《鈴木がA氏にピンクダイヤとボナールの絵画を言い値の3億円で買って貰った時に、「絵画は後でお持ちします」と言いながら、実際には一度も持参しなかった事に、裁判官は不自然さや違和感を覚えなかったのか。また、宝石や高級時計の委託販売価格を「整合性がない」とか「不自然だ」と決めつけたが、3億円で買って貰った商品の一方を持ってこなかった鈴木を不審に思わなかったのか。これは、様々な金銭のやり取りをしている中で、鈴木がどさくさに紛れて誤魔化した行為だったのだ。それを証拠に、鈴木はこの絵画を持ってこなかった。鈴木の詐欺行為が繰り返された証拠だ。宝石業界の事が無知ならば、何故鈴木に質問しなかったのか。しかも鈴木は委託販売と称して持ち出し、代金決済もせず、返却もしていない。何故これを明らかに詐欺行為だと断定しなかったのか。債務者がFRか鈴木個人かという論点以前の問題だ。裁判官の判断には全く一貫性がない》
《政治と企業の癒着は、今に始まったことではない。金で便宜を図ってもらうのが定番だが、未だかつて裁判官と当事者との不適切な関係が大きな問題になったことはない。一般の国民は基本的に裁判所とは縁が薄いために関心も薄く、裁判官は信用出来るという上辺だけの先入観しか持たない。この、一般社会からかけ離れた日本の司法を牛耳る裁判所は、例え不正が行われたとしても誰の目にも留まらず、摘発の恐れも皆無と高を括っているのではないか》
《品田裁判長が訴状等をよく読んだとは、とても思えない。事件の背景事情を検証した形跡が何一つないからだ。おそらく読んだというより見たという程度だったのだろう。品田裁判長は優秀な裁判官と見られ、将来の裁判所を背負っていく才能のある裁判官だというのが裁判所内での評価というが、裁判所でいう「優秀な人間」には疑義はあるが、その優秀な裁判官が誤審を繰り返し誤判を招く筈がないと思う。これは、何かの意図があっての判決としか思えず、それも、出世の道を約束されたような陰湿な密約が裁判所の内外であったと思われる》
《西と鈴木は同じ穴のムジナだが、性格が反対だったことがA氏を信用させるのに役立ったと思う。西はソフトで口が達者、鈴木は一見朴訥で誠実そうな振りをするのが上手い。恐らく、A氏以外で2人に騙された人達も、このコンビネーションでやられたのではないか》(関係者より)
《鈴木は、クロニクル(旧FR)には表向きには関与していなかったが、天野氏を陰で操ることで社員全員を巻き込み利用した揚げ句、天野氏の不審死を招きクロニクルを上場廃止に追い込んだ。鈴木にとって天野氏のいないクロニクルは利用価値が無かったのだろう。自分が創立した会社と上場前からの社員を何の躊躇いもなく切り捨てた。クロニクルの破綻が顕著になったのは天野氏が死亡した平成23年(2011年)頃からで、上場廃止処分になったのは平成25年(2013年)7月だった。A氏を裏切った鈴木は既に莫大な資産を隠匿していた。鈴木は悪魔より質が悪く、血も涙もない》(関係者より)
《鈴木と西が宝林株を取得して1か月ほど経っても株価に動きは無かった。2人は、いろいろな手を打ったと思うが、株価が上昇する兆しは無かった。素人が考えても分かる事だが、価格を高値誘導するための材料と資金があれば株価は上がるが、宝林の株価が上昇する材料も資金も無かった筈だ。それで2人はA氏に縋った。鈴木はそれまでのA氏との面談ではなかったほどの雄弁でA氏を説得し続けた。最後は、「この仕事に協力していただけないと西会長も私も借金が返済できなくなります」とまで言った。裁判では、ここまでの経緯が一番重要だったのだ。裁判官がこの経緯を検証して理解していれば、合意書が無効になることは無かった》(関係者より)
《品田裁判長が、ピンクダイヤと絵画の販売委託の責任をFR社にして鈴木にはないとした認定には驚かされる。裁判官は宝石業界や証券業界、金融業界の事件を裁くだけの知識や経験が不足しており、裁判所に専門的な部門を作るべきだ。国税庁では宝石業界の法人を査察する担当官は業界人と同じような宝石を見る眼力を持っていて、10倍のルーペを持ち歩くという。そうしないと在庫調査の時に偽物を入れて数合わせをされていても在庫操作を見抜けない。業界側の担当者もかなり強かな人間ばかりだから、業界の慣習を知らず、知識もない裁判官では公平公正な裁きをするのは絶対に無理だ。誤審誤判が増える原因になる》
《鈴木が関与していた事件について、品田裁判長は事件の背景を探るうえで重要にもかかわらず訴外であるとして無視した。親和銀行事件、山内興産事件、志村化工株事件、A氏代理人襲撃事件、西の香港事件、天野氏や大石氏の死亡事件、さらには西の自殺等…。株取引の渦中では、鈴木が名義隠しで利用した証券金融会社「五大」経営者や相場師西田晴夫の秘書の消息不明があり、霜見誠夫妻の殺人事件等もあるなど、関連が不明な事件も含めると鈴木は10件以上に絡んでいる。株取引が行われていたさ中に起きたものだけでも鈴木の悪性を如実に表している事件ばかりだ。品田裁判長は鈴木を勝訴にする為に知ったかぶりをすることが多いが、見て見ぬふりをすることでも判決を歪めてしまうことが際立った。品田裁判長には公平公正な裁定は不可能だ》(以下次号)