「ガレージZERO 新井康弘」にも浮上する詐欺横領疑惑

「ガレージZERO 新井康弘」にも浮上する詐欺横領疑惑(1)

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〔新井康弘は倉持茂の悪事を全て承知して協力〕

倉持茂が中古車販売のブローカーとして関わりを持った“仲間”の一人に新井康弘という男がいる。新井は倉持と同じ中古車販売や板金塗装等を行う「ガレージZERO」という会社を経営していたが、新たに会社を設立するに際して倉持に声をかけショールームを開設する計画から、会社役員が倉持を介して新井にスーパースポーツカー10台以上を全車無料レストアや全塗装は原価でやる等の条件付で貸し出した。新井はそれらを店舗に展示することで大きな集客につながっていた。世界に数台しかない車を展示したことで、世界中のカーマニアからの問い合わせが1000件を優に超える反響があったという。

しかしその後、そうした良好に見える関係を倉持が壊していくような行動を取り、新井もまた倉持に引きずられるように倉持の悪事に加担するようになった。

倉持は、何事にもいい加減な性格から真剣に取り組まず、約束を守らない、ほったらかしにするという対応を会社役員にした結果、どうにもならなくなって襲撃事件を起こすという経緯につながったが、会社役員の所有するビルで賃貸契約を結び、フロアーの一角に飲食店街を作るという事業計画もまた倉持が何回も悪事を働く典型となった。

すでに触れたとおり、倉持は数多くのテナントを募集して事業を軌道に乗せる自信があると会社役員を説得し、10軒以上のテナントが集まらない場合には1500万円を保証するとまで約束したが、事業主の期待は見事に裏切られただけでなく、倉持はダミーのテナント候補を用意せざるを得ない状況となったが、それまでにも知人のそれぞれの賃貸借契約では相次いで連帯保証をする負荷を負った。そして、そのテナントのいずれもが賃料の未払い等で訴訟沙汰となった。新井もまたその一人で、飲食店を開業するとして賃貸借契約を結び、さらに倉持が別に用意したテナントの連帯保証までしたのだが、倉持は責任を明確にしてしっかりと処理するという人間ではなかった。新井もまた地元暴力団を使うなど無責任過ぎて、自らの賃貸契約は平成29年10月、連帯保証は同年12月に行ったが、賃料の支払いは共に平成30年11月からの賃料と光熱費等の未払い分を合わせると約160万円にも上った。

「おそらく体裁を繕う積りで、倉持が名義を借りたということもあったようだが、新井も無責任過ぎる。やる意欲もない飲食店の開業と称して契約を結べば、倉持の事情はどうあれ新井自身の責任は大きい」と事情を知る関係者の指摘どおり、倉持が会社役員に真実の説明をするのは当然として、新井もまた同じく説明する義務はあったが、いたずらに賃料や光熱費の未払いを続けているばかりだった。

倉持と新井が日常どのような関わり方をしていたのか、新井が全ての責任を倉持に転嫁するように吉村駿一弁護士に頼んだり地元の暴力団に頼むなど余りに深刻な問題にしたことが多過ぎた。倉持が平成30年12月11日に起こした襲撃事件で会社役員に対して決定的な亀裂を生ませることになった。(以下次号)

「ガレージZERO 新井康弘」にも浮上する詐欺横領疑惑(2)

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〔車のブレーキに操作し部品窃盗の疑いも〕

倉持(新井)の悪事とは、例えば会社役員から2000万円を借り受けて売れ筋の中古車を仕入れ販売するという事業で、新井と倉持は2人で借入した金で仕入れた中古車を管理していたが、会社役員との約束を破って支払いを滞らせ、さらに仕入れた中古車を勝手に売り払ってしまった。また、会社役員が修理のために預けたマクラーレンというスーパースポーツカーを、運転免許証を有していなかった倉持が運転した際に火災事故を起こしたことで、リストプライスが1億円以上というマクラーレンに大きな損害が発生した。倉持は保険金で賠償すると言っていたが、倉持によると保険金500万円が支払われたが会社役員に弁償せず新井が着服したという。新井が倉持の無免許を知っていて運転をさせたことはガレージZEROの代表者として使用者責任が問われることにもなる。

これまで見てきたように新井が全てを承知で倉持と協力してやっていることは疑いがなく、会社役員からスーパースポーツカーを借り受けるに当たって、展示を目的にするとか屋内にて保管するなど提示されていたいくつかの条件についても、レストアを行っておらず、そのうちの1台はサイドミラー他いくつもの部品が紛失する事態が起きていて、この車はエンジンだけでも1000万円ではレストアできない状態になっていた。また、同社のHPに掲載している車の写真を外すように持主の弁護士から何度も要請したが、新井は無責任にも何の対応もせず放置していた。

しかも、襲撃事件の直後、新井が会社役員から借り受けた車の処理をめぐって暴力団に一任した模様で、その男は「新井には3000万円の債権があるので、すぐに車を移動させないと差し押さえるぞ」という脅しをかけたのは、新井(倉持)にとっても最悪の選択だった。倉持による襲撃事件を踏まえて、会社役員や関係者が新井に電話を架けても、新井はまともに対応しなくなり、電話に出ても「Tさん(暴力団員)と話して欲しい。Tさんから『お前は話をするな』と言われた」の一点張りとなった。

その男が間違いなく反社会的勢力に属し、しかも倉持が金澤を通じて頼りにしたと言われる群馬の暴力団員及びその関係者の一員であることが後日判明したが、これによって新井もまた倉持だけではなく、倉持の背後に控える反社会的勢力とも切ることが困難な関係を継続せざるを得ない状況にあることが決定的となった。

会社役員は新井に貸し出していた車を移動させることにしたが、それまでに倉持と新井から蒙った実害を精算させるべく、5000万円以上の損害賠償等を請求する訴訟を提起したという。(倉持の関与が甚だしいために、その部分の請求額が上積みされるという。倉持個人には20億円を優に超える貸金があった点はすでに触れた)

これまでに触れてきた借入金の連帯保証、飲食店開業に係る賃料、光熱費等の未払い、展示用に借り受けたスーパースポーツカーの借受条件に係る損害等を総合して精査すると莫大な金額になる。それに加えて5連結ガレージやフェラーリのヘッドライト、大理石の返却なども求めることになったという。

倉持と新井が真に行動しなければならないことは、先ずは会社役員に謝罪して、自らの責任を明確にすることだ。そうでなければ、民事だけでなく刑事事件としても取り上げる要件が揃った2人の悪事は警察や検察の手によっても裁かれることになる。(以下次号)

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