松尾憲之と早川充美が、自分の名誉を傷つけられたと申し立てても、それを真に受ける者は、おそらく松尾と早川の素性を知らない人間だけだ。2人を知る関係者は誰もが「松尾や早川に人から傷つけられるような名誉なんてあるのか。多くの人を騙して、裏切った揚げ句に姿をくらませるような、最も卑怯な連中が言えるセリフじゃない」と言い、2人の悪事を放置しておけば、さらに被害者が続出するだけだとも言う。それらの批判や非難に呼応した動画制作者が、被害者を出さないための警告の意味も込めてYouTubeの動画を制作し、公開したのだが、突然、非公開の扱いになってしまった。その理由が、何と「名誉毀損の申立に基づく」というのだから、呆れてしまうほかない。
とはいえ、先に報じた小野敏雄の動画に対する非公開の扱いと同様に、YouTubeはそれ以上の詳細情報を開示していないために、チャンネルとしては事実を指摘した問題提起の動画が理不尽な形で非公開になっていることに強く反発し、改めて、松尾と早川に係る動画の制作を進めることで、絶対にこの問題を放置しないと意気込んでいるようだ。
「名誉毀損の申立をしたのは松尾と早川しか考えられないが、何を血迷っているのか、と言いたい。事実は違うとか、何か言い分があれば、チャンネルに対して抗議をすればいいことで、匿名を悪用して陰からこそこそと動画を非公開にさせるなど、卑劣極まりない。それにオーナーに会ってしっかり弁明すればいいことでもある。それもしないで、ただ逃げ回っておいて、名誉を傷つけられたと言われる訳がない」とチャンネル関係者は言う。
松尾と早川の動画は、実は4月20日に初めて公開されたが、約2週間後に非公開となった。チャンネルは誰がどのような理由で非公開の申立をしたのか、という最低限の情報開示をYouTubeに求めたが、それに対するYouTubeからの回答は一切なく、止むを得ずしばらく様子を見たうえで動画を再公開するための修正を行って制作を進め、6月16日に再公開に踏み切ったという。その際には、最初に公開した動画が理不尽にも何者かの申立によって非公開になった事実を明らかにしたうえで、新たな構成の基に再公開する旨を動画の開始前にテロップで流したという。ところが、それから約1か月後の6月21日に、またしても動画は非公開になった。
周知のように、動画で提供した松尾と早川に係る情報は全て事実である。それがもし事実無根というなら、同様の記事を掲載してきた本誌に対しても同様に抗議や訴訟提起があったはずであるが、それは一切ない。松尾と早川はただ逃げ隠れしていただけだ。
松尾も早川も巨額の導入資金をエサに詐欺を常習にしてきた人間で、松尾はこれまでに騙された被害者との間で過去に20件以上も大きなトラブルを起こし、拉致監禁されたのは3回になるが、その度に救ってくれたのが債権者(動画では「オーナー」と呼称)だった。松尾はいつの頃からか定まった住居を持たないようになっていた。松尾はオーナーに40年以上も前から世話になり、何度も命を救われる場面を経験したにもかかわらず、松尾が負っている巨額の債務を巡って、早川が松尾の債務を重畳的に引き受けて債権者に支払うと何度も確約しながら反故にし続け、揚げ句には2人とも一切の連絡を絶って、行方をくらませてしまうという事件が3年ほど前に起きた。松尾と早川が揃って債権者を騙しにかけたのだ。そして早川もまた、会社の資金約6000万円を横領した容疑で刑事告訴を受けるという爆弾を抱えている。松尾も早川もいつも誰かに追われるような身となっているのだ。
松尾には亡くなった妻との間に息子がいるほか、妻と先夫との間に生まれた娘が2人いるが、息子の慎介は松尾に似て、その日暮らしをするような日常を送っているが、松尾が失踪した際には警察に捜索願を出して債権者と一緒に松尾を探していた中で、突然、行方をくらませ松尾と同様に消息不明となっている。また娘の弘美と由香は、松尾と慎介が失踪して安否が気遣われる状況にあっても、ほとんど関心を示さず、関係者が警察に捜索願を出すことを勧めても積極さを一切見せなかった。
早川も10年近く前に妻と離婚して独り暮らしを続けてきたが、2人の間に生まれた真里奈と亜理紗という2人の娘も、表向きには早川とは疎遠になっているようだが、関係者が真里奈の自宅を訪ねて早川の消息を尋ねた際には、まるで早川の言い訳を代弁するような応対をしていることから、いざとなれば何らかの連絡を取っているようにも窺われる。
松尾も早川も無責任な生き方をして、家族に見放されているようにも見えるが、2人が債権者に負っている債務処理の責任を果たさない限り、松尾と早川の家族も巻き込んでしまうということを全く自覚していない。
YouTubeの動画は一旦は非公開という扱いになっているが、そのことで松尾と早川はさらにチャンネル登録者からも怒りを買ってしまった。チャンネルでは新規の作品を公開していく中で、松尾と早川の悪事を追及するとしている。動画チャンネルにもケンカを売った松尾と早川は、自ら戦線を拡大させたようなものだが、果たさなければいけない責任の重みがさらに増したのは言うまでもないことだ。(つづく)