財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(2)

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〔早川は松尾の債務立替を確約した〕

平成31年2月中旬、松尾が突然、債権者の前から姿をくらませ、松尾の長男が所轄の警察署に捜索願を出す事態が起きた。捜査員が松尾の寄宿先を捜索したところ、100億円単位の報酬を松尾に支払う契約書や額面が100億円単位の小切手等が多く見つかった。そのため、所轄の警察署だけではなく、本部の捜査員が大量に動員される一方で寄宿先の住人(K氏)に対して6時間以上にも及ぶ事情聴取が行われたという。警視庁本部が松尾の捜索で動員した捜査員は約300人という大掛かりなもので、それも約1ヶ月に亘って続けられたというから尋常ではない。

(早川充美と松尾憲之、山本満が交わした契約書。これも巨額資金が山本の口座に入金されるとの触れ込みだった)

ところが、松尾の失踪の理由が次第に明らかになるにしたがって、背後で「早川充美」という男が松尾の失踪劇を企てた事実が判明したのである。松尾が失踪した直後、松尾の子息と早川が初めて面談した際に松尾の債権者である会社社長が同席したのだが、早川がいきなり「松尾さんは社長に返さなければいけないお金が二百数十億円あるようですね」と切り出したという。そして、その借財を早川自身がまとめるかのような話をしたのだった。

早川の話を受けても、会社社長は初対面の人に話すことでもないと思っていたようだが、その後、早川と3回目に会った時に「私が責任を持って3月末までに200億円を払います」とまで言い切ったことから、会社社長が「間違いない話ですか?」と確認すると早川が「100%間違いない」と言い切った、と松尾の子息慎介は言う。

また、会社社長と松尾の子息が早川との面談を続ける中で、松尾の失踪の理由が早川から語られた。早川の説明を以下に挙げる。

「私が紹介した土田氏と午後5時の待ち合わせで(松尾さんが)赤坂にいるときに3人の男たちに突然囲まれて、『あなたのやっていることは全部把握しているので、すぐに中止しなさい。さもないと、あなたの身の安全は保証できない』と言って立ち去った。それを聞いて松尾さんは恐ろしくなり逃げ出した。男たちから携帯も使うなと言われたので電話もできなかった、ということで私の所へ助けを求めてきたので組織で匿うことになったが、3月の末までは会わせることはできない」

その話を聞いて、会社社長が「そんなに松尾が危険な状態にあるのなら、なおさら警察に話さなければならない」と言うと、早川は慌てた様子で「いや、ちょっと待ってください。トップに相談しますから」と言って戸惑っていたという。そこで会社社長が「トップに会わせて欲しい」と言ったが、早川から返事は無かった。

早川の説明からも松尾の安否が正確には分からず、また大量の捜査員を動員している警視庁本部に対しても松尾自身が失踪の理由や経緯を説明しなければ収拾がつかなかったから、会社社長は早川を説得し、ようやく松尾を3月中旬に引き合わせることに同意させた。

そして、約束通り松尾が会社社長を訪ね、早川が社長に説明したと同様の話を警視庁の捜査員にも説明したのだが、捜査員から何を聞かれても松尾の返事はしどろもどろであった。

結果として警視庁は松尾の失踪には事件性が無いと判断した模様だが、松尾自身に対しては大いに不信感を抱いた模様で、松尾を匿ったはずの早川も警視庁の事情聴取には3時間以上も応じながらまともに対応せず、話をはぐらかしてばかりいたことから、松尾と同様に不審の目で見られた。

早川が会社社長に胸を張って松尾に対する債権200億円を支払うと約束していた3月末が来たが、早川から会社社長への連絡は一向になかった。そして、それから間もなくして、早川が具体的に説明してきた松尾の失踪の理由についても、実はすべてが嘘で、早川が作り上げた架空のストーリーだった事実が判明したのである。(以下次号)

2019.12.28
     

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