《鈴木よ、自由に使えない金がいくらあっても仕方がないだろう。青田がミスして尻拭いをしたりしていると、その内そこから秘密が漏れる。大恩あるA氏に会って本当の事を話したほうが楽になれると思う。A氏に謝罪して洗いざらい話を聞いて貰え。A氏ならきっと助けてくれる。それだけ大きな人間だという事はお前が一番知っているはずだ。今ならギリギリ間に合うと思う》
《裁判において鈴木側は鈴木の言動を全て否定し、書いた書類は精神的に追い詰められていたと言い逃れ、一方的に被害者であるように「強迫」「心裡留保」「公序良俗違反」を持ち出し、A氏と反社会勢力との繋がりを作り上げて裁判官の心証に悪影響を及ぼすという嘘だらけで矛盾だらけではあるが憎らしいほどの戦略が見える。しかし、A氏の代理人の戦略は全く見えてこない。反論も主張もこれでは説得力に欠け、裁判官の傾きかけた判断を引き戻すことなど容易に出来るはずもなかった。弁護士の勘や経験が裁判の流れを察知し、相手の出方を見極めて戦略を練り直す等、準備万端にするものではないのか。A氏の代理人にはこの裁判に懸けるひたむきな姿勢が全く感じられない》
《鈴木、A氏の心情を考えたことがあるか? お前のせいでどんな状況下にいるか知っているか? 裁判に勝つために、長谷川弁護士と相談して嘘だらけの主張を作り上げた。今更A氏と会って謝罪する度胸がないと思うが、このままでは何も解決しない。A氏や関係者も、このまま終わらせるつもりは毛頭ない。お前がこのままなら、何があろうと、どんな手を使ってもお前を追い詰めるだろう。勿論、A氏の周囲の関係者はさらに強い気持ちのようだ》(関係者より)
《掲載されている証拠となった書類を改めて見てみると、20種類あるが、これは取材班が手に入れる事ができたものだけで、実際にはもっと多くの証拠類が存在するはずです(録音した音声は複数あると記載されている)。金銭消費貸借契約証書、念書、約定書、借用書、確認書等々、総て複数に及んでいる。これらはA氏と西、鈴木の間で金銭貸借に関する約束があったと証明するものである。本来西と鈴木がすべきことは、A氏を外して2人で利益を折半する密談をする事ではない。いかにして2人の借金をA氏に返済していくかを話し合うべきだった。その為にお互い協力する約束を何回かしている》(関係者より)
《裁判官に何が起こった。やはり、A氏やA氏の関係者、読者達が想像しているように被告側と癒着があったのか?この裁判は被告の勝訴に終わったがこのままでは絶対済むわけがない。鈴木の悪事と共に大変な事件に発展する事は間違いないだろう》
《鈴木は海外で1000億円以上の資金を手にして、おそらく優雅な生活を送っているのだろうが、その裏には多くの人達の協力が絶対不可欠だった。しかし、その殆どの人達が犠牲になり命を落としている。国税当局、司法当局がこういう人物を放って置くことは恥であって、何が何でも追及していかなければならない。未曾有の脱税事件が存在している以上、威信にかけても必ず追い詰めてもらいたい。その為の協力を惜しまない人達が日に日に増えているのは確実です》
《鈴木が和解書を撤回し、A氏に書いた手紙に西が国税庁にリークした様に書いているが、よく考えてみろ。西は志村化工の件でお前を庇い、香港事件でも香港警察の取り調べの時にお前の名前を出していない。何よりもA氏に嘘をつき続けながらお前を庇っている。それは全てお前が隠匿している株取引の利益を守り、自分の取り分を守るためだ。決してお前を守る為ではない事は分かっているだろう。お前が司直の手に捕まってしまったら西の思惑も夢と消える。そんな西が今更、国税庁にリークするはずがない。その話が本当なら今頃お前は一文無しになって刑務所の中だ。どこまで他人を貶めるために自分勝手な嘘をつけば気が済む》
《鈴木はA氏と出会って僅か1ヶ月に満たない時期にもかかわらず7000万円もの資金をA氏に借りる事が出来たが、その後も数カ月の間に約20億円もの膨大な額をA氏から出資してもらっている。鈴木にしてみれば奇跡の連続だったに違いない。そして借金まみれだった状況を打破できたのである。命拾いをしたと言ってもいい。その後の株取引において、合意書に基づいた株取引から得た利益を、鈴木は秘密裏に自分の借金の返済に充て、そして隠蔽して行ったに違いない。鈴木に騙されて今だに借金を背負わされた人達が大勢いるというのにこの差は何なんだ。悪を裁くと信じていた裁判でさえもこの結果では、官の力はあてにならない。民の数の力が今一番頼れるものかもしれない》
《鈴木、お前は大きな勘違いをしているな。お前が今無事で好きなことを言っていられるのはお前が、1000億円と言われる株取引で得た資産を、合意書を無視して隠匿しているからなのだ。例えば手紙に「・・・私の国内外の仕事における被害も最大です。許せません。(中略)・・・三人(西、紀井、A氏)が共謀して私を陥れようとしたのか疑念を抱いています」と被害者めいたことを書いているが、お前を陥れてだれが得をする。このままだとお前は「陥れられる」のではなく、「成敗」されるだろうな。勘違いも甚だしい》 (以下次号)