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ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(1)

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ソチ五輪で山本丈夫が仕掛けた詐欺事件

「千年の杜」(現クレアホールディングス)がロシアの「ホマル」社との間でソチ市に人工島を建設するという合意書が締結されたのは平成20年2月14日のことだったが、この情報が実は同社の株価を吊り上げるための“材料”だったのではないか、という疑いは当初より流れていた。それから4年後の平成24年年5月15日、同社は成果も無く事業からの撤退を表明したからである。

ソチ市で第22回冬季オリンピックが開催されることが前年の平成19年7月に決定したことに呼応して、東京都内のホテルで露日投資フォーラムが開催された際に、前述の「千年の杜」と「ホマル」社による人口島の建設が発表され、埋立費用として必要とされた数百億円のうち100億円以上の資金が、香港系投資ファンドに発行した新株予約権が同年の5月から6月にかけて行使されたとの発表があった。その結果、人工島開発構想の発表前の平成20年1月には19円に過ぎなかった株価が、翌月の2月21日には一時期570円まで急騰した。

こうした株価急騰の裏で暗躍していた一人が山本丈夫(写真)だった。山本は自ら「平成3年頃から、ロシアの航空宇宙雑誌『アエロスペース』をモスクワと日本で発行する会社を経営していた」といい、「モスクワ郊外にある惑星探査機の製作を請け負う宇宙関連公団の副社長と懇意になり、同公団から実物大の惑星探査機の模型をアジア圏で販売する許可を得た」ことから「惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねて『ロシア宇宙博』を企画し、大々的に惑星探査機模型の展示を開始しようと考えた」と周辺に語っていたが、どこまでが本当の話なのかは不明だった。

そして、「アエロスペースのつてで、ロシアのソチ市の関係者から『ソチオリンピックのためにホテル建設の発注で耐震建築技術に強い日本の会社を紹介して欲しい』と頼まれ、日本の有力者を紹介したところ、その有力者は東邦グローバルアソシエイツをソチ市に紹介し、同社がホテルの建設プロジェクトを行うことになった」と熱心に同社の株を買うよう勧めたのだった。山本が周囲に語っていたホテル(コンドミニアム)建設が、実際の発表では規模が巨大な人工島の建設になったわけだが、山本から株の購入を勧められた債権者によると、株価が500円前後まで値上がりしても山本が売らせようとしなかったために同社株を買った関係者全員が、株価が急落する中で多額の損失を被ったという。他にも山本は債権者にリゾートマンションの最上階をプレゼントするとも言っていたが、実行されることはなかった。

(写真下:確約書)

「山本は周囲の人たちを“提灯”にして、自分は売り逃げる算段だったに違いない。山本は自分が負っていた債務を『株で得た利益で相殺していただけませんか』と依頼して大量の株を買わせただけでなく、株価が500円前後になっても売らせなかった」(関係者)

その結果、この債権者はさらに2億円の損失を抱えることになった。「山本は『今、売られると非常にまずい』と言って、当初は1株500円で買い戻すと約束していた話が『1株300円ならば問題なく責任を持ち年末までに必ず実行します』と書類まで作成したが、その直後に姿をくらませ連絡も取れなくなった」という。

山本丈夫。この男も他の例に漏れず“大ボラ吹き”の謗りを免れないような話を債権者や関係者たちに振り撒いては、そのための活動資金名目で借り入れを起こすという手口を常習としていた。山本が持ち歩いた投資話はほぼ全て嘘と言っても過言ではない。本人が持ち歩いたほとんどのプロジェクトは「途中で頓挫した」というより、空想のような話を実名を多用して信用させていた。

例えば、先の「ロシア宇宙博」についてみると、山本は「この模型一式は世界に一つしか無いものとしてプレゼントするので、息子さんにでも将来常設展示場を経営させたら、それだけでも大きなビジネスになります」と言って債権者に約束して融資を受けながら、模型販売の売上金が振り込まれる予定の銀行の通帳と印鑑を債権者に渡して「この口座に金がどんどん振り込まれますので、お好きな時に下してください」と言った。また「宇宙に墓地を造る」といったありえない話をもっともらしく自信を持って笑顔で話したが、模型を持って来ることも口座への入金も一切無く、全てが嘘だった。山本からある有力者を紹介して欲しいと何度も頼み込まれ、債権者が紹介すると、宇宙博やインドの美術展の会場用地を探していると言って有力者に物件を探させたにもかかわらず、事業計画が頓挫しても詫びることもなかった。

(写真下:「ブローカー要注意人物」リストに山本の名がある)

過去には「デマントイドジャパン」という会社で代表取締役を務めた平成19年ごろに「日本ウラル鉱山」を吸収合併して以後、ロシア資源開発と宝飾品の販売を同社の事業目的にしたが、同社は投資詐欺で警視庁生活経済課に元社長が逮捕されたバルチックシステムとの関係が取りざたされた経緯がある。

デマントイドとは石の名前だが、そもそもデマントイド石がレアメタルではない上に、同社が会社案内に「金融商品取引法につきましては、株式会社JSKパートナーズを通じて、金融庁関東財務局へ第二種金融商品取引法の届け出を提出済み」と記した文章について、「届出を提出しただけでは投資勧誘はできない。受理されれば登録番号が発行され、それを掲示しなければならない。ちなみに金融庁の登録業者リスト(PDF)には、デマントイドジャパンという業者は登録されていない。なお、『第二種金融商品取引法』という法律はない。おそらく『第二種金融商品取引業者』の間違いだろう」(「ホンネの資産運用セミナー」より)という指摘があった。

「同社の株券を担保にします。最低でも10億円以上の評価があります」と言って、山本は債権者に持ち込んだが、実際には前述の通り二束三文の価値しかなかった。先の関係者が言う。

(写真下:金銭借用証書(10億3000万円))

「こうした類のウソはいくつもあって、土地や別荘等の不動産、リゾート施設の会員権など多くを担保に持ってくると言いながら、実行されたためしがなく、また実兄(山本克彦)がブリヂストンに勤めていて、『いずれ社長になることが内定している』と言っていたが、それも嘘だった。山本との関係は、20年以上も前にゴルフ場の工事代金名目で3億円を山本に貸したのが始まりだった。この時は約束通り3ヶ月程度で返済されたため、その後も友好的な関係が続き、多い時には週に3回以上、少なくても週に1回くらいの割合で銀座や赤坂の高級クラブ等で飲食を共にした」という。そうした付き合いの中で、山本はいくつもの事業計画を持ち込んでは債権者から借り入れを行っていた。

「千葉県内の山林を担保に融資の依頼があって、実際に融資したそうだが、その山林には道路がないという情報が山本を債権者に紹介した男から聞こえてきたので、債権者がその話をすると、山本は慌てて『誰から聞いたのですか?』と尋ね返したので紹介者と答えた。すると、後日、山本が紹介者にひどく噛み付いたという話が聞こえてきたそうだ。おそらく山本はその山林で債権者からさらに借入をしようと狙っていたのだろう」という話もあったようだが、それでも「債権者は山本の話を聞いてやり、頼み事は全て聞いてやっていた」と多くの関係者が口を揃えて言う。(以下次号)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(2)

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〔右翼活動は片手間で本領は詐欺師〕

「インドの仏像を借金の担保にするということで、東京・品川の倉庫に見に行ったことがあったが、仏像関係100体くらいの他に工芸品等もあって、山本は『18億円で購入した』と言う。しかし、こちらで鑑定をしてもらうと、3000万円~5000万円程度の評価でしかなかった。しかも、その後、山本に仏像がどうなっているかを尋ねると、『倉庫代の未払いのため取られた』と言い訳をしてうやむやにしてしまった」

(写真下:山本が担保にしようとしたインド仏像、工芸品)

山本が吹聴した「プロジェクト」では、アフリカのチュニジアでカジノを開設する計画を持ち出していたが、これについては「千年の杜」株で実害を蒙らせた直後から長期間姿をくらませて、関係者と連絡を取らなかった際の“言い訳”にした可能性が高く、実体があるかどうかも不明だったという。

不動産を担保に金融機関から融資を受ける際、不動産の価値に応じて融資の上限が決められるが、山本は債権者に「鎌倉カントリークラブのオーナーの長男である手塚氏より13億円が入金になるので、この金額を上限に貸していただきたい」と言って、借用書1枚で億円単位の金を何回かに分けて借り入れた。ところが、後日、債権者が山本の言う13億円について山本が紹介した弁護士に確認をすると、山本の話とは全く違って嘘だということが判明したため、それまでに貸し付けた金銭について公正証書を作成することになったものの、貸付金の総額は元金のみで7億5000万円余りになっていたという。ただし、これには先に挙げた株式の損失は含まれてはいない。

この債権者は2年ほど前に山本に対して1億円の返還を求める訴訟を提起したが、これは債権総額の1/10にも満たない一部請求でしかなかったにもかかわらず、山本は「そのような金は一切借りたことはない」などととんでもない否認を繰り返した。さらに東邦グローバル(千年の杜)の株式を買い取る「確約書」を作成していながら「ソチオリンピックに向けたホテル建設の情報を聞きつけた本人が株の購入を決めたもので、(山本は)一切関与していない」とまで開き直り、揚げ句に「(株式を)売るタイミングを教えろと繰り返し言われたが、その度に『私は分からない』と答えたにもかかわらず、株価が急落すると、『損した分をお前(山本)が補填しろ』と強迫され、結果、債務承認書に署名押印させられた」という陳述を法廷に提出して、債権者を誹謗中傷する陳述を並べ立てつつ貸金不存在の理由とした。山本は強迫されたと言うが、関係者によれば「債権者は山本と付き合っている中で呼び捨てにしたことは一度もない。まして年上の人に対してオマエ呼ばわりをする人間ではないことは周囲の誰もが承知している」と言う。山本にすれば、すぐにも警察に被害相談ができたはずである。警察に相談しなかったのは矛盾しているし、よくここまで嘘が言えると関係者が全員口を揃える。

(写真下:債務承認書)

 

しかし、山本と債権者の関係が20年以上も続く中で、資金面だけでなく飲食代や目先の経費さえ一度も払ったことなど無い山本の頼み事に、債権者が全面的に応えてきた事実を周囲の10人以上の知人、友人たちが承知していたから、裁判での山本の嘘だらけの主張を見て「ここまでの悪党はいない」と大変驚いていた。ある大物の誕生会に山本がどうしても出席したいということで、何とか了解を取ったことがあったが、山本は裁判で「無理やりに連れて行かれた」とまで証言したのを聞いて、「ここまで嘘をつく人間とは思わなかった。頼み事を全て聞いてもらいながら謝罪も無い。このような人間は初めて」と怒りを露わにする関係者が全員だった。もちろん、裁判官は山本の主張を認めず、請求金額の支払を命じた。訴訟の過程では、山本の代理人が300万円での和解を申し出たことがあったが、債権者側の代理人に就いた上原光太弁護士が何を考えたのか、その和解の申し出を積極的に債権者に受けるよう勧めたという場面が何回もあったという。訴訟は一部請求ではあったものの、債権者が山本に対して7億円を超える債権を有している事実を全面的に認めるという判決からも明らかな通り、余りに低額の和解金を呑めるはずなどないことは、上原弁護士も承知していたはずで、それ故に債権者には不信感が残った。

「山本は過去に北海道で右翼活動をしていたが、詐欺師で有名だった」とか「山本のような男は絶対に許してはいけない」と知人、友人たちは口を揃えるが、山本は未だ所在を不明にしたままで、関係者に謝罪する気配さえない。なお、山本が所在を不明にした後、不可解な事態が起きた。関係者によると、「債権者の命を狙っているという情報を持った男が、突然、債権者の会社を訪ねてきた。債権者は事情が分からず、その男が知っている限りの情報を教えて下さいと言って聞き質したが、どうやら山本が頼りにしている『朝堂院』とかいう人物に債権者に対する脅しを依頼した模様で、結果としては何も無かったが、山本はやることが卑劣すぎる」

山本が言う「朝堂院」とは朝堂院大覚(本名は松浦良右)といい、過去に空調大手の高砂熱学工業に対して業務提携などを強要したという容疑で平成4年に有罪判決を受けた経歴がある。その後、法曹政治連盟を組織するなどして政界や反社会的勢力にも幅広い人脈を有しているとされるが、山本が朝堂院の名前を頻繁に出すことから、債権者が「その朝堂院氏が、山本さんの債務について責任を持つということですか?」と質す場面があったという。すると、山本は慌てて「いや、そういうことでは無い……、朝堂院にはそんな器量はないし、大したことはない」と否定した。山本は朝堂院の名前を出すときには「この人には警察もヤクザ者も関係ない。ヤクザ者のトップ連中が相談で訪ねることも多い」という話をよくしていたという。山本は債権者の前では付き合いがあるという人物の名前を出すが、友人や知人を含め誰一人債権者に引き合わせることはなかった。「それが詐欺師に共通する特徴で、山本は穏やかで優しそうな雰囲気を漂わせて人を騙す根っからの詐欺師だ」と周囲の人間が口を揃える。

(写真下:山本が債権者に宛てた手紙)

ちなみに、以前、関係者の友人が山本の行方を探したところ「公文書偽造の容疑で愛宕署に逮捕されていた」という情報を数年前に聞かされたという。また金融機関においても山本はブラックリストに名前が乗っている。見かけの優しさで平気で人を騙すと関係者全員が口を揃える中で「山本が逃げ隠れしても見つけるまで公開で捜索をかけてでも探し出す。山本の身内に協力してもらうこともする」と関係者たちの意思は固い。さらにいくつもの刑事事件についても、海外に行っている期間は除かれるため告訴する考えのようだ。(以下次号)

詐話師「松本信幸」は気宇壮大な作り話を振り撒く(1)

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〔資産家の「息子」をでっち上げて約定書を乱発〕

9000億円の資産を有しているとも言われる「秋田義雄」という人物は、その莫大な資産を形成した歴史や義雄自身の人となりが一般にはほとんど知られておらず謎の部分が多い。そこで、それを悪用して「秋田義雄の長男 義行」という架空の人間を作り上げ、約30年以上もの間、ある会社経営者を騙し続けた揚げ句、その嘘が発覚しそうになった時に会社経営者を殺そうとした、とんでもない男が松本信幸である。

(写真下:松本信幸)

「平成25年9月5日付の秋田義行からの約定書に基づき、同年9月21日付で金220億円に、同年8月から平成30年12月までの分割金の内、金9000億円より、2回分の150億円を加算した370億円を現金ネットにてお支払いたします」

と書かれた「約定書」が会社経営者の手元にある。そのただし書きには「尚、秋田義行からの約定書の内容について責任を持って実行すると共に私に何かあった時には全て貴殿に譲渡いたします」(平成25年9月13日付)という文言が続いていた。

秋田義行への事業協力で、松本には200億円からの報酬が約束されている、というのが、松本が会社経営者に説明する「秋田義行との約定」ということだった。さらに松本は秋田義行の直筆になる“指示書”を会社経営者に渡し、いつでもその資金を会社経営者への返済金に充当できると嘯いたのである。松本が会社経営者に提示したその“指示書”は以下の通りだった。

(写真下:秋田義行(架空の人物)が書いたとする指示書)

【〇〇〇 殿  現在、自宅にある金員370億円は全て松本信幸の所有物であり、現在、私が行っている作業の担保として預かっているものなので、松本信幸の指示に従い、すみやかなる移動に協力する事。会長には私から連絡するので、宜しくお願い致します。                       2013.10.31 秋田義行 ㊞ 】(本誌注:会長とは秋田義雄のこと)

会社経営者が松本に貸し付けた資金の総額は、平成15年現在で約26億円余りになっていたが、これは借金を重ねるばかりで返済が全く無いために現在に至る30数年分の金利が元本に加算された数字はさらに膨らむ。松本への貸付はまさに“泥棒に追い銭”の類に違いないが、秋田義雄という日本でも有数の資産家がバックについていると豪語しつつ、義雄の名前のみならず子息義行の直筆の支払約定書を提示されれば、会社経営者ならずとも信用してしまうのではないか。秋田義雄やその関係者が、この記事を読んで松本に対して法的措置を取ったとしても、何ら不思議は無い。

松本は「秋田氏の自宅に住み込んでいて、長男である義行氏と極秘裏にさまざまな事業計画を進めており、その報酬として200億円を受け取ることになっている」と吹き込んでいたのである。松本が自宅に戻るのは年に一度、正月の数日くらいしかないというほど義行との事業に入れ込んでいるかのような口ぶりだったという。時には「義雄氏の別荘がある箱根の強羅まで出向き、義男氏の指示で接客にも対応している」と言って、義雄からいかに信頼されているかを吹聴していた。そして、その事業計画を会社経営者に話すに当たっては、「情報が他に漏れると絶対にまずいので、毎日夕方の5時に社長の自宅に電話をします。電話に出るときには周囲には誰もいない状態にしてください」と言って唆し、さらに「盗聴されてはいけないから」とも言って、いつも公衆電話から一方的に電話を架けてきたために、会社経営者は詳細を確認することもできないままだったという。それでいて、会社経営者が「秋田氏を紹介して欲しい」と言うたびに、「今は香港に行っている」とか「面識のない人には会いたがらない」と言って、会わそうとはしなかった。

(写真下:秋田義行(架空)の約定書)

 

こうした言動を、松本は平成19年から同26年まで7年にもわたって繰り返し、会社経営者はその間、慶弔事にも出られなかったほどだったというが、さすがに嘘が発覚する状況が起きた。

「松本が『秋田義行の家に取り敢えず20億円を取りに行く』と言うので、松本の運転するワンボックスカーに乗ると、途中で一人ピックアップすると言って京王プラザホテルに立ち寄った。ホテル西口の玄関先で待ち受けていた男(後に松本は元田と言っていた)を乗せると、男は一番奥の座席に座ったが口は利かなかった。しばらく走って世田谷代田の商店街に入ったとき、奥に座っていた元田が『顔を見られるといけないので、背をかがめてください』と言うので体を横に倒した直後、元田が私の腕に注射器を刺そうとしたので、咄嗟に払いのけた。松本に車を停めさせ一旦車を降りて、『どういうことだ!?』と問い詰めると、『テストしたんです』と訳の分からないことを言う。どうやら注射器の中身は劇薬だったようで、元田が『打たれたら30秒以内で意識を失う』と言っていた。そして、『横須賀に20億円以上の金が置いてあるので行きましょう』と元田は言ったが、そんな話を信用することはできず、松本に京王プラザホテルに戻るように言った。ホテルに着くと、元田がさっさと降りてしまったため、松本に自宅マンションまで行くよう指示した。しばらくして元田が車に乗り込むときに大量のビニール袋を持っていたことを思い出し、自分を殺してバラバラにする積もりだったかも知れないと考えるようになり、本当は、代田の商店街で車を停めさせたとき、あるいはホテルに着くまでの間で警察を呼べば良かったと痛感した」

松本はとんでもない殺害未遂事件まで起こしたのだ。会社経営者は後日、松本を呼び、その際に元田について尋ねると、「あの男は死んだそうです」と素っ気無く答えたという。会社経営者が松本に迫った結果、松本は遂に真実を話さなければいけないという事態になり、秋田義雄と一面識もなければ、義雄には「義行」なる子息はおらず、松本が作り上げた全く架空の人物だったことまで白状したのである。松本は秋田義雄以外にも江川雅太(6億円を融資するという書面を作成)、星野勇(リクルート株を大量購入すると約束)など4~5人の名前を出していたが、それらの話も全て作り話だった。手の込んだ偽造書類をいくつも作ったり、儲け話を創作するなど尋常ではなく、嘘が通用しなくなると見るや会社経営者の殺害計画まで実行したのだから、実に恐ろしい男だ。(以下次号)

詐話師「松本信幸」は気宇壮大な作り話を振り撒く(2)

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〔返済逃れで事業計画を持ちかける〕

松本は会社経営者に謝罪し、それを一文に記した。
「(返済を猶予してもらうための)時間稼ぎの為に平成19年から平成26年にわたり、世田谷区代田在住(日本では有名な資産家)の秋田義雄氏の名前、その息子として秋田義行なる全く存在しない人間の名前で何十通もの偽造書類(支払約定書)を提出し、又、ダンボール1箱に1000万の束で2億円分を入れ、そういう箱を何十個(総額75億円)も作り、表面の1枚だけ1万円札を使い写真を撮って、さも大金が手元にあるというトリックを使ったり、大王製紙との接触により香港での運用を本当のように見せかけました」ちなみに松本の嘘が発覚するまでに、会社経営者に手交した金銭消費貸借借用証に記された債務の額面は370億円とか500億円といった途方も無い数字ばかりだった。

(写真:松本が書いた謝罪文 松本は同趣旨の書面を9枚も書いている)

「松本と知り合ったのは35年以上も前のことで、当時、経営していた会社が倒産の危機にあると言って4500万円を貸したのが始まりだった。松本は『実家の家を売って返済します』とか『二人の弟から借りる』とか『香港での取引で払う』と言ったが、全部が言葉だけで返済の実行は無く事業計画の成果など一つも無かった。案件を持ち込むたびに松本は嘘の報告を繰り返していた」
松本を債務者とする借用証書には、連帯保証人の欄に行政書士をしている松本の妻の名が書かれていたが、その事実を知った妻は驚き、「私が保証人と言われても署名していない」とか「私の字ではない」と言ったという。後に分かったことだが、松本が知人に署名させたものと「これは妻が書いたものに間違いない」というものとが混在した形で借用書の体裁を整えていたというが、それでも真偽は不明だ。
松本が詐欺を常習的に働いてきたことは、前述の会社経営者への「謝罪文」を見ると分かる。松本もその事実を認めているのだが、松本と会社経営者との関係は35年以上にも及んでいたのに、その半分以上の時間を松本は身勝手な作り話を振り回して会社経営者から事業資金名目に借金を重ね、あるいは返済を逃れる為に新たな事業計画を持ちかけてきたのだ。

〔リクルート株大量購入という大嘘〕

松本の作り話には2014年10月16日に東証1部に上場したリクルートホールディングスの株式購入もあった。上場後の翌年の9月から10月にかけて何件もの同社株の「購入申込書」を松本は持ち歩いていたのである。
「購入申込書」は、宛先がリクルート社だったり、売主だったりとまちまちだが、購入株数(金額)が1500万株(520億円)、3000万株(840億円)などと莫大で、これほどの株数を単独で保有する大株主は筆頭株主の社員持ち株会(人数非公表 約6400万株)のほかに上場直後の株主構成を見ても大日本印刷や凸版印刷、電通、三井物産ほか数社に過ぎなかった。

(写真:状況報告。松本が手がけるものは実態がなかった)

松本が2015年9月下旬、会社経営者に提示した「状況報告」を見ると、「他者の商談申込件数2件の結果(資金の出所が問題)としてリクルート社の峰岸社長が直に2000万株まで決済することで、JVRD(私の顧客)の調整に入る。300万株(最大3000万円)→ 昨日、仮契約当事者同士で面談が行われ100万株~1000万株の予約を取り、(水)に内金1億円の送金と本契約が行われる。期限は最終期日の10月15日まで」とあって、さらに「(1) 峰岸社長捌き分 上限1000万株で月内交渉中 条件的に1株@3000円で配当が@200円 リクルート社内で実行」「(2)社員持ち株分間接捌き分 上限2000万株で10月15日まで 条件的に1株@2800円で手数料が@300円 社外での実行(買い手に不安あり)」という経緯が述べられているが、実はこの「状況報告」に書かれた内容は全てがこの男の作り話で、実態は一切なかった。一面識もないリクルートホールディングスの峰岸社長が陣頭指揮を執っているかのような作り話を、松本信幸は何の目的で、偽造、捏造の書類まで作成して振り回したのか。それは、会社経営者を始めとした関係者たちから出資金名目に詐欺を働く“小道具”に使った、ということである。「今、数人で進めている事業計画の、自分がペイマスター(胴元)の立場で20~30億円入るので、他には払わずに全額持参します。横領で訴えられる可能性もありますが、覚悟しているので大丈夫です」と会社経営者には言っていたが、松本は金を持参しなかった。会社経営者に限らず被害届が出れば有印私文書偽造、同行使、詐欺等の常習犯として松本がいくつもの罪状で逮捕されるのは目に見えている。

こうした手の込んだ詐欺とは別に、松本は神奈川県小田原の根府川にあるレストランの女性経営者から借用した5000万円の返済を名目に、会社経営者の妻から500万円を借り受けたが、女性経営者への返済というのは嘘で、まさに寸借詐欺だった。また、ある時、松本が会社経営者から借りた資金を又貸しした星野某という男を連れて来た。星野は「お借りした資金は私が責任を持ってお返しします」ということだったが、その後、会社経営者が松本に星野の状況を尋ねると、松本は「星野は海外で殺されたそうです」と言い、会社経営者を驚かせた。しかし松本は都合が悪くなると、相手を死んだことにするのが口癖のようになっていたので、言葉通りに信用できるものではなかった。別に投資事業を一緒にやっていると言って紹介してきた江川某の場合も「江川が何者かに監禁されて、神奈川県警の相模湖警察署が捜索で動いているそうです」とか「監禁から上手く逃げたようですが、今は行方が知れません」などと言って、会社経営者を煙に巻くような言動を繰り返した。いずれも白黒をつければはっきりすることだが、松本が借入金の返済を先送りにする言い訳にしていた嘘が後日判明したというケースは100件以上に及んでいた。(以下次号)

詐話師「松本信幸」は気宇壮大な作り話を振り撒く(3)

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〔謝罪文で詐欺を認めるも反省なし〕
松本が持ち込んだ案件は数が多く挙げればキリがないほどで、「国債の還付金」や「フィリピンの金塊」「アメリカのカジノ事業」などがあった模様だが、松本はその度に秋田義行の名前を出し、また報酬を受け取る話もして信用させ、活動資金や事業資金を名目にして会社経営者から借金を重ねていった。リクルート株の大量購入もその一つだったが、それに平行して松本が持ちかけていたのが「公営競技施設株式会社 ウインズ木更津への融資4億5000万円の仲介」や「聖マリアンナ病院650億円の売買 三菱商事とコンタクト中」「浅草タウンホテル30億円の売買商談申込」などの他に数え切れないくらいの案件を持ち込んだ。口からでまかせとはいえ、よくもそれだけの作り話を吹き込んだものだ。

(写真:約26億5000万円の金銭借用証書)

とはいえ、会社経営者に対しては口頭だけではなく、冒頭に記した「株式購入申込書」(購入者の法人名や個人名が記載されたものが6通ほど)や「状況報告」、さらには義行が手書きしたとする「約定書」などを十数通も持ち込んでいたのだから、呆れ果てる。

松本は会社経営者への借金の返済を引き延ばすために新たな作り話を持ちかけ、あるいは時間を稼ぐ中で「自分の代理人で田代という人物に会って欲しい」と言ったことがあり、聞くと数人で来るというので会社経営者が待ち合わせのホテルに予約を入れた席に着くと、「両手の小指がほとんど欠けている手をテーブルの上に置いて、私を威圧する気でもあったようなので、『あなたは組関係の方ですか?』と尋ねると『違う』というので、『ならば、両手をテーブルから下ろしなさい』と言って、『あなたがここにいるのは、松本の借財について責任を持つということですね?』とさらに聞いたが、男は驚いた様子で『それはできない』という。松本は後日、田代が九州出身の暴力団員で、松本自身、田代に約1500万円を騙し取られたことがあったという話をしたが、いざとなると松本は、そんな小細工しかできない」という場面もあったという。

まだある。松本は「(償いに)給料はいりませんから仕事をお手伝いさせてください」と殊勝な態度を見せて会社経営者の会社に入り込んだが、わずか数ヶ月という短期間で約250万円以上の金が紛失していることが発覚、松本が横領した事実が判明した。その直後から松本は会社には来なくなり、以来、姿をくらませた。

会社経営者の手許には複数通の謝罪文がある中で、松本が謝罪文を書くに当たっては「常習的な詐欺行為を繰り返したもので、言い訳の言葉もなく、浅はかな考えでご迷惑をおかけしたことを心からお詫びいたします」「2人の子供たちも含め親族全員を同行して保証人に立てます」と反省した態度を見せたが、それがまさに素振りだけだったということが、これまでの経緯を見ればよく分かる。松本という男、一見すると真面目に見えるが詐欺を常習的に働くことをやめられない、まさに根っからの詐欺師というほかない。ちなみに松本が会社経営者に吹き込んだ“儲け話”は、多くのブローカーがたむろする喫茶店があり、そこでさまざまな情報を仕込んでいた、と松本は会社経営者に打ち明けたという。

松本は、現在は所在不明で何をしているのか、会社経営者ほか関係者たちには不明だが、手の込んだ偽造書類を作り、資金を出しそうな人物を今も物色しているに違いない。「2年ほど前に松本が謝罪に来るという知人の話があり待ったが、遂に現れなかった」と会社経営者は言うが、寸借詐欺に留まらず、時には反社会的勢力を使って被害者を威圧しようとしたり、未遂とはいえ殺害計画を実行するなど、こんな人間を世の中に放置して置いたら、被害者が増えるばかりではないか。ちなみに、松本は過去に名簿業者の仕事をしていた際に警視庁に逮捕された経歴もある。

松本が姿をくらませてからすでに3年が経過しているので、関係者によると、いよいよ告訴状を警視庁に提出する準備を進めているという。(以下次号)

失踪12年でも消えない「佐藤元夫」の犯罪(1)

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〔金主を騙して仕入れた不動産を無断で売却〕

佐藤元夫という不動産業者が会社経営者の前から姿を消してから12年以上が過ぎた。もちろん、姿を消すにはそれだけの理由があって、佐藤の場合には不動産の仕入れで会社経営者から多額の資金を借り受けながら、不動産を取得後に内緒で販売をして販売代金を着服横領した総額が平成14年までの6年間で約8億5000万円という巨額に膨らんでいたこと。そのために「債務弁済契約公正証書」を作成するに当たって会社経営者が佐藤に「金額が大きくなっているので」と言うと、佐藤は法人契約の生命保険を担保にすると言って、立て続けに6社と契約しながら当初は佐藤が真面目に保険料を支払ったが、間もなくして滞りだし、会社経営者が佐藤に頼まれ立替払いをするようになった揚げ句、平成19年9月、会社経営者には無断で保険会社に解約を強硬に申し入れて返戻金を受け取ったこと等ほかにもある。

佐藤元夫は不動産業者といっても、競売で落札した物件を販売する業者で、その市場は不動産業界では特殊ではあったが、平成の時代に入ってバブル景気が崩壊すると、金融機関が一斉に事業用地、個人の住宅を問わず債権回収のために競売にかけるという事態が起きた。“貸し剥がし”という言葉がニュースで流れるほどの社会問題にもなったが、競売不動産の市場が大きく膨らんだ結果、佐藤のような専従業者も増えた。

とはいえ、佐藤が業界でどれほどの実積を有していたかは分からないが、平成8年頃に新聞の折り込み広告で宣伝したのがきっかけで会社経営者との接点ができたという。

最初に連絡を取ったのは、競売不動産の取得に興味を持っていた会社経営者だったが、会社経営者のオフィスに現れるたびに佐藤の方が積極的になり、何度か面談を重ねたときに「一緒にやりませんか」と持ちかけるようになったという。いくつかの入札物件を佐藤が提案して、会社経営者が実際に資金を出した。そして落札した不動産を佐藤が販売して上がった利益を分配するという約束になっていた。

この当時、佐藤は毎週火曜日の午後4時に会社経営者を訪ねて定期的に打ち合わせを行っていたので、会社経営者も安心して任せ未販売の不動産については佐藤が代表を務める会社の所有としていたという。ところが、そのうちの一つであった東京赤羽のビルについて、佐藤の悪事が発覚した。事情を知る関係者によると「この物件は入札価格が1億数千万円で、落札した後の所有名義は佐藤の会社にしていた。毎月、数件の店子から佐藤が賃料を集金して会社経営者に持参していたが、数ヵ月後に会社経営者の友人がビルを買うことになったので佐藤に売買準備の指示をした。しかし、売買契約の当日になって、佐藤が『実はあのビルはすでに売却して、売上代金を横領しました』と白状した」(関係者)という。佐藤は必死になって謝罪し、それこそ額を床にこすり付けるようにしながら、「これからしっかり仕事をして、必ず返済しますので許してください」と懇願したことから、会社経営者は警察に告訴することだけは踏み止まったという。

しかし、この事件発覚から4年、佐藤は会社経営者に対して悪事を働き続けることになる。佐藤は時には競売に係る「供託金」が必要という名目で横領を重ねたのである。(以下次号)

失踪12年でも消えない「佐藤元夫」の犯罪(2)

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〔占有者立ち退きの供託金はウソだった〕

数ある競売不動産の中からどの物件に入札するかという目利きは、一般の不動産業者の仕入れとは違うノウハウが必要という。業界関係者によると、「競売にかかる土地には建物が建っているケースが多いが、内覧ができないために外観で建物の状態を判断しなければいけない。入札するに当たっては裁判所が公表する『現況調査報告書』が唯一と言っていい情報になるが、内容が間違っていても裁判所は責任を負わないことになっている」という。これはほんの一例だが、こうした専門的なノウハウを佐藤は会社経営者に披瀝して信用させたようだ。

東京八王子の物件を落札した際に、不法占有者を立ち退かせるための強制執行の申立を起こす必要が生じた。佐藤が学生時代の友人という弁護士を紹介してきて手続を進める中で、実費の他に供託金200万円が必要であると佐藤が言い、会社経営者は現金を用意して渡した。その後、強制執行が無事に済んでも供託金が戻らないために佐藤に尋ねると、佐藤は裁判所や弁護士の都合を言い訳にしていたが、最後には供託金を横領した事実を認めたという。会社経営者は、このときも佐藤の懇願を受け入れて警察沙汰にしなかったが、それで味を占めたのか、佐藤はある地方都市の物件を落札したときにも、前所有者の占有を解くために同じく供託金名目で200万円を受け取り、その後、横領した。佐藤の悪事は際限が無かった。しかも、占有者が前所有者だったことから、裁判を起こす前に佐藤が直接交渉をすることになったが、あろうことか佐藤は前所有者から120万円を“借金”していたのである。それ故、訴訟で立ち退きが決まった後に立ち退き期限までの賃料相当分から120万円が差し引かれてしまった。

(写真下:債務弁済契約公正証書)

佐藤が悪事を働いて横領着服を繰り返し、それが露見すると必死になって謝罪するが、しばらくすると、佐藤はまた悪事を繰り返す。冒頭にも挙げたように、平成14年8月22日、会社経営者は佐藤が働いた悪事で横領着服した金額を全て合算して、8億5000万円を額面とする「債務弁済契約公正証書」を作成することにした。平成19年3月頃、「知り合いの設計事務所オーナーの関係する物件です」と言って5件の不動産リストを提示し、「売値で10億円以上の物件の運用を任されているので、今年の9月から大々的に販売をかけて一旦社長に返済するので、今年いっぱいの保険料を立て替えてもらえませんか」と懇願したので、今度こそはしっかり成果を出してもらいたいと会社経営者は考え、佐藤の要請を呑んだ。

ちなみに、佐藤が担保に供した生命保険の加入については、保険金の受取人を当時は学生だった娘にしており、佐藤に不測の事態が起きて保険金の支払いが起きた場合には、それを返済に充てるということを佐藤は公正証書に明記した。会社経営者はその時、娘を巻き込むことへの佐藤なりの責任や覚悟を感じて、佐藤を信じることにした模様だが、事実はそうではなく便宜的に実の娘を利用したに過ぎなかったことが、その後の佐藤の言動からも明らかだった。なお、その後、会社経営者が佐藤に対する訴訟を起こした中で、代理人に就いた上原光太弁護士は、前妻と娘の代理人に就いた弁護士より受けた「娘に対する請求は消滅時効」という主張に抵抗もせず、また会社経営者にも詳しい説明もしないまま被告から外してしまう手続を取ってしまったが、これには大きな疑問が残った。

公正証書が作成されてから数カ月後、佐藤が交通違反で逮捕されたというメールが会社経営者の部下の電話に入った。会社経営者は佐藤が無免許で車を運転しているのを知り、何回も注意していたにもかかわらず聞こうとしなかったから、とうとう捕まったと思ったというが、佐藤がメールで知らせてきた釈放の4日を過ぎ1週間が経っても連絡がなかった。それをいぶかしく思った会社経営者が部下に指示をして検察庁や佐藤の知人らに照会すると、佐藤は逮捕された3日後に釈放されていたことが判明したのだった。佐藤の友人の女性が罰金を代納したという。この女性も騙されて数千万円の被害があっていたが、会社経営者はそれを聞いて、直感的に佐藤が姿をくらませたのではないかと思った。(以下次号)

失踪12年でも消えない「佐藤元夫」の犯罪(3)

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〔傷害で逮捕されても佐藤に反省はなかった〕
佐藤からの連絡が入らなくなってから3週間後の9月12日に会社経営者の下に保険代理店から連絡があり、佐藤が加入していた保険会社に架電して、保険を解約するので大至急で返戻金を払って欲しい、と猛烈な勢いで要求したという。佐藤が姿をくらませようとしていると直感した会社経営者の予想通りだった。代理店からの情報では数日中に申請書が佐藤の手元に届くと思われたことから、会社経営者は佐藤の顔を知る知人に、郵便物が届く住所に行き佐藤と話をして欲しいと依頼した。

知人が佐藤と接触できたのは2日後の9月14日で、佐藤は車の助手席に乗って来たものの知人の問いかけには「人違いだ」と言って応じなかったばかりか、助手席の窓に手をかけていた知人を振り切るように車を急発進させたため、知人は怪我を負ってしまった。

(写真:佐藤元夫)

知人が東金警察署へ被害届を出した結果、佐藤は逮捕された。しかし、それでも佐藤は反省することなく、その後、保釈されると再び姿をくらませてしまったのである。逮捕された直後、会社経営者が警察署で佐藤と面会したとき、佐藤は「保釈されたら必ず謝罪に伺います」と言っていたにもかかわらず、それはその場しのぎの言い訳に過ぎなかった。

佐藤が本格的に姿をくらませたことで、会社経営者は佐藤の知人や取引先等に消息を尋ねたが、そこで判明したのは佐藤がそれらの関係者たちにも悪事を重ねていた事実だった。被害額が数千万円から数億円単位のものまで被害者が10人以上もいた。被害者の一人である宮本真知さん(故人 元教師)は総額で5億円以上の実害が出ていて、教え子たちが今後は「佐藤を必ず捕まえて、墓前で謝罪をさせる。必ず責任を取らせる」と意気込んでいる。本誌では事件師たちの顔写真を掲載するに際して、被害者が多かったり金額が大きい時には、公開捜索としての考えの下に掲載した。
会社経営者の関係でも、先に触れた2件で400万円の供託金は、どちらも全くの作り話であったこと、佐藤が会社経営者に持ち込んで資金を出してもらい落札した不動産物件は、すでに売却されていたことが判明して、会社経営者は大きな被害を受けた。佐藤は、折り込み広告を見て電話してきた会社経営者を最初から騙しにかける思惑を持って関わっていたということを強く実感させられたに違いない。

姿をくらませた佐藤元夫は今、どこで何をしているのか、見てきたとおり周囲の知人、友人を騙してでも悪事を続けてきたような男は、自ら被害者たちの前に姿を現して責任を明らかにしなければけじめはつかない。多くの被害者に対しては、関係者から「プロに債権譲渡してでも回収するべきだ」との声も上がっているようだ。(以下次号)

宝石業界で「竹林利治」が今も府中3億円事件の犯人と囁かれる謎(1)

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〔竹林利治は宝石貴金属で担保金融〕
昨年8月に「府中3億円事件を計画、実行したのは私です」と題した小説がネット上の小説投稿サイトに掲載され、騒然となる事態が起きた。日本犯罪史上で有名な事件の一つに数えられるこの事件は、その後、昭和61年11月に三菱銀行有楽町支店で起きた現金強奪事件、平成2年6月に東京練馬区内の工務店社長宅で起きた強盗事件と区別するために「府中」という冠がつけられているが、3億円事件と言えば、やはり昭和43年に起きた東芝府中工場の社員へのボーナス支給で運送中だった日本信託銀行の現金輸送車が襲われた、この事件を誰もが思い出すほどである。
実は、竹林利治という男は特に宝石業界では「間違いなく事件に関係しているに違いない」と言われるほどあまりにも有名だったという話は誰もが時効から50年経った今も覚えているという。警視庁が公表した犯人のモンタージュ写真に余りに酷似していたことに加え、竹林が宝石貴金属を扱う業界で仕事をする前にはオートバイの修理を業としていたことや、警視庁のローラー作戦に引っかかり事情聴取を受けたという話がいつの間にか広がり、高額の宝石貴金属を扱えるような資金も人脈もない中で突然のように業界に入り込んできた経歴に誰もが違和感を持ったからだったという。事件はすでに時効になってから40年以上も経過しているのに、前述したとおりネット上で大騒ぎとなるほどだから、竹林が何か真相の一端を知っているのではないかとさえ思われる。

ところで、ある資産家が竹林と面識を持ったのは意外に古く、知人の紹介で竹林が「時計を買って欲しい」と言ってきたのがきっかけという。時計は極端に高額のものではなかったようだが、数十万円から数百万円のレベルであったという。そうした付き合いが続く中で、竹林は盛んに投資を勧誘するようになった。特にゴルフ場の会員権については非常に熱心で、会員権業者まで連れてきて「確実に利益を出せます。最低でも元金は保証しますから」と資産家は説得され、資産家は筑波カントリークラブの会員権10口(約3500万円)を始め東相模(現上野原)2口(約2400万円)伊豆ゴルフクラブ1口(2000万円)富士河口湖カントリークラブ1口(約1500万円)などを購入した。しかし、会員権の購入はあくまで投資だから転売益が出なければ意味はなかったが、会員権業者は口約束ばかりで転売は一向に成果が出ず、それどころか元金の保証さえ怪しくなるという事態が起きてきた。

〔偽りの「元本保証」で客を釣る〕

しかし、竹林はこの会員権業者を紹介すると同時に、別の投資案件として株式運用を勧めてきたという。資産家は、株式相場には関心が無かったが、竹林が余りに熱心で「投資した元金は必ず保証するから」という約束をしたので、それならばリスクはないと考え株の購入に踏みきった。竹林は当初、投資資金は3億円と言っていたが、資産家が株式購入を決めると3億5000万円と言い直したが、約束したことだからと考え、資金を竹林に渡して運用を任せることにしたという。竹林は三洋電機ほか複数の銘柄を提示したが、実際に運用した資金の多くが三洋電機に振り向けられたようだったが、資産家がいくら竹林に現物(株券)を渡して欲しいと言っても、色々理由をつけて結局は現物を見せることもなかったし、また、電話で竹林に状況を確認したときには「今は2億5000万円ほど儲かっていますよ」と答えたので、「そろそろ売り時でしょうから、売ってください」と言うと、竹林は「自分も同じ株を買っているので勝手なことは困る。任せた以上は全て任せてくれ」と言って売却しようとはしなかった。株の取引については詳しく承知していなかった資産家は竹林がそこまで言うのならばと待つことにしたというが、竹林が資産家に利益を配当することはなかった。ちなみに竹林は自分も三洋電機株を買っていると言っていたが、株券を渡すこともなければ株券の現物を見せたことも一度もなかったから詐欺同然のやり方であり、竹林が高値で売り抜けるために資産家を騙した疑いは濃厚だった。

約半年ほど続いた株投資で竹林が利益を出していないことに業を煮やした資産家は一旦精算するよう竹林に要請した。そして「元金保証は最初からの約束だから3億5000万円は返しなさい」と念を押すと、竹林は「分かりました」と言ったものの、後日資産家に渡した返済金は1割の3500万円を引いた3億1500万円だった。竹林はその3500万円については明確な説明をせず「手間もかかったので、これしかお返しできない」と頑なだった。資産家とは何年も付き合いがあった中で飲食代等を一度も払ったことがなかった竹林の横着さを知ってはいたが、納得のいかない資産家は「今まで利益を貰っているのならばともかく、売り時を失して約2億5000万円という利益を得られなかったのは竹林さんの問題だろう?元金保証を約束したのだから、利益はともかく元金を全額を返してもらいたい」と言った。

埒が明かないまま竹林が席を外した合間、事務所に同行した資産家の友人(Y氏)が資産家と竹林のやり取りを聞いていたが「社長、ここは取り合えず受け取っておいた方がいいですよ。取りっぱぐれてしまう危険性があります」とアドバイスをしたことから、資産家は友人のアドバイスに従うことにしたという。資産家は「今日のところは受け取っておくが、残る3500万円の処理をどうするか、近日中に説明して欲しい」と言って、その場を終えた。

プロの投資家につながり、仕手筋まがいの株式売買を勧める人間の大半は、自分の儲けだけを考えて誘い込んだ相手には損をさせることもいとわない、という発想を持っている。竹林はまさにその部類の男で、仮に勧誘した資産家に億円単位の損失を与えても平然としているような男だった。そうした竹林の汚いやり方に、竹林の紹介で資産家が知り合ったF氏も忠告を発したことが数年前にあったが、このとき資産家はF氏から「知人2人が竹林をどうしても許せないと言っている」という話を聞き、不測の事態が起きてはいけないと考えて、F氏になだめてもらったという。そうした経緯を竹林は知ってか知らずか、人の恨みを買うような利己的な言動を繰り返していた。

宝石貴金属の買い取りで永らく付き合いが続いた竹林に対して、資産家はゴルフ会員権業者とのトラブルを、全責任を持つと言っていたのに解決しようともしない対応にも怒りを覚える中で株式の運用投資そのものも嘘でノミ行為を仕掛けたのではないかとさえ疑いを持った。竹林はその後、資産家と会うのを避けているが、他にも竹林に被害を蒙った人たちが多くいる模様で、資産家の耳にも聞こえていた。金融の取立ては冷酷さが際立ち、葬儀の香典も全て集金するようなことを平気でやったという話は有名だ。中には「お小遣いを毎月20万円上げる」と言って騙された女子学生もいる模様で、この女子学生は金に困って仕方なしに約束したようだが、何回も騙されたショックで学校を辞め東北の実家へ帰ったというから、竹林の悪事は底が知れない。それ故にそうした被害者たちも、「竹林から謝罪がないときには奥さんを始め親族から回収する方法を色々と考えている」という。(以下次号)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(1)

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最初にこの事件を報じたのは4ヶ月ほど前のことで、松尾憲之という男が突然失踪したのが端緒になったが、家族が警視庁池袋署に捜索願を出すと、本部捜査員が延べ300人体制で捜索するという意外な展開が起きた。その背景には、早川充美という人物が松尾失踪の理由について、恰も何らかの組織が松尾の封じ込めに動いたために恐ろしくなって逃げたという情報を、警察を含め周囲に流したという事実があり、その結果、大騒ぎになってしまったのだ。ところが、その後、早川の情報は全くの作り話であったばかりか、早川が周囲に語っていたFATF(金融活動作業部会 OECDの下部組織)の日本での幹部という身分(肩書き)さえ偽りだった事実が判明した。

ところで、松尾には過去40年以上も世話になり、時には命を救われたことが何度もあった会社経営者に巨額の債務があったが、松尾の失踪以後に早川がこの会社経営者と面談する中で、早川が松尾が負っている債務を「責任を持って処理するために200億円を支払う」と明言したことから、さらに松尾の失踪事件は複雑な展開を見せると同時に、早川が会社経営者にした支払約束を説明もないまま次々に反故にするという事態が起きた。

早川が支払いを約束した根拠は何だったのか。警視庁が松尾の行方を捜索するに当たって、寄宿先から額面100億円単位の小切手や約定書を発見したために、冒頭に挙げたような体制を組む一因にもなった模様だが、実はその資金の解明は、本誌でも不明になっていて、実態が良く分からなかったのだが、今回、改めて松尾憲之関連の記事を掲載するに当たって、早川が支払いの根拠として強調してきた「産業育成資金」の具体的内容について、触れていこうと考える。

〔巨額資金調達はマユツバだった〕

今はまだ被害を蒙った企業が現れてはいない(公表していない?)模様だが、10年ほど前の平成21年8月頃に「基幹産業育成資金」(以下「育成資金」)に基づいた融資話を持ち歩いていた男がいた。それが「松尾憲之」だったのだが、松尾がある債権者に提示した書面(平成21年8月19日付)によると、大陽日酸株式会社という産業用ガスの供給やプラントエンジニアリングを手がける会社に「2兆5000億円を融資することが内諾され」ていて、融資が実行された後に総額で125億円の仲介手数料が入り、それを松尾ほか5人の関係者で分配することになっていたという。

松尾が語るには、育成資金とは「政府系の財団法人理事長を窓口とした日本政府が準備した資金」を指しており、大陽日酸への取扱窓口は「財団法人 日本産業開発青年協会」であったという。

債権者によると「松尾は2週間程度で完結すると言っていたが、一向に成果が出なかった。その話は眉唾だと思っていた」と言うが、まさに浮かんでは消える「M資金」と同様に企業を相手にした詐欺行為にしか見えない。基幹産業育成資金については、財務省がかなり以前から同省のホームページで警告を発してきたが、注意喚起をしているだけで育成資金の概要や被害事実等の具体的な情報を提供していないため不透明な状況にあるために、被害を被った企業が公表しなければ実態は不明のままだ。また、松尾憲之という男は、その後10年経っても懲りずに育成資金を持ち歩いていた人脈と関わりを続け、周囲の債権者たちを相変わらず混乱させているようだ。(以下次号)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(2)

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〔早川は松尾の債務立替を確約した〕

平成31年2月中旬、松尾が突然、債権者の前から姿をくらませ、松尾の長男が所轄の警察署に捜索願を出す事態が起きた。捜査員が松尾の寄宿先を捜索したところ、100億円単位の報酬を松尾に支払う契約書や額面が100億円単位の小切手等が多く見つかった。そのため、所轄の警察署だけではなく、本部の捜査員が大量に動員される一方で寄宿先の住人(K氏)に対して6時間以上にも及ぶ事情聴取が行われたという。警視庁本部が松尾の捜索で動員した捜査員は約300人という大掛かりなもので、それも約1ヶ月に亘って続けられたというから尋常ではない。

(早川充美と松尾憲之、山本満が交わした契約書。これも巨額資金が山本の口座に入金されるとの触れ込みだった)

ところが、松尾の失踪の理由が次第に明らかになるにしたがって、背後で「早川充美」という男が松尾の失踪劇を企てた事実が判明したのである。松尾が失踪した直後、松尾の子息と早川が初めて面談した際に松尾の債権者である会社社長が同席したのだが、早川がいきなり「松尾さんは社長に返さなければいけないお金が二百数十億円あるようですね」と切り出したという。そして、その借財を早川自身がまとめるかのような話をしたのだった。

早川の話を受けても、会社社長は初対面の人に話すことでもないと思っていたようだが、その後、早川と3回目に会った時に「私が責任を持って3月末までに200億円を払います」とまで言い切ったことから、会社社長が「間違いない話ですか?」と確認すると早川が「100%間違いない」と言い切った、と松尾の子息慎介は言う。

また、会社社長と松尾の子息が早川との面談を続ける中で、松尾の失踪の理由が早川から語られた。早川の説明を以下に挙げる。

「私が紹介した土田氏と午後5時の待ち合わせで(松尾さんが)赤坂にいるときに3人の男たちに突然囲まれて、『あなたのやっていることは全部把握しているので、すぐに中止しなさい。さもないと、あなたの身の安全は保証できない』と言って立ち去った。それを聞いて松尾さんは恐ろしくなり逃げ出した。男たちから携帯も使うなと言われたので電話もできなかった、ということで私の所へ助けを求めてきたので組織で匿うことになったが、3月の末までは会わせることはできない」

その話を聞いて、会社社長が「そんなに松尾が危険な状態にあるのなら、なおさら警察に話さなければならない」と言うと、早川は慌てた様子で「いや、ちょっと待ってください。トップに相談しますから」と言って戸惑っていたという。そこで会社社長が「トップに会わせて欲しい」と言ったが、早川から返事は無かった。

早川の説明からも松尾の安否が正確には分からず、また大量の捜査員を動員している警視庁本部に対しても松尾自身が失踪の理由や経緯を説明しなければ収拾がつかなかったから、会社社長は早川を説得し、ようやく松尾を3月中旬に引き合わせることに同意させた。

そして、約束通り松尾が会社社長を訪ね、早川が社長に説明したと同様の話を警視庁の捜査員にも説明したのだが、捜査員から何を聞かれても松尾の返事はしどろもどろであった。

結果として警視庁は松尾の失踪には事件性が無いと判断した模様だが、松尾自身に対しては大いに不信感を抱いた模様で、松尾を匿ったはずの早川も警視庁の事情聴取には3時間以上も応じながらまともに対応せず、話をはぐらかしてばかりいたことから、松尾と同様に不審の目で見られた。

早川が会社社長に胸を張って松尾に対する債権200億円を支払うと約束していた3月末が来たが、早川から会社社長への連絡は一向になかった。そして、それから間もなくして、早川が具体的に説明してきた松尾の失踪の理由についても、実はすべてが嘘で、早川が作り上げた架空のストーリーだった事実が判明したのである。(以下次号)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(3)

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〔早川充美の話はウソだらけ〕
松尾が失踪しているさなかに、会社社長と松尾の子息が早川と面談を重ねていたが、早川に対して人格や品性を疑うような言動を目の当たりにしたという。
「早川は『去年の年収は税引きで40億円で、今年は80億円』とか『愛人3人にマンションを買ってあげていて、何かのときのために現金5000万円をアタッシュケースに入れてそれぞれに渡してある』などと言って、新宿の会員制レストランクラブでは目の前にいる女性を誰彼かまわず口説きまくっていた」
という話だが、余りに見苦しく聞き苦しい話を子息や会社社長はその他にもいくつも聞いている。ある時には「田端駅周辺で銃撃戦に巻き込まれた」と早川がまじめ顔で話すのを聞いて、「実際にありもしないし、すぐにバレてしまうような嘘を平気で言うのは尋常ではないし、おかし過ぎる」と子息が言う。

(写真:松尾憲之。巨額資金ブローカー)

 

松尾が再び会社社長の所に日常的に現れるようになったある日、会社社長が「あなたが3人の男たちに囲まれて脅かされたという話、あれは嘘だということが調査で判明した」という話をした。すると松尾が「本当の話です」と答えたため、別の日にも同じ確認をしたが、それでも松尾は同様の返事であったという。しかし、その後、会社社長に2ヶ所から調査報告書が届いたので、その内容を説明をしようとすると「実は全て早川の言う通りに動いただけだった」と言って会社社長に詫びたという。

早川の言動が何から何まで嘘だらけであることが会社社長にも強く実感させられる中で、その極め付けは早川が周囲に語ってきた身分(肩書き)だった。
「早川はOECDに所属する国際公務員の肩書きを有していると周辺関係者に語り、誰もが早川から『日本でのNO.2』と聞いていた話を真に受けていた」
と会社社長は言うが、実際にはOECDの東京センターやパリ本部で働く日本人の職員名簿(80数人という)に早川の名前は無く、あくまで「自称」に過ぎないということが判明したのだ。しかも、早川が「日本のトップ」と言っていた「松本」という人物についても職員名簿には名前が無く、関係が無いことも分かった。早川は時の政権中枢に直結しているかのような虚言を平然と口にして周囲の人間を惑わしてきた模様だが、「安倍政権は財務大臣の麻生ともども早く潰さなくてはいけない」などと言うこともあって、さも自分がそのような動きの中に身を置いているという“大物”ぶりたい欲望が際立っているのではないか。
いったい、早川充美という男は経歴から日常の関わり等すべてが嘘だらけで、どのような実像がその中に隠されているのか、早川の一番近くで接してきた松尾にさえ分からないことだらけだったに違いない。

そうであれば、早川が会社社長に約束した200億円という巨額の支払についても、早川が勝手に創作し会社社長を騙したものでしかないと言わざるを得ず、実際にすでに触れたように3月末の約束はあっさり破られ、その後、早川から連絡は一切なかった。

早川が200億円の支払を約束した原資とはいったい何だったのか? それが先に触れた「育成資金」に関わる松尾の人脈の一人、山本満という人物につながる話だった。
「山本は松尾に『今日は間違いない』とか『明日は必ず振り込まれる』と言いながら100回以上も嘘をついて振り回した。ただし、山本の嘘は日付が多いのに比べて早川の嘘は全てが作り話で底が知れない。
松尾は債務の返済について、山本から総額で100億円単位の報酬が入るので、それを返済の原資にすると言って一昨年(平成30年)いっぱいは山本に密着していた。山本の銀行口座に振り込まれる金があり、その受け渡しで銀行近くで待ち合わせを毎日のようにしていたが、結局は金が振り込まれないまま1年間を無駄にしてしまった」と会社社長は言う。

松尾が会社社長に説明していた話によると、一昨年の夏頃に早川から「山本満という人を知っているか」と唐突に聞かれ、松尾が知り合いだと答えると、すぐにも紹介して欲しいと頼まれ引き合わせることになったという。
そして、警視庁の捜査員が松尾の寄宿先を捜索した際に発見した「契約書」が、実は早川の所属する「アンベッツポストジャパン100」という会社(東京都港区東麻布所在)が窓口となり、山本満に対して570億円を山本の指定する口座に振り込むという内容の書面だったのである。

松尾から返済原資の概要を聞いていた会社社長が、早川と面談していたときに「200億円を責任を持って支払う」と約束した早川から直接事情を聞く機会があったそうだが、その際に早川は「山本が570億円を受け取り、70億円をアンベッツ、500億円を私と松尾さんで半分ずつ分ける」と言っていたのが、2回目に会った時には「全て私の取り分である」と言い換え、その後、3回目に会った時には、「3月末には200億円を社長に払います」と言ったので、会社社長が「間違いないか?」と再確認すると、「山本にコンプライアンスの問題が無ければ100%大丈夫です」と早川が胸を張って答えたという。
早川が山本に3000万円を立て替えたことを示す領収書が早川の手元にあり、この金を返す約束を山本が守らないので、570億円は全て自分の取り分と早川は言っているようだが、3000万円の領収書が偽造の可能性もあるとのことで、今後、その真贋も調査の一つになると思われる。3000万円という金額は振り込みが普通だが、その痕跡もない。いずれにしても、早川が振り回す「育成資金」の実態を会社社長に早川自身が明確に説明する義務があるはずだった。(以下次号)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(4)

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〔松尾が再び失踪〕

松尾が早川と昨年の4月13日に面談した際の面談記録がある。会社社長が早川の約束がいつ実行されるかについて松尾を質し結果、松尾が早川と面談したときのものだ。

録音記録は、早川が松尾から連絡がありながら面談の機会をなかなか作れなかったことを詫びているところから始まっているが、山本との交渉は全部を松尾に任せたと言いながら、「山本にコンプライアンスの問題あれば、570億円は全てFATFで吸い上げることになる」と言っている。

また、会社社長の松尾への貸付金についても、3月末には200億円を100%払うと言っていたにもかかわらず「1億円で話はつけられる」と言ったり、松尾から持ちかけた調査案件の件で「1500万円を自分が払ったが、ゲンコツだった」と約束していないことを言ってみたりして、勝手な後付けの作り話ばかりしていた。言っていることには真実は何一つ無く、早川の話には本当の話が全くなかった。

松尾と早川はこの面談の後の4月20日、新宿のヒルトンホテルで会社社長と面談の機会を持ったが、4月13日の話では「社長にはっきり言う」と早川は言っていながら全く違っていた。200億円の支払については、会社社長が質すまで早川から説明することは無く、また説明を求められても苦し紛れの言い訳をした後で「今後は社長と直接話をしたい」と言っていた。

ところが、5月30日に松尾が再び失踪したのである。松尾の失踪以後から早川もまた連絡が取れない状況が続いていることから、2度目の松尾の失踪にも背後で早川が糸を引いているのではないかという疑念が強く、そうであれば当然のごとく早川は全責任を取らざるを得ないことになる。

ちなみに松尾と早川の所在が不明になってからすでに半年以上が経過しているが、「早川が会社社長に説明をしないまま逃げ回っても、早川が胸を張って約束した責任は回避できるものでは無いから全責任を取ることになる。早川が松尾の後見人であるかのように振舞ったことは何人もの人間が承知していることだ。昨年の3月末から数えて9ヶ月以上も放置して一言の謝罪も無いで済むはずが無いことも誰だって分かるはずだ。しかし、早川にその気配が見られない状況では、松尾と早川に対して法的措置はもちろん、やるべき事は全てやるしかない」(関係者)

「特に松尾に関しては、絶対に許されない状況を自ら作っている。口先だけの謝罪ならば話にならないが、それさえも出来ずに姿をくらませている。早川や山本との問題では『一心同体で協力してください』と何回も頼んでおいて、そのためにどれだけの時間を取ったか、40年以上にもわたって同様のことを繰り返してきたことへの真の謝罪がなければ許されるはずはないが、松尾は何も分かっていない」と多くの関係者は強い口調で言う。

M資金まがいの「育成資金」の話を振り回して松尾の債務返済の約束を早川自身がしてきたことに業を煮やした松尾の子息は「毎日のように警察署の捜査員に相談し、また父は社長には以前より『早川も山本も一筋縄では行かないので、一心同体と思って協力して下さい』と何回も頼んできた経緯があったので、警察署も警視庁本部も早川や山本に対しては相当の不信感を持っていて、いつでも事件化する情報を持っているのではないかと思われる」と言っていた。

「早川は、自分のバックには巨大な組織があって、何でもできるような口ぶりで、土田氏の件についても『長野県松本の山中で携帯が見つかった』とさも拉致され殺されたのではないかと思わせるような言い方をしていた。松尾が5月30日に2回目の失踪をした件でも、その後に『関係者の中で死人が出る』という話をしているので、関係者たちが早川の話を調査したが、何一つ本当の話は無かった」

今回の早川や松尾の言動が原因で一人の人間が死亡しているという事実が判明している。ただし、それは早川が言う土田某のことではない。それを早川と松尾はどのように責任を取るのか。両人の状況は極めて深刻だ。

早川が松尾の失踪の理由をでっち上げて、さらに会社社長や松尾の子息との面談の際に「関係者はみんな携帯を公安に盗聴されているから、連絡の際は名前を出さないように」と釘を刺したというが、こうした早川の言動は「虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて人の業務を妨害する」という、警察に対する偽計業務妨害罪 (刑法 233条 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金) に当たる可能性が高い。「流布とは、犯人自身が公然と文書、口頭で伝達するほか、口伝えに噂として流す行為も含む」からだ。

早川はよほど念の入った作り話が好きなようだが、それで松尾の子息や多くの関係者がどれほど被害を被っているか、まるで分かっていないようである。

そして一番重要なことは、早川が松尾が負っている債務を会社社長や松尾の息子の前で堂々と胸を張って「私が責任を持って支払う」と約束したことである。その約束を反故にして、何の説明も無いままただ逃げ回っていても、何も解決はしない。早川が周囲に振り撒いてきた巨額資金プロジェクトなるものの実態を含め、態度を鮮明にしなければ、いずれ事件化するのは目に見えている。

関係者によると、「松尾自身も会社社長には40年以上、何から何まで世話になり、自身が2度も3度も命を助けられ、何十回にも及ぶトラブルを解決してもらったにもかかわらず、これ以上逃げ隠れするのであれば、債権譲渡を含めできる手段は全て取ることになる」(多くの関係者)という。そして「関係者が広く松尾の行方を追いかけるような状況になってからでは、もう松尾には言い訳ができる余地はないはずだから、よほどタイミングを間違えないことが肝要だ。しかも松尾の債務は子息の慎介が連帯保証をしているから、家族ぐるみで影響が出ることになる」とも言う。

早川にしても松尾にしても、過去にも多くの人たちに詐欺まがいの話を振り撒き、多大な迷惑をかけているに違いないと思われる。読者からの問い合わせも殺到するに違いない。(以下次号)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(5)

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〔松尾憲之の巨額資金に飛びついた佐藤俊次〕

「世界大同基金会(以下「基金会」)は台湾から債券類を日本に持ちこみ資金化させた上で企業向けに事業資金を貸し付ける団体」という話で松尾憲之が会員を募っていた平成8年頃、「EIT」という会社の佐藤俊次が松尾が持ち歩いていた基金会の会員募集に飛びついた。EITはシステムエンジニアリングを業としてJR西日本、日立、日本ユニシス等の大手企業を取引先にしていたが、佐藤によれば、当時のEITは医療業界向けのプログラムを構築するために約43億円の資金を調達する必要に迫られ、佐藤が同社社長の小寺誠一郎に基金会の話をすると、小寺は興味を示したことから、後日、松尾が基金会の会長を務める日下重幸を伴いEITを訪ねた結果、基本合意に達して、小寺は入会金500万円の分割支払を約束して融資契約書を交わしたという。松尾と佐藤は手数料として支払われる2億1000万円(融資額の5%)を折半する約束をした。

(写真:佐藤俊次 この男も巨額資金に憑りつかれ、その後自己破産して姿をくらませた)

世界大同基金会については後で触れるとして、佐藤俊次が飛びついたのは約43億円という融資金額だけではなく、世界大同基金会という組織そのものだった。

松尾によると、佐藤は東京新宿にあった基金会の事務所に日常的に出入りするようになる中で、「日下会長の機嫌を取り、運転手を買って出たり、私(松尾)の悪口を言って蹴落としを企てる一方で、私に対しても『松尾君が今の座を明け渡して、自分と入れ替わったほうが仕事も上手く行くと思うし、松尾君より押し出しが良く、弁も立つので適任者だと思う』と言った後、『松尾君の後釜についた暁には、見返りとして松尾君の債務の保証をする』とまで言った」という。

松尾は佐藤の申し出を受け入れるとともにEIT社から入る手数料のうち1億500万円の支払約定書を佐藤からもらい、それを債権者に差し入れた。しかし、EIT社への融資実行が遅れ、松尾は佐藤を連れて債権者を訪ね融資実行が遅れている理由を釈明させた。ところがその後も融資の実行が遅れに遅れた結果、平成11年4月28日、佐藤は松尾の債務のうち1億5000万円を支払う「確約書」を債権者に差し入れることになり、その日から毎週水曜日に松尾と佐藤が債権者の下に経過報告で訪れることにもなったという。

そもそも基金会が融資を実行する原資がどういうものなのかも不明な点が多かったに違いないが、それでも佐藤は債権者を訪ねるたびに同じ言い訳を繰り返した。佐藤が初めて松尾の債権者と会って2年後の平成13年12月7日、佐藤は松尾が負っていた債務25億円の連帯保証人になると言い出し、「基金会からも松尾君の借金返済に十分な報酬を戴くお墨付きをもらっています」と断言して証書に署名し押印した。

だが、佐藤が自信満々に約束したにもかかわらず、佐藤の債権者への説明には一貫性がなく、松尾が承知していた基金会の実情とも食い違っていたという。それまでの報告や説明と食い違っていることに苛立った債権者が松尾をたしなめるが、佐藤の姿勢は一向に変わらず、松尾と佐藤は時間を替えて債権者を訪ねるようになった。

佐藤の言動がおかしいと考えた債権者は松尾に指示して真相を確かめようと動き、先ずはEIT社を訪ねたという。すると、佐藤はEIT社の社員ではなく、小寺社長の知人というだけで許可もなく勝手に作った名刺を持ち歩いていることが判明した。また、松尾や債権者に告げていた住所についても、佐藤はそこに住んでおらず、3年も前に引越していた事実が大家の証言から分かったという。それを松尾が忠告すると、佐藤はしおらしく東京中野に住んでいると言ったが、その直後に転居してそのまま行方をくらませてしまったのである。

佐藤がおよそ10年にもわたって、できもしない約束や嘘の報告を繰り返したのは何故だったのか。「密約を取り交わしていた基金会の日下会長が平成23年8月に癌で死亡した。そのために基金会そのものが消滅した」からと松尾は言う。それまでの約束が全て白紙となり、後ろ盾を失くした佐藤は返済の目処も立たず、完全に姿を消してしまった。

債権者にとっては当然ながら、佐藤が自ら松尾の債務の連帯保証をし、さらに債務全額を重畳的に引き受けた行為が完全な騙しとしか映らなかった。

何よりも姿をくらませたままで一切詫びることもなければ、具体的に返済をどうするかの説明もしないでいる佐藤という人間に対する憤りが増幅するのは当然だった。特に松尾については、一旦は身軽になったはずの債務について子息の慎介が連帯保証をせざるを得なかったから、佐藤に対する憤りはひとしおだった。

ちなみに、債権者と松尾が佐藤の関係者に当たってみると、佐藤に騙されたという被害者が相次いで現れ、その数は判明しただけでも6名おり、さらに山本満からの借入金100万円ほか増える状況にあったという。特に水商売の女性や中年女性に被害者が多いという。佐藤は騙して手にした金の大半を飲食代や遊興費に費消した模様である。本誌が取り上げてきている事件師たちに共通している「悪事を働いてどうにもならなくなると、被害者には一片の謝罪もなくただ姿をくらませて逃げまくる」という例に違わず、佐藤もまた同じ行動を取っているようだが、それで事が収まると思ったら大きな勘違いで、親族全員に迷惑がかかるということが自覚できていないのではないのか。

なお、世界大同基金の原資についてはいくつもの疑問がある。例えば世界大同基金の最高責任者、山口明彦は、アメリカの連邦準備制度委員会や英国王室を含む世界通貨当局が認めると謳い、「FEDERAL RESERVE NOTES」「SILVER CERTIFICATES」等の証券を保有して、これを日本で資金化した上で企業向けの事業資金として貸し付けるとしているが、EIT社に見るように資金化の可能性は全くなかった。そう考えると、基金会の目的は実態不明の巨額資金保有をエサに会員募集を行い、その入会金や会費を貪ることにあるのではないか、とさえ思われる。仮に資金化されても、その振込先が世界大同基金会という法人ではなく、日下と山口個人名義の口座であるのも明らかにおかしい。そんなM資金まがいの基金会を材料にして人を騙し続けた佐藤俊次という男は、根っからの詐欺師といわざるを得ないのである。(以下次号)

被害者を騙して得た金で豪遊「加藤隆一」の悪の行状(1)

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〔過去に催眠商法で犯歴を重ねる〕

他人の土地を担保に入れて融資を受け、融資金をそっくり懐に入れてしまった上に1円も返済しないで貸付先と土地の提供者から逃げ回る――。これも一種の地面師と言えるのではないか。

加藤隆一が静岡県修善寺の土地(調整区域 約1000坪)を担保に債権者から1300万円の融資を受けたが、実際にはその後、加藤に土地を提供した女性(同じ加藤姓だが親族ではない)が債権者を訪ねてきて事情や経緯を説明したことから、債権者も初めて加藤が女性の所有する土地の権利証を騙し取った事実を知ったという。債権者が女性の意を汲んで、土地の権利証を女性に返すと、女性は大変に驚いたが、それも当然だったろう。債権者は加藤への貸金を回収するリスクを一身で負ってしまうからだ。女性の加藤さんは貸金の回収で債権者に最大限の協力をすると言ったという。

加藤は過去に催眠商法を業とする会社を経営していたが、詐欺で刑事事件を引き起こしていたことが何回かあった模様で、根っからの詐欺師であることを窺わせる。

債権者が加藤に連絡を取ろうとすると、加藤の会社が名刺の所在地に無かっただけでなく、住居も転居する前のもので、なかなか所在が掴めなかった。それ故、返済する意志など加藤には毛頭無いものとして、平成14年に約4800万円を請求額とした貸金請求の訴訟を起こしたが、加藤は弁護士を介して和解を申し出てきたため、債権者も応じることとなり、双方の弁護士が協議する中で翌平成15年1月に和解案がまとまった。加藤は請求額を認めると共に、そのうちの1800万円について毎月20万円を90回で払うとした他に「ベルマティック販売」という会社の株券200株を担保に差し出したという。加藤によれば同株の評価額は6000万円以上とのことだった。加藤が和解調書で20万円の支払を約束し、仮に滞っても担保の株券を売却すれば、一定の回収は可能と債権者が思ったのは当然だったのではないか。

(写真下:和解調書)

ところが、加藤は約束の20万円の支払を一度も実行せず、反故にしてしまったのである。しかも、株券を売却しようとしたところ、加藤が巧妙に偽造したものだったということが判明した。この経緯を見ると、加藤には債権者への債務を支払う意志は無かったのではないか。案の定、加藤はまたもや行方をくらませたのである。

加藤の所在が分かったのは1本の電話番号からで、それが加藤の“パートナー”だった女性が経営する会社の電話だった。ところが、会社は当該の所在地に無く、パートナーもすでに会社の経営から外れているという結果に終わり、確たる成果にはつながらなかった。債権者の知人がようやく加藤と接触することができたが、加藤は「金は借りていない」「和解調書を交わしたことも無い」「(債権者とは)知人の紹介で一、二度会っただけだ」と答えたという。その後、加藤が「アルツハイマーの診断が出ている」と言い訳をしつつも和解調書が真正であることを認め、「(土地所有者の)加藤さんと会って、内容を把握したい」という話を債権者の知人にしたが、そこまでだった。加藤は債権者の知人に約束した加藤さんとの面談をせず、債権者に会うこともしなかった。

(写真下:加藤が担保に供した株券)

平成25年に入って間もなく、業を煮やした債権者は改めて和解金請求の訴訟を起こした。しかし、この訴訟では、加藤が法廷に出頭することは無かったから、債権者の請求が即決で認められた。債権者はそれを踏まえて債権を第三者に譲渡するとともに、その第三者に協力する状況を作りながら債権回収を図る対策を立てた。

事情を知る関係者によると、第三者は加藤との接触が難しい中で、加藤のパートナーである女性と交渉を重ねたという。しかし、加藤はパートナーの女性を介して「修善寺の土地の件は、債権者と紹介者が進めたことで、私は何も関わっていない」と、以前の和解時の話とは全く違う話をした。

債権者が取立てをせずにいたら、加藤はこのまま知らぬ振りを決め込もうとしていたに違いないが、そんな思惑通りに行くはずは無いと自覚するべきではないか。また、先の関係者によると、加藤はキャバクラに毎夜のように通っていて、支払いの段になると、いつもキャッシュカードをホステスに渡してATMから現金を下ろさせていたという。残高がどの口座にも数千万円あったのは有名な話だというが、前述したとおり、加藤が催眠商法で詐欺を働いたのは、いずれも被害額が100億円単位という大きな刑事事件であったというから、被害者を騙した金で豪遊を繰り返していたとんでもない詐欺師ということである。

加藤隆一という名前には同姓同名の人間が意外に多いというが、昨年夏頃より公営ギャンブルの予想業者で、同姓同名の加藤隆一という人物がマニア、ファンから「間違いなく詐欺師だ」と総攻撃を受けている。ありもしない予想投票券を提示して「的中」と謳ったり、会員募集が極めて高額であったりしているためだが、加藤もまた過去に予想業者と密接な関係を持っていた時期があったというから、常習的な詐欺の材料にしようとしても不思議ではない。詐欺は必ず発覚して事件化するのは眼に見えている。(以下次号)

強欲女「ソオミ」に操られた「ソンウンイク」の躓き

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〔韓国系デリヘルを相手に高利金融〕
平成26年3月、貸金請求の訴訟が東京地裁に提起された。金額は1000万円(一部請求)だったが、原告となった債権者にはどうしても許せないことがあった。それは、「事業資金の融資をお願いしたい人がいるのですが」と言って被告の孫銀翼(ソン ウンイク)を債権者のところへ連れて来た藤牧義毅という男が、孫の連帯保証をしつつ孫から紹介手数料を取っておきながら、責任を逃れるために自己破産を申し立て、それが認められると、債権者に対しては開き直って知らぬ存ぜぬの対応を繰り返した。しかし、藤牧が破産申し立てをしたのは孫への貸し付けにかかる公正証書作成前だったのではないか、そうすると連帯保証をした藤牧は免責されないという疑いが後に出てきた。藤牧は「母親には1000万円以上の預金があるので、それを借りてお返しします」と言ったが実行せず、その後「栃木県に数千坪の土地があって、所有している友人も了解しているので、それを売却して返済に充てます」と言って債権者から相手に渡す内金500万円を受け取っていたにもかかわらず、弁護士を介して「債権者に詐欺的な土地売買交渉を迫られ、脅かされた」と虚偽の話をしたが許されることではなかった。案の定、藤牧は間もなくして行方をくらませた。

(写真下:藤牧義毅)(同:500万円の領収書)


孫銀翼(ソン ウンイク)も悪質だったが、その陰に隠れて、孫を操っていた徐吾彌(ソ オミ)という女性も極めてしたたかで、売春グループ(「喜ばせ組」と呼称)を組織したり、デリヘル相手に高利金融を仕掛けるなど、同じ韓国人を使って同胞から荒稼ぎをするというあこぎな金稼ぎが墓穴を掘ることになり警視庁に逮捕された。

孫は経営していたデリヘルの宣伝を請け負う広告代理店「デジタルスタイル」の代表者であった高山隆と営業社員の徐との関わりを持った模様だ。そして、実は表向きには高山が同社の一人取締役で取り仕切っているように見られたが、同社のオーナーは徐自身で、その事実を誰も知らなかったという。徐はデジタルスタイルと同じ所在地に「ジーツープラン」という会社を密かに設立して代表取締役に収まり、高山は同社の取締役で、高山がデジタルスタイルの代表者という肩書きで対外的に広告営業をしていたことになるが、何故、徐が表向きにも代表者を名乗らなかったのかについては、「広告を掲載する上で雑誌社との対応は日本人である方が都合良かったろうが、一方の広告営業で同じ韓国籍の人間を食ってでも荒稼ぎをしようとも考えていたのではないか」(関係者)という。

(写真下:ソ オミ)

事情を知る関係者によると、確かに徐の韓国系デリヘル店への手口はあこぎで、10回分の広告掲載料金を一括で前取りするのが建前になっていたという。
「風俗店側には無許可営業をはじめ風俗嬢のオーバーステイほか警察に相談しづらい事情があるので、それを逆手に取ってチェックが甘い店の広告は半分くらいしか掲載せず、残り半分の料金は騙し取っていた。そして、店側からクレームが入っても『ちゃんと掲載していますよ。文句があるなら警察でもどこでも行ってください』と開き直るので、ほとんどの店が泣き寝入り状態だった」
風俗店は宣伝が命綱なので、月に300万円から400万円をかけるのが普通と言われるが、仮に400万円で5店舗分の広告費の半額を5年間騙し取ったとすると、総額で6億円(200万円×5店舗×12か月×5年)にも上る計算になる。

徐はその騙し取った金を原資に高利金融をやっていたという。もちろん、貸付先は風俗店だった。徐は経営が厳しい風俗店の経営者に「広告料はデジタルスタイルで立て替えるから月賦払いで良い」と言って契約を取った後、2、3回集金したところで「どうしても(広告料を)全額入金しないとまずくなった。もし借りる当てがなかったら、自分が知っている韓国人で金を貸してくれる人を紹介する」と言って孫を紹介して借金をさせ、広告料金を支払わせた。

(写真下:ソンウンイク)

孫銀翼が徐から高利金融をやろうと誘われた時の話では、金利は月3割という暴利で明らかに出資法違反だが、韓国人が日本国内の金融機関から融資を受けるのは難しく、高利でも仕方が無いと思っている。金を借りるなら同国人同士が良い。そして、少々手荒なことをしても警察沙汰になることは無い、というものだった。

徐が孫に声をかけたのは、孫が真面目で使えると思った模様で、実際に孫は「上がった利息は二人で折半」という徐の甘言を真に受けて高利金融の実務を手伝うようになったが、利息が取れるようになるまでの経費や店舗の運転資金、生活費等がどうしても捻出できず、藤牧を頼って債権者から総額で7500万円を借り入れた(うち藤牧は6500万円を連帯保証)のが実情だったという。

しかし、徐は高利金融で利息が取れるようになっても孫には分配しなかった。集金した金額が孫の計算によれば2000万円を超えていた時に、孫が徐に分配を申し出ると、徐は「これから何が起きるか分からないし、もう少し貯めてから折半したほうが良い」という逆提案をして孫を説得してしまったという。孫は徐に騙されているとは露ほどにも考えなかったようだが、徐はその後、利益が相当に出るようになっても孫に分配金を渡すことは無かったため、孫はジリ貧状態に陥り、藤牧に資金を貸してくれる所を頼み、その資金を着服して流用せざるを得ない状態に追い込まれていったという。ただし、これは飽くまで孫の弁明だから、孫と藤牧が最初から債権者を騙す計画だったのではないかとの疑いは残った。

(写真下:金銭借用証書)

孫の事情を知った債権者が藤牧を介して徐に交渉を続けたが、その度に徐は「私はただ雇われているだけなので、お金は無いし払えない」と涙まで流して言ったという。その時点では、誰も徐が実質のオーナーであることを知らなかったために、徐の話を信じるしかなかった模様だ。

徐は孫の使い込みを知った時、自身が孫に対して日常の活動資金はもちろん、約束の分配金を渡さなかったことが着服の原因であったにもかかわらず、一度でも孫から借用書を取れば、後は暴力団を使ってでも回収できると考え、何としても孫に借用書を書かせようとしたが、孫は次第に徐の人間性に気付き始めたために頑として書かなかったという。もっとも、孫は孫でその後に債権者から借り受けた2000万円をほとんどそっくりギャンブルに注ぎ込んでいたというから、孫も徐も、そして藤牧も悪党としか言いようがない。

(写真下:ソンの身分証明書

債権者は孫の事情を知り、孫と藤牧、徐を交えて話し合いの場を持ったが、藤牧が徐に「あなたが経営者なのだから、借金を支払う責任があるのではないか」と問い詰めても、徐は泣き声を交えて「私は社長ではないし、お金も無いので払いたくても払えない」などとしたたかさを見せたという。

冒頭から触れているように、徐は孫や高山の影に隠れてあくどい金稼ぎを繰り返したが、デリヘル嬢たちを組織して売春グループ(喜ばせ組)を展開する中で、徐が客にデリヘル嬢を手配する連絡している事実が発覚して逮捕となり、高山とデジタルスタイルの女子従業員も売春防止法(周旋幇助)違反の容疑で逮捕された。

(写真下:ソンの身分証明書)

藤牧は債権者からの徴求を逃れようとして、相変わらず所在を不明にしている模様だが、債権者が貸金請求の訴訟を提起し勝訴したことで、いつまでも逃げ回っている訳にも行かないであろうと思われる。しっかりと責任を取る自覚を持つべきではないか。(つづく)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(6)

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〔ベトナムの隠れ資金43兆円の運用で手数料4300億円!?〕

「ベトナムの新旧政権の大多数から、ベトナム国内に留保されている資金を合法的に使えるようにしたいとの要請があった。ベトナム政府はこの資金を使ってインフラ整備を進める」
松尾憲之が3年ほど前の平成29年7月ころ、会社役員をはじめ周囲の関係者に話していた案件というのが冒頭に挙げたものだった。松尾はこの時すでに早川充美と一緒に巨額資金ブローカーをやっていたことが松尾の記したメモに書かれている。

(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

 

事情を知る関係者によると、松尾は「ベトナムには得体の知れない資金が沢山ある」と会社役員に力説した模様で、「判明しているものでも63兆円、23兆円、10兆円……などの塊があるが、どれも正体が分かりません。中には日本の旧紙幣も数兆円規模であります。そのため、ベトナムに行って調査します」と会社役員や側近には説明があったという。
新旧ベトナム政権の関係者や複数の資金管理者と会って商談を進め、資金の性質を調べ、安全な資金43兆円をベトナム中央銀行に移動して、銀行間の送金を始めとする手続きの整備をする、というのが松尾のベトナムへ行く目的だったというが、松尾の説明にはそもそも矛盾があって、「ベトナム国内に留保している資金」がなぜ「得体の知れない資金」になり、ベトナム政府が管理できないのか。ベトナムの国家予算は2兆円に満たないが、政権を握るベトナム共産党の縛りは強烈で、例えば旧南ベトナム政府高官関連の“溜まり”があったとしても、すでに過去45年の間で国内でロンダリングされているはずではないか。そして10兆円単位の資金をマネーロンダリングするための協力を依頼されたと松尾は言っているが、その中に「安全な資金」などあるものなのか。しかも、その資金を「ベトナム中央銀行に移動する」というが、そうであれば、その資金はすでに“表の金” であって、国外の人間の手を借りずともすぐに国家予算に組み込むことは可能なはずだ。

松尾は、マネーロンダリングに協力することで莫大な手数料が転がり込むと力説した模様だが、資金の実態については何一つ具体的な説明がない。それは当然のことで、ありもしない巨額資金の操作を、まるでゲームのように楽しんでいるかのような松尾や早川の言動は中毒を超えた病気ではないかとさえ思われる。

巨額資金の操作に登場する政府関係者、政府系銀行、市中銀行はいずれも実体があるもので、送金手続きや資金運用等についても「IBOE」(国際為替手形)とか「PPOP」(資金運用計画)などの専門的な金融用語を駆使して、聞いている相手を煙に巻くのは常套手段に違いない。そして肝心の手数料(コンサルタント料)は5%を関係者5人で分けるとしたが、元の資金が43兆円だけに手数料(5%)は総額で2兆1500億円となり一人分でも4300億円と、とてつもなく巨額だ。しかも、資金運用の報酬は別途で総額45兆円になると計算している。この金額は日本の国家予算でいうと一般会計のほぼ半分に相当する。
ベトナム発出の得体の知れない巨額資金はさらに派生して、日本の1万円の旧紙幣約480億円を現行紙幣に換金するという。旧紙幣の持ち込み先は三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)本店で担当責任者は本店店長であるという。
「初回は1億円と紙幣番号リストを指定された窓口に持ち込み、検品をしてもらう。検品に合格したら換金率は70%なので私の口座に7000万円が振り込まれる」と松尾は説明していたという。そして「翌日から最高100億円ずつを処理していく」と語ったというが、もちろん、先に挙げた43兆円の資金運用も実現していないし、日本円旧紙幣の換金もありはしなかった。ちなみに「換金率」とは何か? 銀行が受け取る手数料というのであれば、30%は違法ではないのか?
「松尾が持ち込んできた巨額資金の運用という話は、もちろん会社役員から借りている債務返済を猶予してもらうことにあったに違いないが、松尾自身はあわよくば巨万の富を手中にできるという夢を見ていたかもしれない」と一部の関係者は言うが、過去には息子(慎介)の前で「3000億円を資金管理者のところで確認した」という話をした時、息子に「その金、いつ確認したのか。3000億円の確認に何時間かかったのか」と聞かれ返事に窮した場面があったともいう。すでに触れてきたように、松尾は自分が招いたトラブルの解決で会社役員に命を救われることが2度3度とあった。そうした経緯を踏まえれば謝罪の一言があってしかるべきだが、それもないまま松尾はただ姿をくらませているに過ぎない。松尾と早川がコンビを組む巨額資金ブローカー詐欺の実態を次号でも取り上げる。(以下次号)

被害者を騙して得た金で豪遊「加藤隆一」の悪の行状(2)

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本誌で特集した加藤隆一についてさまざまな情報を収集している中で判明したのは、加藤が債権者から身を隠し続けた先が長野君香の所であったことだった。

(長野君香)

数年前に債権者から債権の譲渡を受けた第三者が加藤を訪ねた際に応対したのが長野君香で、長野は加藤に会わせると何回も言いながら、結局はその約束を反故にした。そもそも加藤が詐欺同然で他人が所有する土地の権利書一式を騙して預かり、権利者が加藤と同じ姓だったために「身内に頼まれたので、これを担保に金を貸してほしい」と債権者の友人を同行して借り入れをする材料にした修善寺所在の土地について「私は何も関わっていない」と裁判でも嘘の証言をして認められなかったのに、同じセリフを長野に言わせて、その場を逃れようとした。長野も加藤に言われるままに第三者に伝言して、加藤を引き合わせる約束をしたり、保証するとも言っていた。

第三者とそうした約束をしていながら、長野は自身が経営してきた「キミカ」という会社からは退いたので、少し待ってほしい、責任を持つと言っていたが、同社のホームページを見ると、相変わらず長野が代表取締役を務め、自分の名前を冠した「自然化粧品ジュンキミカ」というブランドをしっかりと宣伝しているのだ。加藤がその場しのぎでウソを言い続けてきたように、長野もまた“同じ穴の狢”と言って良い。しかも、ホームページには平成15年2月26日付で日本文化振興会より社会文化功労賞を受賞したとして、また同年12月5日付で世界学術文化審議会より国際グランプリ世界最優秀商品に認定されたとするそれぞれの写真が添えられている。
そのような栄誉ある賞を贈られながら、長野君香という女性は本当に評価を受けるだけの実績を持っているのか。少なくとも、受賞した平成14年当時、加藤は債権者から4800万円の請求訴訟を受け、責任を持って返済すると言っておきながらも、長野が匿っていたために所在が不明の状態が続いた。その間に、一度債権者の知人が加藤の所在を確認したことがあったが、長野が車(ベンツ)に加藤を乗せて逃げたこともあった。
土地の所有者を騙して権利書を持ち出し、それを債権者の所に持ち込んで1300万円を借りながら、その後は一切返済しようとしない加藤という人間を匿っておいて、何が「社会文化に貢献した」ということになるのか不可解でならない。

(社会文化功労賞の授賞式で挨拶する長野君香)

前号でも触れたように、過去に加藤は催眠商法で被害額が100億円以上の詐欺を2回も働き逮捕されるという前科がある。催眠商法は、チラシや景品などで通行人を誘い、会場に呼び込んだ後に景品の無料配布や話術で雰囲気を盛り上げて会場内を興奮させて、冷静な判断を失わせた後に高価な商品を買わせる詐欺商法をいう。その際の商品には羽毛布団や健康機器のほか健康食品、高額化粧品、アクセサリーなどが使われると言い、被害額は35万円前後から数百万円というケースもあるという。加藤はホテルほかの施設を定期的に借りて、その都度100人以上の客を集めて100億円以上の金を集めながら、一部特定商取引法で規制の対象になっているクーリングオフに応じなかったために詐欺と認定され逮捕されたが、その後も更生したとは決して思えない。土地の所有者や債権者を騙したのはその後のことだからだ。加藤は未上場会社の株券を債権者を含め大勢の人に「十分な価値がある」と言って信用させていたが、実際には公に評価されるものではなかった。加藤は、自分がしでかした悪事を「知らない」と平気で否認するような人間で、そんな人間と長い付き合いがある長野君香も同様の人間と思われる。長野は債権者に対して何度も「責任を持つ」と言ってきたが、それを早く実行すべきだろう。
長野が扱っている化粧品は「自然化粧品」を謳い、「無効物油 無石油系界面活性剤 無合成香料 無タール系色素」を強調しているが、それぞれの商品価格が6000円以上、中には15000円という商品もあってかなり高額だ。
長野は債権者に「加藤さんには大変お世話になった」と言って「私が保証人になり責任を持ちます」と約束していることを忘れるはずがない。加藤の詐欺商法に加担した過去があれば、いずれ真実が顕在化することを忘れないことだ。それに、自身の約束を守れない人間がいろいろな賞をもらうことなど有り得ないと思われる。今後、日本文化振興会や世界学術文化審議会という、この2つの団体と長野君香、加藤の関係を徹底的に調査する。(以下次号)

会社乗っ取りまで企んだ「渡辺新領」の横着な振る舞い(1)

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今から数十年前になるが、T氏と渡辺新領は東京・神田にある「東京ブックス」という百科事典を販売する会社で知り合った。その後、T氏が飲食関係の仕事で名古屋で支社長をしていた頃に渡辺と電話で話す機会があり、その時に渡辺は中央線の三鷹に一軒家の豪邸を建て年収も4000万円以上はあると言い、さらに「金を使いきれないから、金を使うことを手伝ってくれないか」というくらいの自慢話をして、「上京した時には一度寄ってよ」と言うので、東京本社での会議で上京した際に明治通り沿いの花園神社の隣のオミビルで書籍販売会社の支店長をしている渡辺を訪ねると、秘書を2人置いて見るからに成功しているようだった。その後、T氏は東京本社への転勤を機に転職することになり、以前の東京ブックスで再度仕事をすることになったが、平凡社の世界大百科事典の販売で日本全国のコンテストでT氏は全国一位となったことから、日本図書という大手の販売会社から声がかかり、それを機に独立した。

東京・駒込で会社を興してわずかの間で社員が増え、間もなく新宿に移転することになったが、会社は社員も50人ほどになり思いのほか順調に売り上げが伸びていた。移転先の新宿のビルは階は違うが以前に渡辺の会社が入っていたビルだった。すると、しばらくして渡辺が「あなたの所で働かせてくれないか」というので、T氏は迷ったが、渡辺が何度も頼むので雇うことにしたが、渡辺の態度は真摯にお願いするという姿勢ではなく、待遇面で「給料は毎月70万円は欲しい」とか「あなた(T氏)と毎日顔を合わせながらでは仕事がやりづらいので、別会社として事務所を借りてほしい」「前の会社の後輩2人を連れてきてチームでやるから、全てを任せてほしい」などと要求してきたが、全て聞いてあげた。
T氏は渡辺の注文に応えて、70万円の給料を出し、近くのビルに事務所を借り、別会社は東京象牙貿易と名付け、渡辺が連れてきた後輩2人分の給料も保証したが、さらに渡辺は秘書が必要と言って、本社の女子社員の中からベテラン一人を選び、渡辺の新しい事務所に勤務させたのである。後日判明したことだが、これにはある理由があった。本社の社長や会社全体の主要な状況を把握するために、この女性と関係を持って内情を聞き出したようだ。まさに2人の後輩が言うように、スキがあれば会社を乗っ取ろうと計画したことは間違いないと思われた。T氏の人の好さを利用した企みで、渡辺は人として本当に最悪だと関係者は口を揃える。

渡辺は、T氏がそこまで希望通りの体制を作って上げたにもかかわらず、1年も経たないうちに新会社を破綻させてしまった。売り上げも上がらず、営業体制が軌道に乗る気配が見えない中で、渡辺が連れてきた2人の後輩が渡辺に愛想をつかして辞めると言い出し、便せん20枚以上に実情を訴えてきたのだ。T氏がそれを読むと、渡辺は1週間にわずか1、2度しか出社せず、顔を出してもいつの間にかいなくなってしまうという状況だった。本社での月に一回のミーティングでも一切話をしなかった2人に、どんなことでも良いから意見を出して欲しいと言うと、2人がようやく重い口を開いた。それまでは「社長から何を聞かれてもイエスかノー以外には答えるな」と渡辺にきつく命じられていたようだが、2人の話から渡辺自身は仕事は一切しておらず、会社を乗っ取ることしか考えていない人間と分かり、そこで事務所を閉めることにしたが、T氏にとっては会社を立ち上げたばかりの時で資金がいる時に大きなマイナスとなり、非常に大きなダメージを受けた。後輩2人は「渡辺とは前の会社から一緒だったが、あんな最悪の人間は初めてだ」と言っていた。

(写真:借用書 平成2年8月12日付550万円)

 

渡辺は「社長には本当に迷惑をかけました」と人が変わったような態度で退社したが、その後、何の用もないのに会社に顔を見せながら実際には金に困った時だけ相談に来たが、返済はその後何年もの間で一度もなかった。そこでT氏の知人が渡辺の自宅を訪ねると、応対した渡辺が「今はタクシーの運転手をしていて、社長の会社近くをよく通るので何回も挨拶でお邪魔しようと思ったが、敷居が高く行けませんでした。明日には伺います」と言って、翌日、本当に顔を出した。そしてその場で本人自ら進んで借用書を書き、「2~3日以内に女房を連れてきて、保証人にします」と言って反省した様子で帰ったが、数日後にタクシー会社の顧問弁護士より書面が届き、渡辺が自己破産をするということで関連の書類が同封されていた。渡辺はその数年前にも同様のことをしていて、T氏の知人が渡辺の所在を突き止め、勤務していたタクシー会社の寮に行くと、渡辺は翌日夜逃げをしたのだった。
T氏が許せなかったのは、渡辺が困って何回も金を貸してほしいと言うたびに助けてあげたり、飲食もどれだけ連れて行ったか分からないほどだった(渡辺は自身の全盛期でもT氏に御馳走したことは一度もなく、口先だけだった)のに、さらに、渡辺が自分から借用書を書くと言い、奥さんを保証人にすると言い出したのに、その約束を破り、しかも書面の中で弁護士が、渡辺が「(社長に)何回も架空の領収書を切らされた」とかありもしない虚偽の理由を並べたてていたことから、T氏は金額面では無く絶対に許すことができないと思うようになった。

(写真:借用書 平成12年8月8日付1400万円)

 

その後、T氏も日常の仕事にかまけて時間が過ぎてしまったが、関係者が「このまま済ますことは渡辺本人の今後のためにも良くない」と言って、渡辺の新しい住所に行くと、たまたまエレベータで一緒になったのが渡辺の同居人の女性で話を聞くことになったが、「態度がとても悪くて、(渡辺は)ほとんど帰ってきませんとか、何を聞いても知りませんと言うので、連絡先の電話番号を書いて渡したら、警察からすぐに電話が入ったので、私は『刑事さんが中に入ってくれるなら有難いので是非お願いします』と言うと、民事には関われないので、言い分があるなら話し合いをしてください。私どもは関知しませんと言われた」という報告がT氏にあった。T氏にとっては債権の回収はもちろんだが、それ以上に渡辺自身が謝罪しなければ、いつまでも気が収まらないと思われる。今後も渡辺が逃げ隠れを続けるのであれば、関係者たちは本気で渡辺に対応する構えを見せているようだ。渡辺はT氏以外にも多くの人間に迷惑をかけてきたに違いないが、本誌ではまだまだ明らかにすべきことが多々あるのと、渡辺の言動等についても次号より詳細を明らかにする予定である。(以下次号)

宝石業界で「竹林利治」が今も府中3億円事件の犯人と囁かれる謎(2)

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竹林利治。本誌(令和元年12月19日付)で既報の通り、府中3億円事件の犯人に擬せられたとして宝飾品等の金融の業界ではあまりにもワルで有名な人間だ。竹林が、警視庁の公表した犯人のモンタージュ写真に酷似していただけでなく、宝飾品の業界に入る前にオートバイの修理業をしていた経歴があり、また突然のように金回りが良くなったと周囲から訝られたことが、事件に結び付けられる要因ともなったが、竹林は宝飾品等の金融を業としながら、一方では闇金融や株投機ほか儲かると聞けばなんにでも手を出すようなところがあって、しかも自分の利益を出すために周囲を巻き込んで関係者に損失を出させてもお構いなしというあくどさを持っていることでも名前が知れ渡っていたようである。株投資やゴルフ会員権等、全て元金保証を謳って金を集め、投資家には現株を渡さないというやり方を何十年も続けてきた。金融にしても葬儀に乗り込んで香典を取り上げたり、金目のものは何でも取り上げるほどあくど過ぎるやり方で有名な男だ。

竹林に騙されたある資産家の場合も、竹林に盛んに投資を勧誘されて、「確実に利益を出せます。最低でも元金は保証しますから」と説得されたことで竹林の誘いに応じた。しかし実際には利益が出るどころか損失が大きくなったことから投資金の回収に入ったが、竹林は言を翻し続けた揚げ句に元本から手数料分を取って当資金を資産家に戻すという横着さを見せた。特にゴルフ場の会員権について竹林は勧誘には非常に熱心で、会員権業者まで連れてきて資産家は筑波カントリークラブの会員権10口を始め東相模(現上野原)2口、伊豆ゴルフクラブ1口、富士河口湖カントリークラブ1口などを購入した。しかし、会員権の購入はあくまで投資だから転売益が出なければ意味はなかったが、会員権業者は口約束ばかりで転売は一向に成果が出ず、それどころか元金の保証さえしない事態が起きた。資産家が竹林に会員権業者の紹介者であることや「元本を保証する」と言った責任を果たすよう求めたが、竹林はまともに対応せずに知らぬ存ぜぬを繰り返したのである。会員権業者から資産家を勧誘した手数料を受け取っていた。こんな人間と知り合ったら、普通の人間は全ての財産を騙し取られると思われる。何人にも取材したが、こんな悪党には騙されないように十分注意しなければならない。

そしてまた竹林が資産家に勧めた株式運用の投資案件でも、竹林が「投資した元金は必ず保証するから」という約束をしたので、株投資にはほとんど興味はなかったものの、竹林の言う通りならばリスクはないと考え株の購入に踏みきった。資産家が株式購入を決め資金3億円を竹林に渡して運用を任せることにしたところ、竹林は三洋電機ほか複数の銘柄を提示した中で、実際に運用した資金の多くが三洋電機に振り向けられたようだった。ところが、資産家がいくら竹林に投資した株式の現株を渡して欲しいと言っても、竹林はさまざまな理由をつけて現株を見せることさえせず、電話で竹林に状況を確認したときにも「今は三洋で2億5000万円ほど儲かっている」と答えたので、資産家が売却を指示すると、竹林は自身や仲間との共同歩調を取ってもらわなければ困る、任せた以上は全て任せてほしいと言って売却しなかった。しかし、資産家は竹林の言うままに待ったが、竹林は遂に利益を配当することはなかった。竹林のやり方は、株券を渡すこともなければ現物を見せたことも一度もなかったから詐欺同然であり、しかも高値で売り抜けるために資産家を騙した疑いは濃厚だった。株式の運用投資そのものも嘘でノミ行為を仕掛けた疑いさえ持たざるを得ない手口である。

株投資は約半年ほど続いたが、資産家は竹林に精算を求めた。元金保証が最初からの約束であるため3億円の満額返却を求めたところ、当初は「分かりました」と言った竹林だったが、後日資産家に渡した返済金は2億7000万円だった。竹林は差額の3000万円については明確な説明はなく、ただ「手間がかかったので手数料を戴く」としか言わない。それまでに竹林から勧誘された投資で利益が出ているのならばともかく、それが一切ない中で株投資では三洋株でみすみす約2億5000万円の利益を棒に振ったことで、竹林に大きな不信感を持った資産家は、元金保証の約束を守ることを強く求めたが、一向に埒が明かないために「今日のところは受け取っておくが、残る3000万円の処理をどうするか、近日中に説明して欲しい」と言って竹林の事務所を後にした。

竹林は仕手筋まがいの株式売買を勧める人間の一人で、自分の儲けだけを考えて誘い込んだ相手には損をさせても平然としている。仮に投資を勧誘した資産家に億円単位の損失を与えても平然としているような男だった。竹林の汚いやり方に「知人2人が竹林をどうしても許せないと言っている」というF氏の話が資産家の耳にも聞こえ、不測の事態が起きてはいけないと考えて、F氏に知人2人をなだめてもらったことがあったという。そうした経緯を竹林は知ってか知らずか、人の恨みを買うような利己的な言動を繰り返していたのだ。

竹林はその後、資産家と会うのを避けてきたが、他にも竹林に被害を蒙った人たちが多くいる模様だが、資産家はゴルフ会員権業者とのトラブルや株投資問題等を、元金保証で全責任を持つと言っていたのに解決しようともしない竹林のやり方は詐欺としか言いようがない。金融の取立てでも竹林の冷酷さは際立ち、葬儀の香典も全て集金するようなことを平気でやったという話は有名で、竹林の悪事は底が知れない。それ故にそうした被害者たちの間では、竹林から謝罪がないときには家族や身内に影響が及ぶという現実をどれほど実感しているか、懲らしめる必要があるとまで怒りが噴き出しているという。女子学生にも1か月いくらと決めて援助交際を仕掛けておきながら何カ月もの間1銭も払わないという最悪のクズ人間だ。
「不良関係の人間からも、この男は絶対に許さないと言われているほどだ」という情報が関係者に寄せられているという。(以下次号)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(3)

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本誌(令和元年11月11日付、同年12月24日付)で既報の通り、山本丈夫が債権者を騙して所在を不明にして、自らの責任を果たそうとしないため、令和2年11月に債権者が改めて貸金の一部5000万円の請求を求める訴訟を提起した。住民登録地に実際には居住していない山本は、それから間もなくして裁判所に「弁護士を選任する」という連絡を入れたものの、裁判所が指定した期日には弁護士すら現れなかった。東京地裁はその場で結審し、債権者が求めた請求額を満額で認める判決を言い渡した。これを見ても分かるように、山本は極めて無責任な人間である。

(写真:山本丈夫)

その前にも、債権者が平成29年3月に債権の一部1億円を請求する訴訟を提起して、この時も東京地裁は債権の満額を認める判決を下したが、山本は債権者が直後に代理人弁護士を通じて支払いの請求をしても今日まで放置してきたのである。裁判で支払い命令が出ても、一切知らぬ振りを決め込んでいれば、いずれは債権者が諦めるとでも思っているのかもしれないが、それは大きな間違いであることを自覚すべきではないか。
債権者が憤りを隠せないのは、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していないことにある。特に、山本が債権者に勧めて大量に購入させた「東邦グローバル(千年の杜)」株については、株価が利益を出す価格になっていながら売らせなかったために、債権者は売り時を失して大きな損失を抱え込む状況になった。そこで、山本が債権者に約束した1株500円での買い取りを求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。
株の買取に係る総額は約7億円になり、山本は当時進行中の仕事での入金があり、それを買い取り資金にすると債権者には言っていたが、所在を不明にしたままで山本が言っていた仕事の内容も不明では、山本の約束自体が虚偽であったと考えざるを得ないのは当然であった。

債権者が山本と知り合って以来20年以上を経る中で、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねたが、その時の飲食代を払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。
それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽あるいは期待させるような成果など全くないものばかりだったのである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。例えばロシア宇宙博や鎌倉カントリークラブのオーナー一族からの13億円の返金の話、あるいはインド美術・工芸品の担保提供等だったが、ロシア宇宙博では、山本自身が豪語していた惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねた「ロシア宇宙博」そのものが開かれず、会場に展示するはずの惑星探査機模型を債権者に無償提供すると言いながら一切実現しなかった。また鎌倉カントリークラブのオーナー一族からの13億円の返金の話についても、山本はその13億円を担保に債権者から融資を受けたいと言っていたが、実際に債権者が弁護士に照会すると、山本の言っている話が全くの虚偽であることが分かった。このように、山本は債権者から借りた金銭の返済を怠り、あるいは先延ばしにするために新たな作り話を持ち込んでいたのである。

東邦グローバル株の買取の約束を反故にしたまま所在を不明にしたことで、債権者が貸付金の返還を求めた訴訟を提起すると、山本は、あろうことか「債権債務を捏造された」とか「債権者に脅された」ほか債権者を誹謗中傷する陳述ばかりを行った。判決は前述の通り債権者の請求が満額で認められたが、山本は裁判所の命令を無視して知らぬ振りをきめこんできたため、債権者の多くの関係者が債権譲渡や差し押さえ等あらゆる方法を講じて、今後は徹底的に責任を追及するという。
関係者の一人が言う。
「債権者は山本に対して、不本意ながら十分な時間を与え、理不尽な言い訳を聞いてきた。ところが山本は債権者の心情を逆なでし続けてきた。「仏の顔も三度まで」という言葉があるが、債権者の我慢も限界に達している。山本の身勝手な言い訳についても、債権者はこれまで山本が改心することを期待していたが、今では無駄な時間を過ごしてしまったことを後悔している」
関係者の多くが、山本が何処にいようが、必ず見つけ出すと言うが、山本は本当に債権者に謝罪することを真剣に考えた方が家族や身内のためにも良いのではないか。(以下次号)

寸借詐欺の常習「佐藤俊次」に課された責任の重み(1)

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佐藤俊次は本誌既報(令和2年1月10日)の通り、松尾憲之の債務1億5000万円の返済を平成11年4月28日に、また松尾の債務25億円の連帯保証を平成13年12月7日にしながら、放置して所在不明を繰り返し、すでに20年近くが経過しているという人間である。いったい、佐藤は今、その責任をどのように取ろうとしているのか。

(写真:佐藤俊次 この男も巨額資金に憑りつかれ、その後は寸借詐欺を繰り返し自己破産をして姿をくらませた)

債権者が平成26年3月に佐藤に対し訴訟を提起するや、佐藤は直後に破産手続きの申立を裁判所が認めたが、法廷に提出した陳述等の証言は全て嘘ばかりで、何一つ真実は見られなかった。佐藤が、松尾の基金会での席を譲り受ける代わりに前述した松尾の債務を重畳的に引き受け、また連帯保証をした責任は十分に分かっていたはずだ。その責任は仮に佐藤が破産手続きを認められたとしても免れるものではない。

佐藤は前記松尾の債務返済につき、債権者に対して何度も借用書を書き換え、また確約書も書いてきたが、一度も約束を履行しなかった。そのうえ、債権者に伝えてきた住所地には以前から住んでおらず、所在を不明にすれば債権者とは疎遠にできるくらいに考えていたのかもしれないが、そうした佐藤の対応の一つ一つが債権者に不信感を与え、怒りも増幅させてきたのである。
さらに佐藤は松尾の関係者等、最低6人以上も騙して寸借詐欺を繰り返し、それらの詐欺も全て所在不明で連絡を絶つことによって被害者に多大な迷惑を与えてきた。佐藤が詐欺を仕掛けた被害者は女性が多く、中には「松尾が金を借りている相手に身柄を押さえられて、このままでは命に関わるので何とか救い出したい」と言って100万円をだまし取ったケースもある。佐藤は、松尾を捕まえた相手が暴力団員で、何をするか分からないと女性を最大限に脅えさせ、松尾との連絡を遮断してしまいながら、女性から金を受け取るとそのまま行方をくらませてしまったのである。佐藤のやることはあまりにも単純だが、それだけ常習性がある。しかし、佐藤はいつまでも逃げ隠れしていても問題は一つも解決しない、それどころか、債権者から逃げ隠れして連絡を絶って以降、一度も債権者に謝罪することもなければ、債権者との協議をしようともしなかった。佐藤が債務を保証した松尾憲之も、本誌で取り上げてきたとおり所在を不明にしているが、佐藤も松尾もあまりに無責任であり、絶対に許されることではない。

佐藤に問う。このまま被害者に対する謝罪と責任を果たさずに放置するのが佐藤の意志であるのかどうか。債権者は、佐藤の身勝手で無責任な対応をいつまでも許すことはできないと言い、今後は相当の対策を講じていくという。前回の記事に続き、今後は個々に詳しく佐藤の詐欺行為、同時に自分の娘(佐藤利香)と同年代のクラブの女性の多くに詐欺を働いた等の情報を開示する予定である。(つづく)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(7)

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早川充美の経歴がようやく分かりかけてきた。平成21年にパシフィックコンサルタンツ(PCI)をめぐるODA(政府開発援助)絡みの詐欺、脱税、汚職等の事件が表面化した。内閣府が進めていた中国遺棄化学兵器処理事業では人件費約3億円を水増し請求し、香港の関係会社で1億数千万円を裏金として隠匿、あるいはベトナム政府開発援助事業では現地高官に多額の賄賂を提供したなど複数の事件で同社の幹部たちが東京地検特捜部に逮捕された、という事件だったが、早川は損失を出したことで債権者から身を隠すためにPCI幹部の別宅があった千葉県内に3年間も身を潜めていたという。事情を知る関係者によれば、早川は中国語やフィリピン語に堪能だった面を活かして現地労働者を派遣するところでPCIに関わっていたのではないかとみられるが、一方ではODA事業に絡むようになって自民党の複数の国会議員(元閣僚経験者を含む)との人脈を広げる大きなチャンスと持っていたろうから、PCI事件は大きなダメージを食う状況にもなったとみられる。とはいえ、PCIをめぐるODA事業で早川が重要参考人となった形跡はないから、早川自身が重要な役割を果たしていたとは考えにくい。

(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

早川は、ほとぼりを冷ましたとみられる平成20年代の前半から半ばにかけてアジア人を日本に派遣するコンサルタントをやっていた模様だが、すでにその頃からありもしない巨額資金に取り憑かれて、周囲に振りまいていたという。
「早川は自分自身と持ち歩く巨額資金について『巨額資金はブーメランと同じだ。結果が出るまでに本当の話になれば良いのだからな。だから、俺のことを嘘つきと言う奴がいても、俺は平気だ。途中経過のことだから』と語っていた」と関係者は言う。
しかし、早川自身が想像の中で作り上げた架空のストーリーが、何をどうすれば本物になるというのか。現に早川を知る多くの関係者が「過去に一度も実現したことがない」と口を揃えていることが、早川が“嘘つき”呼ばわりされる一番の理由なのだ。それにもかかわらず、早川は「途中経過のことだから平気だ」と開き直るが、早川の虚言壁で被害を被っている関係者にとってあまりに無責任な発言で、許されることではない。早川を知る関係者の一人が言う。
「巨額資金を扱っているはずの早川は身内を食うことばかりやっていた。もともと早川はグローバルリンクという会社を経営していたが、同社は主にフィリピン人の派遣事業を行っていたというが、早川が助成金詐欺を働いたり、派遣事業の金を勝手に使い込むようになったため、同社の幹部たちが早川と袂を分かって新たにグローバルマンパワーという会社を設立し、同じくフィリピン人を中心とした派遣事業を継続したが、折しも東日本大震災でフィリピン人の大半が帰国したために派遣事業に代わるものとして再生可能エネルギー事業を手がけるようになった」

(写真:松尾憲之。巨額資金ブローカー)

しかし、ここでも従業員や下請けへの未払いが発生するようになり、改めて早川との関わりができてしまうのだが、その際に早川と密接に関わった男が、巨額資金がそう遠くない将来に入ると信じ込まされ、定住先を持たない早川が定宿にしていた品川のホテル(ガーデンシティ品川)の宿泊代約700万円を立替払いまでしながら早川と行動を共にしたが、案の定、巨額資金など動く気配はなかった。それでも早川は宿泊代を立て替えた男に1円も返済せず平然としていたので、男は『ようやく目が覚めた。早川の虚言癖にはもう騙されない』と言っている」
また、これとほぼ同時期に、別の関係者が設立した会社ビーアンドピーで再生可能エネルギーの設備工事を請け負う事業を継続して行うことになったが、早川は会社の取引銀行の通帳と銀行員を独占して元受けの会社から入金された工事代金の大半を早川は勝手に自分の会社であるグローバルリンクに振り込み、そこからビーアンドピーで必要な資金の支払いに充てる形で残金を横領し、あるいは日常的にATMで引き出しては自身の生活費や遊興費に充てていたという。早川はその会社の取締役に就いていたから、そうした行為は当然背任横領に当たる。
関係者によると、会社を設立した当初からしばらくは孫請けの業者への支払いや役員報酬等に不備はなかったが、ある時早川が社会保険料滞納分の一部700万円について横領した事実が発覚したことから、早川は約半年間も行方をくらませた。しかし、関係者によれば社員や仕事を優先していたために早川の追及どころではなかったという。
他にも「松尾の借金のうち200億円は私が責任を持って処理する(去年の3月末までと言っていた)」と確約したこと等、全て嘘の話で、2回も松尾の身柄を隠した責任は重すぎる。早川は反省もしないで逃げ回るのであれば、徹底的にやるべきだ。そして、捕まった時に早川は一切言い訳は利かないであろう。 (以下次号)

「藤牧義毅」は破産手続までも詐欺に悪用した(1)

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東京・池袋に拠点を置く韓国人グループを率いる徐(ソオミ)という女が売春防止法(周旋幇助)違反の容疑で警視庁に逮捕された事件を本誌は取り上げた(令和2年2月7日)が、売春のほか闇金融も手掛けて同じ韓国籍の人たちを繰ってでも荒稼ぎを企てていた徐は相当に強かだったが、徐に巻き込まれて闇金融に協力したのが孫銀翼だった。

(写真:藤牧義毅)

孫は徐が約束を破って闇金融での利益を分配しなかったことからじり貧状態となり、債権者から4000万円と2000万円の総額6000万円を借りることになったが、実は債権者に孫を紹介した藤牧義毅と言う人間こそが債権者にとっては最悪だった。
藤牧は「事業資金の融資をお願いしたい人がいるのですが」と言って孫を債権者に紹介したが、債権者から見れば藤牧が連帯保証を買って出るのはごく自然に思われた。ところが、藤牧は債権者が孫に融資をする前後で破産の申し立てをしていたのである。しかも藤牧はその意図を隠して平然と孫を債権者に紹介し連帯保証までしていたのだから、許されることではなかった藤牧の目的ははっきりしていて、孫から手数料を取ることにあった。前述したように、孫の仕事は闇金融だから、いつ摘発されないとも限らず、債権者がその事実を知っていれば融資ができる相手ではなかった。そして案の定、徐が警視庁に逮捕されと孫は行方をくらませ韓国に逃げ帰ったようである。そして、藤牧もまた債権者に対してはさまざまに言い訳をするようになった。破産宣告を受けることによって、藤牧は法的には債務の返済を逃れることができたとしても、藤牧が孫を紹介し、孫への融資で連帯保証をしたという債権者に対する責任の重さは消えるものではない。

(写真:徐吾彌 ソオミ)

藤牧は「母親には1000万円以上の預金があるので、それを借りて借金返済の一部としてお返しします」と債権者に言ったが、いつまでも実行せず、その後には「栃木県に数千坪の土地があって、所有している友人も了解しているので、それを売却して返済に充てます」と言って、債権者から相手に渡す内金500万円を受け取っていたにもかかわらず、それも実行されないまま時間が過ぎたことで、藤牧に対して支払いの請求をすると、藤牧は弁護士を介して「債権者に詐欺的な土地売買交渉を迫られ、脅かされた」と虚偽の作り話をしてまで返済の責任を逃れようとしたが、それは決して許されることではない。債権者から土地取引の内金500万円を受け取っていたのは、明らかに詐欺、横領の犯罪だった。
藤牧はいつまで、このような状態を続け、債権者から逃げ回る積りなのか。債権者に対して一言でも謝罪する気は一片もないのかとさえ思われる。債権者の多くの関係者が、藤牧が債権者に謝罪して善後策を講じると約束するまで絶対に許さないというが、関係者の執念からすれば、藤牧が何処に逃げ隠れしようとも必ず見つけ出す勢いであるから、藤牧はそろそろ潔い態度を見せてはどうか。このことについて身内は知っているようだが、今後は身内の名前も掲載を検討している。(以下次号)

会社乗っ取りまで企んだ「渡辺新領」の横着な振る舞い(2)

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渡辺新領は、債権者に対して令和元年12月31日現在で2000万円(元金1400万円及び金利年3%分を加算)を負っている。この債務を渡辺は無責任にも長い間放置して来たが、関係者が渡辺の家を訪ね、翌日に渡辺が債権者の事務所を訪ねた際にはその場で自ら進んで借用書を書き、「2~3日以内に女房を連れてきて、保証人にします」と言って反省した様子で帰ったにもかかわらず、数日後にタクシー会社の顧問弁護士より書面が届いて、渡辺が自己破産をするということで関連の書類が同封されていた。以前にもどういうことかと債権者の知人が渡辺の勤務していたタクシー会社の寮に行くと、渡辺は翌日夜逃げをしたことがあった。

渡辺が困って何回も金を貸してほしいと言うたびに債権者は助けてあげたり、飲食もどれだけ連れて行ったか分からないほどだった(渡辺は自身の全盛期でも債権者に御馳走したことは一度もなく、口先だけだった)のに、さらに、渡辺が自分から借用書を書くと言い、奥さんを保証人にすると言い出したのに、その約束を破り、前記の弁護士よりの書面の中では、渡辺が「(社長に)何回も架空の領収書を切らされた」とかありもしない虚偽の理由を並べたてていたことは、債権者にとっては絶対に許すことができないものだった。この人間は、困った時には平気で金を借りに来ることを繰り返すので、本当に恥を知らない。

渡辺は、債権者が創業した会社に「働かせてほしい」と言ってきて、債権者が新会社を設立し、社員の給与を保証し、さらに債権者の会社に勤務する女子社員一人を派遣するなど手厚い対応をしたにもかかわらず、わずか1年足らずで新会社を破綻させてしまい、その際に債権者が被った実害は甚大で5000万円以上の赤字が出たが、本人は週に1、2回しか出社せず給与を70万円も取っていた。こうした経緯がありながら、債権者は渡辺が自身の不始末を詫びて退職したためにその責任を求めることなく認め、さらに前述したように、その後も渡辺が会社を訪ねてきて寸借を重ねても応じて来た。

しかしながら、渡辺は無責任にも一切の責任を放棄して債権者に謝罪することもなく今日に至っているのはどういうことか。渡辺はこの件に関して、このまま謝罪もしないで放って置いたら良いと思っているのであれば、渡辺の身内は加害者の身内として公表することもあり得る。前回の記事で、こんな人間は金額の多寡ではなく、やり方が非人間そのもので許されないという投稿が多く寄せられている。(つづく)

会員権販売詐欺の常習「藤原宣昭」の嘘と言い訳

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藤原宣昭はゴルフ会員権を道具にして詐欺を繰り返してきた人間である。本誌の特集で取り上げた竹林利治が会社役員に元本保証をエサにして藤原を紹介してから四半世紀が過ぎているが、藤原は会員権の相場が下落したら会社役員に売った値段で買い戻すとの約束をしていくつもの会員権を会社役員に販売した。伊豆ゴルフ倶楽部、青島国際ゴルフ倶楽部、都ゴルフ倶楽部、筑波学園ゴルフ倶楽部、富士河口湖ゴルフ倶楽部等の会員権(ほぼ複数口を買わされている)だったが、青島国際ゴルフ倶楽部については、藤原が5口全部を再販する確約書を書き、さらに同ゴルフ場の開発を進めていたJCCという会社の矢野龍彦(会長)も藤原に販売した会員権を買い戻す念書、確約書を書いたが、実行されないままだった。藤原自身も時間稼ぎをするばかりで、「約束を必ず果たす」という書面を書き、さらに債務弁済契約公正証書を作成したのは平成5年12月27日のことで、平成6年2月末までに借り受けた債務1億8695万円余を弁済する(利息は付さないが返済を怠った後は遅延損害金年30%が発生)というもので、前述の矢野龍彦も公正証書とは別に確約書を作成したが、それを真剣に実行する気配を見せず、借用書や返済の確約書を何度も書き換えることばかりを繰り返していたために反社会的勢力の人間とトラブルになり、殺害されたという指摘が当時あった。
しかし、藤原は会社役員から逃げ回るだけで、自らの債務を返済しようと努力することさえしなかった。最初の訴訟の際には「債権債務は存在しない」とか、平成5年12月27日に作成した公正証書に対して「第三者が勝手に署名したもの」などとんでもない釈明をしたが、そんな言い訳が通る訳もなく、会社役員の請求額が裁判で全額認められる形になったのはすでに触れたとおりだ。

今年の1月10日頃に関係者が藤原の自宅を訪ねたところ、藤原は血相を変えて玄関のドアを閉めようとして、関係者と悶着が起きそうになった。関係者がドアに挟まれながらも身体を中に入れたためドアを閉めることが出来なかった藤原は、台所から包丁を持ち出してきて、関係者を脅す始末だった。関係者が説得にかかると、藤原はしばらくしてようやく落ち着きを取り戻したが、奥の部屋に閉じこもって1時間近くも出てこなかったという。
藤原は関係者の説得に応じたのか、玄関に出てきて「弁護士との連絡が遅れたため、どうしようもなかった」と言いながら言い訳を始めたが、訴訟の際に主張していたと同じく「金は借りていない」とか「全て話し合いで決着がついているはずだ」と言うだけで、弁護士から連絡をさせるので待って欲しいと言って1月20日までという期日を切ったが、会社役員にも関係者にも弁護士からの連絡は入っていない。関係者が何回も藤原に電話やメールをしても、藤原から返事はなかった。

藤原が2度の訴訟で返済義務を負っていることが公に認められたにもかかわらず、それを一切反故にしようとして逃げ回っているうちに、支払うべき債務はどんどん膨らみ、令和元年12月現在で約13億円にも上っている。藤原はその責任をどうやって果たそうと言うのか。自ら招いたことであるのに、あまりにも無責任過ぎる。
「このままでは藤原の資産の全てに対して差し押さえをかけるか債権譲渡をするしかない、と会社役員は考えている」
と関係者は言うが、会社役員に一言の謝罪もなく、言い訳がましく今も金を借りていないなどという言葉を口にするようでは、家族や身内にも責任が及ぶ実感がまるでないとしか言いようが無い。藤原には妻のほかに長女と長男、次男がいるが、父親が無責任過ぎる対応を続ければ続けるほどその情報が拡散して妻や子供たちの日常生活に支障をきたすことを自覚するべきなのだ。(つづく)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(4)

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(写真:山本丈夫)

本誌(令和元年11月11日付、同年12月24日付)で既報の通り、山本丈夫が債権者を騙して居所を不明にして、自らの責任を果たそうとしないため、令和2年11月に債権者が改めて貸金の一部5000万円の請求を求める訴訟を提起した。住民登録地に実際には居住していない山本は、それから間もなくして裁判所に「弁護士を選任する」という連絡を入れたものの、裁判所が指定した期日には弁護士すら現れなかった。東京地裁はその場で結審し、債権者が求めた請求額を満額で認める判決を言い渡した。これを見ても分かるように、山本は極めて無責任な人間であるが、このままで済むはずはなく、また時間が経てば後付けの言い訳も全く通用しなくなる。
その前にも、債権者が平成29年3月に債権の一部1億円を請求する訴訟を提起して、この時も東京地裁は債権の満額を認める判決を下したが、山本は債権者が直後に代理人弁護士を通じて支払いの請求をしても今日まで放置してきたのである。裁判で支払い命令が出ても、実際に住んでいる所を知られずに知らぬ振りを決め込んでいれば、いずれは債権者が諦めるとでも思っているのかもしれないが、それは大きな間違いであることを自覚すべきではないか。
債権者が憤りを隠せないのは、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していないことにある。特に、山本が債権者に勧めて大量に購入させた「東邦グローバル(千年の杜)」株については、株価が利益を出す価格になっていながら売らせなかったために、債権者は売り時を失して大きな損失を抱え込む状況に陥った。そこで、山本が債権者に約束した1株500円での買い取りを求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。
株の買い取りに係る総額は約7億円になり、山本は当時進行中の仕事での入金があり、それを買い取り資金にすると債権者には言っていたが、所在を不明にしたままで山本が言っていた仕事の内容も全て不明では、山本の約束自体が全くの虚偽であったと考えざるを得ないのは当然であった。
債権者が山本と知り合って以来20年以上を経る中で、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねたが、その時の飲食代を払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。
それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽あるいは期待させるような成果など全くないものばかりだったのである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。例えばロシア宇宙博や鎌倉カントリークラブのオーナー一族からの13億円の返金の話、あるいはインド美術・工芸品の担保提供等だったが、ロシア宇宙博では、山本自身が豪語していた惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねた「ロシア宇宙博」そのものが開かれず、会場に展示するはずの惑星探査機模型を債権者に無償提供すると言いながら一切実現しなかった。また鎌倉カントリークラブのオーナー一族からの13億円の返金の話についても、山本はその13億円を担保に債権者から融資を受けたいと言っていたが、実際に債権者の弁護士が鎌倉カントリークラブの手塚氏を調査すると、山本の言っている話が全くの虚偽であることが分かった。他にも、山本はデマントイドジャパンという会社の株券を「10億円以上の価値がある」と言って担保に供することもあったが、全てが詐欺にも等しい話でしかなかった。
このように、山本は債権者から借りた金銭の返済を怠り、あるいは先延ばしにするために新たな作り話を持ち込んでいたのである。山本という男は、過去に北海道で右翼を名乗っていた時代にも周囲の人間から詐欺師と呼ばれていたようだ。

東邦グローバル株の買取の約束を反故にしたまま所在を不明にしたことで、債権者が貸付金の返還を求めた訴訟を提起すると、山本は、あろうことか「債権債務を捏造された」とか「債権者に脅された」ほか債権者を誹謗中傷する陳述ばかりを行った。判決は前述の通り債権者の請求が満額で認められたが、山本は裁判所の命令を無視して知らぬ振りをきめこんできたため、債権者の多くの関係者が債権譲渡や差し押さえ等あらゆる方法を講じて、今後は徹底的に責任を追及するという。関係者の多くが言う。
「債権者は山本に対して、不本意ながら十分な時間を与え、理不尽な言い訳を聞いてきた。ところが山本は債権者の心情を逆なでし続けてきた。「仏の顔も三度まで」という言葉があるが、債権者の我慢も限界に達している。山本の身勝手な言い訳についても、債権者はこれまで山本が改心することを期待していたが、今では無駄な時間を過ごしてしまったことを後悔している」
関係者の多くが、山本が何処にいようが、必ず見つけ出すと言うが、山本は本当に債権者に謝罪することを真剣に考えるべきだ。「これだけ会社役員に世話になりながら、裁判でもでたらめな話ばかりする人間はまずいない」と、会社役員と山本の両人を知る関係者全員が口を揃えて言う。
ちなみに、山本は前妻とは15年以上も前に離婚しているが、当時から関係者の間では「偽装離婚」が当然のように語られていた。山本は郵便物を取りに行くためだけにマンションを借りていて、どこに居住しているかを明らかにしていないが、多くの関係者が「前妻が居住する中央区佃のタワーマンションに隠れ住んでいるに違いない」と言う。前妻が単独でタワーマンションを購入する資金的余裕があるとも思えないというのが理由だが、山本は離婚したとはいえ前妻まで嫌疑をかけられ、巻き込んでしまっている事実を真剣に考えた方が良いのではないか。山本が知らぬ振りを続ければ、それだけ影響を被る親族や身内が増えるだけなのだ。すでに山本の顔写真が掲載されているため、様々な情報が寄せられている。山本が隠れ潜む場所はどこにもない。(以下次号)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(8)

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自分の都合が悪くなると、相手との連絡を一切絶って、「時には家に何日も閉じこもって一歩も出ないことさえある」(関係者)という早川充美。早川が松尾憲之の債務を責任を持って支払うと約束してからすでに2年近くにもなるが、早川からの連絡が一度もない中で会社役員の関係者が早川の自宅を夕刻に訪ねても、窓から明かりが漏れているから室内にいることが分かっているが、一切応答しない。過去に豊田商事の代表者であった永野某が閉じこもっていた自宅マンションで、右翼を名乗る2人組が玄関先で待機する取材陣にはお構いなく長野に襲い掛かり斬殺するという事件があったが、早川にも何が起こるか分からないのである。

(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

松尾憲之も一昨年5月30日以降に失踪して早川と同様に連絡を絶っているので、早川と松尾がそれ以前の失踪の時と同様の動機で所在を不明にしたことは疑いのないところだが、それで問題が解消されると早川が考えているのなら、大きな間違いだ。

松尾は過去40年以上も世話になり、時には命を救われたことが何度もあった会社経営者に巨額の債務があったが、松尾の失踪以後に早川がこの会社経営者と面談する中で、早川が松尾が負っている債務を「責任を持って処理するために200億円分だけは自分が責任を持って支払う」と明言したことから、松尾の失踪事件は複雑な展開を見せると同時に、早川が会社経営者にした支払約束を何回も繰り返しながら守っていない。

早川が会社役員と初めて面談したのは一昨年2月中旬のことで、松尾の長男慎介が同席していたが、早川は「松尾が負っている債務数百億円のうち200億円は、私が責任を持って支払います」と断言した。会社役員は早川が松尾から聞いていたと思ったが、さすがに初対面の人間に松尾の債務を肩代わりするという話をする早川に驚いたが、その後、松尾に対する債権者として何度も早川に確認を求めても、早川は前言を覆すことなく会社役員に固く約束したのだ。面談の当初では「(一昨年の)3月末まで」と期日を指定し、その後、松尾が早川の差し金により失踪を企て、余計なトラブルが発生する中で、改めて松尾が姿を現した後も、早川は会社役員との連絡を曖昧にし続けて、約束を反故にし続けた。会社役員に対するその責任は、早川が考えている以上に重大だ。松尾が長期間失踪しているために、松尾の親族が早川に消息を尋ねているようだが、早川からは一切返事がないようだ。松尾に失踪をけしかけた責任を早川はどのように考えているのか。早川が自信を持って約束したことだから全責任を取るべきなのにあまりに無責任ではないか。

早川の大言壮語は詐欺にも等しいものだが、それはプライベートな部分でも頻繁にみられた。2年ほど前の話になるが、「早川は『去年の年収は税引きで40億円で、今年は80億円』とか『愛人3人にマンションを買ってあげていて、何かのときのために現金5000万円をアタッシュケースに入れてそれぞれに渡してある』などと言って、新宿の会員制レストランクラブでは目の前にいる女性を誰彼かまわず口説きまくっていた」
というが、余りに見苦しく聞き苦しい話を子息や会社役員はその他にもいくつも聞いている。ある時には「田端駅周辺で銃撃戦に巻き込まれた」と早川がまじめ顔で話すのを聞いて、「実際にありもしないし、すぐにバレてしまうような嘘を平気で言うのは尋常ではないし、おかし過ぎる」と松尾の子息慎介も呆れ返っていた。

早川が一旦約束した支払いについて、何度も会社役員が確認しても「必ず約束を果たす」とした約束を実行する義務があるのは当然のことである。それが、早川が最優先に自覚すべきことであって、早急に会社役員と連絡を取り、早川が置かれている今の状況や今後の支払の計画なりを協議するしかない。
会社役員の関係者が言う。
「早川が今までと同じように知らぬ振りをし続けるならば、今後は多くの関係者が早川を見つけ出して、早川に全責任を取らせることになる。連絡も一切せずに2年前後も放ったらかしにしたうえ、松尾を裏で操るような真似をしているに違いないから、その点では第一に会社役員に謝罪して約束の義務を果たす責任が当然ある」

早川の記事を取り上げてきた中で、早川が大言壮語癖で多くの関係者に多大な被害を与えている事実から、刑事事件に発展する可能性を示唆しているが、早川は言動だけでなく、明らかに業務上の詐欺横領を働いている事実が判明している。
昨年末に会社役員の関係者が早川の前妻や娘を訪ねたが、早川の家族は誰もが早川の大言壮語に辟易としているようで、妻が離婚した平成24年以降はほとんど関りを絶っているようだ。自身が招いたこととはいえ、早川自身が自ら連絡をしないままはっきりとした対応を取らない限り、早川の所在確認が続けられる意味でも、また早川自身が自らの意志を明らかにする自覚を持つ意味でも、今後も家族や身内にも悪い影響が出ることを早川は実感しなければいけない。今後は大変なことになりそうな予感がする。時間が経てば経つほど言い訳が通用しないことくらい早川は、それも分かっていないのか。

「淀屋民則」の負の遺産を引き継ぐ妻の重い責任

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会社役員が創業した図書販売の会社に淀屋民則が出入りするようになったのは時代が昭和から平成に変わる前後のことだった。淀屋は当時会社役員と同じ図書販売の日本図書という会社の部長で、会社役員の会社に出入りしている頃、淀屋が「値打ちがあるものです」と言って鎧や絵画を会社役員に持ち込み、紹介手数料を取っていた(購入価格が1億8000万円の2割3600万円が手数料だった)。ところが、ある時、会社役員がそれらを専門家に鑑定してもらうと、全てが偽物であった。淀屋は会社役員に「偽物とは知らなかった。申し訳ありません」と詫びたが、それが最初から本物ではないことは分かっていたことがしばらくして判明する。

会社役員の会社では、毎月5000万円から6000万円の売り上げを誇る営業チームが3チームあり、社内でも常にトップを競う有望な営業マンが揃い約25人ほどでチームを結成していたが、あろうことか淀屋はそのチームの責任者で、日本図書に在籍中の同僚であった角田某に近づいた。淀屋が角田に目をつけ近づいて行ったことは、会社役員はもちろん、誰も気に留めることが無かったため、淀屋の密かな企みが事前に発覚することは無かった。そして、淀屋は出入りするようになってからしばらくして本性を露にして角田を完全にたぶらかし、チームの営業マン全員を一気に退職させて自分の勤めている会社に引き抜いてしまったのである。しかも、引き抜かれた営業マンたちは、あろうことか、素知らぬ顔をして会社で朝礼を済ませてすぐに淀屋の会社に行くようなことをやり、固定給だけを会社役員の会社からもらっていたことが間もなくしてバレた。

会社役員は営業を統括する幹部や他のチームの営業マンにも実情を確認すると、間もなく淀屋による引き抜きであることが判明した。営業マン25人が退職することになり、淀屋の行為に激怒した会社役員は法的な措置を含めあらゆる手段を講じて淀屋を追及し、営業マンたちを引き抜いた会社を破綻するまで追い込んだのだ。会社役員にすれば、当然のことであるが、有力な売り上げを誇る営業マンたちをそっくり引き抜かれたために、会社の売り上げが急落したうえ、社内に走った動揺を鎮静化させることも容易ではなかったから、淀屋への怒りは想像以上だった。その後、引き抜かれた営業マン全員が「戻りたい」と言って謝罪に来たが、会社役員はすべて断ったという。

一方の淀屋は、営業マンたちを引き抜いた会社が破綻寸前まで追い込まれたことに責任を取らねば収拾がつかない状況となり、会社役員に最大限の謝罪をすることになった。会社役員は、謝罪に現れた淀屋を許しはしたが、それまでに会社役員に偽物を売りつけて騙し取った手数料の返還を求め、淀屋がすぐに返済できないため債務弁済公正証書を作成した。
淀屋はこの公正証書を、その後一度書き替え、さらに債務承認書を2度書いている。最初の公正証書の作成は平成7年4月10日で、次の書替が平成12年12月18日、さらに債務承認書は平成22年11月4日と平成26年11月21日だが、この日時を見ても分かるように、淀屋はその間に一切返済していない。そのため、淀屋の債務総額は令和元年12月31日現在で約2億6000万円(年30%の遅延損害金を含む)になった。

淀屋は会社役員への返済を怠ったまま死亡したが、その無責任さが妻の美津子に及ぶことを、淀屋は考えなかったのだろうか。淀屋が作成した公正証書には妻美津子が連帯保証しており、淀屋と妻は会社役員に約束した月に1回の面談を繰り返す中で返済する機会はいくらでも作れたはずだが、夫婦ともに履行することは無かっただけでなく、月に1回の面談をいつの間にか反故にしたうえ、数年間は所在を不明にするという無責任な対応を取り続けてきた。しかし、それで問題が解決することなど決して有り得ないのは当然のことである。淀屋が死亡しても妻美津子が連帯保証をしている責任は重く、しかも妻の美津子が保険会社に勤めていたこともあり、担保がないからと3000万円の保険に加入していたが、いつの間にか勝手に失効させてしまった無責任さは咎められるべきもので、返済が一度もないところで後から困るのは当然のことだ。その責任は子息(長男の賢二、次男の良治、三男の満雄のほか淀屋の先妻との間に生まれた長男秀樹)にも影響が出るのは止むを得まい。長年にわたって債務の返済を怠った責任を、妻の美津子はしっかりと認識すべきであり、4人の息子たちもしっかりと協議すべきだ。(つづく)

債務返済を20年以上も放置して「松浦隆男と妻和子」に逃げ得はない

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松浦隆男は過去30年以上にわたって会社役員を騙し続けてきた。平成元年頃に会社役員の会社に出入りするようになったが、その当時から松浦はブローカー的な仕事をしていたようで、本業が何であるか不明のようだったという。会社役員の会社の代理店の社長だった鷲尾義文の紹介で会社役員に面会してきたのが最初だが、さまざまな案件を持ち込んでは手数料を稼ぐという雰囲気だった。しかし、持ち込まれた案件のほとんどが実体もなく、会社役員から活動資金や手数料の前取りのような名目で金銭を受領しながら案件がとん挫してしまうという繰り返しだった。会社役員がビルを所有した平成14年には、そのビルの耐震工事が必要になったため、当時、会社役員に3000万円の債務を有していた松浦に仕事を回すことで債務返済の一部にでもなれば、という温情から会社役員はその仕事を回したことがあったが、松浦が連れてきた業者は会社役員から450万円の工事代金を受け取ったにもかかわらず耐震工事を行わなかった。それどころか、会社役員が頼んでもいない解体工事を松浦が勝手に発注して大きな問題になった。
松浦は会社役員には業者が詐欺を働いたことを詫び、事件にせず穏便にして欲しいと懇願したが、その後、この業者は450万円を返済しなかったため、会社役員は松浦への不審を強めた。会社役員の関係者の中には業者と松浦が工事代金を山分けしたのではないか、事件の主犯は松浦ではないかと疑いを持つ者がいたほどだった。他にも各フロアーのパーテションを勝手に解体して、約500万円の損害を出し迷惑をかけていた。

昨年の12月下旬、会社役員の関係者が松浦隆男の自宅を訪ねた。会社役員の手元には松浦が直筆で書いた借用書や債務確認書が公正証書のほかに何枚も保管されている(公正証書には松浦の妻和子が連帯保証をしている記述がある)。松浦が指定した期日に返済せず、そのたびに言い訳がましく案件を口にして返済の期日を先送りにする。そして借用書や債務確認書を松浦が書いてきたものであった。耐震工事の工事代金を着服してから15年以上を経過しても、松浦が返済しなかったため、会社役員は松浦の意志を確認したうえで債権譲渡も視野に入れて決断しようと考えていた、と松浦を訪ねた関係者は言うが、関係者が松浦の自宅を訪ねると留守で、妻の和子が松浦に電話をしたが応答がないため、関係者はその日は帰路についたが、その後まもなくして松浦から電話が入った。ところが松浦が「債務の返済は終わっている」と言う。関係者が「それを証明する書類はあるか」と聞くと「それはありません」と言うので、会社役員が改めて松浦と会い、いつどういう形で返済が終了したのかを尋ねると、松浦は返済が終わっているとその場しのぎで言ったことを認めた。
会社役員は、松浦が平気でその場しのぎの嘘を言うことを叱責し、改めて松浦に対し年明け早々に夫婦で来社し返済の計画を具体的に知らせるようにと言ったが、実際に1月8日に松浦が妻と共に会社役員の会社に来社して語った返済計画もまた、松浦の口から出まかせの嘘だったのである。
「松浦は、今プルトニウムの開発研究で経済産業省から援助金が下りる特許案件を進めており、1月中旬に10億円が下りることになっているので、そこから返済に回しますと言ったが、これまでの経緯から信用できず、一緒にやっている人からも話を聞きたいということで、3日後に改めて中村という人が一緒に来たが、やはり、松浦の話は全く逆の話で、中村氏によると1月中旬の10億円は事業資金として松浦が用意することになっている資金で、それが用意できなければ研究も事業も宙に浮いてしまうということだった。全く正反対のことを松浦が平然と言うので、会社役員も松浦を怒鳴ったが、松浦は『すみません』と謝るばかりだった」
会社役員は松浦に対する債権がすでに5億円以上に膨らんでいる事実を伝え、「貴方が、無責任にも返済をしないで20年以上も放置しているから、こういう金額になってしまった。私はきちっと返済するのであれば、そもそもの元金3450万円+αで良いと言っていたはずだが、それでも貴方は嘘ばかり言って誤魔化そうとする」と言って、松浦に対する債権を複数に分割して譲渡することにすると自身の決断を口にした。

債権が譲渡されれば、松浦と連帯保証をしている妻の和子だけではない、松浦の先妻との間に生まれた娘(高木幸子)や和子の先夫との間に生まれた2人の娘(七田麻美子、同麻由子)ほか松浦夫婦のそれぞれの兄弟や親族にも容赦のない取り立てが起きるに違いない。同席していた会社役員の関係者が、そのことを伝え、もっと真剣に返済することを考えなければ、大変なことになると言った。
会社役員も関係者もしばらく様子を見ることにしたというが、松浦が本当に会社役員への返済を具体化させなければ、関係者が言った通りの大変な事態が生ずることを認識するべきである。(つづく)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(5)

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所在不明から10年以上 それでも「必ず山本丈夫を見つけ出す」
山本丈夫は、東京の浅草に住民票を置いているが、そこに住んでいるわけではなく、郵便物等の受け取りのためだけにアパートを借りているというのが実情だ。山本が何処でどのような日常を過ごしているのか、恐らく限られた人間にしか明かしていないのだろうが、人の目から隠れるような生活を、この先、死ぬまで続ける積りなのか。

(写真:山本丈夫)

山本が前妻と離婚したのは15年以上も前になるが、前妻は中央区佃のタワーマンションに単身で住んでおり、しかもこのマンションは賃貸だから家賃が毎月30万円は下らないとされているため、山本が所在を不明にした平成20年頃から関係者の間では「偽装離婚」が当然のように語られていた。山本は郵便物を取りに行くためだけにマンションを借りていて、どこに居住しているかを明らかにしていないが、その一因が債権者から身を隠すことにあるのは明らかだ。
山本が債権者に勧めて大量に購入させた「東邦グローバル(千年の杜)」株については、株価が利益を出す価格になっていながら売らせなかったために、債権者は売り時を失して大きな損失を抱え込む状況に陥った。そのため、山本が債権者に最初に約束した1株500円での買い取りを求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円にして戴けませんか」と言うので債権者も了解した。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。

これまでに、債権者は2度訴訟を起こし、いずれも山本に対して債務の支払い命令が出ているが、山本は一切対応していない。これほど無責任な話は無いが、債権者の関係者が前妻に山本の行方を尋ねても知らぬ振りを決め込んでいる中で、山本が前妻のマンションに隠れ潜んでいるのは間違いない、という情報で前妻への協力を強く求めているところだが、前妻が山本の所在を知りながら故意に知らぬ振りをしている可能性も高いことから、関係者による前妻への追及はさらに強くなるに違いない。関係者が前妻宛に手紙を送り、「山本が債権者から騙し取った金で貴女の生活も成り立っていたはずで、現に今も高額な家賃のタワーマンションに住み続けているではないか。そうであれば債権者に連絡を取るよう山本を説得しなさい。それでなければ今後も何度でも連絡を取らせて戴く。それが貴女自身の責任を果たすことではないか。そして、そんなことを続けられたら貴女自身がたまらないと山本に伝えなさい」という内容を書いたという。前妻は関係者が手紙を送るたびに弁護士を通じて返事をしているようだが、「山本とはもう関係ない」という内容に終始しているという。山本は、すでに前妻まで嫌疑をかけられ巻き込んでしまっている事実を真剣に考えた方が良いのではないか。山本が知らぬ振りを続ければ、それだけ影響を被る親族や身内が増えるだけなのだ。

山本は本当に債権者に謝罪することを真剣に考えるべきだ。「これだけ債権者に世話になりながら、裁判でもでたらめな主張ばかりする人間はまずいない」と、会社役員と山本の両人を知る関係者全員が口を揃えて言う。
「山本が何処にいようが、必ず見つけ出す」
10年以上も所在を不明にして、債権者から逃げ回っているような卑怯な真似はいい加減にしておかないと、債権者が本当に怒った時には債権が何人もの第三者に分割譲渡され、山本だけでなく親族や元妻との間の子供をも巻き込んだ影響が出るのは必至だ。山本はそれを本当に分かっているのか。(つづく)

「藤牧義毅」は破産手続きまでも詐欺に悪用した(2)

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歌手の石川さゆりが設立した「カミパレス」で管理職を務めていた藤牧義毅。周知のとおり、同社は1980年代に石川さゆりの個人事務所が立ち上げた事業だったが、後に種子田益夫が関与したことで不正融資事件に巻き込まれ石川自身が10億円前後の債務責任を負った。カミパレスは収益の見通しがつかない状況下で充分な担保を設定しないまま、銀行頭取の承認と石川さゆりの連帯保証を得て迂回融資を行い、銀行へ損失を与えた経緯がある。カミパレスは平成11年10月20日に破産宣告を受けたが、その後、藤牧は種子田の下でカミパレスの清算処理を担っていた。
その藤牧が債権者を騙した詐欺事件である。

(写真:藤牧義毅)

藤牧義毅は連帯保証をした責任を今も果たしていない。孫銀翼という韓国人を債権者に紹介して「私が保証人になるので金を貸してあげてほしい」と言う。それで債権者は4000万円と2000万円(いずれも元金)を貸したのだが、結局は騙し取られる格好となった。孫が債務返済をしないまま行方不明となり、韓国に帰国した事実が後日になって判明したからである。孫の紹介者であり連帯保証をした藤牧が実際には孫から受け取る紹介料が目的で孫を債権者に紹介したことも後で分かった。自分が持ち込んだ話で全く無責任この上ないやり方であることは藤牧自身が百も承知していたことだ。

藤牧は、その後、「母より1000万円を借り、他に栃木の土地でカバーする」と約束したが、どちらも反故にしてしまった。それどころか、数年もの間行方知れずとなってしまったのである。
藤牧が失踪して10年以上になる。債権者側が調べて藤牧の所在が判明してからでも6年前後が経っているが、藤牧は「自己破産して免責になっているから、もう関係ない」と弁護士を介して主張しているが、果たしてそれでいいものなのか。何より自己破産は債権者に事前の通告もなく管財人弁護士から突然に知らされたことで、藤牧からは謝罪の言葉もなく、前述したように母親から1000万円を借りて返済の一部に充てるとしたり、あるいは藤牧の友人が栃木に所有している土地を売却して返済すると言って債権者から手付金に当たる500万円を受け取ったまま事実上横領してしまった。完全に債権者を騙した中での自己破産手続きだったのである。不可解なのは、裁判所が何故免責を認めたのか、という点である。藤牧の破産開始手続きを進めた管財人弁護士が債権者に送って来た通知書には「(債権者が)詐欺的な土地の売買交渉を進めることを迫り」とあるが、債権者の関係者によると、「栃木の土地売却の話を持ち込んだのは藤牧自身であり、それ故に債権者は藤牧に500万円を支払った。そうした事実確認を管財人弁護士は怠り、債権者を悪者にしてしまった。裁判所は管財人弁護士の報告を受けて、というより藤牧の言い逃れで主張した虚偽証言をそのまま裁判所に報告したので、藤牧の免責が認められたとしか言いようがない」
前述の管財人弁護士の通知書には、他にも「(債権者が)暴力団関係者らしき野呂周二(注:周介の間違い)に取立を依頼すると申し向ける」と書いているが、野呂周介は種子田益夫が懇意にしており、その関係を藤牧が知らぬはずはなかった。藤牧自身がカミパレスで日常的に石川さゆりと種子田の業務に係るメッセンジャーをしていたから当然であるが、この管財人弁護士の通知からも分かるように、藤牧の虚偽証言をそのまま免責の理由にして裁判所に報告した事実が窺える。

このように、藤牧に対する自己破産開始手続きがあろうと、債権者の債権が免責になるはずはないゆえに、藤牧は責任を免れようはない。債権者の関係者が言う。
「孫からの紹介料欲しさに連帯保証まで買って出て債権者に融資させ、孫の事業が思わしくなくなるや、全責任を負うべき藤牧が破産手続きまでして逃れようとした行為を許してはいけない。しかも免責は全て藤牧の嘘の申告を前提にしているから事実上は無効で、それを承知で関係ないと言っている藤牧は本当に許せるものではない」
藤牧は自分の都合が悪くなると、すぐに弁護士を立てて債権者との面談を拒否する卑怯な臆病者という。
いい加減に逃げ回ることをやめて、直接債権者なり債権者の関係者と接触をして面談の機会を設けてはどうかと思う。このままで済むはずがない状況を、藤牧は自らさらに悪化させようとしていることに早く気付くべきだ。今後は藤牧の家族や身内にも影響が出るのは当然のことである。

 

車の購入代金6億円超を横領した「千葉宰揮・明子」は業界でも有名な詐欺師だ

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「刑事告訴取り下げ願い」まで書きながら10年以上も逃げ回る
債権者からカウンタック40台前後の購入代金を数台分ずつをまとめて預かりながら、実際には購入せずに何台分も横領したのが千葉宰揮である。債権者が千葉を知ったのは35年以上も前のことであった。スーパースポーツカーを特集する雑誌に掲載されていた広告を見て会うようになったが、人当たりも良く、会話での受け答えもしっかりしていたので好感を持ったことが、千葉が債権者の会社に出入りするきっかけになったという。
しかし、それが間違いだった。債権者が車好きであることに付け込んで購入を勧め、注文を受けた車を納車するとすぐに新たな車の購入注文を受けるという流れを作って、千葉が債権者から受けた車の購入はトータルで40台前後にも上っていた。
ところが、その間にいつまで待っても納車されない車が何台もあったのだ。当初は、債権者が購入しようとした車が市場にはあまり出回っていないこともあるために多少は手間取ると考えていたが、あまり時間をかけても手に入らないようであれば次のチャンスを待つしかないとして、千葉に渡した購入代金の返還を求めた。しかし、千葉は「分かりました」と言いながら預けた代金の返還をしない。そのため、債権者が強く返還を求めるようになると、千葉が購入代金を着服したことを白状した。

平成4年から同5年にかけて、当時は千葉を知ってから10年以上が経っていたが、それまでに千葉が横領した金額は6億円以上にも上っていた。車の台数にすると10台分以上にもなっていた。
車関係の仕事をしていて債権者の所に出入りしていた人間は何人もいたが、これほど多くの車の代金を横領したのは千葉くらいであり、事態が発覚して債権者が改めて千葉の業界での評判を尋ねてみると、典型的な詐欺師だという声ばかりが聞こえてきた。
千葉は債権者が購入をしようとする車の発注書や発注先からの書面等を偽造して債権者に渡していたため、債権者にはなかなか千葉の嘘を見抜くことが出来ず、また、千葉から頼まれて運転資金を貸すこともしたためにその金も騙されたという気持ちが強かったが、千葉が返済を約束してそのたびに借用書や確約書といった書面を作成していたために千葉の対応を待った。
しかし、千葉は一向に約束を守らず、会うたびに嘘を重ねていた。債権者に状況を報告するとして定期的に連絡を入れると言った約束も守ろうとしなかった。
平成7年2月には、千葉が債権者に約束した債務の返済がほとんどなされなかったために、その時点での千葉が負うべき債務の総額は約8億9000万円にも上っていたのである。
千葉は債務弁済公正証書を作成した。その際に千葉伸子という女性が連帯保証をしたが、実はこの女性は千葉の内縁関係にあり、千葉姓を名乗っていたのは戸籍上で養女になっていたからだった。
それから約3か月後の5月10日に千葉は債権者に改めて「刑事告訴取下げ願い」という書面を作成して、「私儀、私文書偽造等による詐欺横領告訴の件の取下げをお願い申し上げます」と自筆で書いているが、この時に同行してきた女性は前述の千葉伸子とは別の女性で、金明子と名乗った。

千葉には本妻に当たる女性と2人の子供が北海道にいる。伸子は千葉に騙された可能性が高いが、金明子は千葉とは同類のようで、自分が千葉の対応に責任を持つと債権者に約束し、また所有していた車を担保にして新たに173万円を借り受けながら、その後、千葉とともに行方をくらませてしまった。千葉は「金明子の父親はヤクザ」と言って債権者を脅かそうとしたことがあったという。債権者が「私を脅す積りか」と尋ねると、千葉は慌てて「いや、そういう意味じゃありません」と言って怯んだようだが、千葉は人間姓が悪すぎた。
ちなみに、千葉の連帯保証をした伸子は、その後父親が債務の一部を支払うことで債権者と和解し、戸籍も解消しており、また千葉の札幌時代の先輩が一時千葉の債務の一部を保証した時期があったが、これも同じく一部を清算する形で和解しているという。千葉は、周囲の人間を巻き込んでおいて、自分だけが逃げ回るような人でなしと言うほかはない。

住民登録で調べても、千葉が最後に届けていた区役所の記録が職権により除却されているため、千葉と金明子は所在を不明にしたまま10年以上も逃亡生活を続けているが、千葉は無責任極まりなく、前述の区役所が千葉の住民登録を職権で削除したのも千葉が刑事事件を起こした可能性が高いことを窺わせている。
過去20年以上も前に千葉は刑事被告人になっていたはずだ。それを債権者が温情で告訴までしなかったことを、千葉はなぜ恩義に感じなかったのか。その場をしのぐためだけにウソの約束をして書面を作成するような人間は、必ず事件を起こす。千葉も例外ではないと思われるが、債権者の関係者達は千葉を絶対に許せないとして「どこに隠れていても、必ず見つけ出す」という。
「いざとなれば債権者は千葉に対する債権を何人もの専門業者に分割譲渡することになるが、何より千葉が無責任に逃げ回っている間に今、千葉が負うべき債務総額は莫大な金額になっているが、債権者は謝罪すればできる範囲で済ますことが出来ると答えている。しかし、このままいつまでも逃げているなら、その時にはインターネットに千葉の悪事だけでなく、家族や身内全員の実名が公表されることになるから、千葉の奥さんや子供たち、それに金明子の関係も世間の非難にさらされてしまいかねない。今になって家族や身内の多くが路頭に迷うことになるというのに、それでも千葉はまだ自分のことしか考えず、放ったらかしにする積りなら、千葉をトコトン追い詰めることになる」(つづく)

賭博の胴元「森重毅」が荒稼ぎした100億円を脱税か(1)

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森重毅は、表向きにはシイタケ菌の販売を商売にしていると言っていたが、実際には常習賭博の「胴元」であった。公営競技の競馬、競輪、競艇は言うに及ばず、野球を始めとして賭場が成立すれば、何にでも手を出してはノミ行為を行ってきた。
また、森はノミ屋の胴元のほかに闇金融にも手を出していたが、その金利は月に25%ととんでもなく高金利だった。しかし、森は「公営の競馬で胴元のJRAは還元率を75%に設定しており、残りの25%が黙っていてもJRAに入る仕組みになっている。競馬のレースはわずか2~3分で終わるが、ワシは1か月だから安いものだ」と周囲には開き直るように言うのが口癖だった。

森は暴力団および関係者との付き合いも深く、彼らが開帳する賭場(麻雀、裏カジノ、スロット等)にも客を連れて出向き、賭場から相当の紹介料(手数料)をせしめていた。連れて行った客が損をすれば、それだけ森が受け取る手数料もハネ上がった。また森は東南アジアを中心にカジノ旅行も客に持ちかけ、カジノから同様の紹介料(手数料)をせしめていた。
それほど胴元として荒稼ぎをしていれば、どこかで森の存在が目立つと思われるが、森は自分が胴元であることを隠すために本物の僧侶を前面に立て、客たちにその僧侶を紹介して、畏怖させていたという。しかし、暴力団関係者には森の正体が分かっており、森が余りにアコギなノミ行為を仕掛けたり、闇金融で法外な利息を取っていることに怒った暴力団が森を監禁して、10億円を取った事例が2件ほど判明している。

森のあまりのあくどさを挙げればキリが無いが、闇金融で債権回収が難しくなった時には面識を持った金持ちを誘い込み、投資(出資)や貸付を債務者に行わせ、その金を自分の債権回収に充てるという卑劣なやり方を平然と行った。事実上の債権の肩代わりだが、もちろん森は「投資金や貸金の保全については責任は持ちます」と言い、鶴巻智徳を紹介された債権者は、当初は1億5000万円の貸付だったが、森から投資話を持ち込まれ3億円の投資に応じた。ところが、自分も半分を投資すると言っていた森がどたん場で「鶴巻のNo.2の岡田瑞穂は詐欺師だというので、投資は止める」と言い出した。実際には鶴巻が自己破産していることを承知の上で、債権者を騙して出させた金を回収に充てたのだ。こうした類の話が、債権者の現場ではほかに数件(井山某に3億円、丹羽志郎に9000万円、菅沢利治に約2億円ほか)も発生した。しかし、債権者が森に保全の責任を求めても、森はさまざまに言い訳を繰り返して約束を引き延ばしにしていた。

森は去る昨令和2年に死亡したが、本妻の娘(みちる)と愛人の息子(毅)が相続した金は裏で100億円以上あったのではないかとみられる。債権者が森に頼まれて紹介した人間がノミ屋の電話番をさせられていたようだが、その電話番に森が何度も「俺は現金で100億以上ある」という話をしていたが、債権者も一度、森の自宅の一室を金庫代わりにしているという話を森から聞いたことがあり、その時、森が50億円もの現金を債権者に見せたこともあったという。
しかし、森が隠匿してきた100億円以上の資産を国税当局が洗い直しをすれば、真っ先に相続税法に触れて告発されるのは本妻の娘と愛人の息子であり、脱税及び相続税法違反に問われるべき金額が余りに巨額だから、告発を受ける東京地検が立件すると、10年以上の実刑判決が出るものとみられる。過去に脱税事件で摘発された丸源ビルのオーナー川本源四郎被告(脱税額約10億円)には約5年、また地産の竹井博友被告(同34億円)にも同様の実刑が判決で言い渡されたが、森の場合には常習賭博による利益を継続して無申告で隠匿した悪質さに加え、それを一切秘匿しようとした悪質さが際立っていることが大きく影響するものと見られている。
本妻の娘と愛人の息子がその裏金をそれぞれ裏で相続をしているが、鶴巻に融資をした債権者は債権の回収がままならず、連帯保証をした岡田瑞穂は森のせいで今や50億円以上の借金を抱えることになった。岡田がその責任を自覚して債権者に支払うのは当然として、森の娘や愛人の息子もまた森が債権者にした約束の責任を果たすべきだ。森の悪事はまだ数多くあるので、今後も細部にわたり公開する。(つづく)

債務不履行で逃げ回る「川和孝之」は訳アリ人間ばかりの住居に隠れ潜む

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昨年末に債権者の関係者が川和孝之が周囲の眼を逃れて隠れ住んでいるマンションを訪ねた。
川和は3年近い前の平成30年8月下旬に突然、家族にも行き先を告げずに出かけて行き、そのまま姿を消してしまったのだ。前日まで債権者との間で、川和は連帯保証をした債務の返済の計画について「親族から550万円を借りる話がついたので返済します。それと、2500万円の生命保険にも加入するので、これで何とかお願いできませんか」と債権者の会社に頼みに来た。このような具体的な話をしていながら、親族から借りる550万円の受け渡しの翌日に川和はいなくなった。
川和の妻や両親は、債権者の関係者が川和の自宅を訪ねたことで、ようやく川和の身に何が起きているかという真相が見え始めたようだったが、債権者から逃げるためとはいえ、川和の行動はあまりに無責任すぎる。

川和が債務者の会社のNo.2の役員をしていた関係から、融資を受けるに当たって連帯保証をしたのだが、その事情を家族には一切説明しておらず、関係者からの電話にも家族には知られないように対応していたようで、関係者が川和の自宅を訪ね、経緯を説明したことで初めて事情が分かったようだったが、関係者もまたそれまで川和から説明を受けていた親族からの550万円の借り入れや保険への加入という返済のための計画が全て作り話だったことが初めて分かった。
それから3年が経過して、関係者が川和を訪ねたが、当初は住所地とされたマンションに川和が隠れ住んでいるはずの部屋番号が見当たらない。マンションの入り口で郵便受けを確認しても該当する部屋番号が無く、マンションの周囲を回って同じ名前のマンションが無いか確かめてみたが、やはり見当たらなかった。
そのため、関係者は改めて当該のマンションに戻り、出入りする住人に問い合わせてみた。すると、一つの部屋が漫画喫茶のブースのように仕切られ、その一つのブースに川和が住んでいることが分かったのである。
しかし、そこまで教えてくれた住人が何故か川和を引き合わせようとはせず、それどころか関係者が川和に会おうとするのを邪魔するような対応を取ったという。一つ一つのブースに住んでいる住人の誰もが訳アリの生活をしていて、そのために特に親密な関係が無くても、ただ同じ境遇にあるという連帯意識からそのような対応をしているようにもみえたようだ。

関係者は結局、川和と会えずじまいに終わったが、そんな隠れ方をしてまで逃げ回ろうとする川和の神経はおかし過ぎる。何より、妻と子供、そして妻の両親を放ったらかしにして自分一人だけが逃げ回るという選択は、当然だがいつまでも続けられる訳が無いのである。
しかも、それで川和が負っている債務が消えることなどは有り得ず、逆に家族や身内に大きな迷惑をかけることになるのは目に見えていることが、何故川和には分からないのか。あまりにも考え方が幼稚で独りよがりが過ぎるのではないか。

川和が勤めていた会社の社長が負った債務については、平成26年に債権者が提起した訴訟で判決が下され、川和は債務の一部約1300万円について責任を持つことになったが、もちろん連帯保証をしている限り、債務全体の責任を負うことに変わりはない。川和はこの判決を受けて、最低でも約1300万円+金利の返済をする約束で前述したような作り話をしたのだろうが、嘘をつけばつくほど自分の首を絞め続けることは川和の例を見れば明らかだ。しかも、川和が逃げ回っている間に債務は裁判の判決通りの金利で計算すれば令和元年12月末現在で約4000万円にもなっている。しかも、大部分は債務者が払っている。川和は債務の一部にしてもらったにもかかわらず債務者の社長からも何十年も逃げ回っている。
債務返済で社長の親族が一部を肩代わり返済し、また社長自身も毎月債権者に返済を続けているために 川和も首の皮一枚でつながっているが、債権者が決断して川和に対する債権を分離して何人ものプロ(債権回収業者)に分割譲渡してしまうと、本当に取り返しがつかなくなってしまう。川和だけではない。先にも触れたとおり、川和の妻や身内の所にも容赦のない取り立てが行われるから、清算するまで収拾がつかなくなる。
そうなれば、もう誰も川和を庇う人間はいなくなるに違いない。川和は自分の都合だけを一方的に話して逃げ得を図っていると思っているようだが、自己破産にしても詐欺破産は犯罪であり、できないことくらい川和にも分からないはずはなかろう。

川和の妻の母親が関係者に言っていたことだが、「娘(川和の妻)は離婚して全て終わっている」と言う。しかし、それは母親の間違いで、婚姻中に夫が負った債務も共有財産として妻にも責任が生じる。それに、長年にもわたって迷惑をかけているという意識が全くないと関係者が言う。
「こんな常識のないやり方がこのまま続くようであれば、インターネットに川和はもちろん家族や身内の実名を公開することになる。逃げ場などどこにもなくなるし、川和の恥が世間に晒されて奥さんと子供、そして身内全員が肩身の狭い思いをするだけでは済まないことを、しっかりと自覚することだ。川和にはもう選択の余地はないと知るべきだ」(つづく)

詐欺破産は「米山宏幸・陽子」には債務逃れの免罪符にならない

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超高額の車の購入代金(10数台分、約8億5000万円)を騙し取られた千葉宰揮が車の整備で債権者に紹介してきた米山宏幸という人間も最低の人間だった。
債権者が米山に会った当初は、千葉が悪質な詐欺師であることが分からなかったために、米山も千葉同様に悪事に手を染めているかどうかも承知していなかったが、債権者が千葉に預けた車(ランボルギーニ・デュアブロ)の修理・整備代金200万円が未払いになっているということで、債権者が立替払いをする対応をした後に「購入したい」と言うので、それも了解したが、米山は債権者に支払わなかったのである。債権者は米山が「会社の資金繰りが上手くいかない、どうしても貸して欲しい」と言うので650万円を貸すこともしたが、そうした債権者の気持ちを逆なでするように妻ともども自己破産の手続きを取るなど、極めて非常識で無責任な対応を取り続けた。

最初に自己破産の手続きを取ったのは妻の陽子の方で、債権者が妻の勤務先に対して給与の差し押さえをしたところ、米山が「格好悪いので、取り下げてください」と懇願し、具体的な返済計画を言ってきたので取り下げたら、その隙を狙って破産宣告をするという、あまりにふざけた対応だった。
米山は、車の購入代金と貸金の合計2600万円について何度も支払方法を債権者に伝えながら一度として約束通りに実行したことが無く、同様のことを何年間にもわたって繰り返すために、そのたびに債権者は根気よく米山に付き合わざるを得なかったが、それも限界になっていたところ、米山もまた自己破産の手続きを取ったことが弁護士を介して債権者に伝えられたのである。
米山も妻も明らかな詐欺破産であり、両人が破産管財人に対してどのような釈明をしたかに拘わらず、現に存在している債務に対する米山自身の直筆の借用書や念書、さらに公正証書等の書類(妻陽子が連帯保証)が返済に関わる不履行を証明している限り、自己破産手続きが実態を伴っていないことは明らかだ。

債権者から借り入れた債務を放ったらかしにして、すでに20年以上が経過する中で、米山が今、負っている債務は約2億円にまで膨らんでいる。返済の約束をしながら、いざとなったら反故にして知らぬ振りを決め込み、揚げ句に債務返済を逃れようとして悪質な詐欺破産を仕掛けて、それが認められたと言って「債務は免責された」と強調したところで、そんな言い訳は一切通用しないことを米山も妻の陽子もしっかりと自覚するべきだ。2人とも全く反省の様子が無く悪質過ぎる。特に妻の陽子は相当に横着な性格のようで、給与を差し押さえられたことで恥をかいたとでも逆恨みをしたのか、債権者の関係者が訪ねてもまともに対応しようとはしていないという。しかし、そのような態度を続ければ2人の娘(絵美、梓)にも大きく影響するのは当然のことである。(つづく)

会員権販売詐欺の常習「藤原宣昭」の嘘と言い訳(2)

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今年の1月10日頃に会社役員の関係者が藤原の自宅を訪ねた際に、藤原が「弁護士から連絡をさせるので待って欲しい」と言って1月20日までという期日を切った約束は、結局、会社役員にも関係者にも弁護士からの連絡が入っておらず、そのために関係者が何回も藤原に電話やメールをしても、藤原は一切応答せず返事もないという結果になった。本当に藤原は無責任過ぎる振舞いが今も治らないようだ。

藤原が、会社役員に販売したゴルフ会員権は伊豆ゴルフ倶楽部、青島国際ゴルフ倶楽部、都ゴルフ倶楽部、筑波学園ゴルフ倶楽部、富士河口湖ゴルフ倶楽部等の会員権(いずれもほぼ複数口)ほか多数に上っているが、これらの会員権が購入時よりも高く転売できない場合には藤原の責任で買い戻すという約束の元に会社役員は購入した。しかし、藤原はその約束を果たさずに時間稼ぎをするばかりで、「約束を必ず果たす」という書面を書き、さらに債務弁済契約公正証書を作成したのは平成5年12月27日のことだったが、それによると平成6年2月末までに借り受けた債務1億8695万円余を弁済する(利息は付さないが返済を怠った後は遅延損害金年30%が発生)という。しかし、藤原はその約束も反故にしたうえ消息を絶ってしまったのである。

(写真:債務弁済公正証書 藤原がこの公正証書を作成したのは平成5年12月27日のことだったが、返済は一切せずに逃げ回っていた)

 

会社役員が止むを得ず訴訟を起こすと、あろうことか藤原は「債権債務は存在しない」とか、平成5年12月27日に作成した公正証書に対して「第三者が勝手に署名したもの」などとんでもない言い逃れを繰り返した。しかしそんな言い訳が通る訳もなく、会社役員の請求額が裁判で全額認められる形になった。

(写真:藤原宣昭の長男昭仁の自宅)

藤原は会社役員から逃げ回るだけで、自らの債務を返済しようと努力することさえしなかった。会社役員の関係者が自宅を訪ねた際にも、藤原は血相を変えて玄関のドアを閉めようとしたり、台所から包丁を持ち出してきて、関係者を脅すなどの悶着を起こした。関係者の説得は1時間ほどにも及んだようだが、奥の部屋に閉じこもって1時間近くも出てこなかった藤原がようやく口にしたのは、相変わらず「金は借りていない」とか「全て話し合いで決着がついているはずだ」と言うだけだったという。関係者がそれを証明する書面があるのか、とか公正証書の件を持ち出しても、藤原は「弁護士との連絡が遅れたため、どうしようもなかった」と言いながら「弁護士から連絡をさせるので待って欲しい」と言うに留まったのである。しかし、前述したようにその約束も反故にしたまま藤原は連絡さえしようとしていない。

(写真:判決 平成17年11月18日、藤原に対して4000万円及び平成6年から支払い済みまで年30%の遅延損害金を払えという命令が出た。その後平成24年8月3日にも同じ判決が出ている)

藤原宣昭は「高く転売しますので必ず利殖になります。売れない時は購入された値段で買い戻します」という常套句で顧客を誘い、後は知らぬ振りをして姿をくらますという詐欺を繰り返してきた人間である。しかし、会社役員に対しては藤原のやり方は通用しない。藤原が2度の訴訟で返済義務を負っていることが公に認められながら、それから逃げ回っているうちに、支払うべき債務は令和元年12月現在で約13億円にも上っている。
「このままでは藤原の資産の全てに対して差し押さえをかけるか債権譲渡をするしかない、と会社役員は考えている」
と関係者は言うが、会社役員に一言の謝罪もなく、言い訳がましく弁護士から連絡させると言いながら、それも実行していないようでは、家族や身内にも責任が及ぶ実感が藤原にはまるでないとしか言いようが無い。藤原には妻(いね子)のほかに長女(博美)と長男(昭仁)、次男(祐也)がいるが、父親(夫)が無責任過ぎる対応を続ければ続けるほど、藤原の非常識極まりない無責任さが広く知られるところとなり、妻や子供たちの日常生活に深刻な支障をきたすことを自覚するべきなのだ。(つづく)

会員権販売詐欺の常習「藤原宣昭」の嘘と言い訳(3)

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債権者の関係者が藤原宣昭の長男の自宅を訪ねた時のことだった。長男は藤原のことを「父親とは思っていない」とまで言っている。藤原の連絡先も知らないから、ここ10年間は連絡も取っていないという。実は長男は藤原の近隣に住んでいるが、親子が断絶しているかのような振る舞いだったというのである。子供にこんなことを言われて、藤原は何とも思わないのか。

藤原はゴルフ会員権の販売で債権者を詐欺にかけ騙してきた。そして、藤原の次男は藤原の会社が倒産した際に客への対応を押し付けられたという。藤原が自らの責任を自覚してきちんと処理をしなければ、子供たちまで辛い運命を背負うことになる典型とも思われるが、藤原が何処までそれを自覚しているのかは、疑わしい限りだった。

(写真:藤原宣昭の次男祐也の自宅)

債権者の関係者が昨年末から藤原の自宅に出向いたのは、すでに複数回になるが、そのたびに玄関ドアを開けようとしなかったり、ドアを開けて応対してもいきなり包丁を持ち出して脅かしにかかったり、あるいは「借金の清算は終わっている」という嘘を平気でついたりするなど、全く始末に負えない態度を取る。そうかと思えば、暴力団の実名を出して、弁護士と警察にも相談しているので、弁護士から連絡させるので待って欲しいと言ったりしても、約束通り弁護士から連絡があったためしがない。いったい弁護士や警察に何を相談しているのか、また本当にそういう事実がるのか、藤原の話には真実味が全く無いが、裁判所が藤原に対する債権を認め、支払い命令を出している判決があるのだから、藤原には弁解の余地はない。それでも藤原から投げかけられる言葉は、今も嘘だらけで、つい最近でも関係者に弁護士と相談していると言いながら、その弁護士が誰であるかも明かさず、揚げ句には「自分の親族には警視庁のトップがいる」などと口癖のように言うが、その人に中に入ってもらえばどうかとさえ思う。本当に最低最悪の人間としか言いようがない。

藤原には子供が3人いるが、前述したように藤原は自ら招いた債務返済の責任がこれら3人の子供たちや他の親族にも及んで、多大な迷惑をかけ、それで済まされるとでも思っているのだろうか。「元金を払えば、金利分は無しにするというケースもあるので、そうした話を前向きに考える人たちは重くのしかかる負債を清算して逆に感謝しているくらいだから、しっかりと話し合いに応じるべきなのだ」
と関係者は言うが、しかし、これまでのようにただ放ったらかしにしているだけでは、仮に債権者が藤原に対する債権を専門の回収業に分割譲渡でもしたら、それこそ藤原だけでなく、身内全員に対して厳しい取り立てが開始されるに違いない。そうなってしまえば、もう取り返しがつくはずもなく、家族や身内全員の日常生活が破綻に追い込まれてしまう。そうした事態は藤原には早くから想定できただろうに、何もしないで責任を放棄するような対応を取り続けてきたのは自業自得と言わざるを得ないし、藤原自身が家族や身内全員を不幸のどん底に落としてしまうことになる。関係者によれば、長女も長男と同様に藤原の近隣に住んでおり、場合によっては互いに連絡を取り合っているのかも知れないが、そうであれば、長男(昭仁)も長女(博美)も父親が債権者にどれだけの迷惑をかけ、長い間にわたって約束を守らないできたかを少なからず承知しているはずだ。藤原が嘘ばかりをついて逃げ回っている限り、長男も長女も責任を果たす重みをしっかりと弁えることだ。藤原のように詐欺行為を繰り返すような犯罪加害者は、家族や身内が巻き添えを食ってどれだけつらい思いをするか、よくよく考えるべきだ。(つづく)

債務返済を20年以上も放置して「松浦隆男と妻和子」に逃げ得はない(2)

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(写真:松浦隆男)

松浦隆男はこれまでの長い間、会社役員に多大な迷惑をかけ続けてきたことを本当に分かっているのだろうか。平成元年頃に会社役員の会社に出入りするようになって以降、30年以上にわたって会社役員を騙し続けてきたのだから、松浦の罪は想像以上に重い。しかも、借用書や公正証書を作成して返済を約束しながら、松浦は一切返済することなく放置するだけ放置してきた。妻の和子も連帯保証をしている身にありながら責任の重さをどれだけ痛感しているのか。会社役員の所有するビルの耐震工事を巡り、松浦が紹介した川原某という人間が工事代金の450万円を受け取りながら、工事を一切やっていなかったという詐欺も発生しているが、川原が代金返済に当たって小野登美子を連帯保証人にしながら、結局は知らぬ存ぜぬの無責任な対応に終始した。この件についても、松浦は何一つ後始末をしなかった。

会社役員は昨年12月に松浦に対する債権がすでに5億円以上に膨らんでいる事実を伝えたうえで、松浦がきちっと返済するのであれば、そもそもの元金3450万円+αで良いと言っていた。ところが、松浦がこの期に及んでも嘘ばかり言って誤魔化そうとすることに対して憤ったのは言うまでもなく、松浦に対する債権を複数に分割して譲渡することにすると関係者は決断を口にしている。

(写真:松浦和子)

債権が譲渡されれば、松浦と連帯保証をしている妻の和子だけではない、家族や親族に影響が出るのは当然で、和子の先夫との間に生まれた2人の娘(七田麻美子、同麻由子)ほか松浦夫婦のそれぞれの兄弟や親族にも容赦のない取り立てが起きるに違いない。同席していた会社役員の関係者が、そのことを伝え、もっと真剣に返済することを考えなければ、大変なことになると言っても、果たして松浦がどこまで本気で聞いていたのか、疑わしい。

前述した七田麻美子も、松浦と妻和子の無責任さがどういう事態を招いているかを実感していないようで、関係者に対しては自身が責任を負うべき意味合いのものではないという趣旨の話をしているというが、母親が連帯保証をしているので、責任を免れることは不可能だ。「それに松浦隆男も妻の和子もこれまでの長い期間、会社役員にどれほど迷惑をかけてきたか、松浦がどれだけ会社役員を騙し続けて来たか、その実態を正確に把握すれば、問題を解決するために何をするべきかが分かるはずだ」と関係者は言う。七田麻美子は大学で教鞭を取っているようだが、そのような立場で松浦夫婦の債務問題を放って置いたら自身の日常に影響を及ぼすとみられる。

(写真:七田麻美子自宅。麻美子は和子の先夫と間に生まれた)

家族や親族が今後、どのように悪い影響を受けるか、松浦と妻和子は真剣に返済に取り組み、真摯に会社役員に対応することが何よりも優先していることを認識すべきではないか。そして、松浦と和子の家族や親族も、松浦と和子から本当の話を聞いて、今後どう取り組むべきかを真剣に考えるべきだ。そうでなければ、ネット上での情報拡散はさらに勢いを増して、松浦も和子だけではない、家族や親族も巻き込まれ深刻な影響が出るのは当然のことになってしまう。(つづく)

「藤牧義毅」は破産手続までも詐欺に悪用した(3)

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(写真:藤牧義毅)

藤牧義毅は債権者を二重三重に騙しておいて、その嘘がバレて都合が悪くなると行方知れずになり、さらには隠れ潜んでいる先に債権者の関係者が連絡を取ると、急いで弁護士に頼み、藤牧がすでに破産宣告を受けているので債権者の債権は免責になっているとの通知書を送らせるなど、極めて非常識で無責任な対応を繰り返し、典型的な詐欺師と言っても過言ではない。裁判所が破産を認めたと言っても、それは後述するように嘘の申し立てだから、事実上は無効なのだ。

藤牧は、過去に自己破産手続きを取り、裁判所から免責を受けるという手続きが取られている。しかし、管財人から債権者宛に送付された書面によれば、「(債権者が)詐欺的な土地の売買交渉を進めることを迫り」と言うが、藤牧本人しか知らないことで、債権者には土地のことは分かる訳がなかった。債権者の関係者が言う通り明らかな虚偽申告だった。関係者が言う。
「藤牧が連帯保証をしている債務の返済のために栃木の土地売却の話を債権者に持ち込んだもので、債権者は藤牧に500万円を支払った。管財人の話は事実と全く逆だ。管財人弁護士は藤牧の言われるままに事実確認を怠り、債権者を悪者にしてしまった。しかも、藤牧は『秀信』という通称を使い分けていて、管財人が債権者に送った書面では『藤牧秀信』としながら、免責決定の通知では『藤牧義毅』となっている。このことだけでも、藤牧が嘘の言い訳を管財人にしている事実がはっきりするのに、裁判所は管財人弁護士の報告を受けて、というより藤牧の言い逃れで主張した虚偽証言を管財人がそのまま裁判所に報告したので、藤牧の免責が認められた、明らかな詐欺だった」

(写真:藤牧の長女奈峰の自宅)

また、管財人弁護士の通知書には、他にも「(債権者が)暴力団関係者らしき野呂周二(注:周介の間違い)に取立を依頼すると申し向ける」と書いているが、野呂周介氏は藤牧を雇用していた種子田益夫が懇意にしており、その関係を藤牧が知らぬはずはなかった。藤牧自身がカミパレスで日常的に石川さゆりと種子田の業務に係るメッセンジャーをしていたから当然であるだけでなく、債権者が藤牧と一緒にいる時に偶然に野呂氏に会い、食事をご馳走になったことさえあったくらいである。それ故、この管財人弁護士の通知からも分かるように、管財人が藤牧の虚偽証言をそのまま免責の理由にして裁判所に報告した事実が窺えるのだ。

藤牧は連帯保証をした責任を今も果たしていない。韓国籍の孫銀翼を債権者に紹介して「私が保証人になるので金を貸してあげてほしい」と言ったのが始まりで、債権者は4000万円と2000万円(いずれも元金)を貸したのだが、結局は孫にも藤牧にも騙し取られる格好となった。孫が債務返済をしないまま行方不明となり、韓国に帰国した事実が後日になって判明したが、その後に藤牧が虚偽の返済計画を債権者に話して時間稼ぎを繰り返す中で、前述したように孫から受け取る紹介料が目的で孫を債権者に紹介したことが判明したのだ。

(写真:藤牧の次女祐衣の自宅)

藤牧が債権者に言った返済計画は「母の定期預金より1000万円を借り、他に栃木の土地でカバーする」という約束だったが、どちらも反故にしてしまった。それどころか、数年もの間行方知れずとなってしまったのである。
破産管財人による虚偽申告で裁判所が認めることになった破産宣告は、明らかに藤牧による詐欺であり犯罪に等しい。新たな弁護士が関係者にそれを告げたとしても、債権者の債権が免責になるはずはないゆえに、藤牧は債務不履行の責任を免れようはない。

いい加減に逃げ回ることをやめて、債権者なり債権者の関係者と接触をして謝罪することを真剣に考えるべきではないのか。藤牧は自ら事態を悪化させていることで、2人の娘や家族にも悪い影響が出るのは必至だ。藤牧は自身が何の言い訳もできずに娘たちに追及される姿を思い浮かべたことがあるか。それほどまでに藤牧だけではなく2人の娘たちもその家族も惨めな赤っ恥をかくことが目に見えているのに、このままの状態を続けていれば、藤牧は本当に家族や身内を不幸に陥れ、自身も言い逃れなどできない場面が来るのは間違いない。(つづく)

会社乗っ取りまで企んだ「渡辺新領」の横着な振る舞い(3)

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債権者の関係者が昨年末から渡辺新領に対して、直接自宅を訪ねあるいは手紙を送るなどして連絡を取ってきたという。

(写真:渡辺新領の自宅)

渡辺には何度となく連絡を欲しいと関係者が伝えてきたが渡辺からは何も連絡が無いため、関係者が複数のネット情報誌に情報を提供し始めているようで、本誌の取材チームにも接触があったが、今後、渡辺の前妻や長男(大輔)、長女(美穂子)のほか、渡辺の姉妹たちの実名まで掲載して渡辺の非常識で無責任の悪事を本格的に明らかにしていくことを検討中だ。しかし、関係者によれば、事はそれだけに留まらず、渡辺に対する債権を何人ものプロに譲渡する準備が整えられつつあるという。そうなれば、間違いなく債権回収業者が親族全員の所に出向くことになるだろう。そのような事態になることを、関係者は渡辺に警告してきたというが、渡辺は、詐欺破産は破産として認められないことを認識しているのか。
すでに本誌でも触れてきたように、渡辺は過去に債権者の会社に甚大な被害を与え、さらに寸借詐欺を重ねた揚げ句、一切の責任を取らずに詐欺破産し、かつ所在を不明にして責任を放置してきた。その責任を取らなければならなくなる。

最近も債権者の関係者が渡辺の自宅を訪ねると、玄関のインターフォンに応対した女性が「(渡辺は)いません」という返事の一点張りで、具体的な話をしようともしない態度は非常に横柄だったという。仕方がなく関係者が自分の連絡先をメモに書いて郵便受けに入れて置くので必ず連絡を欲しいと言っても、それには返事もしないという。そうしたやり取りを渡辺は承知しているはずだ。本当に非常識な振る舞いで、渡辺はあまりにも無責任が過ぎていて、自分の不始末を自分で処理しなければいけないという反省が全く見られない。過去に債権者を騙して販売会社を設立させながら、会社の乗っ取りまで企んで莫大な損害を与えた責任を、渡辺は今もって果たさない。今後、債権者が決断した後に渡辺が後悔しても、それこそ後の祭りで、真っ当に対応するのは今しかない。
「もし、渡辺が法的に責任は免れていると考えているなら、それはとんでもない錯覚だ。世の中には渡辺が負うべき社会的責任、道義的責任がある。渡辺も承知している通り、その責任を免れることは出来ないし、しかもその責任を全うしなければ、ネット上での情報が拡散して親族も巻き込まれて、不特定多数の人間から未来永劫にわたって非難され続けると思う」

(写真:渡辺新領の長男大輔の自宅)

と関係者は言う。関係者は予定の行動を取るだけだという。渡辺の悪事の一端については、すでに読者も周知のことと思われるが、渡辺が犯罪加害者であることを前提にすれば、渡辺に反省を迫り犯罪を抑止するうえで最も影響力があるのはやはり家族である。本誌ではその家族や身内の実名を挙げたり写真を掲載することは本意ではないが、渡辺に悔悛がない限りそれも選択せざるを得ないと思われる。前述したとおり、関係者から入手している情報を詳しく精査して今までの悪事を明らかにする。(つづく)

詐欺破産は「米山宏幸・陽子」には債務逃れの免罪符にならない(2)

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米山宏幸は債権者を騙して逃げ回ってきたことを少しは認識しているようで、債権者の関係者が自宅を訪ねると、債権者に迷惑をかけていることを詫びる態度を見せていたが、妻の陽子は全く逆の対応だったという。

(写真:米山宏幸の自宅)

陽子がけしかけるように米山に警察に連絡をさせて被害者を装うが、警察が来ても陽子は玄関ドアをわずかに開けた所から応対する始末で、事の成り行きから警察が関係者から事情を聞くと、逆に米山夫婦に債権者とちゃんと話をするよう注意するほどだったというから、完全に呆れられているのだ。それでも陽子は関係者が訪ねるたびに警察に電話をするが、警察は一切取り合わなくなってしまった。陽子がいくら被害者を装っても横着な陽子の態度はすぐに見破られてしまう。米山と陽子は警察に促されるまま「後で債権者と関係者に連絡します」と殊勝に言うが、一度も連絡してきたことは無いという。米山と陽子の態度がこのように横着であればあるほど、2人の娘(絵美、梓)にも大きく影響するのは避けられず、重い負荷がかかることになるのは間違いない。

返済する意思もないのに嘘ばかりをついて金を借り、それが限界になると米山は債権者に返済を約束するが、それは口先ばかりで全て米山自身が反故にしてきた。しかも、それを何度も繰り返した揚げ句に夜逃げ同然に転居して債権者から逃げ回っていたのだ。少なくとも米山が債権者に犯罪に等しい詐欺行為を重ねてきた事実を前提にすれば、それを米山に自覚させることが出来るのはやはり家族が一番である。今のところ、2人の娘は父親の実像をどこまで承知しているか不明だが、そうであれば、本誌がそのきっかけを作るしかないとも思われる。
米山と陽子は過去に自己破産の手続きを取っているが、特に陽子の場合は債権者への騙し討ちで詐欺行為だった。返済に約束をしながら一切実行しない米山に業を煮やした債権者は止むを得ず、連帯保証をしている米山の妻陽子が勤務していた会社で支給される給与を差し押さえることもしたが、陽子が自己破産の手続きを取った。この時も、米山が「格好悪いので、取り下げてください」と債権者に懇願し、具体的な返済計画を言ってきたので債権者も了解して差し押さえを取り下げた。ところが、米山が提示した返済計画は全くのでたらめで、返済をしないどころか、その隙を狙って陽子の破産手続きを進めるというあまりにも非常識な対応をしたのである。
また米山も自己破産をして債務の返済を放ったらかしにしてから20年以上が経過しているが、米山と妻陽子が破産管財人に対してどのような釈明をしようが、それが詐欺にも等しい釈明である限り、債権者の元に存在している債務に対する免責になろうはずがない。米山自身の直筆の借用書や念書、さらに公正証書等の書類(妻陽子が連帯保証している)が、米山の返済不履行を証明しているだけでなく、自己破産手続きが実態を伴っていないことも証明している。

(写真:米山宏幸の長女絵美の自宅)

1万円の返済もしていない2人は、20年ほど前に債権者の会社に来て、その時点で3500万円の公正証書を作成し、その際に金利を安くしてもらいたいと陽子は言っていたが、そうした誠実さを忘れた現在の陽子の態度は全く常識が無く、最悪の女性としか言いようがない。それは、ゆがんだ開き直りともいえるもので、真摯に話をすれば済むものを事を大げさにして警察に連絡をするようなことを繰り返したところで、問題が解決することは決してない。
今のところ米山と陽子の2人には全く反省の様子が窺えず、あまりにも悪質ではあるが、この様な状況が続くと、家族全員の写真もネット上で公開される可能性は非常に高くなる。2人の娘の将来にも大きく影響することは当然のことだ。関係者の話では、米山もワルだが、妻の陽子も非常識すぎるどうしようもない人間のようだ。(つづく)

被害者を騙して得た金で豪遊「加藤隆一」の悪の行状(3)

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(写真:加藤隆一が住民登録したアパート。実際には長野君香の会社に隠れ住んでいた。次男の隆司も一時住所地にした)

知人の女性から土地の権利書を騙し取ったうえに、債権者の所に持ち込んで借入をしたまま返済もせずに逃げ回っていた加藤隆一。加藤は所在を不明にしながら、以前から懇意にしていた長野君香という女性の会社の顧問を名乗り、会社の一室に隠れ潜んでいたが、債権者の関係者がようやく加藤の居所を突き止め出向いた。しかし加藤は一切対応しようとせず、卑怯にも長野を前面に出して言い訳ばかりを言わせていた。
その長野君香もいい加減で無責任だった。関係者に加藤に会わせると何回も言いながら、結局はその約束を反故にしたのだ。

(写真:長野君香。社会文化功労賞の授賞式で挨拶)

そもそも加藤が詐欺同然で他人が所有する土地の権利書一式を騙して預かり、権利者が加藤と同じ姓だったために「身内に頼まれたので、これを担保に金を貸してほしい」と債権者の友人を同行して借り入れをする材料にした修善寺所在の土地について、債権者が加藤に起こした裁判でも「私は何も関わっていない」と嘘の証言をして、当然、判決でも認められなかったのに、同じセリフを長野に言わせて、その場を逃れようとしたのだから始末が悪い。長野も加藤に言われるままに関係者に伝言して、加藤を引き合わせると約束をしたが、単に時間稼ぎだったとしか思われない。ただし、ここで重要なことは「私は加藤さんに大変お世話になったので、その恩返しをする意味でも、加藤さんの借金は責任を持って保証します」と約束したことだった。
長野は関係者に対して、自身が経営してきた「キミカ」という会社からは退いたので、少し待ってほしい、責任を持つと言っていたが、同社のホームページを見ると、相変わらず長野が代表取締役を務め、自分の名前を冠した「自然化粧品ジュンキミカ」というブランドをしっかりと宣伝している。

(写真:加藤隆一の長男昭弘の自宅)

過去に加藤は催眠商法で被害額が100億円以上の詐欺を2回も働き逮捕されるという前科があるが、その事実を加藤の家族、特に長男の昭弘と次男の隆司はどのように受け止めていたのだろうか。過去に父親のしでかした事件の影響を受け日常の生活もままならないことが窺われる。特に次男の隆司は住民票をそのままにして別の所に隠れ住むような生活を強いられ、娘は前妻と同居するようなバラバラの状況を余儀なくされているようだ。だが、それでも、家族や身内が、今後も改めて、父親の不始末のためにどれほど世間から非難を受けるか身をもって経験するに違いない。加藤が無責任に放置してきた債務の返済について、長男と次男は大きく重い責任を負うことになる。関係者が調査したところによると加藤は昨年1月に死亡している事実が判明しているが、それだけに長男と次男だけでなく長野君香もまた全てに責任を問われるのは、今までの経緯からみても当然であり、本人も十分承知の上で逃げ回っているに違いないが、加藤を庇い、住まいまで提供したうえに「私が責任を持ちます」と言っておいて、いつまでもこの状況を続けることは不可能である。ネット上での情報拡散により、誰からも好奇の眼で見られるのは必至で、そうであれば債権者と真摯に向き合うことが先決ではないか。(つづく)

2人の娘に重くのしかかる「故原田裕功」の負の遺産(1)

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不動産ブローカーの仲吉良二が債権者から約1億円を借り受けたのは昭和60年9月の事で、これが最初であったが、原田裕功は仲吉の債務を連帯保証をしていたが、福島で町議をしていた佐川栄蔵(故人)や本誌の別稿でも取り上げている松尾憲之ほか、仲吉の周囲の人脈は当事者を装って取引を仲介するような話を債権者に持ち込んでは、手数料の前取りや着手金名目で債権者から金銭を騙し取って来た詐欺グループであった。実はその代表が原田裕功だった。原田は仲吉が債権者から借り受けた債務の連帯保証をしていながら、返済責任を一切果たさないまま病死してしまった。
債権者は止むを得ず、平成16年11月25日に貸金の返済を求める訴訟を起こした。しかし、仲吉も原田も弁護士を選任もしなければ出廷もしなかったために、翌平成17年3月15日に債権者の請求を全面的に認める判決が出された。
その後、債権者と面識のあった塩谷という弁護士が連絡をしてきて「元金だけで勘弁してあげてくれませんか」という打診をして来たこともあったが、原田から債権者に連絡は無かった。

(写真:原田裕功の長女早苗の自宅)

関係者が原田の自宅を訪ね、あるいは原田の娘2人にも会って債務処理の問題を早く解決するよう伝えたが、原田はその頃入院しており奥さんが付き添いで看護していたが、しばらくして原田本人は家に帰ったものの寝たきりの状態だったので、奥さんが「容体が良くなるまで時間を戴けませんか」と頼んできた。債権者は了解し、奥さんからの連絡を待つことにしたが、結局は一度も連絡が無いまま原田は死亡した。

最近になって関係者が原田の2人の娘のマンションを訪ねるなどしたが、娘の子供(原田の孫)と思われるが、インターフォン越しに「私は知りません」と言ったきりインターフォンを切ってしまい何も応答しなくなったという。具体的な話もせずに一方的に会話を打ち切るような横着で横柄な態度には呆れ果てるが、それは親譲りなのか。しかし、そうした横着の態度も、今後は取れないのではないか。実際に、原田は債権者への債務返済を放りっぱなしにしたまま病死してしまったが、その責任を娘たち2人は直接受け止めなければいけなくなっているからだある。

(写真:原田裕功の次女光恵の自宅)

実際に今、娘たちが父親の責任をどれほど果たせるかはともかくとして、何らかの対応をする常識くらいは持ってしかるべきだろう。
そうでなければ、仮に債権が専門の回収業者に分割譲渡されでもしたら、彼らは娘たちだけでなく家族や身内全員に連絡を取り、回収を進めていくことにもなろうから、今まで通りの日常生活を送れず、またインターネット上でも仲吉と共に原田の情報も公開される中で娘たちや子供の名前までも公開されることになるから、世間の好奇の目にさらされ非難を浴びることにもなる。これでは死んでもなお父親の災厄が娘たちを追い詰めることになり、日常の生活に大きな混乱が生じてしまうことになりかねない。(つづく)

財務省警告の「基幹産業育成資金」に「松尾憲之」「早川充美」が関与か(9)

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昨年末から年初にかけて、債権者の関係者が早川充美の自宅を訪ねたが、以前と変わらず居留守にして一切応答しない対応だったという。関係者からはその後も断続的に早川の携帯電話に連絡を入れ、あるいはメールを入れるなどしたようだが、早川は一切を無視しているという。早川自身が債権者に「松尾さんが社長に返済する内の200億円は私が責任を持ってお支払いします」とした約束を、何だと思っているのか。しかも、債権者は早川と面会を重ねる中で何度も早川に確認を求め、そのたびに早川は「間違いありません」と断言した。それにもかかわらず、都合が悪くなると債権者からの問い合わせにも応じず一切の連絡を絶ってしまったのだ。そういう経緯からすれば、早川が債権者に自身の意思表示をするという最低の応対さえ無視してきたことが分かる。これには何人もの証人がいる

(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

関係者によれば、昨年末から年初にかけて早川の前妻(千晶)と長女(真理奈)にも連絡を取り、実際に自宅にも訪ねて早川との面談を依頼したようだが、長女の夫が一度対応したのみで、長女もわずかにメールで早川とは連絡を取っていない、という返事を返してくるだけで直接の面会を避け続けたという。関係者が早川に電話を架けメールを入れた際には、前妻や長女にも連絡を取っていることを伝えていたことから、恐らく早川と前妻が連絡を取り合い、関係者への対応を決めていたのではないか、と関係者は推測しているが、それも十分に有り得ることだった。

早川の関係者によれば、早川が前妻の千晶と離婚したのは10年ほど前になるが、当時、早川は東京地検特捜部が捜査を進めていた中国(大連)での遺棄化学兵器処理の国家プロジェクト(旧日本軍が終戦直前に満州周辺に大量に遺棄したとされる化学兵器を日本政府の責任で処理する)に関する事件で取り調べを受ける立場にあったが、それを交わすために早川自身は千葉県内に3年もの長期間身を隠すとともに妻の晶子と離婚する手続きを取ったという。ただし、どのような事情か、前妻は離婚直後は旧姓に戻したが間もなくして再び早川姓を名乗るようになったという。早川の関係者によれば、東京地検の捜査が終了したことで離婚の手続きを取ったが、特に早川自身が事件に巻き込まれることもなかったことから恐らく長女と次女の日常生活を優先したために、一時的に早川姓に戻したのではないかという(偽装離婚の疑いもある)。
とはいえ、早川は千葉県内に潜伏中にも刑事事件を起こし、千葉県警の取り調べを受けるような状況を作っていたというから、早川自身の生き様に大きな問題があることは間違いなく、前妻も長女も次女(亜理紗)も早川とは距離を置いてきたようだ。

(写真:早川充美の自宅)

早川の大言壮語、あるいは虚言癖と言える性格は債権者も何度か早川と面談を重ねる中で薄々とは感じていたようだが、肝心の約束事まで自分の都合で身勝手な振る舞いを続けることは、債権者ならずとも決して許せるものではないのは当然のことだ。
早川は巨額資金(以前よりM資金と呼ばれてきた詐欺)のつなぎ役を任じて、周囲の誰かれ構わず嘘のつき放題を重ねては寸借詐欺を働き、ここ数年でも早川の関係者の会社の金(判明しているだけで約6000万円)を横領している事実が判明している。事件が公然化すれば、それだけで早川の家族も世間から好奇の眼で見られ、あるいは非難の対象になるのは間違いない所だが、それを知ってか知らずか、あるいはそこまでの認識を持っていないのか、前妻も長女も債権者の関係者には早川と関わりたくないという対応で終始しているが、そんな単純なことで済まされる問題ではないことをもっと認識すべきなのだ。

早川自身、債権者の誘いで飲食を共にする機会が何度かあったというが、出向いた先の飲食店で働く女性たちを誰かれ構わず口説き続け、「年収は去年40億円で今年は手取りで80億円ある」とか「今付き合っている女性たち3人にはそれぞれ5000万円ずつを預けている」など訳の分からない、極めて下品な口説き文句(全て嘘)を並べ立てる場面を繰り返していたという。揚げ句にはありもしない銃撃戦に巻き込まれたという作り話まで自慢話のような口ぶりで話したことで、債権者も耳を疑ったという。早川の虚言癖は病的で、次から次へと嘘を連発しても、早川自身は悪びれもせず平然としている。自分で嘘を言っているという自覚がない、というのは明らかに正常ではないし、嘘を自覚しているというのであれば、確信的な詐欺師、事件師だ。
しかし、巨額資金に憑りつかれた早川の嘘と、早川が債権者に繰り返し約束した松尾憲之の債務返済に対する責任は全く別の話だ。先にも触れた通り、早川は債権者に対して繰り返し債務返済の責任を持って実行すると約束したが、これは法的にみても「契約」が成立していることになるという。
「契約書がなくても、約束(早川の場合は松尾の債務返済の責任を持つという点と具体的な金額)が明確であれば、その時点で契約は成立している」と法曹関係者が言う。契約の成立には「契約書」という書面の作成は原則不要であり、あくまで約束(合意)ができていたかによるというのだ。それ故、口約束でも契約だということになるから、仮に早川がどれほどの言い訳を言っても、その言い分は通らない。

債権者の関係者によれば、早川の前妻と長女は「裁判でも勝手にやって」という対応をしているというが、これはとんでもない認識不足だ。しかも、一旦訴訟になれば、前妻も長女も必然的に巻き込まれることになり、それぞれの日常生活に大きな影響が出るのは必至の状況となる。
「おそらく、前妻と長女は早川から言われたことを真に受けて対応しているに違いないが、それが事実ならば本当に早川は罪作りの話だ。早川にはその程度の認識もない」
と関係者が言う。出来事の成り行きやタイミングによっては取り返しがつかなくなることも多々あることを早川自身、そして前妻も長女もよくよく自覚するべきではないか。今後は、前妻と2人の子供についてもどんどん記事に掲載する予定で、読者からも情報や写真が寄せられている。(つづく)

安否不明の松尾憲之 娘の「藤井弘美」は何故動かないのか

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藤井弘美は、松尾憲之氏の亡くなった妻の連れ子である。松尾は、債権者との約束を反故にしたまま過去にも3回、さらに昨年2月頃より失踪をして、一旦は姿を見せたものの、5月30日にまた失踪して約2年が過ぎた状況にあるが、昨年暮れから債権者の関係者が藤井弘美に何回か連絡を取り、松尾の消息を尋ねたが、何年も音信が途絶えているようで全く知らないということだった。関係者は松尾の失踪の経緯を語り、早川充美が関係している以上は松尾の安否に重大な不安が生じているので、すぐにも警察に捜索願を出した方がいいとまで言ったという。

(写真:松尾憲之の娘弘美の自宅)

松尾が巨額資金の誘導で招いた多くの金銭トラブルについて、弘美は少なからず承知しており、もちろん、松尾が債権者との過去40年ほどの関わりの中で多大な迷惑を被らせてきたこともよく分かっていた。松尾が、自ら招いた金銭トラブルが原因で少なくとも3回以上監禁され、命の危険に晒される事態があったが、そのたびに松尾を助け出したのが債権者であり、また松尾が嘘にまみれた作り話をして債権者から借り入れをしてきたことで多額の貸付金も発生してきた話を関係者から聴くと、弘美は表情を曇らせ、自分ではどうしていいのか分からないという言葉を返してきたという。

そこで、関係者が弘美に伝えたことは2つあり、一つは何よりも松尾の所在を突き止めて安否を確認すること。そして、もし松尾の失踪が自発的なものであれば、債権者はこれ以上待つことは限界で、債権譲渡を決断しなければならない状況になっていることの2つだった。松尾に対する債権の金額は過去の長い期間で大きく膨らんでいるために、分割して債権譲渡をすることになるだろうが、その際には、2週間もかからずに松尾の所在は掴めると思われるが、しかし松尾の所在を明らかにさせるために弘美や弘美の家族、身内にも悪い影響が出るのは間違いない点を強調した。もちろん、そうなってしまえば、債権者としては今までのように協力はできず、弘美はもちろん家族や身内全員が日常生活を安心して送れなくなるのは必至だった。
そうした関係者の話を、弘美は戸惑いながら聞いていたが、それは、過去に松尾がしでかしたさまざまな不祥事で大変な迷惑がかかったことを思い出したのかも知れない。

債権者は、いずれ松尾が連絡してくると思い待っていたようだが、この2年にわたって電話もなければ姿を現すこともなかったため、前述したように早川充美の関与が濃厚なだけに、簡単に姿を現すとは思えないという考えに変わっってきたともいう。早川は債権者に松尾の債務履行に責任を持ち、200億円を支払うと何度も断言して置きながら、債権者との連絡を一切経ってしまった。松尾の失踪は正に同時に起きていたのだ。
だが、仮に早川が松尾の失踪に関与していたとしても、第三者への債権譲渡という決断をせざるを得ない思いが強くなっているようで、弘美にとっては決断をしなければいけない正念場といえる。(つづく)

「淀屋民則」の負の遺産を引き継ぐ妻の重い責任(2)

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淀屋民則は会社役員への返済を怠ったまま死亡した。その無責任さが妻の美津子に及ぶことを淀屋がどこまで考えていたのか。妻の美津子は債権者の関係者が淀屋の自宅を訪ねた際、どうしていいのか分からず、逆に関係者に今後の対応を尋ねるような始末だった。淀屋が存命中に作成した公正証書には妻美津子が連帯保証しており、淀屋と妻は会社役員に約束した月に1回の面談を繰り返す中で返済する機会はいくらでも作れたはずだが、夫婦ともに履行することは無かっただけでなく、月に1回の面談をいつの間にか反故にしたうえ、数年間は所在を不明にするという無責任な対応を取り続けてきた。しかし、それで問題が解決することなど決して有り得ないのは当然のことである。

(写真:淀屋民則の次男賢二の自宅)

淀屋が死亡しても妻美津子が連帯保証をしている責任は重く、それは子息(長男の忠則、次男の良治、三男の満雄のほか淀屋の先妻との間に生まれた長男秀樹と賢二)にも影響が出るのは止むを得まい。長年にわたって債務の返済を怠った責任の重さを、妻の美津子は今、ようやく認識したようだが、関係者には4人の息子たちに相談すると言っていながら、なかなか言い出せずにいるようだ。しかし、このままずるずると時間を引き延ばしても、返済するべき債務額が膨らみ続け、負担が大きくなるだけだ。しっかりと息子たちに本当の話をして、返済をどうするかについて協議をするしかないと自覚すべきではないか。一人ひとりが自分の置かれている立場を弁えて対応しなければ、いつまでも問題は解決せず父親の債務に苛まれるだけだ。

それにしても、淀屋は何と無責任な人間だろうか。債権者にかけた迷惑は尋常ではなかった。淀屋が仕掛けた営業マンの大量引き抜きのために、債権者の会社は深刻なダメージを受けた。淀屋は引き抜きが発覚しないために、営業マンたちをそれまで通り出社させて朝礼を受けさせ、その後に引き抜いた会社で営業をさせるという極めて姑息な策を弄した。さらに、引き抜きが発覚した後に債権者が引き抜き先の会社を破綻させるまでに追い込むと、平身低頭で謝罪をしたものの、債権者を騙して買わせた古美術品の対価に対する責任で作成した公正証書に基づく債務の返済を怠り続け逃げ回っていたのである。

そうした父親による詐欺まがいの言動や引き抜きにより債権者に多大な迷惑をかけた真相を、妻の美津子は今こそ本当のこととして隠さずに息子たちに話し、そのうえで責任をどういう方法で果たすのか、を話す時なのだ。最近になって、三男満雄の義父が責任(淀屋には4人の子供がいるので1/4)を果たすということを関係者に伝えたようだが、約束の日までに連絡はなかったという。しかしこの機会を失えば、債権が譲渡された時にさらに苛烈な事態が息子たちに及ぶことも、当然息子たちは承知しなければならないが、父親の無責任さが生んだことだから重く受け止めるしかない。(つづく)

姓を「佐野」と変えて逃げ回る「戸井田等」に戸惑う2人の子供

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佐野等は旧姓を戸井田と言うが、長い間、住所を転々とさせているだけでなく、一度目は結婚した女性の増川姓を名乗り、次いで知人と思われる男性と養子縁組をして姓を変えるという小細工を弄してまで、債権者から逃げ回っている。すでにその状態が20年以上も続いているのだから、呆れるほかはない。
債権者が戸井田が経営するシラーコスミックという会社に2200万円を、さらにその後、戸井田個人にも1000万円を貸し付けたのは昭和62年のことだったが、戸井田は債務を返済しないまま行方をくらませた。

平成10年に債権者が戸井田に返済を求める訴訟を提起し、請求額3200万円と判決日以降の金利を支払う命令を下したが、その後も戸井田は返済の意思を見せないまま逃亡を繰り返した。だが、戸井田の逃亡劇は異常というほかなく、判決から2年後に増川いずみという女性と結婚して増川姓に変え、さらに住所を6回も変更した。そして平成19年には増川いずみと離婚した後に知人の佐野利一という男性と養子縁組をして佐野の姓を名乗るようになった。

(写真:佐野(戸井田)帆年の長女彩の自宅)

この戸井田という人間は頭がおかしいのではないか。おそらく、戸井田が借金をしているのは債権者だけではなく、他に多くの債権者がいるために姓を2度も変え、住所も転々とせざるを得ないと考えているのだろうが、そんなことをしても、自らが負っている債務から逃れることは出来ないし、逆に債務がどんどん膨らんでしまい、その影響が間違いなく彩と亮という2人の子供にも及んでしまうのだ。それが戸井田には何も感じないのだろうか。現に債権者に対する債務はすでに20年以上も放置していたために倍以上に上っている。その責任を負わされる可能性が高いと知った子供たちがどういう反応を示すか、戸井田はまるで分っていない。戸井田はすでに70歳を超えた年齢になっているようだが、いつまでもこのような状態が続けられると思ったら、それは大間違いだ。

戸井田が今、住所登録しているのは都内港区の公営住宅だが、果たして、債権者の関係者がこれまでに何度か訪ねても戸井田本人が住んでいる形跡は不明になっているという。だが、公営住宅であれば、当然、入居条件は公の書類を求められるなど厳しいはずで、債権者だけでなく多くの債権者たちから返す意思もなく不正に騙し取った金でのうのうと公営住宅に住むことは、間違いなく入居の適格性を問われて当然である。今のところは戸井田の周辺で何も起きてはいないようだが、そう時間を置かずに戸井田の正体が広く知られ、身の置き所が全くなくなるような事態になる。その際に、誰一人として無責任で非常識な振る舞いを続ける戸井田を庇うとは思えない。それだけに、娘の彩と息子の亮は、すぐにも父親を叱責してでも真っ当な対応をするよう諌めるのが最低限必要ではないか。そうでなければ、自身がそれぞれに長期の債務不履行という父親の無責任な行為の責めを分担して負わなければならなくなる。2人に残されている時間の猶予はない。

(写真:佐野(戸井田)等の長男亮の自宅)

債権者の関係者が戸井田の長男と面談する機会があったが、長男は「姉と相談して父の事には関わらないことにしようと」と言っていたというが、そういう問題ではないことくらい分からないのかと関係者は言う。このまま戸井田の非常識さを放って置けば、その禍根はそのまま子供たち2人に及んでしまうのだ。すぐにも父親と連絡を取って、しっかり責任を果たすように話すことが先決だと思われる。(つづく)

「菅沢利治」の債務不履行という無責任が子供に降りかかる

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債権者が菅沢利治と知り合ったのは今から25年以上も前になるが、当時、菅沢は愛知県の豊橋市内で宝飾品や美術工芸品等を扱う会社を経営していた。しかし、会社の経営が思うようにいかず、次から次に在庫の商品を持ち込んでは債権者から融資を受けるようになった。その借り方も非常に荒っぽく、約1年間で4億3500万円もの借り入れを行っていた。しかし、菅沢からの返済は常に滞り、金利や遅延損害金が膨らむ一方となった。

実は菅沢の経歴について、債権者は詳しくは承知していなかったのだが、知り合ってから約2年後の平成10年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕されるという事件が起き、この時初めて菅沢が会社を経営する以前は暴力団の組長だった事が判明した。そのため菅沢は10年以上の懲役という重い刑が科され、出所後は実弟の所に転がり込み、農業の手伝いをしていると菅沢本人は語っていたが、実際の所は不明だった。
債権者は菅沢が刑事事件を起こしたことに驚くとともに債権の保全を図るため、菅沢の連帯保証人であった松田洋始(故人)の相続人らに対し訴訟を提起した。その結果、相続人らが債権額の半分に当たる2億1750万円を支払うことで和解した。
残る2億1750万円については当然菅沢に責任があるものだったから、その返済を求めることになったが、菅沢は債権者の貸し方が暴利を目的としたものである(公序良俗違反)とか、脅かされて借用書ほかの書類に署名させられたなど、ありもしない虚偽ばかりを並べ立てて支払いを無効とする主張を繰り返したが、そんな虚偽の言い訳が通る訳もなく、平成28年9月13日に言い渡された判決では「5000万円及びこれに対する平成15年12月28日から支払い済みまで年15%の割合による金員を支払え」という支払い命令が下されたのである。ところが、その後、菅沢は姿をくらませて所在が不明となってしまった。本人の住民登録は千葉県内になっているが、実際にそこに居住してはおらず、また菅沢本人から債権者や関係者への連絡も一切なかった。
それ故、債権者や関係者は菅沢の家族や身内に対しても菅沢の所在確認や連絡を取るよう説得を求めてきたようだが一向に埒が明かないようである。

(写真:菅沢利治の長男浩の自宅)

しかし、菅沢がこのまま債務の履行をしないまま放置しても事態は悪化するばかりであり、結果的には菅沢の家族や身内が深刻なダメージを受けることになる。そのことを菅沢自身がどこまで承知しているのか、今のところ債権者は様子を見ているようだが、いずれは菅沢に対する債権を第三者に譲渡せざるを得ないだろうと関係者は言う。そうなれば、さらに状況は悪化して菅沢だけでなく家族や身内もこれまでのような日常を送ることは不可能になるのが目に見えている。菅沢自身はかなり高齢というが、死ぬまで家族や身内を苦しめることだけは止めにすることだ。(つづく)

賭博の胴元「森重毅」が荒稼ぎした100億円を脱税か(2)

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森重毅は去る令和2年2月14日に死亡したが、本妻の娘(みちる)と愛人の息子(毅)が相続した金は裏で100億円以上あったのではないかとみられる。債権者が森に頼まれて紹介した人間がノミ屋の電話番をさせられていたようだが、その電話番に森が何度も「俺は現金で100億以上ある」という話をしていただけでなく、債権者も一度、森の自宅の一室を金庫代わりにしているという話を森から聞いたことがあり、その時、森が50億円もの現金を債権者に見せたこともあったという。そうやって、恰も自分に保証する力があるように債務者に見せかけ、自分が抱えた不良債権を回収するために債務者を債権者に紹介して借りさせ回収するというあくどさは、もはや詐欺に等しく犯罪行為だ。

そして森が死亡する直前に奇妙なことが起きていた。それは森が死亡する2日前に熊倉君子という女性との婚姻届が出されていただけでなく、それから約半年後に、今度は森(熊倉)君子と実子のみちるが養子縁組をしているのだ。死亡するわずか2日前の婚姻届も異例なら、森重毅の実子であるみちるが森(熊倉)君子と養子縁組をするというのも異例というほかない。熊倉は亡くなった前妻の旧姓で、君子は前妻の妹という話もあり、こんな異例尽くしのことが起きる要因は、おそらく森が隠匿してきた100億円という遺産にあるのではないか。

しかし、森が隠匿してきた100億円以上の資産を国税当局が洗い直しをすれば、真っ先に相続税法に触れて告発されるのは本妻の娘と愛人の息子であり、さらに突然登場してきた熊倉君子という謎の女性だ。脱税及び相続税法違反に問われるべき金額が余りに巨額だから、告発を受ける東京地検が立件すると、10年以上の実刑判決が出るものとみられる。過去に脱税事件で摘発された丸源ビルのオーナー川本源四郎被告(脱税額約10億円)には約5年、また地産の竹井博友被告(同34億円)にも同様の実刑が判決で言い渡されたが、森の場合には常習賭博による利益を継続して無申告で隠匿した悪質さに加え、それを一切秘匿しようとした悪質さが際立っていることが大きく影響するものと見られている。そうなれば、森みちるは娘のひかるを“犯罪者の娘”にしてしまう。果たしてそれほどの覚悟がみちるにはあるのか。

本妻の娘と愛人の息子、そして熊倉君子という女性が当然、その隠匿資金をそれぞれ裏で相続をしているが、債権者は鶴巻智徳ほかの債権回収がままならず、連帯保証をした岡田瑞穂は森のせいで今や50億円以上の借金を抱えることになった。岡田がその責任を自覚して債権者に支払うのは当然として、森の娘や愛人の息子もまた森が債権者にした約束の責任を果たすべきだ。森の悪事はまだ数多くあるので、今後も細部にわたり公開する。(つづく)

債務不履行で逃げ回る「川和孝之」は訳アリ人間ばかりの住居に隠れ潜む(2)

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最近になって川和孝之から委任を受けたという弁護士からの通知が債権者の関係者の所に届いたという。それによると、川和が2年前の平成31年に自己破産宣告を受け、免責が認められているため、債権者には一切応対できないとして、今後は川和本人ではなく弁護士宛に連絡してほしい旨の内容だったという。
しかし、川和は重大な間違いをしている。債権者には自己破産の手続きを取るという通知が管財人(弁護士)から届いていない。つまり、川和自身が破産手続きを取るに当たって、債権者に負っている債務を管財人に明らかにしていなかった、もしくは管財人が故意に債権者に債権確認をしていなかった、というどちらかの理由のために、実際には非免責として扱われる状況にあるのだ。
管財人は川和が申し立てをした裁判所が選任した弁護士であるから、故意に通知をしなかったということは考えにくい。
そうであれば、これは川和自身が故意に管財人に明かさなかったことが考えられる。何故、川和は隠したのか。理由は単純に川和に対する債務の支払い命令が東京地裁で出されているからで、それを明らかにすると破産の申立自体が認められなくなる可能性が高いと考えたからではないか。しかし、そうであれば、川和の発想は裁判所も騙そうとする卑劣なものではないか。

前回の記事でも触れたように、川和が勤めていた会社の社長が負った債務については、平成26年に債権者が提起した訴訟で判決が下され、川和は債務の一部約1300万円について責任を持つことになったが、もちろん連帯保証をしている限り、債務全体の責任を負うことに変わりはない。川和はこの判決を受けて、最低でも約1300万円+金利の返済をする義務を負った。
川和は債権者に対して「親族から550万円を借りる話がついたので、それで一部を返済します。それと、2500万円の生命保険にも加入するので、これで何とかお願いできませんか」と頼みに来た。ところが、このように具体的な話をしていながら、実はどちらも川和の作り話で、親族から550万円を借りるという日の翌日に川和はいなくなった。

そして、それから3年近くが経過する中で、債権者の関係者が川和が隠れ住むマンションを訪ねると、何と、川和は一つの部屋が漫画喫茶のブースのように仕切られた一部屋に住んでいたのである。
他の誰かが訪ねても部屋番号が記載されていないために、該当する部屋を見つけることができず、マンションの周辺を右往左往することになってしまうのだった。しかし、そのマンションに住む住人の多くが、関係者が川和に会おうとするのを邪魔するような対応を取ったのだ。住人の誰もが訳アリの生活をしていて、川和のように世間の眼を避けるように隠れ住んでいて、特に親密な関係が無くても、その連帯意識から対応をしているようにもみえたという。

しかし、いくら逃げ隠れしたところで、川和が負っている債務が消えることなどは有り得ず、逆に家族や身内に大きな迷惑をかけることになるのは目に見えている。川和という人間は、やることが余りにも子供じみていて、おかし過ぎる。今回の自己破産にしても、故意に債権者に対する債務を隠して、それが通用すると考えているのが、何よりの証だろう。妻と子供、そして妻の両親を放ったらかしにして自分一人だけが逃げ回るという選択は、当然だがいつまでも続けられる訳が無いのである。当然、逃げ得も有り得ない。
また、川和の妻についても、妻の母親が関係者に「娘(川和の妻)は離婚して全て終わっている」と言っていたようだが、婚姻中に夫が負っている債務も共有財産として妻にも責任が生じるのだ。川和の前妻は自身が被害者であるかのように思ってるようだが、そうではない、間違いなく加害者の一人だということを自覚するべきだ。
それにしても、長年にもわたって迷惑をかけているという意識が川和にも川和の元妻にも全くないのには呆れるほかない。
前回の記事でも触れたように、川和が非常識な対応を続ければ、川和の家族や身内の実名さえインターネットに公開することは避けられそうもない。そうなれば、逃げ場などどこにもなくなるし、川和の恥が世間に晒されて家族や身内全員が肩身の狭い思いをするだけでは済まないことを、しっかりと自覚することだ。これ以上逃げ回っていいことはひとつもない、借金がかさむだけだ。(つづく)

ダイヤの買い付け代金を持ち逃げ「田邉達夫」の詐欺商法

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宝飾品会社(GHC)を経営する田邉達夫と債権者が知り合ったのは今から20年以上前のことだったダイヤモンドを盛んに売り込みに来る田邉にダイヤの買い付けを何回も依頼していたが、最後に1900万円を預けたがそのまま田邉はダイヤを買い付けもせずそっくり着服してしまったのである。
田邉は債権者に借用書を差し入れ、月2%の金利を付けて返済すると約束し、また、返済できない時には本人が所有する土地を売却して返済に充てるとしたため、債権者は止むを得ず了解したが、それから間もなくして田邉は行方をくらませてしまった。それからしばらくの間は田邉の所在が分からず、本人の戸籍を取るなどしてようやく田邉の所在が分かり、返済を求める訴訟を提起することになった。
「ベルギーダイヤモンドは世界でも有数の品質を誇るダイヤとして日本でも有名になっているが、過去には資産価値がほとんどない屑ダイヤを未来永劫の資産になると煽り、マルチまがい商法や催眠商法の手口も悪用した販売で事件になった豊田商事の系列会社がそのまま『ベルギーダイヤモンド』という商号を使って豊田商事本体と同規模の被害を出した事件があるが、田邉のやり方も詐欺同然のやり方」
と関係者は言う。

平成30年に提起された訴訟には田邉は出廷もせず、H31年12月14日に「1900万円及びこれに対する平成26年9月1日から支払済迄年5%の割合による金員を支払え」という判決が下された。しかし、田邉は非常識にも一切債権者の前に姿を現さず、さらに住所地を転々とするなど、極めて無責任な対応を取り続けている。
関係者の調査によれば、田邉は家族とも離れて身を隠すような生活を続けているようだと言うが、いつまでもそんなことが続けられる訳はない。
とはいえ、債権者も時間が経過する中で、債権を第三者に譲渡することも視野に入れているようで、そうなれば、田邉だけではなく妻(民江)や2人の子供(亜蘭、健)、さらには身内全体にも深刻な影響が出るのは間違いないところだ。そういう事態を田邉が自ら招いていることを、どこまで自覚しているのか。田邉が逃げ回っている間に債務はどんどん膨らみ、それが家族や身内全員に重くのしかかっていくことになる。いい加減に目を覚ました方が良いのではないか。債権者が刑事告訴をしなかった恩情を仇で返す行為は絶対に許されることではない。早く姿を現して債権者に謝罪し返済をするべきだ。(つづく)

車の購入代金6億円超を横領した「千葉宰揮・明子」は業界でも有名な詐欺師だ(2)

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千葉宰揮と連絡が取れなくなってから、すでに10年前後が経過している。この間、債権者は千葉の消息を何回も調べたが、住所は以前の所より移動していない。恐らくは愛人の金明子が公的な手続きをする中で、世間の眼をはばかりながら生きているのかも知れないが、いつまでもそんな生活が続けられる訳はない。
千葉は債権者からスーパースポーツカーの購入を受注して代金を受け取りながら、実際には購入しないで横領する行為を繰り返した。千葉による犯罪行為で債権者が被った被害総額は当時で8億5000万円(元金)にも上った。当然、刑事告訴するという債権者に、千葉は「刑事告訴だけは何とか勘弁して下さい」と何度も頼み込み、必ず返済するとの約束をしたことから、債権者は告訴を踏み止まったが、その後、千葉は行方をくらませてしまった。

千葉は北海道の出身で、地元には妻も子供もいる。それにもかかわらず、東京で単身赴任のような生活をする中で、懇意になった女性を養女にする形を取って変則的な内縁関係を続けていたが、千葉の債務を連帯保証していた女性と、もう一人、連帯保証をしていた札幌時代の頃の千葉の先輩とともにできる範囲での和解を成立させた。
千葉の行方は必ず突き止められるだろうが、そのとき千葉には言い訳など全く通らない。千葉はどうしようもない人間だが、家族や身内はこれまでのことを全く知らないかもしれないが、千葉が今後も同様の状態を続けるならば、家族や身内はさらに巻き込まれる事態が起きるのは間違いない。それ故、今からでも、しっかりと実情を受け止めておくことが必要と思われる。

千葉は恐らく今でも詐欺横領行為を繰り返している可能性が高いが、そうした事態を最小限に食い止めるためにも家族や身内が真剣に千葉を悔悛させるしかないと思われるが、ここで千葉を放り出してしまえば、千葉の行方を突き止めていく一環として例えばインターネット上でも千葉の情報を公開する中で、併せて家族や身内の実情も公開して千葉に改心を促すことになる。千葉と金明子が謝罪をすれば、債権者にも少しは許す気持ちもあろうが、金明子は当時、「千葉の連絡は自分が責任を持ってやらせます。今後は連絡がつかないことは絶対にありません」とまで断言していたにもかかわらず、千葉とともに行方をくらませてしまった。根っからの悪党というほかない。このままで済まされることではないことを千葉も金明子もしっかり自覚するべきだ。「このような悪党は絶対に許す訳にはいかない。必ず居場所を突き止めて自身のしでかした責任を取らせる」と債権者の関係者は言う。(つづく)

「父親の所有土地で代物弁済」と嘘を言って家族を巻き込む「長谷恒雄」の罪

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長谷恒雄に債権の返還を求める訴訟の判決が出たのは10年も前のことになるが、長谷は八王子市内に住民登録を残したままずっと逃げ回っている。しかし、このままの状態を続けていると、長谷はもちろん、長谷の身内にも悪い影響が及ぶことになるのが、どうして分からないのだろうか。長谷の無責任さに巻き込まれて、身内の実名がインターネット上で公開されたら、仮に長谷は我慢するとしても身内が好奇の眼や非難の眼に晒されることになり、どうにも取り返しがつかなくなるのだ。

長谷は、外車が好きだとか時計が好きだと言って債権者に近づいた。そして債権者から借金を重ねた揚げ句に父親の所有土地で代物弁済をすると言いながら、債権者から手付金450万円のほか土地代金750万円を受け取っておいて、土壇場で土地の契約書等を偽造してしまった。実際には長谷の最初からの計画だったのではないかと疑念を持たれてきた。そうであれば、長谷は根っからの詐欺師だ。
過去に長谷は事件を起こして逮捕拘留されたことがあるが、債権者が面会した時のことを長谷は覚えているだろうか。長谷は債権者に「しっかり返済します」と約束した。それ故、債権者は長谷に対する刑事告訴を踏み止まったのだが、それはその場しのぎの騙しだった。長谷は釈放後に行方をくらませてしまって、以来債権者との一切の連絡を絶ってしまったのだ。

債権者の関係者が長谷の自宅を訪ね、長谷の兄(博)に尋ねても「(弟の行方は)知らないし、連絡も取れない」の一点張りだったというが、長谷は兄を始めとする家族にも迷惑をかけっぱなしなのだ。最近も関係者が長谷の自宅を訪ね、兄嫁とインターフォン越しで話したところによれば、「何年も前に出て行ったきりで何の連絡もありません。私たちもすごく迷惑をしている。帰って下さい」と声を荒げる様子だったという。そうであれば、何故、兄夫婦は弟の捜索願を出さないのか、と関係者は疑念を感じたという。長谷は住民登録もそのままにしているから、関係者にしても兄夫婦を訪ねるのは当然だ。兄夫婦は長谷と密かに連絡を取り合っていることは十分に考えられる。

債権者は、これまで長谷に対して平成13年と平成23年にそれぞれ訴訟を起こしたが、長谷は嘘ばかり並べ立てて抗弁していた。しかし、判決が長谷の全面的な敗訴になっていることは十分に承知しているはずだ。それ故、いくら逃げ回ったところで長谷自身が負っている責任から逃れることはできないことを早く自覚するべきだ。逃げ回れば、それだけ自分にかかる負荷が重くなり、身内への影響も深く大きくなる。今、債権者は長谷に対する債権(約4500万円)を専門の債権回収業者に分割して譲渡することを本気で検討しているという。もし、そうなれば、本当に取り返しがつかなくなってしまうのは言うまでもない。債権回収業者は容赦なく長谷の所在を掴んで回収を図るだけでなく、回収が完了するまで長谷の家族や身内全員の自宅や関係先に頻繁に顔を出すことになるから、日常の生活に破綻をきたすのは目に見えている。そのことを長谷は本当に自覚しているのだろうか。もし分かっているというなら、早々に債権者に連絡を入れて謝罪し、具体的な返済計画を立てることだ。一日も早く問題を解決することが、今、長谷がやるべきことだ。(つづく)

詐話師「松本信幸」は気宇壮大な作り話を振り撒く(4)

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債権者は令和2年4月に松本信幸と連帯保証をしている妻に対して債権の一部請求という形で貸金返還請求の訴訟を起こした。ところが、松本は住民票を置いている住所地に住んでおらず、しかも妻が病死していたことも判明したことから、妻に変わって長女のめぐみと長男の塁に被告を変更する手続きが取られたという。松本は、自分のしでかした不始末を家族全員に負担させようとしているのだ。こんな父親は絶対にごめんだ、と2人の子供たちは叫んでいるだろうが、松本がしっかりと子供たちと向き合わなければ、問題は絶対に解決しない。それを松本自身が何処まで分かっているか、ということである。

松本は数年前から債権者との連絡を絶ってしまい、行方をくらませているが、訴訟になっている事態をどのように考えているのか。自身の無責任で非常識な振る舞いから債権者に大変な迷惑をかけてきた揚げ句に、その不始末を2人の子供たちにまで担がせようとしている。すでに松本が行方をくらませた辺りから家庭崩壊の危機はあったようだが、今さら、知らぬ振りをして逃げ回っているような状況ではないことは松本も十分に承知しているはずだ。

平成19年頃から約7年間にわたって、資産家の長男との関係を持ち込んで、債権者から寸借を繰り返したが、その資産家の長男が松本による作り話であることが発覚すると、今度は知り合いの反社会的勢力の男に頼んで、債権者を亡き者にしようとする暴挙に走ったのである。松本が債権者に持ち込んだ資金計画は資産家長男との共同事業という触れ込みだったが、何もかもがウソだった。
松本はそれらの資金計画が嘘であることが発覚するたびに債権者に「謝罪書」を書いているが、その数は9件にも及んでいる。しかし、言葉では詫びても松本の態度は変わらず、反省の意志を見せて債権者の仕事を「手伝わせてください」と言いながら会社に入り込んだが、周囲の目を盗んで小口の現金を盗むという窃盗行為に及んだ揚げ句に姿を消してしまった。

関係者によると、その後、債権者の関係者が松本の所在を突き止め面談を重ねる中で、松本は「社長にお詫びをしたいので、会社に行きます」と言っていたが、約束の日に債権者の会社近くまで来ながら、結局は顔出すのをためらってしまい、また行方をくらませてしまったという。その時でさえ債権者に本当の話をせず、債権者に約束した債務の返済計画を具体的に持ち得なかったのか、いずれにしても松本に対する債権は膨らむばかりだ。そんな父親の不始末に巻き込まれた2人の子供は、今後、大きく重い責任を負うことになるに違いないが、松本は今こそ態度を明らかにして債権者にしっかり謝罪しなければ、子供たちからも最大級の怒りと恨みを買うに違いない。身内についても今後、ネットにドンドン情報が流出することになるだろう。以前、関係者に松本は「債権者に莫大な借金がある。本当に申し訳ない」と反省する態度を見せていたが、そんな人間が取る態度ではない。松本はその場しのぎの事しか言わない詐欺師だということがはっきりしている。このままでは子供たちだけでなく身内にも大変な迷惑をかけることになるのが目に見えているが、それも当然のことだ。(つづく)

失踪12年でも消えない「佐藤元夫」の犯罪(4)

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佐藤元夫は債権者から逃げ回った揚げ句に死亡した。競売物件を安く手に入れては高く転売することで利益を出すのが得意な不動産業者だったが、やっていることはめちゃくちゃだった。債権者から受けた資金で落札した物件を債権者には無断で勝手に売却して8億円以上の損害を与えただけでなく、債権者に担保として差し入れていた保険を、突然解約して逃亡資金に充てようとして、その渦中で債権者の関係者に傷害事件まで起こした。

佐藤は家族を蔑(ないがし)ろにしていたとしか思われないが、債権者に負った債務を、責任を持って返済するという認識が全くなかったようで、債権者を信用させるために娘に連帯保証をさせるようなことを平気でやった。それだけではない、その場しのぎの嘘をついては寸借で金銭を騙し取るのが常態化しており、落札物件の占有者の立ち退きほかいくつもの虚偽の理由を持ち出しては債権者から100万円単位の資金を預かり着服を繰り返した。
ちなみに、債権者が佐藤を提訴した際に、娘は自己破産手続きを取り審理の途中で被告から外れるという事態が起きているが、実際にはこれまでにいくつもの例があるように事実上の詐欺破産に当たるもので、実態を一切反映していなかった。

佐藤が死亡した今、佐藤が残した債務は家族や親族が責任を持って清算するしかない。佐藤は言い訳もできないような嘘をついて債権者を騙し、あるいは債権者の資産を横領着服して無断で売却する犯罪まで実行して債権者に莫大な損害を与えている。その責任を全うして問題を解決するのは家族や親族にとっては重い負担になるだろうが、一つ一つ解決していくしかない。一度は佐藤の連帯保証をした娘は、佐藤がいかに悪事を働いていたかを少なからず承知していたはずだが、債権者や関係者と前向きに話し合いを重ねていくことが問題解決の一番早い方法ではないか。(つづく)

寸借詐欺の常習「佐藤俊次」に課された責任の重み(2)

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佐藤俊次の悪事は非常に悪辣で、目の前の人間がカモになりそうだと思えば、すぐにも寸借で詐欺を仕掛けるような、性根が腐っているとしか言いようがない。

(写真:佐藤俊次 この男も巨額資金に憑りつかれ、揚げ句に寸借詐欺を繰り返し、その後自己破産して姿をくらませた)

これまでに報じてきている通り、佐藤は松尾憲之が債権者に負っている債務を肩代わりし、また基金会が松尾に約束した報酬も佐藤が基金会にかけ合って保証するということで、松尾が所属していた基金会の仕事を引き継ぐことになった。それに伴って、佐藤は債権者に対して松尾の債務のうち1億5000万円については平成11年4月28日に返済するとし、別に25億円については平成13年12月7日に連帯保証をしながら、一切を放置して所在不明を繰り返し、すでに20年近くが経過しているのだ。

佐藤は債務返済について、何度も借用書を書き換え、また確約書も書いて債権者に差し入れて来たが、一度も約束を履行しなかった。そのうえ、債権者に伝えていた住所地には以前から住んでおらず、長い間所在を不明にしてきた。そうすれば債権者から逃げられるとでも思っていたのか、そうした佐藤の対応の一つ一つが債権者に不信感を与え、怒りも増幅させてきたのは間違いない。

佐藤は松尾の関係者のうち最低でも6人以上を騙して寸借詐欺を繰り返した。これらの詐欺行為も全て所在不明で被害者が連絡できないような状況を作ってしまい、被害者に多大な迷惑をかけたのだ。被害者の多くは女性で、例えば、「松尾が金を借りている相手に身柄を押さえられた。このままでは命に関わるので何とか救い出したい」と言って100万円を騙し取った。佐藤は、被害者に松尾を捕まえた相手が暴力団員で、何をするか分からないと女性を最大限に脅えさせ、松尾との連絡を遮断してしまいながら、女性から金を受け取るとそのまま行方をくらませてしまったのである。明らかな詐欺の常習犯である。

被害者に対する謝罪と責任を果たさずに放置している状況を含め、債権者は、佐藤の身勝手で無責任な対応をいつまでも許すことはできないと言い、すでに佐藤に対する債権を第三者に譲渡する準備を進めているという。そうなれば、佐藤だけではない、家族(妻の洋子、娘の利香)や身内は今までのような日常を送ることなど不可能になってしまう。それも、佐藤自身にとっては自業自得であるが、家族や身内を巻き込むのは最低最悪と言わざるを得ない。佐藤のような悪党は、一方では大それたことは出来ないまでも、前述したように数多くの被害者を生み続けているのだから始末に負えないところがある。いい加減に常習的な詐欺行為を止めさせなければいけないし、警察沙汰になってからでは、家族や身内はもっと肩身を狭くして、人の目を気にしながら生きなければいけなくなってしまう。佐藤はそのことを本当分かっているのか。関係者が娘の利香にも連絡を取ったが、父親譲りなのか、全く常識のない対応に関係者も驚いたようだが、このままで済むことではない。(つづく)

「藤牧義毅」は破産手続きまでも詐欺に悪用した(4)

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今から約13年ほど前に藤牧は債権者を騙して行方をくらませる中で自己破産の手続きを取った。ところが、藤牧が委任した弁護士から債権者の元に届いた通知書によれば、藤牧は「詐欺まがいの土地取引を強要された」とか「野呂周二という反社の人間が回収に行くと債権者から脅しを受けた」など、弁護士には藤牧の都合で事実を勝手に捻じ曲げた話を弁護士に伝え、虚偽の申立をした結果、免責が認められたというのが経緯になっている。藤牧が依頼した弁護士が管財人に就いた弁護士にも藤牧の作り話をそのまま伝えて免責が認められたとしても、これは明らかに詐欺行為だ。
野呂氏についてもわざわざ本名の「周介」を違えて「周二」と誤魔化すほか散々悪口を言っているが、藤牧は野呂氏からご馳走になったことがあるくらいにもかかわらず、その人間に対して好き放題のことを言っているのが野呂氏本人に分かったら、許せないということになるのではないのか。

藤牧義毅は自己破産がうってつけの債務逃れになったと思っているかもしれないが、それはとんでもないはき違えだ。債権者が藤牧に対して謝罪と責任の履行を求める度に、藤牧は住民票をそのままにして行方をくらませ、弁護士を介して自己破産を強調する通知をしてきているようだが、藤牧がいくら法的な権利を主張したところで、債権者が求めているのは藤牧自身の謝罪と責任の履行だ。

「(債権者が)詐欺的な土地の売買交渉を進めることを迫り」という藤牧の話も実際には「藤牧が連帯保証をしている債務の返済のために栃木の土地売却の話を債権者に持ち込んだもので、債権者は藤牧に500万円を支払った」と債権者の関係者は言う。弁護士の話は事実と全く逆なのだ。弁護士は藤牧の言われるままに事実確認を怠り、債権者を悪者にしてしまっている。弁護士が債権者に送った書面では依頼人の名前を『藤牧秀信』としているが、本名は「義毅」であることさえ知らないことを恥とも思わないのか。これだけをみても、藤牧が嘘の言い訳を弁護士を介して管財人にしている事実がはっきりするのに、裁判所は管財人の報告を受けて、というより藤牧の言い逃れで主張した虚偽証言を管財人がそのまま裁判所に報告したので、藤牧の免責が認められた、明らかな詐欺だということが分かる。

そもそも、藤牧が債権者を二重三重に騙しておいて、その嘘がバレて都合が悪くなると行方知れずになり、さらには隠れ潜んでいる先に債権者の関係者が連絡を取ると、急いで弁護士に頼み、自己破産を盾にするというやり方は、あまりに無責任で悪質だ。
藤牧は連帯保証をした責任を今も果たしていない。韓国籍の孫銀翼を債権者に紹介して「私が保証人になるので金を貸してあげてほしい」と言ったのが始まりで、債権者は4000万円と2000万円(いずれも元金)を貸したのだが、結局債権者は孫にも藤牧にも騙され裏切られ債権が宙に浮いた格好となった。孫が債務返済をしないまま行方不明となり、韓国に帰国した事実が後日になって判明したが、その後に藤牧が虚偽の返済計画を債権者に話して時間稼ぎを繰り返す中で、前述したように孫から受け取る紹介料が目的で孫を債権者に紹介したことが判明したのだ。
藤牧が債権者に語った返済計画には「母より1000万円を借りる」という約束があったが、それ反故にしてしまって数年もの間行方知れずとなってしまったのである。
破産管財人による虚偽申告で裁判所が認めることになった破産宣告は、明らかに藤牧による詐欺であり犯罪に等しい。藤牧の依頼する弁護士が債権者や債権者の関係者にそれを告げたとしても、債権者の債権が免責になるはずはないゆえに、藤牧は債務不履行の責任を免れようはない。
藤牧は見た目には真面目に見えるが、韓国人女性と日本人男性の偽装結婚を斡旋しているほかいくつもの違法行為(犯罪)に手を染めるようなとんでもない悪党なのである。
藤牧は、いい加減に逃げ回ることをやめて、債権者なり債権者の関係者と接触をして謝罪することを真剣に考えるべきではないのか。藤牧は自ら事態を悪化させていることを何も分かっていない。しかし、このままの状態を続けていれば、藤牧は本当に家族や身内を不幸に陥れ、自身も言い逃れなどできない場面が来るのは間違いない。(つづく)

詐欺破産は「米山宏幸・陽子」には債務逃れの免罪符にならない(3)

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ある弁護士によると、自己破産手続きについて裁判所は申請者の再起を促すという建前で大半の申請を受け付け、破産を認めた上に免責を許可するという。しかし、本当に申請者が真面目に再起を期すのであれば、損害を被った債権者も譲歩する余地はあるかもしれないが、米山宏幸のように自分の都合で債権者から大金を騙し取り、約束した返済計画を勝手に反故にして夜逃げ同然のようにいなくなってしまう人間にまでも、裁判所が免責を許可するのは明らかに間違っている。明らかに裁判所での破産申し立てに関わる条件が問題になるはずだ。

現に、米山の場合は明らかな詐欺破産である。それは米山自身が一番承知していることだ。
本気で再起をかけるための破産申立であるとするなら、債権者への対応がまるっきり違っていたはずだ。債権者から購入したいと言った車の代金を払わなかっただけでなく、米山はその車を悪用して保険金詐欺を働こうとしたり、決められた期日に定額を返済するとともに状況を報告すると約束しながら、その約束を履行せず、そのため債権者が連帯保証人の妻陽子の勤務先の給与を差し押さえると、米山は慌てて債権者の元を訪れ、新たな返済計画を提示するとともに差し押さえを取り下げて欲しいと懇願した。債権者は今度こそ米山が約束を破ることは無いと思い差し押さえを取り下げたが、間もなくして妻陽子が自己破産の申立をするという卑劣な行動を取った。
米山が自己破産の申立をしたのは、それから2年後のことだったが、このときも債権者は破産管財人に対して、米山がどれだけ債権者を騙し続けたか、返済する意思もないのに虚偽の事業計画を持ち込んで債権者から借り入れを行い、その後所在を不明にして逃げ回っていた事実を管財人は一切検証した形跡がない。米山のような詐欺破産など決して認めてはならないはずだ。
だが、仮に自己破産が認められたとしても、米山のやっていることは明らかな詐欺である。債権者の関係者が米山を訪ねた時にも、少しは反省している様子を見せたようだが、そうであれば、何故、債権者に直接連絡を取るなり、会って謝罪するということが出来ないのか。

すでにご承知のように、米山のように余りにもあくどい人間に対しては家族や身内が説得して、本人を悔悛させるのが一番効果があるという考え方が一般的になっているという評価に倣い、本誌でも当事者の家族や身内の実名を掲載することを個々に検討しているが、中には真剣に当事者本人を説得するような動きも出ているようだが、誰かれ構わず家族や身内に関わる情報を掲載しているのではないことは指摘しておきたい。

米山は今も、自己破産したという事実を全面に出しているが、果たしてそれが通るものではないことを改めて自覚するべきだ、何より、自身がしでかした悪事を反省することもなく、ただ逃げ回っているだけでは何の解決にもならない。そうでなければ、米山に対する追及が終わりを見せる事は決してないどころか、今後もますます情報が拡散していくのは間違いない。(つづく)

会社乗っ取りまで企んだ「渡辺新領」の横着な振る舞い(4)

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渡辺新領の悪事は底知れない。どうして、こんな悪人が罪に問われないのか、逆に不可解でならないが、債権者との関係を例に挙げても、知り合ってから数年して、債権者が創業した会社に「働かせてほしい」と言ってきた際に、わざわざ債権者が新会社を設立までしたうえに、社員の給与を保証しただけでなく、債権者の会社に勤務するベテランの女子社員一人を派遣するなど手厚い対応をしたにもかかわらず、わずか1年足らずで新会社を破綻させてしまった。その際に債権者が被った実害は甚大で5000万円以上の赤字が出たが、本人はろくに出社もせず給与を70万円も取っていた。債権者は渡辺が自身の不始末を詫びて退職したため、その責任を追及することもなく許したが、その後も渡辺が会社を何回も訪ねてきて債権者から寸借を重ねても応じて来た。飲食もどれだけ連れて行ったか分からないほどだった(渡辺が支払ったことは一度もなく、それは、渡辺が全盛期の時でも同じだった)。

渡辺は無責任にも返済を長い間放置して逃げ回って来たが、以前には関係者が渡辺の家を訪ね、実際に翌日、渡辺が債権者の会社を訪ねた際には、その場で自ら進んで借用書を書き、「2~3日以内に女房を連れてきて、保証人にします」と言って反省した様子で帰ったにもかかわらず、数日後に渡辺が勤務するタクシー会社の顧問弁護士より書面が届いて、渡辺が自己破産をするということで関連の書類が同封されていたのだ。これほど無責任で非常識な振る舞いをする人間はそういるものではない。しかも、渡辺はその後に改めて関係者が勤務先のタクシー会社を訪ねると、夜逃げ同然で行方をくらませてしまった。渡辺が自分から借用書を書くと言い、妻を保証人にすると言い出したにもかかわらず、約束を破っただけでなく、前記の弁護士よりの書面の中では「(社長に)何回も架空の領収書を切らされた」とかありもしない虚偽の理由を渡辺が並べたてていたことは、債権者にとっては絶対に許すことができないものだった。この人間は、人に迷惑をかけるだけかけて行方をくらませ、謝罪すら一切ないのだから本当に恥を知らないとしか言いようがない。

関係者が渡辺の自宅を訪ねると、同居人と思われる女性が応対に出たが、あまりにも態度が悪く、何を聞いても「知りません」とか「いません」と言うだけで、極めてぶっきらぼうな対応に終始したため、連絡先の電話番号を書いて渡したが、それでも渡辺は応じていないのである。以前に別の関係者が訪ねた際には、警察からすぐに関係者に電話が入ったこともあったというが、関係者が「刑事さんが中に入ってくれるなら有難いので是非お願いします」と言うと、「民事には関われないので、言い分があるなら話し合いをしてください。私どもは関知しません」と言われたという。
債権者にとっては債権の回収はもちろんだが、それ以上に渡辺自身が謝罪しなければ、いつまでも気が収まらないのは当然のことだと思われる。今後も渡辺が逃げ隠れを続けるのであれば、関係者たちは本気で渡辺に対応する構えを見せているようだ。渡辺は債権者以外にも多くの人間に迷惑をかけてきたに違いないが、本誌ではまだまだ明らかにすべきことが多々ある。渡辺がこのままの状態を続けるならば、さらに渡辺の悪事を明らかにする。(つづく)

会社を食い潰す悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(1)

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新卒で入社して以来30年勤務していたその女性社員の石川美智代は、部長の後妻になってからは、誰に対しても相手に食ってかかるほど性格がきつく、見えないところでは平気で手を抜き、自分勝手な判断で公私混同も甚だしいという生まれつきの性格が露になった。ところが、社長の前ではそんなそぶりは一切見せず、仕事はしっかりしているように見せかけ、電話や来客への応対も温和で丁寧に見えたが、本当は全く違った人格であった。そして、何よりも恐ろしいのは、実は上司に当たる夫と共に10年以上もの長期間にわたって会社の金を食いつぶし、文房具や備品等に至るまで好き勝手に自宅に持ち帰るような善悪の境がまるでない自己中心的、というよりも犯罪であることさえ分からない人間であった。夫の部長と使い込みを始め数えきれないほどの迷惑をかけた損害は莫大で、その影響で会社が根幹からおかしくなったと言っても過言ではない。しかも、夫が責任を取って辞めた後も会社に残った石川はさらなる不正を働き、自ら取るべき責任さえ無視、放棄している。30年以上も勤務した会社に後ろ足で泥をひっかけるようなレベルはとっくに超えていた。最後に石川は「私は逃げることはしません」と言いながら、何一つ反省もなければ、責任に対しては知らぬ振りを決め込んでいるようだが、いくつもの刑事事件になることも言い訳で済まそうと考えているとしても、いくつもの証拠や何人もの証人もいる。石川は本来は小川姓になるが、会社では結婚後も石川で通していたため、本誌では石川姓を使う。

2カ月ほど前の6月、会社の金庫に保管していたダイヤが紛失するという事件があり、金庫の鍵を一人で管理していた石川美智代という女性社員の責任が問われるのは当然の成り行きだった。しかし、石川はどこまでも他人のせいにする無責任さでは度を越していた。
ダイヤの管理について、それまでは月に1回ほどチェックしていたようだったが、石川が上司の部長から引き継いでからは一度もチェックをしていなかったようだ。令和元年10月1日に入社したNという男性社員がいたが、石川は必要もないのにNと2人でダイヤのチェックをしたようだが、Nが約9カ月後に退職する時にはチェックをしておらず、その後も月1回のチェックもしない状態を続けていた。石川は出社しても1日1時間以内程度の経理事務の仕事しかないのに、何故チェックをしなかったのかも大きな疑問だが、本年の6月10日に突然のように一人でダイヤをチェックした(普通は2人でやる)、その理由が分からない。たまたまコロナワクチンの接種から帰って来たAが、泣いていた様子の石川を訝り、どうしたのかと聞いたら、「ダイヤの数が合わない」と言う。Aが社長に報告することになったが、このタイミングで石川がダイヤのチェックを、それも一人でやったことが疑問であった。ダイヤが紛失している事実が明らかになる機会を石川がわざわざ作ったのではないかともみられるほど在庫のチェックは唐突で大きな疑問が残る。

ダイヤの紛失盗難について石川の管理責任は当然だが、事実確認を進める協議の中で、石川はNに責任転嫁する発言ばかりを繰り返し、「Nがやった」「Nしかいない」と相手のことを呼び捨てにしていた。ダイヤの保管については石川と一緒にチェックをしたNしか所在と保管状況を知る者がいないのは確かだったが、Nを呼び捨てにしてまで嫌疑をかけるのは度が過ぎる。一方でダイヤの紛失盗難が発覚した際には、一昨年末に整理した贈答品類についても保管するべき分が紛失しているのではないかという問題も浮上したが、整理はNが中心になってやったので、社長がダイヤと贈答品類の紛失盗難についての問い合わせをした際にNは「贈答品類については、自分が関係したので責任は感じるが、ダイヤは一切知らない」と言ったという。しかしNの返答を社長が石川に伝えると、石川は「Nは安い贈答品類は責任を持つと言って、高いダイヤについては責任を回避している」とまで言って、どこまでもNの責任を追及する態度を繰り返した。このことについても、社長が石川に「何故Nにダイヤの事を教える必要がないのに、教えたのか」と聞くと、石川は「Nが『社長に全て聞けと言われた』と言っていました」と返答したが、部長の使い込みと同様に「部長が社長と話をすると言われたので後は関係ない」とばかりの言い訳で、それではなぜ社長に確認しないのか、自分の時給については平気で聞く人間が本当におかしいと誰もが思うことであった。それに、社長が「贈答品類は1900万円以上で、ダイヤはなくなった分が1000万円弱で金額のための責任転嫁でNが言っているわけではない」と言うと、石川は黙ってしまった。自分に責任が及ばないように過剰に誰かのせいにしようとする石川の対応は誰が聞いても不快でしかない。そして、こうした4人のミーティングでのやり取りの過程で石川は社長が言ってもいないのに「私が盗ったというのですか」と何回も言っていた。社長は「私は石川君が盗ったとは一度も言っていない。但し、最初から言っているようにダイヤを保管する小金庫の鍵はスペアーを作らず、管理を部長から石川君の責任ということで任せて来たことだから、その責任は当然本人も自覚していたはずだ」と協議を重ねる中でも言っていた。なお、ダイヤと贈答品については新宿センタービル時代から在庫表があり、それを基にチェックされていたが、贈答品の在庫表はいつの間にか無くなっていた。石川はNが備品等の整理をした際に廃棄したかもしれないと言っていたが、在庫表は部長から石川が引き継いで管理していたのだから、整理・廃棄をした他の書類に紛れるということは有り得ないことで、その責任が石川にあるのは当然だった。

その後、石川が協議(社長、A氏、石川、K氏)の渦中で「7月15日に辞めます。引越しの手配をして月末には故郷に引っ越します。しばらくは兄の所で世話になります」と一方的に言ったので、「それは、何十年も会社に世話になって色々大変な迷惑をかけて、勝手すぎませんか。それを言うなら完璧に引継ぎや整理、ダイヤ等の問題を解決してからでしょう」と同席していたKが言うと、石川はしばらく下を向き黙っていたが、一旦協議に区切りをつけた際に石川が社長に「今、900万円位の保険に入っているので、社長を受取人にして戴いて、それで返済ということにしてほしいのですが」と言うので、社長は「それはできない。それを言うなら、君のお兄さんにお願いしたらどうか。今回は君が辞めるまでには清算をするように」と言うと、石川は「逃げるようなことはしません」ときつい口調で言っていた。石川は50代で、社長は70代だから受け取りはほぼ無理だし、今まで部長と石川のことでどれだけ会社が大きな被害を受けたか、石川は責任を全く感じていないように見える。石川の兄は地元で電気工事の会社を経営しているようだが、石川が今まで本当の話を兄にしているとは思えず、石川の言動には不信が募るだけだったから、兄の存在は重要に思われた。それにこの頃には、社長は大金庫の鍵しか持っていなくて、しかも自分では開けることが出来ず、以前より石川か部長が開けていたくらいだったのに、社長も非常階段ドアと中金庫の鍵を持っていましたね、と事実でもないことを平気で言い出していた。

社長は、石川には兄と話し合った後にできれば上京して戴き、直接話を伺いたいと伝えていた。本来ならば社長が兄の会社か自宅に出向くのが筋かもしれないが、社長は何分にも足が悪く長距離の歩行や駅の階段の上り下りが困難なため、「ご足労ですが来て頂ければ有難いのですが、その際の費用は負担させて戴きたい」と丁寧に申し出ていた。石川も、この時は「社長が出向くことではありません」と言い、これに関してはまともな回答だと思われた。しかし、石川が間違いなく兄に会って正確な話をして相談するのかについては、全く確証がある訳ではなく、石川もまたその辺りの詳しい話はしなかった。(以下次号)

会社を食い潰す悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(2)

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緊急座談会
石川美智代の特集記事を8月28日(土曜日)に掲載すると、記事を読んだ石川を知る関係者、さらには元社員らが翌日、日曜日にもかかわらず集まり、緊急座談会の様相となった。ダイヤの紛失盗難事件に留まらず、石川の夫である部長の使い込みと石川の関わり等について多くの話が語られた。参加者の誰もが石川を批判しても同情の声が一つもないのは驚きだが、話を聞けば聞くほど石川の人となりが浮き彫りになり、なるほどと思わせられる。会社を食い物にして屋台骨をぐらつかせたシロアリのような悪女、石川美智代の素顔に迫る。

A:会社を食い物にした女、という話はよく聞くが、自分の身近にそういう女がいるとは、正直、思わなかったな。石川はやることが相当に悪質で、しかも自分の夫である部長を煽って不正を働かせたんじゃないかと、私はそう思っている。

B:実は私もそう思っていましたよ。部長が石川と再婚していなければ、そもそも部長がこんな大それた不正をやったとは思えないし、しかも長期間続いたのは石川が経理帳簿を付けていながら、故意に不正を放置してきたからじゃないですか。

A:部長の使い込みが発覚したのは大口の保険2件が失効してしまったのがきっかけだった。保険料を2か月分未払いにしてしまったことで10億5000万円と10億円の保険が失効したのは大変な損害だ。部長も保険料の使い込みを認めて、社長には自分の責任で対処すると言ったので、社長も様子を見ることにしたが、その後もどんどん使途不明金が増える状況が続いた。帳簿を付けている石川には当然分かっていたはずだ。というより分かっていて帳簿上で誤魔化し続けていたということだろう。

C:部長の使い込みの件は、10年以上も前より色々な事件が起きてようやくその真相が分かったように思うが、聞けば、石川は毎月会計事務所に送っている帳簿の説明を都合の悪い部分は一切していなかったそうで、会計事務所は説明を受けていなければ詳細は分からないから発覚しないと踏んだ確信的なやり方ではなかったかと思う。

D:Mという男が会社の金約250万円を窃盗したという事件も、会計事務所に記録されているのはMが銀行のATMから無断で引き出した80万円だけで、事件の直後に石川が部長に呼ばれて帳簿や伝票類を調べたら、新たに約163万円の不明金が発見されたという報告を部長にしたと言っているが、会計事務所には詳細を伝えておらず、そのまま放置した。

B:Mは社長から多額の借金をしていて返済もせずに逃げ回っていたので、社長の関係者がMの居所を見つけて問い質したら、窃盗は認めたけど金額が明らかに違っていた。Mについては不明金の全額で警察に被害届を出したが、防犯カメラの映像が残っておらず、「Mの犯行と断定できない」という理由で逮捕されなかったが、その後、社長が会計事務所と話したら、やはり、部長と石川が自分たちの使い込みの分を帳簿上でMの犯行に付け替えた疑いが強いと会計事務所では判断していたそうです。

C:部長の使い込み事件は石川が唆した結果で起きていると考えるのは、もし石川がまともな女性であれば、帳簿や伝票類の精査で不正はすぐに分かることだから、何故その時に社長に報告や相談をしなかったのか、ということに尽きる。会計事務所にしても毎月帳簿のコピーを送っている中で、不明になっている部分を伝えれば、当然、その場で解決されたはずで大事にはならなかったはずだ。

D:部長の使い込みは石川が唆したというのは同感です。部長は過去に営業部長で毎月300万円以上の報酬を取るやり手だったが、それで石川は部長に近づいたという話が昔からあって、前の奥さんと別れたのは間違いなく石川が原因、というより石川が強引に別れさせて一緒になった、ということじゃないか。

A:そう考えれば、部長が事務職に移って毎月の給与が平均的な金額になると、石川には不満が出たと思う。それで、部長を怒鳴りつけたり、不正を唆したりすることは十分に考えられる。

B:社長に会いに会社に行くと、いつも石川が受付に出て、社長につないでくれていたけど、最初は割と愛想が好くて応対の言葉使いも優しく丁寧だと思い好感を持ったが、ある日会社に行ってエレベータを降りたとき、部長を怒鳴る石川の声が聞こえてね、「部長っ、何やっているんですか!?」って。驚いて立ちすくんでしまった。いったい何が起きているのかと思った。ホンのちょっとの間をおいて、声をかけたら石川が応対に出て来て、態度はいつもと変わらなかったけど、どういう顔をしていいのか戸惑った。ところが別の日には、私がいることを分かっていても、石川は構わず部長に食ってかかるような口調で喋っているのが聞こえてくるので、いたたまれないと思ったね。

C:私も同じだ。会社は受付のフロアーと社長室のフロアーが別だろう? 待っている時間が妙に長く感じられた。それで、ある時、社長にお願いしたんだよ。会社に伺っても石川の顔を見たくないので、こちらのフロアーに直接伺ってもいいですかって。だけど、来客があれば、それもまずいから、だったら近くの喫茶店とか社長のご自宅のマンションのロビーで会えませんかと。

B:誰もが同じ実感を持っているのは、それが石川という女性の本性なんだろう。ところで、今回のダイヤの紛失盗難ですが、そもそも一人で鍵を管理していた石川自身の責任であるが、解決しないでいて「逃げません」と言っていたようだが、逃げているも同然だ。本当に呆れてしまう。それに非常ドアの鍵と中金庫の鍵は社長が持っていると言い出し、それがファイルに記載されていると辞める直前に言っていたようだが、鍵のことはその前にA氏と打合せ済みだったので、A氏も本当に驚いた様子でした。

A:ダイヤの保管は、部長が辞めた後は石川が全面的に責任を持って管理することになっていた。当然、部長が毎月一度は保管状態をチェックしていたように石川もすべきだったが、石川は何もしなかった。

D:一昨年の10月に途中入社したNという社員が立ち会う形で石川は一度金庫を開けてダイヤの数をチェックしたというが、これも本来なら必要なかったことで、石川は社長にも指示を仰がずにやっていた。その時は在庫表にある数字と合っていたので問題なかったそうだが、その後は、今回、紛失盗難が分かるまで一度もチェックしていないというから全くおかしな話だ。

B:ダイヤの紛失が分かったのは、2か月ほど前の6月10日にコロナワクチンの接種から会社に帰って来たNが泣いている石川を見て、どうしたと声をかけたら、「ダイヤがなくなっている」ということで発覚した経緯になっているようだが、1年半以上もチェックを放ったらかしにしていたのに、何故、このタイミングで、しかも石川一人でチェックしたのか。やり方があまりにも唐突過ぎて、ダイヤが紛失しているということを知らせるために、石川がわざわざタイミングを作ったんじゃないか、と。

C:石川は一緒にダイヤをチェックしたNという社員、彼は入社して9カ月ほど後に辞めているが、Nがやったに違いないと盛んにNに嫌疑をかける発言を繰り返したが、逆に万一のことを考えてNが辞めるときにチェックするべきだ。実際にNとチェックをした時から紛失盗難が発覚するまでの間で鍵を管理していた石川の責任は免れない。

A:私も同感だ。しかもチェックを怠って、放ったらかしにしていた責任も重なるから、責任は二重三重になる。それを石川は分かっておらず、どこまでも他人のせいにしている。

D:しかも、「Nがやった」「Nしかいない」と相手を呼び捨てにしたというじゃないか。ダイヤの保管については石川と一緒にチェックをしたNしか所在と保管状況を知る者がいないのは確かだろうが、Nを呼び捨てにして4人のミーティングの場でテーブルを叩いてまで嫌疑をかけるのは度が過ぎる。

B:石川は自分の責任問題に話が及ぶと、社長が言ってもいないのに「私が盗ったというのですか」と何回も言っていた。社長は「私は石川君が盗ったとは一度も言っていない。但し、最初から言っているようにダイヤを保管する金庫の鍵はスペアーを作らず、管理を部長から石川君の責任ということで任せて来たことだから、その責任は自覚して貰わないといけない」と言っていたようだ。

C:石川は自分に責任が及ぶ事態になると、「知らなかった」と言い、部長に責任を押し付けたり、ダイヤのようにNがやったとまくしたてる。前日や前々日に言った言葉を翻して違う話にすり替えることも一度や二度ではないし、それが社長や他の関係者の不審感を募らせる。それに、謝罪しないことも石川の特徴だ。

A:石川は自分で受け取る給与計算を自分でやっていたそうだが、タイムカードの打刻もいい加減で、打刻もしないで出社時刻と退社時刻を手書きにしていることが多かったり、勤務は午前10時から午後6時ということになっているのに、出社時刻から退社時刻までで計算しているから、まさにお手盛りだ。

Bこんな給料計算が通るはずはないから、正確に計算し直せば必ず過払が出るはずだ。こんなところにも、石川が会社を食い潰しているという感覚が見え見えだ。

D:同じような例があって、会社で購入した文房具や消耗品等の備品を勝手に自宅に持ち帰って、自宅で使っているのは、厳密に言えば窃盗だよ。それに、水回りに使いかけの洗剤がごろごろしていたり、必要もない冷蔵庫を3台も通電させていて、全く節約という感覚がなく、自宅では絶対にやらないことを平気でやっている。

B:それは部長もやっていて、文房具などは他の社員に「いいから、家に持って帰って使いなよ。私もそうしている」という話を何人もの社員が聞いている。今回の確認協議でその話が出たら、石川は、部長は文房具には凝っていて、自分の好みのものを買い揃えていたように思う、と言っていたが、とんでもない。石川はそんな嘘を平然と言うので驚いてしまう。

D:部長が前の奥さんと別れる時に慰謝料を3000万円渡したと社長に言っていた話を私も聞いていたが、今回もその話が出ると、石川はその時は黙って聞いていたが、別の日には「私は300万円と聞いています」と言い、また別の日には「300万円を分割で払ったと言っていました」と言い換える。なぜ、そんなにコロコロと話を変えるのか、聞いている方が石川を信用しなくなるというのが分からないのか、と思う。

A:実際に石川は責任をどう果たすのだろうか。紛失したダイヤの原価(約1000万円)、Mの窃盗事件に関連した帳簿上で発生している使途不明金(約163万円)と松本が銀行から引き出した分(80万円)の責任、さらに石川自身がお手盛りで受け取っていた給与の過払い分など、このほかにもまだあるかもしれないが、この3件については石川自身が具体的な清算の方法を社長に伝えるなりして、実行しなければいけない。

B:石川が「兄に相談する」と言って帰郷しながら、後日会社に来て言ったのが「兄はそんな大金は払えないと言っていました」の一言だったそうで、石川自身も具体的なことは一切口にしなかったようで、それでいて「私は逃げることはしません」ということを社長に言っているらしいが、何も具体的な話をしないでおいて、逃げないというのは矛盾している。これは、社長や会社から石川に尋ねることではなくて、石川自身が意思を明確に表すべきことで、そうでなければ、知らぬ振りをして放置していることになるから、当然、民事、場合によっては刑事での責任を求める話になってしまう。そのことを石川は本当に自覚しなければいけないと思う。社長がその場で「帰りなさい」と言ったのは、AやKから私も聞いていましたが、最後には自分にとってマズイ物は贈答品の在庫表と同様に処分する可能性が十分にあり、石川は払う金が無いと言っているので帰ってもらったようです。

A:最後に、ひとこと言いたいが、新宿センタービルから本社が移転した先のビルでは事務・業務のフロアーには部長と石川が2人いるのみで、好き放題にやっていた。その後、このビルが取り壊しになるということで別のビルに移ることになったが、その頃には石川の体重が10㎏は増えていて関取りのようだった。本当に2人で好き放題やっていたことが実感できると思う。(以下次号)

会社を食い潰す悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(3) 

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石川は自分に責任が及ぶ事態になると、「知らなかった」と言い、また前日や前々日に言った言葉を翻して違う話にすり替えることが多く、それが社長や他の関係者の不審感を募らせる。また、謝罪しないことも石川の特徴だった。

(写真:石川美智代)

部長は石川とは再婚になるが、前妻と離婚する時に慰謝料を3000万円支払ったという話を社長や以前の社員も部長より聞いていて、その話を石川にした時には石川も黙って聞いていたが、別の機会に石川は「私は300万円と聞いていました」とか「300万円を分割で払ったと聞いています」などと全く違う話をする。そういう問答が石川との間ではたびたびあることで、社長はさすがに石川の言動を不審に思うようなったようだ。以前に部長の年収は3000万円ほどあったので、「贅沢をし過ぎたようだな」と社長が部長と石川の前で言ったことがあり、部長は認めたが、石川は部長を睨みつけ文句を言っていたようだ。

今から10年ほど前になるが、毎月の出納帳に記載されている8000万円以上の金の管理について会計事務所が社長に尋ねたことがあった。帳簿上では会社に現金が8000万円以上あるというのはおかしなことで、銀行口座に預金しておくのが当然だった。そこで社長が部長に聞いたところ、部長は「石川に聞いて確認しますので、1両日お待ちいただけますか」と言う。それで部長の返事を待っていると、2日後に部長が来て辞表を差し出した。社長が「辞表はいいが、私が聞いているのはこの現金が何処にあるかということだ」と改めて尋ねると、部長は立ったまま何も言わずにいたが、しばらくして「すみません、私が使い込みをしました」という。社長は呆れ返ったが、日々の出納帳を付けている石川も部長の使い込みを知っていたはずなので、それを部長に確認すると、「自分の責任で全額返金しますので時間を戴けませんか」と言っていたが、部長はすぐに返済できる金額ではないので、「保険に入って、それを担保代わりにします」と言って、自分の席に戻って行ったが、石川が社長の所へ来たのは、それから2日ほど経ってからで、しかも「部長の件でお話があります」と言いながら、石川が語ったのは「私は何も知りませんが、部長に聞いたら『社長に話をするので』と言っていました」という。この応対に社長は「それはおかしいだろう。君が日々の金を帳簿につけていて、8000万円以上の現金が何処にあるか分からない状況になっていたら、すぐに部長に確認するか、少なくとも私に報告をするのが当たり前ではないのか」と言うと、「部長が『君には関係ないので、私が社長と話をする』と言うので、黙っていました。でも何も知らなかったんです」と、無責任なことを言っていたが、部長に社長と話した結果はどうだったかくらい聞くのは当然のことで、それを放っておくということは有り得ないことだ。全く責任感がゼロだ。ちなみに石川は係長待遇で手当てが付いていたが、肩書に見合う仕事をしているとは全く感じられず、逆に会社に損害を与えるようなことを平気でやってのけていたのだから給料泥棒と言われても当然だった。

社長から巨額の借金を重ねていた知人の一人が10億5000万円、またもう一人も10億円の保険を担保代わりにかけていたが、これも部長の保険料の使い込みが原因で2件とも失効する事態になった。今年の8月の確認協議の中で改めて話が出ると、石川はその事すら「それは知らなかったです」と以前と同じ言葉を繰り返した。2件の大口の保険が失効したことについては、それまでに何回も出ていて石川も聞いていたはずだった。石川は今までにも過ぎたことと言わんばかりに「終わったことじゃないですか」とさえ言って謝罪もせず、終わったことは関係ないと平然と言う神経は普通の女性ではないと誰もが感じたようだ。2人の保険が社長からの借金の担保として掛けられ、部長が保険料を横領していた事実については、部長の社長への謝罪文(遺書)の一部に明記されている。部長は体調を崩し会社を辞めた後、使い込み金の返済に悩み自ら命を絶った。この自殺については石川の責任は大きすぎる。

部長の使い込んだ8000万円以上の金については、不可解なことに毎月の出納帳に残り続け、平成30年1月現在で3000万円以上も増えて記載されていた。不明金が増額した理由は、部長か石川がその後も新たな使い込みをしていた以外には無く、使い込みの内訳は全て分かっている訳ではないが、部長が返済の担保代わりに加入した保険の毎月の保険料や部長の両親の旅行費、その他、いずれも部長が自分の財布から出すべきものだったが、会社の金で処理していたという。これらの使い込みについても石川が知らぬはずがなく、出納帳上で誤魔化し続け、詳細を会計事務所には報告していなかったことになる。

特集記事の(1)でも触れたように、石川は部長が年収3000万円以上あることに魅力を感じて一緒になったと思われるが、部長が内勤になり毎月の収入が少なくなると、部長にきつく当たり出したようだ。それで部長の使い込みが常態化した可能性が高く、また、石川の部長への対応がきつくなるにつれ、部長は退社時間がドンドン遅くなり、仕事はないのに毎日午後10時過ぎまで会社にいるのが当たり前になり、日曜日も月に1回くらいしか休まないという生活が続くようになった。社長が部長に訳を聞くと、部長は多くは語らなかったが、やはり石川が起きているうちには家に帰りたくない、というのが本音だったようだ。帰宅時間が遅く日曜日も出社するのが常態化しているのを見て、社長が部長に「日曜日は休んで、平日は午後8時には帰りなさい」と言っていたのを石川も何回も聞いていながら、今になって「仕事が多くて帰ることが出来なかった」と反発していたが、集約すれば1日に1時間程度の仕事量しかないにもかかわらずあまりに身勝手な言い方に、社長が「君はもっと反省すべきことがたくさんあるのではないか。部長が家に帰りたがらないのは事実で、本人がそう言っていたことだ」と石川をたしなめるほどだった。部長自身が普通の人間の1/10くらいしか仕事ができないと語っていたことは周囲の人間も何回も聞いていた。それで、部長がこのようになったのは石川に大きな原因があると、関係者全員が口にするほどだった。

石川が自分の責任を回避して「知らなかった」という言葉を連発する例は他にもたくさんあるが、社長が会員になっているエスカイヤクラブの会報も、社長が多忙な時には見ないことが多いようだったが、石川はそのまま1年以上も捨てていたために、キープしていたボトルを100本以上も無駄にしてしまった。同クラブではボトルキープは期限がなかったのだが、それを1年間に変更するという重要な情報が会報に掲載されており、それを知らなかったため金額にして300万円以上の損害が出てしまった。しかし、石川からは一言の謝罪もなかったようだ。

会社の関係者が言う。
「石川は昭和59年に入社以来、30年以上も勤務して来たが、今、はっきり言えば、亡くなった部長と石川が会社の経営を根底からおかしくしたのは間違いない。会計事務所の大先生も同様に考えていた。特に新宿センタービルから本社を移転させた平成14年頃以降は、部長による莫大な金銭の横領や、他にも文房具等も部長と石川は自宅に持ち帰り使用するという公私混同が甚だしく(部長自身が部下等に言っていたこと)、洗剤等も必要以上に同じものを多く購入してどれも使いかけのような状態で放置しているかと思えば、3台ある冷蔵庫も実際には1台しか使用していないのに後の2台も通電させていたりするなど無駄が多すぎる。会社の経費節減は何回も言われていたはずだが、石川は全く気にしていなかった。また、会社に届いた中元や歳暮の品は社長の自宅に送るのが基本だったが、それも石川はいい加減にして放っておいたために賞味期限が切れてしまった食品や飲料が包装を解かない状態で見つかるということもあった」

石川に対する周囲の関係者たちの評判は異常なくらい悪いもので、部長と石川による使い込みは会計事務所以外は誰も知らなかったが、あまりにも石川の評判が悪いので、社長は何人もの社員や関係者に誤解しているのではないかと話していることも関係者の誰もが何回も聞いていたが、実際には誰もが「社長の前では猫を被っているが、あれほど性悪な女性はいない。こんな女性は初めて見た」と口を揃えるほどだった。辞めた社員や関係者等は「会社に行けば、どうしても石川さんの顔を見ることになるので、会社の近くの喫茶店か社長の自宅マンションのロビーで会えませんか」と言う者がほとんどだった。

本社が移転した先のビルでは、社長室と事務・業務のフロアーが別になり、部長と石川だけが事務・業務のフロアーにいることが多くなり、社長の目が届かなくなっていた。そうした中で、会社に社長を訪ねて来た関係者や元社員が目撃したのは、石川が部長に対して「部長、何を言っているのっ!」と言った口調で強烈に咎める声がフロアーに鳴り響いているようなことがたびたびあったという。これは部長が悪いことをした時にのみ使う言葉だが、自分が気に入らない時などにも使っていたようだ。誰が聞いても、驚くだけではなく会社内で夫婦の会話同然の公私混同した話し方をする石川に相当な違和感を持ったようだ。本人は公私混同には気をつけていたと言っていたが、全く逆であったようだ。(以下次号)

会社を食い潰す悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(4)

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石川のいい加減さが現れている一つがタイムカードの打刻だが、午前10時の出社時と午後6時の退社時は当然として、実際には打刻されずに手書きで出社時刻と退社時刻を書き入れているものも多くあり、また出社時刻から退社時刻で時給の計算をしているのは問題で、遡って計算することになり、この分も清算すべきものとして石川に請求するのは当然だ。

(写真:石川美智代)

会社の文房具等の窃盗が日常的となり、前述したU氏やS氏が社長から借り入れた債務の担保にしていた保険の掛け金を横領して失効させてしまったことから、U氏については10億5000万円の保険が、またS氏については10億円の保険が失効するという大きな実害が生じた。そして、その後も部長の横領による使途不明金が増加する中で、経理帳簿の作成管理を行っていた石川がその事実を知りながら、自ら社長に報告もせず、帳簿上での誤魔化しを続けていたと会計事務所も判断していた。会社の小口現金で買い物をしたものについても台帳に記載せず会計事務所に報告していないものや計算が合わないことも起きていたようであった。

そのため、その事実を見かねた会計事務所の大先生が「これは、部長一人だけの問題ではなく、奥さん(石川)も横領の共犯です。部長と石川さんのそれぞれの身内を呼んでください。私から実態を説明しますから」とまで言われ、社長がその旨を部長に告げると、部長は横領の事実を認めつつ「自分の責任で対処します」と返答したことから、問題を不問に付すことではないが、時間をあげることにして、社長もひとまず部長と石川の対応を静観することにした。

しかし、新宿センタービル時代にはなかった不祥事が本社移転後からはごく日常的に起きていることは、曲げようもない事実であり、これは言うまでもなく亡くなった部長と石川に大きな責任があるのは間違いない。会計事務所は、当時は日本でも3本の指に入る実績のある会計事務所であった。事件発覚の数日後、石川から社長に話があるというので、石川の話を聞いた後、本田先生の言ったことを石川に話したら、「ああ、そうですか」と他人事のように聞いていたようだった。

さらに部長と石川に対する嫌疑がもう一つ、平成28年から同29年にかけて仕事を手伝わせて下さいと言って、会社に来ていたMという者が、会社の金を窃盗して姿をくらませる事件が起きた。しかし、会計事務所が承知している窃盗の金額は80万円で、これはMが銀行のATMから直接引き出した金額だったが、この頃、前述したように石川に対する関係者の評判が余りに悪いために、部長も責任を感じて石川を一旦は非常勤として週に2~3回ほど出勤する体制にしたが、Mの失踪直後に石川が部長から呼ばれて、改めて帳簿や銀行の入出金、支払伝票等を調べたところ、さらに163万円余の使途不明金があることが判明した。しかし、石川はその後、毎月初めに会計事務所に台帳のコピーを送っていながら、その事実を一切報告していなかった。この件についても会計事務所は当時から部長と石川の責任を指摘していた。社長は部長に「Mには1万円以上の金は自由にさせないように」と何回も指示していたのは誰もが知っていることであった。そのため、Mが銀行のキャッシュカードを自由に持ち出せたことについて部長と石川の管理責任が問われて当然だった。
ちなみに、部長は石川の評判が余りに悪いために一旦は退職させても、また復職させるということが2~3回あった。石川は退職した後は職探しをしたが、何度面接を受けても合格の返事がなく、ようやく受かったのがビル清掃の仕事だったようだが、石川は自身のプライドなのか就職しなかったという。これは、部長が石川の退職と復職を社長に報告する際に話していたことという。部長にしても、新たな使い込みを隠すために石川の協力が必要だったのかも知れない。

ところで、Mに対しては、その後、新宿警察署に刑事告訴したが、Mが間違いなくATMから金を引き出したという防犯カメラの映像が残っておらず「Mとは断定できない」という理由から逮捕はされなかったが、今回、ダイヤの紛失盗難という事態が起きて、改めてこのMの窃盗事件について、石川に帳簿上の不備(不正)を会計事務所に伝えないままにしてきたのは何故かを聞いても、「部長にはどうするか聞きましたが…」と言うのみで、明確な返答はなかった。そのため、社長が会計事務所とダイヤ紛失盗難の件で協議する中でMの窃盗事件にも触れると、「うち(会計事務所)には80万円しか計上されておらず、その事実しかありません。帳簿の不備(不正)を一切知らせて来なかったのは、やはり部長と石川による付け替えとしか考えようがありません」ということだった。それに長年にわたる経費節減に関しても、全く無視をしているやり方は大きな問題である。

このように、部長による不正を石川が「知らなかった」とか部長の責任に転嫁するような態度を繰り返しても、社長は見守るだけだったが、今回のダイヤの紛失盗難だけは石川の言い訳を聞く訳にはいかない。それに、部長による使い込み以外で同人への毎月の立替分は保険料の約70万円(他にも2件の保険料の立替金がある)のほか株式購入代金2000万円など、キリがないほどたくさんあり、会計事務所も「ダイヤの紛失盗難に関わる金額とMに関わる台帳上の不明金163万円と給料計算の不正分は最低でも払ってもらって、他は社長が判断して下さい」と言っている。石川は「部長は1年半給料をもらっていません」と言っていたようだが、これだけ多額の横領や貸付(立替金)が部長に発生していれば、給与が1年半払われなくても当然というしかないが、この1年半という期間も正確なものではなく、自分の都合で言っている。

石川は7月24日から同25日にかけて宮城県気仙沼市に帰郷し「兄に会って話をしてきます」ということだったが、実際に石川が兄に会い、清算処理についてどのような話をしたのか、全く分からないまま、7月28日午前10時前後に来社した石川から社長が聞いたのは「兄からは、そんな大金払えないと言われた」の一言だったという。しかし、これほど無責任な石川の言い草は有り得ない。少なくとも石川が兄にどういう相談をしたのかについて、説明があって然るべきことではないか。結果的に石川から紛失ダイヤの責任に伴う清算についても具体的な話がないまま面談は終わったが、当然、このままで済まされることではない。「私は逃げることはしません」と言っていたが、嘘を並べ立てて逃げたも同然だ。

石川からの紋切り型の返事のみで、石川の兄の意思が全く伝わってこない中で、会社として石川の兄に手紙を送ることになり、その送った書面では第一に紛失盗難にあったダイヤの代金1000万円弱(原価で計算)及び松本の窃盗横領に関わる不明金258万874円のうち小口台帳上の不明金163万473円の支払責任について、第二に石川が自身で計算し受け取っていた毎月の給与(アルバイト料)は、長期間にわたってかなりいい加減な計算をして会社に請求してきた疑いがあり、再計算が終わり次第過払い分を請求する件について、石川の支払責任を兄も認識して、石川と共に具体的な支払いの方法等を明示する意思があるかどうかということだった。
以前に社長が石川に頼まれ「債権債務はない」とする書面を作成して手交しているようだが、今回、石川の兄に意思を確認したいとした内容は、その後分かったものや新たに発生しているものであり、前記書面の効力が生じるものではないという。
石川の兄の意思を確認したうえで会社も対処する考えにあるというが、石川が言っていたように今回も何もしないというのであれば、止むを得ず石川を民事と刑事の双方で告訴するという。

今までお世話になった会社に対して金額的にも度の過ぎるやり方、ミスがあれば他人のせいにするというやり方をマスコミも放っておく訳がない。しかも一人の女性がここまでやる事件は本当に珍しく、反省が無ければこぞって取り上げるであろうから、近々にも今まで出ていない情報も拡散することになると思われる。(つづく)

会社を食いつぶす悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(5)

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石川美智代の特集記事をこれまで4回にわたって掲載したが、本誌でも特集②で緊急座談会を組んだことでも分かるように、他にも石川を知る元社員や関係者の多くが会社に連絡してきて、誰もが一様に記事に納得し、自分も同様の評価をしていたという声が圧倒していたという。石川の評判は驚くほどに悪く、誰一人として石川を庇う声はない。

(写真:石川美智代)

部長が石川と再婚したことで、石川自身は完全に勘違いして社内で傍若無人に振舞い、公私混同が甚だしい言動が繰り返されるのを目の当たりにして来た元社員や関係者が石川をよく言うはずがないのである。そして、彼らが一番に驚いていたのは部長の多額の使い込みであり、それを石川が帳簿を誤魔化し続けることによって発覚を先延ばしにして来たということに尽きた。使い込みによって2件の大口の保険が失効することで、会社は大変な被害を被ったが、石川は自分の夫の不祥事に寄り添うどころか、まるで自分には責任がないと発言していることが、さらに元社員や関係者の怒りや非難に火をつけている。何より、日常で帳簿を付けていれば、すぐにも不明金が発生している事に気付き、部長に疑念をぶつけて確認するのが当然なのに、石川は何もせず会計事務所にも報告をしなかった。誰も気づくはずがないと高を括って継続させた誤魔化しは、もはや犯罪である。

今回、会社が石川に金銭を伴った責任を求めている問題の中で、石川が一人で責任を持って管理していたダイヤの一部紛失盗難は、被った損害が930万円にも上っているが、これも、不可解な点が多々あって、部長から保管管理を引き継ぎながら在庫のチェックを一切しないまま放置しておいて、ある日、途中入社したNから言われたと言って、必要もないのにNと一緒に在庫確認をしながら、それを社長に報告もしないで、再び放ったらかしにするという行動は明らかに無責任だ。次いで、平成28年から同29年にかけて会社に出入りしていたMという男が会社の金を窃盗したとみられる80万円に加え、同時期に発生した帳簿上の不明金163万473円等を合わせた256万873円がある。特に帳簿上の不明金は、Mが使い込んでいた、というより部長の使い込みを石川が帳簿上で誤魔化していたのをMへの嫌疑にすり替えたのではないかという疑いいが濃厚であった。さらに、石川が会社に勤務している間、自分が受け取る給与を自分で計算して計上するという状況にあったため、石川が作成した給与計算の明細やタイムカードを改めて精査してみると、例えばタイムカードを押さずに出社時と退社時を手書きしたものが数多くあったり、交通費が年によってまちまちになっているなど、極めていい加減で杜撰であることが判明した。そのため、石川に対しては事実上の過払い金が発生しているとして返還を求めることになっている。

これまでの特集で触れて来たとおり、石川は、これらの請求について全く無責任な言動を繰り返してきた。特にダイヤについては、途中入社したNにダイヤの在庫チェックに立ち合わせたことを最大の理由にして、紛失盗難はNがやったことで全ての責任はNにあると強弁した。しかし石川は、自分はやっていないのだから、他にはNしかいないと言う前に、自身が上司の部長から引き継いで以降、ダイヤを一人で管理してきた責任を全く無視している。また贈答品の管理についても、在庫票がいつの間にか無くなっており、実際に保管してある数が適正であるかがチェックできない状況にあり、これも石川が管理責任を問われる重大な問題になっている。部長からダイヤと贈答品の管理を引き継いでからというもの、石川は原則1カ月に一度は在庫チェックすべきものを一度も行っておらず、ダイヤについては前述のNを立ち会わせてチェックしたのが初めてだったようだから、無責任も甚だしく、またNを立ち合わせたこと自体も本来は全く必要ないことだったから、完全に責任放棄と言わざるを得ない。それに、ダイヤの一部が紛失盗難にあっているという事実が判明したのも、石川が唐突に在庫チェックをしたことによるが、何故、それまで放ったらかしにして来た在庫チェックをその日にやったのか、石川は皆が納得する説明をしていない。

会社に出入りしていたMが会社の金を窃盗した事件についても、部長が社長から「Mには1万円以上の金を触らせてはいけない」ときつく指示され、石川もそれを承知していた経緯がある。それにもかかわらずMは朝の出勤途中にある銀行のATMから金を引き出し、何食わぬ顔で会社に顔を出していた。部長がMによる窃盗に気付いたのは、Mが失踪した後であったというから、話にならず管理責任が問われて当然だった。 平成28年当時、石川に対する評判が余りに悪いために、部長が一旦は石川を退職させることになり、石川の事務を松本が引き継ぐ部分があったとはいえ、金銭に関わることに関しては日々の出納帳への記載に留め、通帳とキャッシュカードは部長が管理するのは当然だった。さらに、不可解なことは、Mが失踪後に改めて石川が部長から呼ばれて、帳簿や銀行の入出金、支払伝票等を調べたところ、さらに163万円余の使途不明金があることが判明したという話だ。日々の小口台帳をMが付けていたのは事実にしても、それを定期的にチェックする作業がなぜ行われなかったのか。請求書と領収書、振込用紙等で支払の確認および小口台帳との擦り合わせが行われていれば、Mによる不正はすぐにも発覚したはずだ。それが、実際にはMの失踪後に石川の調べにより発覚したという事実経過が不可解過ぎる。しかも、部長と石川は夫婦だから、最低でもMの挙動について何らかの会話が全く無かったということは有り得ないだろうし、石川にしても経理全般を担当して、それを部分的にしろMに引き継がせた経緯や責任から考えれば、部長に確認を求めるのは当たり前のことだった。

そして、石川の給与(アルバイト料)計算とタイムカードのチェックから、石川が非常にいい加減、というより自分に都合よく給与計算をしていた事実が判明したのである。自分に都合よくとは、タイムカードを押さずに出社時と退社時が手書きになっている日が相当数あり、また、本来は勤務時間が午前10時から午後6時となっていながら、早い出勤時間の分と遅い退社時間の分が超過勤務として時給計算に盛り込まれているのもあった。
こうした給与計算とタイムカードのチェックについて、タイムカードが残存している平成29年から石川が辞めた今年の7月下旬までを調べてみると、合計で約190万円の過払い金が発生していたのである。しかし、これは、タイムカードが平成29年までしか残っていなかったから、そこまでしか遡れなかったが、実際には本社を新宿センタービルから移転した平成14年当時まで遡る必要が当然考えられ、直近の4年間に留まらず約20年近く同じことを継続してやっていたに違いないと考えられる。ともかく、判明分の過払い金については、すでに触れた通り石川に請求すると告知していた。

前回の特集④で触れたように、石川はダイヤの紛失盗難に関わる責任処理について「兄に相談する」と言って、兄の住む故郷(宮城県気仙沼市南が丘)に帰るとしていたが、その後の結果報告では、社長に「兄はそんな大金は払えない、と言っていました」という非常に無責任極まりない言い方をし、しかも石川自身も何も具体的なことに言及しなかった。そのため、石川の兄に事の顛末を伝え、兄として妹の責任処理に協力する意思があるかどうかを尋ねる手紙を送ったが、兄から来た返事は、妹が自分で処理することで、自分が責任を持たなければならないことではないという、あまりにもつれないものだった。石川の兄妹とはそういう関係なのか、というより妹が部長と共に長年にわたって会社を食い物にして来た大きな責任を、未だ十分に理解していないのではないか。石川の兄は地元で石川電気商会という電気工事の会社を経営しているが、そういう立場にあれば、石川のやってきたことがどれほどひどいもので、会社を食い物にした実態をすぐにも分かるはずである。
しかしそれも、今後、石川に対する民事、場合によっては刑事での責任追及の中で、石川自身はもちろん兄も実感するに違いない。(つづく)

会社を食い潰す悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(6)

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(写真:石川美智代)

会社にある小金庫からダイヤが紛失しているのが判明して、その後、社長や関係者も同席して協議が行われる中で、石川が唐突に「会社を辞めます」と言ったのはダイヤ紛失から約1カ月後だった。石川はその時、「引越しの手配をして7月末には故郷に引っ越します。しばらくは兄の所で世話になります」と一方的に言ったので、社長は石川が実兄の仕事を手伝うと思い、やってはいけないことを好き放題にやったことが今回発覚したので「きちんとした仕事をしないといけない」と一言忠告したが、「兄の所には事務員がいるので私は働きません」と石川が言うので、良かったと思ったようだ。社長は小川部長の使い込みが発覚して、それを石川が帳簿の誤魔化しでカバーしていた事実が判明した後も小川部長に頼まれ、仕方なく石川を雇用していたところがあったようだ。実は関係者が調べてみると、石川は今も夫の小川姓を名乗り、一緒に住んでいた東村山の住所地に住み続けているようで、協議の場で故郷に帰るという発言は嘘だった可能性が高い。小川部長は石川とは再婚になるが、前妻と離婚する時に慰謝料を3000万円支払ったという話を社長や以前の社員も部長より聞いていて、その話を石川にした時には石川も黙って聞いていたが、別の機会に石川は「私は300万円と聞いていました」とか「300万円を分割で払ったと聞いています」などと全く違う話をする。そのような話の食い違いに誰もが違和感を持ったが、小川にも石川にも金が無いことを強調したかったのだろう。しかし、自分の所在を不明にするのは最も不信感を与える。石川は会社を辞める際に「私は逃げません」と社長に直に言っていたが、やっていることは正に証拠の隠滅であり逃げだった。

(写真:平成30年版の保管リスト(一部) 社長が所持していると石川が強調した金庫と非常口の鍵は部長が保管していた)

石川の言動には、このように嘘が多くあった。それも、肝心なところで自分の責任を回避するためにつく嘘だったから、周囲の人間に多大な迷惑をかける。中でも深刻な嘘は、夫である上司の小川部長の長年の使い込みに気付いていながら、というより会計事務所は当時より石川が共犯であると断言していて、経理帳簿でごまかしを続け増やし続けた使途不明金をそのまま計上していたことで、石川が辞める直前の経理帳簿には会社にあるはずの現預金1億円超がどこにもないという事態になっていた。会計事務所とは40年以上もの契約があり、単に信頼関係があるだけでなく会計事務所も会社の事情を心得ていた。毎月の出納帳に記載されている8000万円以上の金の管理について会計事務所が社長に尋ねたのは6年以上前のことだったが、小川部長による使い込みと石川による帳簿のごまかしで使途不明金が増え続けた結果、平成31年時点で以前より3000万円以上増えて1億円を超えてしまった。使途不明金が生じる大きな要因のほかにも他人の保険料の使い込みが明らかになっている。夫婦による共同作業での使い込みは前代未聞で、それも、営業職から内勤に移動したことで収入が激減した小川部長に不満を抱いた石川が小川部長をけしかけたに違いないという意見が元社員や関係者の間では圧倒的だが、そう思わせるほど石川の挙動に不信があり嘘が多すぎた。

ダイヤの紛失が明らかになった後、小金庫の鍵を保管している中金庫の鍵は石川が小川部長から引き継いで一人で管理していたが、「ダイヤの紛失はNの仕業に間違いない」と主張してもそれが通らないと思うと、何回も行われた協議の最後になって石川は苦し紛れに「中金庫の鍵と非常口の鍵は社長もスペアを1本ずつ持っています」と常識では考えられないことを言い出した。石川がそれを言う根拠にしたのは会社に常備している「保管リスト」だったが、実際には石川が故意に書き換えていたのだ。保管リストは、不定期にしろ要不要をチェックする際に加筆や削除をしていたようだが、過去の保管リストでは中金庫の鍵(3本)を管理していたのは小川部長であり、後を引き継いだ石川だった。それにもかかわらず、直近の保管リストには社長もスペアを1本ずつ所持していることになっていたのだ。社長は会社にある大中小の3つの金庫のうち大金庫の鍵のほかにはビルのエレベータ(会社の出入口に当たる)の鍵しか持っておらず、しかもA氏が今年の初めに社長と鍵数をチェックしていた。大金庫にしても、社長は金庫扉の開閉を石川に任せていたために、金庫を開ける際には石川に鍵を渡し、石川がダイヤルを合わせて扉を開閉する役目を負っていたくらいだった。何よりも会社の資産は経営している社長の資産でもある。それを盗むなどということは有り得ない事だ。

社長の指示を受けて保管リストを作成したのは小川部長と石川で、小口現金や重要書類ほかさまざまな鍵を保管している中金庫の鍵を管理していたのは石川しかいなかった。石川は、その責任を回避しようとして保管リストを黙って一人で修正したのである。

(写真:令和2年版の保管リスト(一部)社長が所持していない非常口と中金庫の鍵を所持しているように石川が書き換えた

ちなみに、石川の「中金庫と非常口の鍵は社長もスペアを1本持っています」という発言については、今年の1月に社長が保管している鍵をA氏と一緒に確認したことがあり、社長はビルエレベータと大金庫の鍵のみで中金庫の鍵を持っていないことは確認済みだった。A氏によると、「そのとき、社長の所にはビルのエレベータ(出入口)の鍵と大金庫の鍵しかなかった。石川がなぜ、保管リストをあんな嘘で書き換えたのか、分からなかったが、少なくとも『社長にも小金庫の鍵に触れる機会はいくらでもあったから自分一人が全責任を負う話じゃない』ということを言いたかったのではないか。それまでの約2か月間は、N氏の名前を呼び捨てにして『あいつがやった』と男性3人の前でテーブルを叩いて叫んでいた。しかし、まさか保管リストの書き換えをやったうえで発言しているなんて、石川は相当に悪質だ」と言い、協議で石川の発言を聞いていた全員も同意見だった。

ダイヤ紛失が発覚して以来、石川の素性がさまざまな面で明らかになっている。小川部長の使い込みが、実は石川が焚きつけた結果によるものではなかったかという疑い、社長の前では猫を被り続けてしおらしく見せながら、実は本性は、相手かまわず食ってかかる姿を何人もの元社員や社長の友人知人が見て辟易としているというギャップの大きさ、さらには会社の文房具や消耗品を自宅に持ち帰り好き放題に使っていたという甚だしい公私混同、節約をする指示が出ていても従わず、日常で使ってもいない冷蔵庫を3台も通電させたり、使い終わっていない同じ洗剤等を放置して新しい洗剤を開けるために、いつの間にか使いかけの同じ洗剤が3本も4本も水回りにある棚に放ったらかしなっているなど、だらしなさが異常過ぎた。「自宅では奇麗好きで整理整頓ができ、無駄は一切なかった」と小川部長が言っていたこととはまるで逆だ。中には会社に届く社長宛の中元や歳暮は社長の自宅に転送することになっていたが、最近、石川が辞めて整理をしていると、3年前の飲料の詰め合わせ等がずっと放置されていたのが見つかった。恐らくは石川が転送を忘れ、あるいは自宅に持ち帰るつもりで会社に残していたのが消費期限切れになり、放置していたのではないかと見られている。こうしたさまざまの場面で石川の本性を目の当たりにした何人もの社員や関係者が、「今までには見たことが無いほどひどい女性だ」と口を揃えるのである。
何もかにも石川の責任にする気は毛頭ないが、前述したように肝心の所で嘘をつき責任を逃れようとすることが多すぎて、誰もが石川を心底から疑ってしまっているという状況が現実に起きているのだ。社長だけは「そんなことは無いと思う」と言っていたが、今は関係者全員と小川部長から聞いていた、石川が寝静まるまでは返りたくないと言っていたことの真相がよく分かったという。小川部長が日曜日も1か月に1回しか休まなかったことに、社長が「毎日曜日は休みなさい」と言っていたが、小川部長がそれには従わなかったことを、石川は「仕事を多く押し付けられるから」と反論していたが、引継ぎで小川部長の仕事をこなすのに1日に1時間もかからないことを理解できたはずだ。何か問題があり、その時に「こうです」と言ったことが、数日後には自分の都合のいいようにもっともらしく変わることが多かった。前述した文房具や消耗品の持ち帰りでも、小川が元社員に会社で購入した文房具の持ち帰りを認めてさえいた事実があった。もちろん、文房具一つでも会社の資産に計上されているから、それを自宅に持ち帰るのは窃盗に当たるが、元社員が言っても部長は聞かないので、思わずその話を社長の耳に入れた。「部長に何回言っても、『大したことじゃない。君も持って帰って使ったらどうか』と言って取り合わないので、社長から何か言って下さい」と。そこで、社長が小川をたしなめるということになったが、石川も傍で聞いていて部長が平謝りしていたのを見ていたのに、その話が協議の中で出た時に石川は「小川は文房具に凝っていて、自分の好みのものを選んで買っていました」などと平然と言ったのである。石川が自分の都合に合わせて事実をすり替えようとする典型的な例の一つだろう。

これまでの特集で触れて来たとおり、ダイヤの紛失に係る石川の管理責任、会社に出入りしていたMの現金窃盗と帳簿上での使途不明金をMの責任にすり替えた疑いを持たれる石川の責任、さらに石川自身の給与に係るお手盛りの計算による過払い金等について、石川には金銭での責任の履行を求めているが、これに加えて会社が保管していた顧客への贈答品についても、このほど会社が契約している会計事務所より過去の在庫表が見つかったため、これを基に正確な保管状況が確認できることになり、改めて石川に対して責任を求めることになったという。
贈答品の在庫表についても、そもそもの管理を小川部長と石川が行ってきただけに、石川が退職する直前に社長が「在庫表は?」と尋ねると、石川が「無いんです」と言ったために、社長が「無いって、どういうことか。君が管理していたのだから、無いっていうのはおかしいだろう」と言っても、石川は「でも、分かりませんが、無いんです」と言うだけで、それ以上は口にしなかった。在庫表がなくなったことが分かった時に話をするならまだ分かるが、ダイヤの紛失盗難が起きてから言うことではない。
在庫表の紛失について石川の責任が問われるのは当然だった。本当に紛失していたら、小川の使い込みと同様に発覚した時に社長に報告するべきであるが、自分の都合で一切報告しなかった。しかし、在庫表が無い以上、またNが整理をした際に廃棄と保管のリストを作成していなかったために正確な確認ができないままだった。それが、会計事務所で見つかったことで正確なチェックができることになった。その在庫表は平成16年から同17年にかけてチェックしたもののようで、小川と石川が手書きで作成し、決算の時に会計事務所に提出したと思われるが、内容を調べてみると、ボールペン、計算機からブランド物のバッグや同じくブランド物のネックレス等に至るまで多くの贈答品が紛失していて、残っているものがわずかだったのである。しかも、末尾の合計金額を書く欄の横に「その他」という走り書きがあり、1200万円が計上されていた。前年度の決算に記載した金額とは大きく違うことを示すものに違いないが、すでに相当数にのぼる在庫資産が行方知れずになっていた可能性があった。贈答品の在庫管理及びチェックは小川と石川に引き継ぐまでの過去30年ほど、年に1、2度はチェックしていたが、一度も紛失が起きたことは無かった。今回、紛失した贈答品の金額は1700万円を優に超えていた。このことから、石川が引き継いでからの「在庫表がいつの間にかなくなった」という言動が俄かに疑われることになった。在庫表はなくなったのではなく、あってはまずいから故意に廃棄したのではないか。平成16年当時は、すでに事業を縮小した後で、それ以降は贈答品もダイヤも保管しているだけで販売に使用することもないし、もちろん仕入れによる数の増減もなかったから、この在庫表の通りに残っていて当然だった。それが、現在までの約17年間で大方の贈答品が紛失したのだから、当然、管理をしていた小川と後を引き継いだ石川の責任は重大であり、大掃除で整理をして廃棄と保管のリストを作成していなかったNの責任よりも石川の責任がはるかに重い。Nは管理の悪さでジーンズ等の布製品がカビたため廃棄したことに責任を感じていたが、これは社長が承知していたことであった。小川部長から引き継いで後に贈答品とダイヤをチェックをして、仮に紛失しているものがあれば、当然社長に報告することになるが、石川は一切報告をしていなかった。それはただ、チェックをしなかったから報告しなかった、ということではないというのが関係者全員の意見である。ダイヤの紛失盗難が発覚したきっかけも、石川が周囲に誰もいない時間に、しかも一人でチェックして紛失盗難を発見するという極めて不可解な状況の中で明らかになっている。石川は在庫リストと数が合わないという事実を、チェックの前から知っていたのではないか。そうであれば、何故、その時点で社長に報告しなかったのか。

冒頭にも挙げたように、石川は自ら転居してしばらくは実家に身を寄せるという嘘をついていたことが発覚したことで、石川がダイヤの紛失に伴う責任の履行で「兄に相談するので一度帰省します」と言っていたことにも大いなる疑念が生じており、実際には帰省もせず実兄に相談もしていないのではないか。それを疑わせるのが、石川が実兄と相談した結果を持ち帰って社長と面談した際に、「兄は、そんな大金を支払えないと言っていました」と言うだけで、何をどのように相談したかについて石川は何一つ具体的な経緯を話さなかったばかりか、石川自身も責任処理についての意思表示をしなかった点にある。石川は社長に「私は逃げません」と言ったが、自身の責任の所在を明確にして、最低でも責任を取る、取らないという意思を明示するのが当然だった。そうでなければ、石川が何故「逃げません」と言ったのか、意味が全く分からない。それに自身の保険が900万円ほどあるので、それの受取人になってくださいと言っていたが、これは責任を認め、具体的な方法を提示したことになるが、社長が承諾しなかったことで、その後は口にしなかっただけでなく、それに代わる話を一切しなかった。

会社では関係者が石川の実兄宛に経緯の詳細と石川の責任を述べた書面を送っていたが、実兄からの返事には妹の多大な不始末を懸念し何らかの協議の場を持つという気持ちは一切感じられず、実兄自身が責任を負う立場にはないという、妹には非情とも取れる文言しかなかった。この返事を見る限り、石川がこれまでに会社で起きた責任を重く受け止め、真剣に実兄に相談したとは到底思えない(相談すらしていないとも思われる)。そのため、会社から手紙を実兄に送っていなければ、実兄は何も知らないままでいた可能性が極めて高く、今現在も事態の深刻さを実感していない可能性さえあるのだ。
石川が責任の処理についてこのまま何も意思表示をせずに放置する状況が続くのであれば、必然的に訴訟が提起され、石川が会社を食いものにした全ての実態が表面化するに違いない。それどころか、刑事的責任を問われることも当然あり得る。そうなってからでは取り返しがつかないことを石川も実兄も認識するべきではないか。これだけいくつもの事件が重なれば、刑事的責任を問われる可能性は間違いなく高まるはずだ。
小川部長と結婚した後、石川が好き放題のことをしていたことは、多くの元社員や関係者の多くが以前より気付いていたようで、特に社員の慰労を兼ねた海外旅行中に実感する者も多かったようだが、誰一人として石川を評価する人間はいない。それどころか石川がいなければ辞める人も少なかったはずだとの声も多い。(つづく)

加藤隆一に潜伏住居を提供した「長野君香」が果たすべき責任

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(写真:長野君香)

長野君香は、加藤隆一が生前に周囲から隠れ潜んで住む住居を提供し、加藤の世話を焼いてきた女性である。加藤は所在を不明にしながら、以前から懇意にしていた長野の会社の顧問を名乗り、会社の一室に隠れ潜んでいたのである。
長野は、周囲には永らく経営してきた「キミカ」という会社から退いたと言っていたようだが、同社のホームページを見ると、相変わらず長野が代表取締役を務め、自分の名前を冠した「自然化粧品ジュンキミカ」というブランドをしっかりと宣伝しているのだ。長野が扱っている化粧品は「自然化粧品」を謳い、「無効物油 無石油系界面活性剤 無合成香料 無タール系色素」を強調しているが、それぞれの商品価格が6000円以上、中には15000円という商品もあってかなり高額だ。
加藤自身も被害額が100億円以上に及ぶ催眠商法による詐欺を2回も働いて逮捕されるという前科があり、その場しのぎでウソを言い続けてきたが、長野もまた“同じ穴の狢”と言っても過言ではない。しかも前述のホームページには平成15年2月26日付で日本文化振興会より社会文化功労賞を受賞したとして、また同年12月5日付で世界学術文化審議会より国際グランプリ世界最優秀商品に認定されたとするそれぞれの写真が添えられている。そのような栄えある受賞をしているはずの長野が、債権者に対しては嘘を吐きまくり、揚げ句に加藤が死亡すると、その後は所在を不明にしているのだ。

加藤が債権者を騙した手口は、詐欺同然で他人が所有する土地の権利書一式を騙して預かり、権利者が加藤と同じ姓だったために「身内に頼まれたので、これを担保に金を貸してほしい」と債権者の友人を同行して借り入れをする材料にしたものだったが、騙し取った土地について、債権者が加藤に起こした裁判でも「私は何も関わっていない」と嘘の証言をして、当然、判決でも認められなかった。
数年前に債権者から債権の譲渡を受けた第三者が加藤を訪ねた際に応対したのが長野君香で、長野は関係者に「加藤に会わせる」と何回も約束をしたが、結局はその約束を反故にした。また、長野は債権者に対して何度も「責任を持つ」とも言ってきたが、それを忘れたと言える立場にはないはずだ。加藤を庇い続けて債権者との約束を反故にし続けた責任はあまりにも大きいからだ。長野は債権者に「加藤さんには大変お世話になった」と言って「私が保証人になり責任を持ちます」と約束している。加藤の詐欺商法に加担した過去があれば、その真実がいずれ顕在化することを忘れないことだ。

加藤隆一の死亡により長男の昭弘と次男の隆司が揃って相続放棄手続を取ったようだが、死亡後3か月経過後に申請しているため、それで債務返済から逃れることはできない。昭弘も隆司も父親が債権者に多額の債務を負っている事実を以前から承知していたからだ。
そのため、債権者の関係者が昭弘と隆司の自宅を訪ねたが、いずれも応答がなく、手紙をポストに入れたところ、それから間もなくして隆司が住むアパートの管理会社より「加藤は住んでいない」という連絡が入った。隆司は住民登録を平成12年から放置したまま所在を不明にしていたのである。また、長野君香の自宅を訪ねた際も応答はなく、部屋番号のポストには2つの会社名が記載されていて、長野もまた実際に居住しているかどうかさえ不明だった。
こうした加藤の2人の息子の対応を見ると、加藤が被害者続出の詐欺事件を2度も起こして、被害者からの直接の抗議をさんざんに受けて大きなストレスを受けてきたことが感じられるが、仮にそうであれば、なおさら債権者と直接向き合い、問題を根本から解決するために話し合いをするべきでは無いのか。債務者の中には自分のしでかした悪事のために子供たちから疎まれ、「オヤジのことは関係ないし、知らない」という言葉を突き付けられる者が多くいるようだが、子供たちにとってもそれで事が収まる訳ではない。それどころか、債権者が債権を第三者に譲渡すれば、事態はさらに深刻になるだけだ。(つづく)

ダイヤの買い付け代金を持ち逃げ「田邉達夫」の詐欺商法(2)

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債権者がダイヤの買付を何度も依頼した田邉達夫は悪質な詐欺師である。債権者から預かった買付資金1900万円を着服したのが発覚したことで、田邉は債権者に詫びて借用書を作成し、月2%の金利を付けて返済すると約束した。そして、返済できない時には本人が所有する土地を売却して返済に充てるとも言って、権利証等の書類を持参したため、債権者は止むを得ず了解した。ところが、その後、間もなくして田邉は行方をくらませてしまった。おそらく、債権者と同様の被害者が他にも大勢いるのではないかという疑念が持たれるが、役所で住民票を閲覧するなどして田邉の所在がようやく分かった平成30年に債権者は訴訟を提起した。しかし、田邉は法廷には一度も現れず、H31年12月14日に「1900万円及びこれに対する平成26年9月1日から支払済迄年5%の割合による金員を支払え」という判決が下された。しかし、田邉は非常識にも一切債権者の前に姿を現さず、さらに住所地を転々とするなど、極めて無責任な対応を取り続けている。田邉が負うべき債務総額は約2500万円に上っている。
債権者が田邉と知り合ったのは約30年も前になるが、ダイヤモンドを盛んに売り込みに来る田邉は商売熱心で、債権者が依頼したダイヤの買付でも問題を起こさなかったため、債権者は田邉を信用したが、それが田邉の常習的な詐欺の手口だったのだろう。

関係者の調査によれば、田邉は家族とも離れて身を隠すような生活を続けているようだと言うが、いつまでもそんなことが続けられる訳はない。
とはいえ、債権者も時間が経過する中で、債権を第三者に譲渡することも視野に入れているようで、そうなれば、田邉だけではなく妻や2人の子供、さらには身内全体にも深刻な影響が出るのは間違いないところだ。そういう事態を田邉が自ら招いていることを、どこまで自覚しているのか。田邉が逃げ回っている間に債務はどんどん膨らみ、それが家族や身内全員に重くのしかかっていくことになる。債権者が刑事告訴をしなかった恩情を仇で返す行為は絶対に許されることではない。(つづく)

失踪12年でも消えない「佐藤元夫」の犯罪(5)

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佐藤元夫は3年ほど前の令和元年に死亡した。優良と思われる競売物件を落札して、高く転売するのが得意な不動産業者だったが、やっていることは悪質な詐欺行為ばかりだった。落札した物件を、債権者には無断で売却して8億円の被害を出したり、寸借で金銭を騙し取るのが常態化していて、落札物件の占有者を立ち退かせるためとか、いくつもの虚偽の理由を持ち出しては債権者から何回も100万円単位の資金を預かり着服を繰り返した。

(写真:佐藤元夫)

佐藤は悪事を働いて横領着服を繰り返し、それが露見すると必死になって謝罪するが、しばらくすると、また悪事を繰り返す。平成14年8月22日、債権者は佐藤が働いた悪事で横領着服した金額を全て合算して、8億5000万円を額面とする「債務弁済契約公正証書」を作成することにした。そして、その後、平成19年3月頃、「知り合いの設計事務所オーナーの関係する物件です」と言って5件の不動産リストを佐藤が提示し、「売値で10億円以上の物件の運用を任されているので、9月から大々的に販売をかけて一旦社長に返済するので、今年いっぱいの保険料を立て替えてもらえませんか」と懇願したので佐藤の要請を呑んだ。佐藤が担保に供した生命保険の加入については、保険金の受取人を当時は学生だった娘(高橋予帆子)にしており、佐藤に不測の事態が起きて保険金の支払いが起きた場合には、それを返済に充てるということを佐藤は公正証書に明記した。債権者はその時、娘を巻き込むことへの佐藤なりの責任や覚悟を感じて、佐藤を信じることにしたようだが、事実はそうではなく債権者を騙すために便宜的に娘を利用したに過ぎなかった。佐藤は債権者を信用させるために娘に連帯保証をさせるようなことを平気でやったのである。
ただし、債権者が佐藤を提訴した際に、娘は自己破産手続きを取り審理の途中で被告から外れるという事態が起きたが、実際にはこれまでにいくつもの例があるように娘の申立は実態を一切反映しておらず、事実上の詐欺破産に当たるものだった。

佐藤は家族を蔑ろにしていたとしか思われないが、債権者に負った債務を責任を持って返済するという認識が全くなかったようだが、とはいえ、佐藤が死亡した今、佐藤が残した債務は家族や親族が責任を持って清算するしかない。佐藤は言い訳もできないような嘘をついて債権者を騙し、あるいは債権者の資産を横領して無断で売却する犯罪まで実行して債権者に莫大な損害を与えている。その責任を全うして問題を解決するのは家族や親族にとっては重い負担になるだろうが、一つ一つ解決していくしかない。一度は佐藤の連帯保証をした娘は、佐藤がいかに悪事を働いていたかを少なからず承知していたはずだが、債権者や関係者と前向きに話し合いを重ねていくことが問題解決の一番早い方法ではないか。(つづく)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(6)

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一昨年の11月に債権者が山本丈夫に対して2度目の裁判を起こした際に、代理人を立てるとしながら一切その動きを見せないまま裁判にも出廷しなかった。そのため裁判は2ヶ月後の令和2年1月に判決が下され、債権者側の請求が満額で認められることになった。山本に対する請求は一部であったので、山本が負う債務総額から見れば1割にも満たない。
東邦グローバルの株式購入を債権者に勧めて、それで得た利益で山本の負う債務を可能な限り相殺して欲しいと債権者に懇願しながら、株価が高くなったところで債権者が売ろうとすると、強引に留まらせて売るタイミングを逃させだけでなく、山本が債権者に約束した1株500円での買い取りを求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した(株の買い取り総額は約7億円になる)。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。

(写真:山本丈夫

債権者が山本と知り合ってから20年以上が過ぎたが、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねた中で、その時の飲食代を払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽あるいは期待させるような成果など全くないものばかりだったのである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。そして、揚げ句の果てに債権者を騙して株式を大量に買わせた上に巨額の損失を出させたまま行方知れずとなった。債権者が憤りを隠せないのは当然のことで、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していない。また、裁判で山本が主張したことは全てがでたらめで、何一つ真実も事実もなかった。

昨年末以降、債権者の関係者が、山本が隠れ潜んでいるとみられる自宅を訪ねていた。その家は山本と偽装離婚したと思われる前妻が住む所だが、前妻は弁護士を介して15年以上も前に離婚して、山本とは一切音信不通であり、連絡先も知らないと通知してきたが、その住居は家賃が30万円近くもかかるところだけに、前妻が単独で住めるようなものではない。
しかし、前妻はともかく許せないのは山本である。悪質極まりなく逃げ回り、いずれは債権者が諦めるとでも思っているのかもしれないが、それは大きな間違いであることを自覚するべきだ。いつまでも債権者と向き合おうとせず、謝罪の言葉一つも発しないでいることが、どれだけ債権者の怒りを書き立てているか、山本は本当に分かっているのか。それでも、債権者は山本に対する債権を第三者に譲渡していないが、そうなれば、山本自身だけでなく兄妹他身内全員に取り立てが始まり、誰もが日常の生活を送れなくなってしまうのは明らかだ。山本はその時、親族への責任をどうやって取るというのか。(つづく)

 

余りの非常識さに呆然と怒り 多くの被害者が「篠崎奈美子」を告発!!

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7年ほど前の平成27年頃からインターネット上に頻繁に顔を出し始めた篠崎奈美子という女性がいる。見た眼には化粧の派手さばかりが際立ち、作詞や作曲、あるいはさまざまにポーズを取った姿の写真や動画をふんだんに公開している。経歴には誰もが知る有名人との関りを強調するなど、非常に目立ちたがり屋という印象だ。本人が公開しているプロフィールを見ると、生まれは福岡市で今年41歳になり、自身が代表を務めるMUTTY Online STORという会社でWeb制作(ホームページや広告等)やフォトショップ、化粧品の通販事業等を手がけているようだが、業績は一切公表していないので不明だ。問題は同社が別に手がけるSNSのフォロワー数を販売する商売が詐欺まがいの手口で行われている、という疑惑だ。

(写真 篠崎奈美子)

先ごろ篠崎に関して複数の投稿が寄せられているが、篠崎がこの商売を行う上では「SNSガールズ」の名称で客の目を引くために同業他社と比べて格安な料金を設定して呼び込んでいる。
手口が詐欺まがいというのは、前払いで客から大量の注文を受け付けておいて、途中で「発注先でトラブルが起き、注文数の未完了分の責任は負えない」という趣旨の返事を返す。そして注文した残数の消化もしないし返金もしないという商道徳から大きく外れたことをぬけぬけとやって平気な対応をしている点にある。
販売した商品に欠陥や問題が生じれば、商品を正常なものに取り換えるか返金をするのが販売者の責任であるのは当然だ。篠崎が販売しているフォロワー数については、未完了であれば、それを補填して完了させるというのが販売者として当然のことであるのに、篠崎は全く正反対の言い訳をする。
例えば、これは篠崎が客の問い合わせに送ったメッセージだが、「こちらは、かなり低価格で提供し、トラブルの場合の保証もありなら、倍以上の料金を戴かないと、厳しいと会社内で決まりました」などと責任は一切自分にはないという始末で、正に開き直った話ではないか。20代で社会人になったばかりならいざ知らず、41歳にもなってこれほど非常識な言動を繰り返すのだから、篠崎は自身を振り返って反省し、取るべき責任を自覚すべきではないか。
低価格でのサービスを提供すると自社のホームページに謳っていながら、トラブルが起きたら保証はしない、返金もしないというのは明らかに身勝手、というより、そもそもトラブルが起きるかもしれない商品であれば、販売する際にそのリスクを告知する義務が販売する側にはあり、これは法律で決められていることだ。しかも、注文した商品の数が販売者側で揃わないのであれば、前払いで受け取った分から責任を果たせない分を客に返金するのは当たり前のことである。しかし篠崎は「これ以上、再発送は致しかねます。再発送の場合は全額こちら負担になり大赤字になります」とまで言う。注文を出した客からすれば、篠崎の現場で起きたトラブルのリスクを負う義務は一つもなく、それは篠崎の会社が負うべき管理責任ではないか。しかも客が支払いを済ませた時点で契約は成立しているから、篠崎の行為は契約不履行であり、損害賠償を伴うものだ。
さらに篠崎は「そのかわり、残りの回数をそのままの価格にてサービス提供は可能です。これ以上の事は出来かねます」と言って、残数分の二重販売まで仕掛けているが、それこそやってはいけない確信犯的な詐欺行為と言わざるを得ない。
そんな商取引における当然の原則が篠崎には分かっていないのか、それとも分かっていても損失を出すのがイヤでへ理屈をこねているのか、どちらにしても篠崎は販売業者としての資格は全くないと言って過言ではないほど悪質な発想を持った女性であるようだ。
恐らく、この記事を読んだ読者の中にも投稿を寄せた客たちと同様の被害を被っている人が、まだまだたくさんいるのではないかと思われる。
ちなみに、篠崎は客とのメールによる応対でいくつかの偽名を使い分けている模様で、投稿を寄せた客に対しては本名の篠崎姓を名乗っておらず、客が代表者の連絡先を尋ねても、社長には取り次げないと平気で他人を装うような所が見受けられたが、客が正式に篠崎との取引を打ち切る通告をして返金を求めた際に、篠崎が返してきたメールには、あまりにも酷い文言が並んでいた。
客が大量の数を注文したことに難癖をつけての事か、「初めからその目的で購入したと注意していたので、こちらも専門の方に相談しており、その方に対応いただく予定です」と言い、客のアカウントを指して「あのアカウントはヤクザ系のアカウントなので、増えません。反社会勢力などは、増えません。こちらも、専門の方がいますので、相談済みです」とまで断定しているが、その根拠は何処にあるのか。客との取引を始める際に客に素性の確認を求めることをしないで、ただ、安価な商品であることを強調して注文数を増やさせるような持ちかけを何回も行っていたのは篠崎の方であることは、客が記録として残した全てのメールのやり取りからも明らかであって、篠崎の言動は自分勝手な想像に基づく言いがかり、客に対する事実無根の誹謗中傷であり、客個人だけでなくYouTubeに登録しているチャンネルに対する名誉毀損、信用毀損に該当することは明らかだ。客はすでに篠崎を告訴する手続きを進めているという。そして篠崎はこうも言っている「本日、東京で、高市早苗さんやその他国会議員に、招待されています。親が。貴方の事もあまりに、酷いようなら、調べていただきますね」と。これは、いったいどういう意味に捉えたらいいのか、奈良県出身の高市早苗議員が篠崎を保証するとでもいう意味か、それとも国会議員の名前を出せば、客が怯むとでも思ったのか。そのどちらでも、客に対して引き起こした問題とは全く関係ないことで、必要ならば、取材チームが客に代わって高市議員から話を聞くこともあるだろうし、また篠崎の親にも確認する必要があるだろう。特に篠崎の親は、篠崎の非常識な振る舞いや商取引の原則を踏み外すようなやり方をどう思うのか。篠崎の言動は人間性まで疑ってしまうもので、客のクレームを一切受け付けないという態度も、一切の責任を自分以外に転嫁して、「(客のことを)注意していました」とは何たる言い草かと呆れるばかりだ。

(写真 篠崎奈美子)

1990年代から急速に普及したインターネットの世界では、TwitterやYouTube、Instagram、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が日常の人と人の交流で欠かせないものになっているが、例えばYouTuberに象徴されるように、ネット上で動画を公開すると、人気の度合いに応じてその動画に広告がつくことによって動画の公開者に収益がもたらされることから、多くの人たちが自作の動画を公開する中で、なかなか視聴者が集まらないとか、評価が上がらないなどの声を拾って、篠崎のように「安い料金で数を増やせますよ」と誘う業者が多く存在している。ビジネスが隙間であるために業界そのものが認知されていないようだが、それだけに悪質な業者が後を絶たないのだろう。業者の中には、客の後ろめたさを逆手に取って好き放題のいい加減な販売をして責任を取らない者も多いと聞くが、あえて言えば、販売する側の責任の方が大きいように思われる。数を増やしたいという動画公開者がどれだけいたとしても、それを販売する業者がいなければ、成り立たないからだ。そう見れば、篠崎はまさにそれを実践している業者と言えるのではないか。(つづく)

余りの非常識さに呆然と怒り 多くの被害者が「篠崎奈美子」を告発!! (2)

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篠崎奈美子の商売は明らかな詐欺であり犯罪だ。しかし、篠崎自身にはその認識が全くない。恐らく被害者を作っている手口を篠崎は常習的にやっているに違いないから、感覚が麻痺してしまっているのではないかとさえ思われる。

写真:篠崎奈美子

フォロワー数を注文した依頼人から前払いで代金を受け取りながら、その後、SNSガールズが再発注した先でトラブルが発生したので、依頼者の注文残数は中途で諦めてもらうより他ないと言って、返金にも応じず、注文数に満たなかった残数を依頼人に二重販売しようとした。これが篠崎(SNSガールズ)の手口である。再発注先のトラブルとは何か、篠崎はその説明も一切せず、ただ自分に責任はないと言い募る。しかし、ネット上にHP(ホームページ)を立ち上げて他社よりも安価な商品を宣伝して、注文をした依頼者から料金を前払いで受け取った責任は篠崎(SNSガールズ)にあることは明白だ。その責任を全く無視して、返金に応じないのであれば、最初から詐欺を仕組んでいたと言わざるを得ない。

 

試みに「篠崎奈美子」で検索してみると、「安いインスタグラムいいねとフォロワーのsnsgirl」というサイトが紹介されている。そのサイトは篠崎の会社MUTTY  Online STOREの概要が掲載されているが、「商品が注文内容と異なる場合又は商品に瑕疵があった場合は、商品到着後8日以内に限り返品を受け付けます」と謳っている。篠崎は言っていることとやっていることが全く正反対ではないか。依頼人が被った被害は、そもそも依頼人には何の問題もなく、しかも注文が途中で途切れるというのは、明らかに商品に瑕疵があることではないのか。返品を受け付けると自社のHPで公言しているなら、注文に応えられない残数を補填するなり、返金をするのは当然であって、「再発送すれば、大赤字になる」とか「クレームは不可です」などと言えることではない。まして、たまたま依頼者が相当数の注文をしたのを捉えて、さらに大量の注文勧誘をしたのが篠崎であったことを、篠崎は忘れてはいないはずだ。依頼人が注文した数が数日間伸び悩んでいる状態に気付き、その理由を尋ねる連絡をしなければ、篠崎はいつまでも依頼人に連絡さえしなかったのではないかと思われるほど、篠崎には商品を販売している会社の代表者としての責任感が一切見られない。

写真:篠崎奈美子

篠崎は依頼人本人とYouTubeの登録チャンネルを誹謗中傷した挙句、どういう関係があるのかも全く不明な地元奈良出身の高市早苗議員の名前まで出して、依頼人をけん制した。篠崎が引き起こしている問題と高市議員に何の関係があるのか。しかも、高市議員と付き合いがあるのは篠崎の親であると言うが、本当であるかどうかは定かではないし、関係があろうがなかろうが、それこそ関係が無いことだ。ちなみに篠崎の親は、篠崎が非常識極まりない言動を繰り返している事実をどこまで知っているというのか。安価という宣伝で客の目を引き、トラブルが起きる危険性があることを客に告知する義務さえ果たさず、料金を前取りした挙句に注文に応えないという行為は詐欺に等しいということを、親が篠崎に教育したとでもいう積りなのか。全く篠崎の言動は支離滅裂である。

篠崎が依頼人に謝罪もせず、このまま問題を放置するのであれば、依頼人は法的手続きを始めあらゆる手段を講じると明言していることはすでに前号でも触れたが、篠崎には自身が犯した非道な行為を深く反省させ自覚させることが必要であろう。(つづく)

 

余りの非常識さに呆然と怒り 多くの被害者が「篠崎奈美子」を告発!!(3)

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(写真 篠崎奈美子)

娘のやっている商売が明らかな詐欺であり犯罪だということを知ってか知らずか、告発者が親に問い合わせをしても一切応対しないというのは、娘の悪事に対しても親が容認あるいは応援していることになる。本誌はこれまでに篠崎奈美子の商売が犯罪にも等しいことを2度にわたって取り上げたが、それに対して篠崎が被害者に謝罪もせず反省する対応が一向に見られないどころか、逆に一切無視を決め込んでいるとしか思われないことから、去る4月中旬、被害者が篠崎の父と思われる正信氏に対し確認を求める書面を送付したが、正信氏もまた反応を示さないまま今に至っている。篠崎は自身のやり方が明らかに刑事事件になる可能性が高いという認識すらなく、被害者を生み出す手口を常習的にやっているに違いない点を強く指摘した。正信氏もそれを知れば、親として娘に事実確認を踏まえた叱責をして、被害者に然るべき対応をするのが当然と思われるが、現状でそれもないのであれば、同じ穴の狢と捉えられても致し方ないことと思われる。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)としてインターネット上で提供されているTwitterやInstagram、YouTube等で、篠崎および篠崎が経営するSNSガールズはフォロワー数を注文した依頼人から前払いで代金を受け取りながら、その後、同社が再発注した先でトラブルが発生したので、依頼者の注文残数は中途で諦めてもらうより他ないと言って、返金にも応じないどころか、注文数に満たなかった残数を依頼人に二重販売しようとした。これは篠崎(SNSガールズ)の常習的な手口であることが強く疑われる。篠崎は同社の再発注先のトラブルが何であるかの説明も一切せず、ただ自分には責任はないと言い募った。しかし、ネット上にHP(ホームページ)を立ち上げて他社よりも安価な商品を宣伝し、注文をした依頼者から料金を前払いで受け取りながら注文に対応していない責任は篠崎(SNSガールズ)にあることは明白だ。依頼者には全く関係ない再発注先で発生したトラブルの責任を全く無視して、返金に応じないのであれば、最初から詐欺を仕組んでいたと言わざるを得ない。

「安いインスタグラムいいねとフォロワーのSnsgirl」というサイトは、篠崎の会社MUTTY Online STOREのHPにある勧誘文句で、概要を見ると「商品が注文内容と異なる場合又は商品に瑕疵があった場合は、商品到着後8日以内に限り返品を受け付けます」と謳っている。それにもかかわらず、篠崎の言っていることとやっていることが全く正反対なのだ。依頼人が被った被害は、そもそも依頼人には何の問題もない所で発生し、しかも注文が途中で途切れるというのは、明らかに商品に瑕疵があることである。返品を受け付けると自社のHPで公言しているなら、注文に応えられない残数を補填するなり、返金をするのは当然であって、篠崎が被害者に送ったメールの返信文にあるような「再発送すれば、大赤字になる」とか「クレームは不可です」などと言えることではない。まして、たまたま被害者が相当数の注文をしたのを捉えて、さらに大量の注文勧誘をしたのが篠崎であったことを、篠崎は忘れてはいないはずだ。被害者が、注文した数が数日間伸び悩んでいる状態に気付き、その理由と対処を尋ねる連絡をしなければ、篠崎はいつまでも依頼人に連絡さえしなかったのではないかと思われるほど、篠崎には商品を販売している会社の代表者としての自覚や責任感が一切見られない。

篠崎は返信文で被害者個人とYouTubeの登録チャンネルを誹謗中傷した挙句、どういう関係があるのかも全く不明な地元奈良出身の高市早苗議員の名前まで出して、依頼人をけん制した。篠崎が引き起こしている問題と高市議員に何の関係があるのか。しかも、高市議員と付き合いがあるのは篠崎の親であると言うが、本当であるかどうかは定かではないし、関係があろうがなかろうが、それこそ関係が無いことだ。そこで被害者が、篠崎の親が高市議員とどのような関係にあり、なぜ篠崎がそれを被害者への返信文で明らかにしたのかを父の正信氏に尋ねたという。また、篠崎の親は、篠崎が非常識極まりない言動を繰り返している事実をどこまで知っているというのか。安価という宣伝文句で客の目を引きながら、トラブルが起きる危険性があることを客に告知する義務さえ果たさず、料金を前取りした挙句に注文にも満足に応えないという行為は詐欺に等しいということを、親が篠崎に教育したとでもいう積りなのか。そうしたいくつもの疑問を親に問い質したにもかかわらず、篠崎の親も沈黙しているのは決して看過できないことである。

篠崎が依頼人に謝罪もせずこのまま問題を放置し続け、親もまた対応しないのであれば、被害者は法的手続きを始めあらゆる手段を講じると明言していることはすでに触れたが、篠崎自身が犯した非道な行為を深く反省させ自覚させることが、親としての最低の務めではないのかと思われる。(つづく)

最上級車販売の老舗「コーンズ」のビジネスセンスを顧客・カーマニアはどう思うか

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ロールスロイスやベントレー、フェラーリ、ランボルギーニなどハイエンドブランド(最上級)と呼ばれる車からスーパーカーの販売、メンテナンスを行っているコーンズは160年の歴史を誇る老舗だが、同社社員の顧客に対する姿勢に疑問を感じているという数件の投稿が以前より寄せられていたが、この疑念にコーンズは真摯に応えるべきだという趣旨から取り挙げることにした。顧客が感じている不満や批判とは、同社のメンテナンスの料金が高いだけでなく、修理が完了した後に問題があってもクレームも受け付けないことにあるようだ。最初の見積もりと大幅に違う時には事前に報告することは当然であるが、それもしないことがあるようだ。

(写真:コーンズ本社ビル)

最上級の商品を扱うには、顧客に対してもそれなりの振る舞いが求められて当然だが、今回取り上げる「向山」という役職の社員は大きな勘違いをしているように思われる。
3年ほど前に、顧客が愛用車のうちの1台であるエンツォフェラーリの、全ての点検をコーンズにお願いして、これには1年ほどかかったが、その後、車検は取ったが一度も乗らないままでいたところで、今回、バッテリーとガソリンを交換して乗ろうとしたら、エンジンがかかりづらかったので、コーンズ(向山氏)から車検の案内が来ていたことを思い出した顧客が電話をかけると、少し待たされ、受付の者が「向山は来客のため、折り返します」と言うので、一旦電話を切り待っていたが、30分以上も待たされた揚げ句に、長らくお待たせしましたという言葉など一切なく「向山ですが」という一言だった。それが顧客への対応なのかと思った。
顧客が、車検の案内が来ていた事を告げた後、エンジンがかかりづらいことに加えてギアにも不具合があるので、どうしましょうかと言うと、向山氏は一度は「車を引き取りに伺います」と言ったが、その後「部長に相談します」と言い換えたのである。それで、顧客が「取りに来てくれるのですね」と念を押すと、再び「部長に相談してから」と言いつつ「以前の事は終わっていますよね」と、まるで顧客に対して以前のことは自分のミスではないというような言い方に変わった。顧客は向山氏が何を言いたかったのか、瞬間、分からなかったが、確かに前回のことは終わったことではあるが、向山氏に一切責任が無いことではなかったはずだ。

前回のメンテナンスチェックでも1回目の納車直後に上野周辺で停車した後にエンジンがかからなくなり、その後の修理でエンジンはかかるようになったが、それでも顧客は不安もあってその後は乗車を控えていたのだが、今回、バッテリーやガソリンを換えて乗ってみることにしたところ、やはりエンジンがかかりにくくギアも入りにくかった。走行距離を見れば分かる通り一度も走っていないので、コーンズにはできればクレームでやってもらいたいという気持ちもあったが、どうしてもということではなかった。しかし、向山氏はそのことを気にしてか、「前のことは終わっています」と釘を刺すような言い方をしたのかも知れない。顧客はどうしてもクレームでとは言っていないのに、向山氏が自分の以前のミスを全く考えないで、一方的な言い方をしたことには本当に呆れた。この電話での応対を見ても分かるように向山氏には不親切というか誠実さを感じなかった。
前回のメンテナンスでは、エンジン周りの片方の修理で130万円くらい、左右両方でも160万円くらいでできると、車を搬入した2人の業者に向山氏が告げたようだったが、その後、約1年近く預けていた間にどのような修理をするのかという中間報告もないまま600万円の請求が顧客に届いた。どの整備工場でも、作業の状況や経過を顧客に知らせるために写真に撮るなりして作業内容の説明をするものだが、向山氏は一切しなかったので、いきなり600万円を請求されたのには顧客も呆れる以上に多少の憤りをもって向山氏に抗議した。すると、向山氏は「自分には決裁権限がないので、部長に相談します」と言って、後日、向山氏と上司の部長、顧客と顧客の友人の4人で会うことになった。そこで顧客の趣旨を知った上司が向山氏の非を認め、請求額を100万円値引きする提案をしたのである。さすがにコーンズの部長というだけあって、金額的には満足とは言えなかったが、常識的であって正しい判断ができる人だと思ったので、顧客は承知した。最初から部長のような人が対応してくれていれば、顧客がこれほど不快感を持つようなことにはならなかったに違いない、と顧客が思うほど、部長と向山氏とでは大きすぎる差があり、もし向山氏のような対応をする社員が他にもいれば、コーンズの信用はガタ落ちになるだろうと思ったようだ。
顧客はその後、メンテナンスは終えたが、相変わらずエンジンがかかりづらいエンツォフェラーリに乗る気がなくなり別の車に乗ることにし、駐車場に置いたままにしていた。ちなみに、同社が顧客に送った注文確認書(平成31年3月6日付 見積書)には「領収済」の印が捺されており、これを見ても手続きが大きく前後していることが分かる。顧客が費用を支払った後に見積書や請求書が送られるというのは、手順の前後で済ませられることではない。全体をチェックして、不具合のある所を一通り修理して欲しいとお願いすると、「エンジンの片方130万円ほど、両方であれば160万円くらいはかかります」と言い、さらに「修理期間を長くして戴ければ安い部品が見つかります」と言ったことに応えて1年近くも預けた間にほとんど報告もないままで、実際の請求額が600万円だったら、誰だって憤るのは当然だ。もっとも、これについては顧客も部長との協議により了解したことだが、その後、メーターを見れば分かる通り乗っていないのに不具合が生じれば、クレームでのメンテナンス処理はどの整備工場でも当然するところが多いと思っていたが、顧客は他にも多くのスーパーカーを保有していて、車によって違う修理工場に入れており、試乗する時はまちまちだが、問題があればクレームで対応するところが多いので、クレームに固執した訳ではなかったが、向山氏の対応は明らかに他とは違っていた。
フェラーリの整備について、取り敢えず車を引き取りに来てもらえるのかと言う顧客に「いや、部長に相談してから」と向山氏が言い出したことで、顧客も怒りを露にして、「どういうことですか? そちらで整備をしてもらった後、一度も乗っていなかったが、今回、エンジンがかかりにくくギアも入りにくいので、そちらで診て欲しいと思っていた。それだけのことで何故、上司に相談すると強調するのは、顧客をクレーマー扱いしているように思った。オーナーはエンツォフェラーリ以上の車も数台、他にもスーパーカーを何台も所有しており、一時はランボルギーニだけでも数十台以上持っていたカーマニアです。これまで40年以上もスーパーカーに乗っているが、このようなことは過去に一度しかなかった」と、まるで自分の都合で客を選別するような応対をする向山氏に多少は声を荒げる事にもなったが、向山氏の対応を見れば、それも当然だったろう。しかし、向山氏は態度を改める訳でもなく、同じ言葉を繰り返した。それで、顧客は「もう、いい」と言って電話を切ってしまった。顧客に納得できる説明をするべきではないかと思うのは当然である。こうした顧客の不満や怒りを、コーンズが放置することはないだろうが、早急な対処が求められている。

1861年に横浜でフレデリック・コーンズがパートナーと創業し、昨年160周年を迎えた同社は、当初は絹と緑茶を輸出する貿易会社としてスタートしたが、今や、「先進性と高品質を企業理念に掲げ、自動車、一般消費財、アパレル、企業保険、海図、検査・海損、エレクトロニクス、産業機材と多岐にわたる様々な事業を展開しています」(同社HPより)を謳う老舗企業になっている。しかし、事業として取り扱っている商品がハイエンドブランドであっても、勤める社員が向山氏のようであれば、誰もコーンズという会社を信用しない、どころか扱っている商品にも最上級の価値を実感しないだろう。どれほど成長性を誇っても、社員教育がなっていなければ、企業は衰退することを忘れてはいけない。

「野村不動産」ともあろう会社が地権者を蔑ろにして契約書を改ざんした!?(1)

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不動産業界を象徴するものの一つに「千三つ」という言葉がある。不動産業界の人間はこれを「1000件に3件しか売買契約に繋がらない」と理解しているようだが、実際には「不動産業者は1000回に3回しか本当の話をしない」という解釈が一般的で、辞書にも「うそつき。ほら吹き。本当のことは千のうち三つしか言わないという意味。土地の売買などの仲介を業とする人」とあるくらいだ。この不動産業界に対する評価は大手企業も中小企業も関係ないほど世間に浸透している。

(写真:野村不動産本社)

大手企業の野村不動産の営業マンたち、橋爪秀明と橋本大の2人は、驚くようなやり方を実践していた。それは、「何か要望があれば、仰って下さい」と仲介者のOに言われ、地権者から提示されたビル売買の条件をクリアーできなかったことを誤魔化すためか、地権者側には売買条件を全て削除した契約書を、地権者にも仲介者のI建設にも、口頭での説明もなければ書面も見せることなく、地権者側の弁護士のみに送り(確かに地権者は弁護士に書類を送ってくださいと言ったようだが、細部については弁護士は知らず、弁護士は地権者等が承知しているものと考えた)、そうとは知らない弁護士に1月14日の契約で契約書に署名押印させてしまったという重大な過失を犯している。このやり方はまさに騙しとしか言えない。これは不動産業界を縛る宅地建物取引業法に明らかに違反している行為だが、野村不動産および、地権者が買主(野村不動産)側との交渉を委託した I建設が売買条件に絡む交渉経過の実情を明らかにしたのは、問題が明らかになってからのことだったために、地権者が契約を解除するという選択を迫られる結果を招くことになった。

地権者が売買を進めていた不動産については、すでに2年ほど前から複数の不動産会社が打診をしてきたが、地権者とは25年前後の付き合いのある知人のOから「売らせて下さい」と言ってきたのが令和3年の秋頃だった。そして、それから数週間後にOが「ビルを買いたい会社があります」と言ってきて、それが野村不動産だった。ただし、野村不動産は仲介をするだけで買い手は別の会社だった。地権者がOに「今まで不動産関係の話があった時も、私は素人なので、測量は当方でやるが、後のことは買主側でお願いしたい、ということと、解体工事はできる事なら私の40年来の友人の会社にやらせてあげて欲しい」という話をしたところ、野村不動産の課長ほか2人との日々の交渉を、I建設の代表者Kが請け負うとOが言うので、地権者は I建設と業務委託契約を結んだ。
そして、交渉が本格化する中で、Oが「売買で野村にやって欲しい前提条件はありませんか? 野村は大手ですから何でも仰って下さい」と言って地権者に尋ね、地権者はそれならということで3つの要件を出した。一つはスーパーカーのコレクターでもある地権者がビルの近くに別荘地として所有している高台に車庫を設置して保管している7台と売買を予定しているビルの1階に展示している2台、さらにミニカー1台を合わせた車両10台分の駐車スペースを確保したいというもので、ビルを売却してしまえば、7台を保管している駐車場は現状でもセコムが入っているが、2人の常駐者の管理が日常的にでき難くなるという事情があった。他にも、ビルの管理人をしている地権者の親族が高齢で足が不自由になっているため、ビル売却後の転居先をビルのすぐ近くに確保したいということ(すぐ前がデパートで買い物ができる)。そして3つめが、ビルを解体する場合は地権者が長年懇意にしてきた業者にやらせて欲しいというものだった。ビルの解体については、地権者は複数の不動産会社が売買の話をしに来ていた際にも打診し、最初の一社がその解体業者と取引を何回もしていた実績があり、地権者は確実に解体業者に仕事を回すことが出来ると確信し、また解体工事の入札についてはOとKが「解体に伴う他社の入札価格を内々にお知らせしますので、一番安い値段で入札して下さい。そうすれば仕事は取れますから」と言うので、地権者はこの件は安堵して、その旨を解体業者に伝えたのだった。しかし、野村不動産はどれも地権者の希望通りの結果を出さなかっただけでなく、勝手に契約書を作り替えるなど全てが約束と違ったことで、契約不履行として弁護士に解約の相談をする事態となった。

交渉が具体化するなかでOから地権者に連絡をしてくるようになり、ビルの解体に伴うアスベスト問題やPCBの処分、そして展示している2台プラス1台の車両の移動等が確認されるとともに契約を令和4年1月14日に行い、その際に手付金として売買金額の10%が支払われ、土地建物の引き渡しは令和4年6月末として同日に残金を決済することが地権者と合意されたが、特に地権者が提示した車両の移動(10台分の駐車スペースの確保)については売買の条件とする地権者の意思がより優先されることが明確になったことで、契約書に盛り込むことになった。
そして令和4年1月6日、地権者のマンションで買主S社の2人のほか野村不動産の課長と橋爪、橋本の3人、I建設のKとI、そしてOが一同に会しての面談が行われることになり、そこで売買に係る要件について協議されたが、契約書には「車両10台分の駐車スペースの確保で6月末が無理であれば決済自体を8月末まで延ばし、それもうまくいかなければ決済日を10月末と2か月ごとにずらし、最終的に12月末の段階でも決まらなければ、一旦契約を無条件で解除する」という文言が盛り込まれることになった。車両が1台、2台程度であれば駐車スペースを見つけるのは難しいことではないが、10台分を1カ所で確保するのは簡単ではないと言う地権者の話に沿った内容だった。地権者の希望に見合う合意点が見えたことで、その日の協議を終えることになった。その後、管理人の転居先についてはビルの近隣では物件が見つからないという話がOからあり、また車両10台分の駐車スペースについても、橋爪から神奈川県内に1台10万円の料金で預かるスペースの提示があったが、1台で高くても3万円前後、10台合計でも30万円前後と見込まれる料金が相場である中、合計で100万円にもなる橋爪の提示は検討する話ではないとして、車両の移動についても持ち越しとなった。
契約の1月14日までに時間が迫っていた中で、野村不動産からの契約書の内容の文言等の確認については専門的な知識が必要になると考えた地権者は「顧問弁護士にも書面を送って下さい」と言ったのだが、野村不動産はその言葉を勝手に解釈したのか、1月11日と同月13日夜半に弁護士事務所に連絡を入れて契約書の案文を送ったが、地権者とI建設側には送らなかったようで、Oも聞いていなかった。つまり、車両10台分の駐車スペースの確保に係る1月6日の協議の内容が契約書にどのように反映されているかの確認を地権者本人だけでなく I建設にもしなかったことになる。橋爪と橋本の2人がそれを故意にやったことなのか、その時は分からなかったが、これが後日、契約解除につながる深刻な原因になるほど、地権者は野村不動産への不審を募らせることになった。地権者は数年前にも野村不動産でマンションを売った経緯があったが、その時の担当者は親切で、色々な資料を持参してスムーズな取引が進められ何も問題が無かったが、今回の担当者には不審感しか持てなかった。

1月6日の協議を経て、車両10台分の駐車スペースを野村不動産側で見つけられなければ売買契約は無条件で解除できると実感していた地権者にとって、残った条件、管理人の転居先を決めることと解体業者への工事の受注も確定していなかったが、地権者は管理人の引越しを長引かせてはいけないと考え、多摩地区の特養老人ホームを探し、早々に契約することになっているが、橋爪もビル近隣では転居先が見つからないと言った後は新たな候補の提示をする気配がなく、野村不動産には地権者の希望に応えるという誠実さが全く見られなかった。
また、解体工事の受注についても、KとOが当初から入札に参加した他社の見積額を内々に地権者に知らせると言っていたのに、2億8000万円という見積額の情報を入れて以降はなかなか正確な金額が伝えられていなかった。手付金の支払の後にすぐに分かるという話であった。
一方で、解体工事を懇意の業者に受注させることが出来るという情報をOとKから得ていた地権者は、懇意の業者に他社の見積額を内々に知らせるから、と話したことで、業者は確実に工事を受注できると考え、7月からの仕事は取らないことにしたと思われる。
1月6日の協議では、地権者は解体工事の受注先について敢て話題にしなかったが、Kと Iが地権者の要望を橋爪に伝えていたのか、橋爪から他社と同じ要領で入札に参加するか、参加しないのであれば700万円を提供する話があったというが、地権者はその話は全く知らない。700万円というのは、ビル内にある未使用の物や価値のある物で700万円以上は優にあると言われたと地権者が話したことで、これは最初の解体の見積で明らかになっていた。

ビルの売買契約で地権者が要望した3つの条件は、このように契約を交わす時点でも一つとして成果がなく、野村不動産は地権者の要望を全て満たさないまま売買契約を自分たちのペースで進めて、1月14日に契約を済ませ手付金を地権者の口座に振り込んで来た。
しかし、車両10台分の駐車スペースの確保が決まらない中で、実は解体工事についても懇意の業者は受注できなかったのである。OとKが約束していた他社の正確な見積額が提示されることも無かったから、業者が理由も言わずに入札を辞退すると地権者に言い出したこともあったが、地権者はそれが入札情報を提供していなかったことにあるということについてはその時は考えが及ばなかった。しかし、解体工事の受注まで結果的に反故にされたことに地権者はショックを受けた。このままでは懇意の業者に対するメンツが丸つぶれとなるだけでなく、長年懇意にしてきた関係にもひびが入る事態さえ起きかねなかった。そのため、地権者はOとKに解約をするしかないことを告げ、OとKが改めて野村不動産を入れた協議の場を持つことを提案し、その後、複数回の協議が持たれることになった。

そうした中で、地権者の意に反するような事実が次々に明らかになったのである。肝心の契約の解除は手付金の返還により無条件で実行できるという話を地権者はOに確認し、そのたびに「間違いありません」という話を聞いていたが、契約書には売買代金の20%、つまり手付金の倍返しが明記されていただけでなく、車両10台分の駐車スペース確保の条件に係る条項も契約書から削除されていたのである。1月6日の協議で駐車スペースの確保ができるまでビルの引き渡しと残金決済を2ヶ月ごとに延ばし、12月末まで決まらなければ無条件で契約を解除できるという地権者にとっての対抗要件さえ無くなっていたことで、地権者は橋爪、橋本の2人に騙されたという強い疑念を抱かざるを得なかった。Kも「社長、ビルは他に売りましょう」と言ってくれたので、地権者は解体業者のY工業のMには「他に買って貰って、解体工事をしてもらうようにしますので、少し待って下さい」と頼んだ。

当初には契約書の原案にあった条項が契約の際の契約書には無かったのは何故か、野村不動産との協議ではそれが重大な問題になった。
Oが地権者の意向を確認して、それを橋爪に伝える中で、地権者がビルに展示していた2台の車両の移動先が決まり、移動させる期日をOに知らせた。それで橋爪は、車両10台分の駐車スペース確保に係る部分は解決したとして、契約書から関係条項を削除したようだ。しかし、そうであれば、橋爪は変更した契約書の案文を地権者にも I建設にも口頭でも伝えず、書類も提示せず確認を怠ったことになる。こんな重大な変更を報告しないのは明らかに大きな問題であった。しかも1月11日と13日夜半に地権者の顧問弁護士にはただ契約書のみを送付していただけで、交渉の過程で地権者が提示した3つの条件について辿った経過がどう修正され、契約書に反映されたかという最低限の説明も省いていたのだ。売買交渉に直接関わっていなかった弁護士にしてみれば、送られた契約書の条文の表記に問題があるかどうかしか判断できないのは当然で、落ち度はないはずだ。
ちなみに、交渉の経過を反映させて契約書の案文に修正が加えられていたのが分かったのは、弁護士に宛てて変更の履歴が入った契約書の案文がメールで送信された、契約前日の1月13日夜の午後8時過ぎだった。この時点で、それを見た弁護士は地権者と野村不動産との間でさまざまなやり取りがあったくらいにしか受け止めないまま翌日の契約に臨み、契約書の調印に立ち会った。
地権者の交渉を代行した I建設のKとI、そしてOの対応も十分ではなかったようだが、それ以上に野村不動産の橋爪と橋本は地権者にも I建設にも変更履歴を開示せず確認も求めなかった責任は重大で、地権者が提示していた条件に係る案文の変更であれば、なおさら最大の注意を払って二重三重の確認をするのが当然であり、それを怠ったことは重大な過失、しかも悪意に満ちた詐欺まがいの行為であると思われても仕方のないやり方である。

協議の回数を重ねるたびに、橋爪はビルの引き渡し日に向けた事務的な対応が際立つようになった。その態度は自分たちの作業に問題はないことを強調しているかのようにも見えた。しかし、地権者から見れば問題は何も解決していない。それを協議の場で地権者が言っても、橋爪も橋本も応対が芳しくなく、聞く耳を持たないという印象さえ最初から窺わせ、車両10台分の駐車スペースの確保について橋本が「車両の移動は最初から2台と聞いていました」と、とんでもないことを言い出した時にも、同席していた橋爪もOも「それは違う、10台分だ」とは訂正しなかった。その前のヒルトンホテルでのミーティングでもはっきりしていたことを、今度は「車両は最初から2台だった」と言う橋本の話には、これ以上話しても無駄だと地権者は強く思った。明らかに橋爪や橋本は地権者との問題解決よりも野村不動産社内での責任問題への対応を優先しているとしか映らなかった。

その一方で、地権者が契約の解除を口にすると、Oも橋爪も困った表情をして、「それだけは何とか考え直して戴き、契約を進めさせて下さい」と平身低頭であった。あまりにもやり方が一方的と言わざるを得ないではないか。地権者は、今後、野村不動産を相手に契約の解除を求める訴訟沙汰になることも辞さない考えでいるが、2人の言動がまさに「千三つ屋」の真骨頂であることは疑う余地もない。本来ならば1月11日に地権者の顧問弁護士に宛てて契約書の案文を送った時に、するべき具体的な説明を一切避けて、契約前日の夜半になって唐突に野村不動産社内での契約書作成中の変更履歴が記載された書面を送っていながら、地権者と I建設には送っていなかった、という行為が明らかに2人の故意によるものであったことは明白であり、それで野村不動産としての説明義務を果たしているというのは論外であり、逆に宅地建物取引業法に触れる告知義務違反を問われるのは当然で、口頭での説明も一切なかったことを2人はもちろん野村不動産は認識すべきである。また契約の解除ということになれば、これは野村不動産側の約束違反であるので、売買に関連して発生した諸費用と損失は全額請求されても当然だろう。
地権者が売買条件で提示した3つの条件を野村不動産は全て反故にした。管理人の転居先については、野村不動産が真剣に探す意思を見せず、仕方なく地権者の方で他を見つけたが、1月6日の面談の時には全員が一番気になっていた車両10台分の駐車スパースが見つからない時は無条件での解約という決定事項をI建設にもOにも内緒で、しかも口頭での説明もなく、全く違う内容の契約書にしたことは契約違反だと地権者は考えるようになって話し合ったが、「車は10台ではなく2台」と言ったり、他にも虚偽の発言が多く、また謝罪も無く、これでは徳吉課長ならまだしも橋爪や橋本ではまとまる話ではなくなり、解約しかないと考えるほかなくなっている。明確な謝罪をするか、裁判をするしかない状況になりつつある。これだけの事件であれば、マスコミも動きYouTubeの動画でも配信される可能性は高いが、野村不動産の悪質な一面が日本中に知れ渡るに違いない。(文中敬称略  つづく)

松尾憲之と早川充美は逃げ隠れしてでも自身の名誉を言う前に責任を果たせ!!(1)

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(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

松尾憲之と早川充美が、自分の名誉を傷つけられたと申し立てても、それを真に受ける者は、おそらく松尾と早川の素性を知らない人間だけだ。2人を知る関係者は誰もが「松尾や早川に人から傷つけられるような名誉なんてあるのか。多くの人を騙して、裏切った揚げ句に姿をくらませるような、最も卑怯な連中が言えるセリフじゃない」と言い、2人の悪事を放置しておけば、さらに被害者が続出するだけだとも言う。それらの批判や非難に呼応した動画制作者が、被害者を出さないための警告の意味も込めてYouTubeの動画を制作し、公開したのだが、突然、非公開の扱いになってしまった。その理由が、何と「名誉毀損の申立に基づく」というのだから、呆れてしまうほかない。
とはいえ、先に報じた小野敏雄の動画に対する非公開の扱いと同様に、YouTubeはそれ以上の詳細情報を開示していないために、チャンネルとしては事実を指摘した問題提起の動画が理不尽な形で非公開になっていることに強く反発し、改めて、松尾と早川に係る動画の制作を進めることで、絶対にこの問題を放置しないと意気込んでいるようだ。
「名誉毀損の申立をしたのは松尾と早川しか考えられないが、何を血迷っているのか、と言いたい。事実は違うとか、何か言い分があれば、チャンネルに対して抗議をすればいいことで、匿名を悪用して陰からこそこそと動画を非公開にさせるなど、卑劣極まりない。それにオーナーに会ってしっかり弁明すればいいことでもある。それもしないで、ただ逃げ回っておいて、名誉を傷つけられたと言われる訳がない」とチャンネル関係者は言う。

(写真:松尾憲之。巨額資金ブローカー)

松尾と早川の動画は、実は4月20日に初めて公開されたが、約2週間後に非公開となった。チャンネルは誰がどのような理由で非公開の申立をしたのか、という最低限の情報開示をYouTubeに求めたが、それに対するYouTubeからの回答は一切なく、止むを得ずしばらく様子を見たうえで動画を再公開するための修正を行って制作を進め、6月16日に再公開に踏み切ったという。その際には、最初に公開した動画が理不尽にも何者かの申立によって非公開になった事実を明らかにしたうえで、新たな構成の基に再公開する旨を動画の開始前にテロップで流したという。ところが、それから約1か月後の6月21日に、またしても動画は非公開になった。
周知のように、動画で提供した松尾と早川に係る情報は全て事実である。それがもし事実無根というなら、同様の記事を掲載してきた本誌に対しても同様に抗議や訴訟提起があったはずであるが、それは一切ない。松尾と早川はただ逃げ隠れしていただけだ。

松尾も早川も巨額の導入資金をエサに詐欺を常習にしてきた人間で、松尾はこれまでに騙された被害者との間で過去に20件以上も大きなトラブルを起こし、拉致監禁されたのは3回になるが、その度に救ってくれたのが債権者(動画では「オーナー」と呼称)だった。松尾はいつの頃からか定まった住居を持たないようになっていた。松尾はオーナーに40年以上も前から世話になり、何度も命を救われる場面を経験したにもかかわらず、松尾が負っている巨額の債務を巡って、早川が松尾の債務を重畳的に引き受けて債権者に支払うと何度も確約しながら反故にし続け、揚げ句には2人とも一切の連絡を絶って、行方をくらませてしまうという事件が3年ほど前に起きた。松尾と早川が揃って債権者を騙しにかけたのだ。そして早川もまた、会社の資金約6000万円を横領した容疑で刑事告訴を受けるという爆弾を抱えている。松尾も早川もいつも誰かに追われるような身となっているのだ。

松尾には亡くなった妻との間に息子がいるほか、妻と先夫との間に生まれた娘が2人いるが、息子の慎介は松尾に似て、その日暮らしをするような日常を送っているが、松尾が失踪した際には警察に捜索願を出して債権者と一緒に松尾を探していた中で、突然、行方をくらませ松尾と同様に消息不明となっている。また娘の弘美と由香は、松尾と慎介が失踪して安否が気遣われる状況にあっても、ほとんど関心を示さず、関係者が警察に捜索願を出すことを勧めても積極さを一切見せなかった。
早川も10年近く前に妻と離婚して独り暮らしを続けてきたが、2人の間に生まれた真里奈と亜理紗という2人の娘も、表向きには早川とは疎遠になっているようだが、関係者が真里奈の自宅を訪ねて早川の消息を尋ねた際には、まるで早川の言い訳を代弁するような応対をしていることから、いざとなれば何らかの連絡を取っているようにも窺われる。

松尾も早川も無責任な生き方をして、家族に見放されているようにも見えるが、2人が債権者に負っている債務処理の責任を果たさない限り、松尾と早川の家族も巻き込んでしまうということを全く自覚していない。
YouTubeの動画は一旦は非公開という扱いになっているが、そのことで松尾と早川はさらにチャンネル登録者からも怒りを買ってしまった。チャンネルでは新規の作品を公開していく中で、松尾と早川の悪事を追及するとしている。動画チャンネルにもケンカを売った松尾と早川は、自ら戦線を拡大させたようなものだが、果たさなければいけない責任の重みがさらに増したのは言うまでもないことだ。(つづく)

 

高崎・富岡市政を糾弾する!! 事前告知なく強制執行をかけた納税課と料金減免に応じない水道局

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高崎市の行政手続きに不満が渦巻いている。根幹の原因が大なり小なり富岡賢治市長にあるのは当然だと思われても仕方がない。少なくとも2010年5月以降、来年の5月までの3期12年を富岡氏が市長を務める中で行政での専横が際立っても、それを口にすることが憚られるようになり、富岡氏が3期目の市長に就いた2019年10月に高崎芸術劇場の照明備品を巡る官製談合事件で市役所職員が逮捕されるような事件が摘発されたこともあり、富岡市政への不満や非難がいくつも表面化しているのが実情だ。

(写真:高崎市役所)

本誌が取材を進めることになった事件は、高崎市内にビルを所有している、ある地権者の預金口座を、高崎市が事前通告もせずにいきなり差し押さえ、滞っていた固定資産税の未払分を全額回収してしまったというもの。2か月ほど前の4月15日、突然、高崎市納税課が地権者の会社の預金口座を高崎市が差し押さえ、1000万円を超える金額を回収するという事態が起きたのである。当日の朝、地権者の郵便受けに入っていた郵便物の中に高崎市から送付された封筒があり、開封して中身を見ると、支払が遅れていた固定資産税について、地権者の会社名義の預金口座を差し押さえ、さらに回収(未払相当額を引き出す)する内容が書かれていたが、驚いたのは回収日が、封筒が届いた当日だったことだった。何の前触れもなく納税者の懐に手を突っ込み、無理にでも回収することなど、決して許されることではない。
高崎市が作成し送付した書面の日付は4月11日だったが、郵便物が転送されていたために、手続きに時間がかかったのか、地権者の手元には15日の朝に届いたものだった。そもそも、差し押さえをするにしても、実際に回収するまでに一定の時間を置き、その間に未払い分の支払について地権者側の対応を確認するのが行政として当然であり、納税者に対する配慮だ。仮に封筒が正常に届いていたとしても、わずか2日ほどしか時間を置かずに回収日を設定するというやり方は、あまりにも無礼であり、富岡市政の何をしてもいいという傲慢さが見て取れる。封筒の中身を見た地権者が、急ぎ銀行のATMで記帳したところ、未払分相当額がそっくり引き出されていた。そこで、事実確認と抗議をするために高崎市の納税課に電話を入れたが、高崎市の納税課では預金口座差し押さえの事前通知を出し、回収の期日を明記したと説明しているが、地権者はその通知書を見ていない、と言うより受け取っていなかった。そこで、再三にわたって納税課の担当職員に通知書を見せるよう要請したが、「再発行はできない」の一点張りで拒否したという。なぜ納税課は通知書を開示しないのか。「送った」「いや受け取っていない」という問題を解決する一番正確な確認方法が通知書の開示であるのは、誰の目から見ても明らかのはずだ。納税課の説明が本当であれば、コピーでも開示するのは当たり前のことだ。

実は、この地権者には数年前にも一度、同じく固定資産税の未払分を巡って、高崎市が、いきなり地権者が賃貸で貸している一軒家の差押手続きをした、という苦い経験があった。そしてこの時も、今回と同様に差し押さえの事前通知を4回も送ったと言い張る市の職員は最後まで通知書を開示しなかったが、実際には地権者には通知書を一通も送っていなかった事実が判明した結果、高崎市の部長ほか複数の納税課の幹部職員たちが東京新宿に在住する地権者を訪ねて来て謝罪するという事態を招いていたのである。担当した職員だけでなく幹部職員たちはあまりにも無責任過ぎる。しかも、地権者が謝罪を受けた直後、未払分の税を全額納付したにもかかわらず、高崎市が差し押さえの手続きを解除したのは、それから何年も後のことだった。

そうした、あまりにも杜撰な高崎市の対応を経験した地権者だったから、今回の未払分のいきなりの回収という、同じ轍を踏むようなやり方に対してさらに怒りが増幅しているのは当然だろう。高崎市の納税課が事前の通知書を送ったという嘘を誤魔化すために、その通知書の開示を拒んでいるのではないか。
高崎市納税課には学習能力が全く無いのか、それとも税金さえ取れればいいという発想が根底にあるのか。そのどちらにしても高崎市の対応は納税者を蔑ろにしていると言わざるを得ない。

(写真:富岡賢治・高崎市長)

富岡賢治市長は、2019年4月の3回目の市長選挙では他に候補者がいなかったため無投票で当選したが、前述したように、その年の10月に官製談合事件が発覚した。この事件は、高崎市企画調整課付課長で高崎芸術劇場副館長の佐藤育男が、市が発注した舞台装置の延長コードやドライアイスマシンなど数十点に関する指名競争入札で高崎芸術劇場の元館長の菅田明則と電気工事会社「阿久沢電機」社長の阿久沢茂に照明備品の価格を漏洩した官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された事件だが、富岡市長の後援会は菅田が興し、阿久沢は後援会連合会の幹事長を務めていたほか、菅田が高崎商工会議所の副会頭と高崎観光協会の副理事長、また阿久沢は高崎観光協会理事長等の要職を務めるなど、富岡市長の側近的な立場で高崎市役所への影響力も大きかったとみられる。群馬県選挙管理委員会が前年分の政治資金収支報告書を公表した中で、富岡氏の後援会「富岡賢治後援会」の政治資金収支報告書から、同後援会が同年1月19日開催の「新しい高崎 新春の集い2019」で、菅田が社長を務めていたラジオ高崎に映像製作代として397万8千円を支払っていたことや、後援会が、菅田がかつて社長を務めていたグラスロード社にもパンフレット、チケットの制作代として計約43万7千円を支払っていた事実が明らかになった。
高崎市はこの事件を受けて、再発防止を目的に市役所総務部内にコンプライアンス室を設置し、事務を適正に執行するための助言や、法令順守を徹底するため職員の意識啓発などに取り組むとしたほか、富岡市長が2020年1~3月の給与を15%減額し、担当の副市長も同年1~2月の給与を10%減額するとした。しかし、今回の納税課の対応を見ると、当時の反省が何も生かされていないことが分かる。

富岡市長の任期は令和5年5月までとなっているが、市の納税課によるいきなりの差し押さえと回収という行為は、コンプライアンスに抵触する問題ではないかと思われる。今後は徹底した取材(調査)をもとに記事を掲載していくことにするが、ここではもう一つの例を取り挙げる。これは高崎市水道局の対応だが、ビルの地下にある防火用の水槽に水を溜める水道管が破損し、水槽が一杯になれば自動的に水を止めるボールタップと呼ばれる部品(家庭のトイレタンクに水が溜まれば水を止める構造と同じ)が破損していたために水が流れっぱなしになり、それに気づいてビルの管理者が元栓のバルブを閉めたのが約1か月近く後のことだった。
通常であれば、このビルの2か月ごとの水道料金は6万円から8万円というが、水道局料金課が請求書を作成することになった5月、請求金額が約108万円だったので驚き、ビルの管理会社に異常の原因を確かめる照会をかけたことで、管理会社もそれを初めて知り、ビルの管理者に確認する作業が行われたという。
防火用の水槽は地下1階の床下に設置されているが、非常事態でもない限り、日常で点検する作業はなく、地下1階の床下にある水槽や、水道管およびボールタップの破損を発見することなど、専門の業者による特別な点検を必要とするものだった。つまり、管理者が日常的にビルの内外を見回る作業の中で異常を発見できるものではなかったという。そうした中で、管理者が地下1階を見回る中で、かすかではあったが異音に気づき、改めて床下の板を外して水槽を覗き込んだところ、水が溢れていることが分かったものの原因を探っても分からなかったことから、急遽水槽につながる水道管の元栓を閉めて水を止めた。それが、4月10日前後の事だったという。
管理者によれば、その1か月ほど前の3月16日に高崎市周辺で大きな地震があり、その影響で水道管やボールタップが破損したのではないか、というが、この地震は3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖で発生したマグニチュード7.3、最大震度6強に及び、高崎市内では最大震度4を記録した。また、この地震の影響で高崎市内ではおよそ10,360軒が停電したほか高崎駅発着の新幹線・在来線はすべて運休した。

高崎市水道局は、ビルの管理会社への照会から数日後にビルに職員を派遣して防火用水槽の周辺と水道管を詳しく調査した。すると、前述したように水槽が満杯になっても水が止まらなかったのはボールタップが破損していることに原因があるとして、当初は水道料金の80%前後が減免の対象になると言っていた話を撤回して、全量使用者側の負担になる、と調査に立ち会った管理者に告げた。
しかし、これに管理者が鋭く反発し、水槽が普段は点検が非常に難しい所にあって、異常を発見するのが困難だったことに加え、ボールタップ破損の原因が自然災害によるものだったことを考慮すれば、減免の対象になって然るべきではないかと訴えた。ところが、水道局の職員は、主要な水道管や、そこから引き込まれた給水管の破損であれば減免の対象になるが、ボールタップは飽くまで使用者側の管理になっていると強調して譲らなかった。高崎市水道局の算出によれば、溢れ出していた水の全量が使用者側の負担となり、水道料金は108万円を超える金額という。
水漏れにより高額になった水道料金は、原則としてその水道の使用者が支払う必要があり、その理由としては、「給水装置」(給水管、止水栓、メータボックス、蛇口などの給水用具の総称)が個人の財産であるために、その管理や修繕の責任も所有者にあるとされているからだ。
先に触れた減免の対象になる要件としては、「地下や床下、壁の中など、目に見えない場所からの水漏れで発見するのが難しい場合」「地震や大雨などの自然災害が原因で不可抗力の場合」「使用者に過失がない場合」の3点があるが、今回の場合はそのいずれも適合していると思われる。
しかし、それでも市の水道局は、原因が水道管の破損ではなくボールタップにある限り、減免の対象にはならないと言い張るが、どうにも解せないではないか。料金課の担当者は減免の対象になるかどうかで、水道局の上層部に諮り協議したが、上層部が対象にはならないという結論を出したので、これを覆すことはできないと言う。しかし、減免の対象になる要件をクリアーしているのに、なぜ対象にならないかの説明をせず、ボールタップにだけ言及するのか、あまりにも行政側の考えを一方的に押し付けていると言わざるを得ない。水道局の上層部は何故ボールタップだけにこだわるのか。漏水が発見の困難な地下の床下にある防火用水槽で起き、しかもその原因が自然災害にあるというのは明らかに減免の対象要件を満たしているではないか。
料金課の担当者は「上層部の決定」を強調するが、高崎市水道局の山岡秀一局長以下幹部職員たちは何を協議したというのか。自然災害や不可抗力が原因で検針した水道量が通常の20倍近くにハネ上がってしまったことが明らかになっているにもかかわらず、その責任を全て使用者側に押し付けることに何の痛痒も感じないというのか。そうであれば、水道局の姿勢は明らかに公益性に反している。
高崎市水道局のホームページには「漏水があった場合には、修繕費用や漏れた水量の使用料金もお客さまのご負担になります。しかし、地下漏水や発見が困難な箇所からの漏水で、指定給水装置工事事業者(以下、「事業者」という)が修繕する場合には、事業者の漏水証明と修繕証明によって、使用料金を減額できる制度があります」と謳っている。もし、今回の決定が指定給水装置工事事業者に修繕を依頼する、しないという点にあるのであれば、それこそ水道局と業者の癒着を疑われる問題であり、先にも触れた事件と同じ轍を踏むことになりかねない。
ビルの管理会社はビルの設備関係を見回っている管理者の管理不行き届きは承知しながらも、減免の対象にはできないとする市の水道局に反発し、大きな問題として高崎市及び水道局の姿勢を問うという意思を見せている。高崎市水道局が6月初旬に請求書を送付すると言ったことにも、支払う意思はないと返答したが、つい最近になって改めて支払期限を7月11日と明記した催告書がビル管理会社に送付されたという。もし、それも無視したら、今度は先の納税課のように差押通知書を何度も送ったと嘘を言って、実際に差押をかけ回収する積りでもあるのか。もしそれをやれば、水道局だけでなく高崎市という自治体全体の問題になるに違いない。本末転倒している水道局の対応は明らかに行き過ぎであると思われるだけに、水道局は減免についてもう一度見直すべきなのだ。

本誌には以前より高崎市の行政問題になる可能性のある投書が寄せられているが、それは1件や2件に留まらない。今回の、この差押と水道料金については、他の市町村ではほとんど耳にしたことはなく、高崎市の今後の運営について議会でも問題視されるのではないかと思われる。(つづく)

「野村不動産」ともあろう会社が地権者を蔑ろにして契約書を改ざんした!?(2)

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野村不動産は、地権者に対して取引の最後の最後まで誠実ではなかった。地権者がビルの売買で買主のS社と仲介の野村不動産に提示した3つの条件を、野村不動産の徳吉課長ほか橋爪秀明と橋本大は反故にしたうえ、それを自分たちの責任ではないかのように嘘ばかりついたことで、地権者は契約の解除を口にするほどの怒りを持った。ところが、橋爪と橋本は地権者の怒りを鎮めようともしなかった、どころかさらに有り得ないよう嘘を重ねて、地権者を混乱させたのである。

(写真:野村不動産本社)

令和4年1月14日の売買契約から約5か月後の6月30日の決済に向けて、橋爪は仲介者を介して地権者に対して建物のアスベストの確認やPCBの業者への処分要請、さらにはビル内のテナントの立ち退きや残置物の処理等の作業を急がせながら、地権者が要請した3つの条件については、結果から見れば何もしなかった。地権者がその事実を明確に知ったのは、4月中旬に売却後のビル解体工事を地権者が長年懇意にしている解体工事業者に受注させるという条件の一つが反故にされたことによる。解体工事を必ず受注できると業者に伝えていたことで、業者との信頼関係にまでひびが入りかけた地権者は、約束を反故にした野村不動産に対して解約を告知する決断を迫られた。
そこで、地権者が改めて契約書を確認したところ、当初に野村不動産から提示されていた契約書に入っていた条項が完全に抜けていたことが判明したのである。また、地権者が仲介者から聞いていた話とは違って、契約解除の場合には契約の際に支払われる手付金(売買代金の10%)をそのまま返却すれば無条件で解約できると聞いていたのが、そうではなく、違約金として手付金の倍返し、つまり売買代金の20%を支払わなければならないことが明記されていた。明らかに野村不動産や仲介者から受けていた説明と違うことに驚いた地権者が顧問弁護士と契約書の検討を重ねたが、当初の契約書にあった「車両10台の一括での保管場所の確保が難しい場合には、決済日を6月から8月まで延ばし、それでも難しい時にはさらに2カ月ずつ決済日を延ばして、最終的に12月時点でも確保できない場合には、一旦契約を無条件で解除する」という条項が抜けてしまっていたのである。

解体工事の受注ができなかったことに加えて、地権者の権利とも言うべき契約解除の条項が抜けた経緯の不透明さが深刻な問題として浮かび上がり、地権者は、その後、仲介者を通じて野村不動産との協議を何回か進めることになった。ところが、特に橋爪と橋本は、協議の度に話をはぐらかし、嘘をついた。解体工事については、地権者は仲介者の言うままに正式な売買条件として提示していなかったことは事実だが、橋爪は「正式に条件として提示戴ければよかった」などと嘯いた。
地権者が仲介者から聞いていた話では、入札に参加する業者の正確な入札金額を事前に地権者に知らせることで、地権者側の解体工事業者が受注できるという約束だったが、その約束も守られなかった。仲介者が各社の入札価格を知るには橋爪と橋本から聞く以外に方法がない。それを承知で、橋爪は話をはぐらかし、さも地権者側の落ち度であるかのようにすり替えたのだ。
また、契約書の条項が抜けたことについても、車両10台のうち、売却するビルの1階に展示していた2台の車両を早いうちに移動することができたと地権者が仲介者に連絡した話が、何故か野村不動産は車両10台全部の一括での保管場所が確保できたという勝手な判断をしてしまった。そのために条件はクリアーされたとして契約書から削除した、という説明が橋爪からなされた。しかし、それによって契約書に重大な変更があった確認を、橋爪も橋本も地権者本人にも仲介者にも一切行っていなかった。売買の仲介者として野村不動産は宅地取引建物業法に違反して、告知義務を怠ったのである。それに対して橋爪は協議の場で、契約日である1月14日の前夜8時過ぎに、地権者の顧問弁護士に宛てて送った契約書は飽くまで契約書の変更履歴で、売買交渉が開始された直後から契約書の作成を行う中で、いくつもの文案に生じた変更の一部だったと言い張った。しかし、契約書の原案が提示され、それが変更されるとなれば、その都度、地権者に正確に伝え確認を求めるのは野村不動産としての義務だ。その部分について橋爪は言を左右にして口ごもった。これでは、仮に車両10台の一括での保管場所が確保されたという間違った情報が野村不動産側に伝えられたとしても、それを地権者には故意に確認せず、決済日を2か月ごとに先延ばしつつ保管場所が確保できなければ無条件で契約を解除できるという条項を削除してしまい、地権者にとって不利な状況を作ったと疑われるのは当然のことだった。

地権者は仲介者を交え野村不動産と協議を重ねる度に、その2点を繰り返し確認しようとしたが、橋爪も橋本も一向に的確な説明をしないどころか、自分たちの非を認めるような対応を一切しようとしなかった。しかし、その一方で地権者が「解約」という言葉を口にすると、平身低頭して考え直して契約を進めさせて欲しいと言う。あまりに横着な対応に地権者も呆れ果てたが、協議の場で橋本が車両10台の一括での保管について「車は最初から2台でしたよ」などととんでもないことを言い出したときには、さすがに地権者は、これ以上野村不動産と話をしても無駄だと感じ、協議を打ち切ることにした。それまでに行われた協議には担当した徳吉課長、橋爪、橋本の3人が出席したが、嘘の発言をした人間は次回のミーティングには出席しなかった。こんなやり方が大手の不動産会社のやる事かと感じる話だ。

その後、地権者は野村不動産との連絡を顧問弁護士に委ね、また、橋爪と橋本にとってもその方が都合が良かったのかも知れないが、地権者は仲介者の顔を立てて解約だけは避けることにした。地権者は、決済時には野村不動産からの謝罪は当然で、また野村不動作へ支払う仲介手数料も半額にする、それが飲めなければ本当に解約すると通告した。間もなくして野村不動産がそれを了解したことを顧問弁護士に伝えてきたが、地権者は関係者全員が揃った所で謝罪させるのは、橋爪と橋本に恥をかかせるだけで禍根を残すと考えたのか、謝罪はいいが、決済日には間違いなく売買の残代金とPCB処分に係る負担金を振り込むよう、顧問弁護士を通じて強く要請した。
そして、決済日当日、午後1時に新宿の野村不動産本社に地権者と顧問弁護士、買主のS社から2名と司法書士のほか野村不動産の3人が集まる予定だったが、野村不動産は橋爪と橋本の2人だけで、徳吉は出席しなかった。地権者は事前に顧問弁護士より「野村不動産の3人が謝罪したいと言うので、オーナーにも出席をお願いします」と言われ出席したが、進行を務めた橋爪は手続きを進めるだけで地権者への謝罪の言葉は無かった。橋爪と橋本が一言でも地権者とO氏に謝罪の言葉を投げかけ、頭を下げていれば、その場は少しは和んだかもしれなかった。しかし、橋爪と橋本は手続きの進行中も謝罪に関する一言も発しなかった。地権者が顧問弁護士を介して「謝罪はいい」と伝えたにしても、リーダー格の徳吉課長が出席せず、地権者とO氏に挨拶もしないというのは、本来なら礼儀知らずで済まされることではなかった。そしてまた、野村不動産は仲介者のO氏が決済に同席することは念頭になく、地権者と顧問弁護士が要請して来てもらったのだが、これも無礼な話で、もしO氏がいなければ、そもそもこの売買は無かったことを考えると、野村不動産はO氏に決済の場に同席してもらい礼を述べるべきだった。野村不動産には地権者とO氏に謝罪する気など全くなかったのだ。地権者が提示していた売買条件を全て反故にしただけでなく、それを誤魔化すために様々な嘘をつきながら、決済に向けた作業を進めた橋爪と橋本は本当に恥を知らない人間というほかない。2人がどれほど地権者に迷惑をかけたかも考えず、ただ自分たちの利益獲得だけしか頭に無かったことを恥と感じない人間であることを、橋爪と橋本は最後の最後まで世間に知らしめたのである。野村不動産は、宅地建物取引業法の告知義務違反を犯した2人に対して厳正に対処すべきである。そして社員教育を徹底すべきである。そうでなければ、特に2人の悪事は野村不動産という組織全体の問題として、野村不動産の看板を大きく傷つける事になるだろう。(つづく)

余りの非常識さに茫然と怒り 多くの被害者が「篠崎奈美子」を告発(4)

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写真:篠崎奈美子

篠崎奈美子がインターネット上で展開しているビジネスは「MUTTY on-line STOR」という会社を軸に韓国コスメや中国コスメのほか男性用化粧品、ウィッグ等の多彩な商品の通販を手がけているようだが、商品ごとにHPが立ち上がっていながら同社の概要や業績が不明であるのは疑念が残る。そこで、さまざまに調査を重ねてみると、MUTTY on-line STORは実際には法人登記をしていない、篠崎奈美子個人による事業であることから、実態や業績が不透明になっていることが判明した。各商品の販売を通販事業として行う中で、特定商取引法に基づいた表記はどのHPを覗いても全く同じで、その情報だけを開示しているに過ぎなかった。ただし、MUTTYを「会社」と表記しているのは消費者に対して誤った情報を提供していることになるから、すぐにも削除すべきだ。しかも篠崎は「代表者」として自身のフルネームを表記しているが、これも本来なら「NUTTY on-line STOREこと篠崎奈美子」と表記すべきで、これだけでも篠崎の社会的信用力には大変な問題があると言うべきではないか。
本誌がこれまで取り挙げて来た、本誌がこれまでに、篠崎がSNSガールズの名称で別に手がけるSNSのフォロワー数を販売する商売が詐欺まがいの手口で行われている疑惑をいくら指摘しても、篠崎は一切反応しないため、悪質さが際立っていると問題視したが、事業者として消費者に対する義務観や倫理観など全く持たないどころか、逆に無視して詐欺行為にも等しい商売をやっているのだ。

篠崎による手口が詐欺まがいというのは、前払いで客から大量の注文を受け付けておいて、途中で「発注先でトラブルが起き、注文数の未完了分の責任は負えない」という趣旨の返事を返す。そして注文した残数の消化もしないし返金もしないという商道徳から大きく外れたことをぬけぬけとやって平気でいることだ。販売した商品に欠陥や問題が生じれば、商品を正常なものに取り換えるか返金をするのが販売者の責任であるのは当然だ。篠崎が販売しているフォロワー数については、未完了であれば、それを補填して完了させるというのが販売者として当然のことであるのに、篠崎は客へのメッセージで「こちらは、かなり低価格で提供し、トラブルの場合の保証もありなら、倍以上の料金を戴かないと、厳しいと会社内で決まりました」など篠崎側には責任は一切ないと言い、トラブルが起きたら保証はしない、返金もしないというのは明らかにコンプライアンスに反する言動で、そもそもトラブルが起きるかもしれない商品であれば、販売する際にそのリスクを告知する義務が販売する側にはあり、これは法律で決められていることだ。しかも、注文した商品の数が販売者側で揃わないのであれば、前払いで受け取った分から責任を果たせない分を客に返金するのは当たり前のことである。しかし篠崎は「これ以上、再発送は致しかねます。再発送の場合は全額こちら負担になり大赤字になります」とまで言う。41歳にもなる篠崎が、これほど非常識な言動を繰り返すのだから、前述したように、法人格を持たないMTTYやSNSガールズを「会社」と平気で表記して消費者に誤解を招くようなことをしている。篠崎は自身を振り返って反省し、取るべき責任を自覚すべきではないのか。客が支払いを済ませた時点で契約は成立しているから、篠崎の行為は契約不履行であり、損害賠償を伴うものだ。さらに篠崎は「そのかわり、残りの回数をそのままの価格にてサービス提供は可能です。これ以上の事は出来かねます」と言って、残数分の二重販売まで仕掛けているが、それこそやってはいけない確信犯的な詐欺行為と言わざるを得ない。

篠崎は販売業者としての資格は全くないと言って過言ではないほど悪質な発想を持った女性であるようだ。そして、その一方で、客が大量の数を注文したことに難癖をつけての事か、「初めからその目的で購入したと注意していたので、こちらも専門の方に相談しており、その方に対応いただく予定です」と言い、客のアカウントを指して「あのアカウントはヤクザ系のアカウントなので、増えません。反社会勢力などは、増えません。こちらも、専門の方がいますので、相談済みです」とまで断定しているが、その根拠は何処にあるのか。客との取引を始める際に客に素性の確認を求めることをしないで、ただ、安価な商品であることを強調して注文数を増やさせるような持ちかけを何回も行っていたのは篠崎の方であることは、客が記録として残した全てのメールのやり取りからも明らかであって、篠崎の言動は自分勝手な想像に基づく言いがかり、客に対する事実無根の誹謗中傷であり、客個人だけでなくYouTubeに登録しているチャンネルに対する名誉毀損、信用毀損に該当することは明らかだ。
客はすでに篠崎を告訴する手続きを進めているという。また篠崎はメッセージでこうも言っていた。「東京で、高市早苗さんやその他国会議員に、招待されています。親が。貴方の事もあまりに、酷いようなら、調べていただきますね」と。これは、いったいどういう意味か、奈良県出身の国会議員の高市早苗氏が篠崎を保証するとでもいう意味か、それとも国会議員の名前を出せば、客が怯むとでも思ったのか。そのどちらでも、高市氏は客に対して引き起こした篠崎問題とは全く関係ないことだが、篠崎が敢て高市氏の名前を出したからには高市氏が責任の一半を負うということなのか、取材チームが客に代わって高市議員から篠崎親子との関係を始め篠崎の引き起こした問題について話を聞くことにする。また篠崎の父親にも確認する必要がある。特に篠崎の親は、篠崎の非常識な振る舞いや商取引の原則を踏み外すようなやり方をどう思うか。篠崎の言動は人間性まで疑ってしまうもので、客のクレームを一切受け付けないという態度も、一切の責任を自分以外に転嫁して、「(客のことを)注意していました」とは何たる言い草かと呆れるばかりだ。
しかし、娘のやっている商売が明らかな詐欺であり犯罪だということを知ってか知らずか、被害者の客が父親に問い合わせをしても一切応対しないというのは、娘の悪事に対しても親が容認あるいは応援していることになる。これまでに篠崎奈美
子の商売が犯罪にも等しく、それに対して篠崎が被害者に謝罪もせず反省する対応が一向に見られないどころか、逆に一切無視を決め込んでいるとしか思われないことから、去る4月中旬5月下旬、被害者である客が篠崎の父と思われる正信氏に対し確認を求める書面を送付したが、正信氏もまた娘同様に反応を示さないまま今に至っている。この親子は揃いも揃って社会的な対応を全く無視していると言わざるを得ない。
篠崎が非常識極まりない言動を繰り返している事実を父親はどこまで知っているのか。安価という宣伝文句で客の目を引きながら、トラブルが起きる危険性があることを客に告知する義務さえ果たさず、料金を前取りした挙句に注文にも満足に応えないという行為は詐欺に等しいということを、父親が篠崎に教育したとでもいう積りなのか。そうしたいくつもの疑問を父親に問い質したにもかかわらず、父親も沈黙しているのは決して看過できないことである。
篠崎が依頼人に謝罪もせずこのまま問題を放置し続け、親もまた対応しないのであれば、被害者である客は法的手続きを始めあらゆる手段を講じると明言しているが、篠崎自身が犯した非道な行為を深く反省させ自覚させることが、親としての最低の務めではないかと思われる。(つづく)

「淀屋民則」の負の遺産を引き継ぐ妻美津子の重い責任(3)

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債権者に偽物の鎧兜や絵画を1億8000万円で売りつけて3500万円の手数料を騙し取り、揚げ句に月間の売上約5000万円以上を誇る債権者の会社のセールスマンを大量に引き抜くという事件を起こしたのが淀屋民則だった。
淀屋は債権者の会社に出入りするようになった平成の初め当時、債権者と同じ図書販売を手がける日本図書という会社の部長だったが、ある時、淀屋が「値打ちがあるものです」と言って、時価1億8000万円という鎧兜や絵画を持ち込み、債権者に購入させることで購入価格の約2割に当たる3500万円の紹介手数料を受け取っていた。ところが、その後、債権者がそれらを専門家に鑑定してもらうと、全てが偽物であった。淀屋は債権者に「偽物とは知らなかった。申し訳ありません」と詫びたことで債権者は一旦は容認したが、淀屋が最初から鎧兜が贋作であると承知のうえだったことが、その後、しばらくして判明した。
しかし、淀屋はそれ以上にやってはいけない悪事を働いた。当時、債権者の会社では、毎月5000万円以上の売上を誇る営業チームが3チームあり、社内でも常にトップを競う有望な営業マンが約20人でチームを結成していたが、あろうことか淀屋はそのチームの責任者で、日本図書に在籍中に部下であった幹部社員に近づいた。それを債権者はもちろん、誰も気に留めることが無かったため、淀屋の密かな企みが事前に発覚することは無かった。そして、淀屋は幹部社員を完全にたぶらかして、チームの営業マン全員を一気に退職させて自分の勤めている会社に引き抜いてしまったのである。しかも、引き抜かれた営業マンたちは、あろうことか、素知らぬ顔をして債権者の会社に出社して朝礼を済ませた後に淀屋の会社に行くようなことをやり、固定給だけを債権者の会社からもらっていたことが間もなくして発覚したのだ。

(写真:淀屋美津子)

債権者は営業マンを大量に引き抜いた会社を徹底的に追い詰め、その結果、会社は破綻寸前まで追い込まれた。それで淀屋は責任を取らねば収拾がつかない状況となり、債権者に最大限の謝罪をすることになった。債権者は、謝罪に現れた淀屋を許しはしたが、偽物を売りつけて騙し取った手数料のみの返還を求めた。淀屋はすぐに返済できなかったため債務弁済公正証書を作成した。その際に淀屋が妻の美津子が連帯保証をすると言い、併せて担保として美津子が勤める生命保険会社の保険に加入すると言って、実際にも手続きをしたが、保険料を払ったのはわずかの期間で、その後、夫婦ともども夜逃げ同然で姿をくらませ、債権者から逃げ回るようになった。
淀屋はこの公正証書を、その後一度書き替え、さらに債務承認書も2度書いた。最初の公正証書の作成は平成7年4月10日で、書替が平成12年12月18日、また債務承認書は平成22年11月4日と平成26年11月21日だが、この経緯を見ても分かるように、淀屋はその間に一切返済していなかった。そのため、淀屋の債務総額は令和3年12月31日現在で約2億8100万円(年21.9%の遅延損害金を含む)にも膨れ上がっていた。

淀屋は前妻との間に2人(秀樹と賢二)、美津子との間に3人(忠則、良治、満雄)の子供がいるが、これらの子供たちには散々迷惑をかけ続けていた。スーパーの店長をしている長男の忠則には「迷惑はかけないから」と言ってマンションの購入を強く勧めて、購入の名義人になってもらったにもかかわらず、ローンの返済を淀屋自身がするという約束を果たさず、結果的に忠則は自己破産を申し立てるしかなかった。また三男の満雄はプロパンガスの配達員をしているが、淀屋は満雄の中学時代の担任教師から2000万円の借金をしながら返済もせず、淀屋本人が死亡するまで家族の誰もその事実を知らなかったことから、美津子が担任教師から返済を迫られることになった。美津子は生活保護を受けていることを打ち明け、保険に加入して、自分の死亡後に下りた保険金を返済に充てるという念書を書いて差し出したことで何とか許してもらったという話まである。しかも美津子がかけている保険の毎月の保険料は次男の良治が支払っている事実を美津子自身が明らかにしていた。

債権者の関係者が夫婦で逃げ回っていた淀屋の居場所をようやく突き止め、会いに行ったとき、淀屋はすでに死亡しており、美津子が応対はしたものの、連帯保証をした責任はおろか、長い間、債務返済を滞らせてきたことに対する認識がまるでなかった。関係者が、先ずは債権者に会って謝罪することが先決ではないかと、何度も説得を試みたが、美津子は態度を曖昧にして拒み続けた。また、淀屋の死亡により生じた相続に伴う返済義務に対して、関係者が子供たちに正直な話をして、しっかりと責任を取らせるべきだと言うと、美津子は子供たちに話すという約束をしつつも、子供たちには迷惑をかけてばかりで、これ以上の負担を負わせることは出来ないと、自分たちの都合ばかりを優先した話しかしなかった。それでも、関係者が根気よく美津子に会い、また子供たち一人ひとりに会って、両親の負っている債務の実情について家族全員が話し合いの場を持ち、問題を前向きに解決するよう勧めつつ、そのためにも債権者と面談して返済についての具体的な話し合いをすべきだと説得を重ねた。
そうした中で、三男満男が妻の両親に相談をしたところ、妻の父親が美津子に電話をして、淀屋と美津子の長年にわたるあまりの無責任さと非常識な振る舞いを咎めた。美津子は債権者に対する責任放棄に等しい対応を繰り返していたので、義父が叱責したのは当然のことだった。そして義父からは相続に伴う分担金の支払いについて具体的に弁護士とも相談しながら対応する旨が伝えられた。
ところが、その後、家族全員でどのような話し合いが行われたのか、前妻の子供を除いた3人がそれぞれに相続放棄という手続きを取った。むろん、その手続きは法的に無効であるが、さらに美津子までもが自己破産の申立をしたのだ。
両親が負うべき責任を、仮に一部であろうと子供たちに課すということが、どれほど無責任で非常識であるか、美津子は満雄の義父からこっぴどく叱られ、身に染みたはずではなかったのか。その責任に対する気持ちさえ美津子は債権者に会って示そうともせず、弁護士に依頼して自己破産の申立をしたのである。ただし、美津子の破産理由が虚偽である限り、破産手続は法的にも無効であるが、淀屋自身の詐欺行為から生じた債務を連帯保証するとした美津子は、自己破産を選択するべきではないという判断をするのが人間として持つべき自覚ではないか。

淀屋美津子は、夫の民則が債権者を騙して偽物の鎧兜や絵画を売りつけて手数料を稼いだことや、債権者の会社のトップクラスの営業マンを大量に引き抜いて大きな損失と迷惑をかけた事実を全て承知していた。それにもかかわらず、美津子は淀屋とともに夜逃げ同然で行方をくらませ、返済はおろか謝罪すら一度もしなかったのである。その無責任さと非常識な振る舞いは断じて許されることではなく、また、破産手続きの依頼を受けた弁護士が、その事実経緯をどこまで美津子から聞いているかが疑われる中で、債権者の顧問弁護士より詳細が伝えられても一切応答しないまま自己破産の申立をしてしまった。弁護士の立場からすれば、少なくとも一度は事実確認のための連絡を取り、そのうえで対応を決めるべきではなかったか。それが法の番人として公正、公平を遵守する弁護士の務めではないか。
淀屋民則に対する評判は最低だが、美津子は自身の責任を自覚せず、逆に死亡した淀屋に全ての責任を押し付けるようなやり方はあまりにも悪質だ。

美津子が淀屋の債務の連帯保証責任から逃れるために、弁護士に破産手続きを依頼し、弁護士が手続きに必要な書類をまとめる中で、破産理由をもっともらしく創作したのは明白だ。淀屋が債権者に負った債務が生じた原因をすべて承知の上で連帯保証をした事実を始めとして、一旦は担保代わりにかけた生命保険をわずかの期間で失効させた揚げ句、淀屋と共に所在を不明にしてしまった無責任さ、非常識さは許されることではないし、淀屋の死亡を債権者に知らせず謝罪もしていない事などを、弁護士は債権者の顧問弁護士から通知されても一切無視したからである。弁護士が、債務の発生理由を都合よくまとめたことは明らかで、報酬目当てとしか言いようがない。そして、申立を受け付けた裁判所もまた、債務の返済経緯について美津子が共同責任を負うべき立場にあることを軽視して、免責を許可した(不許可にする理由はないとした)判断はあまりにも不公正ではないか。

裁判所が破産手続の申立件数の多さに対応できず、申立人の代理人弁護士の創作した書類を精査することも無く、ほぼところてん式に手続きを進行させてしまい、本来ならば破産はもちろん免責を許可してはならないはずの申立も許可してしまうケースが少なからずあるのは周知の事実だ。
裁判所の司法統計によれば、破産の申立件数は平成16年をピークに減少しているというが、それは裁判所が申立人に対する面談での審査を厳しくしたからではなく、個人再生法や特定調停法等の施行により、破産に係る窓口を分散したことが大きな理由になっている。それでも、全国レベルでの申立件数は令和3年で7万件を超え、担当裁判官一人ひとりが綿密に審査する許容量を超えていることは確かだろう。しかし、だからと言って手続きを機械的に進めていいはずがない。美津子のように自らの責任を放棄して破産手続きに逃げ場を求めるような人間まで破産と免責を認めてしまうのは、明らかに裁判官の職務怠慢であり職務放棄に違いない。そうであれば、申立の受理基準や審査基準を厳しくすることで適切なコンプライアンスを維持するという流れに改めるべきではないか。そして、美津子の代理人弁護士のように破産理由をもっともらしく創作するような弁護士に対しては罰則を設けることも重要と思われる。それが周知徹底されない限り、弁護士はもちろん裁判所に対する不信感を払しょくすることはできないはずだ。(つづく)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(7)

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ロシアのソチでオリンピックが開催されることが決まった平成19年、オリンピックを詐欺の小道具にして暗躍したブローカーの一人が山本丈夫である。山本は捜査当局が作成したと思われる「ブローカー要注意人物」というタイトルのリストに記載されている人間で、債権者と面識を持つずっと以前から詐欺の常習者として有名だった。山本の活動の現場は北海道であったようで、右翼団体に所属しながら、その看板を悪用して詐欺を常習的に働いてきた。債権者は後で知ったことだが、山本の悪質さは反社会的勢力にも浸透していて、付き合えば碌なことにはならない人間というラベルが貼られていたのだった。

(写真:山本丈夫)

山本が「デマントイドジャパン」という会社で代表取締役を務めた平成19年ごろ、同社はロシアの資源開発と宝飾品の販売を事業目的にしていたが、投資詐欺で警視庁生活経済課に元社長が逮捕されたバルチックシステムとの関係が取りざたされた経緯がある。
デマントイドとは石の名前だが、山本は周囲に希少鉱石のように触れ込んでいたが、実際にはレアメタルでも何でもない石ころだった。また、同社が会社案内に「金融商品取引法につきましては、株式会社JSKパートナーズを通じて、金融庁関東財務局へ第二種金融商品取引法の届け出を提出済み」と記した文章について、「届出を提出しただけでは投資勧誘はできない。受理されれば登録番号が発行され、それを掲示しなければならない。ちなみに金融庁の登録業者リスト(PDF)には、デマントイドジャパンという業者は登録されていない。なお、『第二種金融商品取引法』という法律はない。おそらく『第二種金融商品取引業者』の間違いだろう」(「ホンネの資産運用セミナー」より)という指摘があった。山本の話は何もかもがでたらめでウソばかりであることが分かる。

平成20年2月14日に東京都内のホテルで露日投資フォーラムが開催された際に、「千年の杜」と現地の「ホマル」による人口島の建設が発表され合意書が締結されると、すかさず埋立費用として必要とされた数百億円のうち100億円以上の資金調達で、香港系投資ファンドに発行した新株予約権が行使されたとの発表があった。その結果、平成20年1月には19円に過ぎなかった千年の杜の株価が、翌月の2月21日には一時期570円まで急騰した。
人工島の建設という情報が、実は同社の株価を吊り上げるための“材料”だったのではないか、という疑いはすでに流れていたが、それから4年後の平成24年5月15日、同社は成果も無く事業からの撤退を表明した。ちなみに千年の杜は創業時には高杉建設といい、その後、キ―イングホーム、千年の杜、東邦グローバルアソシエイツ、クレアホールディングスと商号変更し、現在は中小企業ホールディングスと名乗っている。

債権者が山本と初めて会ったのは、債権者の会社の代理店の一つだった会社の社長であった鷲尾義文が山本を連れて来た時だった。山本は挨拶もそこそこに、債権者へ3億円の融資を依頼した。群馬県の中山城カントリークラブの権利を主張するために、どうしても緊急で資金が必要ということだったため、債権者は融資に応じ、これは約束の3か月で全額返済されたが、山本はその時、債権者が現金を所有しているという実感を強くして、それ以後も頻繁に債権者の会社に出入りするようになった。しかし、山本が債権者に持ちかけた投資話は全て嘘だった。
山本は「平成3年頃から、ロシアの航空宇宙雑誌『アエロスペース』をモスクワと日本で発行する会社を経営していた」と自称し、「モスクワ郊外にある惑星探査機の製作を請け負う宇宙関連公団の副社長と懇意になり、同公団から実物大の惑星探査機の模型をアジア圏で販売する許可を得た」ことから「惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねて『ロシア宇宙博』を企画し、大々的に惑星探査機模型の展示を開始しようと考えた」と債権者を始め周辺に語っていたが、どこまでが本当の話なのか、誰にも真偽は分からなかった。
そして、「アエロスペースのつてで、ロシアのソチ市の関係者から『ソチオリンピックのためにホテル建設の発注で耐震建築技術に強い日本の会社を紹介して欲しい』と頼まれ、日本の有力者を紹介したところ、その有力者が東邦グローバルアソシエイツ(旧千年の杜)をソチ市に紹介し、同社がホテルの建設プロジェクトを行うことになった」と熱心に同社の株を買うよう債権者や関係者に勧めたのだった。前述した千年の杜の株投資への勧誘である。
債権者や関係者が山本から勧められた株を購入した後、株価が500円前後まで値上がりしたが、このとき山本は「1株500円で買い取るので、売るタイミングは私に任せて欲しい」と言って、山本が売らせようとしなかったために同社株を買った関係者全員が多額の損失を被ったのだった。

山本が債権者に持ちかけた投資は先に触れたロシア宇宙博のほか、アフリカのチュニジアでカジノを開設する計画(これは山本が債権者との連絡を絶った後に債権者に送りつけてきた書面で明らかにしていた)、債権者が山本と知り合って間もなく山本が持ちかけた鎌倉カントリークラブの債権者一族からの13億円の返金の話、さらには数百点にのぼるインド美術工芸品の担保提供等さまざまにあったが、全てが嘘であった。

東邦グローバル株について言えば、株価が利益を出す価格になっていながら山本が売らせなかったために、債権者は売り時を失って大きな損失を抱え込む状況になった。それで、山本が債権者に最初に約束した1株500円での買い取り(総額は10億円以上になる)を求めたところ、山本は了解して「確約書を書きます」と言ったが、その際、買い取りの価格について「1株300円でお願いします」と言うので債権者も同意した。ところが、確約書で約束した期限の平成20年12月末日前後から山本は債権者との連絡を絶って、所在を全く不明にしてしまったのである。
ロシア宇宙博についても、山本自身が豪語していた惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねた「ロシア宇宙博」そのものが開かれず、会場に展示するはずの惑星探査機模型を債権者に無償提供すると言いながら、それも一切実現しなかった。鎌倉カントリークラブの債権者一族からの13億円の返金の話についても、山本はその13億円を担保に債権者から融資を受けたいと言っていたが、実際に債権者が山本をよく知る弁護士に照会すると、山本の言っている話が全くの虚偽であることが判明した。インド美術工芸品に至っては、品川の倉庫に仏像100体以上を含め工芸品等が数百点保管されていて、全てを担保にすると山本は言っていた。しかし、購入価格の18億円は全くのマユツバで、債権者側で鑑定をしてもらうと、せいぜい3000万円から5000万円程度の評価でしかなかった。しかも、その後、山本に仏像等がどうなっているかを尋ねると、山本は「倉庫代が未払いのために取られてしまいました」と言い訳をして、話そのものをうやむやにしてしまったのである。

債権者が山本と知り合って以来20年以上が経つ中で、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねたが、その時の飲食代を山本が払ったことは一度もなく、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかった。
それだけではない、山本の金銭的な頼み事にも債権者は快く応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本が債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事は全てが虚偽で、期待させるような成果など全くないものばかりだったことは見て来た通りである。実際には詐欺行為そのものだったと言っても過言ではない。関係者の友人が山本の行方を探したところ「公文書偽造の容疑で愛宕署に逮捕されていた」という情報が寄せられたり、金融機関においても山本がブラックリストに名前が乗っているのは、先にも触れた「ブローカー要注意人物」に指摘されている通りだ。しかも、後述するように山本が反社会的勢力の人間を使って債権者を殺害しようとした事実も関係者より伝えられている。

山本が所在を不明にしてから5年前後が経過した平成26年6月21日付で、山本から一通の封書が届いた。山本が書き送ってきた書面はワープロで清書されていたが、現在はアフリカのチュニジアにいて、カジノ建設に奔走しているという内容だった。そして長期間にわたって所在不明にしたことを詫び、「もし、もう一度チャンスがいただけたなら二度と連絡が取れなくなるような事は致しません」として、もし債権者が許してくれるなら「山本の配当(山本が債権者に約束した東邦グローバル株の買い戻しと思われる)に関しては、塩谷先生に話をし、了解をもらいます」と、この部分は手書きであった。債権者はすぐにも部下に指示をして山本が書き添えた塩谷弁護士に連絡を取ったが、しかし、塩谷安男弁護士は要領を得ないばかりか、山本の連絡さえ覚束ない様子だったのである。封筒には書面とともにカジノ場内の風景が写るカラー写真が十数枚同封されていたが、それには何の説明もなく、山本が書き連ねていたカジノ建設との関りを裏付けるものは一切なかった。そして、山本からの連絡は、この実態不明の書面一通で再び途切れてしまった。山本がチュニジアに滞在中に使用している電話番号が書面に記載されてはいたが、山本がその電話に出ることは無かった。
また、山本が所在を不明にした後、不可解な事態が起きた。関係者によると、「債権者の命を狙っているという情報を持った男が、突然、債権者の会社を訪ねてきた。債権者は事情が分からず、その男が知っている限りの情報を教えて欲しいと言って聞き質したが、どうやら山本が、債権者に対する脅しを依頼したのは間違いなく、結果としては何も無かったが、山本はやることが卑劣すぎる」という。
山本は債権者の前では付き合いがあるという人物の名前を出すが、友人や知人を含め誰一人として債権者に引き合わせることはなかった。関係者によれば「それが詐欺師に共通する特徴で、友人知人を紹介すれば、そこから自分の素性や嘘がバレる事を避けているからだ。山本は穏やかで優しそうな雰囲気を漂わせて人を騙す、根っからの詐欺師だ」と言い、周囲の人間もまた口を揃える。

(写真:山本の詫び状。チュニジアでのカジノ事業を伝えていたが真偽は不明、というより信用する根拠がなかった)

山本の書面が送られてから3年が経ち、業を煮やした債権者は平成29年7月5日付で山本に対し貸金返還請求の訴訟を起こした。平成27年9月1日時点での貸金総額は元利込みで約64億円にも上っていたが、これは金利が年15%、遅延損害金が年30%という約定に基づく計算で、判決でも満額で認められた。この計算では令和3年12月末時点で約188億円にもなっていたが、訴訟での請求額は一部の1億円に留められた。一部請求にしたのは、もとより山本に満額での返済能力が見込めなかったからに過ぎなかった。
ところが、債権者が貸付金の返還を求める訴訟を提起すると、山本は、あろうことか「債権債務を捏造された」とか「債権者に脅された」と主張しただけでなく、債権者を誹謗中傷する陳述ばかりを行ったのである。
東邦グローバルの株式を買い取る「確約書」を山本は作成していながら、「ソチオリンピックに向けたホテル建設の情報を聞きつけた本人が、株の購入を決めたもので、(山本は)一切関与していない」とまで開き直り、揚げ句に「(株式を)売るタイミングを教えろと繰り返し言われたが、その度に『私は分からない』と答えたにもかかわらず、株価が急落すると『損した分をお前(山本)が補填しろ』と強迫され、結果、債務承認書に署名押印させられた」という陳述書を法廷に提出して、債権者を誹謗中傷する文言を並べ立て、それを貸金不存在の理由としたのだった。
裁判を傍聴した債権者の側近が言う。
「山本の裁判での主張や証言は全部デタラメで、しかも嘘の程度が悪過ぎた。自分からしつこく連れて行って欲しいと懇願した北海道への旅行等でも、いつも往復の交通費ばかりか記念日の祝儀まで債権者に出させておいて、無理やりに連れて行かされたとか、平日の夕方に債権者の会社に頻繁に顔を出して、債権者の顔を窺っては、銀座や赤坂での飲食に誘われるのを待っている。それでいて、山本が飲食代を払ったことなど過去20年以上一度もなかった。山本はそれほど浅ましい人間で、しかも自分の責任を放棄したり転嫁して一切取ろうとしない。それが、裁判では全て嘘の主張や証言になっていた」
東邦グローバル株にしても、山本が自分から「儲かるので、是非買って下さい」と何度も債権者に勧めたにもかかわらず、売却のタイミングを故意に外して損失を出させ、利益確保のための買取約束も反故にして行方知れずにしておきながら、裁判では全く逆どころか債権者を誹謗中傷する主張や証言に終始したことでも、山本の悪質さがよく分かる。債権者は友人知人数十人に金銭の貸付があったが、金額の大小ではなく、山本丈夫と小野敏雄が群を抜いて悪質だと多くの関係者は言う。ちなみに小野敏雄は10代の頃より右翼の世界に身を置いて以降、現在も大幹部のようで、山本もまた北海道で右翼団体で活動していたというが、関係者の誰もがこの2人は右翼の面汚しだ、男として最低最悪の人間だという。

当然、裁判でも山本の主張には何一つ根拠が無く認められることは無かった。貸金の一部である1億円の返還請求に対して、判決は債権者の請求を満額で認めたが、山本は裁判所の命令を無視して知らぬ振りを決め込んできた。
令和2年11月に債権者が改めて貸金の一部5000万円の請求を求める2度めの訴訟を提起した。住民登録地に実際には居住していない山本は、それから間もなくして裁判所に「弁護士を選任する」という連絡を入れたものの、裁判所が指定した期日には弁護士すら現れなかった。東京地裁はその場で結審し、債権者が求めた請求額を満額で認める判決を言い渡した。これを見ても分かるように、山本は極めて無責任極まりない悪質な人間で、このままで済むはずはなく、また時間が経てば後付けの言い訳も全く通用しなくなる。
債権者や関係者が山本に対して憤りを隠せないのは、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していないことにある。裁判での山本の言い分には本当の話は一つとしてなかった。
山本は前妻とは15年以上も前に離婚しているが、当時から関係者の間では「偽装離婚だ」と当然のように語られていた。山本は郵便物を取りに行くためだけに東京台東区内にマンションを借りていて、そこに住民登録をしているため、どこに実際に居住しているかが不明となっているが、多くの関係者が「前妻が居住する中央区佃のタワーマンションに隠れ住んでいるに違いない」と言う。前妻が単独でタワーマンションの高額な家賃を支払う資金的余裕があるとは思えないというのが理由だが、山本は離婚したとはいえ前妻にまで嫌疑をかけられ、巻き込んでしまっている事実を真剣に考えるべきではないか。これまで同様に隠れ潜んで日常を過ごすことなど、いつまでも続けられる訳がない。まして山本が知らぬ振りを続ければ、それだけ影響を被る親族や身内が増えるだけなのだ。
すでに、債権の全てを分割して譲渡して山本に思い知らせるべきだという声が関係者の間から上がっているが、そうなれば山本は本当に身の置き所が無くなってしまうことを真剣に考えるべきなのだ。(つづく)

松尾憲之と早川充美は逃げ隠れしてでも自身の名誉を言う前に責任を果たせ!!(2)

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(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

松尾憲之も早川充美も、巨額の導入資金をエサに詐欺を常習にしてきた人間で、松尾はこれまでに騙された被害者との間で過去に20件以上も大きなトラブルを起こし、拉致監禁されたのは3回になるが、その度に救ってくれたのが債権者だった。松尾はいつの頃からか定まった住居を持たないようになっていた。松尾は債権者に40年以上も前から世話になり、何度も命を救われる場面を経験したにもかかわらず、松尾が負っている巨額の債務を巡って、早川が松尾の債務を重畳的に引き受けて債権者に支払うと何度も確約しながら反故にし続け、揚げ句には2人とも一切の連絡を絶って、行方をくらませてしまうという事件が3年ほど前に起きた。松尾と早川が揃って債権者を騙しにかけたのだ。そして早川もまた、会社の資金約6000万円を横領した容疑で刑事告訴を受けるという爆弾を抱えている。松尾も早川もいつも誰かに追われるような身となっている。
早川は巨額資金(以前よりM資金と呼ばれてきた詐欺)のつなぎ役を任じて、周囲の誰かれ構わず嘘のつき放題を重ねては寸借詐欺を働き、ここ数年でも早川の関係者の会社の金(判明しているだけで約6000万円)を横領している事実が判明している。事件が公然化すれば、それだけで早川の家族も世間から好奇の眼で見られ、あるいは非難の対象になるのは間違いない所だが、それを知ってか知らずか、あるいはそこまでの認識を持っていないのか、前妻も長女も債権者の関係者には早川と関わりたくないという対応で終始しているが、そんな単純なことで済まされる問題ではないことをもっと認識すべきなのだ。

(写真:松尾憲之。巨額資金ブローカー)

早川自身、債権者の誘いで飲食を共にする機会が何度かあった中で、出向いた先の飲食店で働く女性たちを誰かれ構わず口説き続け、「年収は去年40億円で今年は手取りで80億円ある」とか「今付き合っている女性たち3人にはそれぞれ5000万円ずつを預けている」など訳の分からない、極めて下品な口説き文句(全て嘘)を並べ立てる場面を繰り返していたという。揚げ句にはありもしない銃撃戦に巻き込まれたという作り話まで自慢話のような口ぶりで話したことで、債権者も耳を疑ったという。早川の虚言癖は病的で、次から次へと嘘を連発しても、早川自身は悪びれもせず平然としている。自分で嘘を言っているという自覚がない、というのは明らかに正常ではないし、嘘を自覚しているというのであれば、確信的な詐欺師、事件師だ。
しかし、巨額資金に憑りつかれた早川の嘘と、早川が債権者に繰り返し約束した松尾憲之の債務を重畳的に引き受け返済すると約束した責任は全く別の話だ。早川は債権者に対して繰り返し債務返済の責任を持って実行すると約束したが、これは法的にみても「契約」が成立していることになるという。
「契約書がなくても、約束(早川の場合は松尾の債務返済の責任を持つという点と具体的な金額)が明確であれば、その時点で契約は成立している」と法曹関係者が言う。契約の成立には「契約書」という書面の作成は原則不要であり、あくまで約束(合意)ができていたかによるというのだ。それ故、口約束でも契約だということになるから、仮に早川がどれほどの言い訳を言っても、その言い分は通らない。
早川の大言壮語、あるいは虚言癖と言える性格は債権者も何度か早川と面談を重ねる中で薄々とは感じていたようだが、肝心の約束事まで自分の都合で身勝手な振る舞いを続けることは、決して許せるものではないのは当然のことだ。早川は、債権者との面談の当初では「(一昨年の)3月末まで」と返済期日を指定し、その後、松尾が早川の差し金により失踪を企て、余計なトラブルが発生する中で、改めて松尾が姿を現した後も、早川は債権者との連絡を曖昧にし続けて、約束を反故にし続けた。債権者に対するその責任は、早川が考えている以上に重大だ。松尾が長期間失踪しているために、松尾の親族が早川に消息を尋ねることもあったが、早川からは一切返事がなかったようだ。松尾に失踪をけしかけた責任を早川はどのように考えているのか。早川が自信を持って約束したことだから全責任を取るべきなのにあまりに無責任ではないか。

YouTubeで公開した動画は一旦は非公開という扱いになっているが、そのことで松尾と早川はさらにチャンネル登録者からも怒りを買ってしまった。チャンネルでは新規の作品を公開していく中で、松尾と早川の悪事をさらに追及するとしている。動画チャンネルにもケンカを売った松尾と早川は、自ら戦線を拡大させたようなものだが、果たさなければいけない責任の重みがさらに増したのは言うまでもないことだ。
松尾憲之と早川充美が、自分の名誉を傷つけられたと申し立てても、それを真に受ける者はおらず、2人を知る関係者は誰もが「松尾や早川に人から傷つけられるような名誉なんてあるのか。多くの人を騙して、裏切った揚げ句に姿をくらませるような、最も卑怯な連中が言えるセリフじゃない」と言い、2人の悪事を放置しておけば、さらに被害者が続出するだけだとも言う。それらの批判や非難に呼応した動画制作者が、被害者を出さないための警告の意味も込めてYouTubeの動画を制作し、公開したのだが、突然、非公開の扱いになってしまった。ただし、YouTubeはその理由を「名誉毀損の申立に基づく」としか明らかにせず、詳細情報を開示していないために、チャンネルとしては事実を指摘した問題提起の動画が理不尽な形で非公開になっていることに強く反発するところとなった。「名誉毀損の申立をしたのは松尾と早川しか考えられないが、何を血迷っているのか、と言いたい。事実は違うとか、何か言い分があれば、チャンネルに対して抗議をすればいいことで、匿名を悪用して陰からこそこそと動画を非公開にさせるなど、卑劣極まりない。それに債権者に会ってしっかり弁明すればいいことでもある。それもしないで、ただ逃げ回っておいて、名誉を傷つけられたと言える訳がない」とチャンネル関係者は言う。周知のように、動画で提供した松尾と早川に係る情報は全て事実である。それがもし事実無根というなら、同様の記事を掲載してきた本誌に対しても同様に抗議や訴訟提起があったはずであるが、それは一切ない。松尾と早川はただ逃げ隠れしていただけだ。

松尾には亡くなった妻との間に息子がいるほか、妻と先夫との間に生まれた娘が2人いるが、息子の慎介は松尾に似て、その日暮らしをするような日常を送っているが、松尾が失踪した際には警察に捜索願を出して債権者と一緒に松尾を探していた中で、突然、行方をくらませ松尾と同様に消息不明となっている。また娘の弘美と由佳は、松尾と慎介が失踪して安否が気遣われる状況にあっても、ほとんど関心を示さず、関係者が警察に捜索願を出すことを勧めても積極さを一切見せなかった。
早川も10年近く前に妻と離婚して独り暮らしを続けてきたが、2人の間に生まれた真里奈と亜理紗という2人の娘も、表向きには早川とは疎遠になっているようだが、関係者が真里奈の自宅を訪ねて早川の消息を尋ねた際には、まるで早川の言い訳を代弁するような応対をしていることから、いざとなれば何らかの連絡を取っていることも窺われる。
松尾も早川も無責任な生き方をして、家族に見放されているようにも見えるが、2人が債権者に負っている債務処理の責任を果たさない限り、松尾と早川の家族も巻き込んでしまうということを全く自覚していない。
「早川が今までと同じように知らぬ振りをし続けるならば、今後は多くの関係者が早川を見つけ出して、早川に全責任を取らせることになる。連絡も一切せずに2年以上も放ったらかしにしたうえ、松尾を裏で操るような真似をしているに違いないから、その点では第一に債権者に謝罪して約束の義務を果たす責任が当然ある」
と債権者の関係者が言う。もはや松尾も早川も、どんな言い訳も通用しないところまで追い詰められたようだが、それも自業自得と言うほかない。(つづく)

コンシェリア西新宿「新宿エリアでNO.1」の評価を落とすフィットネスジム(1)

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西新宿エリアには多くのタワーマンションが建っているが、その中でも特に高い評価を受けているのが、西新宿6丁目にあるコンシェリア西新宿だ。44階建ての高層タワーマンションで、戸数は625戸という。評価が高いのは地震が起きても影響がほぼないという耐震構造や地下にある駐車場が居住者以外に出入りできない安心安全の高さ、そして正面玄関から各室に上がるオートロックシステムが3カ所あることで、居住者にとってはセキュリティが行き届いているという安心感があることに加え、居住者と来訪者に対応する受付の係員や警備員の応接の丁寧さもまた評価を高くしている大きな要因にもなっているようだ。

(写真:コンシェリア西新宿)

ところが、こうした高い評価を下げてしまうような悪評が立ち始めているのが、地下1階にある居住者専用のフィットネスジムの存在で、マンションの管理組合が委託している「ファースト」という外部の業者が運営しているのだが、以前より現場の責任者の不誠実さや接客態度に問題があるようだ。
同ジムは居住者専用の施設として開設されており、居住者は有料だが誰でも利用できる。問題の一つは、その会費の処理手続きにある。会費は半年払いと年払いの2種類あるようだが、支払方法として受付に設置されている支払機に現金を投入するという方法があるが、ある会員が現金を投入したところ、釣銭が出てこなかったために受付にいた年輩の女性スタッフに尋ねると、「次回のお支払いの時に清算されます」と言う。会員は、そんなことは有り得ないだろうと思いつつ、受付と支払機の周囲を見回したが、釣銭が出ないという説明は一切なかったために、さらに不信感を募らせることになった。
そうした経緯があって、改めて会員が会費を払う際に、先に応対した女性スタッフと中馬氏の3人で釣銭の返却について話をした。すると、中馬氏は女性スタッフの説明について「そんなことは絶対に言いません」と会員の言うことを否定したのである。会員は中馬氏の言い方に「貴方はその場にいなかったのに、絶対に言わないなどとどうして断言できるのか」と尋ねた。会員の言うことを無視してよくそこまで言えるものだが、一方の女性スタッフは一言も話さずに黙って会員と中馬氏のやり取りを聞いているだけだった。
その後、会員はこの女性スタッフが、他の会員にも聞こえるような大きな声で若い男性スタッフを叱責(注意)するような傲慢な態度を見せたり、別の時にも、備え付けの飲料用の紙コップを使って水を飲み、その場においてトイレに向かおうとすると、この女性スタッフがいきなり「紙コップは捨てて下さい」と、ひどく横柄な態度を取ったことがあった。会員にしてみると、水を飲むたびに新しい紙コップを使わずともトレーニングを終えるまで1個の紙コップを使用すればいいと考え、ジムを出る時に必ず捨てるようにしていた。会員は節約には気を回すが、一方で30年来の友人知人によれば、飲食を共にした際には会員が飲食代金を全額相手に負担させたり割り勘にすることも今まで一切無いそうで、それは他の知人に聞いても同じ経験をしているという。つまり金のことで相手に負担をかけさせることは誰に聞いても無いという。実際に会員は他の何人かの会員からも責任者の接客態度については印象が良くないという話は以前よりあったようだ。

会員は7月16日の日曜日に中馬氏と会うことになったが、当日の朝から中馬氏の連絡を待っていたが午後3時30分まで電話は無かった。会員はほぼ1日何もできず無駄な時間を過ごすことになった。止む無く中馬氏に電話をすると、中馬氏は「忙しくて電話ができませんでした」と言うだけで、長時間待たせたことに「すみません」の一言もなかった。結局、その日の面談は中止となり、翌7月17日に会いましょうと中馬氏が言うので、会員は呆れつつも翌日昼の12時のアポイントで地下の事務所に出向いた。
会員が中馬氏に確認したかったことは2点で、一つは会費の支払機は釣銭が出ないことを分かり易い所に明記して告知すること、そしてもう一つは会員がジムに関する感想や希望を書くアンケート用紙を常備することだった。アンケート用紙を常備するのは、ジム側が日頃からメンバーを増やしたいと聞いていたことへの一つの提案の積りだったようだ。
予定の時刻にジムに行くと、それまではなかった「釣銭は出ないのでご注意ください」という大きく目立つ鉄製のパネルが支払機の見えやすい所に張り付けられていた。会員は驚いて、いつ付けたのかと尋ねると、中馬氏が「以前からあります」と言うので、おかしいと思い、本当に付けたのはいつですかと尋ねても「最初からです」と同じようなことを言う。そんな告知のパネルがあれば会員にも分かるはずで、中馬氏が会員をバカにしているのか、単純に嘘で誤魔化そうとしたのか、と思いつつも、会員は自分の見落としだったかもしれないと思い、咄嗟のことだったが謝罪した。しかし、トレーニングを終えて部屋に戻ってから思い出したが、そのパネルがあれば見逃す訳がなく、最初に応対した年輩の女性スタッフがパネルを指し示して説明していたはずであり、3人で面談した際にも中馬氏から「ここに明記されています」という話をしつつ実際にも会員に指し示すことがあって当然だった。それで、改めて中馬氏に電話をすると、話し合いにはタワーマンションの自治会の人に立ち会ってもらいたいと言うので、会員も「どなたに立ち会ってもらっても結構です」と言った。ジムの入会者にとって納得のいかないことをそのままにしておくのは良くないと思うのは自然であり、「支払機から釣銭は出ません」のパネルをいつ付けたのかと再度尋ねた。しかし中馬氏は「以前からあります」と答えた。「以前というのはいつのことか」と聞いても、「だいぶ前」と言ったり「ジムがオープンした最初から」と言ったりして曖昧だったが、会員はその時に中馬氏から「すみませんでした」という対応の悪さへの詫びの言葉を初めて聞いた。会員は「万が一私が気が付かなかったのなら、私のミスだから謝りますが」と言ったが、もしそうであれば女性スタッフも中馬氏も最初からそのパネルを会員に指し示して説明したはずではないか。それに、会員がジムで知り合った何人もの会員からも「パネルを見たのはごく最近になってから」という声が聞こえていた。中馬氏が会員に対して事態を収めようとしているのは間違いないと思った。また、中馬氏は会員とのやり取りでそれまでにはなかった「すみません」という言葉を口にするようになったが、一方で「この話は他の会員には他言しないで下さい」と言っていたので、他の会員に話をしなかったが、会員から抗議を受けて初めて付けたパネルを「最初からあります」などといういい加減な言い訳は撤回するべきだ。
こうした女性スタッフや中馬氏の対応から見れば、恐らく、釣銭を貰っていないケースが他の会員の中にも何人もいるのではないか、という疑念も生じる。そうであれば、ウヤムヤになった釣銭の処理がどうなっているのか、ジムの問題は金額の多寡にかかわらず運営会社の問題になる。特にファーストが他の場所で運営しているジムでも同様の問題を引き起こしているとすれば、問題はさらに重大だ。
そして7月21日に会員がジムに電話をして名を名乗ると、応対した北沢という女性が、「中馬は忙しく手が離せないので、私が伺います」と言うが、経緯を事細かに話すのは大変と思い、「今からそちらに行く」と言ってジムに向かった。
そしてジムに行って初めて分かったが、実は電話に出た北沢という女性がジムの一番の責任者だった。ただし、この女性も中馬氏も明らかに接客業には向いていないという声が以前から会員の間で多くあるほど評判は良くはなかった。

これまでの経緯を見れば明らかな通り、ジム側は、支払機から釣銭が出ないのであれば、最低でも支払機の設置時からその旨を会員に告知して注意喚起をするべきだ。会費の支払の更新時期である6月下旬にジム側ではメンバーである会員に案内書を配布しているが、その文面には支払機のことは触れておらず、当然、支払機に釣銭が出ない不備があることも明記していない。しかし、特に会費の支払であれば、釣銭が出ない不備がある支払機など使わず係員との相対で処理手続きを行うだけにする方が自然だと思われるが、ジム側がそうしないのは何故なのか。今どき、釣銭の出ない支払機などほぼないのではないか。
ジムはタワーマンションの管理組合が外部の業者である「ファースト」に委託して開設しているというが、果たして管理組合はジムの現場が釣銭の出ない支払機を設置し続けている実情をどこまで承知しているのか。会員が指摘をしていることは釣銭だけの問題ではない。この際、管理組合として実態の把握をするべきではないか。
なお、中馬氏は、北沢という責任者を交えて3人で話をする前には自身の対応のまずさについて「すみません」と詫びるようになっていたが、北沢氏を交えたやり取りでは「パネルは最初から取り付けていた」と言って譲らない北沢氏に同調した発言になり、会員への真摯な態度が消えていた。しかし、「パネルは最初から取り付けていました」と言って譲らない北沢氏の態度には、スタッフの過ちを認めて会員に謝罪するなどの真摯さが全く感じられず、現場の責任者とは思えないような対応の悪さが際立ち驚かされる。
会員の中には、過去にいくつものジムに行っている中で、このジムの対応が一番悪いという印象を持っている人も少なからずいるようで、それは、不備のある支払機の問題ではなく、スタッフの接客態度にも問題があるという感想を語る意見も多いようだ。
西新宿エリアでも耐震ほか多くの面で評価がNO.1と言われるコンシェリアで、ジムのスタッフの会員への対応の稚拙さがマンション全体の評価や信用を落とすようなことがあってはならない。ジムの運営会社であるファーストは現場の責任者とともに早期に正常化を図るべきではないか。
この会員は所有している車両(白色のフェラーリ)を地下の駐車場に置いているが、ある時、マンションの住人で飲食店を経営する女性が、フェラーリの横でほほ笑んでいる姿を持ち主には無断で写真に撮ったようで、SNS上で自分が所有している車であると誤解を招くような文言を添えて発信したことがあったようだ。会員はそのことを知らなかったが、マンションの住人を含む複数の友人から「車を売ったのですか」と聞かれたことから分かったようだ。数日後にその女性と子息が持ち主の部屋に謝りに来たという。会員は「特に問題が起きた訳ではないが、今後は何かあれば前もって言って下さい」と伝えたという。過ちがあっても、非を認めて謝罪があれば、その意思を汲み取るという寛大さがこの会員にはあると思われる。

この問題を取り挙げたのは、会員が「釣銭が出ない不備のある支払機」についての苦情を言っているだけでなく、中馬氏と年輩の女性スタッフに加えて責任者の北沢氏までもが、会員の注意喚起を聞こうとしないどころか、逆に取り付けていなかったパネルを後付けで取り付けて「最初からあった」と言って憚らないような、利用客に真摯に対応しない接客に対して気を付けるべきだと考えるからだ。ジムの運営上で会員に不正の疑念を抱かせるようなことがあれば、それを正すのは運営会社としては当然のことである。今回取材に協力戴いた会員からもジムの運営を正常化するべきだという思いが伝わってくる。他の会員の多くが同様の不満を持ちながらも、わずかな金のことだからと口を閉ざしていた経緯が隠されていた可能性も考えられるだけに、運営会社のファーストは会員への対応を抜本的に改善し正常化させるべきだと思われる。このジムの動向については、今後も会員への取材を継続していく。(つづく)

コンシェリア西新宿「新宿エリアでNO.1」の評価を落とすフィットネスジム(2)

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コンシェリアの地下1階にある居住者専用のジムに係る記事を掲載してからまだ1週間にも満たないが、早々に多くの読者からさまざまな感想や意見が寄せられている。それを整理して近々にも公開する予定にしているが、反響の速さと大きさには正直驚かされる。やはり新宿エリアでも特に高い評価を得ているタワーマンションだけに、入居者だけでなく不特定の読者にも関心を集めているに違いない。

(写真:コンシェリア西新宿)

しかし、そうであれば尚更、ジムの運営会社「ファースト」はもとより現場の責任あるスタッフは接客対応をもう一度根本から見直し、是正すべきところを早期に改善すべきではないかと思われる。
ジムにはアルバイトとして働いている若い男女もいるようだが、利用者への対応では彼らの方がよほど真面に見える、というのがジムの利用者の印象で、前回の記事で触れた中馬という男性責任者と北沢という女性責任者の対応の悪さが際立っているようだ。
利用者によれば、ジムに設備されているトレーニングの機器でどこにでもある機器が不足しており、例えばフットプレスや足の筋肉を鍛える機器が用意されていないという。そこで、利用者が中馬氏に機器の導入を検討して欲しいと打診したところ、中馬氏が「機器は会社の規定で用意しているので出来ません」と、にべもなく断ったという。しかし、中馬氏は「会社の規定」なるものについては一切説明もせず、ただ利用者の話には聞く耳を持たないという態度に終始したという。
フットプレスや足の筋肉を鍛える機器は、それこそ町場の整体・整骨院でも常備している所もあるほどごく一般的な機器であって、特別なものではない。現に、利用者が通っていた近隣の整体・整骨院にも常設されていたという。
中馬氏には利用者からの打診を受けて「会社にも諮って検討します」とか「しばらく時間を下さい」など利用者への接客マナーの心得が全く無いに違いない。
そして、ジムのスタッフの対応でおかしいと言えば、もう一つ、利用者が年配の女性スタッフに声をかけて責任者が誰なのかを聞いた際に、その女性スタッフは責任者が中馬氏であることは明らかにしたが、「私から聞いたとは言わないで下さい」と訳の分からない口止めをしたという。何処のジムでも、そのような応対をする所はないのではないかと思われるが、非常に不自然さを感じさせる口ぶりだ。ジムのスタッフに利用者と距離を置いて接するようにという指導をしているとすれば、ジムのスタッフたちは明らかに対応をはき違えているといえる。繰り返しになるが、このジムは利用者がマンションの入居者に限られているという点を踏まえれば、利用者を蔑ろにするような対応がジム運営のダメージに直結することを忘れてはいけないはずだ。(つづく)

ドライブレコーダ装着の告知をせずトラブルを招いた三井住友海上代理店「F・K」の責任

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ビッグモーターを巡る損害保険の不正請求が問題となり、同社と大手損保会社との不適切な関係が指摘されているが、一方でビッグモーターだけではなく、大手損保4社が共同保険に係る価格調整を行っていた疑いから金融庁が報告を求めるという見逃せないコンプライアンス問題をも浮かび上がらせている。

(写真:三井住友海上代理店F・Kの担当者藤井)

大手損保の一角を占める三井住友海上は自動車保険の分野で一定のシェアを占めているようで、保険の勧誘に当たっては、ドライブレコーダの装着を前提とした保険のプランを盛んに宣伝しているが、ある顧客との間で同社の姿勢が問われる不祥事を起こしていることが分かった。
今年の春先に保険の勧誘を受けた顧客が巻き込まれたトラブルは、三井住友海上からドライブレコーダが送られてきたことに始まっている。当初、顧客はこのドライブレコーダが送られてきた意味すら理解していなかった。というのも、所有する車両の保険を代理店F・Kの藤井という担当者から勧められ、手続きを進める中で藤井が保険のプランについて十分な説明もしないまま申込書に盲目的に記載させたからだった。

(三井住友海上の代理店F・Kの藤井に宛てた問い合わせのメール 一部抜粋)

そのため、顧客は送られてきたドライブレコーダを装着しないまま放置していた。すると、2か月ほど経った頃に藤井から顧客に「ドライブレコーダを装着して下さい」という電話が入ったという。
顧客は知り合いに頼んだ所、「それは保険会社か代理店の藤井さんに電話をして、三井住友海上が整備業者を手配して装着作業をしてもらうべきです」と言われた。三井住友海上を介して派遣された整備士は。当初は「1時間ほどでできます」と言っていたが、実際には作業の終了までに2時間以上かかった。その後に顧客が確認してみると、エンジンがかかり難くなっている。しかし、その業者には原因が分からず、「配線の関係だと思います」と言い、顧客もしばらく乗ってみて様子を見ることにしたのだが、その後、エンジンのかかり具合は良くならなかったことから、再度藤井に電話をして整備士に来てもらうことになった。今度は別の整備士が来て車両の状態を診たが、やはり原因が分からず、「ドライブレコーダを外しましょうか」と言うので、顧客も同意した。ところが、その後、別の整備をすることで、よく頼んでいる整備工場に車両を運んだが、その工場から「エアコンが利かなくなっていますが」という問い合わせが入り、工場ではエアコンが利かなくなった原因が分からず、ドライブレコーダの装着と脱却の作業で配線に不具合が起きたのではないかと言う。それは作業に来た整備士も言っていたことだった。それで作業をした整備業者に修理をしてもらうしかないと思い、顧客が藤井に連絡をして整備業者にエアコンの不具合を直すよう要請した。藤井に対しては「貴方の責任で修理をしてもらわなければ困る」と言い、整備工場に車両を持ち込み修理を依頼することになったが、その修理代を藤井か三井住友海上が負担するのは当然だった。だが、藤井も三井住友海上も自分たちの責任を認めようとはせず、さらにトラブルが深刻になった。ドライブレコーダの装着は顧客が頼んだことではなかった。顧客が希望したのであれば、すぐに取り付けていたはずで、藤井が顧客が注文したように保険の申込書に勝手に記載していたのだ。また、ドライブレコーダを外した後に藤井が「ドライブレコーダの料金を返金するので口座番号を教えて下さい」と言うので、顧客は意味が分からず聞き返したくらいだった。顧客は藤井とは35年以上の付き合いがあったので、勝手にこんなやり方をしたことに不快な思いをし、さらに顧客から藤井に何度も電話をすることになったが、トラブル直後から藤井の携帯電話からは「運転中で、電話に出られません」という音声が流れるようになって、顧客の電話には出ないようにしていたのが窺え、一層不快な思いをした。

渦中では、藤井が「三井住友海上の然るべき人間と話をしてください」と言って社員を2名連れて来たが、いずれも権限のない者で、「エアコンの不具合は保険の対象外になっているので、何もできません」と言うだけでトラブルの原因を作った責任には一切触れようとしなかった。そして藤井もまた「この問題は当事者間でお話になって下さい」と知らぬ振りをするような言い方をしたことから、顧客と三井住友海上の社員から「何を言っているのか」とたしなめられる始末だった。
しかし、藤井は自身が顧客に保険プランとドライブレコーダの説明もしないで、三井住友海上を通じてドライブレコーダを購入する手続きを顧客に言わないまま契約をさせた責任を全く感じていない。それどころか、ドライブレコーダの装着と脱却では三井住友海上を介して整備士を派遣させながら、そこで起きたエンジンのかかりの不具合やエアコンが利かなくなった原因を真面に突き止めようもしない。
顧客は、日常的に車両を使う都合から、エアコンの修理をしてもらっているが、これは金銭の問題を越えて、代理店の藤井が何処までも責任を回避しようとする姿勢に問題が発展してしまっている。藤井は顧客とは35年以上の付き合いがあるというのに、なぜ、そのような無責任極まりない態度を取るのか。ドライブレコーダの装着と脱却をした整備業者を斡旋した責任を感じて当然だから、きちんと顧客と向き合って最善の解決方法を取るべきではないのか。それにドライブレコーダが送られてきてから4カ月近くも経過して盆休みに入る中で、トラブルが解決しないために顧客は休み中の予定を全てキャンセルせざるを得なくなる迷惑を被った。藤井が関わる以前には、三井住友海上の歴代の支社長3~4人が、ノルマが達成できない時にはこの顧客に全てお願いしていたという経緯を藤井は承知しているのに、よくこのようなやり方ができるものだ。今までの付き合いは何だったのかと顧客が思って当然だった。今回のドライブレコーダを巡る騒動により顧客は何か月も迷惑を被っているが、藤井はそれに対してどのような責任を取るというのだろうか(以下次号)

会社を食い潰す悪女「小川(旧姓石川)美智代」とダイヤ紛失盗難(7)

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(写真:石川美智代)

石川美智代(戸籍上は小川だが、本稿では旧姓の石川を使う)の言動には嘘が多くあった。それも、肝心なところで自分の責任を回避するためにつく嘘だったから悪質で、周囲の人間に多大な迷惑をかける。中でも深刻な嘘は、夫である上司の小川部長の長年の使い込みに気付いていながら、というより会計事務所は当時より石川が共犯であると断言していて、経理帳簿でごまかしを続け増やし続けた使途不明金をそのまま計上していたことで、石川が辞める直前の経理帳簿には会社にあるはずの現預金1億円超がどこにもないという事態になっていた。会計事務所とは40年以上もの付き合いがあり、単に信頼関係があるだけでなく会計事務所も会社の事情を心得ていた。毎月の出納帳に記載されている8000万円以上の金の管理について会計事務所が社長に尋ねたのは10年くらい前のことだったが、小川部長による使い込みと石川による帳簿のごまかしで使途不明金が増え続けた結果、平成31年時点で以前より3000万円以上増えて1億円を超えてしまった。経理帳簿のごまかしによる使途不明金のほかにも他人の保険料の使い込みが明らかになっている。夫婦による共同作業での使い込みは前代未聞で、それも、営業職から内勤に移動したことで収入が激減した小川部長に不満を抱いた石川が小川部長をけしかけたに違いないという意見が元社員や関係者の間では圧倒的だが、そう思わせるほど石川の挙動に不信があり嘘が多すぎた。しかも、小川部長が平成30年当時に社長宛に書いた書面が発見されたが、それには、小川部長が会社の金を横領したのは15年以上も前からのことで、その一部の1300万円に加え2200~2300万円の横領事実を認める内容の文言が直筆で書かれていた。
会社にある小金庫からダイヤが紛失しているのが判明して、その後、社長や関係者も同席して協議が行われる中で、石川が唐突に「会社を辞めます」と言ったのはダイヤ紛失から約1カ月後だった。石川はその時、「引越しの手配をして7月末には故郷に引っ越します。しばらくは兄の所で世話になります」と一方的に言ったので、社長は石川が実兄の仕事を手伝うと思い、やってはいけないことを好き放題にやったことが今回発覚した経緯から「きちんとした仕事をしないといけない」と一言忠告したが、「兄の所には事務員がいるので私は働きません」と石川が言うので、良かったと思ったようだ。社長は小川部長の使い込みが発覚して、それを石川が帳簿の誤魔化しでカバーしていた事実が判明した後も小川部長に頼まれ、仕方なく石川を雇用していたところがあったようだ。実は関係者が調べてみると、石川は今も夫の小川姓を名乗り、一緒に住んでいた東村山の住所地に住み続けているようで、協議の場で故郷に帰るという発言は嘘だった可能性が高い。小川部長は石川とは再婚になるが、前妻と離婚する時に慰謝料を3000万円支払ったという話を社長や以前の社員も部長より聞いていて、その話を石川にした時には石川も黙って聞いていたが、別の機会に石川は「私は300万円と聞いていました」とか「300万円を分割で払ったと聞いています」などと全く違う話をする。そのような話の食い違いに誰もが違和感を持ったが、小川にも石川にも金が無いことを強調したかったのだろう。しかし、自分の所在を不明にするのは最も不信感を与える。石川は会社を辞める際に「私は逃げません」と社長に直に言っていたが、やっていることは正に証拠の隠滅であり逃げだった。
ダイヤの紛失が明らかになった後、小金庫の鍵を保管している中金庫の鍵は石川が小川部長から引き継いで一人で管理していたが、「ダイヤの紛失はNの仕業に間違いない」と主張してもそれが通らないと思うと、何回も行われた協議の最後になって石川は苦し紛れに「中金庫の鍵と非常口の鍵は社長もスペアを1本ずつ持っています」と常識では考えられないことを言い出した。石川がそれを言う根拠にしたのは会社に常備している「保管リスト」だったが、実際には石川が故意に書き換えていた可能性もあった。保管リストは、不定期にしろ要不要をチェックする際に加筆や削除をしていたようだ。大金庫にしても、社長は金庫扉の開閉を石川に任せていたために、金庫を開ける際には石川に鍵を渡し、石川がダイヤルを合わせて扉を開閉する役目を負っていたくらいだった。何よりも会社の資産は経営者である社長の資産でもある。それを社長自身が盗むなどということは有り得ない事だ。
社長の指示を受けて保管リストを作成したのは小川部長と石川で、小口現金や重要書類ほかさまざまな鍵を保管している中金庫の鍵を管理していたのは石川しかいなかった。石川は、その責任を回避しようとして保管リストを黙って一人で修正したと思われる。
ダイヤ紛失が発覚して以来、石川の素性がさまざまな面で明らかになっている。小川部長の使い込みが、実は石川が焚きつけた結果によるものではなかったかという疑い、社長の前では猫を被り続けてしおらしく見せながら、実は本性は、相手かまわず食ってかかる姿を何人もの元社員や社長の友人知人が見て辟易としているというギャップの大きさ、さらには会社の文房具や消耗品を自宅に持ち帰り好き放題に使っていたという甚だしい公私混同、節約をする指示が出ていても従わず、日常で使ってもいない冷蔵庫を3台も通電させたり、使い終わっていない同じ洗剤等を放置して新しい洗剤を開けるために、いつの間にか使いかけの同じ洗剤が3本も4本も水回りにある棚に放ったらかしなっているなど、だらしなさが異常過ぎた。「自宅では奇麗好きで整理整頓ができ、無駄は一切なかった」と小川部長が言っていたこととはまるで逆だ。社長の知人の中には、わざわざ「石川には会いたくないので、近くの喫茶店でも会いませんか」という者がおり、また社員の中にも石川と話せば、いつ癇癪を起して豹変するか分からないと考え、敢えて会話を控えていた者が多数いたという。また、会社に届く社長宛の中元や歳暮は社長の自宅に転送することになっていたが、最近、石川が辞めて整理をしていると、3年前の飲料の詰め合わせ等がずっと放置されていたのが見つかった。恐らくは石川が転送を忘れ、あるいは自宅に持ち帰るつもりで会社に残していたのが消費期限切れになり、放置していたのではないかと見られている。こうしたさまざまの場面で石川の本性を目の当たりにした何人もの社員や関係者が、「今までに見たことが無いほどひどい女性だ」と口を揃えるのである。
何もかにも石川の責任にする気は毛頭ないが、前述したように肝心の所で嘘をつき責任を逃れようとすることが多すぎて、誰もが石川を心底から疑ってしまっているという状況が現実に起きているのだ。社長だけは「そんなことは無いと思う」と言っていたが、今は関係者全員と小川部長から聞いていた、石川が寝静まるまでは返りたくないと言っていたことの真相がよく分かったという。小川部長が日曜日も1か月に1回しか休まなかったことに、社長が「毎日曜日は休みなさい」と言っていたが、小川部長がそれには従わなかったことを、石川は「仕事を多く押し付けられるから」と反論していたが、引継ぎで小川部長の仕事をこなすのに1日に1時間もかからないことを理解していたはずだ。何か問題があり、その時に「こうです」と言ったことが、数日後には自分の都合のいいようにもっともらしく変わることが石川には多かった。前述した文房具や消耗品の持ち帰りでも、小川部長が元社員に会社で購入した文房具の持ち帰りを認めてさえいた事実があった。もちろん、文房具一つでも会社の資産に計上されているから、それを自宅に持ち帰るのは窃盗に当たるが、元社員が言っても小川部長は聞かないので、思わずその話を社長の耳に入れた。「部長に何回言っても、『大したことじゃない。君も持って帰って使ったらどうか』と言って取り合わないので、社長から何か言って下さい」と。そこで、社長が小川部長をたしなめるということになったが、石川も傍で聞いていて小川部長が平謝りしていたのを見ていたのに、その話が協議の中で出た時に石川は「小川は文房具に凝っていて、自分の好みのものを選んで買っていました」などと平然と言ったのである。石川が自分の都合に合わせて事実をすり替えようとする典型的な例の一つだろう。
ダイヤの紛失に係る石川の管理責任、会社に出入りしていたMの現金窃盗と帳簿上での使途不明金をMの責任にすり替えた疑いを持たれる石川の責任、さらに石川自身の給与に係るお手盛りの計算による過払い金等について、石川には金銭での責任の履行を求めているが、これに加えて会社が保管していた顧客への贈答品についても、会社が契約している会計事務所より取り寄せた過去の在庫表により、これを基に正確な保管状況が確認できることになり、改めて石川に対して責任を求めることにもなった。
贈答品の在庫表については、そもそもの管理を小川部長と石川が行ってきただけに、石川が退職する直前に社長が「在庫表は?」と尋ねると、石川が「無いんです」と言ったために社長が「無いって、どういうことか。君が管理していたのだから、無いっていうのはおかしいだろう」と言っても、石川は「でも、分かりませんが、無いんです」と言うだけで、それ以上は口にしなかった。在庫表がなくなったことが分かった時に話をするならまだ分かるが、ダイヤの紛失盗難が起きてから言うことではない。
在庫表の紛失について石川の責任が問われるのは当然だった。本当に紛失していたら、小川部長の使い込みと同様に発覚した時に社長に報告するべきであるが、自分の都合で一切報告しなかった。しかし、在庫表が無い以上、またNが整理をした際に廃棄と保管のリストを作成していなかったために正確な確認ができないままだった。それが、会計事務所で見つかったことで正確なチェックができることになった。その在庫表は平成16年から同17年にかけてチェックしたもののようで、小川部長と石川が手書きで作成し、決算の時に会計事務所に提出したと思われるが、内容を調べてみると、ボールペン、計算機からブランド物のバッグや同じくブランド物のネックレス等に至るまで多くの贈答品が紛失していて、残っているものがわずかだったのである。しかも、末尾の合計金額を書く欄の横に「その他」という走り書きがあり、1200万円が計上されていた。前年度の決算に記載した金額とは大きく違うことを示すものに違いないが、すでに相当数にのぼる在庫資産が行方知れずになっていた可能性があった。贈答品の在庫管理及びチェックは小川部長と石川に引き継ぐまでの過去30年ほど、年に1、2度はチェックしていたが、一度も紛失が起きたことは無かったてんを踏まえると、紛失した贈答品の金額は1700万円を優に超えていた。このことから、石川が引き継いでからの「在庫表がいつの間にかなくなった」という言動が俄かに疑われることになった。在庫表はなくなったのではなく、あってはまずいから故意に廃棄したのではないか。平成16年当時は、すでに事業を縮小した後で、それ以降は贈答品もダイヤも保管しているだけで販売に使用することもないし、もちろん仕入れによる数の増減もなかったから、この在庫表の通りに残っていて当然だった。それが、現在までの約17年間で大方の贈答品が紛失したのだから、当然、管理をしていた小川部長と後を引き継いだ石川の責任は重大であり、大掃除で整理をして廃棄と保管のリストを作成していなかったNの責任よりも石川の責任がはるかに重い。Nは管理の悪さでジーンズ等の布製品がカビたため廃棄したことに責任を感じていたが、これは社長が承知していたことであった。小川部長から引き継いだ後に贈答品とダイヤをチェックをして、仮に紛失しているものがあれば、当然社長に報告することになるが、石川は一切報告をしていなかった。それはただ、チェックをしなかったから報告しなかった、ということではないというのが関係者全員の意見である。
長年にわたり、社長に対して表の顔と裏の顔を使い分け、社長の側近である部長を垂らしこみ、翻弄して経理の立場に座るや否や、部長と共謀して億単位の会社の金を横領した罪は大きい。また許しがたいのは、その全てを死んだ部長の責任として押し付け、自分は上司に従っただけだと言い逃れ、責任を回避しようとしたことだ。
ダイヤの紛失盗難が発覚したきっかけも、石川が周囲に誰もいない時間に、しかも一人でチェックして紛失盗難を発見するという極めて不可解な状況の中で明らかになっている。石川は在庫リストと数が合わないという事実を、チェックの前から知っていたのではないか。そうであれば、何故、その時点で社長に報告しなかったのか。
冒頭にも挙げたように、石川は自ら転居してしばらくは実家に身を寄せるという嘘をついていたことが発覚したことで、石川がダイヤの紛失に伴う責任の履行で「兄に相談するので一度帰省します」と言っていたことにも大いなる疑念が生じており、実際には帰省もせず実兄に相談もしていないのではないか。それを疑わせるのが、石川が実兄と相談した結果を持ち帰って社長と面談した際に、「兄は、そんな大金を支払えないと言っていました」と言うだけで、何をどのように相談したかについて石川は何一つ具体的な経緯を話さなかったばかりか、石川自身も責任処理についての意思表示をしなかった点にある。石川は社長に「私は逃げません」と言ったが、自身の責任の所在を明確にして、最低でも責任を取る、取らないという意思を明示するのが当然だった。そうでなければ、石川が何故「逃げません」と言ったのか、意味が全く分からない。それに自身の保険が900万円ほどあるので、それの受取人になってくださいと言っていたが、これは責任を認め、具体的な方法を提示したことになるが、社長が承諾しなかったことで、その後は口にしなかっただけでなく、それに代わる話を一切しなかった。
会社では関係者が石川の実兄宛に経緯の詳細と石川の責任を述べた書面を送っていたが、実兄からの返事には妹の多大な不始末を懸念し何らかの協議の場を持つという気持ちは一切感じられず、実兄自身が責任を負う立場にはないという、妹には非情とも取れる文言しかなかった。この返事を見る限り、石川がこれまでに会社で起きた責任を重く受け止め、真剣に実兄に相談したとは到底思えない(相談すらしていないとも思われる)。そのため、会社から手紙を実兄に送っていなければ、実兄は何も知らないままでいた可能性が極めて高く、今現在も事態の深刻さを実感していない可能性さえあるのだ。
石川が責任の処理について何も意思表示をせずに放置する状況が続いたことで、石川がそのような対応を続ける限り、刑事告訴はより現実味を帯びる。そうなってからでは取り返しがつかないことを石川も実兄も認識するべきではないか。これだけいくつもの事件が重なれば、刑事責任を問われるのは必然であり、すでに警察への告訴状が準備されているという。(つづく)

詐話師「松本信幸」は気宇壮大な作り話を振り撒く(5)

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(写真:松本信幸)

松本が債権者に持ち込んだ案件は数が多く挙げればキリがないほどで、「国債の還付金」や「フィリピンの金塊」「アメリカのカジノ事業」などがあったが、松本はその度に自分が創作した「秋田義行」なる架空の投資家の名前を出し、また報酬を受け取る話もして信用させ、活動資金や事業資金を名目にして債権者から借金を重ねていった。リクルート株の大量購入もその一つだったが、それに平行して松本が持ちかけていたのが「公営競技施設株式会社 ウインズ木更津への融資4億5000万円の仲介」や「聖マリアンナ病院650億円の売買 三菱商事とコンタクト中」「浅草タウンホテル30億円の売買商談申込」などのほか数え切れないくらいの案件を持ち込んだ。口からでまかせとはいえ、よくもそれだけの作り話を吹き込んだものだ。

とはいえ、債権者に対しては口頭だけではなく、冒頭に記した「株式購入申込書」(購入者の法人名や個人名が記載されたものが6通ほど)や「状況報告」、さらには義行が手書きしたとする「約定書」など偽造書類を十数通も持ち込んでいたのだから、呆れ果てる。

松本は債権者への借金の返済を引き延ばすために新たな作り話を持ちかけ、あるいは時間を稼ぐ中で「自分の代理人で田代という人物に会って欲しい」と言ったことがあり、聞くと数人で来るというので債権者が待ち合わせのホテルに予約を入れた席に着くと、「両手の小指がほとんど欠けている手をテーブルの上に置いて、私を威圧する気でもあったようなので、『あなたは組関係の方ですか?』と尋ねると『違う』というので、『ならば、両手をテーブルから下ろしなさい』と言って、『あなたがここにいるのは、松本の借財について責任を持つということですね?』とさらに聞いたが、男は驚いた様子で『それはできない』という。松本は後日、田代が九州出身の暴力団員で、松本自身、田代に約1500万円を騙し取られたことがあったという話をしたが、いざとなると松本は、そんな小細工しかできない」という場面もあったという。

まだある。松本は「(償いに)給料はいりませんから仕事をお手伝いさせてください」と殊勝な態度を見せて債権者の会社に入り込んだが、わずか数ヶ月という短期間で約250万円以上の金が紛失していることが発覚、松本が横領した事実が判明した。その直後から松本は会社には来なくなり、以来、姿をくらませた。

債権者の手許には複数枚の謝罪文があるが、松本が謝罪文を書くに当たっては「常習的な詐欺行為を繰り返したもので、言い訳の言葉もなく、浅はかな考えでご迷惑をおかけしたことを心からお詫びいたします」とか「2人の子供たちも含め親族全員を同行して保証人に立てます」などと反省した態度を見せたが、それがまさに素振りだけだったということが、これまでの経緯を見ればよく分かる。松本という男、一見すると真面目そうに見えるが詐欺を常習的に働くことをやめられない、まさに根っからの詐欺師というほかない。ちなみに松本が債権者に吹き込んだ“儲け話”は、多くのブローカーがたむろする喫茶店があり、そこでさまざまな情報を仕込んでいた、と松本は債権者に打ち明けたという。

松本は、現在は所在不明で何をしているのか、債権者ほか関係者たちには不明で、債権者が提起した訴訟にも一切対応していない。しかもその訴訟では、娘のめぐみと息子の塁まで巻き込んでいながらまったくしらぬふりをしているのだ。松本は今も手の込んだ偽造書類を作り、資金を出しそうな人物を物色しているに違いない。「数年前に松本が謝罪に来るという知人の話があり待ったが、遂に現れなかった」と債権者の関係者は言うが、寸借詐欺に留まらず、時には反社会的勢力を使って被害者を威圧しようとしたり、未遂とはいえ殺害計画を実行するなど、こんな人間を世の中に放置して置いたら、被害者が増えるばかりではないか。ちなみに、松本は過去に名簿業者の仕事をしていた際に警視庁に逮捕された経歴もある。

前述したとおり、債権者は令和2年4月に松本と松本の債務を連帯保証をしている妻に対して債権の一部請求という形で貸金返還請求の訴訟を起こした。しかし、松本は住民票を置いている住所地には住んでおらず、しかも妻が病死していたことも判明したことから、妻に変わって長女のめぐみと長男の塁に被告を変更する手続きが取られ、松本本人とは裁判が分離して進められた。それで松本は、身勝手に逃げ回るうちに大事な家族を失っただけでなく、自分のしでかした不始末を家族全員に負担させているのだ。

2人の子供は、母親の死に伴う相続放棄の手続きをしていると裁判所に通知したが、母親が連帯保証をしていた事実は、死亡する以前から2人とも承知したので、手続き上でも認められることはない。しかも、娘と息子は松本の債務の存在を承知していただけでなく、松本が債権者から騙し取った金が自分たちの生活費や教育費に使われていた事実を十分に承知していた。それだけに、その責任を十分に自覚すべきなのだ。

この裁判をきっかけにして松本がしっかりと債権者はもちろん、子供たちとも向き合わなければ、問題は絶対に解決しない、どころか一層深刻になるだけだ。それを松本自身は何処まで分かっているのか。裁判が開始されて以降、娘のめぐみと息子の塁も、委任した弁護士を通じて松本に対し裁判に出廷するよう強く要請したが、松本は応じなかったようだ。債権者が松本に対して裁判に出廷しなければ刑事告訴も辞さないという意思表示をしていたにもかかわらず、それさえ無視したものとなった。松本には刑事事件化する事案がいくつもあるのに、出廷して謝罪の意思さえ見せないのであれば、債権者が本気で刑事告訴の手続きを進めるのは目に見えている。松本が、このまま何もかも放置して責任を果たそうとしないならば、本当に娘と息子に自身が負った債務の責任を負わせることになる。そうなったときに娘も息子もどれだけ松本を恨み、憎むことになるか。娘と息子には関係者が繰り返し連絡を取ることになるかもしれず、そうなれば日常の生活もままならなくなるのは必至だ。松本は父親としての責任を最低限でも果たすべきではないのか。ここまで謝罪の言葉すらない松本のような詐欺師はいないが、いつまで地獄をさ迷う積りなのか。詐欺師の松本は、もはや刑事告訴から事件化する事は免れない。債権者の恩情で与えられた猶予期間はとっくに過ぎている。それに、賠償責任は子供達に受け継がれ、最悪の人生の結末を迎えることになるだろう。もはや、このような状況では、松本の過去40年にわたる悪事の詳細を明らかにしていくことになるが、そうなれば本当に取り返しがつかなくなる。(つづく)

松尾憲之と早川充美は逃げ隠れしてでも自身の名誉を言う前に責任を果たせ!!(3)

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(写真:松尾憲之。巨額資金ブローカー)

松尾憲之は過去40年以上も債権者に世話になり、時には命を救われたことが何度もあったことに加えて巨額の債務があったが、松尾の失踪以後に早川が債権者と面談する中で、早川が松尾が負っている債務を「責任を持って処理するために200億円分だけは自分が責任を持って支払う」と明言したことから、松尾の失踪事件は複雑な展開を見せると同時に、早川が債権者にした支払約束を何回も繰り返しながら、未だに約束を守らず逃げているのだ。
自分の都合が悪くなると、相手との連絡を一切絶って、「時には家に何日も閉じこもって一歩も出ないことさえある」(関係者)という早川充美。早川が松尾憲之の債務を、責任を持って支払うと約束してからすでに4年近くにもなるが、早川が逃げ隠れして連絡を一度もしない中で、債権者の関係者が早川の自宅を夕刻に訪ねても、窓から明かりが漏れているから室内にいることが分かっているが、一切応答しない。過去に豊田商事の代表者であった永野某が閉じこもっていた自宅マンションで、右翼を名乗る2人組が玄関先で待機する取材陣にはお構いなく長野に襲い掛かり斬殺するという事件があったが、早川にも何が起こるか分からないのである。
早川と松尾がそれ以前の失踪の時と同様の動機で所在を不明にしたことは疑いのないところだが、それで問題が霧消すると早川と松尾が考えているのなら、大きな間違いだ。

債権者が早川と初めて面談したのは平成31年2月中旬のことで、松尾の長男慎介が同席していたが、早川は「松尾が負っている債務数百億円のうち200億円は、私が責任を持って支払います」と断言した。債権者は早川が松尾から聞いていたと思ったが、「さすがに初対面の人間に松尾の債務を肩代わりするという話をする早川に驚いたが、その後、松尾に対する債権者として何度も早川に確認を求めても、早川は前言を覆すことなく債権者に固く約束したのだ。面談の当初では「3月末まで」と期日を指定し、その後、松尾が早川の差し金により失踪を企て、余計なトラブルが発生する中で、改めて松尾が姿を現した後も、早川は債権者との連絡を曖昧にし続けて、約束を反故にし続けた。債権者に対するその責任は、早川が考えている以上に重大だ。松尾が長期間失踪しているために、松尾の親族が早川に消息を尋ねているようだが、早川からは一切返事がないようだ。松尾に失踪をけしかけた責任を早川はどのように考えているのか。早川が自信を持って約束したことだから全責任を取るべきなのにあまりに無責任ではないか。

(写真:早川充美 早川の大言壮語は虚言癖を越して犯罪同然である)

早川の大言壮語は詐欺にも等しいものだが、それはプライベートな部分でも頻繁にみられた。例えば、「早川は『去年の年収は税引きで40億円で、今年は80億円』とか『愛人3人にマンションを買ってあげていて、何かのときのために現金5000万円をアタッシュケースに入れてそれぞれに渡してある』などと言って、新宿の会員制レストランクラブでは目の前にいる女性を誰彼かまわず口説きまくっていた」(関係者)
というが、余りに見苦しく聞き苦しい同様の話を松尾の子息や債権者はいくつも聞いている。ある時には「田端駅周辺で銃撃戦に巻き込まれた」と早川がまじめ顔で話すのを聞いて、「実際にありもしないし、すぐにバレてしまうような嘘を平気で言うのは尋常ではないし、おかし過ぎる」と松尾の子息慎介も呆れ返っていたほどだ。
早川が一旦約束した支払いについて、何度も債権者が確認しても「必ず約束を果たす」とした約束を実行する義務があるのは当然のことである。それが、早川が最優先に自覚すべきことであって、早急に債権者と連絡を取り、早川が置かれている今の状況や今後の支払の計画なりを協議するしかない。
債権者の関係者が言う。
「早川が今までと同じように知らぬ振りをし続けるならば、今後は多くの関係者が早川を見つけ出して、早川に全責任を取らせることになる。連絡も一切せずに4年前後も放ったらかしにしたうえ、松尾を裏で操るような真似をしているに違いないから、その点では第一に債権者に謝罪して約束の義務を果たす責任が当然ある」
債権者は、早川が大言壮語癖で多くの関係者に多大な被害を与えている事実から、刑事事件に発展する可能性を示唆しているようだが、早川は言動だけでなく、明らかに業務上の詐欺横領を働いている事実が判明している。
債権者の関係者が早川の前妻(千晶)や娘(真理奈と優里亜)を訪ねたことがあったが、早川の家族は誰もが早川の大言壮語に辟易としているようで、妻が離婚した平成24年以降はほとんど関りを絶っているようだ。自身が招いたこととはいえ、早川自身が自ら連絡をしないままはっきりとした対応を取らない限り、早川の所在確認が続けられる意味でも、また早川自身が自らの意志を明らかにする自覚を持つ意味でも、今後も家族や身内にも悪い影響が出ることを早川は実感しなければいけない。時間が経てば経つほど言い訳が通用せず大変なことになることくらい早川と松尾は、何も分かっていないのだ。松尾は過去に数回は債権者に命を助けられ、また多大な世話にもなっている。それだけに息子の慎介ともども早々に謝罪しないと、取り返しがつかなくなる結果を招くのは当然だ。(つづく)

高崎・富岡市政を糾弾する!! 事前告知なく強制執行をかけた納税課と料金減免に応じない水道局(2)

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高崎水道局を糾弾する!!

高崎市水道局が、市内にビルを所有していた地権者に対して未払いの水道料金約108万円の支払いを求める訴訟を起こすという暴挙が起きている。従前の水道料金が平均で6~8万円だったにもかかわらず、1回の請求で108万円という有り得ないような金額になったのは漏水事故が原因だった。ビルの地下にある防火用の水槽に水を溜める水道管が破損し、水槽が一杯になれば自動的に水を止めるボールタップと呼ばれる部品(家庭のトイレタンクに水が溜まれば水を止める構造と同じ)が破損していたために水が流れっぱなしになり、それに気づいてビルの管理者が元栓のバルブを閉めたのが約1か月近く後のことだった。

詳しい経緯は追々触れるとして、ビルの管理会社が漏水事故が事前に起きた地震による自然災害が原因であり、また漏水事故に気付くまでに時間がかかるほど発見が困難だったために、水道局に対して減免措置を取るよう何度も交渉したが、水道局はそれを拒否したためにビル管理会社が支払いをしなかったところで訴訟を提起したのである。

通常であれば、このビルの2か月ごとの水道料金は前述したように6万円から8万円というが、水道局料金課が請求書を作成することになった令和4年5月、請求金額が約108万円だったことに驚き、ビルの管理会社に異常の原因を確かめる照会をかけたことで、管理会社もそれを初めて知り、ビルの管理者に確認する作業が行われたという。

防火用の水槽は地下1階の床下に設置されていたが、同フロアーにはライブハウスがテナントとして入っている中で、非常事態でもない限り、日常で点検する作業はなく、地下1階の床下にある水槽や、水道管およびボールタップの破損を発見することなど、専門の業者による特別な点検を必要とするものだった。つまり、管理者が日常的にビルの内外を見回る作業の中で異常を発見できるものではなかったという。そうした中で、管理者が地下1階を見回る中で、かすかではあったが異音に気づき、改めて床下の板を外して水槽を覗き込んだところ、水が溢れていることが分かったものの原因を探ろうとしても困難だったことから、急遽水槽につながる水道管の元栓を閉めて水を止めた。それが、4月10日前後の事だったという。

管理者によれば、その1か月ほど前の3月16日に高崎市周辺で大きな地震があり、その影響で水道管やボールタップが破損したのではないか、というが、この地震は3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖で発生したマグニチュード7.3、最大震度6強に及び、高崎市内でも震度4を記録した。また、この地震の影響で高崎市内ではおよそ10,360軒が停電したほか高崎駅発着の新幹線・在来線はすべて運休した。

水道局は、ビルの管理会社への照会から数日後にビルに職員を派遣して防火用水槽の周辺と水道管を詳しく調査した。すると、前述したように水槽が満杯になっても水が止まらなかったのはボールタップが破損していることに原因があるとして、当初は水道料金の80%前後が減免の対象になると言っていた話を撤回して、全量使用者側の負担になる、と調査に立ち会った管理者に告げた。

しかし、これに管理者が強く反発し、水槽が普段は点検が非常に難しい所にあって、異常を発見するのが困難だったことに加え、ボールタップ破損の原因が自然災害によるものだったことを考慮すれば、減免の対象になって然るべきではないかと訴えた。ところが、水道局の職員は、主要な水道管や、そこから引き込まれた給水管の破損であれば減免の対象になるが、ボールタップは飽くまで使用者側の管理になっていると強調して譲らなかった。高崎市水道局の算出によれば、溢れ出していた水の全量が使用者側の負担となり、請求すべき水道料金は満額の108万円を超える金額だとした。

水漏れにより高額になった水道料金は、原則としてその水道の使用者が支払う必要があり、その理由としては、「給水装置」(給水管、止水栓、メータボックス、蛇口などの給水用具の総称)が個人の財産であるために、その管理や修繕の責任も所有者にあるとされているからだ。

先に触れた減免の対象になる要件としては、「地下や床下、壁の中など、目に見えない場所からの水漏れで発見するのが難しい場合」「地震や大雨などの自然災害が原因で不可抗力の場合」「使用者に過失がない場合」の3点があるが、今回の場合はそのいずれも適合していると思われる。

しかし、それでも市の水道局は、原因が水道管の破損ではなくボールタップにある限り、減免の対象にはならないと言い張ったものの、減免の対象になるかどうかで、水道局の上層部に諮り協議したが、上層部が対象にはならないという結論を出したので、これを覆すことはできないと言う。しかし、減免の対象になる要件をクリアーしているのに、なぜ対象にならないかの説明をしないまま、ボールタップにだけ言及するのか、あまりにも行政側の考えを一方的に押し付けていると言わざるを得ない。水道局の上層部は何故ボールタップだけにこだわるのか。漏水が発見の困難な地下の床下にある防火用水槽で起き、しかもその原因が自然災害にあるというのは明らかに減免の対象要件を満たしているではないか。

料金課の担当者は「上層部の決定」を強調するが、高崎市水道局の福島克明局長以下幹部職員たちは何カ月も何を協議したというのか。自然災害や不可抗力が原因で検針した水道量が通常の20倍近くにハネ上がってしまったことが明らかになっているにもかかわらず、その責任を全て使用者側に押し付けることに何の痛痒も感じないというのか。そうであれば、水道局の姿勢は明らかに公益性に反している。

高崎市水道局のホームページには「漏水があった場合には、修繕費用や漏れた水量の使用料金もお客さまのご負担になります。しかし、地下漏水や発見が困難な箇所からの漏水で、指定給水装置工事事業者(以下、「事業者」という)が修繕する場合には、事業者の漏水証明と修繕証明によって、使用料金を減額できる制度があります」と謳っている。しかし、水道局の担当者は、ボールタップの破損に原因がある限り減免の申請をしても受け付けられないと言い続けたので、大きな問題として高崎市及び水道局の姿勢を問うという意思を見せ続けた。高崎市水道局が6月初旬に請求書を送付すると言ったことにも、ビル管理会社は「支払う意思はない」と返答した後に支払期限を7月11日と明記した催告書がビル管理会社に送付されたという。その後、水道局からの催告書の送付があり、ビル管理会社は顧問弁護士を窓口にして交渉を継続した。

一方で、ビル管理会社は、地下1階のライブハウス(フリーズ)やスーパーカーの展示で集客にかなり影響していると考えていたが、以前より大手を含めた何社かの不動産会社からビル購入の希望があったので、6月30日限りでビルを売却し、購入した不動産会社が直後からビルの解体作業を進めたことで、水道局が減免対象の根拠となる証拠を提示しろ、などという乱暴な要求を繰り返した。ビル管理会社側の主張や希望に一切耳を傾けようとせず、訴訟に踏み切った水道局、というより高崎市という自治体の姿勢を大いに問題とすべきではないか。本末転倒している水道局の対応は明らかに行き過ぎであると思われるだけに、水道局は減免についてもう一度見直すべきなのだ。

(写真:富岡賢治・高崎市長)

高崎市の行政手続きに不満が渦巻いている。根幹の原因が大なり小なり富岡賢治市長の姿勢にあるのは当然だと思われても仕方がない。少なくとも2010年5月以降、特に2019年と2023年の選挙は無投票で当選を果たし、富岡氏が4期めの市長を務める中で行政での専横が際立っても、それを口にすることが憚られるようになり、富岡氏が3期目の市長に就いた2019年10月には高崎芸術劇場の照明備品を巡る官製談合事件で市役所職員が逮捕されるような事件が摘発されたこともあり、富岡市政への不満や非難がいくつも表面化しているのが実情だ。

実は、過去にビル管理会社の預金口座を、高崎市が事前通告もせずにいきなり差し押さえ、滞っていた固定資産税の未払分を全額回収してしまったという事態があった。令和4年4月15日、突然、高崎市納税課が地権者の会社の預金口座を差し押さえ、1000万円を超える金額を回収するという事態が起きたのである。当日の朝、地権者の郵便受けに入っていた郵便物の中に高崎市から送付された封筒があり、開封して中身を見ると、支払が遅れていた固定資産税について、地権者の会社名義の預金口座を差し押さえ、さらに回収(未払相当額を引き出す)する内容が書かれていたが、驚いたのは回収日が、封筒が届いた当日だったことだった。何の前触れもなく納税者の懐に手を突っ込み、無理にでも回収することなど、決して許されることではない。

高崎市が作成し送付した書面の日付は4月11日だったが、郵便物が転送されていたために、手続きに時間がかかったのか、地権者の手元には15日の朝に届いたものだった。そもそも、差し押さえをするにしても、実際に回収するまでに一定の時間を置き、その間に未払い分の支払について地権者側の対応を確認するのが行政として当然であり、納税者に対する配慮だ。仮に封筒が正常に届いていたとしても、わずか2日ほどしか時間を置かずに回収日を設定するというやり方は、あまりにも無礼であり、富岡市政の何をしてもいいという傲慢さが見て取れる。封筒の中身を見た地権者が、急ぎ銀行のATMで記帳したところ、未払分相当額がそっくり引き出されていた。そこで、事実確認と抗議をするために高崎市の納税課に電話を入れたが、高崎市の納税課では預金口座差し押さえの事前通知を出し、回収の期日を明記したと説明しているが、地権者はその通知書を見ていない、と言うより受け取っていなかった。そこで、再三にわたって納税課の担当職員に通知書を見せるよう要請したが、「再発行はできない」の一点張りで拒否したという。なぜ納税課は通知書を開示しないのか。「送った」「いや受け取っていない」という問題を解決する一番正確な確認方法が通知書の開示であるのは、誰の目から見ても明らかのはずだ。納税課の説明が本当であれば、コピーでも開示するのは当たり前のことだ。

実は、このビル管理会社には数年前にも一度、同じく固定資産税の未払分を巡って、高崎市が、いきなりビル管理会社が賃貸で貸している一軒家の差押手続きをした、という苦い経験があった。そしてこの時も、今回と同様に差し押さえの事前通知を4回も送ったと言い張る市の職員は最後まで通知書をコピーですら開示しなかったが、実際にはビル管理会社には通知書を一通も送っていなかった事実が判明した結果、高崎市納税課の4名の幹部職員たちが東京新宿のビル管理会社の代表者を訪ねて来て深謝するという事態を招いていたのである。担当した職員だけでなく幹部職員たちはあまりにも無責任過ぎる。しかも、謝罪を受けた直後、未払分の税を即日で全額納付したにもかかわらず、高崎市が差し押さえの手続きを解除したのは、それから何年も後のことだった。

そうした、あまりにも杜撰な高崎市の対応を経験したビル管理会社だったから、今回の未払分のいきなりの回収という、同じ轍を踏むようなやり方に対してさらに怒りが増幅しているのは当然だろう。高崎市の納税課が事前の通知書を送ったという嘘を誤魔化すために、その通知書のコピーですら開示を拒んだ可能性は高い。

高崎市納税課には学習能力が全く無いのか、それとも税金さえ取れればいいという発想が根底にあるのか。そのどちらにしても高崎市の対応は納税者を蔑ろにしていると言わざるを得ない。

富岡賢治市長は、2019年4月の3回目の市長選挙では他に候補者がいなかったため無投票で当選したが、前述したように、その年の10月に官製談合事件が発覚した。この事件は、高崎市企画調整課付課長で高崎芸術劇場副館長の佐藤育男が、市が発注した舞台装置の延長コードやドライアイスマシンなど数十点に関する指名競争入札で高崎芸術劇場の元館長の菅田明則と電気工事会社「阿久沢電機」社長の阿久沢茂に照明備品の価格を漏洩した官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された事件だが、富岡市長の後援会は菅田が興し、阿久沢は後援会連合会の幹事長を務めていたほか、菅田が高崎商工会議所の副会頭と高崎観光協会の副理事長、また阿久沢は高崎観光協会理事長等の要職を務めるなど、富岡市長の側近的な立場で高崎市役所への影響力も大きかったとみられる。群馬県選挙管理委員会が前年分の政治資金収支報告書を公表した中で、富岡氏の後援会「富岡賢治後援会」の政治資金収支報告書から、同後援会が同年1月19日開催の「新しい高崎 新春の集い2019」で、菅田が社長を務めていたラジオ高崎に映像製作代として397万8千円を支払っていたことや、後援会が、菅田がかつて社長を務めていたグラスロード社にもパンフレット、チケットの制作代として計約43万7千円を支払っていた事実が明らかになった。

高崎市はこの事件を受けて、再発防止を目的に市役所総務部内にコンプライアンス室を設置し、事務を適正に執行するための助言や、法令順守を徹底するため職員の意識啓発などに取り組むとしたほか、富岡市長が2020年1~3月の給与を15%減額し、担当の副市長も同年1~2月の給与を10%減額するとした。しかし、今回の納税課の対応を見ると、当時の反省が何も生かされていないことが分かる。

さらに言えば、ビル管理会社は高崎のビルを所有して以降、1階フロアーにスーパーカーを3台ほど展示していたが、地元の車マニアだけでなく他府県からも多く動員されていたことから、当時の松浦市長がスーパーカーの展示に大いに注目し、ビル管理会社の代表者に「スーパーカーの展示でさらに高崎市を活性化してほしい」とアピールした経緯があった。そこで代表者は所有していたスーパーカー3台をほぼ3か月に一度、東京の車庫から移動させて入れ替える展示を行ってきた。また、先にも触れたようにビルの地下1階に入っていたライブハウスは、興行による収入の不安定さから、毎月賃料や光熱費等の支払を滞らせ続けていたが、これについても、ライブハウスを訪れる入場者により高崎市が活性化するとの考えから、ライブハウスに対して寛容な対応を続けてきたという。このライブハウスに対する賃料の未収残高は総額で3億円以上になっている。これも、ライブハウスが無くなれば、高崎市に若者が集まらなくなることを考えた結果だった。また、民放の日本テレビで町おこしのキャンペーン企画でビルを放送する予定になっていたが、高崎市の対応が「ビル管理会社は地元の人ではないので」と言って非協力的だったことから、企画を中止したという。このように、ビル管理会社が高崎市の活性化に至極前向きに対応し続けてきた貢献度について高崎市は一定の配慮に欠けていると言わざるを得ない。

高崎市の水道局、そして過去の納税課の対応は、いずれもビル管理会社への配慮に欠けていると言わざるを得ないが、一部にはビル管理会社がそもそも「県外から来た地権者だから冷たく扱っている」という指摘もある中で。もし、そのような冷遇対応が常態化しているなら、いずれは県外から住民登録した市民に対しても、トラブルが生じた際に同様の事態を招きかねないことも想像される。高崎市の行政の姿勢は、場合によってはコンプライアンスに抵触する問題も潜んでいると思われる中で、今後は徹底した取材(調査)を進めて情報開示に努めることにする。(つづく)

負債総額は4億円超か ライブハウス「club FREEZ」を破産させた「下平研」代表に粉飾疑惑が発覚!?(1) 

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4月初旬に民間調査機関を始め新聞やテレビが、高崎の市街地にあるライブハウスclub FLEEZを運営していた有限会社フリーズ(以下、単にフリーズという)が破産したと一斉に報じた。それらの報道によれば、いずれも負債総額は約1億円であるとしているが、これは事実に反している。また破産したのは法人であるフリーズだけでなく、代表者の下平研と側近の役員の本多裕和も自己破産手続きを取っている事実も、一連の報道では触れていない。「破産」は「財産を債権者に分配し、会社が消滅する手続き」を指す。

(写真:下平研)

ところが、フリーズの負債総額は約1億円などではなく、少なくともライブハウスを開設していた高崎のビルのオーナーに対して未払賃料等3億円以上の債務を負っているのだ。賃貸契約の借主はフリーズであるから、それが負債額に反映していないとすれば、下平が故意にオーナーに負っている債務を隠している、つまり粉飾していることになるから、場合によっては下平ほかが刑事責任を問われる事態も十分に有り得るのだ。
昭和63年に創業したライブハウスclub FLEEZは、同市出身のギタリスト布袋寅泰を始め多くの有名ミュージシャンが出演するなどして、群馬県では老舗として知名度の高さを誇っていた。平成30年9月期には売上高6000万円を計上していたといい、令和4年6月に一時閉店したが、新型コロナに伴う非常事態宣言の影響や入居していたビルの売却等を理由に挙げ、創業の地である前橋市に移転し再開を目指していたものの、事業継続を断念したとしている。しかし、フリーズおよび運営責任者である下平研を巡る実情はそのような単純なものではない。前述したとおり、ライブハウスを開設していたビルのオーナーに負っている債務は総額で3億円を優に超えており、その債務はフリーズがライブハウスを前橋から高崎に移転させた直後の平成16年から発生し累積しているから、下平がフリーズの暦年の決算を粉飾してきた疑いが濃厚なのだ。決算の粉飾は明らかな犯罪行為で、今後、破産管財人により重大な粉飾が明確になれば、単なる破産手続きでは済まない事態が起きる。また、億単位で決算を粉飾している中で金融機関から借り入れをしているならば、事は粉飾決算のみに留まらず、金融機関に対する詐欺行為となりかねない。金融機関はフリーズがそこまで債務を負っていないと信じて融資を決めているにもかかわらず、実際には多額の債務を抱えていたのであり、当時金融機関がその事実を知っていればフリーズに対して融資はしなかったであろうことは想像に難くない。冒頭記載の報道からすると、下平は未だ粉飾のことを申告していないと思われ、今後管財人の調査によって事実が明らかになっていくと思われる。破産手続きに至ってもなお下平が故意に債務を隠そうとした態度は破産法上の説明義務・報告義務に違反するものであり、免責を得られなくなる可能性が高くなるし、また対応があまりに悪質であるため刑事事件として立件される可能性も高い。下平と側近の本多が自己破産の手続きを取った事実が伏せられている点も、負債額の誤魔化しに関係している可能性を考えれば、不透明さが一層高まる。

(写真:本多裕和)

下平は昨年の11月以降オーナーとの面談を3回も一方的に反故にし続け、ライブハウス事業の破綻と自身の破産手続きに至る実情をオーナーには一切告げていなかった。過去にオーナーが下平に図ってきたさまざまな厚意を全て無にするに等しい下平の対応はあまりも卑劣で、20年に及び累積した債務から不当に逃れようとして密かに破産手続きを進めた可能性が高い。下平と本多は債務返済の保全のために億円単位の保険に入っていると言っていたが、実際には6000万円のみで、それも昨年10月に失効させていた。

下平が前橋市内で開設していたライブハウスを高崎市内に移転したのは平成15年12月のことで、同月28日にビルのオーナーと賃貸契約を交わし、さらに年が明けた平成16年1月中旬には賃貸部分を広げて地下フロアのほぼ全てを借り受けたが、ライブハウス開設の工事に着工するとしながら、それが先延ばしになり、翌年1月中旬になっても工事は遅れた。そのために、ビルのオーナーは契約の一部を改めざるを得なくなった。またこの時から既に敷金や賃料といった契約金の未払が発生していた。フリーズはその後も賃料を期限までに払わない、もしくは一部しか支払わないといったことを繰り返し、その不足分が未払として毎月累積していったのである。すでにこの時点でもオーナーがライブハウスの存続に協力していなければ、下平は行き場を失いライブハウスの開設断念を余儀なくされたはずだが、一方で、オーナーが当時の松浦市長から高崎市の活性化に協力して欲しいとの要請を受けていたことから、オーナーは、ライブハウスが周知のとおり観客を多数動員して街の活性化につながっている点に目を向け、賃貸契約は踏まえつつも毎月発生する賃料の不足分を債務として計上するのみで契約の解除等をすることなく、ライブハウスの維持に応じてきた。
しかし、フリーズが賃貸契約を交わした当初から、契約金の未払や賃料の不足が発生し累積していったことは重大で、フリーズはいつでも契約に基づき明け渡しに応じなければならない状況に陥っていたのだ。
それでもビルのオーナーがフリーズ(下平)に対して未払分の回収を迫ったことは一度もなく、一部にはフリーズが運営資金に窮した際に、オーナーが資金を融資する場面もあったことから、オーナーと下平との関係は単なる貸主とテナントという関係を越えていた。そして、契約から10年前後を経た平成24年と同26年に債務総額と返済方法を確認する書面を作成し、併せて公正証書も作成するに留めた。下平は2通の公正証書で約束した返済を一時的には履行した。しかし、それも長くは続かなかった。未払の累積が膨らむ一方の中で、平成30年以降は毎年末に未払分を相互に確認する確約書を交わす手続きを繰り返すほどに債務は膨れ上がった。
一方の下平も、オーナーのそうした対応に応えるように、賃料のほんの一部は支払いつつ、ほぼ毎月のようにライブハウスの運営状況やフリーズの経営状況についてオーナーへの連絡と報告を行っていた。それでオーナーも下平を信用し、賃料の滞納による未払金額が増加しても、確約書を交わすことで許容し続けていた。その対応は、オーナーがビルを売却した2年前の令和4年7月以降も変わることなく、フリーズがライブハウスを高崎から前橋に移転させて再稼働するための金銭的な援助も惜しまなかった。もっとも、下平がオーナーに報告していた中身が、今となっては正確さを全く欠いていたことが判明しており、不都合な事情をオーナーの耳には決して入れていなかったことが窺える。

(写真:林浩幸)

そして、下平がそうした関係に自ら亀裂を生じさせたのが昨年の11月から12月にかけてのことだった。下平がオーナーとの面談の約束を反故にして連絡を絶つ事態が突然に起きたのである。面談の約束反故は3度も繰り返された。いったい下平に何が起きたのかという実情が全く分からないオーナーは下平に電話をし、また下平を介して紹介を受け、ビルの売却にも関わった「エルグ」の林浩幸という不動産業者にも事情を聴くなどしたが、林も「事情が何も分からない」と言い、一方で下平とは連絡がついてオーナーの所に一緒に出向くとしながら、約束の当日になると林一人が来て下平は現れないという事態を招いていた。昨年末に林が一人で来てオーナーと下平について話をした際に、林は下平がオーナーに負っている債務について「自分も仕事をして一部でも穴埋めする」と言った趣旨のことを口にしたが、それまでにオーナー所有の不動産の資料をいくつも預かりながら、一つも売買の商談にさえ持ち込めなかった人間がそんなことを言っても、現実味はほとんどなかった。というよりオーナーには林がその場しのぎで言っているようにしか聞こえなかった。ちなみに林の不動産会社は法人の体裁は整えているが、母親と2人だけで経営しているのが実情だから、中身は個人の自営業者と変わらない。難局に直面して、出すべき結果が出せなくても中途半端な言い訳で済ませてきた経緯が林にはあるに違いない。しかし、フリーズ(下平)の問題に限っては、そんな無責任な対応は一切通用しないことを林は認識すべきなのだ。

(写真:下平研の自宅)

下平が電話連絡には一切応じず、また林には一緒に出向くと言いながら面談の当日になってすっぽかすなどの悪質な対応に業を煮やしたオーナーの関係者が下平の自宅に出向いても、下平は居留守を決め込んで対応しなかった。林もまた同様に下平の家族に会って事情を聴こうとしたが、下平の母親はオーナーに対する債務の連帯保証をしていながら、ひどくあいまいな態度を取り続けた上に「弁護士と話をしてください」などと無責任に言い放ったという。ところが、それを言われた林は母親に何も言い返すことができなかったという。林は、オーナーに対する義務として、下平の置かれた現状や母親の立場を、その場でしっかりと話さなければならなかった。事の詳細はともかく、下平が説明すべきことを何一つ言わずに密かに破産手続きまでして逃げ隠れしていることは母親も実感しているはずだ。現状では下平を庇うようなことは却って息子の立場を悪くさせることにしかならないから、母親なら息子を諫めるべきで、しかも債務の連帯保証をしている立場であれば、何故自分のことでもあるとして対応しようとしないのか、と。林の対応はあまりにもだらしなく、他人事でしかなかったのだ。
こうした経緯を前にして、さすがのオーナーも我慢の限界を超えてしまい、止むを得ず法的な手段に訴えるしかない、と手続を進めていた矢先にフリーズ並びに下平と本多が破産の手続きを取り、それが認められたという通知が裁判所から届いたのである。そしてそれが、冒頭に挙げたように報道により事実が公になった。

下平がオーナーに実情を話してきたことで、その時々に生じた問題を解決する道が開かれたこともあった経緯を、下平は何故思い返そうとしないのか。オーナーが下平との関係を良好に維持し、ライブハウスの存続についても、他に優先して可能な限りの協力を惜しまずに対応してきたのは間違いないことだった。
ビル売却後の下平への支援に当たっては、林が窓口になり下平への様々な協力を依頼してきた経緯があったが、実際には林自身もオーナー所有の不動産を「売らせて欲しい」と常々口にしていたが、過去5年間に具体的な話を持ってきたことは一度もなく、高崎のビル売却にしても、話だけが先行して一向に売却先が決まらなかったためにビルの売却計画が遅れるなど、林の仕事への取組みに不信を抱かせた。また、林は自分が窓口になると言ったにもかかわらず、ライブハウスの前橋への移転と再開について、林に何回か進捗状況を尋ねても説明が不透明で、高崎の閉店から1年以上が経った昨年9月になっても入居先が決まっていない事態に加え、ライブハウスの再開に伴う事業計画等に対する下平自身の意思について、様々な疑念を抱かせることになった。しかも、そうした事態に陥っている状況すら下平と林はオーナーに明確に説明ができなかったようである。林はオーナーに毎月1回は必ず下平を交えた3人で協議の場を持ち、報告と相談を怠らないと言っていたが、自分から約束した毎月1回の協議さえいい加減な対応に終始した。本来であれば、下平が連絡を絶つような事態に陥る前に、窓口の林は対処すべきだし、毎月1回の協議をちゃんと設けていれば下平が連絡を絶つような事態も起きなかったのだ。もちろん、下平自身もオーナーに詳細を説明して問題を解決する相談をすべきだったのだが、下平はオーナーへの連絡を絶つという最悪の選択をしてしまった。オーナーと林が面談した際に、林は「下平と本多を連れて来られるのは私しかいない」とまで言って2人を連れて来る約束をした。ところが、下平が約束を反故にする事態が繰り返されると、林もまた下平の問題には自分は関知していないかのような、まるで他人事のような態度を取り始めた。ビル売却後の下平及びフリーズの窓口になってきたのが林である限り、それはあまりにも無責任が過ぎる。下平がオーナーとの面談を反故にした際、林はオーナーに対して、下平から事情を詳細に聞いて、最低でも下平を連れてオーナーと面談をして説明する機会を作るとした約束を一向に果たそうとしなかった。さらに、オーナーの関係者が群馬に出向いて下平の自宅を訪ねるに当たっては、林は行動が緩慢で自分の仕事を優先したために、無駄な時間を浪費してしまった。林の対応は非難を受けて当然であろう。

オーナーに何一つ事前の連絡も報告もなしにフリーズの破産手続きを取り、そして自己破産の手続きをしたという下平と本多の行為はあまりにも無責任であり、決して許されるものではない。現に、というか4年ほど前の令和2年10月にかけてフリーズは「NO LIVE NO LIFE」の標語の下にクラウドファンディングを立ち上げ、1249人の支援者から約730万円もの貴重な資金支援を受けていた。下平は、今、自身が取っている行動がオーナーはもちろん、club FREEZを愛し支援をした支援者たちまで裏切っているという強い自責をもって説明責任を果たすとともに、今後どのように償うかを明確にすべきではないのか。
これまでに触れた通り、フリーズは粉飾決算をしている可能性が高く、それは金融機関に対して虚偽の事実を述べて借入を行ったという詐欺行為にまで発展する。金融機関がこれをどこまで問題視し、事件化するかは金融機関次第ではあるが、破産し借り入れを返済しない以上、金融機関としては相応の対応を取らざるを得ないであろう。さらに、粉飾決算の事実を今もって破産裁判所に申告していないことで、下平も本多も免責不許可となる可能性が高い。下平と本多はオーナーの信頼を裏切り、取引先に迷惑をかけて破産手続きを申し立てたが、本人たちの思惑に反して何ら成果を得られないどころか刑事事件化で破滅の道をたどる可能性を高めている。20年以上も何から何まで世話になりながら一方的に連絡を絶って逃げ隠れしている下平と本多にとって、単に信用の失墜だけでは済まなくなるのは明白で、刑事事件化は当然の報いであろう。そして、林もまた取引先からの信用を失墜させるのは必至だ。(以下次号)

あくどい詐欺師たちに迫る事件化の衝撃 その時 家族や身内は?!

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一旦「犯罪加害者」という烙印を押されると、特に家族の連帯責任の意識が深く浸透している日本では、加害者本人だけでなく家族全員も巻き込まれて社会的制裁の対象になってしまう。このサイトで取りあげている、鈴木義彦、小野敏雄、倉持茂と新井康弘、倉持と関係の濃い福島(金澤)明彦と利岡正章、あるいは山本丈夫などが、そのことをどこまで実感しているのか、極めて疑わしい限りだ。そして、彼らの家族もまた本人に反省を促し更生させるような動きを全く窺えていないこともあまりに不可解だ。彼ら一人一人の悪性については、これまでに何回か取り上げてきているから、本人はもちろん家族も実情を承知しているのは間違いないはずだが、本人から債権者へ謝罪があったことすら未だに一度も聞こえてこないし、彼らの家族が積極的に本人たちに行動するよう説得しているという話もない。

(写真:鈴木義彦)

これは、ある団体の調査によるものだが、殺人事件を起こした加害者の家族の70%以上が事件後には住み慣れた土地を離れざるを得ない状況に置かれているという。これは、それまで培ってきた人間関係がほぼ100%壊れて孤立化し、日常では後ろめたさを感じながら周囲の目を気にかけるような生活を強いられることを意味している。「家族の連帯責任の意識」の強さという点で言えば、中には罪悪感に憑りつかれたり、それが高じて命を落とす家族も実際には少なくないようだ。

(写真:小野敏雄 債務返済を逃れるために「債務不存在」という不当裁判を起こした。手口は常習の詐欺師なみ)

今は、鈴木や小野、そして倉持と新井、福島と利岡、山本に刑事責任を問うべく調査を進める人が何人もいるようだが、彼らが日常的にやっていることは、単に事件として公然化していないというだけに過ぎない。現に鈴木は親和銀行事件(平成10年)の表面化以降、自身だけでなく家族全員が住民登録地を移さないまま所在を不明にし続けている。また山本の場合も同じく住民登録をしている都内の賃貸アパートには住んでおらず、郵便物の受け取りを目的にしているようだ。
債権者との関係で見れば、ここに挙げた7人は債権者が提起した訴訟を経ても自らの責任を果たそうとせず、中でも鈴木、小野、倉持は訴訟で不当に勝っているのに逃げ隠れをしていて(弁護士が懲戒請求を受けている)、正常な日常生活を送っているとはとても思えない。その理由は明確で、審理で主張した内容が全て虚偽に満ち溢れ、いつどのような場合でも勝訴が覆ってしまう可能性は小さくない。

(写真:倉持茂)

これら7人のあくどさについては、これまでに何度も取り上げているので、詳細には踏み込まないが、小野、倉持、山本は債権者との付き合いが30年前後にも及ぶ中で、誰もが債権者の厚意を踏み躙るような騙しを繰り返し、ついた嘘が発覚しそうになれば債務の返済逃れを図って連絡を絶ち行方をくらませている。そして訴訟の審理には自身の主張を正当化するのに必死になり、債権者に対する度を越えた誹謗中傷を並べ立てた。小野は、債権者と債務返済で約束した当日に現れず電話にも出なかったことから、債権者が訴訟を提起すると見越して、債務不存在確認請求という訴訟権の乱用に等しい訴訟を起こしたのである。小野は7、8年ほど前に現在の住居を取得しているが、その資金の出所も、さらに言えば小野には毎月の収入を得るための定職に就いていないことを踏まえれば、妻の真理とともに息子の光と娘の成美を育てる生活費や学費等の大半が債権者から借り受けた債務によって賄われていたのは明らかだから、そもそも債務不存在の確認請求という訴訟を起こせる道理はなかったのだ。

また倉持に至っては、訴訟の提起から約1年も放置して主張書面の1枚も出さなかったにもかかわらず、判決当日になって突然、弁論の再開を申し出るような悪質さを見せた。その直前に債権者が所有するビルのテナント契約に関連して、倉持の関係者(庄司剛)に対して起こした訴訟で庄子が勝訴するという予想外の判決が出たために、倉持が勢いづいて庄子を含めた仲間たちと悪企みを相談していたことが判明している。倉持も小野と同様に埼玉県内で経営していた中古車販売店(4店舗)を閉店させ、金銭的に窮地に陥っていた中で債権者から借りた債務を息子大成と娘の春香の養育費に充てていた。倉持は様々な名目で債権者から金銭を引き出していたが、例えば複数の飲食店を出すと言ったり、前妻澄子が経営する美容店の新規出店をするといった話はいずれも実態がなく、またスーパーカーの購入を債権者に勧めて手数料を稼ごうとした場合でも、預かった代金を着服横領した事実が何件も発生した。そうした経緯を前提にすれば、倉持には小野と同様かそれ以上にあくどい人間であることが分かる。倉持が小野以上であるというのは、反社の暴力団員を使って債権者を襲わせ、殺人未遂事件を教唆、実行させた点にある。しかも、倉持は実行犯たちが実刑に服していながら、自身は何の関係もないと警察の取り調べに言い張って罪を逃れていることだ。これほど卑劣で卑怯なやり方は他には見当たらない。そして、倉持と行動を共にしている新井もまた、常に倉持を矢面に立たせつつ債権者を騙し続けたが、新井と反社との関りはまさに暴力団排除条例に違反する行為そのものだから、その事実が表面化すれば、自身が経営するガレージZEROは金融機関等から取引停止を受けて一気に経営が傾くのは目に見えている。

(写真:福島(金澤)明彦)

また、福島と利岡、山本はこれまでに債権者から起こされた裁判で債務の支払い命令が出ているにもかかわらず、10年前後も責任を果たさないまま知らぬ振りを決め込んでいる。中でも山本はすでに触れたように郵便物を受け取るために賃貸アパートを用意して住民登録までしつつ雲隠れしているのだから、呆れるほかはない。山本は15年ほど前に前妻和美と離婚しているが、前妻の住居が都心の高層マンションで、毎月の家賃が30万円前後もすることから、山本が債権者から騙し取った金を充てて前妻の住居に隠れ住んでいる可能性が一番高いとみられている。前妻は、債権者の関係者に対して山本とは一切接触していないと弁護士を通じて通知をしているようだが、定収入があるとは思えない前妻が15年以上も高額な家賃を支払って高層マンションに住み続けているのは辻褄があっていない。

(写真:利岡正章)

ここに取り上げている7人については、債権者と関係者たちが刑事告訴を前提に事件化させる準備を着々と進めていることから、それぞれの家族が本当に身の置き所が無くなってしまう事態が迫っていることが窺える。

冒頭にも触れたように、そうした事態が表面化すれば、連帯責任の意識が高い世間から家族全員が社会的制裁を受け非難や好奇の目に晒される可能性が高まっているだけに、時間的猶予がない中で本人はもちろん認識を改めて改悛するのが当然だが、家族もまたするべき行動を取るのが得策と思われる。
改めて言うまでもなく、鈴木は親和銀行事件で保釈された後は自宅にも帰らず、都心にある愛人のマンションに転がり込んだ。そこには最低限家族を巻き込まないとする思いがあったと想像するが、株取引の利益隠匿による所得税法違反行為を今もって繰り替えしている中で、妻の恵子を始め息子の勝明と娘の久子もまた所在を不明にし続けることを強いられている。おそらく、鈴木は家族に多額の金銭を与えることで、その日常を確保し続けてきたと思われるが、いざ国税当局による告発という事態になったときに、家族もまた「共犯」とみなされ、強烈な非難を浴びることをどこまで真剣に考えているのかが、今、問われているに違いない。そして、この鈴木の例は他の6人にもピッタリ当てはまり、寸分も違わないことを彼らもしっかりと自覚するべきなのだ。

(写真:山本丈夫)

過去の極悪事件を例に取っても、加害者家族がどこかに住居を移して普通の生活を望もうとしても、その実現は不可能に近い。しかもSNSが日常に深く浸透している現代では情報が瞬く間に拡散するから、まさに身の置き所が無くなってしまう。世間から非難を受けることで家族の中に進学を断念したり職を失ったりしてしまうケースは以前から聞こえているが、その頻度が高まりかねず、程度も悪くなりかねないとみられている。中でも深刻な事実は、SNS上で情報が開示され拡散すれば、世界中のどこでもいつでも情報に接することができる上に消えることがないという点だ。それは事件に巻き込まれた家族の誰もが非難や好奇の目にさらされ続けるということなのだ。その時になってみなければ分からないという話はよく聞くが、そうなってからではもはや取り返しがつかなくなるということを、鈴木も小野も倉持も、そして新井、福島、利岡、山本も、自らがその当事者であることを忘れてはいけない。(つづく)

ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(8)

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山本丈夫との25年以上の付き合いの中で、債権者は山本の金銭的な頼み事には快く応じてきたが、山本は借りる一方で、返済は皆無に近かった。山本の横着さはそれだけではない、山本は週に何回も債権者と銀座や赤坂で飲食を重ねた中で、もちろん、債権者も山本に払わせようとしたことは一度もなかったが、山本が自ら進んで飲食代を払おうとしたことは一度もなかった。山本が極めて悪質であるのは、債権者に持ち込んだ金銭に絡む頼み事が全て虚偽あるいは期待させるような成果など全くないものばかりだったことだ。

(写真:山本丈夫)

ロシア宇宙博開催という架空話や、評価が3000万円程度でしかないインドの美術工芸品数百点を仕入れ値18億円と言っての融資依頼等、実際には詐欺行為そのものだった。インドの美術工芸品に至っては、担保に供すると言いながら、「倉庫の家賃の滞納で大家に取られた」などという言い訳さえ繰り返した。揚げ句の果てに山本は、債権者を騙して「東邦グローバル」(旧千年の杜)の株式を大量に買わせた上に巨額の損失を出させたまま行方知れずとなった。債権者が憤りを隠せないのは当然のことで、山本が所在を不明にして以来、今日まで一度も債権者の前に現れず、謝罪の一言も発していない。
債権者が山本を訴えた裁判で山本が主張したことは「暴力団が背景にあることを示唆して強迫され債権債務を捏造された」ほか全てがでたらめで、「(債権者から)借入をした者は複数に及び、同様に(債権者から)高利で金を貸し付けられ、強迫を受けていた」ととんでもない嘘を並べ立て、そこには何一つ真実も事実もなかった。中でも東邦グローバル株(旧千年の杜)の投資にしても、山本は「債権者に株の購入を勧めてもいないし、売り時を間違えたとすれば自己責任なのに、執拗に補てんを求められ、脅されて確約書の作成に応じさせられた」などという嘘を並べ立てたのである。債権者にした約束を反故にして何年も逃げ隠れしていた人間が、法廷という公の場で平然と嘘を並べて憚らないのだから、山本丈夫がどれだけあくどいかが分かる。
山本側の主張書面を見ると、「被告が事務所に出向くと、被告と同じように原告(債権者)から呼び出され、取り立てを受ける者が複数待機していた。そこで被告は、原告がその者らに殴る蹴るの暴行を行っているのを目撃した」という文面があり、そこまで山本が事実を捻じ曲げて債権者を誹謗している事実には驚き以上に憤りが強烈に沸き上がったに違いない。裁判では、当事者が自己を正当化するためにどれだけ嘘をついても偽証が適用されないとはいえ、山本の債権者に対する誹謗中傷はあまりにも度が過ぎていた。また山本はロシア宇宙博の利益を(債権者が)横取りしようとした」とも言うが、そもそも、山本がロシアの航空宇宙雑誌「アエロスペース」をモスクワと日本で発行する会社を経営していたという話は山本の名刺に刷り込まれた肩書意外に実態が不明で、事実は山本が債権者から寸借を繰り返すための小道具でしかなかった。現に山本が繰り返した宇宙博なるものが開催された事実は一度もなかった。このように、山本側の主張書面には「暴力団」や「強迫」「畏怖」などと言う言葉が何度も繰り返し使われており、そうやって自身の言い分を正当化しようとした行為はあまりに卑劣極まりない。ちなみに山本自身が反社会的勢力から「嘘つきの詐欺師」で唾棄すべき存在として相手にもされていないというから、債権者を誹謗中傷する文言は山本がトラブルを起こした際に日常的に反論する言葉として用意されていたものとさえ思われる。

「山本は周囲の人たちを“提灯”にして、自分は売り逃げる算段だったのは間違いない。山本は自分が負っていた債務を『株で得た利益で相殺していただけませんか』と依頼して大量の株を買わせただけでも責任は重いのに、株価が500円前後になっても売らせなかったことが証明している」(関係者)
その結果、債権者はさらに2億円の損失を抱えることになった。「山本は『今、売られると非常にまずい』と言って、当初は1株500円で買い戻すと約束していた話が『1株300円ならば問題なく責任を持ち、年末までに必ず実行します』と書類まで作成したが、その直後に姿をくらませ連絡も取れなくなった」というのだ。山本は雲隠れしている中で、海外にいるためにすぐに対応できない等の内容の手紙を送ってきたことがあり、それで債権者もしばらく待つことにしたが、その後には具体的な動きがなく、また塩谷と名乗る弁護士が電話をしてきて、「(山本から)入金すればすぐに支払う」と言い、「関係書類が欲しい」とも言うので、債権者が一件書類のコピーを用意し「説明が必要なので取りに来てほしい」と連絡したが、塩谷は現れず電話にも出なかった。
また、令和元年11月に債権者が山本に対して2度目の裁判を起こした際にも、山本は裁判所に「代理人を立てる」と連絡しながら、その後、一切その動きを見せないまま裁判にも出廷しなかった。そのため裁判は2ヶ月後の令和2年1月に判決が下され、債権者側の請求が満額で認められることになった。ただし、山本に対する請求は一部であったので、山本が負う債務総額から見れば1割にも満たない。このように、山本は、東邦グローバルの株式購入を強く勧めながら騙し続けた結果、債権者ほか何人にも莫大な損害を与えたのだ。
山本は自ら「平成3年頃から、ロシアの航空宇宙雑誌『アエロスペース』をモスクワと日本で発行する会社を経営していた」といい、「モスクワ郊外にある惑星探査機の製作を請け負う宇宙関連公団の副社長と懇意になり、同公団から実物大の惑星探査機の模型をアジア圏で販売する許可を得た」ことから「惑星探査機模型を販売する展示会を兼ねて『ロシア宇宙博』を企画し、大々的に惑星探査機模型の展示を開始しようと考えた」と周辺に語っていたが、どこまでが本当の話なのかは不明だった。
そして、「アエロスペースのつてで、ロシアのソチ市の関係者から『ソチオリンピックのためにホテル建設の発注で耐震建築技術に強い日本の会社を紹介して欲しい』と頼まれ、日本の有力者を紹介したところ、その有力者は東邦グローバルアソシエイツをソチ市に紹介し、同社がホテルの建設プロジェクトを行うことになった」と熱心に同社の株を買うよう勧めたのだった。山本が周囲に語っていたホテル(コンドミニアム)建設が、実際の発表では規模が巨大な人工島の建設になったわけだが、山本から株の購入を勧められた債権者によると、株価が500円前後まで値上がりしても山本が売らせようとしなかったために同社株を買った関係者全員が、株価が急落する中で多額の損失を被ったという。他にも山本は債権者にリゾートマンションの最上階をプレゼントするとも言っていたが、実行されることはなかった。
山本は過去に北海道で右翼団体に属していたようで、債権者が詐欺被害に遭った経緯から山本の経歴等を調査する中で判明したのが、山本が反社会的勢力の関係者の間でも有名な詐欺師であり、それで北海道にいられなくなったことや、大手企業の総務部が警察を含めて組織している連絡会で作成したとみられる「要注意ブローカー」というレポートに山本の名前が載っている事実も判明した。
こうした、債権者による山本の所在確認や調査を進める過程で、あろう事か山本が反社会的勢力の暴力団員を使って債権者に危害を加えようとした事件も起きた。これは、山本から依頼された人間(実行犯?)が事前に債権者に情報を提供してきたために事件にはならなかったが、山本という人間がどれほどあくどく凶悪な人間であるかが分かる一例だ。

山本は都内の賃貸アパートに住所地に住民登録をしているが、実際には住んでおらず、姑息にもただ目くらましや郵便の受け取り目的に借りているようなことを過去10年近くも続けている。そして令和2年の年末以降、債権者の関係者が、山本が隠れ潜んでいるとみられる自宅を訪ねていた。その家は山本と偽装離婚したと思われる前妻が住むマンションだが、前妻は弁護士を介して15年以上も前に離婚して、山本とは一切音信不通であり、連絡先も知らないと通知してきたが、その住居は都心にある高層マンションで、毎月の家賃が30万円近くもかかるところだけに、前妻が単独で住めるようなものではない。
しかし、前妻はともかく許せないのは山本である。悪質極まりなく逃げ回り、いずれは債権者が諦めるとでも思っているのかもしれないが、それは大きな間違いであることを自覚するべきだ。いつまでも債権者と向き合おうとせず、謝罪の言葉一つも発しないでいることが、どれだけ債権者の怒りをかき立てているか、山本は本当に分かっているのか。債権者が刑事告訴に踏み切れば、山本は海外に住んでいた期間が長いので時効には問題が無く、あるいは債権譲渡する検討もなされている。「謝罪が無ければトコトン山本を追及するべきだ」と言う関係者の意見が圧倒しているという。これまで債権者は山本に対する債権を第三者に譲渡していないが、そうなれば、山本自身だけでなく兄妹他身内全員に取り立てが始まり、誰もが日常の生活を送れなくなってしまうのは明らかだ。山本はその時、親族への責任をどうやって取るというのか。その時には一切の申し開きはできないことを、山本は肝に銘ずるべきだ。(つづく)

詐話師「松本信幸」は気宇壮大な作り話を振り撒く(7)

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松本信幸が債権者に被らせた被害は莫大だった。債権者が松本と知り合い、松本が債権者の会社に出入りするようになったのは40年以上も前のことで、当時、松本が経営していた会社が倒産の危機にあると言うので、債権者が4000万円を貸したのが始まりだった。「松本に『金融業者から借りているのが月に1割の金利で払い切れないので、助けてください』と懇願され、月2%の金利で貸したが、全てが言葉だけで返済の実行は一切無かった。

(写真:松本信幸)

案件を持ち込むたびに松本は嘘の報告を繰り返していた」と多くの関係者は言う。松本信幸が債権者との連絡を絶って所在を不明にしてから、すでに5年前後が過ぎている。債権者に多くの詐欺を働いて、そのたびに謝罪文を書きながら、一向に改めることもなく、「お詫びの印に、社長の会社を手伝わせて下さい」と言いながら債権者の会社に出入りするようになって、しばらくすると、松本は会社の金に手を付け始めた。総額で言えば80万円になるが、松本は金庫に入れてある銀行のキャッシュカードを使って、駅から会社に通う途中のATMで金を引き出しては着服するという窃盗を繰り返したのである。債権者は業務を任せていた部長に「松本には1万円以上は触らせてはいけない」と指示していたが、金庫に保管されている銀行の通帳とキャッシュカードは、金庫の鍵の所在さえ分かれば、部長の目を盗んで金庫を開け、キャッシュカードを取り出すことを松本は平然とやるような人間だった。部長の鍵の管理が甘すぎたとしか言いようがないが、松本は窃盗が発覚することを恐れ、その前に姿をくらませてしまった。松本は好き放題に悪事を働いていたが、姿をくらます前までは「逃げるようなことは絶対にしません」と言っていた。債権者から初めて4000万円を借入してから40年以上もの間、松本は金銭面で多くの無理を聞いてもらいながら、どれだけの損害を与え続けたか、よく分かっているはずだ。それが分かっていなければ、何枚も書面を書く訳がない。
平成19年頃から約7年間にわたって、資産家秋田義雄の長男義行との関係を債権者に持ち込んで、債権者から寸借を繰り返したが、その資産家の長男が架空の人間で松本による作り話であることが発覚すると、今度は知り合いの反社会的勢力の男に頼んで、債権者を亡き者にしようとする暴挙にまで走った。この時には、東京近郊の山中に穴を掘り、債権者を殺害した後でバラバラにして埋めるという計画を事前に練っていたともいうが、債務逃れのために殺人計画まで発想する松本という人間は異常というか恐ろしさを感じさせる。松本が債権者に持ち込んだ資金計画は資産家長男との共同事業という触れ込みだったが、何もかも全てがウソだった。松本は資金計画が嘘であることが発覚するたびに債権者に「謝罪文」を書いていたが、その数は9件にも及んでいた。その中の謝罪文は、一部になるが、以下の通りだ。「(返済を猶予してもらうための)時間稼ぎの為に平成19年から平成26年にわたり、世田谷区代田在住(日本では有名な資産家)の秋田義雄氏の名前、その息子として秋田義行なる全く存在しない人間の名前で何十通もの偽造書類(支払約定書)を提出し、又、ダンボール1箱に1000万の束で2億円分を入れ、そういう箱を何十個(総額75億円)も作り、表面の1枚だけ1万円札を使い写真を撮って、さも大金が手元にあるというトリックを使ったり、大王製紙との接触により香港での運用を本当のように見せかけました」ちなみに松本の嘘が発覚するまでに、会社経営者に差し入れた金銭消費貸借借用証書に記された債務の額面は370億円とか500億円といった途方も無い数字ばかりだった。

松本が持ち込んだ案件は挙げればキリがないほどで、「国債の還付金」や「フィリピンの金塊」「アメリカのカジノ事業」などがあったが、松本はその度に秋田義行の名前を出し、また報酬を受け取る話もして信用させ、活動資金や事業資金を名目にして債権者から借金を重ねていった。リクルート株の大量購入もその一つだったが、それに平行して松本が持ちかけていたのが「公営競技施設株式会社 ウインズ木更津への融資4億5000万円の仲介」や「聖マリアンナ病院650億円の売買 三菱商事とコンタクト中」「浅草タウンホテル30億円の売買商談申込」などの他に数え切れないくらいの案件を持ち込んだ。口からでまかせとはいえ、よくもそれだけの作り話を吹き込んだものだ。松本という男は、一見すると真面目そうで地味に見えるが、詐欺を常習的に働くことをやめられない、まさに根っからの詐欺師というほかない。ちなみに松本が債権者に吹き込んだ“儲け話”は、多くのブローカーがたむろする喫茶店があり、そこでさまざまな情報を仕込んでいた、と松本は債権者に打ち明けたという。
債権者は令和2年4月に松本信幸と連帯保証をしている妻に対して債権の一部請求という形で貸金返還請求の訴訟を起こした。しかし、松本は住民票を置いている住所地には住んでおらず、しかも妻が病死していたことも判明したことから、妻に変わって長女のめぐみと長男の塁に被告を変更する手続きが取られ、松本本人とは裁判が分離したという。松本は、逃げ回るうちに大事な家族を失っただけでなく、自分のしでかした不始末を家族全員に負担させようとしているのだ。
2人の子供は、母親の死に伴う相続放棄の手続きをしていると裁判所に通知したが、母親が連帯保証をしていた事実は、死亡する以前から2人とも承知したので、手続き上でも認められることはない。しかも、娘と息子は松本の債務の存在を承知していただけでなく、松本が債権者から騙し取った金が自分たちの生活費や教育費に使われていた事実を十分に承知していた。それだけに、その責任を十分に自覚すべきなのだ。

この裁判をきっかけにして松本がしっかりと債権者はもちろん、子供たちとも向き合わなければ、問題は絶対に解決しない、どころか一層深刻になるだけだ。それを松本自身は何処まで分かっているのか。裁判が開始されて以降、娘のめぐみと息子の塁も、委任した弁護士を通じて松本に対し裁判に出廷するよう強く要請したが、松本は応じなかったようだ。債権者が松本に対して裁判に出廷しなければ刑事告訴も辞さないという意思表示をしていたにもかかわらず、それさえ無視したものとなった。松本には刑事事件化する事案がいくつもあるのに、出廷して謝罪の意思さえ見せないのであれば、債権者が本気で刑事告訴の手続きを進めるのは目に見えている。松本が、このまま何もかも放置して責任を果たそうとしないならば、本当に娘と息子に自身が負った債務の責任を負わせることになる。そうなったときに娘も息子もどれだけ松本を恨み、憎むことになるか。娘と息子には関係者が繰り返し連絡を取ることになるかもしれず、そうなれば日常の生活もままならなくなるのは必至だ。松本は父親としての責任を最低限でも果たすべきではないのか。ここまで謝罪の言葉すらない松本のような詐欺師はいないが、いつまで地獄をさ迷う積りなのか。詐欺師の松本は、もはや刑事告訴から事件化する事は免れない。債権者の恩情で与えられた猶予期間はとっくに過ぎている。それに、賠償責任は子供達に受け継がれ、最悪の人生の結末を迎えることになるだろう。もはや、このような状況では、松本の過去40年にわたる悪事の詳細を明らかにしていくことになるが、そうなれば本当に取り返しがつかなくなる。(つづく)

自前で内装工事を行い消防法違反を繰り返すガールズバー「マリン」の経営者・丸山日吉

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群馬県内の前橋や伊勢崎などで複数のガールズバー「マリン」を経営する丸山日吉が、債権者が高崎に所有していたビルの2階フロアーの一部を借りたいと不動産屋を介して言って来たのは7年ほど前の平成29年春のことだった。風俗系の飲食店の経営者は一般的には社会性を軽視する人間であると見られがちで、丸山の場合もその例にもれず、というより営利の追求があまりにも卑しい人間である。
丸山が賃借したのはビル2階のAとBの2区画で正式に契約を交わしたが、実は丸山は、その数年前にも他のフロアーも借りたいというので案内したことがありながら、その時は話だけでいつの間にか連絡してこなくなった経緯があったために、契約する気が本当にあるのか少々疑問があり、様子を見ることとしたところ、丸山から早期の内覧を希望したいという連絡があったので、原状回復工事が行われていないことを伝えたうえで内覧に応じることとした。それまでAとBの両区画を借りていた借主はブライダルサロンを経営していたが、その借主との契約では解約時にはスケルトンにして明け渡すこととなっていたものの、解約後に原状回復が予定されていたところに丸山から内覧したいという希望があったのだった。
内覧の際に、丸山は既に複数の店舗を経営していることや、開店資金を抑えるために居抜きでの賃貸を希望していて、現在経営している店舗についても居抜きで賃借していることなどと言っていた。そして、AB両区画についても、借りる前に原状回復工事を行わないで、そのまま利用したい旨を強く希望した。
それを聞いた債権者は、余計な工事をしなくて済むのであれば前借主の負担を減らしてあげられると思いつつ、丸山が退去の際にスケルトンにしなくていいと思われては困ると思い、「このまま引き渡すことは構わないが、退去するときにはスケルトンにして全部撤去してください」と2度ほど念を押して伝えると、丸山は「もちろんです」と応じた。
前借主が退去した当時、数年に亘り入居していた中で使用していた壁紙やタイルカーペットがそのまま残っており、仮にスケルトンではなく、原状で丸山に賃貸した場合、丸山がさらに内装に手を加えたときにその撤去を求めることができるかを当事者間で明確に定めておかなければ、退去時の紛争の要因となる可能性が高い状況であった。しかし契約で丸山は原状回復に関する特約の記載を求めなかった。また、丸山からエアコンの設置の希望があり、債権者が保有していたエアコンがあったことから、その使用を許可し、解約の際に丸山が取り外し、債権者に返却することも合わせて確認された。こうした債権者と丸山とのやり取りは、丸山が内覧した平成29年3月頃のことであったが、その後の4月3日のA区画の契約の際にも改めて丸山の同意が確認され、また4月19日のB区画の契約の際にも、A区画と同様にスケルトンでの明渡しとなることについて丸山の同意が確認された。

丸山は契約後にガールズバーとして使用するための内装工事に着手して、A区画とB区画の間の壁を撤去し、新たに個室のようなスペースを作るための間仕切壁やパーテーションを設置し、またバーカウンターを新たに設置するなどした。
ところが、丸山は内装工事を専門の業者に頼まず、従業員に指示して自分たちで工事を実施したために、専門知識がない従業員たちによる工事の結果、後に高崎中央消防署から「スプリンクラー設備が未警戒となっている」とか「散水障害が生じている」ほか「自動火災報知設備が未警戒となっている」、「感知器の移設が必要」など多くの消防法に違反していると指摘される状態になってしまったのである。
そして、これらの消防法違反については、丸山が借り受けてから最初に実施された消防検査の際に発覚して、平成30年1月30日付で高崎中央消防署消防署長名義で改善を求める通知が債権者宛に出され、同年2月14日までに改善結果と計画報告書を提出するよう指示された。この通知内容は、検査の際にも既に消防署から伝えられていたため、債権者側からすぐに丸山に連絡を取り、指摘事項の速やかな是正を求めた。
これに対して丸山は「自分が消防署に行って対応する」と言っていたので、しばらく様子を見ることにしたが、丸山は一向に対応しなかった。そのため、債権者が何度も丸山に対応を要請したところ、ようやく2回ほど高崎中央消防署に出向いて、同署から直接指導を受け、対応を協議したようであるが、結局は話を聞くだけで何らの対応もしなかった。
債権者は、消防署から是正改善を求める通知が来ていることももちろん重大だが、スプリンクラーや自動火災報知設備が機能していないことや、スプリンクラーに散水障害が生じているなどといった点が指摘されているだけに、仮に建物の内外で火災が発生した場合にビルの各フロアーへの延焼が避けられない状況にあることや、その場合に他のテナントへ甚大な被害をもたらすことが心配になり、その後も何度も丸山に是正工事の実施を要請し続けたが、丸山は一切対応しなかった。冒頭に風俗系飲食店の経営者が社会性を軽視しつつ営利追求のみに奔りがちと述べたが、丸山がその典型であることが、この事実からも明白だ。
消防署による検査が翌令和元年8月に行われたが、その際にも、丸山が是正工事をしていないために、前年1月の時と同様の指摘を受ける結果となった。消防署から是正に関わる正式な通知を受けてから1年半以上を経過しているにもかかわらず、その間何らの対応もしていないことから、債権者は更なる重い処分がなされる可能性や、火災の際の被害が甚大になる可能性が高いことを危惧し、弁護士に依頼して、一刻も早く丸山に是正工事の実施を求める通知文を丸山に送付した。通知文の送付は、令和元には10月25日付と12月18日付、令和2年には2月1日付、3月9日付、4月15日付、5月8日付、5月12日付知書と計8回にもわたったが、丸山から債権者には一切連絡がなく無視され続けた。
丸山は消防署からの是正指示を無視し、さらに債権者からの度重なる通知文の送付にも応じずに是正工事を一切しなかった。それどころか、令和元年11月18日に突然解約通知を債権者に送り付けてきたのだ。この解約通知を送る前に丸山は「解約して出ていく物件にこれ以上金をかける気はない」などと債権者側に言っており、指摘された消防法違反を是正する工事を行わないかのような発言をしていた。そのために解約通知後も債権者から「解約するとはいえ消防法に基づく是正工事は行ってもらわなければならない」ことを弁護士を通じて改めて通知したが、丸山からはやはり何らの応答もなかった。また、賃貸契約に際して、連帯保証をした丸山の妻や幹部社員に対しても同じ内容の通知文を送ったが、彼らもまた無視し続けた。賃貸契約では解約は退去の6か月前に通知することになっているため、賃料は令和2年5月分まで発生していたが、これについても丸山は令和2年の4月分と5月分の家賃と光熱費を支払っていなかった。これも、先の丸山の「解約して出ていく物件にこれ以上お金をかける気はない」とする意思の表れの一つであり、故意に支払いを止めたものと考えるほかない。
こうした経緯からも明らかな通り、丸山は、賃貸契約で負っている義務の有無にかかわらず、自身の支出を少なくするために自分勝手な行動に終始しているのが明白だ。
また丸山と連絡が取れない状態が続く中で、賃貸契約の解約予定日が経過したが、丸山からは事前にも事後にも明け渡しをいつ行い、明け渡し確認の日時をいつにする等の明渡し手続きに関する連絡も一切なかった。丸山は結局明け渡し確認をすることもなく、鍵を債権者宛に郵送するのみで明渡しをしたと強弁したのである。そんな無責任かつ非常識が許されるものではない。それに店舗運営をしていた中で、店長以下複数の従業員が鍵を保有していたことは容易に想像できることだが、丸山から返却された鍵は1本のみであった。そのため、他に鍵を持っている可能性が極めて高い以上、鍵を1本返却しただけで、明け渡しをしたとは到底言えるものではなかった。
また、鍵の返却以降も、AB両区画のスケルトン工事が未了のままであった上に、丸山の所有物と思われる残置物が多数存在していた。債権者としては速やかにスケルトン状態にして次のテナントを探したかったが、丸山とは一切連絡がつかず、残置物の処分を含めて手を付けられなかったために、止むを得ず明け渡し訴訟を提起せざるを得なかった。

しかし、丸山は当初は代理人弁護士を立てて応訴し、さまざまの虚偽主張を繰り返していたが、訴訟の終盤に入ったところで争っても勝訴の見込みがないと考えたのか、突如として丸山の代理人が辞任し、その後に新たな代理人を選任することもなかった。弁護士費用さえ惜しんだのだろうが、その結果、丸山に対しては、建物の原状回復工事費用として約250万円の支払、消防法に基づく是正工事のための費用137万円、明渡しまでの賃料相当損害金等約1150万円のほか、これらに対する年14.6%の割合による遅延損害金の支払いが命じられた。しかし、判決確定以降も丸山からは一切の支払いがなく、令和6年8月31日時点で2300万円を超える債務となっている。これに対して丸山はお金がないので払えない、店をやっているのでそこから取ればいいだろう、などと極めて不誠実な態度を取った挙句に「(債権者に)詐欺にあった」などと意味不明な発言をしており、支払義務を果たそうとしない。裁判所からは判決直後に判決文が送達されており、支払命令が出ていることを承知しながら、連帯保証人ともども一切無視している態度、そして、債権者に一通の解約通知を送りつけた後は何もかも放り出してしまうような極めて不誠実で無責任な態度を取っておいて、債権者に
謝罪の一言もないという丸山の姿勢は、人格破綻というだけでは済まず、何らかの法的制裁を受けるべきだが、もはや丸山はそういう状況になっても反省しようとする気すらなく、単に逆ギレするだけに違いない。丸山のような社会的道義的責任感がゼロの人間をこのまま放置すれば、世の中に害悪をまき散らすだけなのは自明だ。(つづく)

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