問題先送りで訴訟の愚挙「小野敏雄は狂気の沙汰」(9)

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(写真:小野敏雄 記事を掲載以降、小野の悪事を告発する情報が数多く寄せられている)

小野敏雄は「日本一の右翼トップが率いる組織のNo.2」を自認してきたが、小野の素性は、それこそ武士の時代ならば即切腹を申しつけられるような詐欺の常習者である。それも複数の女性を被害にかける結婚詐欺まで働いているのだからお粗末極まりないと言って過言ではない。
小野は「父親も若い頃から右翼で、その影響を受けて10代の頃から右翼の世界に入った」と自身で周囲の一部の関係者に語っているが、社会人になっても定職には就かず、右翼団体の名前を使って金銭の取り立てやトラブルの相談に乗って小遣い稼ぎをしているのが実情だった。それでいて、周囲の多くには自分の都合で右翼であることや団体幹部であることを隠し通している。小野が結婚詐欺を働いた何人もの女性の一人とはよく靖国神社に一緒に参拝したようだが、女性が「右翼でもないのに」と小野に言った時にも、小野は話をはぐらかしたという。小野にとっては右翼の肩書も詐欺の道具でしかないのだ。小野がその女性に結婚詐欺を働いていた際に、自分はバツ1と嘘をついて女性に近づき、結婚の約束をして女性の両親に挨拶までする破廉恥は、持って生まれたものなのか。妻がいて、息子と娘の家族がいる人間のすることではない。

小野は外見からは誰も詐欺師とは思わないだろう。いつもスーツを着て身なりを整え、相手と約束した面談の時刻に少しでも遅れそうになると、必ず連絡を入れるなど律儀に対応して信用させる。ところが実際には無責任で非常識極まりない言動を常套手段に詐欺を繰り返しているのだ。その大きな落差には誰もが驚くばかりで目を疑ってしまう。小野の言動の一つ一つが全て本性を隠すための演技であり、偽装なのだということに誰も気づかないのだ。何十年間も顔色一つ変えずに嘘をつき続け、それでも嘘が発覚しそうになると逃げ隠れして、警察や弁護士等に虚偽の話で自分を被害者に仕立て上げたうえに、余りにも度が過ぎる誹謗中傷を繰り返す―それが小野の本性なのだ。
「小野に対して何から何まで世話をしてきた債権者は、これまでに何人もの友人に協力した中で、過去の約30年間、小野のような度の過ぎる騙し方が一番許せないと言っている。しかも、小野の場合は金額だけの問題ではないから、小野に対する批判や非難が関係者だけでなく、時間が経てば経つほど世界中に拡散する結果となり、取り返しのつかない事態を招くことになるが、全て自業自得だ」
と小野を知る関係者全員が言い、家族や身内の実名や写真を公表すべきだという関係者達の意見も思いのほか多いという。小野が太平エンジニアリングの後藤社長のスキャンダルをネット情報に出して欲しいと持ち掛け、6年以上の付き合いがあった中で知り得た後藤氏の情報には、最低でも週に1回の賭け麻雀や女性を物色するための合コンを頻繁に行っているなどがあったようだが、情報の裏付け等の精査に時間をかける中で、間違いはなかったようだ。このときも、小野は債権者がマスコミ関係とは過去にも直接には一切会っていない事を承知していた。

小野は以前から特に金銭にまつわるトラブルをいくつも起こしてきた。多額の借金をしても、小野本人には全く返済の意思がなく、トラブルを悪化させることばかりを繰り返しているのだ。今まで事件化しなかったのが不思議なくらいだ。
小野を古くから知る関係者の一人は、小野が設立した会社(日本キャドシステム)から発注を受けた3500万円が20年近くも未収になっている。小野は、その関係者には債権者を紹介して融資を受けられる道筋をつけるから支払いを待って欲しいと言ったという。関係者が小野による未払が原因で資金繰りに窮し、借入先を紹介して欲しいと小野に言った時に、小野が債権者の名前を出して、「随分前に4000万円を2回借りたが、社長からは返済の催促を受けたこともなく、金利も安いので問題ない」と言っていたのだ。それを聞いて、関係者は支払いを待つことにしたが、いつまで待っても小野は約束を果たさなかった。小野に騙され、いくつもの事業にも資金面で悪影響が出たことで、関係者は人生を大きく狂わされてしまった。

(写真:債務弁済公正証書 会社役員から借用した8000万円を返済しなかったため遅延損害金ねん30%で計算して債務額を確定する公正証書を作成した)

今から30年以上も前の平成2年頃、小野は西義輝の運転手兼カバン持ちとして債権者の会社に出入りするようになった。西はブローカー的な事業を多く手がけていたが、事業に失敗して自己破産を余儀なくされた中で設立していた複数の会社の代表者にダミーを立てる必要に迫られ、それを全て請け負ったのが小野だった。小野はそれで毎月50万円の報酬を得ていたというが、一見すると身なりを整え、必要以上に出しゃばらず、時間を正確に守るという日常の振る舞いから、誰もが小野が生真面目な人間であるとの印象を持っていた。西も小野のそうした外見の印象を重宝がったのだろう。ところが、小野には金銭に対するけじめが全くないという性格が潜んでいたのである。小野は社会人になっても定職に就かず、嘘をついてでも相手から金を借りるか、虚偽の投資話を持ちかけて騙し取るしか収入の術がなかった。西も小野に煮え湯を飲まされたことがあったようで、債権者にも「小野には絶対に金を貸さないで下さい」と話していたくらいだったが、その時点では債権者は短期間のうちに4000万円を2回貸していた。小野が言う「一建からの入金分で返済します」という約束を信じてのことだったが、それは嘘だった。また、債権者の知人が新たな住居を探すに当たって、小野は債権者に取り入ろうとしてのことか、自分から候補となるマンションを探したり、賃貸契約を自身の名義で行うなどしたが、債権者には毎月の賃料の支払が「口座からの自動引き落とし」と言って嘘をつき、債権者から毎月の賃料を預かりながら、一部を横領していた事実もある。目先の金欲しさで、そんな嘘をついたとしか思われない。

(写真:小野が作成した借用書。平成30年12月末時点で債務は9億円以上になった)

債権者は小野の最大の被害者と言っても過言ではないだろう。小野と知り合って約1年後に4000万円を2回、合計8000万円を小野に貸したが、あろうことか今に至るも返済が一切ない。ところが、小野は令和3年2月になって「そんな債務は存在しない」と東京地裁に訴えたのである。その間に小野が何度も書き換えた借用書や公正証書等の書面が数多く債権者の手元に残っており、その中には連帯保証をした妻の真理が署名しているものもいくつもある。借り入れをするために妻が連帯保証をすると小野が債権者に申し出て、債権者が間違いないか、その都度確認していたことである。債務が存在しないなどという、とんでもない訴訟を起こしたことで、小野の本性というべき悪質さや卑怯極まりない姿勢が却って浮き彫りになったのは明らかだった。
実は、小野が訴訟を起こした発端も、債権者につき続けた嘘に限界が見えたことにあった。小野は3年ほど前から債権者の会社に頻繁に顔を出すようになった(それ以前の30年間は週に1回は電話があった)。債権者から新たな借り入れをするか投資話を持ちかけて資金を出させるのが目的だった。小野が債権者に借金を依頼する際には、いつも決まって「金利は月に1割でお願いします」ということを口にした。返済もしていないのに、高額の金利を払うというのは、明らかに融資を受け易くするための仕掛けに過ぎなかった。本当に返す気があれば、30年以上も前の借金を返済しないまま放っておくはずがない。8000万円の借金を始めとする全ての債務は令和元年当時でも金利がかさんで総額が優に10億円以上に膨らんでいた。しかし、小野はそのことには触れずに借金を申し出たのだ。この時、債権者は「更なる貸し付けは無理だ」と言って、小野の依頼を何度も断ったが、小野に「何とかお願いします」と執拗に頼み込まれたために根負けし、新たな貸付けをした。案の定、小野は借りる一方で、返済は一切無かった。その言い訳で小野はいくつもの事案を口にして「これで返済します」と言い続けたが、小野が債権者に持ちかけたそれらの投資話ほかは全てが嘘だったのである。

(写真:借用書 小野は月1割の金利で借用指摘債務も返済を滞らせ、令和2年7月時点で債務は2億円に膨らんでいる)

小野が債権者に持ち掛けた投資案件には、沖縄の浦添市内の土地転売や大量の残土処理など多くあったが、いずれも債権者への返済を先延ばしにするための時間稼ぎでしかないことは明らかだった。それでも、小野は決して計画がとん挫したとは言わず、まだ継続中であるとか間違いなく実現します等と言って悪質な引き延ばしを図っていた。債権者は小野の話が本当であるかどうか気がかりだったが、小野の表情がいつもと変わらないため、あえて詮索をしなかった。しかし、それが小野の債権者へ付け込む常套手段だった。小野が債権者に話した返済計画は五指に余るほどだったが、その一つ一つで時間稼ぎを繰り返したために、1年、2年があっという間に過ぎた。

写真:後藤悟志・太平エンジニアリング社長

小野が持ちかけた投資話には、耳を疑うような話もあった。それは小野が約6年間、懇意の関係にあった太平エンジニアリングの後藤悟志社長から報酬の未払分をもらうというものだったが、実体は恐喝も同然だった。
後藤氏の金銭に対する執着は異常で、下請会社への工事代金の支払を90日から120日まで引っ張り、期限まで待てない業者には系列のファクタリング会社を利用させる。その際の手数料が月に2%以上という設定だが、下請会社は否も応もなく利用するしかないのが実情という。後藤氏はこうした仕組みを作り上げて利益追求に徹して来た一方で、懇意な関係にある知人に頼んで架空の請求書を発行させ、太平エンジニアリングや系列会社から支払われた代金を後藤氏個人が懐にするという違法行為さえ行って、個人資産も増やして来たという。これは小野が「後藤から未払金を回収するために後藤を揺さぶる材料に使う」と言ったことの一つだった。この架空請求に関しては小野も実際に後藤氏から頼まれ、何度か違法行為に加担して報酬を受け取った事実があったという。所轄の警察署や税務署は承知しているようだ。
また、後藤氏が沖縄の土地転売で10億円の利益を上げたという中で、売買した土地の権益に地元の暴力団が絡んでいたことから、小野がその調整役を買って出て事を収めたという。そして、調整の際に小野は後藤氏から調整金を預かり暴力団に渡したという。これは、暴力団に対する利益供与という明白な刑事事件だ。小野は、いざとなれば自身が税務署でも警察でも出頭して自白するとまで債権者に語ったようだが、債権者が、6年間も付き合いのあった後藤氏を自分の資金繰りのために簡単に裏切ることは賛成しない、と言うと、小野は後藤氏のドケチぶりを散々に暴露したうえで、自分が後藤氏からもらった報酬が余りにも安すぎると反発し、「さらに7億円はもらってもいいほどです」とまで言い放った。その後に小野が後藤氏への直接のアプローチをどのようにかけたのか、結局は出頭するなどと言ったのは小野による茶番だった可能性が高い。多くの関係者への取材では、この男の人間性は最悪で、飲食でも過去30年間で一度も払ったことがないようだ。

令和2年7月4日に小野は債権者に2通の借用書を書いた。1通は30年間も引き延ばし続けた8000万円と他の貸付、もう1通は令和元年以降で新たな借入を繰り返した分だったが、8000万円ほかの借入金を合算すると長年の金利分を含め優に10億円を超え、新たな借入分も令和2年7月1日で2億円にまでなっていた。それを返済するため、小野は妻の実家で父親の死亡に伴う財産分与があり、妻が受け取る予定の約1億円を返済金に充てるという話をした。その協議のために小野は妻と共に妻の実家に出向いていると説明したが、2か月過ぎても分与金を受け取る日時が何回も変更になり確定しない。すると、今度は株券等の新たな財産が見つかり、分与金の額が大幅に増えただけでなく、小野も加えて相続財産を分け与えるという話になったという。小野が受け取る分与金は1億円強で、もともと予定していた妻の分与金も併せて返済できると、その時、小野は笑顔を浮かべて債権者に説明した。債権者は相続税の代物弁済で秋田の豪邸を無償で提供するとして小野に顧問弁護士まで紹介し、2~3回面談したにもかかわらず、この話も結論から言えば、100%小野が勝手にでっち上げた作り話だった。妻だけでなく妻の実家まで巻き込んだ嘘をついた小野の恥知らずには限界がない。ここまでの忘恥者には恐らく債権者も会ったことが無いと実感したはずだ。返済を放ったらかしにするという自分の不誠実な対応が生んだ借金で、妻に何回も連帯保証までさせておいて、ありもしない財産分与などよく思いつくものだ。ちなみに、小野が返済をしないために、平成9年から10年にかけて債権者が止むを得ず改めて借用書と公正証書を作成した。その時の債務額は1億5000万円に膨らんでいたが、小野は、提供すべき担保がないと言って、妻の真理を連帯保証人にするととともに、すでに加入していた生命保険に質権を設定することを申し出た。しかし、その後も小野は返済を滞らせるどころか、新たな借り入れを起こしていったのだが、新たな借用書や債務承認をする際にも妻の真理は連帯保証をしていたのである。

(写真:小野敏雄の自宅 土地建物の所有名義は小野が代表を務める会社と子供になっている)

小野が分与金を受け取るために債権者に銀行まで同行してもらうとした令和2年11月30日、小野は約束の時間になっても債権者の前に現れなかった。約束した時刻は午後1時だったが、夕刻になっても小野は来ず、その間に電話をしても、小野は一切応じなかった。債権者の知人(小野も20年ほど前から知っていた)が帰る途中だから、立ち寄ってみると言い、小野の自宅を訪ねたところ、室内の明かりは点いているのに応答がない。そのため、知人も諦めて帰路に着いた。

こうした小野の豹変ぶりは債権者にもあまりにも異常に見えた。多い日には一日に2回も3回も債権者の会社や自宅を訪ねたり、共に飲食を重ねるなどした日常を過ごしてきたはずの小野が、突然、債権者との関わりを一切断ち切ろうとしたのだから、周囲の関係者も誰もが小野の豹変に驚きはしたが、それが、小野が隠し続けてきた本性だったのである。しかも、小野は連絡を絶った翌日から翌々日にかけて、弁護士を使って債権者に小野との直接の連絡を控えるよう通告させたのである。小野が11月30日には債権者と一切の連絡を絶つために周到な準備をしていたのは明らかだった。
債権者は、小野の代理人に就いた清瀬雄平弁護士に、小野に対する債権の詳細を具体的に説明すると言って、何度も面談の機会を作ろうとしたが、清瀬は態度を曖昧にして交渉の場を作ろうとしなかった。そして、年が明けた令和3年1月中旬、「小野が訴訟で対応することにしたので、面談は控える」と一方的に通告してきて、翌2月に入って債務不存在の訴訟を起こしたのである。債権者は既に先んじて貸金返還請求の訴状を東京地裁に提出していたが、受け付けた裁判所の手続きに係る事情から小野の訴状の方で審理が先に始まることになったため、審理が併合されることになった。

清瀬弁護士は、審理では債権者側が提出した借用書や公正証書ほかさまざまな書証類を全て否認して、それらの書類は債権者に脅され、強制されて書いたもので、そもそも債務は存在しないと強調したばかりか、債権者が無免許で高利の金融業を営む人間であり、高金利で債務者を束縛する悪質さから多くの債務者が逃れられないでいる、という誹謗中傷を展開した。さらに、債務の経緯を捏造して、返済している分ですでに過払い金さえ発生している等の虚偽を全面にわたって構築したのである。しかし、審理が進むにつれて、清瀬弁護士による弁論が債権債務の事実関係よりも債権者を誹謗中傷する度合いが強くなっていたために、裁判長が主張を裏付ける証拠の提出を求めたり、争点であるはずの債権債務についての主張が疎かになっている点を指摘したが、清瀬弁護士は「証拠はありません」と断言したばかりか、裁判官の注意喚起にも従わず、審理の度に債権者に対する誹謗中傷を繰り返した。
小野は、公正証書を作成した前後で、担保にするものが無いとして申し出た生命保険(質権の設定)を失効させたばかりか、財産分与での返済と並行して約束していた5億円の保険契約も反故にしてしまった。長く返済を滞らせ放置してきた債権債務を無担保の状態にしてしまったのである。そのうえ、小野が「妻の連帯保証は無効」などという、とんでもない主張を繰り返すようになり、裁判官に筆跡鑑定まで要請したのである。「借用書や公正証書に記した妻の署名は自分が書いたり、知人に書いてもらったもので、妻の自筆ではない」というのが小野と清瀬弁護士の主張で、妻の実印は小野が妻に無断で持ち出し、自分が印鑑証明を取ったと言い、公正証書の連帯保証は小野が妻の代理人として承認したものだが、妻はその事実を承知していないので無効だと言い募っているのだ。
関係者によれば、「小野は裁判で主張するべき材料が無くなって、それでも審理を先延ばしにしようとして、こんなでたらめな主張をしているのだろうが、小野という人間は心底腐りきった奴だ。債権者は最初に公正証書を作成した時に、小野の奥さんに電話をして確認を取ろうとしたが、小野がわざと会話をさせないようにしたのか、直接話をすることができなかった。しかし、小野は間違いなく奥さんが連帯保証をすることを承知していると、何度も債権者に追認したので、それならばということで了解した経緯がある。その後の借用書や債務承認書の作成でも同様に、奥さんが連帯保証を継続してきたので、債権者は小野の返済が滞っても強い督促をしないままで来た。普通に考えれば、30年も返済せずに放置していることなど有り得ない話で、小野は債権者の恩情を逆手に取って、でたらめな返済計画ばかりを並べ立てて、時間稼ぎをしてきた。実際に債権者は返済計画が上手くいかなかったときでも、返済を迫ったことはなかったが、それは小野が借りたものはきちんと返すという約束を守る人間だと信用してのことであって、よもや連絡を絶ったり、債務不存在などという有り得ない訴訟を起こすとは考えもしなかった」という。

債権者への債務返済を逃れるために嘘を並べ立てて、必死で時間稼ぎをする小野は、自分が周囲からどう見られ、評価をどれほど大きく落としているか全く自覚していない。金を得るために人を騙し、嘘をつき通せなくなると姿をくらませてしまうような生き方は最も軽蔑される事であり、債権者が温情をかけた友人知人の中で、同様に債権者を騙したり裏切って所在を不明にした人間に対して、小野自身が「あれだけ世話になっていながら、やることがひどすぎる。本当に許せないですね」と債権者を前にして非難することが何回もあったが、今、小野がやっていることは小野が非難した人間たちの何倍、何十倍も悪質なのだ。
先の関係者も「私は債権者と小野の付き合いについて特に大事なことはほとんど聞いていたが、小野はまるで別人ではないかというくらい、言っていることに真実が一つもない。私にも友人が多くいるが、小野のような人間は初めてだ」と言うが、そのように考えると、小野は決して付き合ってはいけない部類の人間であることがよく分かる。30年もの長い間で債権者にはいろいろな面で世話になっているのに、小野は自分の友人知人を誰も紹介したことが無く、債権者から紹介を受けた知人にも自分の電話番号すら教えない、何かの用事で小野に電話をして用件が済むと、小野は必ず電話の履歴を消して欲しいと強い口調で言う。そういう対応に、周囲の人間は全員が強い不信感を持っていたようだ。小野は自分が債権者についている嘘がバレることを恐れ、徹底して秘密主義を通していたようにも映るが、自分の友人や知人を紹介することは一切なく、また債権者が、小野が借金の返済について曖昧な態度を取り続けて先延ばしを繰り返していた中で、右翼団体のトップを紹介して欲しいという話を2度3度としたことがあったが、小野はそれにも応じなかった。

すでに小野の正体が周囲にも実感される中で、小野と付き合いを続けていた知人が小野に対して距離を取っているという話も聞こえてくるが、友人知人について知り得た情報についても自分の勝手な事情や都合で誰彼構わずべらべら喋ってしまうような人間を誰も信用しないし、最も忌み嫌うに違いない。小野が世間を欺きながら内面に抱えている闇の正体が、このままではさらに世界中に拡散する一方で、家族や身内も大変な思いをするのは必至だ。(つづく)

2022.10.20
     

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