《鈴木はA氏宛に送った手紙の中で「自分1人では資金の移動が一番大変」と書いていた。当初の宝林株の利益金だけでも約160億円で、その後の株取引を含めて儲けた金額が470億円にもなっていて、この資金の移動こそ大変だっただろう。しかし、多数の人間を利用すると秘密が漏洩する為に、限られた人間の協力という制約があったはずだ。その限られた人間が吉川であり霜見であったのだろう。この2人は海外のダミー会社やプライベートバンクの口座の事は知っていたと思うが、2人共この世を去っている。おそらく鈴木は2人が亡くなる前には殆どの隠匿利益の移動は終わっていただろう。しかし、ペーパーカンパニーの数やプライベートバンクの口座の実情を踏まえれば、鈴木以外に管理を任せることは不可能だったことが予測される。そういう意味ではプライベートバンクの担当者ほか複数の協力者に対して、鈴木は秘密漏洩に最大の神経を配らなくてはならない日々を送っているのではないか》
《鈴木には、宝林株取得に始まる株取引で高額な利益を得る為に、何としてもA氏を説得して、株価を高値で維持させる為の資金支援が必要だった。鈴木はここまで下準備をしてきて後に引けない所まできていたはずだ。A氏からの支援が無ければ、一銭も儲ける事が出来なかった筈だ。現に宝林株取得後の1か月間、鈴木と西は利益を確保することが出来なかった》
《日本の裁判は建前では3人の裁判官の合議制になっている審理でも、果たしてそれが機能しているのだろうか。上席判事の独断や偏見に意見を言えない裁判官が何人集まっても合議制の意味はない。法廷は法律の学習や、研修する場所ではない。白か黒か、善か悪かを明確にする場所だという自覚に欠けているような気がする。合議に地位や先輩後輩に対する遠慮や、忖度があってはならない。この裁判結果は、品田裁判長の独断で決まっていて合議があったとは思えない》
《鈴木の全ての犯罪疑惑が解明されなければ安心できない。とにかく、こんな人間を社会が野放しにしているのがおかしいし、鈴木のやっていることは人を騙すことと裏切ることばかりではないか。A氏から巨額の融資を受ける時も、返済もせずに西義輝をうまく利用して誤魔化している(西も鈴木の口車に乗った)。合意書に基づいた株取引ではA氏に買い支え資金を出させながら、利益を独り占めにしただけでなく西が用済みになったら尾行や張り込みを繰り返して西を追い詰めた揚げ句に自殺にまで追い込んだ。このようなやり方は絶対に許せない》
《世界はコロナ禍や物価高騰で予断を許さない状況が続いているが、日本は経済対策を優先している中でインターネットの利用者も増え続け、鈴木のYouTube動画にも関心が高まっているようだ。鈴木も気が気ではないだろう。これでは外に出る気も起こらないだろう。誰かが見ているはずだ。海外でも同様だと思う》
《鈴木は、裁判で自分を正当化するために数々の嘘をついてきたが、その嘘の中には逆に鈴木が犯した罪を立証する文言が多数含まれているはずで、その一つ一つを検証すれば鈴木の悪行を暴露することが出来ると思う。しかし品田裁判長は、その全てを無視したことで誤った判決を下した。しかし、こんなことが放置されては世の中に悪が蔓延る事になる。法廷は法を厳守して悪を罰する場所ではないのか》
《品田裁判長と被告側の不適切な関係が取り沙汰されている事は、この裁判での最大の疑惑ではないか。もし関係が事実であったならば、裁判所組織が瓦解しかねない大問題である。裁判における品田裁判長の裁定を紐解くと、そう考えざるを得ない判決内容ばかりではないか。誰もが深刻な疑いを拭えない裁判を認められる訳がない。この前代未聞の有り得ない判決に世界中から非難の声が寄せられているという現実を、担当した裁判長の品田と野山、そして最高裁の今崎長官はどう受け止めているのか》
《日本の役所は縦社会で、学閥と縁故関係で成り立っている様だ。各役所組織には明治時代からの古い慣習が蔓延り、上意下達という封建的なしきたりの中で運営されている。当然の様に学閥による情実人事が行われ、2代目、3代目の能力もない役人が幅を利かせている。国会議員も同様で日本の国は一部の人間達で牛耳られているようだ。その中でも裁判所組織の腐敗は群を抜いている様だ。こんな輩連中に国民の血税が注がれている。この様な政治や行政が続く限り日本は先進国から落ちこぼれ、国民の生活を守っていけるとは思えない》(以下次号)