ロシア利権と「山本丈夫」の詐欺商法(2)

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〔右翼活動は片手間で本領は詐欺師〕

「インドの仏像を借金の担保にするということで、東京・品川の倉庫に見に行ったことがあったが、仏像関係100体くらいの他に工芸品等もあって、山本は『18億円で購入した』と言う。しかし、こちらで鑑定をしてもらうと、3000万円~5000万円程度の評価でしかなかった。しかも、その後、山本に仏像がどうなっているかを尋ねると、『倉庫代の未払いのため取られた』と言い訳をしてうやむやにしてしまった」

(写真下:山本が担保にしようとしたインド仏像、工芸品)

山本が吹聴した「プロジェクト」では、アフリカのチュニジアでカジノを開設する計画を持ち出していたが、これについては「千年の杜」株で実害を蒙らせた直後から長期間姿をくらませて、関係者と連絡を取らなかった際の“言い訳”にした可能性が高く、実体があるかどうかも不明だったという。

不動産を担保に金融機関から融資を受ける際、不動産の価値に応じて融資の上限が決められるが、山本は債権者に「鎌倉カントリークラブのオーナーの長男である手塚氏より13億円が入金になるので、この金額を上限に貸していただきたい」と言って、借用書1枚で億円単位の金を何回かに分けて借り入れた。ところが、後日、債権者が山本の言う13億円について山本が紹介した弁護士に確認をすると、山本の話とは全く違って嘘だということが判明したため、それまでに貸し付けた金銭について公正証書を作成することになったものの、貸付金の総額は元金のみで7億5000万円余りになっていたという。ただし、これには先に挙げた株式の損失は含まれてはいない。

この債権者は2年ほど前に山本に対して1億円の返還を求める訴訟を提起したが、これは債権総額の1/10にも満たない一部請求でしかなかったにもかかわらず、山本は「そのような金は一切借りたことはない」などととんでもない否認を繰り返した。さらに東邦グローバル(千年の杜)の株式を買い取る「確約書」を作成していながら「ソチオリンピックに向けたホテル建設の情報を聞きつけた本人が株の購入を決めたもので、(山本は)一切関与していない」とまで開き直り、揚げ句に「(株式を)売るタイミングを教えろと繰り返し言われたが、その度に『私は分からない』と答えたにもかかわらず、株価が急落すると、『損した分をお前(山本)が補填しろ』と強迫され、結果、債務承認書に署名押印させられた」という陳述を法廷に提出して、債権者を誹謗中傷する陳述を並べ立てつつ貸金不存在の理由とした。山本は強迫されたと言うが、関係者によれば「債権者は山本と付き合っている中で呼び捨てにしたことは一度もない。まして年上の人に対してオマエ呼ばわりをする人間ではないことは周囲の誰もが承知している」と言う。山本にすれば、すぐにも警察に被害相談ができたはずである。警察に相談しなかったのは矛盾しているし、よくここまで嘘が言えると関係者が全員口を揃える。

(写真下:債務承認書)

 

しかし、山本と債権者の関係が20年以上も続く中で、資金面だけでなく飲食代や目先の経費さえ一度も払ったことなど無い山本の頼み事に、債権者が全面的に応えてきた事実を周囲の10人以上の知人、友人たちが承知していたから、裁判での山本の嘘だらけの主張を見て「ここまでの悪党はいない」と大変驚いていた。ある大物の誕生会に山本がどうしても出席したいということで、何とか了解を取ったことがあったが、山本は裁判で「無理やりに連れて行かれた」とまで証言したのを聞いて、「ここまで嘘をつく人間とは思わなかった。頼み事を全て聞いてもらいながら謝罪も無い。このような人間は初めて」と怒りを露わにする関係者が全員だった。もちろん、裁判官は山本の主張を認めず、請求金額の支払を命じた。訴訟の過程では、山本の代理人が300万円での和解を申し出たことがあったが、債権者側の代理人に就いた上原光太弁護士が何を考えたのか、その和解の申し出を積極的に債権者に受けるよう勧めたという場面が何回もあったという。訴訟は一部請求ではあったものの、債権者が山本に対して7億円を超える債権を有している事実を全面的に認めるという判決からも明らかな通り、余りに低額の和解金を呑めるはずなどないことは、上原弁護士も承知していたはずで、それ故に債権者には不信感が残った。

「山本は過去に北海道で右翼活動をしていたが、詐欺師で有名だった」とか「山本のような男は絶対に許してはいけない」と知人、友人たちは口を揃えるが、山本は未だ所在を不明にしたままで、関係者に謝罪する気配さえない。なお、山本が所在を不明にした後、不可解な事態が起きた。関係者によると、「債権者の命を狙っているという情報を持った男が、突然、債権者の会社を訪ねてきた。債権者は事情が分からず、その男が知っている限りの情報を教えて下さいと言って聞き質したが、どうやら山本が頼りにしている『朝堂院』とかいう人物に債権者に対する脅しを依頼した模様で、結果としては何も無かったが、山本はやることが卑劣すぎる」

山本が言う「朝堂院」とは朝堂院大覚(本名は松浦良右)といい、過去に空調大手の高砂熱学工業に対して業務提携などを強要したという容疑で平成4年に有罪判決を受けた経歴がある。その後、法曹政治連盟を組織するなどして政界や反社会的勢力にも幅広い人脈を有しているとされるが、山本が朝堂院の名前を頻繁に出すことから、債権者が「その朝堂院氏が、山本さんの債務について責任を持つということですか?」と質す場面があったという。すると、山本は慌てて「いや、そういうことでは無い……、朝堂院にはそんな器量はないし、大したことはない」と否定した。山本は朝堂院の名前を出すときには「この人には警察もヤクザ者も関係ない。ヤクザ者のトップ連中が相談で訪ねることも多い」という話をよくしていたという。山本は債権者の前では付き合いがあるという人物の名前を出すが、友人や知人を含め誰一人債権者に引き合わせることはなかった。「それが詐欺師に共通する特徴で、山本は穏やかで優しそうな雰囲気を漂わせて人を騙す根っからの詐欺師だ」と周囲の人間が口を揃える。

(写真下:山本が債権者に宛てた手紙)

ちなみに、以前、関係者の友人が山本の行方を探したところ「公文書偽造の容疑で愛宕署に逮捕されていた」という情報を数年前に聞かされたという。また金融機関においても山本はブラックリストに名前が乗っている。見かけの優しさで平気で人を騙すと関係者全員が口を揃える中で「山本が逃げ隠れしても見つけるまで公開で捜索をかけてでも探し出す。山本の身内に協力してもらうこともする」と関係者たちの意思は固い。さらにいくつもの刑事事件についても、海外に行っている期間は除かれるため告訴する考えのようだ。(以下次号)

2019.12.05
     

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