《今回の裁判で裁判官が事実認定を誤った場面がいくつもある。強迫や心裡留保を理由に和解書を無効にした点だが、和解後に鈴木がA氏にかけた電話の内容、1週間後の10月23日にA氏の会社に出向いて和解書の支払約束を追認した事実、A氏に送った2通の手紙等を検証すれば有り得ない事はすぐに分かった筈だ。A氏が受け取った15億円と10億円の合計25億円を全額返済金にしてしまった事も本来の趣旨とは違っている。更にピンクダイヤと絵画、高級時計の委託販売の責任をエフアールとした事で鈴木個人への請求を無効とした事など、全て裁判官の大失態である。他にも重要な証拠を認めず鈴木の嘘の主張を採用するなど、裁判官の個人的な感情で審理されたのではないかと感じるような結末となってしまった》
《西は、鈴木からA氏の手許にある合意書を破棄するように頼まれ、報酬として10億円を数回にわたって受け取った。しかし、流石に破棄は実行できなかったので鈴木に「破棄した」と嘘の報告をしていた。ここまでは西も中々やるなと称賛を送りたくなったが、A氏が鈴木を呼んで「合意書の通り約束を履行するように」と合意書を突き付けた。しかし、動転はしても悪知恵が働く鈴木は、合意書に基づいた株取引は実行していないと強弁し、全てが西の作り話だと強調した。鈴木という奴は転んでもただでは起きない》
《サイトの記事を読んで、これだけ多くの人達の反響が多く寄せられる中、鈴木はなぜ動かないのか。ほぼ全てが鈴木に対する批判や非難の内容であるにも拘わらず、沈黙を続けている理由が分からない。まして鈴木は裁判に勝訴している立場である。それを盾に反論すればよいと思うが、それが出来ない理由があるのか。ここに挙げられている投稿が全て正論であるために反論しようものなら袋叩きに遭う事を懸念しているのだとしたら、余りにもお粗末である。いずれにしてもこのまま潜み続けることは不可能だ》
《鈴木は、自分が最悪な状況の時は不器用で真面目そうな言動をする。涙を流して土下座もできる。男が人前で涙を流し土下座をして頼みごとをするというのは、よほどの事だと相手が勝手に解釈し、騙されてしまうのだ。まして、A氏はおそらくそこまでした事は人生で一度も無かった筈だ。A氏は、男としてこんな屈辱的な事までして助けを求められたら助けてやりたいと思う人なのだろう。鈴木はそこまで見越して一芝居を打つ極悪人なのだ。コイツだけは野放しにさせてはいけないと強く思う》
《この裁判は鈴木側の「合意書による株取引はなかった」とする為の主張や証言と、裁判官の株取引は争点にしないという考え方で方向性が一致していたように思う。そう考えると、ここまでA氏側の証拠をことごとく採用せず、「合意書」「和解書」という株取引の核になる証拠を無効にし、鈴木のどんなに出鱈目な主張でも却下しなかったことも頷ける。しかし、これでは裁判官は全くの手抜きであり真摯に事件に向き合ったとはとても言えない。裁判官と被告に正義が潰された裁判だったとも言えるのではないか。だからこそこれから大きく問題視され取り上げられる事件となる筈だ。これだけ大きな事件を無視すれば裁判所は国民から信用されなくなり、日本の法曹界に今後深刻な影響を及ぼすことは間違いない》
《読者からの投稿文を読んでいると裁判官や弁護士に対して実例を上げて批判している文章が多いですね。投稿者に失礼ですが、これって実際に起っている事ですか。事実だとしたら我々が金銭的なトラブルに巻き込まれた時はどうすればいいのでしょうか。自分で相手と話し合えば一番いいと思いますが、それが難しいので裁判ではっきりしたいわけです。裁判官が公平公正な考えを持っていなければ折角費用をかけて裁判しても無駄という事になる。泣き寝入りしかないのですか。弁護士費用も高くて悪い弁護士も多いようですね。こういうことを相談するのは何処へ行けばいいのでしょうか》
《裁判官は、紀井氏の立場を「そもそも紀井は被告の指示に基づいて株式を売り、売買代金を保管するという立場に過ぎず…」といった判断をし、株取引のやり取りで重要な立場にはなかったという内容の判断をした為、紀井氏の証言や紀井氏の提出した確認書を退けてしまった。しかしこれは大きな判断間違いであり、紀井氏の証言こそが鈴木が470億円もの利益をあげた事実を証言しており、その資金の行方がどうなったか、誰が資金を出したかなど追及しなければならない問題が多数あった筈だ。品田裁判長はあまりにも株取引の裏側を軽視した為に重大なミスを犯してしまった。この裁判は早期終結を目論む体質が争点を有耶無耶にした恥ずべき判例となったのは間違いない。日本の法曹界の最大の汚点として永久に残る》
《「心裡留保」とは便利な表現だと思う。和解協議時の鈴木の精神状態を判じて裁判官が採用したものだが、これは鈴木側が主張した脅迫・監禁を纏めたものだ。この表現を使うならば、裁判では検証されなかったが和解協議の3日前、A氏が鈴木に「合意書」を見せて約束の履行を迫った時の鈴木の精神状態を「心裡留保」と言うのではないかと思う。鈴木は西に10億円の報酬を払って破棄させたと思い込み、せっせと利益金を一人占めしてタックスヘイヴン地域に運んで隠匿していた時だ。これは、鈴木にとってまさに「心裡留保」状態になった時だった。それを取り繕う時間に3日の時間が必要だった。それでも時間が足りず、西と訳の分からない口論をしながら何とか和解書に漕ぎつけた。最初は総額50億円の利益と言い、その後は60億円に訂正し、A氏と西に25億円ずつの配当金とし、A氏にプラス20億円の支払を口頭で約束している。その間の必要経費の事も言わず、まして自分の取り分も主張していない。鈴木が自分の取り分を2人より少なく主張する事など有り得ない。裁判ではこの経緯が全く審議されていない。鈴木側も裁判官も和解書を無効にする手段を協議している光景が目に浮かぶ。しかし、鈴木側はこのピンチを「心裡留保」という言葉で切り抜けた。A氏の代理人中本弁護士はこのチャンスを逃している。一気に鈴木を潰す機会だったと思う》
《鈴木は、今回の株取引でも分かるように自分の名前を出す事を極力避け、記録や書面に残るものには神経を配っていたと思われる。その全ては後に問題になった時に知らぬ存ぜぬを通す為であり、また共謀者にも「知らない人物」と言わせる為であったのだろう。しかしそれだけ何にも関与していない人間が、今では1000億円ともいわれる資産を隠匿している事など、どう考えても有り得ない。それこそ裏で違法な行為を行っているという事である。今回の裁判では鈴木に関する不可解な点や疑問視する点が山ほどあった筈なのに、一切解明されず検証もされず無理矢理に判決が下された。こんなやり方で下された判決を確定判決として受け入れる事など到底できる訳がない》(以下次号)