取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(1)

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これまで長期にわたって鈴木義彦に係る取材班の多くの記者が関係者たちから聞き取りを何回も重ねて集めた取材データを十分に精査したうえで整理して公開する。

《鈴木は証拠の残らない方法でA氏から融資を受けていた。後日トラブルになることを想定して、A氏の貸付が現金だったのを悪用して、担保価値のないエフアールの手形を振り出し、借用書での貸付は2回しかなかった。銀行からの振り込みであれば、もっと早い時期に鈴木の嘘は発覚していたが、鈴木は最初から全て銀行を通すことは嫌っていた》

《「合意書」は銘柄欄が空白で、ただ「本株」とだけ書かれていたことを裁判官は「合意書の要件を満たしていない」と言ったが、書面に記載した「本株」が宝林株であることに疑いはない。また「今後、本株以外の一切の株取扱についても、本合意書に基づく責任をそれぞれに負う」と明記していて、それは西と鈴木が継続的に株取引を実行する意思表示であったと同時に、鈴木と西がA氏に対して株取引の収支を明確にして全てを清算して3人で合意書の終了確認をしない限り、合意書に基づいた3人の責任は継続することになっていたはずである。しかし、鈴木と西は最初の宝林株からA氏を裏切っていたが、西はさらに鈴木に裏切られた末に自殺してしまった》

《西が東京地検に逮捕起訴され、保釈された直後の平成14年6月、A氏が貸金と株の話を西にしたところ、「株取引の利益がこれから大きくなるので鈴木の債務を圧縮して欲しい」と西がA氏に懇願したのでA氏は了解した。西は、相場操縦の容疑を一人で被ったことやA氏への借金を圧縮して安くすることの了解を取れば自分の立場が優位になると思ったようだが、西は鈴木に完全に取り込まれていただけで、鈴木は巧妙にも西を使って40億円超(金利年15%を含む)の債務を25億円に減額させたが、裁判では「その日(平成14年6月27日)はA氏には会っていない」と言い「西に債務の減額を依頼したことはない」と否定した。鈴木は本当にずる賢い、というよりここまで何重にも嘘を重ねる人間はいない。鈴木が西に10億円を渡したと言うのでA氏は了解し、西が10億円、鈴木が15億円の借用書を書き、当日付の確定日付を取った。鈴木は裁判の後半では「西に10億円を渡したとは言っていない」まで言い出したが、そうであれば西が何故10億円の借用書を書く必要があったのか。後日判明したが、この10億円は合意書破棄のための礼金だった。このことは紀井氏が西の運転手の花館氏に渡していた事実が発覚しそうになったからではないか。いずれにしろ当日の模様は全て録音されている》

《平成18年10月16日の和解協議後に、鈴木はA氏に何度も電話を入れて和解書で約束したことを追認したり、さらに10月23日にはA氏の会社を一人で訪ねていた。裁判官はそうした事実を何故無視したのか。電話では「西の買い支え損は約70億と言っていたが、正確にはいくらですか?」とA氏に尋ね、それを確認すると「全体の利益よりその分を差し引いて3等分しないといけませんね」と鈴木はそこまで追認していた。鈴木はその後にA氏に送った手紙の中でも「海外に口座を作って下さい」とも言っている。和解協議で認めた支払の約束を果たす意思を何回も見せていて、何故それが強迫や心裡留保となるのか。裁判官の認定は全くおかしい》

《鈴木は物品を持ち込み、A氏はそのたびに言い値で買ってあげていた。ピンクダイヤモンドとボナールの絵画も言い値の3億円でA氏に買ってもらっていた。その際に絵画は持参しなかったが、現物を見ないで絵画を言い値で買うというのは有り得ない。またダイヤモンドにしても鑑定もせずに、これも言い値で買うということもあり得ない。つまり、A氏が買って上げたのは鈴木の資金繰りに協力したという以外には有り得ないことで、鈴木はそのことに感謝もせず逆に現品を返さず返金もしなかった。絵画は他の債権者の担保に入っていたことが後日判明したというが、それだけでも信じがたい話で、鈴木は本当に許されない人間だ》

《合意書を破棄させることで西に支払った総額10億円を、鈴木は「社長への返済の一部として西に渡した」ととんでもない嘘をついたが、西はもらったことを認めたが、なぜA氏への報告を誤魔化していた事実を明らかにしなかったのか。その話があったのは平成14年6月27日で、西は直前に保釈されたばかりだったから絶好の機会でもあったはずだが、鈴木に目先の金でコントロールされていたのだ》

《天野裕(エフアール常務)は赤坂のクラブでA氏と数回会ったが、A氏の席まで毎回挨拶にきて、一緒に来ていた取り巻きに「鈴木が今あるのは全てこちらの社長(A氏)に数百億円の資金をお世話になっているお陰」と言っていたという。鈴木はエフアールで何度もCBの発行や第三者割当増資を行っていたから、天野もまた鈴木の手口を知り尽くしていたのと数百億円の金がA氏の金だと鈴木が説明していたことから、A氏に会ったときにそういう言葉が出たのだろう。周辺の誰もが株取引の実態を知っていたのに、それが裁判で否定されるという理由が分からず、何故、鈴木の主張に裁判官が疑念を持たなかったのか、この裁判官たちは本当に信用できない。日本の法曹界は馴れ合いとも言われているが、この事件は正に当てはまる。天野氏が出入りしていた2軒以上の店の店長やママほか何人もの従業員から取材班の何人もが聞いていることで間違いはない》

《西義輝は遺書の中で鈴木義彦が稼いだ利益は470億円以上あった、と言って和解書に署名指印することに反発したと書いているが、鈴木が和解協議で提示した金額がA氏と西にそれぞれ25億円、別にA氏に20億円だったことから考えれば、総額で1/6にも満たない金額で収めようとしたことがよく分かる。しかし、A氏を裏切って鈴木にそれだけの隠匿を許してしまった西の責任は大きいが、西はいったん清算した後に買い支え損もあるので私に任せてくださいと独り言のように言っていた。和解協議の場でもA氏には利益の総額を言っていなかったことが問題を解決どころか混乱させた。その理由は、鈴木と西が勝手に作った密約の書面(利益を2人で折半するという英文の書面)が関係していたようだが、それは不正の証でもある》

《志村化工株の相場操縦事件で、西は鈴木が逮捕されれば、執行猶予の身であることから株取引の利益のことが心配になったとして、自分が全責任を取り鈴木を守ることにしたと遺書に書いている。西は鈴木が必死になって口裏合わせを依頼して土下座までしたことで、鈴木が利益分配に応じると考えたのだろうが、鈴木の金銭への執着が異常に強いということを嫌というほど見てきたはずだから、A氏に報告するべきであった。それをしただけで、事態は大きく変わっていたはずだ》

《裁判官が紀井氏について「そもそも紀井は被告(鈴木)の指示に基づいて株式を売り、売買代金を保管するという立場に過ぎず……」と認定しているが、紀井氏が株の売りの全てを担当していることを強調しているのに何故裁判官は逆の判断をしたのか。我々取材班は多くの関係者から全ての聞き取りを進めたが、裁判官の判断は異常としか考えられない。弾劾裁判の話があるが、当然である》

《裁判官はピンクダイヤと絵画、高級時計の販売預託について、判決では上代40億円という高級時計を4億円で委託することが、経済的に不合理で、販売価格の決定過程に対する客観的で合理的な説明がないとして無効とする認定をしているが、原告に求めれば分かりやすい説明があったはずだ。それに金額を安くしたのは、鈴木を助けるためだったことが何故分からないのか。ピンクダイヤと絵画のことでも十分に理解できるはずだ。問題は鈴木が資金繰りのためにA氏から高級時計を預かり、その後、代金を支払わず返品もしなかったことだ。つまり、販売委託をした事実を打ち消すだけの認定が判決では説明されていない。それで、少なくとも4億円の債権を無効にされたA氏や関係者にとっては全く理解できる話ではない。それにピンクダイヤと絵画についても責任はエフアールにあって鈴木にはないとした認定はもっとおかしい(A氏、天野氏、西の3者面談内容で十分理解できる)。裁判官としてこのような判決は有り得ないことだ》

《鈴木がウソにウソを重ねるような主張を裁判で繰り返したのは、とにかく金を払いたくないという一心からだろうが、そもそも鈴木が自己破産や自殺の選択肢しか残っていなかったときにA氏が手を貸したからこそ助かったことを考えれば、本当に人でなしだ。鈴木はそう言われても痛くも痒くもないと言うかもしれないが、これだけネット上で情報が世界中に拡散していて、何一つ反論できない状態が続けば、それこそ身の置き所が無くなるのは間違いない。長谷川も同様だ》

《合意書を交わした平成11年7月8日に、鈴木はA氏に株価の買い支え資金を安定的に出してほしいと懇願したが、そのとき、鈴木は「これ(株取引)が成功しないと、私も西会長も社長への返済ができません」と言った。そして宝林の株取引で約160億円という予想外の利益が転がり込むと、鈴木は一気に強欲の本性を丸出しにしてA氏への返済を無視しただけでなく西を騙して合意書の破棄を執拗に迫った》

《鈴木が委任した杉原正芳、平林英昭、そして長谷川幸雄の3人の代理人に弁護士を名乗る資格は無いと思う。杉原は外資系投資会社の常任代理人を務めてきたことで、それらの会社が実体のないペーパーカンパニーであることを承知して鈴木の犯罪行為に加担しているし、平林と長谷川は弁護士の倫理観や誠実義務を放棄して鈴木の強欲を満たすために虚偽の論述を繰り返した。まさにやりたい放題だが、いくら報酬に目がくらんだとしても限度をはるかに超えている。罰則がないからと言って懲戒で済まされることではない》

《鈴木が確認書(平成11年9月30日付)で「債務は完済された」と言っているが、A氏が課した総額が約28億円(年15%の金利で40億円を超えていた)で、どうして15億円で完済になるのか。それに鈴木が支払ったという15億円は同年の7月30日に西が持参した株取引の利益分配の一部であった。鈴木は確認書に「債権債務は無い」と書いてあるということを理由にしているが、A氏はそれまでに金利分を含め一切の返済が無いので「確認書を書くのは無理だ」と断ったが、西が先にその場でA氏宛に確認書を書いたので仕方なく作成したものである。その後、西が会社に戻って鈴木に確認書を渡したとき、西からA氏に電話がありA氏が出ると鈴木に代わり、「本当に無理なお願いを聞いて戴いて、有難うございました」と礼を述べた。その後、A氏に鈴木が額面15億円の借用書を書いたのは平成14年6月27日のことで3年も後のことで、それも株取引の利益が大きくなるからという西からの懇願をA氏は聞いてあげた結果だった。その数日後の三者会談(A氏、西、鈴木)の時に「西に返済金の一部10億円を渡した」という鈴木のウソと株取引の利益分配がA氏に実行されなければ減額は無効になっていた。そういう経緯があっての15億円で、確認書そのものが、A氏が鈴木の依頼に応えて便宜的に作成し交付したことが分かる。裁判官が本当に細部にわたって鈴木の主張(ウソ)を検証したとは言えない》

《裁判官が鈴木の主張や証言がコロコロと変わっていることに疑問を感じていないのは何故なのか。日常でも言動が変われば「嘘つき」とか「信用できない」となるが、東京地裁の品田裁判長以下2人の裁判官は何も違和感を持たなかったのか。判決はA氏の主張までも無視したが(紀井氏の確認書も無視している)、それで良いはずがない。鈴木が海外に隠匿した金は1000億円を超えるとみられるというが、それが犯罪の繰り返しで蓄積されたものであれば、なおさら裁判官の責任は重い。単に事実認定の誤りでは済まない、犯罪の隠ぺいではないか》

《鈴木は株取引で得た利益の中から親和銀行へ約18億円、山内興産(末吉和喜)へ4億円超を和解金として払っているが、合意書に基づけば収支の報告義務に違反していて、当然、A氏の了解を取っていないから、これは横領に当たる。鈴木は山内興産が買い占めたタカラブネ株約20億円分を利益を出すと言って騙して預かりながら、山内興産には無断で市場で売却してエフアールの資金繰りに充てていたもので、これも場合によっては刑事事件に発展していた。鈴木(エフアール)が犯罪を犯してでも資金繰りをしなければならないほど窮地にあったかが分かる。和解金が支払われなければ実刑は免れなかったと思われる。これらもすべてA氏のおかげであることは鈴木にも分かっていたからこそ、和解後の手紙に「大変お世話になった」とか「男として一目も二目も置く」と書いたのではないか。それを、代理人が就いたことでここまで多くの嘘を構築して、人間としてこのやり方は絶対に許されないことである》(以下次号)

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(2)

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これまで長期にわたって鈴木義彦に係る取材班の多くの記者が関係者たちから聞き取りを何回も重ねて集めた取材データを十分に精査したうえで整理して公開する。

《西義輝は鈴木に「会長」と呼ばれて持ち上げられ、鈴木から「私にもいいスポンサーを紹介してください」と何度も懇願されてA氏を紹介し、短期間にA氏から約28億円(ピンクダイヤモンド、絵画、高級時計の販売預託分を含む)もの貸付金を引き出す役を引き受け、株取引でも鈴木に株の売買を任せたために利益の管理で主導権を握られるという、最悪の環境を作ってしまった。その後、鈴木の口車に乗り鈴木と2人でA氏を外すやり方をして、最初の宝林株取引の収支や利益分配を合意書通りにはやらなかった。西にもA氏を騙して利益をかすめ取る考えが少しはあったかもしれないが、それを鈴木に見透かされて簡単にたぶらかされてしまった》

《鈴木は株取引で数十社に対して第三者割当増資を行ったが、西には事後報告だけで具体的な打ち合わせは一切なかったようで、それに伴う資金のコントロールや上がった利益の詳細等を鈴木は一切漏らさなかった。「鈴木は自分(西)に対しては社長への言い訳やウソの報告ばかり言わされていた。しかし、最終的に利益の最低でも1/3を必ず渡すという約束があったので、社長を欺いてきた」と西は鈴木宛の遺書に書いているが、資金を一人で管理している鈴木にどうして約束を守るという保証があったのか。約束を守る人間ならば、その都度清算をしていたはずだが、西は次第に蟻地獄のような状況に追い込まれていったのではないか》

《天野は平成23年8月3日に急逝したが、会社(クロニクル)は「自宅で病死」と発表したが、実際には都心の京王プラザホテルの客室で自殺(他殺の疑いもある)したのが真相だった。これほど違う状況を広報するよう指示したのが誰なのか、鈴木以外には考えられないというのは当然のことで、天野氏の死には重大な事情が隠されているに違いないと関係者は言う》

(写真:西義輝がA氏に出した「お願い」。鈴木が融資を受ける際に担保としたエフアールの手形を市中に回さないようにとお願いした内容となっている)

《鈴木がエフアールの手形を担保にA氏から融資を受ける際に、西が「手形は絶対に金融機関に回さないでください」という内容の御願書を早い段階で書いている。それだけで鈴木が取締役会の決議を経ずに勝手に手形を振り出していたことが分かり、鈴木は特別背任に問われていた。しかし鈴木は裁判では素知らぬ顔で、決算対策(監査法人の検査)のためA氏から一時的に返してもらったことはないと証言したようだが、よくもぬけぬけと言えたものだ。西のA氏宛の確認書、それに前年の平成10年の決算対策でも協力してあげていることを天野常務も認めていた》

《鈴木のように主張や証言が二転三転すると、裁判官は決して鈴木を信用せず証拠としても採用しないはずが、何故、この裁判では採用されたのか。この判決は真相が判明した時に弾劾裁判の対象になるのは間違いない。鈴木のウソを代理人が二重三重に重ねてもっともらしく論述したが、それにも裁判官は疑問を持たなかったようで、A氏の請求を故意に退けるためにA氏側の証言や証拠類を採用しなかったのは何故かと多くの関係者、取材チームの記者が口を揃える。鈴木、長谷川の多くの嘘の構築を品田裁判長は何故見ぬ振りをしたのか。》

(西はA氏から確認書をもらうに当たって「エフアールの決算対策のために手形を預かる」とする確認書を別途にA氏に差し入れた)

《平成11年7月30日に西義輝が株取引の利益と言って持参した15億円、平成14年12月24日に鈴木と紀井が持参した10億円のいずれも領収書がなく、A氏がこれらの金の授受がないものとして裁判に臨んでいたら、どういう経過をたどっていたのか。鈴木は平成11年9月30日に15億円を支払って確認書を受け取ったというが、15億円を支払ったという裏付けを鈴木は示すことができる訳はない。同日に西が作成した確認書で鈴木に渡した確認書に実態がないことは明白である。鈴木が平成14年6月27日付で作成した15億円の借用書についても、裁判で主張したと同じくA氏に債務の二重払いを強要されたというのも長谷川が訴訟に加わってから乙59号証で初めて出てきたことである。A氏は裁判では真っ正直に2件の金銭授受を明らかにしたが、これらにも全く証拠はなかったが、全て正直に答えているのに対して、一方の鈴木は全ての主張、証言が嘘と言っても過言ではないと言えるほどの証拠も揃っている》

《鈴木も長谷川元弁護士も裁判に勝つために何でもありの戦術を取って、西から聞いたという話を根拠にしながら、A氏を、暴力団関係者を金主元にしたプロの金融業者と特定したり、西の証言として虚偽の主張、証言を連発した。「死人に口なし」を最大限に利用した長谷川の悪知恵で、裁判には勝った(?)のかもしれないが、こういうやり方は決して許されることではない。鈴木が強欲から巨額の金を独り占めにしたためにA氏が裁判を起こしたことから、犯罪行為を隠蔽するために長谷川が悪知恵を働かせて裁判を乗り切ったかのように見えたが、その責任を鈴木は一身で負わなければならないが、長谷川にも同様に重大な責任がある。何度でも言うが、本来、合意書によれば鈴木の取り分は一切ないのである》

《青田光市に付きまとう反社会的勢力とのつながりは、必ず事件として表面化する。暴力団員から「上野の会長」と呼ばれていい気になっているようだが、それは鈴木の金を利用して成り立っているもので、いつどんな形で裏切りが起きるのか知れたものではない。現に、青田と昵懇の組に対して同じ組織の別の組幹部がいくつも青田のことを生々しく語っている》

《鈴木から株の売りを全て任されていた紀井義弘氏が作成した「確認書」(株取引の銘柄と利益明細)。紀井氏本人は、それを明らかにしたことで鈴木からの報復を恐れて鈴木との接触を絶ったというが、そういう場面をいくつも見聞きしてきたに違いない。鈴木の本性は恐ろしいと実感している。そうした紀井氏の証言を何故裁判官が採用しなかったのか。どう考えても裁判官の認識は全て誤っているが、この理由を明らかにしていない。これは関係者はもちろん、取材班の記者全員が同じ実感を持っていることで、長谷川と品田裁判官の接点は直接か関節かは別にして必ずあるはずとの意見で一致している》

《平林英昭弁護士は交渉で初めてA氏と会った際に「社長さん、50億円で手を打ってくれませんか。50億円なら鈴木もすぐに払うと言っているんで……」と言っていたが、鈴木が株取引の利益を隠匿していた事実を物語っているし、和解書で約束した支払いを認めたことになる。それ故、その後に平林や青田がこじつけで言い出した強迫もなければ心裡留保も存在しない。和解協議の場にいなかった青田が「ビルのエレベータを止められて監禁状態に置かれた」「和解書に署名しなければその場を切り抜けられないと思った」などと見ていたような作り話を言い出して、それが心裡留保の裏付けになったと思うが、それを採用した裁判官はとんでもない認定をしてしまったものだ。手続きはともかくすぐに判決を撤回して辞任すべきではないか、そうでなければ日本の法曹界に悪影響を及ぼすという意見も多い。エレベータ会社が「エレベータは止めることができない」という書面を作成し、それを以前に提出している》

《鈴木が和解後にA氏に送った2通の手紙の中で「社長には大変お世話になりました」と書き、また「男として一目も二目も置くような人には会ったことがほとんどありませんでした」と書いたのは、本心の現れである。和解協議で西とは裏切り者同士、お互いに罵り合うことはしてもA氏に対しては少しは歩み寄った感じはあったようだが、鈴木の強欲さは尋常ではなく、その後豹変した。原因を作ったのが青田光市だったとしても、金を払いたくないという選択をしたのは鈴木だから、鈴木は一度は見せた本心を改めて封印してしまったに過ぎない。しかし、その覚悟が今後もその意地を持ち続けられるのか正念場が続いて鈴木、長谷川の両人は、今後、精神面だけを取っても、真人間であれば維持できるものではない。家族や身内も同様に大変な思いを未来永劫にわたって持ち続けていくつもりなのか。とても平穏な日常を送れるとは思えない。家族や身内には気の毒な気もするが、未成年者はともかく成人であれば実名の公表もやむを得ないという意見も圧倒的に多い》

《鈴木が東京ダークサイトのプロバイダーに対して記事削除の申立を行ったようだが、そんなことをしても問題解決にはならない。掲載されている記事に対して抗議も反論もしない(できない)で鈴木のやっていることは相当に往生際が悪く、恥知らずと思わないのか。今後も鈴木の情報が溢れるようにドンドン拡散して、鈴木自身、行き詰るのではないか。自分のやったことは結局は自分で責任を取らなければならないというのは社会の常識だから、自業自得と言わざるを得ない。他のネット情報でも、事件が大きいことに加えあまりにも前代未聞のあくどさから取り上げる動きが始まっているようだ》(以下次号)

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(3)

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これまで長期にわたって鈴木義彦に係る取材班の多くの記者が関係者たちから聞き取りを何回も重ねて集めた取材データを十分に精査したうえで整理して公開する。

 

《平林、長谷川の両弁護士は、平成9年8月から同10年5月28日までの間にA氏が鈴木に貸し付けた約28億円(ピンクダイヤ、絵画、高級時計の横領分を含む)について、こじつけや言いがかりも同然の内容で釈明を求めたりA氏が約28億円を鈴木に貸し付けたことも事実なのに、裁判官は虚偽を構築した長谷川の術中にはまってしまい、重要な証拠を採用せずA氏の主張を退けた》

《青田光市は暴力団(習志野一家)の構成員たちを金や飲食で手なずけ、車を買い与えたり海外旅行に連れて行くなどして、A氏の代理人である利岡正章を襲わせたのは疑いが極めて高い。利岡の状態が全治3か月の入院と分かると、今度は習志野一家のNo.2(楠野伸雄)に「付き合いはなかったことにして欲しい」と口止めした。20年から30年もの付き合いが続いて、それを無かったことにできる訳がない。青田のやることは全てが暴力的で、恐喝、強迫、窃盗ほか何でもありの状況で、いつ事件が表面化してもおかしくはないが、長谷川は裁判で利岡の診断書を医学大辞典まで引っ張り出して分析するような体裁を取ったり、「事件は偶発的に起きたもの」と反論したが、そうであれば青田が口止めに動いた事実はどう説明するのか》

《鈴木はピンクダイヤモンドと絵画をA氏の所に持ち込んで、A氏に言い値の3億円で買ってもらった(絵画は持参していない)のに、鈴木が所在を不明にした後の交渉や裁判では平成9年10月15日の3億円の借用書を使って「ピンクダイヤと絵画を買い受けた際に作成した借用書で、借用書記載(但し書きですぐに内容が分かる)の3億円の授受はなかった」と言い出した。鈴木が平成10年5月28日(逮捕3日前)に「売らせてほしい」と言ってA氏からピンクダイヤを預かった際に鈴木は手書きの「念書」を用意して「預かりました」とまで書いており、3億円の借用書についてはその7か月も前のことだから、全く整合性もなく支離滅裂だった。いくら鈴木が金を払いたくないと考えたとはいえ、平林の主張は幼稚で嘘がすぐにバレるものばかりだ。それを何とか補強したのが長谷川だったが、長谷川の嘘のトリックは巧妙だが、A氏に対する誹謗中傷(反社会的勢力の金を使っているとか、そのトップの実名を何回も出すなどありもしない虚偽の構築をしている)が度を越していて、到底許されるべきものではない》

《鈴木は紀井氏に提供した仕事場(都心のマンションの一室)を何度も変えた。芝公園や麻布十番ほか数か所を転々としたのはSECや国税の目を逃れるためだった。鈴木が株取引に関わっていないようにするために西をコントロールして前面に出し、株を大量に買いささえなどして目立たせたのは、いざという時に西を隠れ蓑にする算段だったろうが、志村化工株取引では、土下座までして西に罪を被らせることに成功し、鈴木は検察の手から逃げのびた。本当に卑怯な人間だ。それで、利益の最低でも1/3を渡すという西との約束を反故にした。鈴木は罪を他人になすりつけたり強欲さも異常としか考えられない。西を自殺に追い込んだ責任は絶対に取らなければならないほど責任は大きい。長谷川はそんな鈴木の代理人を務めたが、長谷川は恥知らずというよりここまで悪賢い弁護士はいないという多くの関係者や読者からの意見が圧倒的だ》

《A氏の代理人の利岡正章が鈴木の父徳太郎を説得して、鈴木がA氏との面談をするよう働きかけたが、鈴木が独り占めした金を父親や妹のマンション購入や身内のために消費しているので完全に息子の言いなりだった。父親は利岡には「息子と青田は悪いが、息子の相談相手になってほしい」などと利岡には言っていたが、本心は違っていた。鈴木に頼まれた西が会社で徳太郎を雇う形を取り、毎月60万円という高額の給与で西にも世話になっていたから「線香を上げに行く」と言っていたが、それも口先だけのことで、息子を説得し諌めるどころか逆に息子に伺いを立てるような状態にあると言わざるを得ない。この事件はこのままでは日本史上最悪の事件として、未来永劫にわたって歴史に残ることくらい分からないのか。徳太郎は天野氏を「まともな人間」と評価していたようだが、息子(義彦)のせいで死亡したのだ》

《志村化工株取引で、東京地検は鈴木を本命視していたが、西が一人で罪を被ったために取り逃がした。その後、鈴木に対する国税当局や検察(警察)が継続して監視の目を注いでいる。鈴木がどれほど巧妙に巨額の資金を隠匿して、マネーロンダリングをやっても、必ず綻びが出る。取材班の多くの記者が動き記事が発出され続ける中で、関係当局に温存されてきた情報もつながり実を結ぶ。鈴木には世界中のどこにも居場所はなくなる》

《鈴木が裁判で債務は完済されたとか合意書に基づいた株取引などなかったと言うなら、何故、宝林株を売ることができたのか。A氏の主張に対して全面否定を繰り返したのは、平林や長谷川が構築した虚偽のストーリーを丸呑みしたからだろう。それほどまでに鈴木は強欲だと言うことだ。しかし、だからと言って、鈴木の周辺で多くの人間が犠牲になり自殺したり不審な死を遂げたり、あるいは行方知れずになったりしているのは決して看過できるものではない。自己破産や自殺の道しか残されていなかった鈴木の窮地を救ったA氏をとことんまで裏切り、さらに利益を独り占めした金を何としてでも出さないという発想は餓鬼そのもので、人ではない》

《鈴木の利益の海外流出について真相の一端を承知している茂庭進(元山一証券出身)やフュージョン社の町田修一は、鈴木からどれほどの恩恵を受けたのか。相当なものを受け取ったから、口を噤んで来たのだろうが、鈴木に実体のない外資系投資会社を100社前後も提供した上に裁判でウソの陳述書を平気で書いた町田、そして利益の海外での隠匿に加担した茂庭の2人は知っている事実を墓場まで持っていけるはずがない。鈴木にとっては今や時間の問題と言われているが、その時は目の前が真っ暗になるのではないか》

《鈴木はA氏に送った2通の手紙の中で「私一人で立案し稼いだ資金を国内外の移動という、現在最も難しいことで、なぜ、一人だけでやらなければいかないのか」と書いているが、一人で立案し稼いだとはとんだはき違えで、誰が鈴木に頼んだと言うのか。株取引の最初の銘柄である宝林株の取得は西の働きによるもので、A氏が宝林株の買取資金や株価の買い支え資金を出さなければ利益は確保できなかったし、その都度3等分しないといけない金をA氏に無断で海外に送金したり運ばせたりして、ここまで恩を仇で返すような自分勝手な人間はいないと多くの関係者、取材班の意見である。志村化工株でも西が罪を被らなければ鈴木も間違いなく東京地検に逮捕されていた。国内外の資金移動を最も難しいことというが、鈴木が勝手に利益を海外に流出させ隠匿しただけの話で、自業自得というほかない。そうした脱税ほかいくつもの違法を繰り返した鈴木の犯罪行為を長谷川はすべて承知のうえで弁護を引き受けたのだろうから、鈴木同様かそれ以上に全ての責任を負わなければならない立場にあるのは当然のことだ》

《鈴木は人との関りでウソをついて利益を自分に誘導することを常習にしてきた。そうでなければ、交渉の場でも裁判でも嘘に嘘を重ねるような恥知らずなことはしないはずだ。長谷川も鈴木と同じ類の人間で、裁判に勝つためには手段を選ばず、鈴木の嘘を丸呑みしてさらにA氏を誹謗中傷してまで裁判官に鈴木の主張の正当性をアピールした。鈴木も長谷川も絶対に許されるものではなく、その責任を果たさぬ限り本人はもちろん家族や身内にまで未来永劫にわたって影響は及ぶ》

《鈴木は和解書で約束を留保する理由に「紀井の裏切り」と「3年間に及ぶ西の全てが嘘の作り話をはっきりさせず、西の罠にはまり、安易に和解してしまった」と言って、A氏から借金を重ねる中で金利を含め一切返済しなかったのは誰か。合意書を交わして宝林株の取引を介した当初からA氏を裏切ったうえに西をたぶらかして利益折半の密約を交わしたのは誰か。揚げ句、密かに海外流出させた利益を独り占めして最終的には西をも裏切って自殺に追い込んだのは誰か。裁判で鈴木が嘘に嘘を重ねる主張のシナリオを構築した長谷川は、場合によっては鈴木よりも罪は重い。何故なら、鈴木には思いつかないし考えられもしない嘘を提案した張本人は長谷川以外にはいない。乙59号証は見事であるが、鈴木はA氏に世話になるだけなっておいて人間とは思えない。このようなやり方を金のためなら平気でやる人間はまずいない。鈴木の責任は当然として長谷川の無責任で好き放題なやり方が許される訳はない》

《鈴木と長谷川は西が自殺した後までも西を利用して鈴木の嘘を正当化しようとした。死者をもてあそぶように悪用するのはもってのほかで、人間としてやってはいけないことだがさらに長谷川と鈴木は「西から聞いた話」としてA氏を誹謗中傷した。そうしたやり方も決してやってはいけないことだ。鈴木はA氏に対して西を徹底的に「ウソつき」とこきおろしたが、鈴木は西よりもウソの数は少ないかもしれないが、嘘の大きさやあくどさは西の比ではないと関係者全員が口を揃えている。しかし、長谷川は鈴木の嘘をどこまで擁護して正当化したことか。その手段として「死人に口なし」の作り話を構築して西を最大限に悪用した。鈴木と長谷川は死ぬまで償いを続けても西は報われないだろう》

《A氏が株価の買い支え資金を総額で207億円出した点について、品田裁判長は判決で「(株取引が継続した)7年以上の間に(A氏、西、鈴木による)協議や金銭の授受が2回しか行われず、平成18年10月16日の三者協議に至るまでの間に、三者間で協議が行われなかったから一層不自然というほかない」と一蹴したが、実際に鈴木が所在を不明にし続け、西を使って嘘の経過説明と報告をさせ続けた結果、A氏には一つも正確な情報が無くカヤの外に置かれた状況があった事実や、A氏の交渉代理人に就いた利岡正章が鈴木の父親に約2年間、鈴木本人と会えるように接触する中で地元の手土産を持参したり本を届けたり、あるいは一緒に食事をするなどしたり、さらに2か所の興信所に調査を依頼したことで、数千万円に費用が掛かっていること等に裁判官は何ら関心を寄せていない。それでは審理を尽くしたとは決して言えず、そのような状況に裁判官を巧みに誘導したのが長谷川であったが裁判官にはいつまでも問題が残る》(以下次号)

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(4)

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これまで長期にわたって鈴木義彦に係る取材班の多くの記者が関係者たちから聞き取りを何回も重ねて集めた取材データを十分に精査したうえで整理して公開する。

《鈴木は、和解書に署名指印したのは側近の紀井の裏切りがあり動揺したこと、西からあらぬ嫌疑をかけられてその証拠を捜査機関に提出することをほのめかされたため社会的に抹殺されることを恐れたこと、という2つの理由をあげたが、紀井の裏切りを理由にするなら、長谷川は紀井を「電話番に過ぎない」とこき下ろしたが、株の売りの全てをやっていた紀井がA氏や西に明かした鈴木の株取引利益約470億円は紀井が株取引の全体を把握していた結果、算出された数字であるから鈴木は動揺したはずだ。また、鈴木がやっていることを公にされたら社会に抹殺されるとは、自身がやってはいけない悪いことをしていると認めているに等しく、鈴木は親和銀行に関しては100億円以上の反社会的勢力を絡めた不正融資事件で逮捕起訴され有罪判決を受けており、その他にも犯罪関与の疑いがマスコミでも数多く取り上げられ社会的評価は当然下の下で、さらに前科がついていたから、西にかけられたあらぬ嫌疑で社会的に抹殺されるという理由にはならないはずだ。そもそもあらぬ嫌疑ならば、鈴木が逮捕されることはなかった。社会的に抹殺というのは、鈴木はA氏に何から何まで助けられたにもかかわらず、ここまでの多くのウソと最悪のやり方をしたことに対して今後、人としての鈴木と長谷川の対応次第で世間が判断し評価することである》

《合意書に基づいた株取引の最初の銘柄は宝林だったが、鈴木は裁判で株の取得資金を出したのがA氏ではないと否定したり、宝林株取引は合意書に基づいたものでは無いとして「そもそも株の取得はファイナンスで金は必要なかった」とか「外資系投資会社3社による売買でA氏も西も関わっていない」、さらには「鈴木の自己資金だった」と言ってみたり「ワシントングループの河野会長から調達した」と言い替えるなど言い訳が三転も四転もしつつ嘘を並べ続けたが、鈴木は平成11年当時は刑事被告人の身で身動きが取れなかったうえに、鈴木が創業したエフアールが宝石販売業者のために鈴木の関与が宝林の筆頭株主のロレンツィに知られると交渉そのものが破談になることに西が最大に神経を注いでいた。そのような状況を無視した鈴木の主張を事実上採用した裁判官の認識の根拠は何なのか関係者の誰もが理解できない。おかしすぎる判決としか言いようがない。しかも鈴木は和解協議では宝林株の取得資金3億円はA氏が出したことも認めていたことについても、品田裁判長は認定しなかった》

《西が鈴木と出会った平成7年ころ、鈴木は既に資金繰りに困り果てていた。西が鈴木から直接聞いた話によると、エフアールを上場させても株価が思うように上がらず、創業者利得が得られなかったことに加え、株価を維持するための資金繰り(知人名義で自社株売買を繰り返していた)に窮していた。それ故、親和銀行から不正融資を引き出し、事件が表面化した。鈴木は目的のためには手段を選ばず、非合法なことでも平然と手を染めるというやり方が身に染みついているのではないか。自身の強欲から株取引の利益を独り占めするためにA氏を裏切り、西をたぶらかして最後は自殺にまで追い込んだ。人の命を軽く見る鈴木のやり方は決して許されるものでは無い》

《西は鈴木宛の遺書で「社長に対する借金返済を少なくするために私を利用したり、社長に多額な利益400億円以上がばれないよう、私の置かれている弱い立場を利用して嘘の報告ばかりさせてきた」と書いているが、鈴木は株取引の最初の銘柄であった宝林株での予想外の利益で強欲な本能が目覚め、利益を独占するだけで頭の中がいっぱいになったとしか言いようがない。裁判で鈴木は嘘だらけの主張を繰り返して、その嘘を長谷川が全て補強したが、裁判に勝つことしか考えない長谷川の方が鈴木よりも罪は重いはずだ。鈴木の嘘を正当化することで得られるメリットは報酬しかなく、金のために真実を捻じ曲げるにも限度というものがある。よくここまで何重もの嘘を構築したものだ。ここまでやると極悪弁護士というレッテルが貼られて、当然のことだが未来永劫にわたって消えることはない。弁護士を辞めても罪から逃れることはできない。きちんと事後処理をすべきだ。このままでは史上最悪の弁護士と言われかねない。やり方のあまりのあくどさに気づいたのか、判決後に弁護士の登録を抹消しているが、そのような無責任なことで許されるはずがない。家族や身内のことを考えるべきではないのか。物事にはどんなにミスがあっても最後にけじめをつけることが大事なことくらい分からないのか。この判決を正しいと判断する人は、関係者や取材班、さらに読者の中にも一人としていないことで分かるはずだ》

《鈴木が平成11年9月30日に15億円を払って債務を完済したと主張しながら、3年後の平成14年6月27日に作成した15億円の借用書の存在を打ち消すため、長谷川はさらに悪質な虚偽を創作した。ありもしない平成14年3月頃のA氏からの呼び出しをでっちあげ、もし真実であれば青田と平林が代理人の時(長谷川が加わる前)に何故、この話が出なかったのか。平林から出た話は「社長さん、50億円で手を打ってくれませんか」ということくらいだ。債務の二重払いを強要され、それを強要したA氏が反社会的勢力の密接関係者で、しかも暴力団関係者を金主元としたプロの金融屋であるとして、暴力団のトップの実名まで出した。民事訴訟では証人以外は嘘が罷り通るとはいえ、そこまでやる弁護士は見たことが無く、言い訳など通用しないことが分からないくらいの恥知らずだ。鈴木と長谷川は勝訴したのだから、どう批判をされようといつかはほとぼりが冷めると判断しているかもしれないが、それは有り得ず、今後も消えることはない。弾劾裁判や再審への方向付けはもちろんだが、ネット上でも「史上最悪の事件」として拡散することはあっても風化することなどない》

《和解協議(平成18年10月16日)で鈴木が合意書に基づいた株取引を認め、その結果で支払いを約束したA氏と西へそれぞれ25億円、別にA氏へ20億円の合計70億円という金額は、鈴木が獲得した利益約470億円(平成18年当時)から見れば2割弱に過ぎなかった(但し、これは利益が60億円であることを前提にしていると西にクギを刺されている)。だから、協議直後に紀井氏に電話した鈴木は「2人分で100億円以内で済んだ」と安堵した様子で言ったに違いない。その事実を長谷川はどこまでもA氏と西による強迫があったからと主張して、裁判官もそれを認定した。そんなバカな話がどこにあるのか。意外に少ない金額で収まったと喜んだに違いない鈴木の強欲を煽って、鈴木を被害者に仕立てた長谷川のやったことは絶対に許されることではない。実際、合意書によれば鈴木の取り分は一切ない》

《長谷川が弁護士バッジを外そうと、鈴木の代理人としてやったことは消えるものでは無い。鈴木の犯罪が疑われる、株取引の利益の海外流出と隠匿を、長谷川は裁判で鈴木を勝たせることにより全容解明を封印させたように見えるが、しかし、裁判の判決が全ての結果ではない。長谷川による虚偽主張の構築という犯罪同然の手法、そしてそれを認定した裁判官に対する非難の声はますます大きくなっていくに違いないし、日本の法曹界にとって最大の汚点として語り草になり長谷川の悪名はしっかりと犯罪史に記録される》

《鈴木のような人間の代理人を務めることにためらいが無かったのは高額の報酬(しかも裏での支払い)のためか。それで幸せが約束されると思ったのか。身近の人間に迷惑どころか生死に関わるような言動を繰り返してまで強欲を満たそうとしてきた鈴木を擁護すればするほど、長谷川自身がどんどん窮地に追い込まれる結果になることを知るべきだった。このようなことが反対に万一自分の身内に起きた時のことを少しでも想定したら、絶対にできることではない》

《合意書には「今後本株以外の一切の株取扱についても、本合意書に基づいたそれぞれの責任を負う」という要件が明記されている。鈴木は平成18年10月16日の和解協議で宝林株の取引が全て合意書に基づいたものであったことは認めたが、鈴木は宝林株以後に仕掛けた銘柄で西に大量に株を買わせて紀井氏が売るタイミングを計っていた。西が株の買いで投入した資金はもちろんA氏が全て出した。その事実から鈴木と西が仕掛けた株取引は合意書に基づいていたことが明らかであり、A氏の資金支援が無ければ、鈴木は利益を確保することができなかった。長谷川はその事実を打ち消すために法廷という公の場でA氏を誹謗中傷し問題をすり替えた》

《鈴木は平成14年に麻布に超高級マンションをペーパーカンパニー(マジェスティックインベストメンツ)の名義で購入して愛人と隠れ住むアジトにした。特注の高級外車(6000万円以上の価格であるマイバッハほかロールスロイス等)を乗り回すようになっていたが、その年は西が志村化工株の相場操縦容疑で東京地検に逮捕起訴された年であった。鈴木は西に土下座までして口裏合わせを説得し、利益の最低でも1/3は渡すと約束して、鈴木一人が逃げのびたが、実際には西の有罪判決が出ると、手のひらを返して西を切り捨てにかかった。合意書に基づいた約束を当初から破り、利益を独り占めにして奢った日々を過ごしていた。そんな鈴木には正当な裁きを受けさせなければならなかったが、長谷川が弁護士にあるまじき悪事を働いて阻止したが、このままで済むほど世の中は甘くはないことを知るべきだ。今や、鈴木を巡る事件は東京ダークサイト等で読者から圧倒的に注目されており、世界中からも読者投稿が寄せられ始めている》

《自分の利益を最優先にして周囲の人間を騙すやり方が骨身にまで染みついている鈴木の悪事を徹底的に暴き、真相を全て明らかにしなければ収まりはつかない。鈴木に加担した長谷川元弁護士を始め平林、杉原の両弁護士、悪行三昧の青田はもちろん、数多くの事実認定を過って事実上鈴木の犯罪疑惑を封印してしまった品田裁判長ほか5人の裁判官(控訴審を含む)も、結果的には相応の責任が生じている。その扉を開けるのは鈴木であり長谷川であるが、あまりに自覚が足りないのか、鈴木を巡る悪事はネット上で拡散し続けている。このまま放置すれば、拡大した情報が消えることはなく逆に世界中に広がる一方である》

《人間は、窮地に追い込まれなければ本音を語らないというが、鈴木は和解協議の場で、紀井氏が鈴木の利益隠匿を西に明らかにしていたが、西はA氏に伝えなかっただけでなく、全ての真相を明かさなかった。鈴木が合意書の破棄を西に執拗に迫って、それをやり遂げたという西に報酬として総額10億円を複数回に分けて支払ったことを、西はその場で鈴木に認めさせたが、それでも西は紀井氏から利益総額を聞いていながらA氏にはそれを明らかにしていなかったことから、鈴木が利益は50億円とか60億円と言っていたが、利益は明らかになり、鈴木は今、針の筵に座らされている状況にあるのではないか。裁判で長谷川が鈴木の嘘の証言を正当化してくれたお陰で、これで安泰になったと思ったかもしれないが、実際には次々に真実が暴かれて、さらに身動きが取れなくなっている。そして鈴木を追及する動きは心底謝罪しなければ、解決にはならない。長谷川も同様である。鈴木に加担したことで鈴木の背負う重荷を一緒に担ぐハメに陥ったのは自業自得で、裁判に勝つために人としてやってはいけないやり方を幾重にも構築したことを反省するべきだ》

《鈴木は平成14年6月27日に鈴木が作成した借用書は全て手書きになっているが、鈴木はそういう場面に慣れていて、関係者によると「金利をゼロにして頂いたので最優先で払います」とか「万一この返済が終了するまでに他に返済した場合には公正証書(作成すると言っていて、鈴木はこの時点でも作成していなかった)に基づく金利年15%をお支払いすることを確約いたします」と言った文言を書いている。ところが、乙59号証「質問と回答書」ではA氏に言われるままに書かされたと答えたが、これが本当であれば、平成18年10月16日の和解時に「西の言い方が気に入らないので書かないが、信用してください」とA氏に言って別途20億円の支払いを明記しなかったことからみても、その場の状況を読んで巧みに言動を使い分けながら自身の意思を通していることが分かる。つまり、借用書の文言を言われるままに書くことなど鈴木にはあり得ないはずなのである。実際には長谷川のシナリオ通りに答えたものに違いないが、全く逆の発言をしても平然としている鈴木は人を騙すことを何とも思わない恐ろしい人間で、周囲に犠牲者をどんどん作ってきたに違いない》

《はっきり言うが、世間から何と言われようと、金さえあればすべて良し、世間体など一切気にしない、家族にも金を渡せば良いと考えるならば、鈴木も長谷川もこのまま放っておいたら家族も同様に犯罪者と見られるのではないか。河井克行夫妻の事件でも分かるが、関係者は今後、肩身の狭い思いを強いられる。鈴木を巡る事件では、鈴木の家族身内は鈴木自身のしでかした事件だから鈴木同様の責めを負うのは当然として、一番に被害を受けるのは長谷川本人と家族身内ではないかと思う。鈴木の父徳太郎は関係者に「息子と青田は悪い人間」と認めていた。息子の家族についても「嫁の恵子と長男の勝昭はまともな常識ある人間ではないが長女の久子だけは気が付くいい子です」と言っていたようである。特集記事に掲載している以外にも多くの証拠やテープ類がたくさんあるが、今後も必要に応じて公開する。本誌以外の他のメディアでも事件を取り上げる動きがあるようだ》

《本誌ではあらゆる角度から多くの関係者に取材を進め、この裁判は鈴木が勝てる確率は100%なかったことはさらに明確になっている。第一に株取引に係るペーパーカンパニーの常任代理人に就いた杉原、反社会的勢力の暴力団トップと面談を重ねた平林の両弁護士による違法行為、青田、平林による多くの虚偽の構築、鈴木による多くの人命にかかわる詐害行為疑惑、鈴木の虚偽構築を度を越して補強した長谷川、そして品田裁判長ほか控訴審を含む裁判官5人の裁判官による事実認定の誤りなどが主な根拠となるが、これで終結することなど当然、有り得ない》(以下次号)

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(5)

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《A氏、西、鈴木の3人で交わした合意書が無ければ、A氏が株価の買い支え資金を出すことはなかった。そもそも宝林株800万株の取得代金3億円をA氏が西の依頼で出したから、鈴木が紀井氏に任せて株を売ることはできた。合意書があってのことである。また、宝林株だけであれば売った利益をすぐに精算するはずだ。宝林株取得の3億円は鈴木が出したとでも言いたげに、最初は主張を三転四転させたが、鈴木自身も認めざるを得なくなって認めたではないか》

《合意書が無ければ、いろいろな銘柄で次から次へと株取引を実行できるわけはない。全ての売りに専従した紀井氏が各銘柄の利益を確認書という書面で提出している。そこに嘘があれば、紀井氏は偽証罪に問われていた。鈴木や長谷川は紀井氏のことを裏切り者とか電話番とか言っているが、誠実な人間であることは周囲が認めている。もし西が鈴木ではなく紀井氏とA氏の3人で合意して株取引をやっていれば、全く問題は起きなかったと思われるほどだ》

《平成10年5月末に宝林株の取得代金3億円をA氏が出し、同年7月8日に合意書が結ばれた。そして同月の30日には15億円の利益を3等分している。ただし、実際の利益はこの時点で50億円以上あったが、鈴木と西はA氏に正確な報告をしなかった。鈴木は、思ったよりも利益が出たことで西を巻き込んで合意書を破棄するように仕向けた。その結果、紀井氏と花館(西の運転手)を経由して西に複数回で10億円を渡している。その頃、鈴木は西に「利益は2人で折半しよう」と持ちかけ、西はその話に乗ったが、鈴木はどうしようもない悪党だ。西も東京オークションほかでA氏に100億円以上の借金があるのに、A氏を裏切るなんて悪すぎた》

《裁判官は鈴木の証言が二転三転していることに目を向けなかった。完全におかしい話で何か裏があるとしか思えない。鈴木は親和銀行不正融資事件に前後してさまざまな事件への関与を疑われ、マスコミでも数多く取り上げられてきた。鈴木自身も「金融機関や証券会社等での口座開設ができない」と自白しているように、金融証券市場では不健全な人物とのレッテルが張られているのだ。裁判でもマスコミで取り上げられた記事が証拠として提出されたが、裁判官は鈴木の証言が二転三転する事実を鈴木の人間性に要因があると深刻に受け止めるべきだったのだ》

《裁判官や弁護士等も言っているが、裁判官の評価の基準は「どんな判決文を書いたか」ではなく「何件終了させたか」にあるとコメントしている。》

《親和銀行事件でも、鈴木は甲府にある古屋貴石社に偽造宝石を作らせたり、ノモスの佐藤新一に価値のない岩手の土地(40万坪)等を提供させて同銀行への担保にした結果、100億円以上の不正融資を受けた。その際にいい思いをしたのは鈴木とノモスの佐藤だけである。鈴木は同銀行へ食い込んで、総会屋・暴力団を排除する名目で32億円を引き出したが、同銀行への食い込みの切っ掛けとなった副島と暴力団への手切れ金は2億円ほどだったといい、融資金の大半は独り占めした》

《鈴木はエフアールを上場させるために決算を粉飾していた。さらに株価を維持するために知人の名義を使って自社株売買を繰り返すという違法行為をしていたが、幸い発覚しなかった。しかし、そのために鈴木とエフアールの資金繰りは悪化するばかりで、親和銀行から不正融資を引き出す事件へとつながった》

《鈴木の悪事は底が知れない。創業者利得を得るためにエフアールを上場させたが、その目論見が外れて鈴木は窮地に立った。エフアールの経営状態を改善するという名目にもかかわらず、鈴木は本業の宝石、輸入ブランド品等の販売に活路を見出そうとしたのではなく、人を騙して金を手にする方法を繰り返した。その一つが偽のインボイスを作成して、日本橋の金融業者(宮崎氏)に対して20億円を焦げ付かせたが、手形割引は鈴木が直接行わず、ワルで有名な青田光市を使い商業手形に見せかけて相手を騙したのだ。鈴木には悪事を働くことしかノウハウはなかった》

《鈴木の依頼で西が設立したFEAM社で、鈴木と愛人、実父の給与を出させ、ベンツ、運転手ほか大石(高裕 エフアールの元専務)への口止め料などで約7億円が費消されたが、全てA氏が出している。FEAM社を設立した当時、鈴木はすでに株取引の利益を巨額に確保していたが、その金は一切出さずに西に給与や社用車(ベンツと運転手)を要求した。しかし鈴木からの見返りはなく、西がそれに抵抗した様子も見られなかった。すでに利益の分配というエサにつられ鈴木のコントロール下にあったのではないか》

《西は鈴木に400億円以上の利益を合意書通りに分配して欲しいと言うと、鈴木は「株の在庫があるので全て処分しないと400億円の現金ができない」と返事をしたが、西が東京オークションハウスにも利益の10%を約束だったと言うと、鈴木が「社長と3人で結んだ合意書は平成14年末に破棄したと言ったじゃないですか」と反発した。西は「この話は、あなたと私の2人で結んだ合意書に基づいてのことですよ」……などと鈴木と西は呆れるばかりの話をしていた》

《平成17年10月に西と鈴木が東洋町のホテルのラウンジで会ったと西が書き残した。目的は利益の分配であったが、鈴木は分配の授受の方法として「とりあえず日本から海外に持ち出されている銀行振り出しの保証小切手(46億円分)を(香港で)渡し、残りは3か月以内にオフショアに開設する口座への振込(90億円)を必ず実行する」と鈴木は言った。しかし、西は鈴木の代理人により香港で事件に巻き込まれたと言い、鈴木は「この数年、西には会っていない。全て西の作り話です」と言って西を大嘘つきとまで言って罵倒した。合意書に基づいた利益の分配は鈴木の最低の義務であり、それを果たさずに嘘ばかりを繰り返す鈴木が西を大嘘つき呼ばわりするのはお門違いだが、西もまたA氏を裏切ってばかりいたから、A氏にはどちらを信じるか計りかねたかもしれないが、最低でも鈴木が当初の約束を守れば、殆どの問題は解決されたのだから利益を独り占めした鈴木の強欲は許されることではない》

《株取引で鈴木がどれほどの利益を確保したかについて、西が書いたレポートを裁判官はほとんど無視したが、その理由が分からない。西は株取引で手がけた数多くの銘柄で具体的な手口と利益を書いているから、審理では重要な争点になり、西のレポートは紀井氏の作成した確認書を裏付けるものと位置づけられるべきだったが、裁判官はそれをしなかった。故意に合意書を無効にしたとしか考えられず、当然、紀井氏の確認書も西の書面も無視せざるを得なかったとしか言いようがない》

《西はエフアールの株取引について、鈴木が先ずはユーロ債を発行して株式に転換後、「株価を800円から1000円前後まで上昇させるので350円前後で買いを入れてほしい」と頼んできたので、約600万株という大量の買いを入れたという。しかしこれは、西の買いによって株価を上げる鈴木の罠だった。西は株の買いのために約8億円を使ったが、買い付けを行った直後に株価が暴落し、160円前後まで株価が下がったところで全株を売却せざるを得ず、最終損失は約12億円に達した。鈴木はその時約40億円の利益を確保したと言うが、鈴木は利益の分配を一切行わなかったから西と鈴木の落差はあまりに大きく、平成13年に鈴木に確認を求めると、鈴木は「それまでに見たこともない彼(鈴木)の態度と言動により、彼の本心、性格を知ることに」なったという。鈴木がその時、どのような態度を取ったのか、西は詳しくは書いていないが、おおよその想像はできる。合意書の破棄で西にさみだれ的に総額10億円の報酬を渡していたと同様に、鈴木はタイミングを計って西にわずかな金を渡していたに違いない。それを盾にして西に噛みついたのではないか。真っ当に利益を分配せず、それでいて西から要求されたら「ふざけるな」と開き直る鈴木の悪知恵とずる賢さがそのまま窺える》

《鈴木は親和銀行不正融資事件で逮捕起訴され、平成12年に懲役3年、執行猶予4年の判決を受けたが、それまでにエフアールの代表取締役を降り取締役も返上した。はた目には鈴木の経営への関与は一切ないように見えたが、実際はそうではなかった。不正融資事件では大石も一緒に逮捕起訴されたので、エフアールの経営は天野裕が継いでいたが、鈴木と西の株取引でエフアールの名前は何回も登場し、平成12年のユーロ債の発行、平成17年の新株予約権付きの転換社債の発行などが行われている。これは正に鈴木がエフアール(なが多、クロニクルと商号を変更)を絶対的に支配していた証である》

《鈴木と西田晴夫との関係は密接で、一部の報道では宝林株の仕手戦は西田が仕掛けたものだと誤った情報を出したものまであったほどだが、鈴木よりも西田の方が話題となる市場で、鈴木にとっては却って都合が良かったはずだ。宝林株で鈴木は160億円を超える利益を確保したと紀井氏は明らかにしたが、西田がいなければ、複数回にわたって利益を獲得することはできなかったに違いない。しかし、鈴木と西は株取引の最初からA氏に対して利益を誤魔化し、正確な報告もせず、買い支え資金を出させ続けた。仮に鈴木が利益の3等分を実行していれば、鈴木の手元にも十分な利益が確保されていたはずなのに、独り占めにこだわり、西に対しても志村化工株の相場操縦事件で罪を被らせたうえに西の排除にかかった。鈴木ほどの悪党は見たことが無い》(以下次号)

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(6)

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《西田晴夫は自分名義の証券口座、銀行口座を持たず、周辺関係者の口座を使用して溜まった潤沢な資金を株の売買に使っていたというが、その手口はそっくり鈴木に当てはまるが、鈴木の場合は他人の口座ではなく全てペーパーカンパニーに蓄えられ、利益を独り占めするという強欲さは鈴木独自のものだ。金に余裕ができると、鈴木は金で何でも解決できると考えて、青田や平林弁護士、長谷川弁護士に高額な成功報酬を提示して彼らの欲得を刺激したに違いない。しかし、裁判の判決が鈴木に有利に働いたかと言えば、判決では一見そのように見えても内容は決してそうではない。嘘で固めた鈴木と長谷川の主張は全てが崩壊したと言っても過言ではない。多くの証拠(書面や録音テープ)や多くの関係者の証言で全てが露呈した。青田も平林も、そして長谷川も鈴木から裏でもらった報酬は必ず国税当局に睨まれる。その時に鈴木および関係当事者全員に身の置き場はなく、家族や身内も巻き込まれるのは必至だ》

《ペーパーカンパニーがユーロ債や第三者割当増資で株を取得する際の書類つくりや手続きを進めていたのが茂庭進だったが、同人は元山一証券出身で、平成9年に山一が自主廃業に追い込まれる原因となった不良資産の飛ばし業務を担っていた一人だった。鈴木にとっては極めて有能な人材に違いなかったが、鈴木は紀井氏の時と同様に言葉巧みに否応なく取り込んで、金商法違反や外為法違反等の犯罪に加担させた手口は極悪と言わざるを得ない》

《鈴木の若いころを知る人たちによると、鈴木は世田谷区を拠点にする暴走族のリーダーで、相当にヤンチャな日常を過ごしていたという。エフアールの前身の富士流通を創業した当初は、その暴走族のメンバーが多数集まり、鈴木は絶対的な存在だったというが、会社を興しただけで経営ノウハウもなく、うさん臭い金集めばかりに手を出していたというから、エフアールとして株式を公開しても株主にまともに対応できるノウハウなどなかったことが分かる。それ故に、株価維持のために粉飾決算や自社株売買に手を染め、あるいは取引先を騙して詐欺的な行為を繰り返していた。強欲から生まれた処世術で世の中を渡れるはずはなく、今は、海外に隠匿した巨額の資金の運用利回りで裏の資金を増しているが、そんな日常は綻びが見えた途端、あっという間に崩壊してしまう。それが鈴木には見えていないようだ。あらゆる方法を駆使して、多くのマスコミが取材に動いている。鈴木や長谷川はインターネットの威力の凄さが分かっていないようだが、最悪の結果を招くことになる》

《鈴木が株の売りで巨額の利益を確保したのは、売りのタイミングで鈴木が西に大量の株を買わせ(買い支えは株価を上げる最大の手段である)、売りを有利に運んだという鈴木のやり方は明らかにダマシの手口だった。本来なら合意書に基づいて鈴木は利益を3等分しなければならなかったが、鈴木は利益を隠匿し、西は株価が暴落した全株損失を抱える一方だったが、これは鈴木の最初からの計画で、銘柄ごとの相談もなく利益分配もせず、西を金で手なずけA氏も騙して利益のほぼ全てを海外のペーパーカンパニーへ隠匿した。そのやり口は当然、合意書に違反しており、鈴木の取り分は一切ない。鈴木は利益の一部を親和銀行や山内興産との和解金に使っているが、これも横領事件になる。本来、資金を出す人間が70%程度の利益を取るのはリスクを考え普通のようであるが、1/3ずつというのは、A氏が鈴木や西とは違って強欲ではないという証である》

《鈴木は自分の身勝手な都合から連絡を絶ったり所在を不明にしてしまうことを常套手段にしているが、その最たるものが合意書を交わした平成11年7月から平成18年10月の和解協議までの約7年間で、その間にA氏と顔を合わせたのは平成11年7月31日、平成14年6月27日、そして平成14年12月24日のわずかに3回しかなかった。西を「利益折半」の甘言でたぶらかして、A氏に対しては「都心のマンションの1DKで頑張っている」「長い目で見てください。利益は確実に出します」などの言いわけを用意して、それを西に言わせていた。まさに最低、最悪の人間だ。また、和解協議で利益60億円(実際は470億円)を前提にA氏と西にそれぞれ25億円、A氏には別途20億円を払うと約束して、その後もA氏に何回も電話をしたり、直接A氏の会社を訪ねるなどして支払い約束の追認をしていたにもかかわらず豹変して、青田と平林を代理人にしつつ鈴木自身は身を隠し続けた。A氏が平林を介して鈴木との面談を強く希望して、同行する人物が誰であろうと何人であろうとA氏は一人で会うので鈴木本人が同席するようにと何回呼び掛けても、鈴木は一度も姿を現そうとしなかった。この姿勢だけでもどちらが正しいか、判断がつくと思うが、鈴木の豹変はより確信的な犯罪者へ突き進む大きな分岐点だったのではないか》

《裁判所では上層部が気に入らない判決を書いたり、論文を書いたという理由で左遷される裁判官が多いという。事例を受けた裁判官自身が何故左遷されたのかも分からないようで、裁判官全員がビクビクしている。そんな風通しの悪い環境は長年の蓄積から生じたもので、簡単に変えられるものではないというが、品田裁判長のような裁判官では今後の日本の法曹界に大きな問題を残す可能性が大きいというほかにも、警視庁や検察庁に刑事事件の訴えを相談しても受理しないケースが非常に多く、実際に事件化してしまうことも多いという意見は関係者、取材班、読者間で圧倒的多数を占める》

《西は、鈴木から頼まれて宝林が増資して得た資金の一部20億円の投資運用話を当時の安藤社長に持ちかけ、クレディリヨネに預けさせた。「安藤社長には商品券500万円分を渡し、宮崎氏には投資での損失700万円の補填をして説得した」というが、鈴木はその資金を志村化工のユーロ債の払い込み資金に流用して、その後の大きな利益につながったが、西への見返りは同株の相場操縦容疑で東京地検による逮捕だった。西は鈴木に何回も煮え湯を飲まされながら、利益の分配を実行させることにこだわったようだが、鈴木の言いなりになるのではなく、A氏に相談するとか他に方法があったはずだ》

《合意書を交わした平成11年7月8日から和解書を作成した平成18年10月16日までの約7年間に、鈴木と西は宝林株を手始めに合意書に基づいた株取引を開始し、その後はエフアール、エルメ、アイビーダイワなど数多くの銘柄でユーロ債の発行や第三者割当増資を仕掛け、約470億円という巨額の利益を獲得しながら、合意書に基づいての約束を履行したのは宝林株の利益と言って西が持参した15億円のみだった。しかも、これも見せかけで、宝林株の利益だけでも160億円前後であったにもかかわらず、鈴木も西も正確な収支報告と利益分配を実行せず、利益を海外に流出させて隠匿してきた。そうした事実に対して、裁判官は合意書に基づいた協議も収支の清算もほとんどなかったのは極めて不合理だと一蹴した。鈴木の犯罪疑惑に目を向けず、書面の整合性についても精査もしないで、誰もが認めることができない強迫や心裡留保を十分な証明も一切なく採用して結論付けてしまったことから事実認定がは明らかに間違っていると言わざるを得ない》

《鈴木の周りでは自殺者や不審死者、行方不明者が数多くいる。クロニクルでは会長を務めた天野裕氏が平成23年8月3日に死亡しているが、天野氏には東南アジアでの投資名目の資金約9億円が使途不明金となり、証券取引等監視委員会が金融庁に課徴金の徴収を勧告するという報道があったが、こうした海外を絡ませた投資案件に鈴木が絡んでいないはずはない。天野氏の死亡に不信の目が注がれるのは自然の流れだ》

《鈴木が国外財産調書制度(平成25年からスタート)に基づいた申告をしてきた形跡は見られないが、金融庁(SECを含む)や国税局のこれまでの動きをみると、断続的に鈴木およびその周辺の動向が情報として流れているように映る。それは鈴木が「金融・証券口座を開設できない」と自白していることからも分かる。鈴木に対する包囲網は徐々に狭まり、遠からず身動きができなくなるのではないか。鈴木をVIP扱いしているプライベートバンクの日本人担当者は特に要注意であり、犯罪に加担したことになる可能性は高い》

《河井克行元法相夫妻による公職選挙法違反事件で、地元選挙区の県議や市議、町議、徐元有力者の多くが事件に巻き込まれ、30人以上の当事者が職を辞すなどして世間から非難の目を向けられている。単純に比較はできないが3000万円を参議院選に向けてバラ撒き逮捕起訴された河井夫妻に対し、鈴木は海外に流出させ隠匿してきた株取引の利益が今や1000億円を超えているという疑惑に包まれている。その隠匿資金は金商法や外為法等に違反して溜めてきた犯罪収益であり、もちろん無申告の脱税疑惑も持たれているが、今後のマスコミ報道(特にインターネット)が突破口になることは間違いないようである》

《青田が鈴木の隠れた“暴力装置”であるのは周辺関係者の誰もが知る通りだが、30年来の付き合いが続く習志野一家のNo.2である楠野伸雄といくら口裏を合わせたり金融業を廃業しても青田が反社会的勢力の一員である事実が消えることはない。赤坂マリアクリニックの乗っ取り事件やタイで引き起こした詐欺事件(地下銀行を使った日本への闇送金を含む)など、青田のやっていることは大半が非合法で、鈴木が青田に足を掬われる可能性が高いと考えるのは自然の成り行きに違いない》

《裁判の判決日に、長谷川元弁護士は法廷で誰にも聞こえるような大声で「この裁判は負けない」と言って顰蹙を買っていたが、それは単なる傍若無人とか強がりとは思えないほど事前に判決の要旨を知っているかのような自信に満ちたものだったという。そうであれば、長谷川の自信の裏付けは何だったのか。裏取引を疑わせるのに十分すぎるほどのパフォーマンスだったために、誰もが長谷川の発言を訝しく思ったという。そしてそれを裏付けるように、品田裁判長が書いた判決文は誤った事実認定に満ちたものだった。真実はいずれ全て明らかになるに違いないが、その時には長谷川への非難は決定的となる。多くの証拠や証言により、全てが判明していると言っても過言ではない》

《西田晴夫が病死した際、側近の口座等に溜まった“N勘定”と呼ばれる潤沢な資金の行方に誰もが関心を持ったが、実態は分からなかった。鈴木はいくつもの銘柄で西田とタッグを組み、またアイビーダイワ株では西田の側近の一人だった白鳥女史がSECや国税の目を逃れヨーロッパへ逃亡する際も一番身近にいた関係もあったことから、西田の溜まり資金を放置することは有り得ないので、白鳥女史と謀って運用に動いた可能性は高い》

《鈴木は細木数子とはどのような関係にあるのか。エフアールの株主から依頼され調達した1億数千万円相当のネックレスを流用して細木にプレゼントしたという情報から、鈴木が海外に隠匿する資金のロンダリングで細木からノウハウを学んだ可能性を示唆する関係者は多いが、細木もウカウカとはしていられず、鈴木の事件に巻き込まれるのではないか》(以下次号)

取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(7)

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《鈴木はA氏との関係が無ければ、親和銀行不正融資事件で逮捕起訴された時点で終わっていた。本業で汗を流すこともなく悪事ばかりを重ねてきた鈴木が天野氏に託してエフアールを立て直す気力もノウハウもなかったのは間違いない。西の宝林株800万株の取得情報に飛びつき、その取得資金をA氏から出してもらった上に株価の買い支え資金を安定的に出してもらったからこそ巨額の利益獲得につながった。しかし、その手口はA氏と西に一方的に損失を被らせるという詐欺そのものだった。A氏に対する恩を仇で返すとは、まさにこのことで、鈴木はさらに深刻なウソを重ねてA氏を裏切り続けた。鈴木の大きなここまでの裏切りは長谷川元弁護士の影響が計り知れないくらい大きい。鈴木も乙59号証のここまでの作り話には抵抗はあったと思う。何故なら、和解後の2通の手紙を見ても分かるように「大変お世話になった」「男として一目も二目も置く人間に会ったことが無い」と書いているからで、これは強迫、心裡留保と言われている後の手紙である。このことを考えれば、鈴木は、幾ら悪い人間でもここまでやることには大きな決断があったはずだ。また、このことから考えて、一番悪いのは長谷川であるという意見も読者より数多く寄せられ、長谷川が鈴木に正しい指導をさせるべきだという意見も圧倒的多数を占める》

《裁判官は西が株取引の利益と言ってA氏に持参した15億円を鈴木の債務返済金とする判決を下した。西が持参したのは平成11年7月30日で、鈴木が主張する同年9月30日では有り得ないのに、判決では15億円の授受の日を特定しないまま債務返済に充当するという愚かな事実認定をしたのだ。15億円の授受が7月30日であったことの裏付けは、翌7月31日に鈴木と西がA氏の会社を訪ね、15億円の処理を確認した上に、A氏が心遣いで西と鈴木に5000万円ずつを渡したことに2人がお礼を述べたことでも分かる。一方で、9月30日に鈴木が15億円を返済してA氏から確認書を受け取ったという全てが虚偽の主張であり、確認書そのものがエフアールの決算対策のために便宜的に作成交付されたもので、しかも鈴木に確認書を作成する前提として西がA氏に別の確認書を作成していたことを鈴木は知る由も無かった。当時は常務だった天野氏も前年(平成10年)にも手形原本を預からせてもらうという同じことをやってもらっていたと言ったことに加え15億円を返済して手形13枚を戻してもらったというのは勘違いか嘘であると証言していることで十分だったはずだ。こうした証言を裁判官は無視して判決したのだから誤りは明白であり、これで鈴木の唯一の物的証拠もウソと判明した》

《西が鈴木に追い詰められ自殺したことについて、息子の内河陽一郎は周囲の関係者とは逆の受け止め方をしていた。鈴木に対する怒りで関係者は全員が西の無念さを感じて動いているのに、陽一郎は鈴木に対する恐怖心から鈴木に対抗することで報復されるに違いないと思い込み、関係者を呆れさせたばかりか、勤務先の新宿にある保険会社の支店長が「鈴木がコンプライアンスに抵触しているので関わってはいけない」と陽一郎に指示したと言い、そのことからも関りを持てないと言ったという。西がA氏を裏切って鈴木から一時的にしろ受け取っていた大金で恩恵を受けたからとでも考えているのか。あるいは、西がA氏には話さなかった真実を陽一郎も承知していて、それを明らかにすると不都合が生じるということか。しかしそうであるなら、はき違えも甚だしい。株取引を開始して以来、西が鈴木からどのような扱いを受けてきたかを、陽一郎は語ろうともしないが、平成18年10月2日に西と共に香港に向かい、西が事件に巻き込まれた現場を承知していたのは陽一郎だけで、語るべき真相はいくつもあるはずだった。実の父親が自殺に追い込まれて何も感じず、もし自分の都合を優先して対応を決めているのなら、全くおかしいと言わざるを得ない。西の自殺後に反社会的勢力を含めた債権者とのトラブルを全て解決したのはA氏だったが、それを陽一郎が忘れるはずはない。また父と一緒に多額の投資をA氏には内緒でやったり、香港ではカジノに入り浸ったりして、いったい何なのか。それでも父親の自殺を真正面から受け止めているならまだしも、男として、人間として最低だという意見が多くの関係者から出ている。陽一郎に関しては関係者よりいくつもの情報が入っており、次号以降に明らかにすることとする》

《鈴木には相手と交わした約束を守る、約束を果たすという誠実さが全くない。常に自分の利害を優先して、利益を獲得するために嘘を重ねるから、鈴木の約束は単なるダマシなのだ。親和銀行事件で逮捕される3日前の平成10年5月28日、土下座をして涙を流しながら「このご恩は一生忘れません」と言いながらA氏から8000万円を借りながら、借用書には逮捕から数日後で返済が不可能な6月3日を返済日としたが、5月31日に逮捕されることを承知していたA氏は保釈後も一切催促をしなかった。紀井氏には「利益折半」と言って株取引に誘い込みながら(この約束はそもそも合意書に違反している)、実際には1/100にも満たない報酬しか渡さなかったり、など挙げればきりがない。そして約束を反故にするために嘘をつき続け、その嘘がどんどん深刻になり、約束そのものを無かったことにする。このような鈴木を誰が許せるものか。世間の人も一人として許すはずはない。それに家族や身内への今後の悪影響を考えない鈴木義彦は単純な極悪人ではない。長谷川幸雄も同様である》

《日本は法治国家といいながら、法の番人のはずの裁判官が適格であるかどうかを計る基準も国民が審査する手段もない。裁判所は閉ざされた世界そのもので、外部には何の情報も提供されないいびつさが際立つ。一人の裁判官が受け持つ訴訟案件は年間で200件を超えるというが、これでは審理をまともに行えず、案件を処理する(早期に判決を出す)ことに気持ちが傾いてしまう。このような法曹界には再審は絶対に必要不可欠である。また、これでは裁判の本質から外れても戻しようがなく、多くの証言や証拠をよく見ないで簡単に処理するようでは問題が残るのは当然のことだ》

《鈴木と西が宝林株取引で約160億円もの利益を上げたという情報は、瞬く間に証券市場にも仕手戦を仕掛ける相場師たちにも広がったようで、A氏のところにも複数の連絡が入った。鈴木が大儲けをしたのでA氏も潤っているに違いないから、ぜひ自分のスポンサーになって欲しいという依頼が多かったようだが、そうした引き合いに戸惑ったのはA氏自身だった。しかし、A氏からの問い合わせを受けた西は、「そんな話はガセ(ウソ)ですよ。市場には根も葉もない噂が飛び交っているので、いちいち真に受けてはいられません」と平然とウソをついた。日々の株取引について具体的な報告を受けていなかったA氏は西の返答をそのまま聞くしかなかったが、鈴木と西は宝林株からエフアール、エルメなど旺盛に株取引を仕掛けていた。西は鈴木にコントロールされA氏に嘘ばかりを吹き込んでいたのだろうが、それが、まさに西が鈴木に支配されていることの証だった》

《西はクラブのホステスたちの気を引くために一晩で数百万円の大金を平気で使い、自分を大きく見せようとして仕事の話で大口をたたくことが多かったようだが、これもすべてA氏を騙した金である。そのような姿を鈴木はバカにしながら利用するにはもってこいの人間だと見ていたはずだ。合意書の破棄を実現させて、A氏から安定的に買い支え資金を出させ続けるためには西を最大限に利用することが第一と考え、鈴木自身はA氏と接触せず、西にA氏へのアプローチをさせ、株取引についてはウソばかりを言わせた。鈴木のずる賢い悪知恵だった》

《鈴木と西が知り合った当初、鈴木は秘書を通じて毎日、西に電話を入れ飲食等の招待をした。西は「彼からすれば私は伊藤忠商事を通じて経済界の名のある方を知っていたので、利用できる人間だと感じた」のではないかと言っていたが、その後の経過を見ると、鈴木は西の話が本物かどうかを確かめていたに過ぎなかった。当初は西に「会長」と呼称を付けていた鈴木が、西が志村化工株事件で逮捕起訴されると「西」と呼び捨てるようになり、平成18年10月16日の和解協議では西を罵り「おまえ」になっていた。鈴木が人を利用するだけ利用して、不要になれば切り捨てるという例の典型だった》

《西から鈴木を紹介されて以降、親和銀行事件表面化までに手形や借用書だけで約21億円を貸し付けた期間、宝林株の取得をきっかけに合意書を交わして株価の買い支え資金を出しながら、鈴木が西を裏切らせて嘘ばかりの報告をさせ続けた期間、さらに志村化工株の事件で西が逮捕起訴され有罪判決が出るや、西を切り捨てにかかった期間、それらのいずれをとっても鈴木はA氏を騙し続けた。平成18年10月16日の和解協議で鈴木は総額70億円の支払を約束したが、それも反故にして、後はウソを重ねるだけ重ねて金の支払を頑なに拒否し続けた。和解協議で「私の男気を信じてください」と何回もA氏に言ったのは真っ赤なウソで、これが鈴木の本性だったが、鈴木という人間には男らしいとか男気等という言葉は当てはまらない。恩にも感じない最悪の本性で生まれ持っての詐欺師だという人ばかりだ。関係者、取材班、読者の圧倒的な意見である》

《鈴木と西の株取引は金商法に触れるもので、西が志村化工株の相場操縦容疑で逮捕起訴されたのは必然の流れだったが、鈴木の命乞いで西が罪を被ったために鈴木は逃げ得となった。そうであれば、鈴木は西に約束した利益分配を実行するのが当然だったが、逆に切り捨てにかかるという残忍な選択をした揚げ句に西を自殺にまで追い込んだ。周囲の鈴木に協力した人間でさえ、用済みとなれば容赦なく排除する鈴木という人間は決して許されるべきではない。鈴木義彦本人と家族、身内も日本だけでなく世界中から最悪の一族と言われかねない。長谷川一族も同様だ》

《発行企業にユーロ債(CB)の発行や第三者割当を実行させ、取得株は海外のオフショアに拠点を持つ投資会社を装うペーパーカンパニーが受け、香港を中心にして日本の証券市場で取得株を売りにかける。上がった利益はそのまま投資会社の海外口座に送金されるというのが、鈴木と西が取り組んだ株取引の手口だったが、そもそもその手口で行けると踏んだのは、宝林株を取得するに際して作戦を練った西と証券会社課長の平池某だった。それを、鈴木はA氏へ送りつけた手紙の中で「一人で立案し稼いだ」と言い放ったが、鈴木がやったことは利益を海外に送金するための口座を開設し、さらに隠匿するためにプライベートバンクに金を移動させただけだった。人のフンドシで相撲を取って、白星は自分の手柄として利益を独り占めしている鈴木は、愚かにも自分のしでかした罪がどれほど重いものか、今後、必ず後悔する時が来る》

《西が書いた「鈴木義彦がユーロ債(CB)で得た利益について」というレポートには株取引の手口が生々しく描かれている。ヒラボウの株取引では、ユーロ債の発行手続きに関わった茂庭進が立ち合ってFEAM社に呼んだ金融ブローカー、ヒラボウの社員ほかに株券の受け渡しを行い、そのうえで社債を転換した後の新株の売却を実行させた。株を売るタイミングであらかじめ割当価格の1~2割程度の価格で譲渡を受けていた西田グループも動き、株価を高値に誘導した結果、鈴木は新株の大量売却に成功し利益を確保した。これらの手口は全てインサイダー取引や相場操縦を禁ずる金商法に触れるものだった》

《赤阪マリアクリニックの乗っ取り事件で、青田光市にかけられた嫌疑は威力業務妨害、窃盗、有印私文書偽造行使、詐欺、横領、強迫、公正証書原本不実記録など、まるで犯罪のデパートだったが、これが青田の常習的手段だった。懇意にしている暴力団の構成員たちを手足に使って相手を脅しにかけるのは日常茶飯事で、警察が何故摘発しなかったのか、不可解でならないが、青田の行為が常習的である限り必ず馬脚を現す。それが鈴木の致命傷となる可能性は高く、平林、杉原の各弁護士、弁護士登録を抹消した長谷川も悪事が露呈していくに違いない。青田の姉夫婦(杉本氏)も、弟の光市がここまで悪いことをしていると気づいていて何故諌めないのか。姉は裁判にも傍聴に来ていたようだが、このままでは姉や姉の娘2人にも影響が出る可能性もあると考えられる》

《裁判官は、鈴木の証言が二転三転したことを判決で言及しなかったが、それは何故だったのか。誤解を恐れずに言えば、故意に合意書を無効にするという発想が働いていたから、鈴木の証言に触れることは最小限に留めたのではないかと言わざるを得ない。合意書が無効とすれば、和解書も必然的に効力が薄まり、それを補強するためにありもしない脅迫や心裡留保を採用して鈴木がした署名指印を無力化した。また、公序良俗についても、手形を担保にしておいて金融機関に回さないで欲しいと懇願する鈴木の方がよほど公序良俗に反している。判決は全部がおかしすぎる。絶対に再審請求する事案であるという意見は圧倒的である。市民団体を始め各団体から多くの声が寄せられている》

《鈴木の強欲に巻き込まれて犠牲を強いられた多くの人たちの声が本誌に寄せられているが、鈴木を巡る事件情報は今後もますます拡散して、誰もが知るところとなる。裁判で鈴木に最大の恩恵をもたらした長谷川幸雄の罪は鈴木以上に重く、鈴木同様に裁かれなければならない。裁判に勝つことだけが弁護士の仕事ではないが、長谷川の思惑は裏で貰う高額報酬しかない。そうであれば、長谷川は人として最悪である。弁護士の登録を抹消しても、長谷川の悪事が風化することなどあり得ず、拡散していくばかりだ。一日も早く鈴木と長谷川は謝罪して、これ以上拡散しないように解決するべきだ》

《取材班はこれまでに長い年月をかけ、多くの関係者から話を聞いてきたことから、未だ記事掲載には至っていないものが多くあるが、平成9年秋に10日で1割以上の金利でも貸す人がいない中で倒産、自殺しか道が残されていなかった鈴木にとって、西の紹介で出会ったA氏のお陰で今や1000億円を超える隠匿資金を保有して、A氏に対しては約20年も大変辛い思いをさせてきたことが分からないのか。30年いたセンタービルを退去したのも鈴木に最大の原因がある。鈴木には全く反省が無い。有り得ない嘘を重ねながらも、和解後にA氏に送った2通の手紙で鈴木は「大変お世話になった」「男として一目も二目も置く」と書いていながら、このようなやり方はいったい何なのか。確かに誰に聞いても「あんな人はいない」と言うようにA氏を悪く言う人は一人もいない。鈴木はそろそろ目を覚まして謝罪しなければ、先々で身内にも相手にされなくなると思うほどだ。長谷川も同じである》(以下次号)

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