失踪12年でも消えない「佐藤元夫」の犯罪(3)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

〔傷害で逮捕されても佐藤に反省はなかった〕
佐藤からの連絡が入らなくなってから3週間後の9月12日に会社経営者の下に保険代理店から連絡があり、佐藤が加入していた保険会社に架電して、保険を解約するので大至急で返戻金を払って欲しい、と猛烈な勢いで要求したという。佐藤が姿をくらませようとしていると直感した会社経営者の予想通りだった。代理店からの情報では数日中に申請書が佐藤の手元に届くと思われたことから、会社経営者は佐藤の顔を知る知人に、郵便物が届く住所に行き佐藤と話をして欲しいと依頼した。

知人が佐藤と接触できたのは2日後の9月14日で、佐藤は車の助手席に乗って来たものの知人の問いかけには「人違いだ」と言って応じなかったばかりか、助手席の窓に手をかけていた知人を振り切るように車を急発進させたため、知人は怪我を負ってしまった。

(写真下:佐藤元夫)

知人が東金警察署へ被害届を出した結果、佐藤は逮捕された。しかし、それでも佐藤は反省することなく、その後、保釈されると再び姿をくらませてしまったのである。逮捕された直後、会社経営者が警察署で佐藤と面会したとき、佐藤は「保釈されたら必ず」謝罪に伺います」と言っておきながら、その場しのぎの言い訳に過ぎなかったのである。

佐藤が本格的に姿をくらませたことで、会社経営者は佐藤の知人や取引先等に消息を尋ねたが、そこで判明したのは佐藤がそれらの関係者たちにも悪事を重ねていた事実だった。被害額が数千万円から数億円単位のものまで被害者が10人以上もいた。被害者の一人である宮本真知さん(故人 元教師)は総額で5億円以上の実害が出ていて、教え子たちが今後は「佐藤を必ず捕まえて、墓前で謝罪をさせる。必ず責任を取らせる」と意気込んでいる。本誌では事件師たちの顔写真を掲載するに際して、被害者が多かったり金額が大きい時には、公開捜索としての考えの下に掲載した。
会社経営者の関係でも、先に触れた2件で400万円の供託金は、どちらも全くの作り話であったこと、佐藤が会社経営者に持ち込んで資金を出してもらい落札した不動産物件は、すでに売却されていたことが判明して、会社経営者は大きな被害を受けた。佐藤は、折り込み広告を見て電話してきた会社経営者を最初から騙しにかける思惑を持って関わっていたということを強く実感させられたに違いない。

姿をくらませた佐藤元夫は今、どこで何をしているのか、見てきたとおり周囲の知人、友人を騙してでも悪事を続けてきたような男は、自ら被害者たちの前に姿を現して責任を明らかにしなければけじめはつかない。多くの被害者に対しては、関係者から「プロに債権譲渡してでも回収するべきだ」との声も上がっているようだ。(以下次号)

2019.12.18
     

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

お問い合わせ