7年ほど前の平成27年頃からインターネット上に頻繁に顔を出し始めた篠崎奈美子という女性がいる。見た眼には化粧の派手さばかりが際立ち、作詞や作曲、あるいはさまざまにポーズを取った姿の写真や動画をふんだんに公開している。経歴には誰もが知る有名人との関りを強調するなど、非常に目立ちたがり屋という印象だ。本人が公開しているプロフィールを見ると、生まれは福岡市で今年41歳になり、自身が代表を務めるMUTTY Online STORという会社でWeb制作(ホームページや広告等)やフォトショップ、化粧品の通販事業等を手がけているようだが、業績は一切公表していないので不明だ。問題は同社が別に手がけるSNSのフォロワー数を販売する商売が詐欺まがいの手口で行われている、という疑惑だ。
先ごろ篠崎に関して複数の投稿が寄せられているが、篠崎がこの商売を行う上では「SNSガールズ」の名称で客の目を引くために同業他社と比べて格安な料金を設定して呼び込んでいる。
手口が詐欺まがいというのは、前払いで客から大量の注文を受け付けておいて、途中で「発注先でトラブルが起き、注文数の未完了分の責任は負えない」という趣旨の返事を返す。そして注文した残数の消化もしないし返金もしないという商道徳から大きく外れたことをぬけぬけとやって平気な対応をしている点にある。
販売した商品に欠陥や問題が生じれば、商品を正常なものに取り換えるか返金をするのが販売者の責任であるのは当然だ。篠崎が販売しているフォロワー数については、未完了であれば、それを補填して完了させるというのが販売者として当然のことであるのに、篠崎は全く正反対の言い訳をする。
例えば、これは篠崎が客の問い合わせに送ったメッセージだが、「こちらは、かなり低価格で提供し、トラブルの場合の保証もありなら、倍以上の料金を戴かないと、厳しいと会社内で決まりました」などと責任は一切自分にはないという始末で、正に開き直った話ではないか。20代で社会人になったばかりならいざ知らず、41歳にもなってこれほど非常識な言動を繰り返すのだから、篠崎は自身を振り返って反省し、取るべき責任を自覚すべきではないか。
低価格でのサービスを提供すると自社のホームページに謳っていながら、トラブルが起きたら保証はしない、返金もしないというのは明らかに身勝手、というより、そもそもトラブルが起きるかもしれない商品であれば、販売する際にそのリスクを告知する義務が販売する側にはあり、これは法律で決められていることだ。しかも、注文した商品の数が販売者側で揃わないのであれば、前払いで受け取った分から責任を果たせない分を客に返金するのは当たり前のことである。しかし篠崎は「これ以上、再発送は致しかねます。再発送の場合は全額こちら負担になり大赤字になります」とまで言う。注文を出した客からすれば、篠崎の現場で起きたトラブルのリスクを負う義務は一つもなく、それは篠崎の会社が負うべき管理責任ではないか。しかも客が支払いを済ませた時点で契約は成立しているから、篠崎の行為は契約不履行であり、損害賠償を伴うものだ。
さらに篠崎は「そのかわり、残りの回数をそのままの価格にてサービス提供は可能です。これ以上の事は出来かねます」と言って、残数分の二重販売まで仕掛けているが、それこそやってはいけない確信犯的な詐欺行為と言わざるを得ない。
そんな商取引における当然の原則が篠崎には分かっていないのか、それとも分かっていても損失を出すのがイヤでへ理屈をこねているのか、どちらにしても篠崎は販売業者としての資格は全くないと言って過言ではないほど悪質な発想を持った女性であるようだ。
恐らく、この記事を読んだ読者の中にも投稿を寄せた客たちと同様の被害を被っている人が、まだまだたくさんいるのではないかと思われる。
ちなみに、篠崎は客とのメールによる応対でいくつかの偽名を使い分けている模様で、投稿を寄せた客に対しては本名の篠崎姓を名乗っておらず、客が代表者の連絡先を尋ねても、社長には取り次げないと平気で他人を装うような所が見受けられたが、客が正式に篠崎との取引を打ち切る通告をして返金を求めた際に、篠崎が返してきたメールには、あまりにも酷い文言が並んでいた。
客が大量の数を注文したことに難癖をつけての事か、「初めからその目的で購入したと注意していたので、こちらも専門の方に相談しており、その方に対応いただく予定です」と言い、客のアカウントを指して「あのアカウントはヤクザ系のアカウントなので、増えません。反社会勢力などは、増えません。こちらも、専門の方がいますので、相談済みです」とまで断定しているが、その根拠は何処にあるのか。客との取引を始める際に客に素性の確認を求めることをしないで、ただ、安価な商品であることを強調して注文数を増やさせるような持ちかけを何回も行っていたのは篠崎の方であることは、客が記録として残した全てのメールのやり取りからも明らかであって、篠崎の言動は自分勝手な想像に基づく言いがかり、客に対する事実無根の誹謗中傷であり、客個人だけでなくYouTubeに登録しているチャンネルに対する名誉毀損、信用毀損に該当することは明らかだ。客はすでに篠崎を告訴する手続きを進めているという。そして篠崎はこうも言っている「本日、東京で、高市早苗さんやその他国会議員に、招待されています。親が。貴方の事もあまりに、酷いようなら、調べていただきますね」と。これは、いったいどういう意味に捉えたらいいのか、奈良県出身の高市早苗議員が篠崎を保証するとでもいう意味か、それとも国会議員の名前を出せば、客が怯むとでも思ったのか。そのどちらでも、客に対して引き起こした問題とは全く関係ないことで、必要ならば、取材チームが客に代わって高市議員から話を聞くこともあるだろうし、また篠崎の親にも確認する必要があるだろう。特に篠崎の親は、篠崎の非常識な振る舞いや商取引の原則を踏み外すようなやり方をどう思うのか。篠崎の言動は人間性まで疑ってしまうもので、客のクレームを一切受け付けないという態度も、一切の責任を自分以外に転嫁して、「(客のことを)注意していました」とは何たる言い草かと呆れるばかりだ。
1990年代から急速に普及したインターネットの世界では、TwitterやYouTube、Instagram、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が日常の人と人の交流で欠かせないものになっているが、例えばYouTuberに象徴されるように、ネット上で動画を公開すると、人気の度合いに応じてその動画に広告がつくことによって動画の公開者に収益がもたらされることから、多くの人たちが自作の動画を公開する中で、なかなか視聴者が集まらないとか、評価が上がらないなどの声を拾って、篠崎のように「安い料金で数を増やせますよ」と誘う業者が多く存在している。ビジネスが隙間であるために業界そのものが認知されていないようだが、それだけに悪質な業者が後を絶たないのだろう。業者の中には、客の後ろめたさを逆手に取って好き放題のいい加減な販売をして責任を取らない者も多いと聞くが、あえて言えば、販売する側の責任の方が大きいように思われる。数を増やしたいという動画公開者がどれだけいたとしても、それを販売する業者がいなければ、成り立たないからだ。そう見れば、篠崎はまさにそれを実践している業者と言えるのではないか。(つづく)