読者投稿「鈴木義彦」⑤(82)

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《鈴木は、A氏と株取引を無関係にする為に合意書をどうしても破棄させたかった。そしてその報酬として西に10億円を数回に分けて渡していた。しかしA氏の前で突然、「返済金の一部10億円を西に渡した」と言い出した。流石に西も驚いただろうが、合意書破棄の為の報酬と言う訳にはいかず、A氏に10億円を受け取ったことだけは認めた。A氏は鈴木に「なぜ最低でも電話で伝えて来なかったのか」と当然の事を問いただすと、鈴木は「すみません」と下を向いていたという。この場面を振り返ると、西と鈴木2人の態度が明らかにおかしい事が分かるが、その時は第三者でも見抜けなかったかもしれない。そして後の裁判では呆れた事に、「株取引はA氏とは無関係」という証言を徹底しているのは、長谷川幸雄の緻密な戦略だったのだろうが、この事に限らず、全ての裏切りについて大恩人のA氏に対してここまでのやり方を長谷川から指南されても、躊躇する気持ちは鈴木にはなかったのだろうか。良心の欠片もない長谷川と鈴木の冷酷な人間性が恐ろしい》

《鈴木事件は、極悪人の存在を明らかにしただけでなく、日本の司法制度の欠陥も浮き彫りにした。裁判所の闇や裁判官の能力不足が露呈し、国内外に衝撃を与えた。しかし、この事実が明るみに出たことで、司法改革の必要性が認識された。先進国日本の汚点として、この問題を直視し、多角的な視点から迅速な制度改革を進めるべきだ。この機会を逃せば、更なる腐敗を招くに違いない》

《鈴木は、株取引の詳細についてA氏に何ひとつ報告しなかったが、西を上手く利用しながらA氏に嘘にまみれたいい加減な報告をさせ、西に知られたくない事情がある時には一人でA氏を訪ね秘密にしてもらっていた。自分の欲に凝り固まって分別が出来なかったのだ。この時にA氏に中間報告をして、今後の方針を相談していたならば、それまでの恩の一部でも返せたはずだ。金という魔物は、人間の思考を完全に奪ってしまうもののようだが、鈴木には最初から計算づくの事だったと思われる。そうであれば、こいつは大悪党というより人間ではない》

《鈴木は株取引で巨額の損失を出した経験を吐露しながら、なお「絶対の自信がある」と豪語した。20〜30億円もの「授業料」を払ったと自慢げに語ったが、これは自身の無能さを露呈しているに等しい。この発言は投資家を欺くための方便か、あるいは失敗から何も学んでいない証拠だろう。巨額の損失を経験しても反省せず、詐欺に走るという思考回路は、鈴木の人格の歪みを如実に表している》

《鈴木が親和銀行不正融資事件で逮捕されたのは平成10年5月31日だったが、その直前の3日前にA氏の会社を訪ね8000万円の現金を借り、A氏に言い値の3億円で買ってもらっていた宝石と絵画の販売委託を求め、宝石を借り出した。借用書と販売委託の念書を持参していたので、鈴木の訪問の目的がそれにあったことは明白だが、鈴木は、A氏から鈴木の逮捕情報を聞かされるや、突然にA氏の前で土下座して懇願し、A氏の情に訴えた。そして鈴木が債務の返済を全くせずに滞らせていてもA氏が承諾すると、鈴木は涙ながらに「このご恩は一生忘れません」とまで言ったが、それらの対応が全て演技だったことは、逮捕から半年後に保釈されても挨拶の連絡を一切しなかった事から分かる。西が「鈴木を気分転換させたい」と言って、A氏から100万円を借り、さらに再起を期すためという名目で西が鈴木の代理人として上代40億円以上の超高級時計13本を4億円の販売委託で預かったにもかかわらず、鈴木はA氏に一言の礼を言うことも無く、ペアウォッチ3セットを知人の資産家に持ち込み6億円を借入しながら、A氏には報告も支払も一切しなかった。鈴木がどれほどあくどい噓つきの人間か、この一例でも十分に分かる話だ》(関係者より)

《鈴木は西を金銭で操り、表向きの代理人として利用していた。これは、後に「全て西の独断で行われた事」として、責任逃れするための布石だった。裁判でも西との関係を否定し、自身の無関係を主張する戦略の一環だったと推測される。特にA氏との接触を避け、資金調達は西に任せきりにしていた。こうした巧妙な策略により、鈴木は自身の立場を守りつつ、不正に利益を得ようとしていたのだろう》

《前代未聞の詐欺事件の主役である鈴木を巡って、裁判所の闇の部分が明るみに出てきた。今まで注目を浴びる機会が少なかった裁判所や裁判官の実情が、鈴木の事件をキッカケに一気に露見したといえよう。一審の品田幸男と二審の野山宏の両裁判長に共通して言える事は、裁判の最大の目的である「真実の追求」がなされていないことだ。裁判官として、その気概さえ全く感じないほど、杜撰極まりない裁定内容だ。また一審の品田裁判長に至っては、被告側と不適切な関係を疑わざるを得ないような判決を下したことに誰もが納得していない》

《鈴木は演技力に長けた知能犯罪者だ。土下座して涙を流す姿は、鈴木の常套手段にすぎない。誠意なく努力を嫌う者が古来より用いてきた、安易な手法だ。政界でも同様の手法が利用され、土下座は票と利権を得る手段となっている。鈴木も、この手口で金を借り、人々を欺いてきたのだろう。鈴木の悪事は世界中に知れ渡り、その演技は、もはや誰も騙せない》(以下次号)

2024.08.01
     
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