読者投稿「鈴木義彦」 ④(29)

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《鈴木は、A氏のことを「男として一目も二目も置く人間と初めて会った」と手紙に書いていた。それにもかかわらず、誠実な対応をしているかのように見せかけてA 氏を騙し、そして裏切っていたのだ。人間として絶対にやってはいけない事を鈴木はやり続けた。その報いを鈴木は全て受けなければならず、絶対に逃れることはできない》

《志村化工株事件で西が逮捕され、取り調べを受ける中で西の知らなかった鈴木の側面を検事から聞かされ、西は西なりに鈴木に対する疑念を深めていたようだ。それで鈴木の会話を録音したり利益隠匿の証拠物を集める等、西なりに動いたのだろうが、しかし西は取り調べを受けている中で、鈴木の関与を一切認めなかった。その判断は西にしか分からないが、鈴木の関与を早い段階で認めていれば鈴木が株取引の利益を独り占めにすることはできず、その後の1000億円以上の巨額な資産に膨らませる事もなかったろう。それどころか、鈴木は執行猶予が取り消され、鈴木の周辺で起きた不審な事件の詳細も公となり、自由の身でいられない筈だった》

《鈴木は都合が悪くなったり不利になったりすると、話をそらして相手が喜びそうな話題に切り替える強かさがある。これは詐欺師や噓つきに多い傾向のようだ。和解書作成の場で、鈴木が提示した利益金60億円について、西から「こんな金額では納得できない。社長が他から借りている金額の一部にしかならないじゃないか」と言われ、争いになりそうな様子だったようだが、鈴木はA氏に向けた話題にすり替え、親和銀行事件で逮捕された直後から天野氏がA氏から力づけられて助けてもらっていたという話を保釈後に聞いた事や、株取引の利益金の支払いについても「社長にはお世話になっているので、2年以内にあと20億支払います」と言ってA氏の気を引くようなズル賢さを見せた。そして別れ際に「社長には本当に感謝しています。2年後に大きな事をやるので見ていて下さい。必ず社長のご恩に報います」と頭を下げていたのに、その後A氏の会社を出ると紀井氏に電話をして「100億円以内で済みそうだ。香港の金はバレていないだろうか」と同じ人物の言葉かと疑いたくなるような卑劣さを露わにした。鈴木の騙しは尋常ではなく、和解協議後も現在に至るまで徹底的にA氏を裏切り続けている。このような手段で人の心を弄ぶ人間には二度と自由など与えてはいけない》(関係者より)

《「合意書」には「今後一切の株取引について本合意書に基づく責任をそれぞれに負う」と明記されているにもかかわらず、再余の銘柄である宝林株の取引で思わぬ利益が上がった為に、その金に目が眩んだ鈴木は宝林株以外の取引の詳細についてもA氏には一切報告しなかった。鈴木はA氏を蚊帳の外に置いて利益の独占を画策していった。株取引でA氏に株価の高値維持を図る買い支え資金の支援を仰いだ鈴木はA氏に対して感謝の気持ちなど微塵も無く、恩人を平然と裏切る行為を繰り返した鈴木は万死に値する》

《A氏は金融の免許を持っていたが、知人友人に低金利で貸すだけで生業としていた訳ではない。また、その人となりから、周辺では知る人ぞ知る人物であった事から、様々な人間が近寄ってきていたようだ。西もその一人で、A氏とは懇意な関係を築いていた。もしかしたら、狡賢い鈴木のことだからA氏の噂を聞きつけて紹介させる為に西に接触を図った可能性も考えられるのではないか》

《鈴木は、自分の悪事がSNSで世界中に拡散しているという、自分が置かれている状況に危機感を抱いて、ペーパーカンパニー名義でプライベートバンクに隠してある資金を慌てて見直しているのではないか。預金以外の動産、不動産の管理にも気が気ではないと思う。しかし今更悪あがきをすればするほど監視を続けている捜査機関や国税当局の目に留まり、目立つだけだ。時間の経過と共に罪が重くなるのも全て自業自得である》

《A氏の代理人である中本弁護士は裁判で100%勝てる自信があったからこそ代理人に就いたに違いない。しかし審理の流れが原告側に不利になっている事を明らかに実感していたはずだ。それでも中本弁護士は対抗策を講じる様子もなく、原告側の方針が裁判官には伝わらないまま時間だけを浪費したように思う。一方の鈴木と長谷川のやり方は目に余るほど悪質ではあるが、その悪質さを徹底して追及し理路整然と反論する気概や知恵がなければ、相手が悪いだけに裁判を戦いきる事は出来なかった。弁護士であるならば、審理の流れをいち早く読み取り、依頼人に有利になる戦術を展開するべきだった。この大事件に取り組む姿勢があまりにもいい加減だったと言わざるを得ない》(関係者より)

《元弁護士、元検事、元裁判官など法曹界の裏側を熟知した人達の経験談を書籍やネットで見かけるが、それだけ国民が考えている法曹界と現実は違うという事なのだろう。法曹界の実態が様々に取り沙汰される中には驚かされることが多すぎるが、裁判所も結局は企業と同じで、裁判官はサラリーマンのようなものだと言える。上司の顔色を窺い組織を優先する構図は正に企業そのものだ。そして裁判を担当している間にも異動がある。しかし裁判所が結果より効率を求めるべきではない。検証をおろそかにしては真実など見極められる訳がない。日本の司法の将来を考えれば、なおさら今の体制は早急に変えなければいけない、という意見は膨大である》(以下次号)

2023.04.27
     
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