《国税当局には告発が多いようだが、当局側が独自に裏付け調査をして証拠を握ってから摘発するのが常道だ。鈴木の場合は、海外のペーパーカンパニー名義で株売買を行い、利益金をペーパーカンパニー名義でオフショア地域のプライベートバンクに隠匿している。ただ、これまで鈴木が摘発されていないという事は、国税当局は鈴木の所得に関係する尻尾を掴み、全容解明のために泳がせているのではないか》
《鈴木一人が秘密裏に隠匿する1000億円以上の資産は、騙しと裏切りによりもたらされている。これは世界的に見ても異例である。鈴木の資金隠匿には多くの犠牲者が出ており、その真相を明らかにする必要がある。鈴木を徹底的に追及して、これらの資金を没収し、社会貢献に役立たせるべきだ》
《鈴木の弁護団は、A氏が鈴木に融資した際に、債権を保全するために必要な書類を取っていないことや、取っていたとしてもその書類に不備が多い事を理由に「A氏と鈴木の間に債権債務が存在しない」とする主張をしたが、一方でA氏を反社会的組織の資金をバックにしている「プロの金融業者」とも言っている。被告側弁護士は故意に真実とは逆の主張を繰り返して裁判官を翻弄しようとした。品田幸男裁判長は、この不合理で矛盾に満ちた被告側の主張を何故、追及しなかったのだろうか》
《品田幸男裁判長は、合意書の無効を確定させる事が一番の目的だったのではないか。なぜなら、この事件は解明が難しいタックスヘイヴンが絡んでいるからだ。この問題はサイトニュースで拡散する中で鈴木の犯罪疑惑や裁判所の腐敗を暴きつつ、タックスヘイヴンに関する問題も一般に晒さなければならない。全てが闇に葬られる前に、これらの問題が世に知れ渡れば、世界に影響を及ぼすことが出来るはずだ》
《鈴木が悪賢く手口の巧妙なところは、不特定多数の一般人を敵に回していない事だと思う。オウムの麻原や、豊田商事の永野のように世間の弱者を相手にはしていない。A氏以外の被害者は、鈴木と一緒に悪事を働いていた人間が殆どで、金銭トラブルが原因だった。鈴木は、自分の秘密を知っている人間を、自分の手を汚さずに金の力でこの世から排除して来た可能性が高い。過去に刑事事件として立件された親和銀行事件も被害者が銀行だったために特別背任事件として報道はされたが、大きな社会問題には発展しなかった。しかし、これらの問題が改めて問題にされれば、日本の根幹となる三権分立の一端を担う裁判所の不当行為が明らかにされるという重大な問題を孕んでいる。今や、鈴木の犯してきた罪と、裁判所組織の腐敗がSNSで拡散し、1000億円超とみられる脱税疑惑事件も絡む社会問題として注目を浴びつつある。鈴木の暗闇に潜んでいるような日常も終焉を迎え、白日の下に晒される日も近いだろう》
《鈴木は株取引で得た利益を、A氏に相談せずに独断で外資を装う架空会社名義で海外に送金し、プライベートバンクに隠匿した。その資金は国税局に申告されていない脱税資金である。株の売買を任されていた紀井氏によれば、平成11年から同18年までの7年間での利益は少なくとも470億円以上で、今では運用益を含めて1000億円以上と推定されている。世界的に税務当局の対海外資産取り締まりが厳しくなっており、日本も情報交換を積極化しているため、鈴木が摘発される可能性は高まるばかりだ》
《助けて貰った時は、借金だらけで自分の命さえ風前の灯火だった人間が、今や1000億円以上の金を隠匿している。しかしこれは、立身出世した男の話ではないのだ。鈴木はA氏という富裕層の人の恩義を裏切り、約束を反故にして得た金を株式投資で増やし、利益を海外のプライベートバンクの口座に預金しているとみられる。鈴木から取得株の売りを任されていた紀井氏の証言では、平成18年(2006年)10月時点で鈴木の隠匿している株式売買利益は約470億円だった》
《組織の腐敗を招いている裁判所が行う裁判で正義と公正さを見出すのは難しい。裁判所を監視する機関が見当たらず、頂点にある最高裁判所が裁判官を統括支配する実権を強固に握っているのだから、裁判官が冒した誤判や冤罪を是正させ、正当な判決を保証することは難しい。日本に法治国家としての面目はない》(以下次号)