《鈴木は親和銀行事件で悪人ぶりを発揮して懲役3年、執行猶予4年の刑を受けている。しかし、A氏との裁判では前科前歴が全く参考にされなかった。約17億円という莫大な和解金を親和銀行に支払った事で予想外の軽い刑期を受けたが、その資金もA氏との約束を反故にして騙し取ったものだった。ところが品田裁判長はそれを検証もせず無視した。鈴木の質の悪さはこの事件で既に公に証明されている。先入観を持って裁判に臨んではならないと思うが、A氏との事件は親和銀行事件で逮捕された時期と重なっている。刑事事件と民事事件の違いはあっても、鈴木にとっては不利な前科であったことは否めない。二つの事件は手口から見ても類似点が多いが、鈴木の嘘の主張の全てがこの民事裁判では「正当な言い分」として認められている。刑事裁判と民事裁判の判決が180度違う事など考えられない。品田裁判長の誤審誤判の責任は想像以上に重い》
《詐欺や窃盗は同じ人間が罪を重ねる事が多い。鈴木は典型的な常習犯だと思う。裁判所が鈴木の罪を見逃したことが原因で、鈴木の悪事を増長させた事は間違いがないと思う。鈴木は、詐欺横領だけではなく、10人前後の人命に係わる事件の首謀者であった可能性も強い。自分で手を下さなくても鈴木の周りには不可解な事件が多すぎる。また、間違いなく証券取引法(現金商法)違反や違法送金による外為法違反、そして脱税も犯している。警察は何故、鈴木をマークしていなかったのだろうか》
《日本の裁判は、一審での一発勝負に賭けるしかない。一審にあらゆる手段を使って勝訴しないと、控訴審には期待出来ない。鈴木の裁判で三審制のメッキが剥がされた。控訴審を裁く高裁の裁判官は、ほとんどが定年を控えた怠慢裁判官ばかりだ。彼らは裁判より退職金の事しか頭にない》
《品田裁判長は鈴木有利の判決を下すことに違和感が無かったのだろうか。そもそも法律的に正当性を認める根拠も示せず、訴状を理解する能力を持たない裁判官が裁判長を務めている事が間違っている。裁判所を批判する書物に書かれている事が現実に起っている。裁判所の上層部にとって都合の良い裁判官ばかりが重要なポストを任されて出世をしていくのであれば、優秀な裁判官が育たず、裁判官を目指す人が少なくなるのは当然のことだ》
《金の魅力に負けて悪事を働く人間は大勢いると思うが、鈴木ほどの悪党は稀だろう。人の道を悉く外し、自分の勝手な考えを押し通し、他人の好意を利用する行為は麻薬中毒のようなものかもしれない。鈴木は他人を騙して自分の資産を増やして行くことで中毒者としての快楽を感じているのだと思う。「悪銭は身に付かない」というが、鈴木の場合は悪銭が悪銭を生んで1000億円以上と言われるほどになっている。この全てがA氏から騙し取った金銭を元手にして稼いだものなのだ。鈴木は現在までは巧妙に法の網を潜りぬけているが、果たして結果は鈴木の思い通りに行くはずがない》
《今後、民事訴訟を検討している人には、鈴木の裁判は大いに参考になるのではないか。日本の民事訴訟では、宣誓した証人以外は偽証罪に問われないので、弁護士や被告人は嘘の付き放題といっても過言ではない。鈴木の裁判のように、弁護士が捏造した陳述書でも証拠能力の有無に関係無く採用される。裁判官も選べないから、せめてまともな人間である事を願うしかない》
《一般人の中に、1億円という現金を実感した人は何人いるだろうか。新聞やテレビではよく目にしたり聞いたりするが、その札束がどれだけの大きさなのかも知らない人が多い。20億円以上の現金が担保も無しに貸しつけられたA氏と鈴木の事件は、想像さえできないかもしれない。この金銭が「盗難」であれば大事件としてマスコミを騒がせているだろうが、個人の貸し借りだというところが、特殊な一面を持っているが、鈴木と長谷川という2人の人間は歴史的に見ても、ここまで人道を踏み外した極悪人は、今後は出てこないだろうし、事件が永久に残り続けることは間違いない。そのうち、身内の全員、愛人や子供たちの写真も掲載されると思う》
《詐欺は刑法上の「詐欺罪」が適用されるが、詐欺を立証するのは非常に難しく、刑事事件で告発されても不起訴になる確率が高いそうだ。被害者の数が多くて社会問題になる場合は別にして、詐欺で告訴された人間を逮捕しても検察が不起訴とすれば、警察の黒星になる。それだけに警察は詐欺の告訴を受理するのに慎重になる様だ。例え逮捕して起訴され、実刑が確定しても長期刑となる事は少ない。犯人は短い刑期を終えて社会復帰する。そして再犯することが多い。「口先三寸」で他人を騙して楽をする快感が忘れられないのだろう。鈴木の場合も親和銀行から100億円以上の不正融資を引き出し、「特別背任」として判決を受けて3年の懲役が決定しても4年の執行猶予が付いた。「人の噂も75日」と言うが、何から何まで助けてもらって、ここまでのやり方をするのは人間として最悪であり、この先何十年、何百年にもわたって家族や身内をも巻き込み、人の心を持たない一族として残り続けるはずだ》
《控訴審(高裁)の野山宏裁判長は、判決で誤字脱字を整然と直しているのだから、裁判資料を読んだ時に、品田裁判長の判断に疑惑を感じたはずだ。それを敢えて、まともに審議もせず棄却判決を下している。定年を前にして、一審判決を覆すような面倒な裁判を抱えたくなかったのだろう。野山裁判長に限らず高裁の裁判長は、波風を立てる事無く定年を迎えたいと考えている連中ばかりではないか》(以下次号)