害だったが、事実はスタンガンとナイフを使用した完全な殺人未遂事件だった。実行犯の背後関係として覚せい剤中毒で出所したばかりの上坂駿介や、ネット上で数千件も投稿を受けている福島(金澤)明彦とそのバックにいる暴力団員であるSとTの3人が大きく関与していて、殺人計画を立てたのが倉持と上坂の2人がメインであることが明らかになりつつある。状況証拠からみても倉持による教唆は100%間違いないという地元関係者の意見が圧倒的であり、さらに倉持よりも上坂の方が主犯という反社の人間の話も多い。上坂という人間は、覚せい剤中毒のせいか、言っていることとやっていることが本当に度の過ぎるほどめちゃくちゃで、他の反社の人間もバカバカしくて相手にしていないようである。

そしてこれからは肝心の倉持茂自身への捜査がどのように進展するか、その点に注目が集まることになるが、もちろん、検察と警察当局だけではなく、多くの関係者は「事件は終結していない」ということを明らかにしているだけに、さらに倉持に対する捜査の包囲網が狭まっていくに違いない。まさに倉持は「首を洗って待っている」状態にある。今後、前述の上坂のほかSとTと福島がどのように関わっているかも関心の的になるだろう。他の反社の人間は上坂と倉持が主犯だと言っている。

倉持が襲撃事件の後に「反社の大物がバックについたから、もう何も怖くはない」と周囲に語っていたが、上坂等の話ではっきりしたようだ。その大物とは誰のことか、そしてその大物にとって倉持に協力することでどのようなメリットがあるのかがよく分からないが、大事になる可能性は高いようだ。倉持の事情にいつまでも付き合っていくと絶縁か破門になるのではないかという地元の情報もいくつも入っている。前述の上坂という人間が倉持同様に教唆犯である可能性は非常に高いようで、出所した早々にもいくつもの刑事事件になるようなことを計画しようとしている。被害者が訴えれば、すぐに逮捕され実刑は間違いないから、今度は当分出られなくなると見られている。

(写真:金銭消費貸借借用証書 倉持はFX取引に失敗して会社役員に「助けてください」と泣きつき債務を肩代わりしてもらったが、その累積が約18億円にものぼった)

 

すでに群馬県内に闇社会を持ち込んだ福島(金澤)の人脈については本誌でも触れた経緯があるが、そうした人脈が広域指定暴力団の威力を背景にしつつ恐喝や詐欺、横領等の行為を頻繁に繰り返しているという情報があり、数年前にも建築会社社長より7000万円を騙し取った3人(S、R、女性歌手)の事件も解決していないようだ。SやTは使用者責任にも発展するようだ。群馬県警もそれを承知している模様で、今のところ目立った動きは見られないように見えるが、大阪のトップも使用者責任を問われるのではないかとの声も聞かれる(但し、この連中は行政側の各機関を意識して組員として登録していないと言われる)。一般人を巻き込んだ事件が増加すれば、それこそ県警だけでなく県全体としても見過ごしにできない不名誉であるはずだ。

倉持と上坂がそうした人脈に完全に取り込まれている可能性は高いという地元情報がいくつもある。そうであれば倉持はもう逃げようがないに違いない。今後は早かれ遅かれ刑事事件でニュースになる、そのタイミングがいつ訪れるのか、という話だけのことである。反社会的勢力が倉持にどれほどの利用価値を感じているのかは不明だが、20年以上前に会社役員より当時世界でも数少ない車を約20台ほど無償で借り、自分の経営している店舗の展示場に飾ったことで、日本だけでなく世界にも知れ渡り有名になった時期があった。それに、その頃より車を買い入れる時にも数千万円単位の金を会社役員に用立ててもらったことや、ディーラー担当者と倉持と友人の青郷卓治で横領した金で最初は車屋を立ち上げたが、横領事件が発覚した際にこのディーラー担当者が一人で全ての罪を被り倉持と青郷は逃れた。その後、刑を終えたディーラー担当者は仕事が無く倉持に助けを求めたが、倉持は一切助けることもなく切り捨てた。本当に血も涙もない極悪人だ。倉持は1台数千万円から数億円もする車を会社役員から無償で預かったが、管理が悪いために数年後に全て返却することになった。その後も、会社経営者にはいろいろな頼み事ばかりしたため、会社経営者もほとほと嫌気がさしていたが、それでも倉持は何かある度に頼み事が多く、またいい加減な人間を100人以上も紹介してきたが、その中でまともな人間は一人か二人だけであったようだ。

会社役員は倉持からの頼みごとに全て応えてきたと言って過言ではない。しかし倉持のやることは詐欺や横領のようなことばかりで、会社役員は周囲の人間から「相手にする人間じゃありません」と何回も言われていたが、他に倉持を助ける人など誰もおらず、倉持自身もそれを自覚していたくらいで、100万円も貸してくれる人が一人もいなかったようだ。上坂だけは10日で1割という金利だったが貸してくれていたようである。上坂は自分の出した金を会社役員に取られたと言っているようだが、会社役員は10年以上も前から倉持がFXの取引に失敗して「助けてください」と言って泣きついてきた時から年15%の金利で債務を肩代わりしてあげていて、それが7、8年前までの間に18億円以上に累積している。他にもL25(ランボルギーニカウンタック)の話で750万円、ガレージゼロの件も総額で6000万円以上、その他数千万円などそのまま貸金として残っているのだ。こんなことを反社会的勢力の人間が知っていて倉持を庇っているようでは最終的に責任を取るのは当然のことだ。組織の本部にも多大な迷惑をかけることになるだろう。自分たちの都合だけで事を進めていれば、遠からず事件が表面化することが想定される。その時は一網打尽の捕り物が行われるだろうが、さて、何がきっかけになるか、今後も目が離せない。恐らくそれほど時間を置かずに関係者全員の実名が明らかになるものとみられる。(以下次号)

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今回は上坂駿介という人間について触れる。会社役員が自宅マンション前で3人の暴漢に襲撃されたのは約2年半ほど前の平成30年12月11日のことだったが、当初から倉持茂が襲撃事件を教唆した張本人であると見られていたが、ここにきて「実は事件の主犯は倉持と上坂の2人による共謀ではないか、という疑いが濃厚になっている」との捜査関係者からの話が浮上しているのだ。きっかけはある記者クラブに寄せられた情報で、上坂が襲撃事件の概要や倉持を取り巻く反社会的勢力の人脈相関について語っている反訳が送られ、その中で上坂が襲撃事件に触れて「(会社役員を)スタンガンで襲い、抵抗できなくさせた後に車に乗せて、あらかじめ人気のない場所に掘った穴に運んで埋める計画だった、と倉持が話している」と言っていたという衝撃的な内容になっている。群馬県警には上坂の声を録取した音源が送られているとの情報さえあるのだ。

上坂はもともと倉持が会社役員に紹介した関係にあったが、日常的な付き合いがある訳ではなかった。ただし、不可解なことに襲撃事件が起きたことを誰も知らなかった時点で、倉持が自ら知人や上坂に電話をして会社役員が事件に巻き込まれた事実を語っていたという経緯や事件の前日も夜遅くまで倉持と上坂は一緒だったことから、その後、会社役員が上坂と会う機会があり、「襲撃事件は貴方が主犯だという話が私の所に入っているが、本当の所はどうか?」と直接尋ねたが、上坂が「絶対にそんなことはありません」と言下に否定したので、会社役員は「分かった」と言って上坂の言葉を受けた。上坂は「倉持の居場所さえ自分には分かりません」ともわざわざ答えたようだが、それらの発言が全くの嘘であることが、もたらされた情報によって裏付けられつつあるという。

襲撃事件はすでに本誌でも報じているように実行犯の石橋某が8年6月ほかもう一人も約7年の実刑が確定し収監されたが、それで事件が終結した訳ではないどころか、今後はいよいよ事件を仕掛けた“本ボシ”である教唆犯への捜査に移行すると見られている。それだけに上坂の自供とも言える内容を含んだ、特に群馬県内での主要な反社会的組織の人脈相関が具体的に語られているという反訳や音源の存在が大きくクローズアップしているのである。

上坂がそのような告白をした経緯は、倉持の居場所が分かれば知らせると会社役員に話していたことがきっかけになったようだ。しかし、上坂はすでに倉持とは出所した直後より倉持の所在など調べることもなく知っていた。倉持の知人に接触した時にも「儲け話」を持ちかけたといい、それもナマコの密漁やらニコイチ車の販売(盗難車や事故車の追跡を絶つため、他の車から取り外した車体番号に打ち換えてプレートをつなぎ合わせたりして偽装ナンバープレートを取り付けて密売)などの話が持ちかけられたが、もちろん上坂の話のどれもが違法性を問われるものばかりだった。倉持の知人も「コイツ(上坂)の仲間は何がしたいのか、よく分からないが、事件になることばかりを考えている奴らだ」と思ったほどだった。実際にも倉持が過去にやっていることだった。

そうした中で、上坂が会社役員が所有する超高額な車を車庫とマンションの駐車場より盗む話を持ちかけた話が広がり、群馬県では特に警備会社による警備が強化されるようだ。何故車の盗難を持ちかけたか、上坂はその理由として「俺が倉持に預けた金を社長が全部持って行った、と倉持が言っていた」という。上坂が言う「倉持に預けた金」とは、10日で1割の金利を取る金融の「タネ銭」であったが、会社役員がその金を倉持から取り上げたというのは倉持の虚偽発言に乗せられた上坂の言いがかりも同然のものだった。会社役員が倉持に頼まれ貸し付けた債権はあまりに多額で、自己資金が無い時には会社役員が知人に声掛けして借りてあげた分もあるだけでなく倉持への貸付に対する金利は年15%だった。その支払いに行き詰まった挙句の襲撃事件教唆だったことを考えれば、上坂の発言は明らかに逆恨みであったし、倉持から頼まれて唯一断ったのは、襲撃事件が起きる3カ月前の9月頃に「450万円を貸して欲しい」と言ってきたときに倉持の知人が倉持の言っている話を調査した結果、それが嘘だということが分かり、初めて断ったくらいであった。当然、会社役員が倉持に貸している金の返済を倉持は一切しておらず、ガレージゼロと共同でやっていた投資(2000万円)の配当金だけはその年の10月までは入金になっていたようだが、「20年以上も全ての頼み事を聞いてもらいながら、揚げ句に襲撃事件を起こすなんてとんだ見当違いだ」と多くの関係者は言う。

倉持が会社役員に負っている債務を棚上げにしようとした際に「大物がついたので、もう払う必要はないと周囲の関係者に言っていた」が、その人間が清水学であったようだ。上坂は知人に「清水が俺のためにBENZ―SLを用意してくれて、支払は倉持と新井康弘(ガレージゼロの代表者)に払わせると言ってくれた」という話をして清水の名前を頻繁に出すようになったというが、本誌取材班も多くの関係者からさまざまな情報を得ているが、ようやく上坂の本性が現れたと言っても過言ではない。

上坂の言い方がドンドン倉持の肩を持つような口調になり、「倉持は清水から金を出してもらい、前橋の総社か元総社で車屋をしている」等という話のほか、知人と会社役員に対して倉持の姉から強迫の容疑で被害届が出ているという話も出るに及んだというが、倉持の姉の情報は以前より本誌取材班も調べているが、話は全く逆で、倉持に対する貸付で会社役員が返済を迫ったことは過去には一度もなかったし、また倉持の父親が亡くなった際には相当の香典を添えて礼を尽くしていたことは倉持の母親も姉も良く承知していることだ。それ故に倉持がこのままでは殺人教唆の容疑者になる可能性が高いので本当のことを話して会社役員に謝罪すれば許してもらえる可能性が少しは残されているという話をするために関係者が2人それぞれに訪ねたが、倉持の姉夫婦の全く非常識な対応に驚き、姉も倉持と同様だと呆れていたようだ。
ちなみに、会社役員を襲撃した実行犯は警察庁が広域指定暴力団に指定した組織(M会)に所属していたというが、実は会社役員は過去に赤坂のクラブでM会の会長と韓国人の不良グループ17~18人がケンカになり、その店で飲んでいた客たち全員が巻き込まれ死人まで出るのではないかと危惧された大騒動に遭遇したことがあった。ステージで大声で歌っていた不良グループのボスとみられる韓国人と会長のテーブルの間は3~4mしかなかったが、会社役員が会長と不良グループのケンカを止めるためにその間に補助イスを入れて座ると、会長と同席していたS会の赤坂の親分(M氏)とボディガードがビール瓶を持って韓国人に殴りかかろうとしたため、2人の手を押さえると同時に店のスタッフ3人ほどに韓国人のボスを店から外に出すよう指示した。スタッフ3人が韓国人のボスを担ぎ出すように連れ出していった。すると、直後に韓国人不良グループの16~17人も急いで外に出て行ったことで事態は収まった。会社役員が大事件になるのを避けるために、中に入って大ケガを承知で収めたのだった。すると、その直後にM会会長が、会社役員の勇気ある行動に目を見張ってのことか、会社役員に対して最大級の礼を述べたという。M会会長がM氏に「こちらさんはどちらさんだ?」と尋ねると「新宿の社長で、以前より赤坂でよく会う顔見知りです」と言うと、「うちの若い者が懲役に行かなくて済みました。本当に有り難うございました」と非常に丁寧に礼を述べ、会社役員も「余計なことをして失礼しました」と言い、その場を終えて会社役員は帰ったが、M会会長が「カタギの人間であんな男は初めて見た」と店のママや店長に言ったことが今でも語り草になっている。会社役員はM会会長とは一面識もなかったが、それ以降、赤坂のクラブでM会会長と会えば、常に会長の方から会社役員を席に呼んで酒を振舞おうとしたが、そのたびに会社役員も恐縮して丁寧に挨拶をしていたという。そうした縁があることを倉持や上坂から依頼(指示)を受けた実行犯たちは、自分の所属している組織のトップである会長がお礼を述べた人とは知らず襲ったのだが、この事件は今でも赤坂では逸話になっている。M会会長の取り巻きの幹部の多くは知っているようだ。

今や上坂は、どのような事情があろうと自身が語った“自供”によって、自らの首を絞めつけられようとしている。そしてそれを突破口にして倉持を取り巻く反社会的勢力の全容が解明される重要なポイントになりつつあることを、上坂自身がどこまで自覚しているか、いずれ群馬県内の反社会的勢力の主要な一角が一網打尽になる日も近いとみられるのだ。今後も継続して取材を進めるが、さらに悪質な事例が発覚すれば、その際には当事者たちの実名だけでなく写真も併せて掲載する予定である。(つづく)

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