昨年末から年初にかけて、債権者の関係者が早川充美の自宅を訪ねたが、以前と変わらず居留守にして一切応答しない対応だったという。関係者からはその後も断続的に早川の携帯電話に連絡を入れ、あるいはメールを入れるなどしたようだが、早川は一切を無視しているという。早川自身が債権者に「松尾さんが社長に返済する内の200億円は私が責任を持ってお支払いします」とした約束を、何だと思っているのか。しかも、債権者は早川と面会を重ねる中で何度も早川に確認を求め、そのたびに早川は「間違いありません」と断言した。それにもかかわらず、都合が悪くなると債権者からの問い合わせにも応じず一切の連絡を絶ってしまったのだ。そういう経緯からすれば、早川が債権者に自身の意思表示をするという最低の応対さえ無視してきたことが分かる。これには何人もの証人がいる
関係者によれば、昨年末から年初にかけて早川の前妻(千晶)と長女(真理奈)にも連絡を取り、実際に自宅にも訪ねて早川との面談を依頼したようだが、長女の夫が一度対応したのみで、長女もわずかにメールで早川とは連絡を取っていない、という返事を返してくるだけで直接の面会を避け続けたという。関係者が早川に電話を架けメールを入れた際には、前妻や長女にも連絡を取っていることを伝えていたことから、恐らく早川と前妻が連絡を取り合い、関係者への対応を決めていたのではないか、と関係者は推測しているが、それも十分に有り得ることだった。
早川の関係者によれば、早川が前妻の千晶と離婚したのは10年ほど前になるが、当時、早川は東京地検特捜部が捜査を進めていた中国(大連)での遺棄化学兵器処理の国家プロジェクト(旧日本軍が終戦直前に満州周辺に大量に遺棄したとされる化学兵器を日本政府の責任で処理する)に関する事件で取り調べを受ける立場にあったが、それを交わすために早川自身は千葉県内に3年もの長期間身を隠すとともに妻の晶子と離婚する手続きを取ったという。ただし、どのような事情か、前妻は離婚直後は旧姓に戻したが間もなくして再び早川姓を名乗るようになったという。早川の関係者によれば、東京地検の捜査が終了したことで離婚の手続きを取ったが、特に早川自身が事件に巻き込まれることもなかったことから恐らく長女と次女の日常生活を優先したために、一時的に早川姓に戻したのではないかという(偽装離婚の疑いもある)。
とはいえ、早川は千葉県内に潜伏中にも刑事事件を起こし、千葉県警の取り調べを受けるような状況を作っていたというから、早川自身の生き様に大きな問題があることは間違いなく、前妻も長女も次女(亜理紗)も早川とは距離を置いてきたようだ。
早川の大言壮語、あるいは虚言癖と言える性格は債権者も何度か早川と面談を重ねる中で薄々とは感じていたようだが、肝心の約束事まで自分の都合で身勝手な振る舞いを続けることは、債権者ならずとも決して許せるものではないのは当然のことだ。
早川は巨額資金(以前よりM資金と呼ばれてきた詐欺)のつなぎ役を任じて、周囲の誰かれ構わず嘘のつき放題を重ねては寸借詐欺を働き、ここ数年でも早川の関係者の会社の金(判明しているだけで約6000万円)を横領している事実が判明している。事件が公然化すれば、それだけで早川の家族も世間から好奇の眼で見られ、あるいは非難の対象になるのは間違いない所だが、それを知ってか知らずか、あるいはそこまでの認識を持っていないのか、前妻も長女も債権者の関係者には早川と関わりたくないという対応で終始しているが、そんな単純なことで済まされる問題ではないことをもっと認識すべきなのだ。
早川自身、債権者の誘いで飲食を共にする機会が何度かあったというが、出向いた先の飲食店で働く女性たちを誰かれ構わず口説き続け、「年収は去年40億円で今年は手取りで80億円ある」とか「今付き合っている女性たち3人にはそれぞれ5000万円ずつを預けている」など訳の分からない、極めて下品な口説き文句(全て嘘)を並べ立てる場面を繰り返していたという。揚げ句にはありもしない銃撃戦に巻き込まれたという作り話まで自慢話のような口ぶりで話したことで、債権者も耳を疑ったという。早川の虚言癖は病的で、次から次へと嘘を連発しても、早川自身は悪びれもせず平然としている。自分で嘘を言っているという自覚がない、というのは明らかに正常ではないし、嘘を自覚しているというのであれば、確信的な詐欺師、事件師だ。
しかし、巨額資金に憑りつかれた早川の嘘と、早川が債権者に繰り返し約束した松尾憲之の債務返済に対する責任は全く別の話だ。先にも触れた通り、早川は債権者に対して繰り返し債務返済の責任を持って実行すると約束したが、これは法的にみても「契約」が成立していることになるという。
「契約書がなくても、約束(早川の場合は松尾の債務返済の責任を持つという点と具体的な金額)が明確であれば、その時点で契約は成立している」と法曹関係者が言う。契約の成立には「契約書」という書面の作成は原則不要であり、あくまで約束(合意)ができていたかによるというのだ。それ故、口約束でも契約だということになるから、仮に早川がどれほどの言い訳を言っても、その言い分は通らない。
債権者の関係者によれば、早川の前妻と長女は「裁判でも勝手にやって」という対応をしているというが、これはとんでもない認識不足だ。しかも、一旦訴訟になれば、前妻も長女も必然的に巻き込まれることになり、それぞれの日常生活に大きな影響が出るのは必至の状況となる。
「おそらく、前妻と長女は早川から言われたことを真に受けて対応しているに違いないが、それが事実ならば本当に早川は罪作りの話だ。早川にはその程度の認識もない」
と関係者が言う。出来事の成り行きやタイミングによっては取り返しがつかなくなることも多々あることを早川自身、そして前妻も長女もよくよく自覚するべきではないか。今後は、前妻と2人の子供についてもどんどん記事に掲載する予定で、読者からも情報や写真が寄せられている。(つづく)