鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣

鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣(1)

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鈴木義彦が今回の訴訟で証言した内容が、最初から最後までほぼ全て偽証だったということが明白になり、それが読者の間にも浸透しているようで、鈴木を非難する多くのコメントを国内外を問わず戴いている。

代理人弁護士が依頼人の利益を前提に法廷戦術を構築するのは当然だが、そのことによって相手の名誉を毀損したり、過度の偽証を実際の法廷で行うことは許されるはずがない。

鈴木の代理人に就いた平林英昭、長谷川幸雄の両弁護士は、A氏と西義輝、鈴木義彦が平成11年7月8日に交わした「合意書」(はっきりしている事実は「合意書」が無効であれば、株価の買い支えは行われず、大きな利益も生まれなかったという点である)を無効にするために、さまざまな法廷戦術を取ったが、中でも強調したのが「公序良俗違反」「強迫」そして「心裡留保」であった。それを裏付けるためにA氏が反社会的勢力と極めて親密な関係にあるという虚偽の事実を強調して、鈴木が和解時には一旦は「合意書」の有効性を認めて自署し指印までした「和解書」までも無効にしようとした(そもそも「合意書」の作成では西も同席する中、鈴木が一人熱弁を振るって懇願した)。「和解書」が作成された当日、西が香港で殺されかけた事件で鈴木が犯人に仕立てられそうになり極度の心身耗弱に陥ったという主張に始まり、A氏の会社が入るビルのエレベータが故意に止められ、鈴木が事実上の監禁状態に置かれ恐怖心を持ったとか、A氏の背後に暴力団が控えていて、逆らえば命の危険さえ感じたという虚偽の陳述を平然と法廷で並べ立てたが、それは和解書作成後に鈴木がA氏に送った2通の手紙の内容が全てを物語っている。そして、鈴木と株取引の実態を知る西義輝が自殺してしまったために法廷で証言できないことを悪用して、『合意書』を無効にしようとしただけでなく、A氏と暴力団との親密関係を「西から聞いていた」と言って裏づけにしたのであるこれらの言動はA氏の名誉を棄損することになり、平林、長谷川の両弁護士の取り組み方自体に問題が生ずる。被告が法廷偽証に問われる可能性が少ないからと言って、鈴木の嘘を増長させた行為は弁護士に課せられる「信義誠実の義務」(弁護士職務基本規程)に大きく違反するものだ。

これに該当する鈴木の証言の一部を以下に挙げる。

1. 鈴木はA氏に言い値で買ってもらったピンクダイヤモンドとボナールの絵画(注:鈴木は絵画を一度も持参しなかった。他に担保に入っていた)を「売らせて欲しい」と言って平成10年5月28日に持ち出しながら、売却代金の支払も現品の返却もしなかった。それを正当化するために、現品を持ち出す半年以上も前に作成された同額の「金銭借用証書」をもって処理されていると主張した。しかし、時期が全く違っているだけでなく、鈴木がピンクダイヤモンドを持ち出す際にA氏に差し出した「念書」には「預かった」という文言が明記されており、前記の「金銭借用証書」に係る記述は一切なかった。それ故、鈴木(代理人弁護士)の主張は過剰な誤りの主張、立証に当たる。

2.鈴木は平成14年6月27日に15億円の「借用書」を作成したが、一方で平成11年9月30日付の「確認書」をもって「債務は完済された」と矛盾した証言を繰り返したしかも、鈴木は証人尋問で「借用書」の作成そのものを否定し「その日はA氏と会っていない」とまで証言したが、鈴木と西それぞれの「借用書」には同日の確定日付という動かぬ証拠がある。

3.「和解書」作成当日、鈴木はA氏と西義輝の「強迫」に恐怖心を抱いて心身耗弱に陥っていたと主張して、「和解書」への署名指印を無効と主張した。そして、それを裏付けるために、在りもしないA氏と反社会的勢力の関係を過剰に演出した書面(代理人弁護士と鈴木による質疑応答)を証拠として提出した。

こうした実例は、実際には挙げればきりがないほどに列記できるが、上記の1~3だけでも鈴木の虚偽は十分に立証される。いずれにしても平林英昭、長谷川幸雄の両弁護士による、鈴木の嘘を正当化させるための過剰な主張、立証は前述した規程に著しく反するもので、A氏というより鈴木の嘘にまみれた言動を許せないとするA氏の多くの関係者が告訴・告発の準備を進めているという。また、それに併せて鈴木の悪事を“黒子”のように支えてきた青田光市、鈴木の代理人弁護士として、外資系投資会社を装うダミー会社の代理人を務めてきた杉原正芳弁護士に対しても法的措置を進めているという。過去には5億円の賄賂が発覚したロッキード事件で罪に問われた田中角栄元首相、5000万円前後の政治資金や選挙資金で公職を追われた2人の元知事、あるいはニッポン放送株の取引で逮捕された村上世彰等の例を見ても、単純に金額で比較はできないが、対称になった金額がはるかに大きな鈴木義彦が何の咎めも無しに悪事の限りを尽くしている限り、周囲の弁護士でさえも法に触れる行為を繰り返すことになる典型として決して見逃してはならない。

鈴木からの報酬がどれほどのものか想像がつかないが、ここまでやるからには「懲戒」も辞さずという構えで臨んだように思われることを平然とやってのけている平林、長谷川、杉原らの弁護士、さらには誤審(誤判)を招いた地裁、高裁の6人の裁判官に対して国内外から非難、批判の声が多く届いている西義輝の自殺を報じた別誌報道を削除させようとした鈴木が、本誌の記事掲載により事実関係をほぼ全て明白にされながら何一つ言い訳出来ないという事実を彼らがどのように受け止めているのか、いつまでも無視できるはずはないと思われるが真実の声を聞きたいものだ。

戦後話題になった経済事件でも、鈴木のように身近で関わった10人前後の人間が自殺や不審死を遂げ、あるいは行方不明になっている事件の真相がほとんど解明されていない事実をもっと深刻に受け止めるべきではないか。(以下次号)

 

鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣(2)

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〔鈴木の嘘を増幅させた弁護士、見逃した裁判官〕

鈴木義彦が親和銀行不正融資事件で逮捕されたのは平成10年5月31日で、起訴はされたが、親和銀行との和解が成立したことで判決は執行猶予となった。銀行との和解は、鈴木が不正に受けた融資金(判明している分だけでも総額で数十億円といわれていた)の一部約17億円を返済することで成立したのだったが、その資金は西義輝、そしてA氏との三者で交わした「合意書」に基づいた株取引で得た利益金から流用された。しかし、その事実がA氏や西に知らされることはなかったから、これは鈴木による横領そのものだった。

17億円という和解金は被告の身であった当時の鈴木にとっては、どうやっても単独で調達できるものではなかった。もちろん、鈴木はエフアールの代表取締役を辞任していたから表向きにも関係することはできなかった。しかも、時期はずれるが、鈴木が山内興産の社長、末吉和喜を騙して預かった「タカラブネ」株200万株(20億円相当)の返還をめぐって起こされた訴訟でも和解交渉を進めていた鈴木は、末吉に対して約4億5000万円の返済を提示して和解に持ち込んだ。その資金もまた株取引によって得た利益金が流用された。鈴木は利益金が無ければ身軽になることはできなかった。そうした“恩恵”を鈴木は独り占めしつつさらに利益金の独り占めを謀ったのである。

鈴木と西が株取引で最初に取り組んだ銘柄は「宝林」であったが、これが約170億円という予想外の利益を上げたことが、その後に起きるいくつもの深刻なトラブルの火種になったのは今さら言うまでもない。鈴木が利益を占有し受益者排除を徹底したために、その後も株取引を継続する中で利益金は鈴木の懐の中で膨れ上がる一方となったが、しかし、株取引で共闘していたはずの西義輝は自殺に追い込まれ、鈴木の側近としてクロニクル(旧なが多、エフアール)をけん引してきた天野裕が都心の京王プラザホテル客室で不審な死を遂げた。鈴木のもう一人の側近だった大石高裕は交通事故で死亡したほか、行方知れずとなった関係者はそれこそ数知れない、というのが実情なのである。仮にその一つでも全容が解明されれば、鈴木を巡る状況は明らかに大きく変わる。

A氏による貸金返還請求訴訟は平成27年7月に提起され、平成30年6月の一審判決を経て同年11月28日の二審判決で幕を閉じた。しかし、一審、二審ともに鈴木の利益占有の実態が暴き出されることも無ければ、前述したような鈴木の周辺人脈が相次いで行方知れずとなり、あるいは不審な死を遂げた真相に迫る手がかりすら封じ込められたと言っても過言ではない。それどころか、審理の場では、代理人弁護士が増幅させた鈴木の嘘を6人の裁判官までもが罷り通らせてしまったのだ。

本誌がサイトの公開以来、現在も継続して鈴木の「偽証」に迫っているのは、まさに鈴木の利益占有が数多くの犠牲者を生んでいる実態の解明に他ならない。

なお、前号の記事で一部補足する必要があるので、それに触れておくが、鈴木による虚偽証言で重要と思われる3点を列記した中で、鈴木が親和銀行不正融資事件で逮捕される直前3日前の5月28日の時点で、鈴木はそれまでにA氏から借用した約28億円の債務を1円も返済していなかったばかりか、さらに8000万円を借り受けた。これから逮捕されるという人間に、仮にそれが弁護士費用であろうが生活支援金であろうが、貸し与える人間は絶対にいないと関係者は口を揃える。しかし、鈴木はそれさえも見事に裏切ったうえに審理の場では嘘で塗り固めた証言により裏切りをさらに繰り返したのである。

また、A氏に言い値で買ってもらったピンクダイヤモンドと絵画についても、鈴木は審理の場では、その前年の10月15日に借り受けた3億円の金銭借用書を合致させるという有り得ない主張を展開したが、この金銭借用書の「但書」には3億円を借り受けるに当たっての担保が明記されていた。そうした事実を裁判官はことごとく無視して、ピンクダイヤモンドと絵画、そして高級時計に係る債権7億4000万円を認めなかったのである。

鈴木は、「合意書」の有効性を認めた平成18年10月16日の、A氏と西義輝との協議の場について、審理では「(A氏や西に)強迫され、『和解書』に署名指印して分配金の支払約束をしなければその場を収めることができないと思った」という証言を繰り返したが、協議の場では全く逆の暴言を鈴木は吐いていた。それは、西に対して「お前、ここで死ねば……、お前にその度胸があるのか」という言葉だった。強迫されたと証言した人間が、実際には脅迫したという人間を恫喝していたのである。このやり取りも、録音テープが証拠として提出されていたが、裁判官は無視してしまったのである。いかに訴訟の判決が理不尽で、裁判官による事実認定の誤りが判決の全てに及んでいるかが分かるのではないか。(以下次号)

鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣(3)

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〔実体のない法人に隠匿された巨額資金〕
鈴木義彦の指示で紀井義弘が取得株の全てを売りにかけ、獲得した利益の大半を海外に流出させた。それは明らかに外為法に触れる犯罪行為だったが、表向きには取得株の所有者が外資系投資会社だったから、目先で金融庁やSECに咎められることはなかった。しかし、すでに触れてきたように外資系投資会社は実体のないペーパーカンパニーであり、鈴木が日常で関わってきたフュージョン・アセット・マネージメント社に依頼してオフショアに用意させたものだったから、何らかのきっかけがあれば、すぐに株式の取得経緯や売り抜けにより獲得した利益の海外流出の実態が発覚したに違いない。

鈴木がオフショアに用意させたペーパーカンパニーは全部で100社前後はあったという。仕掛ける銘柄ごとに複数を用意したことになるが、利益を獲得すると相次いで休眠あるいは消滅させていった。利益を確保するまでのプロセスは鈴木にとって、まるで“地雷原”を行くような感覚を持ち続けていたろうが、数多くの仕手戦で約470億円という巨額の利益を海外に流出させた上に、それをプライベートバンクで預金、運用で利回りを上積みしてきた結果、鈴木の隠匿資金が1000億円を超えていると言われる今も何一つ変わらない。

利益総額470億円という事実は、平成18年10月に紀井が売り抜けた株それぞれで獲得した利益を銘柄ごとに明らかにしたものだったからウソはなく、実際に紀井はそれを「確認書」にまとめて裁判所にも提出し、自ら証言台にも立った。それから10年以上を経た今、前述したように元本が2倍以上に膨らんでいる。

鈴木は、隠匿した巨額の金を守ろうとして必死になった。平成18年10月16日にA氏と西の3者で協議の場を持った際に「合意書」に基づいた株取引を全面的に否認し、獲得した利益についてもわずか50億円とか60億円などと言って誤魔化そうとしたが、西が破棄したはずの「合意書」をA氏に提示され、さらに紀井が利益の明細を明らかにしている事実を知らされ、最初に仕掛けた宝林株だけは「合意書」に基づいていたことを認めつつ、A氏と西にそれぞれ25億円ずつを支払い、さらにA氏には別に20億円を支払うと約束したのだった。
しかし鈴木は和解後にA氏宛に手紙を送り、「西が最初の宝林(JAS)のきっかけを作った」と認めたものの支払いを留保したうえで「(利益獲得のプロセスは)私一人が立案した」と書いていたが、鈴木が2人を騙して海外に利益の大半をプールさせることを計画したということを自白したようなものだった。

(写真下:青田光市)

鈴木はA氏に手紙を送りつけた後に所在を不明にして逃げ回る中で、交渉の代理人となった青田光市と弁護士の平林英昭が「合意書」「和解書」の無効を強調するためにありったけのウソを並べ続けた。その一つとして「470億円は西が作った話で、紀井は言っていない」とも反論していたが、紀井が作成した「確認書」が裁判に提出されており、あまりに苦し紛れであることは明らかだった。
また「和解書」が無効であるとする理由に強迫や心裡留保という有りもしないことを挙げたが、中でもA氏の背後に暴力団がいるかのごとき話さえ鈴木はもとより青田、平林も出すようになった。しかし、そのような話は一度もなく、逆に鈴木が青田経由で稲川会習志野一家のNo.2の楠野伸雄の配下を事あるごとに使っていながら、そのことで都合が悪くなると、青田が「一切付き合いはなかったことにしてほしい」と楠野に口止めをしたり、今回の訴訟でも証人申請をしたほどだった。鈴木たちは「自殺した西から聞いた」として確認不能の話を法廷に持ち込んだのだった。その西に対しては青田が尾行を繰り返していたために、西の自殺に大きく影響していたとの指摘が側近の関係者たち数人からあった。鈴木、青田の二人には“史上最悪”という声が関係者だけでなく国内外の驚くほど多くの読者からも届いている。

鈴木がA氏に負っていた債務約28億円(元金)についても、鈴木は「完済した」と主張してA氏への支払いを拒んだが、A氏は数多くの証拠に支えられていたにもかかわらず裁判は敗訴となった。関係者によると、「A氏の代理人は鈴木に就いた長谷川幸雄弁護士に怯えていたのではないか」という。開廷中の審理のさ中に長谷川から「うるさい」「黙れ」等と言われ、A氏側の弁護士はか細い声、蚊の鳴くような声で論述し、いつも震えているように見えたという。鈴木の周辺では身内であっても今まで何人もが死亡し、あるいは行方知れずになっていることから、原告の弁護士が鈴木の人間性にひどく怯え、また弁護士自身が「身内から弁護を断るように言われていた」と明かしていた。結果的にA氏の代理人は証拠類を適切に活かせず、また多くの陳述書等も何故か提出しなかった。

鈴木が訴訟でA氏を退けることに成功したとはいえ、それで全てが終結したのではない。むしろ、鈴木が海外に隠匿している巨額の金の存在が浮かび上がり、それを必死で守ろうとする鈴木の一挙一動にも多くの注目が集まったとさえいえるのだ。
本誌にも数多くの情報が寄せられる中で、有益な情報については精査をして、裏づけが取れ次第記事化し情報開示を継続させる。真実はどこまで行っても蓋をすることはできない。
また、鈴木がおそらく一番恐れている国税、司法当局も密かに情報収集を進めている模様だ。鈴木は裏金隠しにあらゆる方法を講じているに違いないが、すべてを闇の中に隠し続けることは不可能なはずだ。プライベートバンクの人間、株の関係者、旧エフアールの出資者、元社員ほか関係者等、誰一人として鈴木を良く言う人間はいないから、どのような形で綻びが生じてもおかしくないのである。また、海外からも日増しに多くの情報が入っているので、これも同様に裏付けを取りながら記事化することで読者の期待に応えていく。
鈴木はもちろん、鈴木の親族もまた何から何まで世話になった人間に対して恩を仇で返すようなことをしても平然としているそのようにみると、鈴木だけではなく青田、平林、杉原、長谷川など代理人弁護士にも批判の目が向いているのは注目すべきことだ。(以下次号)

鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣(4)

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〔宝石強盗ピンクパンサーと鈴木の大きな違い〕
非常に巧妙な手口で、わずか数分で宝石類の窃盗を行いながら、今まで殺人は一度も犯さず、警察に捕まった仲間を助けるということを特徴としている犯罪組織のピンクパンサー。これまでの情報によれば、ピンクパンサーは旧ユーゴスラビア(現セルビア)難民を中心に200人ほどのメンバーで組織され、ヨーロッパを拠点に過去10年間で約128億円の被害を出しているという。
日本でピンクパンサーの名が話題になったのは、平成16年3月に東京銀座の高級宝石店で約35億円の宝石が奪われる事件が起き、2人組の犯人がピンクパンサーのメンバーではないかと報道されて以来だった。また、3年後の平成19年にも同じく東京銀座の宝石店が2人組に襲われ、2億8000万円相当のティアラ、ネックレスが奪われる事件が起きたが、この事件についてはその後、警視庁がICPOを通じて国際手配した結果、平成21年3月29日に偽造旅券で出国しようとした容疑者の一人がキプロスで逮捕され、翌平成22年8月に日本に引き渡され、日本の裁判所で懲役10年の判決を受けた。

プロの犯罪集団でありながら、わずか数分で犯罪行為をやってのける鮮やかな手口や殺人を犯さないという“信条”(?)に、誤解を恐れずに言えば共感する声もあるほどピンクパンサーは日本でも有名になったが、それと単純な比較はできないものの鈴木義彦の事件を見れば一目瞭然で、鈴木に共感する者は誰一人としていないということが分かる。それどころか、鈴木が平成18年当時で総額470億円を海外に流出させたという事件では、すでに触れてきたように天野裕、大石高裕を始め10人前後の身内の人間が自殺や不審死、あるいは行方不明になっており、いずれも真相が解明されていないのだ。ピンクパンサーの特徴に挙げられている、警察に捕まった仲間を助けるという逸話についても鈴木は全く逆で、志村化工株の相場操縦事件では逮捕・起訴された西義輝に罪を負わせて独り逃げ切ってしまった。しかも、西が口をつぐむために鈴木が約束した利益の分配をしなかったばかりか、分配金を受け取るために出向いた香港で西は殺されかける事件さえ起きた。鈴木は「西に香港で分配金を渡す、という約束をしたことは一切なく、すべて西の作り話だ」とまで否認したうえ、それに前後して鈴木の悪友である青田光市が指示する格好で西に対する尾行がつけられ、西は極めて不安定な精神状況に置かれた揚げ句、自殺してしまった。
自己の利益を最優先にして、周囲の関係者を犠牲にしても平然としている鈴木という事件師を、鈴木を知る者の誰もが許さず「天誅」を望むのは当然の心情である。(以下次号)

鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣(5)

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〔西義輝の自殺が裁判に与えた影響〕
平成22年2月9日頃、西義輝が妻の故郷に建てた別邸で自殺した。多くの関係者には相当な衝撃だったことは明らかだったが、原因の大部分を占める鈴木義彦に対して「絶対に許さない」という感情を共有したのも事実だったに違いない。西義輝がA氏を始め鈴木ほか実父徳太郎、青田光市、茂庭進、さらに10人以上の友人知人に送った書面(遺書)を基に特集記事を組んだのだが、「鈴木は人の死を何とも思わないのか」という印象を強く持ったという読者投稿も多く寄せられている。鈴木の周辺では自殺や不審死、行方不明者が相当数いるという話も出ているだけに、つくづく鈴木が恐ろしい男に見えたに違いない。

平成7年から同9年当時、西と会わなければ鈴木の人生がとっくに終わっていたことくらい鈴木や実父(徳太郎)には分からないはずはなく、鈴木の実父は息子や青田が悪の限りを尽くしていたことは十分に承知していたはずだ。事情を知る多くの関係者は、実父の徳太郎が「息子と青田は悪だが、天野は常識人だ」という話をA氏の代理人にもしていたという。そうであれば、何故父親として息子の悪事を諌めなかったのか、不可解でならない。

そしてそれ以上に、西義輝の子息(内河陽一郎 内河は前妻の姓)が鈴木の報復を恐れて何もできない、と言ったことには呆れてものも言えないと多くの関係者が言う。それは、西の自殺を避けて無視しようとするただの言い訳ではないか? 子息は父親に同行して香港にも行ったというから、父親が殺されかけた現場を目の当たりにしたはずで、少なくとも自分から鈴木に“報復”するような気持になるのが当たり前ではないかとも思われる。鈴木に立ち向かうことに多くの関係者がみな協力している中で、勤務先の保険会社にさまざまなことがバレるとまずいとか、鈴木と青田の報復を恐れているからといって、年上の関係者に食ってかかるような態度さえ見せたというが、そうであれば、あまりに身勝手な対応と言わざるを得ない。

西が自殺したのではないかという騒ぎになったのは、鯉渕という西の友人に書面が郵送され「これは遺書ではないか」と鯉渕が西の子息に架電してからだった。陽一郎が慌ててA氏に電話した時、陽一郎はしどろもどろになって話ができないような状態だったためにA氏の会社に来たが、A氏も陽一郎の話を聞いて驚き、社員に指示して郵便物を確認させると、西からの手紙が届いていた。すかさず陽一郎が先に見せてほしいと言ったが、A氏に制せられると「コピーを取ってください」と言うので、それにはA氏も同意した。A氏は「奥さんや君にも来ていたら見せてほしい」と言い、陽一郎も同意したが、しかしその後に陽一郎が西の遺書をA氏に見せることは一度もなく、何事においても自分本位で本当に身勝手だと、関係者が口を揃える。

鈴木のウソには底知れなさがあって、西義輝がまさに裏の裏を一部明らかにしたところもあった。親和銀行事件で「青田光市を使い、さも副島グループがやったようにして、親和銀行会長に女性を近づけ、長崎市大村のラブホテルでの女性との秘事をビデオに撮らせたりして、いかに副島が危険な人物であるかのように会長に説明をし、会長に取り入り、もみ消しを貴殿に依頼させ恩義を売った」というのは正に犯罪だ。(注:この話は平成11年頃、鈴木が西に直接していたと西が語り記録に残していた)

このように西義輝は真の鈴木義彦を数多くの場面で見てきたはずだから、その後の裁判で審理や判決にも大きく影響するほど鈴木の実体を事実に基づいて明らかにできたに違いない。最低でも鈴木が言いたい放題に虚偽の主張を繰り返すことはできなかった。同じく裁判官もまた、実態を無視して「合意書」と「和解書」を無効にするような判決を下すことはできなかった。
関係者によれば、「西は鈴木を絶対に許せないと言い続け、鈴木と青田を成敗してから自殺すると口走ったことが何回もあった」と言う。そして「A氏に止められなければ本当に実行していたように思う」とさえ言う。
本誌では「読者投稿」の欄を設けているが、読者より戴いているご質問の中で特に多いものを選んで次号で掲載することにした。(以下次号)

鈴木義彦の偽証を増幅させた長谷川幸雄は悪辣(6)

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読者投稿で寄せられた「ご質問」の中で多く寄せられたものの中から代表的なものを選び、以下に掲載します。ご質問の多くは鈴木の虚偽証言、誤った事実認定に基づいた判決を出した裁判官に関することですが、他にも鈴木や青田の家族、親族が彼らをどう見ているのかといったご質問も散見されます。これらのご質問は本誌が鈴木や裁判官に対して抱いている疑念でもあるため、読者投稿の欄とは別に編集することに致します。

《鈴木の証言や陳述が多くの証拠によりほぼ全てウソだと判明しているというのに、裁判官は一部を見抜けなかったなら分かるが、全てを見落としたか無視している。それに鈴木が認めている部分さえ認めていない、というのもおかしすぎる。鈴木の多くの事件の中で特に親和銀行事件で逮捕された容疑を見ると、担保価値がないものを持ち込んで総額100億円以上の融資を受けたり、暴力団がらみでマッチポンプを仕掛けたというが、そうした鈴木の姿勢(手法)に裁判官は何故注目しなかったのか、誰もが不信感を持つのは当然で、万人に分かる説明が絶対に必要不可欠だが、品田裁判官には裁判官としての使命感はなかったのか? 高裁を含む他の裁判官はどうだったのか?》(注:同様の趣旨の投稿が最も多くありました)

《鈴木が外為法違反を承知で株取引で利益が出るたびに海外に大部分を流出させたのは、どうして可能だったのか。オフショア―に作ったペーパーカンパニーのお陰か? 茂庭進という海外駐在が長かった元証券マンや常任代理人に就いた杉原正芳弁護士のノウハウか?》

《鈴木に聞きたい。自分が犯罪を重ねていることに自覚も反省も無いのか? 自覚があれば、のうのうと生きていられるはずはないと思うし、億単位の金を使っていれば、すぐに人の目に留まると思うから、それにも神経を使っているはずだが、それほど上手に生きられるものなのか? それでも、許されることではないし、世界中で数多くの人間が注目している中で誰かに見られていると思わないか。記事には鈴木や青田の顔写真が載っているが、もし青田が悪事を働いてもすぐに金の流れで鈴木の動きもキャッチされ、正体が知られてしまうのではないか?》

《鈴木のウソが証拠によりほとんどが暴かれたことで、この裁判については国内外から疑問の声が多く上がっているようだが、それは当然のことで、もちろん関わった弁護士や裁判官に対してもこのまま見過ごしたら日本の法曹界は笑いものになるのではないか? それに自殺者、不審死者、行方不明者すべての解明はできないのか? 鈴木が用意して杉原弁護士が常任代理人を務めたペーパーカンパニーのリストを作成して公開できないか? 読者からの情報提供もできるだけ公開するべきではないか?》(注:世界中の読者、関係者から同様の投稿が多く寄せられています)

《裁判官の過ちを糾したり、問題提起することはできないのか? これができなければ、日本の法曹界はナレアイというレッテルを貼られ、裁判所の威厳がなくなるだけでなく恥さらしと言われかねない》

《鈴木は親和銀行事件で有罪判決が出たというが、執行猶予中の平成12年から平成16年までの間の海外渡航で裁判所の許可はいらなかったのか?》

《鈴木は合意書や和解書、借用書に自署しているのに、裁判官の一存ですべて無効にできるのか? 裁判官は、鈴木が主張した強迫や心裡留保を採用したが、和解協議の場で鈴木が西に対して「それじゃあもう命落とせば良いじゃないか、今。そんだけの腹あるのかお前」と発言したことを裁判官は何にも考慮していない。強迫しているのは鈴木であって、こんな明らかなことを裁判官は見逃しておいて合意書と和解書を無効にしたのだから、重大な過失ではないか》(注:裁判官の責任感、使命感への疑問が多く寄せられています)

(写真下:鈴木の自宅があるマンション 鈴木と家族は住んでおらず所在を不明にしている)

《鈴木や青田の悪事を身内も家族も知っているはずなのに、鈴木の行為が事件化したら家族も世間から未来永劫いつまでも白い目で見られると、本人たちはどこまで本気で真剣に考えているのだろうか?》

《鈴木にかかっている嫌疑はあまりにも多いが、いい加減な判決ひとつで済ませてしまって良いのか?》(注:日本の裁判所に対する評価ですが、世界からどのように思われているか? という疑問は多く寄せられています)

《鈴木の虚偽の証言や主張は弁護士との合作と思うが、裁判の原則は証拠主義ではないのか? この一件で裁判所への信頼がなくなるのでは、あまりにひどすぎると読者の多くが感じているのではないかと思う》

《鈴木義彦さん、あなたは、本当はA氏から手形や借用書でいくら借りたのか? 「念書」では預かったと書いたピンクダイヤと絵画を裁判ではA氏から買ったと言った。どっちが本当なんだ? A氏は貸金を28億円と言って証拠も出したが、借りていないものまで書類を書いたというのか? A氏から金を借りられたのは、西義輝が明かしているように全て西の保証があったればこそではないのか? 弁護士や裁判官も記事を読んで、本音ではどう考えているのかを知りたい》

(写真下:鈴木の実父と妹が住むマンション 鈴木が脱税した金で買ってもらったと言われる)

《鈴木と西の株取引は宝林株から始まったという。その買取のための3億円は鈴木の証言は二転三転しているが、本当は誰が出したんだ? 鈴木は親和銀行事件で逮捕される3日前にA氏から8000万円を借りたというが、何故それを西には内緒にしてとA氏に頼んだのか? 西の奥さんからも1800万円を借りていたからか?》

《ピンクダイヤモンドと絵画をA氏に言い値の3億円で買ってもらっていて、絵画は他に担保に入れていたために一度も持参しなかったというのは詐欺だ。その2点を「3億4000万円で売らせてほしい」と言ってピンクダイヤモンドを持ち出しながら返しもしなければ金も支払わなかったのは信じられないほど悪質過ぎる。鈴木がピンクダイヤモンドを持ち出したのはA氏から逮捕情報を聞いたその日にというのは計画的だったのではないか? 裁判官は、当事者はエフアールで鈴木ではないと認定したが、A氏はNo.2の天野という常務に会ったことすらない上に、天野自身が鈴木の主張を否定しているのに何故鈴木ではないと言えるのか。全くおかしい》

《東京地裁の判決が出る直前に鈴木の代理人である長谷川弁護士が大勢の前で「絶対に勝訴する」と大声で断言したというが、いったい何の根拠があってそんな言い方になったのか? 文字通りに受け取れば判決を書いた裁判官から事前に何らかの情報をもらっていたことになる。それって、裏取引があったということではないか?》

《合意書にサインしたのは西への協力で仕方なく、ということではない。鈴木は資金繰りに窮してにっちもさっちも行かなった上に親和銀行事件で逮捕された直後のことだから。しかも、「株では20億、30億の授業料を払ってきたから自信がある」とA氏を説得したのが鈴木であったということであれば、それを裁判官が審理で確認しなかったのは何故だったんだ?》

《平成14年6月27日にA氏に返済する10億円を西義輝に渡したと言って鈴木が15億円の借用書を書いた件、借用書には確定日付があるのに、鈴木は「西に10億円を渡したという話はしていない」とか「その日は会っていない」と言い出したが、借用書に署名して公証役場で確定日付を取っていることをどう説明するのか? 西はA氏から問われて鈴木から10億円を受け取ったことを認めて同額の借用書を書き、これにも確定日付がある。じゃあ、鈴木が西に10億円を渡した目的は何か? 合意書の破棄への報酬と言った西に鈴木は反論できないどころか、和解協議の際に西に「これだけは認めろ」と言われて仕方なく認めたのじゃなかったのか? そうであれば、唯一の証拠として出した確認書(平成11年9月30日付)も鈴木の主張がウソだということが明白になる》

《和解書の作成経緯が強迫とか心裡留保とか、裁判官は何故、鈴木の主張を認めたのか? 鈴木自身がその後の手紙でA氏に大変世話になったとか、一目も二目も置く人間と書いていた。そうであれば裁判官が「強迫があった」とした上に「それ故に心裡留保だ」としたことには何の根拠もなかったのではないのか?》

《鈴木がA氏に送った手紙には「本日再度、出国せざるを得ません。当分の間、帰れません。理由は、国内で問題が発生しました。国内から海外へ切り口を付けようと本気のようです」「海外に口座を作ってほしい」と書いているが、これは、まさに鈴木が株取引の利益を海外に流出させて隠匿している事実を自白している。そして情報漏洩は「西しかいない」と言っているが、和解書でA氏と西に25億円を支払い、さらにA氏には20億円を別に支払うと約束しているのにそれを反故にするようなことは有り得ない。鈴木が所在を隠すための言い訳に過ぎない。鈴木は利益の隠匿(脱税)をしっかり認識して神経質にさえなっているが、どうしてこういう問題を裁判官は無視したのか?》

《鈴木と青田の関係は正確にどう見たら良いのか? 記事では、青田は鈴木の“裏方”とか“汚れ役”とか言って、親和銀行の美人局を仕掛けたり、利岡襲撃事件に関与が疑われたりで、目先では鈴木には重宝だろうけれど、とんでもなくプレッシャーになる存在ではないかと思う。下手をすると命取りにだってなりかねない。そういう目で見た時、例えば和解協議の後で約束を反故にして代理人を立てると言って青田を指名したのは、青田が「A氏に金なんか払うことはない。俺に任せてほしい」などと言いながら金のために横やりを入れたからとも考えられる。青田に引きずられて、どんどん泥沼にはまり込んで行くような状況に鈴木はブレーキをかけられずにいる、とも考えられる》

《裁判官の不正は以前からも指摘されているが、品田裁判官は鈴木がA氏に送った手紙を読んだのか? 手紙を読めば、和解書を強迫とか心裡留保の結果作成されたという裁判官はいないと思う。読者の多くが品田裁判官の姿勢をすべて理解できず、何か思惑があったのではないかと感じていると思う。原告の弁護士も大事な所で反論も追及もしていないように思うが、それも理解できない》

《合意書の取り決めから言えば、鈴木と西は和解書で不正を認めているので取り分はないことになるが、鈴木は何社かのペーパーカンパニー名義で1000億円以上を蓄えている。鈴木と西が株取引で使った株価の買い支え資金は西が認めていた分でも207億円だったというから、それをコストとして差し引いたうえで3等分するのが合意書を交わしたときの約束ではなかったのか? 鈴木は真実を認めてその約束を先ずは実行することだ。西は全ての債権をA氏に譲渡しているではないか?! 本来ならば2人は合意書に違反したから取り分はなかったはずだ》

《西義輝は鈴木の口車に乗って取り返しのつかないことをしたと、命と引き換えの反省(後悔)を遺書に残したが、鈴木は西の行為を全く無視した。そこまでのワルはいない。その鈴木の悪性を容認した品田という裁判官は罪が深い》

《青田と平林は鈴木から多額の報酬をもらおうとして、脅迫や心裡留保なんていう好き勝手な作り話をしたとしか見えないが、それさえも裁判官が判決で採用した。しかし、鈴木が株取引の利益を独り占めしているという点にはほとんど関心を示しておらず、それで審理に大きなズレが生じてしまった。裁判のポイントを裁判官自身が故意に外しているとしか思えず、動機は何だったのか? これだけ大きな裁判で余りにおかしすぎる判決と言わざるを得ない》(以下次号)

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