金の亡者 名家滅亡への道(7)

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G社長は無類の麻雀好きで、しかも腕前は超プロ級という。毎月3~4回は麻雀卓を囲むペースが過去10年以上も続いているそうで、誰もがG社長を「中毒患者」のように見ているという。相手を選ぶことなく、部下の役員や社員、下請会社からクライアント、経済界の顔見知りに至るまで、片っ端から誘いの声をかけるというから、声をかけられた方もたまったものでは無い。
賭けのレートは高く、先に解任された黒川弘務東京高検検事長はテンピン(千点100円)で首を切られたが、G社長の場合は常習賭博の容疑が真っ黒である。
そして、声をかけられた方もおいそれとG社長に勝つ訳にもいかず、顔を窺いながら付き合わされた揚げ句に負け分をしっかり払わされ、G社長がこれまでに儲けた金は累計で数千万円にも上るというから、半端な話ではない。
そして、麻雀で儲けた泡銭は、お決まりのごとく女性たちへのプレゼントに変わる。エルメス、ルイビトン、シャネルなど、高級ブランド品を眺める女性の隣でだらしなさそうに顔を崩しているG社長を想像してみると良い。もっとも、プレゼントをもらった女性がなびくかと言えば、確率はほとんどゼロに近く、ただただ賭博罪の容疑を自ら固めているようなものだ。
前号でも触れた通り、G社長を巡っては反社会的勢力への利益供与疑惑が色濃く浮上しているが、本誌にも新たな情報が続々と寄せられているので、今後も続報をお届けする。(以下次号)

2020.06.18
     

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