取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(6)

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《西田晴夫は自分名義の証券口座、銀行口座を持たず、周辺関係者の口座を使用して溜まった潤沢な資金を株の売買に使っていたというが、その手口はそっくり鈴木に当てはまるが、鈴木の場合は他人の口座ではなく全てペーパーカンパニーに蓄えられ、利益を独り占めするという強欲さは鈴木独自のものだ。金に余裕ができると、鈴木は金で何でも解決できると考えて、青田や平林弁護士、長谷川弁護士に高額な成功報酬を提示して彼らの欲得を刺激したに違いない。しかし、裁判の判決が鈴木に有利に働いたかと言えば、判決では一見そのように見えても内容は決してそうではない。嘘で固めた鈴木と長谷川の主張は全てが崩壊したと言っても過言ではない。多くの証拠(書面や録音テープ)や多くの関係者の証言で全てが露呈した。青田も平林も、そして長谷川も鈴木から裏でもらった報酬は必ず国税当局に睨まれる。その時に鈴木および関係当事者全員に身の置き場はなく、家族や身内も巻き込まれるのは必至だ》

《ペーパーカンパニーがユーロ債や第三者割当増資で株を取得する際の書類つくりや手続きを進めていたのが茂庭進だったが、同人は元山一証券出身で、平成9年に山一が自主廃業に追い込まれる原因となった不良資産の飛ばし業務を担っていた一人だった。鈴木にとっては極めて有能な人材に違いなかったが、鈴木は紀井氏の時と同様に言葉巧みに否応なく取り込んで、金商法違反や外為法違反等の犯罪に加担させた手口は極悪と言わざるを得ない》

《鈴木の若いころを知る人たちによると、鈴木は世田谷区を拠点にする暴走族のリーダーで、相当にヤンチャな日常を過ごしていたという。エフアールの前身の富士流通を創業した当初は、その暴走族のメンバーが多数集まり、鈴木は絶対的な存在だったというが、会社を興しただけで経営ノウハウもなく、うさん臭い金集めばかりに手を出していたというから、エフアールとして株式を公開しても株主にまともに対応できるノウハウなどなかったことが分かる。それ故に、株価維持のために粉飾決算や自社株売買に手を染め、あるいは取引先を騙して詐欺的な行為を繰り返していた。強欲から生まれた処世術で世の中を渡れるはずはなく、今は、海外に隠匿した巨額の資金の運用利回りで裏の資金を増しているが、そんな日常は綻びが見えた途端、あっという間に崩壊してしまう。それが鈴木には見えていないようだ。あらゆる方法を駆使して、多くのマスコミが取材に動いている。鈴木や長谷川はインターネットの威力の凄さが分かっていないようだが、最悪の結果を招くことになる》

《鈴木が株の売りで巨額の利益を確保したのは、売りのタイミングで鈴木が西に大量の株を買わせ(買い支えは株価を上げる最大の手段である)、売りを有利に運んだという鈴木のやり方は明らかにダマシの手口だった。本来なら合意書に基づいて鈴木は利益を3等分しなければならなかったが、鈴木は利益を隠匿し、西は株価が暴落した全株損失を抱える一方だったが、これは鈴木の最初からの計画で、銘柄ごとの相談もなく利益分配もせず、西を金で手なずけA氏も騙して利益のほぼ全てを海外のペーパーカンパニーへ隠匿した。そのやり口は当然、合意書に違反しており、鈴木の取り分は一切ない。鈴木は利益の一部を親和銀行や山内興産との和解金に使っているが、これも横領事件になる。本来、資金を出す人間が70%程度の利益を取るのはリスクを考え普通のようであるが、1/3ずつというのは、A氏が鈴木や西とは違って強欲ではないという証である》

《鈴木は自分の身勝手な都合から連絡を絶ったり所在を不明にしてしまうことを常套手段にしているが、その最たるものが合意書を交わした平成11年7月から平成18年10月の和解協議までの約7年間で、その間にA氏と顔を合わせたのは平成11年7月31日、平成14年6月27日、そして平成14年12月24日のわずかに3回しかなかった。西を「利益折半」の甘言でたぶらかして、A氏に対しては「都心のマンションの1DKで頑張っている」「長い目で見てください。利益は確実に出します」などの言いわけを用意して、それを西に言わせていた。まさに最低、最悪の人間だ。また、和解協議で利益60億円(実際は470億円)を前提にA氏と西にそれぞれ25億円、A氏には別途20億円を払うと約束して、その後もA氏に何回も電話をしたり、直接A氏の会社を訪ねるなどして支払い約束の追認をしていたにもかかわらず豹変して、青田と平林を代理人にしつつ鈴木自身は身を隠し続けた。A氏が平林を介して鈴木との面談を強く希望して、同行する人物が誰であろうと何人であろうとA氏は一人で会うので鈴木本人が同席するようにと何回呼び掛けても、鈴木は一度も姿を現そうとしなかった。この姿勢だけでもどちらが正しいか、判断がつくと思うが、鈴木の豹変はより確信的な犯罪者へ突き進む大きな分岐点だったのではないか》

《裁判所では上層部が気に入らない判決を書いたり、論文を書いたという理由で左遷される裁判官が多いという。事例を受けた裁判官自身が何故左遷されたのかも分からないようで、裁判官全員がビクビクしている。そんな風通しの悪い環境は長年の蓄積から生じたもので、簡単に変えられるものではないというが、品田裁判長のような裁判官では今後の日本の法曹界に大きな問題を残す可能性が大きいというほかにも、警視庁や検察庁に刑事事件の訴えを相談しても受理しないケースが非常に多く、実際に事件化してしまうことも多いという意見は関係者、取材班、読者間で圧倒的多数を占める》

《西は、鈴木から頼まれて宝林が増資して得た資金の一部20億円の投資運用話を当時の安藤社長に持ちかけ、クレディリヨネに預けさせた。「安藤社長には商品券500万円分を渡し、宮崎氏には投資での損失700万円の補填をして説得した」というが、鈴木はその資金を志村化工のユーロ債の払い込み資金に流用して、その後の大きな利益につながったが、西への見返りは同株の相場操縦容疑で東京地検による逮捕だった。西は鈴木に何回も煮え湯を飲まされながら、利益の分配を実行させることにこだわったようだが、鈴木の言いなりになるのではなく、A氏に相談するとか他に方法があったはずだ》

《合意書を交わした平成11年7月8日から和解書を作成した平成18年10月16日までの約7年間に、鈴木と西は宝林株を手始めに合意書に基づいた株取引を開始し、その後はエフアール、エルメ、アイビーダイワなど数多くの銘柄でユーロ債の発行や第三者割当増資を仕掛け、約470億円という巨額の利益を獲得しながら、合意書に基づいての約束を履行したのは宝林株の利益と言って西が持参した15億円のみだった。しかも、これも見せかけで、宝林株の利益だけでも160億円前後であったにもかかわらず、鈴木も西も正確な収支報告と利益分配を実行せず、利益を海外に流出させて隠匿してきた。そうした事実に対して、裁判官は合意書に基づいた協議も収支の清算もほとんどなかったのは極めて不合理だと一蹴した。鈴木の犯罪疑惑に目を向けず、書面の整合性についても精査もしないで、誰もが認めることができない強迫や心裡留保を十分な証明も一切なく採用して結論付けてしまったことから事実認定がは明らかに間違っていると言わざるを得ない》

《鈴木の周りでは自殺者や不審死者、行方不明者が数多くいる。クロニクルでは会長を務めた天野裕氏が平成23年8月3日に死亡しているが、天野氏には東南アジアでの投資名目の資金約9億円が使途不明金となり、証券取引等監視委員会が金融庁に課徴金の徴収を勧告するという報道があったが、こうした海外を絡ませた投資案件に鈴木が絡んでいないはずはない。天野氏の死亡に不信の目が注がれるのは自然の流れだ》

《鈴木が国外財産調書制度(平成25年からスタート)に基づいた申告をしてきた形跡は見られないが、金融庁(SECを含む)や国税局のこれまでの動きをみると、断続的に鈴木およびその周辺の動向が情報として流れているように映る。それは鈴木が「金融・証券口座を開設できない」と自白していることからも分かる。鈴木に対する包囲網は徐々に狭まり、遠からず身動きができなくなるのではないか。鈴木をVIP扱いしているプライベートバンクの日本人担当者は特に要注意であり、犯罪に加担したことになる可能性は高い》

《河井克行元法相夫妻による公職選挙法違反事件で、地元選挙区の県議や市議、町議、徐元有力者の多くが事件に巻き込まれ、30人以上の当事者が職を辞すなどして世間から非難の目を向けられている。単純に比較はできないが3000万円を参議院選に向けてバラ撒き逮捕起訴された河井夫妻に対し、鈴木は海外に流出させ隠匿してきた株取引の利益が今や1000億円を超えているという疑惑に包まれている。その隠匿資金は金商法や外為法等に違反して溜めてきた犯罪収益であり、もちろん無申告の脱税疑惑も持たれているが、今後のマスコミ報道(特にインターネット)が突破口になることは間違いないようである》

《青田が鈴木の隠れた“暴力装置”であるのは周辺関係者の誰もが知る通りだが、30年来の付き合いが続く習志野一家のNo.2である楠野伸雄といくら口裏を合わせたり金融業を廃業しても青田が反社会的勢力の一員である事実が消えることはない。赤坂マリアクリニックの乗っ取り事件やタイで引き起こした詐欺事件(地下銀行を使った日本への闇送金を含む)など、青田のやっていることは大半が非合法で、鈴木が青田に足を掬われる可能性が高いと考えるのは自然の成り行きに違いない》

《裁判の判決日に、長谷川元弁護士は法廷で誰にも聞こえるような大声で「この裁判は負けない」と言って顰蹙を買っていたが、それは単なる傍若無人とか強がりとは思えないほど事前に判決の要旨を知っているかのような自信に満ちたものだったという。そうであれば、長谷川の自信の裏付けは何だったのか。裏取引を疑わせるのに十分すぎるほどのパフォーマンスだったために、誰もが長谷川の発言を訝しく思ったという。そしてそれを裏付けるように、品田裁判長が書いた判決文は誤った事実認定に満ちたものだった。真実はいずれ全て明らかになるに違いないが、その時には長谷川への非難は決定的となる。多くの証拠や証言により、全てが判明していると言っても過言ではない》

《西田晴夫が病死した際、側近の口座等に溜まった“N勘定”と呼ばれる潤沢な資金の行方に誰もが関心を持ったが、実態は分からなかった。鈴木はいくつもの銘柄で西田とタッグを組み、またアイビーダイワ株では西田の側近の一人だった白鳥女史がSECや国税の目を逃れヨーロッパへ逃亡する際も一番身近にいた関係もあったことから、西田の溜まり資金を放置することは有り得ないので、白鳥女史と謀って運用に動いた可能性は高い》

《鈴木は細木数子とはどのような関係にあるのか。エフアールの株主から依頼され調達した1億数千万円相当のネックレスを流用して細木にプレゼントしたという情報から、鈴木が海外に隠匿する資金のロンダリングで細木からノウハウを学んだ可能性を示唆する関係者は多いが、細木もウカウカとはしていられず、鈴木の事件に巻き込まれるのではないか》(以下次号)

2020.07.22
     

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