《西は鈴木との間で多くの密約を交わしていた様だ。西は、合意書破棄の報酬として10億円、株の利益配当として30億円をA氏に内緒で受け取っていた。合意書破棄の報酬は鈴木の悪知恵で取り返されたが、逆に西はA氏へ10億円の借用書を差し入れただけでA氏に返済していない。そして香港事件が起き、A氏が紀井氏経由で鈴木を呼び出した事から和解協議をすることになった。平成18年10月16日の和解協議から西の自殺までには約4年間という時間があった。鈴木が青田を使って西を尾行し、精神的に追い込んでいたようだが、鈴木が和解書の支払約束を反故にして交渉を継続する中で、鈴木の嘘の主張への反論を行っていた。しかし、鈴木は支払を実行するどころか逃げ隠れの態勢に入ってしまった。A氏側の代理人が襲撃される事件も起き、約束を果たす意思が鈴木には全く無いことが一層明確になった。西はこの時点でもまだA氏には真実の全てを話してはいなかったように思う》
《品田裁判長は鈴木の裁判で、原告側より提出された証拠類を全く精査していない。何故なのか。検証能力がない訳ではなく、検証する意思がなかったとしか考えられない。最初から鈴木側が勝訴するよう原告側の証拠を無視したのだろう。品田裁判長はいずれ、鈴木の裁判は真相を白状せざるを得ない時が来るはずだ》
《人間にはちょっと声をかけてもらった事だけでも忘れずに感謝する人もいる。誰にもできないぐらいの恩を受けた人に感謝の気持ちを持たずに礼を言う事もせず、逆に裏切って苦しみを与えてしまう鈴木みたいな極悪人もいる。十人十色と言うが鈴木は底なしで前例がないような、十色の中には当てはまらない最悪の色がついた大悪党だ》
《弁護士の中には「弁護士とは、依頼人の話を聞き、抱えている苦しみを法律の力で和らげたり、取り除いたりして、社会的な病を治療する医師だ」と立派なことを言う者がいる。しかし、高額な報酬条件に負けて依頼主の悪事に加担し、偽りの世界へミスリードしてしまう弁護士も多い。民事裁判では被告本人と代理人の偽証罪が認められることが滅多にないという現実が、それを増長させているのは間違いない。偽証罪が正規に適用されていれば、鈴木も長谷川もここまでの虚偽構築はできなかった》
《鈴木は、良心が全て欠落していて他人には冷酷で自己中心的で強欲な奴だ。そして、常に平然と嘘をつく。自分の言動には一切責任を取らず他人の責任にする。悪人の見本のような男だ。この所業を悪人だと見抜けない裁判官たちの能力のなさには呆れる》
《西が宝林株の利益分配という事で平成11年7月30日にA氏の元に15億円を持参したが、実はこの金額を巡って鈴木と西との間で姑息なやり取りがあったという。実際にはこの時点で約50億円の利益が出ていたが、鈴木が「自分達は借金が多いので、まともに返済したら自分達の取り分が無くなる」と言い、A氏に持参するのは10億円としたが、西は最低15億円は必要だと言い、結果として15億円に決まったという。二人とも了見が狭いというか狡賢い人間だ。恩義を顧みず裏切る事しか考えていない》
《裁判所という巨大な権力の中では、裁判官一人ひとりの能力などしれたものだと思う。刑事裁判は国の機関である警察や検察が裁判の当事者になり、裁判官が量刑を決定する。しかし民事裁判は一般人同士の争いで、殆どが弁護士同志のやり取りになるが、裁判官の能力と考え方が判決を大きく左右する。原告と被告に分かれ平等の立場で裁判が行われるはずだが、被告側弁護士と裁判官による談合と裁判所の意向で決着したとしか言いようがない。一般には理解できない事が裁判所では起こる》
《西の自殺にも青田と鈴木の関与の疑いがあるという話には驚かされる。西の自殺は警察にも事件性があるとの見解があった様だが、自殺が確定している。しかし、西を追い詰めたのは間違いなく鈴木であり、尾行という形で青田がプレッシャーをかけたのは間違いがない。天野氏の自殺と同じようなことがあったとしたら恐ろしい事だ》(以下次号)