金の亡者 名家滅亡への道(6)

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〔G社長の利益供与にキーマンX氏がいた〕
本誌は、G社長が、沖縄の不動産売買で巨額の利益を得ながら、反社会的勢力への利益供与を行っている疑惑を報じたが、つい最近になって思わぬ情報が飛び込んできた。それは、G社長には“黒子”とも言うべき人物(仮にX氏と呼ぶ)がいて、問題の土地取引だけではなく、G社長が秘密裏に処理したい案件の数々をX氏が処理をしていた可能性が高いとして、関係当局が情報収集に入った模様だという。ある捜査関係者が次のように言う。
「Xの行動が正確に把握できれば、G社長に関する証拠も揃う。XはG社長とは昵懇のようだが、周囲にたむろしているイエスマンたちとは明らかに違う」
利益供与を受けた反社会的勢力の中で利益分配に与れなかった者が県警サイドに告発しているというのだが、どこから綻びが生じるか分からない。X氏については、どうやらG社長の会社関係者ではないようで、利益供与問題でも反社会的勢力とは堂々と渡り合って処理をしたということで知られた存在になった模様だ。
G社長が土地取引で利益を横取りしたような印象を持たれていただけに、反社会的勢力との調整は是が非でも必要だったのかもしれないが、取引に不具合が無ければ警察に相談すれば良かったものを、何故利益供与など行ったのか。
G社長もX氏による調整で巨額の利益を確保できたようだが、X氏は数字にも明るくG社長が重宝がっているので、それだけG社長について相当の真実が見えてくるに違いない、と前出捜査関係者は言うのだ。本誌もG社長に係る連載を続けてきたが、それもいよいよ正念場を迎えたようである。(以下次号)

2020.06.17
     

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