「金澤(福島)明彦」が群馬に持ち込んだ闇社会

「金澤(福島)明彦」が群馬に持ち込んだ闇社会(1)

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〔金澤とRの周辺は無法者ばかり〕

本誌では、これまで「中古車ブローカー『倉持茂』が会社役員を襲わせた動機」と題して特集してきた。襲撃事件の主犯が倉持茂であるとの疑いが濃厚となっている中で、倉持の背後には金澤(福島)明彦及び反社会的勢力が周辺人脈として控えている事実もまた、訴訟の関係書類や地元関係者からの貴重な情報を精査しながら取り上げてきた。金澤は群馬の前橋を拠点にして、表向きには「アーデン工房」や「ブルックランズ」(Rも共同代表)等の会社を経営する“事業家”を装いながら、実際にはRとつるんで詐欺や恐喝を日常的に働いて群馬県警の監視下に置かれている事実は、すでに読者もご承知の通りである。そこで、今号からは、倉持はもちろん倉持の背後人脈にも踏み込んで実際の現場を取り上げる。(注:金澤は、戸籍上は「福島」だが、本誌では「金澤」姓を優先している)

インターネット上でも金澤は妻ともども標的となり、「病的な虚言癖がある」とか「虚栄心や自惚れから、自分を大きく見せようとホラを吹く」と散々な書かれ方をしている。「金澤は『俺は精神病で何をやっても人並みにできない』などと自虐的な投稿をしていて、人の気を引こうとしているが、日常的に悪事を働いているのは誰もが知っているので、すぐに槍玉に挙げられる。『60歳還暦はいつ捕まるのか』といった投稿で反撃されている」と地元関係者は言うが、金澤がRとつるんで近隣の反社会的勢力をも人脈に巻き込んでいる状況は無法者を野放しにしているのに等しく放置できることではないはずだ。

Rという男は見た目と本性に相当のギャップがあり、特に初めて会った人間ほど騙されてしまう傾向が強いが、それこそ本性をむき出しにすると、ヤクザ口調丸出しの「指を詰めろ」だの「埋めるぞ」「殺すぞ」などと言った言葉を相手に投げつけて、恐怖感を抱かせる最悪の男であるというのが被害者の一致した話だ。また、Rは車の中に刃渡り35cmのナイフを常備させているようだが、悪事を重ねているだけにいつも狙われていると考えているのかもしれない。しかし、警察の検問(職務質問)にかかれば即銃刀法違反の容疑で逮捕されることぐらい判らないはずはあるまい。

Rから脅しを受けて前橋警察署の組織犯罪対策課に相談に行った地元関係者は、対応した係長から「住吉会」と書かれたRのカラー写真を見せられ、「こいつだね。ブラックリストに載っている奴で、あちこちで悪さをしている。今度電話が来たら、すぐに連絡を下さい。即逮捕します」と言われて安堵したと語っているが、金澤の会社で部長だったF氏の件では、Rは金澤に「あいつの家に行けば、まとまった金が取れるから、行こう」と言い、金澤が「警察に被害届が出ているので、すぐに逮捕されますよ」と言っても、「万一捕まっても20日で済むから一か八かやろう」と何回も誘ったという。後日、その話を金澤から聞いた地元関係者は、金のためなら何でもするRの本性を実感したという。

「Rは数年前に住吉会のトップから『今後は組の名前を出すな』と厳しく注意されたそうで、それ以降は行政書士を名乗るようになったが、金澤は『Rはとうとう頭がおかしくなった』とまで言っていた。資格もないのに、みだりに国家資格を振り回して恥ずかしくはないのか、と思う。それに、Rは女房の旧姓である西条とか藤田とかを名乗って周囲の人間を騙せると思っているかもしれないが、皆が知っていることだからすぐにバレてしまう」

もともとRは静岡県伊東市内で坂本や金澤と徒党を組んで同様の悪事を働いていたが、前号でも報じたように金澤が会社役員にRを「凄い人」と言って紹介し、以後4年間、会社役員が毎月50万円の顧問料に加え、必要に応じた経費や個別案件での報酬も渡していたが、Rは坂本や金澤には一切言わずに「ただ働き同然」などという話を繰り返していた。それ故、それだけの“資金”をRが受け取っていた事実を知って、さすがに金澤もRに見切りをつけて縁切りすることを真剣に考えたという経緯があった。Rは、自分の仲間(身内)さえ裏切るのだから、いつまでも伊東市内に留まっていることはできず、結局は腐れ縁でつながった金澤を頼って群馬県に移り住んだのが実情だった。ちなみに会社役員の下で処理した個別案件は4年間で僅か2~3件に過ぎず、それでも顧問料を毎月受け取っていたのだから、横着な男としか言いようがない。

伊東でRに引導を渡すような“縁切り宣言”をしたとも取れる書面があるので、次号ではそれを取り上げる(以下次号)

「金澤(福島)明彦」が群馬に持ち込んだ闇社会(2)

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〔Rよ お前と話すことはもう何もない〕

これは伊東市内に住む高橋重雄という人物が、Rが会社役員に対して起こした訴訟に関連して綴ったものだが、非常にリアルでRを知る人間ならば誰もが共感するのではないか、と思われる。以下、できる限り原文のままを再現する。

《Rよ、もう俺と坂本に関わるなよ。昔はあれだけ住吉の親分だとか強気で言っていたが、メッキは剥がれたんだぞ。
お前は、自分の取り分が少しでもあったらすぐに取りに行くじゃないか。会社役員から借金の事実があって、自分の顧問料としての取り分があってだよ、相殺してもまだ自分の取り分があったら、いつもならすぐに取りに行くじゃないか。なんで裁判なんだよ。可笑しいだろう、何時もだったら『捕まってもいいから行くべ』って感じで行ってたじゃないか。
それを、裁判でしかも原告だってか、無理無理、お前の嘘が通用する時代じゃねえよ。お前な、俺の家を担保っていうか、最後に400万の金を作るとき、なんて言ったか覚えているか。俺の前で『必ず、俺(R)が金を作って来てやるから今回、家を担保に出してくれ』って言っておきながら、最後はどうしたんだ。家を担保にしてっていうか、名義を書き換えられて作った金だぞ。その金を渡してからお前は金を持ってきてくれたか。お前、返済期日だって知ってたろう。最後、家を取られないように最大の難所を助けてくれたのはお前じゃなく坂本だぞ。(注:金澤は、さらに高橋が別に1億円以上の被害をRから蒙った話を周囲にしていた模様だ)

今、お前の側近のようにしている金澤だってよ、一番最初にお前のことを裏切ったんだぜ、坂本に相談してきたのは金澤で、会社役員のところに連れて行ったのもお前の悪行を言い始めたのも金澤なんだぞ。
当時、お前、言ってたじゃないか。『金澤は絶対に俺を裏切ってない、誰だと思う高橋』って。俺が『金澤じゃないのか』って言ってやってもお前は信じなかったな。
金澤なんか、こっち来たりそっち行ったりで、ただお前を利用してるだけじゃん。坂本はな、お前を信じて命を預けたんだぞ。分かるか。その間、お前、坂本に何してやった。毎月毎月来る日も来る日も、神経すり減らしてよ。金も渡さず、それで親分かってんだよ。金だけじゃないけどな。ま、いいや。坂本の事は心配すんな俺が面倒みてっから。

みんな気付いたんだよ。お前が張ったりで生きて来たことに。(略)確かに裕福じゃないが、お前といる時よりも楽に暮らしているよ。なんせ、金の無心に来るやつがいなくなったからな。それに仕事の成功報酬だって綺麗なもんさ。とにかく俺に関係のない裁判で俺のことをとやかく見下げた言い回しで自分を有利にするような事、よしてくれないか。迷惑なんだよ。
もう、俺らに関わらないでくれ。二度と家にも来ないでくれ。今後、俺にも女房にも娘家族にも一切連絡しないでくれ。それと、金澤を使って俺のところに電話させるのも止めてくれ。他の人間も全部だ。他にも色々電話で言っていたが、お前と話すことはもう何もないんだ》

以上が、高橋がRに宛てて綴った書面である。Rが伊東にはいられない状況を自ら作ったという実感が伝わってくるが、Rは移り住んだ先の群馬でも懲りずに同じことを繰り返している。そうであれば、Rは群馬にもいられなくなる日はそう遠くないのではないか。(以下次号)

「金澤(福島)明彦」が群馬に持ち込んだ闇社会(3)

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〔金澤は以前から会社役員の死を期待する発言をしていた〕

金沢明彦が経営していたペット用品販売の「ブルックランズ」という会社で部長に就いていたF氏が次のように語っている。

「Rから脅されたたり騙されたりして金を取られ、それでも泣き寝入りしている被害者は私が知っているだけでも何人もいる。私の知人は、親からの相続の件でRから『お前の不利になることを暴露するぞ』と脅され、執拗に攻められたために止む無く300万円を渡してしまった。Rは12名いる相続人全員に脅しの手紙を出していた模様で、それ故に前橋警察署に相談に行った、という例がある。被害者の多くが泣き寝入りをするが、やっていることを振り返って恥ずかしくはないのか」

金澤には会社役員との間で借入金の返済、預かった車輛を納める期日等で、約束を100回以上も反故にしてきた経緯があった。そして、改めて借入金の返済期日を約束した際に同席していたF氏が、帰りの車の中で金澤に「約束はちゃんと守れるのか」と確認したところ、金澤は「社長は書いたものを渡しておけばそれで済むし、車も社長が死ねばこちらのものになるから大丈夫」と言って平然としていたために大変に驚いたという。まさに地元の人間が金沢につけた「コウモリ」という仇名が思い出される。

「Rが『群馬で金澤氏の周りの人間も皆んな感謝している』と言っているが、全く逆で、怖くて泣き寝入りしている人ばかり。金澤は自分のことはRにウヤムヤにしてもらって良かったのだろうが、反対に相手の人たちはRと金澤は許せないと思っている人ばかりだ。伊東にもいられなくなったらしいが、群馬でも出て行って欲しいと思っている人ばかりだと皆んな言っている」

Rの妻が住む家が沖縄ということで果物を送ったところ、Rは配送業者を「中身が毀損した」などと言って散々に脅し、損害賠償させたということから、Rとの関係を控えたという地元関係者もいる。Rと金澤にはいくつもの恐喝がらみの話があって、あるとき会社役員が所有しているスーパースポーツカーを借りたいという依頼を受けて10台あまりを貸したところ、金澤、Rは折から明け渡しが予定されていたアイデアビルの交渉を有利に運ぶためにスーパースポーツカーを使おうと考えたようで、結果、競売の落札者から900万円をせしめた揚げ句、Rはいつものように金澤、ビルの元オーナー(Y氏)には分配せず独り占めしたという。競落者もY氏もRの人間性から報復を考えて被害届を出せないままでいた模様だ。

なお、会社役員は平成26年3月に金澤に対して貸金請求の訴訟を起こしたが、金澤は訴訟に一切対応しなかったことからほぼ即時的に判決が出て、会社役員が全面勝訴した。直後、金澤は控訴したが、倉持茂が用意した「回答書」には以下のような件がある。

「私が聞いた詐欺などの話でも、N氏約240万円、S社約2000万円、F氏204万円、K氏への300万円の恐喝、他にM氏(以前の部下)、N氏(建築関係の社長)、喫茶店ココンの家賃を1年半滞納、前橋六供町のペットショップの家賃を最初から半年分滞納して立ち退き処分……、高崎市役所係長は前橋警察署刑事2課へ被害届を提出した等を聞いているが、他にも寸借詐欺をしている模様で、沢山の人たちが被害にあっている」

ちなみに倉持自身も仕事の人脈を拡充させるために、日本ではトップ3に入るスーパースポーツカーカーの専門店D社(栃木県)の社長を始め多くの知人に対して頻繁に若い女性を斡旋していたというから、案外、そんなところからも綻びが現れるかもしれない。ちなみに、D社の社長は女性関係だけは業界でも悪評が立っており、他の面では良いところもあるというので尚更目立っているが、それ以上に子息の評判は悪すぎるようだ。

F氏と倉持が知り得た金澤とRの悪事は、前述したように刑事事件につながるものが多くある。すでに本誌でも報じてきているように、倉持が会社役員を襲わせた事件の首謀者である疑いが濃厚である中、倉持の背後には金澤がつないだ反社会的勢力の人脈が控えているだけに、前橋を拠点に闇社会を構築している実態が今後はさらに浮き彫りになる。(つづく)

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