鈴木義彦は強欲極まりなく、極悪な非人間と西の遺書は語る(3)

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〔書面に滲み出る西の無念〕
西は鈴木に篭絡され、株取引の利益金を「折半する」という密約を交わし、それを英文の契約書にしていた。これは、三人で交わした「合意書」に反した行為だった。
「社長に対する借金返済を少なくするために、私を利用したり、社長に多額な利益約400億円がばれないよう、私の置かれている弱い立場を利用してウソの報告ばかりさせてきた。私はもちろん、貴殿がやってきた事すべても絶対に許される事ではない。合意書の件についても、私が英文で書かれた合意書を貴殿からもらっていたため、社長と三人で交わした合意書については処分する約束で、常に貴殿に聞かれる度に処分をした事を伝えていた。そのため、貴殿は、ずっと合意書は残っていないと信じていたはずだ。この合意書の件については、貴殿も何度も有無を私に確認し、今思えば、本当にしつこかった。色んな事があって、その、無いはずの合意書を社長から見せられた貴殿は、さぞびっくりしたはずだ。2006年10月16日に社長、私と貴殿で社長の事務所で会って、貴殿は新しい支払い条件を社長と私に提示したわけだが、私はこの時、貴殿の言っている利益金が50億円~60億円しか無かったと言ったことに反発をし、貴殿が提示した50億円プラス2年以内に20億円の金額支払確認書にはサインをするつもりはなかった(20億円の支払は確認書には入っていないが、西が録取したテープには残っていた)。なぜなら、貴殿が稼いでいた利益は470億円以上あったからだ。貴殿の下で働いていた紀井氏も茂庭氏も私に前もって教えてくれていたし、天野氏に確認した時も470億円の金額にも一切の驚きもせず、それぐらいはあると思いますよと平然と応えた。この時は、ただ言葉だけで確認をしたのではなく、紀井氏の利益明細書を見てもらった。

しかしながら貴殿と三人での打合せの時にも、社長に私は本当の利益額を正直に伝えようとしなかったため、社長に貴殿の説明による利益金での判断をさせてしまい、あのような少ない金額の確認書(和解書)になったわけである。この三人の打合せの時でも、貴殿は利益金額を騙し、ウソの金額で押し通したわけであり、決して許される事ではない(但し、何人もが何度もテープで聞いている)。
その後も、約束した確認書(和解書)の金額を支払う事もせず、好き勝手に逃げ回っている。貴殿及び身内のことはすべて把握されていることだし、もっとよく考えて行動もすべきである。いつもそうであるが、貴殿は、自分は表に出ないで、私にずっと今までやらせてきた。同じ方法で何事に関しても引き延ばしをしているわけだが、私は貴殿にこれ以上、好き勝手な事をやらせる訳にはいかない。社長に大変辛い思いをさせている。これ以上貴殿も誤った判断をしてはいけない。貴殿は、貴殿を殺ったら金が取れなくなるのでやるはずがない、体をかけてまでやらないだろうと考えているのではないかと思うが、それこそ大きな間違いだ。貴殿も分かっていると思うが、社長の面倒見の良さ、人柄で社長のためならと思っている人は一人や二人ではない。普通の場合、殺ることを躊躇するのは長い刑が待っているからだ。しかし、死を決めた時から何も怖くはないし、何でもできると思うようになった。私をここまで追い込んだのは貴様だ。私は貴様を道連れにするつもりであったが、社長に話したらやめろと止められたので、仕方なく断念せざるお(を)得なかった」
「私も貴殿も、あんなやさしい人を裏切るとは本当に悪だと思わないか。社長の周りの人達は、社長が金を出し、三人で合意書まで作っているにも拘わらず一人占めするとは絶対に許すべきではないと思っている人が何人もいる。

貴殿は自分の事だけじゃなく、身内、彼女、関係者等の事を考えた事はあるのか。色んな事が調査済みであるし、かならず独断で動く人間が出てくると思う。最悪の結果を招く事になる。きっとその時には、社長でも止めようはないだろうし、早急に社長と話し合いをして解決する事だ。私の人生で悔いが残る事は、貴様と知り合った事と道連れに出来なかった事が無念で仕方がない。私の死後、貴殿もそんなに時間の余裕は無いはずだ。お金も持っているんだから、命を無駄にしないでしっかりと解決する事だ。死んでいく人間の最後の忠告だ。
私にはもう何一つ残っていないし、社長のお陰で素晴らしい経験も沢山させてもらった。 先にいく」

西が残した書面には無念さが溢れているが、それと共に鈴木がいかに非道な行為を続けていたか、それが金銭の独り占めという強欲から出ているため余計に始末が悪いが、西も述べているように真実を明らかにしなければ収まりは決してつかない。鈴木は人を助けるようなことなどしたことがないと見られるので、反対の立場で“わが身”を振り返れば、いかに悪いかが分かるはずだ。(以下次号)

2020.09.08
     

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