読者投稿 「鈴木義彦」 ②(54)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

《この裁判に鈴木が勝訴した事で、鈴木が弁護士に払った報酬額は幾らだったのだろうか。金の出所は鈴木がA氏を騙して隠匿している株売買から得た利益金からだという事は間違いないが、全て無申告の裏金だ。弁護士達はどの様な処理をしたのだろうか。非常に興味深いのは、長谷川弁護士は報酬が特別高いことは自認していたようだが、鈴木の犯罪疑惑を隠蔽するために自身が共犯関係に陥っていることで、さらに脱税も加わる可能性が高いということだ》

《天野氏は京王プラザホテルの客室で首を吊って亡くなったのが真相だというが、そこまで本当に追い詰められていたのだろうか。自殺とすれば何が原因だったのか。しかし、天野氏の周辺からは原因になる材料が見当たらない。自殺直前のクロニクルの第三者割当増資でJOFの霜見誠が株の受け皿になったことが関係していることはほぼ間違いないと思うが、そうであれば、鈴木が関与した可能性も高い。いつの頃からか、天野氏は鈴木をクロニクルから排除しようとしたようだが、それが鈴木の逆鱗に触れたと考えるのはさして不自然ではないと思われる》

《西に舞い込んできた証券会社課長からの宝林株800万株の譲渡話を機に、株取引の知識に長けた鈴木は計画を練ったのかも知れない。手に入れた宝林株の大量保有報告書を金融庁に提出したのが、平成11年6月1日で宝林株を取得した翌日だ。「合意書」の締結の約1ヶ月前である。宝林株取得資金の3億円を出したのはA氏であるが、金融庁に提出された書類には紀井氏の名前が無断使用されていた》

《紀井氏の話では、紀井氏が使っていた事務所に1箱3億円が入った段ボール箱が20個近く積み上げられていた事もあったらしい。これだけでも60億円の現金だ。鈴木は証券担保金融の吉川やスタッフとして雇っていた元山一証券の茂庭を使って、あらゆる手段で海外に移動させていたのだろう。西が受け取っていた30億円の利益配当や合意書を破棄するための報酬10億円もこの中から支払われていたと思われる。A氏を蚊帳の外に置いた鈴木のやり方は到底許されるものではない》

《鈴木はA氏から「売らせてほしい」と言って高級時計を預かり、13本のうちペア時計3セットを6億円で換金している。その代金をA氏に払わず、残りの時計も返していない。この高級時計の販売委託の問題を品田裁判長は「上代40億円以上という高級時計を4億円で委託する事は経済的に不合理で販売価格に対する客観的で合理的な説明がないから無効とする」という判決を下しているが、正直に言ってこの裁判官は頭がどうかしている。こんな人間が裁判官でいたら冤罪や誤判が横行するのは間違いない。国家のために一日も早い辞職を勧める》

《それまでに1円の返済も無く、まして逮捕され保釈さても挨拶ひとつない鈴木という人間をA氏は信用しなかったはずだ。総額で約28億円という莫大な金銭を貸すに当たって鈴木がした約束も、資金繰りで持ち込んだピンクダイヤと絵画を鈴木の言い値の3億円で買って上げた上に、逮捕の3日前に念書を持参して販売委託を懇願して持ち出したピンクダイヤの処理、一度も持参しなかった絵画、西が代理して超高級時計13本(上代約45億円)を4億円の販売委託で預かった後の処理などについて、鈴木は一切報告も代金の支払もしていない。それで、どうやって鈴木を信用できるのか。鈴木が一人熱弁を振るって株取引の買い支え資金を出して欲しいとA氏に懇願した際に、鈴木が「これが成功しないと西会長も私も社長への返済ができません」と言ったのは、まさに鈴木なりにA氏を債権回収への危惧に付け込んだ狡猾な策略だったのではないか》

《鈴木はA氏から安定的に株の買い支え資金の支援を受ける為にA氏をどうしても説得しなければならなかった。上がるか下がるかどっちに動くか分からない株投資で、確実に利益を上げる為には株式市場に意図的な資金投入しか考えられない。だから鈴木は、「過去、株投資に20、30億の授業料を払っているから絶対の自信があります」とか「この株取引が成功しないと二人共社長に対する借入金が返せません」とまで言って説得したのだろう。「合意書」に署名する鈴木と西は、心の中で満足の笑みを浮かべていたに違いない》

《鈴木は、平成11年9月30日にA氏への借入金を完済したと主張した。その証拠としたのが13枚の約束手形を回収している事と、債務完済と書かれた「確認証」であった。しかし、これらはFRの決算の会計監査を潜り抜けるための便宜上のものであって、鈴木は手形13枚が手許にある事と確認証を盾にして嘘の主張をしている。A氏の貸付金返還請求金額は約28億円であるが、鈴木が返済したと言っているのは15億円でA氏の請求額と一致していない。それと鈴木が平成14年12月24日に持参した10億円も返済金ではなく「贈与」とか「手切れ金」だと言っている。この不一致の多い金の受け渡しを品田裁判長は判決文では25億円の返済金としている。まして、返済日も曖昧なのである。こんな判決があっていいものなのか。品田裁判長が無理やりこじつけたに相違ない》

《鈴木はA氏が知らないところで西と面談する中で、「A氏は俺には関係ない」という言葉を二度言っている。一度目は志村化工株事件で西に有罪判決が下された後の、西に切り捨て宣言をした時、そして二度目は、西の執行猶予が解ける前年に、西が株取引の利益分配を鈴木に迫った時だ。鈴木は本当に強欲な発想しか持っておらず、A氏に何度も救われた恩義さえ口にしていない。西も冷静さを失っていたとしか言いようがないが、いずれの時にも決断して真相をA氏に明かしてしまえばよかったのだ。それくらいの発想が西になかったとすれば、西も相当に悪質で、自分のことしか頭になかったということになる。西との利益分配の密約を反故にして自殺に追い込んだ鈴木は決して許せるものではない》(以下次号)

2021.11.12
     
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

    お問い合わせ