取材データから読み解く「鈴木義彦」の株取引を巡る真実(4)

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これまで長期にわたって鈴木義彦に係る取材班の多くの記者が関係者たちから聞き取りを何回も重ねて集めた取材データを十分に精査したうえで整理して公開する。

《鈴木は、和解書に署名指印したのは側近の紀井の裏切りがあり動揺したこと、西からあらぬ嫌疑をかけられてその証拠を捜査機関に提出することをほのめかされたため社会的に抹殺されることを恐れたこと、という2つの理由をあげたが、紀井の裏切りを理由にするなら、長谷川は紀井を「電話番に過ぎない」とこき下ろしたが、株の売りの全てをやっていた紀井がA氏や西に明かした鈴木の株取引利益約470億円は紀井が株取引の全体を把握していた結果、算出された数字であるから鈴木は動揺したはずだ。また、鈴木がやっていることを公にされたら社会に抹殺されるとは、自身がやってはいけない悪いことをしていると認めているに等しく、鈴木は親和銀行に関しては100億円以上の反社会的勢力を絡めた不正融資事件で逮捕起訴され有罪判決を受けており、その他にも犯罪関与の疑いがマスコミでも数多く取り上げられ社会的評価は当然下の下で、さらに前科がついていたから、西にかけられたあらぬ嫌疑で社会的に抹殺されるという理由にはならないはずだ。そもそもあらぬ嫌疑ならば、鈴木が逮捕されることはなかった。社会的に抹殺というのは、鈴木はA氏に何から何まで助けられたにもかかわらず、ここまでの多くのウソと最悪のやり方をしたことに対して今後、人としての鈴木と長谷川の対応次第で世間が判断し評価することである》

《合意書に基づいた株取引の最初の銘柄は宝林だったが、鈴木は裁判で株の取得資金を出したのがA氏ではないと否定したり、宝林株取引は合意書に基づいたものでは無いとして「そもそも株の取得はファイナンスで金は必要なかった」とか「外資系投資会社3社による売買でA氏も西も関わっていない」、さらには「鈴木の自己資金だった」と言ってみたり「ワシントングループの河野会長から調達した」と言い替えるなど言い訳が三転も四転もしつつ嘘を並べ続けたが、鈴木は平成11年当時は刑事被告人の身で身動きが取れなかったうえに、鈴木が創業したエフアールが宝石販売業者のために鈴木の関与が宝林の筆頭株主のロレンツィに知られると交渉そのものが破談になることに西が最大に神経を注いでいた。そのような状況を無視した鈴木の主張を事実上採用した裁判官の認識の根拠は何なのか関係者の誰もが理解できない。おかしすぎる判決としか言いようがない。しかも鈴木は和解協議では宝林株の取得資金3億円はA氏が出したことも認めていたことについても、品田裁判長は認定しなかった》

《西が鈴木と出会った平成7年ころ、鈴木は既に資金繰りに困り果てていた。西が鈴木から直接聞いた話によると、エフアールを上場させても株価が思うように上がらず、創業者利得が得られなかったことに加え、株価を維持するための資金繰り(知人名義で自社株売買を繰り返していた)に窮していた。それ故、親和銀行から不正融資を引き出し、事件が表面化した。鈴木は目的のためには手段を選ばず、非合法なことでも平然と手を染めるというやり方が身に染みついているのではないか。自身の強欲から株取引の利益を独り占めするためにA氏を裏切り、西をたぶらかして最後は自殺にまで追い込んだ。人の命を軽く見る鈴木のやり方は決して許されるものでは無い》

《西は鈴木宛の遺書で「社長に対する借金返済を少なくするために私を利用したり、社長に多額な利益400億円以上がばれないよう、私の置かれている弱い立場を利用して嘘の報告ばかりさせてきた」と書いているが、鈴木は株取引の最初の銘柄であった宝林株での予想外の利益で強欲な本能が目覚め、利益を独占するだけで頭の中がいっぱいになったとしか言いようがない。裁判で鈴木は嘘だらけの主張を繰り返して、その嘘を長谷川が全て補強したが、裁判に勝つことしか考えない長谷川の方が鈴木よりも罪は重いはずだ。鈴木の嘘を正当化することで得られるメリットは報酬しかなく、金のために真実を捻じ曲げるにも限度というものがある。よくここまで何重もの嘘を構築したものだ。ここまでやると極悪弁護士というレッテルが貼られて、当然のことだが未来永劫にわたって消えることはない。弁護士を辞めても罪から逃れることはできない。きちんと事後処理をすべきだ。このままでは史上最悪の弁護士と言われかねない。やり方のあまりのあくどさに気づいたのか、判決後に弁護士の登録を抹消しているが、そのような無責任なことで許されるはずがない。家族や身内のことを考えるべきではないのか。物事にはどんなにミスがあっても最後にけじめをつけることが大事なことくらい分からないのか。この判決を正しいと判断する人は、関係者や取材班、さらに読者の中にも一人としていないことで分かるはずだ》

《鈴木が平成11年9月30日に15億円を払って債務を完済したと主張しながら、3年後の平成14年6月27日に作成した15億円の借用書の存在を打ち消すため、長谷川はさらに悪質な虚偽を創作した。ありもしない平成14年3月頃のA氏からの呼び出しをでっちあげ、もし真実であれば青田と平林が代理人の時(長谷川が加わる前)に何故、この話が出なかったのか。平林から出た話は「社長さん、50億円で手を打ってくれませんか」ということくらいだ。債務の二重払いを強要され、それを強要したA氏が反社会的勢力の密接関係者で、しかも暴力団関係者を金主元としたプロの金融屋であるとして、暴力団のトップの実名まで出した。民事訴訟では証人以外は嘘が罷り通るとはいえ、そこまでやる弁護士は見たことが無く、言い訳など通用しないことが分からないくらいの恥知らずだ。鈴木と長谷川は勝訴したのだから、どう批判をされようといつかはほとぼりが冷めると判断しているかもしれないが、それは有り得ず、今後も消えることはない。弾劾裁判や再審への方向付けはもちろんだが、ネット上でも「史上最悪の事件」として拡散することはあっても風化することなどない》

《和解協議(平成18年10月16日)で鈴木が合意書に基づいた株取引を認め、その結果で支払いを約束したA氏と西へそれぞれ25億円、別にA氏へ20億円の合計70億円という金額は、鈴木が獲得した利益約470億円(平成18年当時)から見れば2割弱に過ぎなかった(但し、これは利益が60億円であることを前提にしていると西にクギを刺されている)。だから、協議直後に紀井氏に電話した鈴木は「2人分で100億円以内で済んだ」と安堵した様子で言ったに違いない。その事実を長谷川はどこまでもA氏と西による強迫があったからと主張して、裁判官もそれを認定した。そんなバカな話がどこにあるのか。意外に少ない金額で収まったと喜んだに違いない鈴木の強欲を煽って、鈴木を被害者に仕立てた長谷川のやったことは絶対に許されることではない。実際、合意書によれば鈴木の取り分は一切ない》

《長谷川が弁護士バッジを外そうと、鈴木の代理人としてやったことは消えるものでは無い。鈴木の犯罪が疑われる、株取引の利益の海外流出と隠匿を、長谷川は裁判で鈴木を勝たせることにより全容解明を封印させたように見えるが、しかし、裁判の判決が全ての結果ではない。長谷川による虚偽主張の構築という犯罪同然の手法、そしてそれを認定した裁判官に対する非難の声はますます大きくなっていくに違いないし、日本の法曹界にとって最大の汚点として語り草になり長谷川の悪名はしっかりと犯罪史に記録される》

《鈴木のような人間の代理人を務めることにためらいが無かったのは高額の報酬(しかも裏での支払い)のためか。それで幸せが約束されると思ったのか。身近の人間に迷惑どころか生死に関わるような言動を繰り返してまで強欲を満たそうとしてきた鈴木を擁護すればするほど、長谷川自身がどんどん窮地に追い込まれる結果になることを知るべきだった。このようなことが反対に万一自分の身内に起きた時のことを少しでも想定したら、絶対にできることではない》

《合意書には「今後本株以外の一切の株取扱についても、本合意書に基づいたそれぞれの責任を負う」という要件が明記されている。鈴木は平成18年10月16日の和解協議で宝林株の取引が全て合意書に基づいたものであったことは認めたが、鈴木は宝林株以後に仕掛けた銘柄で西に大量に株を買わせて紀井氏が売るタイミングを計っていた。西が株の買いで投入した資金はもちろんA氏が全て出した。その事実から鈴木と西が仕掛けた株取引は合意書に基づいていたことが明らかであり、A氏の資金支援が無ければ、鈴木は利益を確保することができなかった。長谷川はその事実を打ち消すために法廷という公の場でA氏を誹謗中傷し問題をすり替えた》

《鈴木は平成14年に麻布に超高級マンションをペーパーカンパニー(マジェスティックインベストメンツ)の名義で購入して愛人と隠れ住むアジトにした。特注の高級外車(6000万円以上の価格であるマイバッハほかロールスロイス等)を乗り回すようになっていたが、その年は西が志村化工株の相場操縦容疑で東京地検に逮捕起訴された年であった。鈴木は西に土下座までして口裏合わせを説得し、利益の最低でも1/3は渡すと約束して、鈴木一人が逃げのびたが、実際には西の有罪判決が出ると、手のひらを返して西を切り捨てにかかった。合意書に基づいた約束を当初から破り、利益を独り占めにして奢った日々を過ごしていた。そんな鈴木には正当な裁きを受けさせなければならなかったが、長谷川が弁護士にあるまじき悪事を働いて阻止したが、このままで済むほど世の中は甘くはないことを知るべきだ。今や、鈴木を巡る事件は東京ダークサイト等で読者から圧倒的に注目されており、世界中からも読者投稿が寄せられ始めている》

《自分の利益を最優先にして周囲の人間を騙すやり方が骨身にまで染みついている鈴木の悪事を徹底的に暴き、真相を全て明らかにしなければ収まりはつかない。鈴木に加担した長谷川元弁護士を始め平林、杉原の両弁護士、悪行三昧の青田はもちろん、数多くの事実認定を過って事実上鈴木の犯罪疑惑を封印してしまった品田裁判長ほか5人の裁判官(控訴審を含む)も、結果的には相応の責任が生じている。その扉を開けるのは鈴木であり長谷川であるが、あまりに自覚が足りないのか、鈴木を巡る悪事はネット上で拡散し続けている。このまま放置すれば、拡大した情報が消えることはなく逆に世界中に広がる一方である》

《人間は、窮地に追い込まれなければ本音を語らないというが、鈴木は和解協議の場で、紀井氏が鈴木の利益隠匿を西に明らかにしていたが、西はA氏に伝えなかっただけでなく、全ての真相を明かさなかった。鈴木が合意書の破棄を西に執拗に迫って、それをやり遂げたという西に報酬として総額10億円を複数回に分けて支払ったことを、西はその場で鈴木に認めさせたが、それでも西は紀井氏から利益総額を聞いていながらA氏にはそれを明らかにしていなかったことから、鈴木が利益は50億円とか60億円と言っていたが、利益は明らかになり、鈴木は今、針の筵に座らされている状況にあるのではないか。裁判で長谷川が鈴木の嘘の証言を正当化してくれたお陰で、これで安泰になったと思ったかもしれないが、実際には次々に真実が暴かれて、さらに身動きが取れなくなっている。そして鈴木を追及する動きは心底謝罪しなければ、解決にはならない。長谷川も同様である。鈴木に加担したことで鈴木の背負う重荷を一緒に担ぐハメに陥ったのは自業自得で、裁判に勝つために人としてやってはいけないやり方を幾重にも構築したことを反省するべきだ》

《鈴木は平成14年6月27日に鈴木が作成した借用書は全て手書きになっているが、鈴木はそういう場面に慣れていて、関係者によると「金利をゼロにして頂いたので最優先で払います」とか「万一この返済が終了するまでに他に返済した場合には公正証書(作成すると言っていて、鈴木はこの時点でも作成していなかった)に基づく金利年15%をお支払いすることを確約いたします」と言った文言を書いている。ところが、乙59号証「質問と回答書」ではA氏に言われるままに書かされたと答えたが、これが本当であれば、平成18年10月16日の和解時に「西の言い方が気に入らないので書かないが、信用してください」とA氏に言って別途20億円の支払いを明記しなかったことからみても、その場の状況を読んで巧みに言動を使い分けながら自身の意思を通していることが分かる。つまり、借用書の文言を言われるままに書くことなど鈴木にはあり得ないはずなのである。実際には長谷川のシナリオ通りに答えたものに違いないが、全く逆の発言をしても平然としている鈴木は人を騙すことを何とも思わない恐ろしい人間で、周囲に犠牲者をどんどん作ってきたに違いない》

《はっきり言うが、世間から何と言われようと、金さえあればすべて良し、世間体など一切気にしない、家族にも金を渡せば良いと考えるならば、鈴木も長谷川もこのまま放っておいたら家族も同様に犯罪者と見られるのではないか。河井克行夫妻の事件でも分かるが、関係者は今後、肩身の狭い思いを強いられる。鈴木を巡る事件では、鈴木の家族身内は鈴木自身のしでかした事件だから鈴木同様の責めを負うのは当然として、一番に被害を受けるのは長谷川本人と家族身内ではないかと思う。鈴木の父徳太郎は関係者に「息子と青田は悪い人間」と認めていた。息子の家族についても「嫁の恵子と長男の勝昭はまともな常識ある人間ではないが長女の久子だけは気が付くいい子です」と言っていたようである。特集記事に掲載している以外にも多くの証拠やテープ類がたくさんあるが、今後も必要に応じて公開する。本誌以外の他のメディアでも事件を取り上げる動きがあるようだ》

《本誌ではあらゆる角度から多くの関係者に取材を進め、この裁判は鈴木が勝てる確率は100%なかったことはさらに明確になっている。第一に株取引に係るペーパーカンパニーの常任代理人に就いた杉原、反社会的勢力の暴力団トップと面談を重ねた平林の両弁護士による違法行為、青田、平林による多くの虚偽の構築、鈴木による多くの人命にかかわる詐害行為疑惑、鈴木の虚偽構築を度を越して補強した長谷川、そして品田裁判長ほか控訴審を含む裁判官5人の裁判官による事実認定の誤りなどが主な根拠となるが、これで終結することなど当然、有り得ない》(以下次号)

2020.07.18
     

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