《もし、鈴木が僅かでも倫理的な思考を持っている人間ならば、ここまで恩人を裏切る事はしない。だから、鈴木の様に嘘ばかりつく人間に合理的な説得をしても通じる訳がない。鈴木は倫理も道理も自分の都合で理解しようとしない大悪党だ》
《最終的に鈴木に裏切られた西は命を落としたが、絶望の淵に立たされて、やっとA氏の恩情に気付き、それと同時に、そんなA氏を長年裏切ってきた罪の深さにうちしがれたのだろう。西としては死を選択する事で自分の罪の責任を取ったのかもしれないが、鈴木のあくどさを承知していれば、西自身が重要な証人であることを実感するべきだった》
《長谷川元弁護士が、弁護士登録を抹消したからといって決して安泰であるはずがない。YouTube動画で配信されている鈴木の事件では、悪徳弁護士として世界中に生き恥を晒す結果を招いている。全て自業自得であり自己責任である。そのうち、ネットオタク達が所在を突き止めて勝手にSNS上で情報を拡散し出す事も有り得ることだ。鈴木も長谷川も、これまでの悪事のツケは必ず払わされる事になるだろう》
《SNSの情報サイトやYouTube動画で鈴木の悪事が公開されているが、鈴木は既に国税局に目を付けられているはずだ。今は世界規模で海外隠匿資産に対する取り締まりが強化されているという。そうであれば、鈴木を脱税で検挙せず、一体誰を検挙するというのか》
《西が株取引の利益金と言って15億円をA氏の元に届けたのは平成11年7月30日のことだった。それは株取引が順調に進行している事をA氏にアピールして、買い支え資金を継続的に出させる為の見せ金だったようだ。A氏から株の買支え資金として多額の金を継続して出して貰わなければ、株取引で確実に利益を手にする事が出来ない。西が持参した15億円の内訳は1人5億円の計算になり、西と鈴木は取り分を以前からのA氏に対する借金の返済の一部に充てるとしたが、二人はこの金の中からA氏の心遣いで5000万円ずつを受け取っていた。A氏から信用を取り付ける為の姑息な手段でしかなかった》
《ネット情報誌やYouTube動画でクローズアップされた鈴木の犯罪や裁判結果は、法曹界を揺るがす大問題に発展するに違いない。当初、原告側の勝訴が確実視されていたにも拘らず、真逆の判決結果には誰も納得できず憤りを隠せない。これは関係者に限ったことではない。世間一般からの裁判所に対する批判は強烈だ。どこの世界に、金を騙し取った被告を勝訴にする裁判があるというのか》
《鈴木は株取引を自分一人でやり、その結果、利益を上げたように見せる為に、西に頼んで「合意書」を破棄させようとした。その為に紀井氏から西の運転手の花館聰を経由して10億円を出すほど、鈴木にとって存在しては困る邪魔な存在だったということだ。いずれAや西と対立して裁判になることを想定し、その時に株取引の証拠となる「合意書」が致命的になることを恐れていたのだろう》
《鈴木の裁判ほど、事実と真実が捻じ曲げられた裁判はない。3年の月日を費やした結果が徒労に終わったのだ。鈴木の事件は裁判史上において最も不当な裁判として記録と記憶に残るだろう。判決を下した品田裁判長には被告側との癒着疑惑が世間の注目を浴びている。早々に身の処し方を考えるべきで、このような判決を下した経緯を明らかにしなければ、これから益々裁判所に対する信用は無くなっていくだろう》(以下次号)