書類や印鑑の偽造・変造を厭わぬ「古川賢司」の悪行(2)

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(写真:古川賢司)

古川賢司が債権者に持ち込んだ債務の返済計画は数多くあったが、そのどれもが返済を先延ばしにするための嘘だった。特に競艇の場外舟券売場(ボートピア)の開設事業では、すでに運営者の日本財団から認可が下りずとん挫していたにもかかわらず数年にわたってその事実を隠し、債権者の目を欺いていたのである。そのために古川は重要な書類と印鑑の偽造までしたのだ。書類や印鑑の偽造が明らかな犯罪であることを知りながら、古川には何の躊躇いもなかったようだから、この男の神経はどうかしている。それを証拠に、その後、古川の債務が返済の滞りで膨れ上がったことから、古川が「担保がないので、その代わりに」と言って差し入れて来た保険でも、掛け金の払込の領収書や伝票類を同様に偽造していたのだ。それに債権者が気付かなければ、古川は反省もせずバレるまで債権者を騙し続けていたのは間違いない。
古川を知る関係者によれば、古川は、過去40年以上にわたる債権者との付き合いの中で、自分の友人知人を債権者に紹介したことが一度もないという。これが古川の、事件師や詐欺師と周囲からみなされている証でもある。普通の人間ならば、取引上の付き合いが年月に応じてより親密なものになるなかで、自身の交友関係を明かしつつ時には紹介をしようとする機会が、少なくとも一度や二度は必ずあるはずだ。それが、40年以上もの付き合いで一度もないという方が異常に映る。それに債権者との飲食でも一度も自腹を切ったこともないというから、それも呆れた話だ。古川は、債権者の古川に対する信用を損ねないように、そして債権者からの借入でも嘘がバレないようにするためには、友人知人を紹介するのは危険すぎると考えていたに違いない。

債権者が自社の販売用ダイヤの仕入れの大半を古川に任せ、しかも仕入れに必要な代金を前払いで預けるほど信用を深めても、古川はそれに応えるどころか、仕入代金を自分の資金繰りに使い込んでしまい、それを誤魔化すために嘘ばかりついていた。しかし、それでも債権者は古川の資金繰りが厳しいと思いつつ、古川が「買ってくれませんか」と持ち込んで来たダイヤを古川の言い値で購入することも何度もあった。古川が持ち込んだダイヤが、言い値通りの価値があったかは疑わしいが、債権者は何も言わずに買って上げた。それを古川は考え違いをして、債権者には何でも頼み事を聞いてもらえると錯覚したのかも知れない。そして、口先だけの言い訳だけでは通らないとなれば、書類や印鑑の偽造までして、手がけている事業が順調であるように見せかける。

古川が債権者に返すべき債務は巨額に上っているが、それも、元はと言えば債権者から前払いで預かったダイヤの仕入代金3000万円のほか、何度も繰り返した数百万円単位の寸借を、真面に返済もせず放置してきたことに原因があった。古川は借入れの際に「月3%の金利でお願いします」と言っていたが、金利の支払だけでも苦労するだろうからと、債権者は途中から年15%にしたが、それでも元金はおろか金利分の返済さえも滞らせた。別の金融業者からの高利の借入の返済に充てていながら、その借入を完済していなければ新たな金利を生む。そうした事情の一切について、古川は債権者に何一つ説明をしないまま、ズルズルと返済を引き延ばしてきただけなのである。それにもかかわらず、古川は横柄な態度を崩さなかった。競艇の場外舟券売場(ボートピア)の開設で重要書類や印鑑の偽造が発覚した問題でも、平成5年から同10年までの期間に古川が他社と提携する中で開設事業が順調に進んでいるかのように見せかけるために、債権者に重要な書類やパンフレット等を提示した。債権者はそれらを見て、すっかり古川の言葉を信用してしまい、結果的には古川の寸借の依頼に応じてしまったのである。弁舌の巧みさも事件師や詐欺師には不可欠な要素だ。
しかも、反省をしていないから、言葉で誤魔化そうともするし、真面に謝罪もしようとしなかった。ある時には、債権者から事実関係を追及され「それなら、どうにでもして下さいよ」などととんでもなく開き直った言い方をしたことさえあったが、債権者が「私を犯罪者にする積りか」と言うと、古川は黙ってしまい、何も言えなくなってしまったという。その時でさえ古川は謝罪の言葉を最後まで口にしようとしなかったというから、横柄な態度は身に着いたもので、誰に対しても変わらないのだろう。

(写真:古川雄一)

そして、古川の債務について「全責任を持って対応します」と約束したはずの長男雄一が、約束を反故にしただけでなく債権者への連絡も一切して来ない、という非礼で無責任な対応についても、債権者が怒りを増幅させる大きな要因になった。これまでに触れたように古川は債務の返済を怠り続けていたため、その総額は莫大な金額になっているが、それは昨年6月11日に古川と雄一が債権者の会社を訪ねて債務承認書を作成した際にも、古川自身が「これまで返済をしていないので70億以上になっています」と認めている。ただし、前述したように雄一が全責任を持って対応すると約束したこともあり、債権者は雄一が平成27年1月に連帯保証した際の債務承認書に書かれた額面5億円について連帯保証責任を果たせば、その他は猶予する旨を古川と雄一に伝えていた。しかし、雄一が自らの責任を逃れようとしている中で、債権者が古川の債権回収で何らかの譲歩をすることは全くなかった。そして、平成10年12月に3億5000万円の公正証書を作成した際に、連帯保証をした長女の志乃についても、債権者は猶予をすることにしていたが、それも雄一が自ら放棄したのだから、志乃も雄一と同様に父親の債務を返済する責任を果たすのは当然だった。今年の4月以降に、債権者が雄一に連絡を取ったが、雄一からの折り返しの電話がなかなかなく、しかも言い訳がましい話ばかりだった。電話でのやり取りで一旦は面談する日程を決めることになったが、債権者が日時を打診しても雄一は一切応答しなくなった。債権者も腑に落ちず、古川にも連絡を取ったが、古川は「しばらく雄一と連絡を取っていないので事情が分かりません」と言い、その後、体調に異変はあるものの雄一と必ず連絡を取って債権者に状況を知らせるという内容のメッセージがメールで入ったが、結局は古川もまた連絡をしないまま今に至っている。
雄一の対応が、古川と連絡を取り合っての結果に違いないと実感した債権者は、古川を刑事告訴する決断をせざるを得なくなった。ここまで親子が揃って約束を一方的に反故にすれば、債権者ならずとも最終的な結論を出すのは当然だろう。連絡が途切れがちだった古川親子の対応が、今となっては小細工にしか映らず、刑事告訴は正に古川の自業自得と言わざるを得ない。(つづく)

2023.07.25
     

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