《何事においても真実は一つしかない。裁判では、その一つしかない真実を追求するのが裁判官の務めである。それを品田は裁判長でありながら、追求するどころか鈴木の二転三転する主張にも何ら疑問を持たずに採用したり、品田の専門であるはずの法律に基づく判断も誰もが納得のいくものではなかった。この裁判自体が誰の眼にも茶番にしか映らない》
《鈴木は西と出会った当初、西を会長と呼んで持て囃し、お互いに息が合う良好な関係にあったかのように見せかけたが、西に近づいた事自体が、初めから西を利用することしかなかったように思う。どんな人間でも大なり小なり打算的な考えを持っていると思われるが、鈴木にとってはそれが全てであったのではないか。鈴木の和解協議での西に対する態度が豹変していたが、すでに利用価値がなくなった西を切り捨てにかかったことが全てを物語っている。和解協議を録音した西のテープは何人もの関係者が聞いているが、その中で鈴木は西に「お前はこの場で死ねるのか」とまで言っている。西も悪党だが、西を自殺に追い込み、利益を独り占めした鈴木の方がはるかに悪党だ》
《鈴木は、志村化工株相場操縦事件では事件の主犯として本命視されていたが、先に逮捕された西には事前に「西会長の為に何でもするから名前を出さないで下さい」と土下座して嘆願していた。西も、鈴木が逮捕されたら利益の分配金に支障をきたすと思い、過酷な取り調べに耐え鈴木の名前は一切出さなかったようだ。おかげで鈴木は逮捕を逃れた。しかし、鈴木は利益金の分配を要求する西の存在が疎ましくなり、最終的に自殺する迄追い込んだが、その所業は鬼畜以外の何者でもない》
《宝林株を始めとする株取引の買い支え資金の支援を西が依頼するに当たって、西は「買い支え資金」の継続的援助を受けるためにA氏に合意書を締結することを提案し、A氏に安心感を与えた。平成11年7月8日、3人は協議し、お互いの役割を確認しながら、合意書を作成した。取扱う銘柄については、宝林株売却後は鈴木と西に任すことを確認し合って署名押印をしたのが株取扱に関する「合意書」だった》(関係者より)
《鈴木の代理人である長谷川弁護士については、弁護士というより詐欺師に等しい。裁判制度の死角を突いて出鱈目な主張書面や陳述書を捏造し、裏で手を回したという裁判官との癒着まで疑われている悪徳弁護士だ。弁護士や裁判官という肩書きだけでは人を判断出来ないと思い知らされる話ではないか。弁護士や裁判官は法に携わる仕事だけに法律知識や見識、事件処理能力などはもちろん、勤勉さや誠実さ、高い倫理観などが求められ、特に裁判官に関しては、裁判(判決)が国民に納得のいくもので、信頼されるためには、判断内容が正しいことは当然であるが、裁判官自身が廉潔性や公正中立性、寛容さを持った人間でなければならないはずだ》
《鈴木には、A氏を騙し裏切っているという自覚はあっても、騙された方が悪いくらいの考えしかないのだろう。そして、今の自分を成功者だとでも思っているのかもしれないが、そうであれば大間違いだ。周囲に信頼できる人間がいなくて欲得だけの人間関係の中で生きている限り、鈴木はいつでも騙され、裏切られる憂き目にあう。そんな人間は猜疑心の塊となり、疑心暗鬼に苛まれて孤独死を選ぶしかない。哀れな人間としか言いようがない》
《西は、借用証や債権譲渡書、債務確認書等、数多くの約定書をA氏に差し入れている。また、鈴木の為に「お願い」「確認書」「債務保証書」も差し入れているが、全てが不履行になっている。西よ、お前はA氏の恩に報いる事を何かしたのか。鈴木の悪事を補助し、A氏の被害を増幅させて、最後はその重圧に耐えきれずに自殺してしまった。西が一番卑怯者だと思う。A氏には仕事以外の金(女性やギャンブル、それに息子の内河陽一郎への金等)も好き放題に借り、これ以上言えないほど鈴木に金でコントロールされ、本当に遺書にあるように大バカ者だ》(関係者より)
《鈴木自身が、和解協議で宝林株取引が「合意書」に基づいて行われた事を認めていたのに、品田裁判長は何故「合意書」の有効性を全否定したのか。品田の裁定は契約に対する越権であり、判決を歪めた行為としか思えない。原告側の「合意書」の有効性を裏付ける証拠には目もくれず、被告側の主張だけを支持した判決を下した品田裁判長には、裏があるのは間違いないのではないか》(以下次号)